JP2016150395A - 円形刃 - Google Patents

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Abstract

【課題】円形刃で活物質層を有する電極を切断しても、刃部に金属が凝着せず、回転する刃の刃部が振動しても、切断を円滑に行う。【解決手段】円形刃としてのシャーカッター刃11は、遠心成形法により製造され、外周側が熱硬化性樹脂をマトリックスとし、セラミック粒子を強化材としたセラミック粉体強化熱硬化性樹脂13aで構成されている。シャーカッター刃11は、内側部分が熱硬化性樹脂13bで構成され、かつ中央に孔11aを有する円板状に形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、円形刃に係り、詳しくは金属箔上に活物質層が形成された電極のスリッタ装置に用いられる円形刃に関する。
二次電池やキャパシタのような蓄電装置は再充電が可能であり、繰り返し使用することができるため電源として広く利用されている。蓄電装置はケース内に電極組立体が収納されている。電極組立体を構成する電極の製造工程においては、例えば、塗工工程において帯状金属箔にスラリー状の活物質合剤を塗布した後、乾燥工程およびプレス工程を経て、帯状金属箔上に活物質層が形成される。その後、スリットカット工程において、帯状金属箔の幅方向端部、又は多条取りを前提とした帯状金属箔の中央部で切断される。
ところで、リチウムイオン二次電池の活物質として用いられる金属酸化物など、活物質の種類によっては金属箔上の活物質層の硬度が増し、スリットカット工程に用いる円形刃(回転刃)の刃部に刃欠けが生じやすくなる。特に、上刃と下刃との回転刃の対よりなるスリッタ装置では、少なくとも一方の回転刃にシャー角を有するシャーカッター刃を用いることが多く、シャーカッター刃の側で刃欠けが生じやすい。回転刃の刃部が金属製の場合、刃欠けに起因する金属粉が電極に付着し、蓄電装置の短絡の一因となる可能性があった。そこで、スリットカットに用いられる刃部を、非導電性のセラミックスにより構成することが考えられる。
金属箔上に活物質層が形成された電極を切断する電極切断用刃物として、図6に示すように、台金部51と、セラミックスからなる刃部52とが樹脂系接着剤により接合された上刃部材53及び下刃部材54が、それぞれ基端において軸部55により回動可能に支持された構成の物が提案されている(特許文献1参照)。この電極切断用刃物は、セラミック製の刃部52で電極を切断することにより、刃物全体がダイス鋼や高速度工具鋼などの金属から形成された刃物で電極を切断する場合と異なり、切断時にシート状電極の金属が刃部に凝着せず、刃部に凝着した金属により切断能力が低下することを回避するようにしている。
特開2011−161565号公報
特許文献1には、上刃部材53及び下刃部材54を開閉して切断する構成のほか、スリッターナイフの回転刃として、ドーナッツ状に形成された台金部の外周にセラミックスからなる刃部を備えた構成が提案されている。ところで、回転刃の刃部をセラミックス製とし、活物質層を有する電極を切断する場合、刃部が硬いことに起因し、刃部に生じる振動が大きくなるため、切断が円滑に行われない場合がある。回転刃全体をセラミックス製とする場合と比較し、特許文献1は台金部が金属製のため、台金部にて幾分振動が吸収されやすいが、十分ではなかった。また、特許文献1の刃物は、台金部51にセラミック製の刃部52を樹脂系接着剤により接合する必要がある。また、刃部52は一つずつ金型で製造する必要があるため、製造に手間が掛かる。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、円形刃で活物質層を有する電極を切断しても、刃部に金属が凝着せず、回転する刃の刃部が振動しても、切断を円滑に行うことができる円形刃を提供することにある。
