JP2016149981A - 難消化性デキストリン含有の加工生肉およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】加工生肉は、生肉100質量部に対して、難消化性デキストリンを1.5質量部以上5質量部以下含む。加工生肉に含まれる難消化性デキストリンのデキストロース当量は5〜10である。また、加工生肉の製造方法は、生肉100質量部に対して、1.5質量部以上5質量部以下の難消化性デキストリンを、インジェクション加工処理、或は、タンブリング処理を用いて生肉に注入する。製造に当たり加工生肉に含ませる難消化性デキストリンのデキストロース当量は5〜10であることが好ましい。
【選択図】図1
Description
また、食物繊維の多い食事を摂っていると、血糖値上昇を抑えることもできるので、糖尿病、心筋梗塞といった生活習慣病の予防などにも役立つと考えられている。
すなわち、本発明は、調理後の肉の食感や味を損ねず、かつ、必要な量の食物繊維を摂取することができる加工生肉とその製造方法を提供することを目的とする。
難消化性デキストリンは粘度の高い溶液をつくり、小腸での糖分や脂肪の吸収を抑え、胃から小腸への食物の移行を緩やかにする。つまり、難消化性デキストリンには、拡散阻害作用、吸水・膨潤作用、吸着作用などがあり、糖分の吸収を緩慢にして血糖値の上昇を抑える効果がある。また、難消化性デキストリンは、脂肪吸収を抑え、食後の中性脂肪値の上昇を穏やかにする効果もある。この難消化性デキストリンは、通常、熟した果物などに含まれている。
また、難消化性デキストリンは、米国FDA(Food and Drug Administration)が1日の摂取量の上限を明確に定める必要がないほど、安全な食品素材と認められており、ミネラルの吸収が阻害されないことから種々の食品に応用されている。
元々、食物繊維は生肉には含まれないため、肉好き野菜嫌いの人の場合は食物繊維の摂取が不足しがちであるが、この難消化性デキストリンが含まれた加工生肉を摂取すれば、野菜の嫌いな人であっても効果的に食物繊維を摂ることができる。
また、生肉100質量部に対して、難消化性デキストリンが5質量部より高くなると、摂取量の調整がしづらくなるため、5質量部以下であることが好ましい。
生肉100質量部に対して、1.5質量部以上5質量部以下の難消化性デキストリンを生肉に注入することで、調理後の肉の食感や味を損ねず、かつ、摂取する人にとって必要な量の食物繊維を含ませることができる。
また、タンブリング処理とは、通常、調味液を機械的に生肉に浸透させる処理のことであるが、本発明では、難消化性デキストリンの水溶液を、機械的に調理前の生肉に浸透させることをいう。
なお、インジェクション加工処理及びタンブリング処理は、何れかの1つの方法を用いても良いし、両方を行っても良い。
実施例1の加工生肉の製造方法は、図1に示すように、難消化性デキストリンを水に溶かして、生肉に注入する水溶液を作製し(ステップS01)、加工対象の生肉の重さを計測し(ステップS02)、生肉の重さと目標とする注入割合に基づいて、インジェクション加工で用いる1本の注射針から1回に注入する量を設定し(ステップS03)、インジェクション加工処理を行う(ステップS04)。
(1)上述の実施例では、インジェクション加工処理を施していたが、難消化性デキストリンを水に溶かしたものに、生肉を漬け込んで、タンブリング処理を行うものでもよい。タンブリング処理を行う場合、生肉100質量部に対して、難消化性デキストリン4質量部を含む加工生肉を製造しようとすると、どの程度の濃度の難消化性デキストリン水溶液に漬け込んだらよいのかが難しいところであるが、対象とする生肉を漬け込むことにより、生肉に浸透する水溶液の量を経験的な事前知識として持つことが可能であり、浸透する水溶液の量から逆算して、準備する難消化性デキストリン水溶液の濃度を決定するとよい。
(2)対象となる生肉に対して、タンブリング処理を施してからインジェクション加工処理を施してもよい。或は、その逆で、インジェクション加工処理を施してからタンブリング処理を施してもよい。
Claims (4)
- 生肉100質量部に対して、難消化性デキストリン1.5質量部以上5質量部以下を含む加工生肉。
- 前記難消化性デキストリンのデキストロース当量は、5〜10であることを特徴とする請求項1に記載の加工生肉。
- 生肉100質量部に対して、1.5質量部以上5質量部以下の難消化性デキストリンを、インジェクション加工処理、或は、タンブリング処理の少なくとも何れかを用いて生肉に注入することを特徴とする加工生肉の製造方法。
- 前記難消化性デキストリンのデキストロース当量は、5〜10であることを特徴とする請求項3に記載の加工生肉の製造方法。
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JP2015029199A JP2016149981A (ja) | 2015-02-18 | 2015-02-18 | 難消化性デキストリン含有の加工生肉およびその製造方法 |
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