上記課題を解決する円形刃は、遠心成形法により製造され、外周側の刃部が熱硬化性樹脂をマトリックスとし、セラミック粒子を強化材としたセラミック粉体強化熱硬化性樹脂で構成され、内側が熱硬化性樹脂で構成され、かつ円板状に形成されている。なお、内側の熱硬化性樹脂中にも、少量のセラミック粒子が混合されていてもよい。
外周側の刃部がセラミック粉体強化熱硬化性樹脂製で円形の円形刃を上刃として回転させた状態で、金属箔上に活物質層が形成された電極を切断すると、切断された電極の金属が円形刃の刃部に凝着することが防止される。刃部は金属や活物質層の切断が可能な硬さを有するセラミック粉体強化熱硬化性樹脂製のため、電極を良好に切断する。また、電極を切断する際に刃部が振動しても、刃部に連続する熱硬化性樹脂製の内側部分が振動を吸収するため、切断が円滑に行われる。したがって、円形の円形刃で活物質層を有する電極を切断しても、刃部に金属が凝着せず、円形刃の刃部が振動しても、切断を円滑に行うことができる。
前記セラミック粒子は、SiC粒子、AlN粒子、Si粒子から選択されることが好ましい。SiC、AlN、Siは、ビッカース硬さ(HV)が1000以上あるため、円形刃の刃部を構成するセラミック粉体強化熱硬化性樹脂が磨耗し難く、耐久性に優れたものになる。
本発明によれば、円形の円形刃で活物質層を有する電極を切断しても、刃部に金属が凝着せず、円形刃の刃部が振動しても、切断を円滑に行うことができる。
(a)は一実施形態のシャーカッター刃の模式正面図、(b)は(a)のA−A線断面図。 (a)は遠心成形装置の金型部を破断した模式図、(b)は金型とローラの関係を示す模式図。 (a)〜(f)は遠心鋳造によるシャーカッター刃の製造工程を示す模式図。 (a)はシャーカッター刃の作用を示す部分正面図、(b)は同じく模式側面図。 別の実施形態の遠心成形装置の金型部を破断した模式図。 従来技術の電極切断用刃物の側面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。
図1(a),(b)に示すように、本実施形態では、円形刃は、シャー角を有するシャーカッター刃11である。シャーカッター刃11は、外周側の刃部12が熱硬化性樹脂をマトリックスとし、SiC、AlN、Siから選択されたセラミック粒子を強化材としたセラミック粉体強化熱硬化性樹脂13aで構成され、内側が熱硬化性樹脂13bで構成され、かつ中央に孔11aを有する円板状に形成されている。この実施形態では、SiC粒子が強化材として使用されている。
シャーカッター刃11は、遠心成型法により製造され、外周側が熱硬化性樹脂をマトリックスとし、セラミック粒子を強化材としたセラミック粉体強化熱硬化性樹脂で構成され、内側が熱硬化性樹脂で構成された円筒状の前駆体をカッターで所定の厚さに切断した後、刃先を研磨して製造される。
熱硬化性樹脂としては、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂(ユリア樹脂)、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ポリウレタン、熱硬化性ポリイミド等が挙げられる。
セラミック粒子は、硬さがHV300以上、より好ましくはHV600以上で、平均粒径が10μm以上、より好ましくは平均粒径が20μm〜100μmの物が好ましい。
セラミック粒子は、粒径がミクロンオーダーの粒子であって、かつ平均粒径D50が一桁異なる複数種の粒子、例えば2種類が混合されていることが好ましい。ここで、「ミクロンオーダー」とは、1μm以上、1mm未満を意味する。2種類のセラミック粒子としては、例えば、平均粒径D50が10μm程度の粒子と、平均粒径D50が100μm程度の粒子の2種類の粒子が使用される。
次にシャーカッター刃11の製造方法を説明する。
シャーカッター刃11の製造には遠心鋳造装置を使用する。図2(a),(b)に示すように、遠心鋳造装置20は、回転自在な円筒状の金型21と、金型21を回転させる回転駆動部22とを備えている。
金型21内の一端部(図2(a)の左端部)には、金型内に供給されたセラミック粒子と、未硬化の熱硬化製樹脂との混合物が金型21外へ漏れるのを防止する円板23が、取り外し可能に固定されている。金型21内の他端部(図2(a)の右端部)には、金型内にセラミック粒子と、未硬化の熱硬化製樹脂との混合物を供給する孔24aを有する円板24が取り外し可能に固定されている。孔24aは円板24の外周寄りに形成されるとともに、混合物の供給後に固定部材25により閉鎖されるようになっている。円板24を固定する固定部材25は、一部に孔24aを金型21の外部に開放する孔25aが形成されている。そして、固定部材25は、孔25aが孔24aと対向する位置に配置された状態で混合物が金型21内に供給された後、孔25aが孔24aと対向しない位置に配置されることにより、孔24aを閉鎖するようになっている。
金型21の長手方向の両端寄りの外周には、環状凸部26がそれぞれ形成されている。回転駆動部22は、環状凸部26と係合して金型21を支持するそれぞれ一対のローラ27を備え、ローラ27を図示しないモータで駆動することで金型21を回転駆動する。
次に遠心鋳造装置20を使用してシャーカッター刃11を製造する手順を説明する。
先ず、粒径がミクロンオーダーで、かつ平均粒径D50が一桁違う2種類のSiC粒子を所定の割合で混合した混合SiC粉体と、未硬化の熱硬化性樹脂とを混合した混合物を準備する。混合物全体に占める混合SiC粉体の量は、混合物の体積を100%としたときに、混合SiC粉体が65〜70体積%含まれることが好ましい。
セラミック粒子の粒径がミクロンオーダーより小さなナノメートルオーダーの場合は、セラミック粒子の体積当たりの表面積が格段に大きくなり、そのため表面エネルギーが大きくなってセラミック粒子が凝集してしまう。その結果、凝集した粒子間に未硬化の液体状の熱硬化性樹脂が入っていかず、空隙として残り、シャーカッター刃11が製造された際に、空孔残りによる成形不良やヤング率低下による剛性の低下などの各種性能低下が生じる。しかし、セラミック粒子の粒径がミクロンオーダーで、かつ平均粒径D50が一桁異なる複数種が混合されている場合は、セラミック粒子は凝集を生じることなく分散するため、セラミック粉体強化熱硬化性樹脂13aのマトリックスとなる未硬化の液体状の熱硬化性樹脂がセラミック粒子の間に入っていき、空孔が生じない。
次に図3(a)に示すように、孔24aが上側に位置する状態に金型21を静止させた状態で混合物14を金型21内に投入する。混合物14の投入は、例えば、図示しない鋳込み樋を使用して行う。所定量の混合物14を投入後、孔24aを塞ぐ位置に固定部材25を配置した状態で金型21を回転させる。
回転初期の状態では、図3(b)に示すように、混合物14はセラミック粒子15と硬化前熱硬化性樹脂16とがほぼ均一に混合された状態にある。その後、金型21の回転速度が上げられると、図3(c)に示すように、密度が高いセラミック粒子(SiC)15が遠心力により、金型21の外側に集まりだす。さらに金型21の回転を継続すると、図3(d)に示すように、セラミック粒子15が最外周に集まって刃先部分の形成に適した状態となる。
次に図示しない加熱手段により金型21を外部から加熱して、硬化前熱硬化性樹脂16を熱硬化させる。加熱温度は、熱硬化性樹脂の種類によっても異なるが、例えば、200℃〜300℃程度で行われる。硬化前熱硬化性樹脂16の硬化完了後、図3(e)に示すように、外周側が熱硬化性樹脂をマトリックスとし、セラミック粒子を強化材としたセラミック粉体強化熱硬化性樹脂13aで構成され、内側が熱硬化性樹脂13bで構成された円筒状の前駆体17を金型21から取り出す。
次に円筒状の前駆体17をカッターにより所定の厚さに切断して、図3(f)に示すように、円板18を得る。まず、円板18の中央に取付け用の孔11aを形成する。次に、孔11aにより回転軸に固定し、その円板18を研磨すると、図1(a),(b)に示すようなシャーカッター刃11が完成する。円板18の研磨は、刃先が尖るように、円板18の一方の面が他方の面に対して斜めになるように研磨した後、刃面にセラミック粒子のみが突出するように、研磨面から熱硬化性樹脂のみを除去する研磨方法で研磨する。例えば、可撓性支持体上にセラミック粒子15より柔らかく、熱硬化性樹脂より硬い研磨剤粒子と、結合剤樹脂を主体とする研磨層を有する研磨テープで、円板18の刃先の被研磨面を研磨する。得られたシャーカッター刃11の刃先先端部分のヤング率は、熱硬化性樹脂のヤング率の2倍以上になる。
円筒状の前駆体17は、遠心成形法により製造され、硬化前熱硬化性樹脂16が硬化される際、金型21に接する外面からの指向性凝固により、気孔や異物の噛み込みのない極めて良好な品質が得られ、遠心力により偏肉のない円筒となる。また、成形時に凝固収縮を妨げるものがないため、成形時の残留応力が少なくなる。
シャーカッター刃11は、図4(a),(b)に示すように、スリットカット装置の上刃用回転軸31にボルト32により固定されて、上刃として使用される。スリットカット装置の下刃33は、外周に溝34を有しており、シャーカッター刃11は、刃部12が溝34内で回転する状態で下刃33と共同して電極35を切断する。図4(a)に示すように、溝34の幅は、シャーカッター刃11の厚さより大きく形成されている。上刃用回転軸31は、軸方向に移動調節可能に構成され、シャーカッター刃11の刃部12の側面と、下刃33の溝34の内面との距離が切断に適した状態に調整されて電極35の切断が行われる。図4(b)に示すように、電極35は下面が下刃33の外周面に接触する状態で所定方向へ移動されつつ、シャーカッター刃11の刃部12と下刃33とにより切断される。
熱硬化性樹脂は比重がセラミックに比べて小さいため、シャーカッター刃11は全体がセラミック製の場合に比べて軽くなり、慣性重量が小さく回転速度の制御がし易い。シャーカッター刃11の刃部12は、硬度の大きなセラミック粒子15の部分が電極35と接触して電極35を良好に切断する。また、電極35を切断する際に刃部12が振動しても、刃部12に連続する内側の熱硬化性樹脂13b部分が振動を吸収するため、切断が良好に行われる。
この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)シャーカッター刃11は、遠心成形法により製造され、外周側の刃部12が熱硬化性樹脂をマトリックスとし、セラミック粒子15を強化材としたセラミック粉体強化熱硬化性樹脂13aで構成され、内側が熱硬化性樹脂13bで構成された円板状に形成されている。したがって、円形のシャーカッター刃11で活物質層を有する電極を切断しても、刃部12に金属が凝着せず、回転するシャーカッター刃11の刃部12が振動しても、切断を円滑に行うことができる。
(2)セラミック粒子15は、SiC粒子、AlN粒子、Si粒子から選択されている。SiC、AlN、Siは、ビッカース硬さ(HV)が1000以上あるため、シャーカッター刃11の刃部12を構成するセラミック粉体強化熱硬化性樹脂13aが磨耗し難く、耐久性に優れたものになる。
(3)セラミック粒子は、粒径がミクロンオーダーで、かつ平均粒径が一桁違う複数種が混合されている。そのため、シャーカッター刃11は、前駆体17の遠心成形時の空孔残りによる成形不良やヤング率低下による剛性の低下などの各種性能低下が生じない。
(4)セラミック粒子15としてSiC粒子が使用されている。SiCは、AlN及びSiに比べてビッカース硬さ(HV)が7割以上大きいため、セラミック粒子15としてAlN粒子あるいはSi粒子を使用した場合に比べて耐久性に優れる。
(5)シャーカッター刃11は、材料に金属を使用していないため、万一、電極35の切断中に欠けて、欠けた材料が電極35に付着しても、蓄電装置の内部短絡を発生させない。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 円筒状の前駆体17を遠心成形法により製造する場合、必要な量の混合物14を金型21内に一度に供給した後、金型21を回転させる方法に限らない。例えば、図5に示すように、中央に孔28aが形成された円板28を金型21内の両端部に、一部が切り欠かれた円環状の固定部材29を介して固定する。そして、金型21を回転させながら一方の円板28の孔28aから混合物14を徐々に供給するようにしてもよい。
○ シャーカッター刃11の刃部12は、切断する電極35と摺動する部分となる表面に、セラミック粉体強化熱硬化性樹脂13aを構成するセラミック粒子15が、マトリックスの熱硬化性樹脂より突出している構成に限らず、刃部12の表面がセラミック粒子15とマトリックスの熱硬化性樹脂とが平坦な面を形成した状態であってもよい。
○ 上記実施形態では、円形刃(回転刃)を、先端側に向かって尖るように厚さが変化するシャーカッター刃11としたが、本発明は特にシャーカッター刃に限定されるものでは無い。例えば、先端が平坦で厚さが一定の形状、即ち所謂ギャング刃であってもよい。例えば、スリッタ装置が、シャーカッター刃である上刃と、ギャング刃である下刃の対よりなる場合に、上刃と下刃の双方に本発明を適用してもよい。
○ セラミック粉体強化熱硬化性樹脂13aを構成するセラミック粒子15は、SiC粒子に限らず、AlN粒子あるいはSi粒子を使用してもよい。窒素系のセラミック粒子の場合、SiC粒子に比べて電気伝導度が低い。
○ セラミック粉体強化熱硬化性樹脂13aを構成するセラミック粒子15は、SiC粒子、AlN粒子及びSi粒子から選択されたものに限らず、例えば、アルミナ粒子やジルコニア粒子であってもよい。
○ セラミック粉体強化熱硬化性樹脂13aを構成するセラミック粒子15は、粒径がミクロンオーダーで、かつ平均粒径D50が一桁異なる複数種が混合されている場合に限らない。例えば、平均粒径D50が10μmより小さな8μm〜9μmのセラミック粒子15と、平均粒径D50が100μm以上のセラミック粒子15とが混合されたもの、即ち平均粒径D50が二桁異なる複数種が混合されたものであってもよい。また、平均粒径D50が10μmのセラミック粒子15と、平均粒径D50が80μm〜90μmのセラミック粒子15とが混合されたもの、即ち平均粒径D50が同じ桁の複数種が混合されたものであってもよい。
○ セラミック粉体強化熱硬化性樹脂13aを構成するセラミック粒子15は、同じ材質のセラミック粒子に限らず、異なる材質の複数のセラミック粒子が混合されたものであってもよい。
○ セラミック粉体強化熱硬化性樹脂13aは、強化材としてセラミック粒子にセラミックファイバーが混合されたものを使用してもよい。
○ スリッタ装置の下刃33は、上刃となるシャーカッター刃11と同様に遠心成形により形成されたセラミック粉体強化熱硬化性樹脂13aを使用せずに、他の方法で使用されたものであってもよい。他の方法としては、特開昭60−63335号公報に開示された方法が挙げられる。例えば、金型のキャビティ内部にセラミック繊維とセラミック粒子を混在する状態で配置し、その金型内に未硬化の熱硬化性樹脂を供給した後、熱硬化性樹脂を熱硬化させる。
○ セラミック粉体強化熱硬化性樹脂13aの熱硬化性樹脂として電極の結着材と同じものを使用してもよい。この場合、電極35の切断端面がセラミック粉体強化熱硬化性樹脂13aの熱硬化性樹脂でコーティングされても、電極35の結着材と同じ成分のため、電池特性に悪影響を及ぼす反応を生じることがなく、また、切断端面に起因する電池の内部短絡が生じ難くなる。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記セラミック粒子は、SiC粒子である。
11…円形刃としてのシャーカッター刃、11a…孔、12…刃部、13a…セラミック粉体強化熱硬化性樹脂、13b…熱硬化性樹脂、15…セラミック粒子。

Claims (2)

  1. 遠心成形法により製造され、外周側の刃部が熱硬化性樹脂をマトリックスとし、セラミック粒子を強化材としたセラミック粉体強化熱硬化性樹脂で構成され、内側が熱硬化性樹脂で構成され、かつ円板状に形成されていることを特徴とする円形刃。
  2. 前記セラミック粒子は、SiC粒子、AlN粒子、Si粒子から選択される請求項1に記載の円形刃。
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