JP2016147340A - 把持ロボット及び把持ロボットの制御方法 - Google Patents

把持ロボット及び把持ロボットの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】把持対象となる物体が長い場合であっても、ロボットアームに発生するモーメントを抑制することが可能な把持ロボットを提供する。
【解決手段】旋回軸モータ220に発生するトルクは、屈曲軸202の周りに発生する屈曲軸トルクと、旋回軸204の周りに発生する旋回軸トルクとの和に関する値に対応する。把持位置決定部58は、認識部10によって認識された物体90の大きさと、ロボットアーム100に関するモーメントアームとに基づいて、エンドエフェクタ110が物体90を把持した場合に屈曲軸トルクと旋回軸トルクとが互いに打ち消し合うような把持位置を決定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、把持ロボット及び把持ロボットの制御方法に関する。
多軸の関節を有するロボットにおいて、ロボットアームが屈曲する際の回転軸(屈曲軸)と、物体を把持する把持部を旋回させる際の回転軸(旋回軸)とが離れていると、関節部が大型化する。また、屈曲軸と旋回軸との距離が遠いと、逆運動学によって関節角度を算出することが困難となる。したがって、屈曲軸と旋回軸との距離ができるだけ近いことが望まれる。
上記技術に関連して、特許文献1には、腕とハンドとを連結するマニピュレータの手首構造が記載されている。特許文献1にかかるマニピュレータの手首構造においては、屈曲駆動手段により屈曲動される旋回枠が設けられ、旋回枠に手首中間軸が回転自在に設けられ、手首中間軸は自在継手を介してハンド回転用駆動手段に連結されている。
実公平4−53913号公報
単腕のロボットが長い物体を把持する場合、物体を把持する位置によっては、ロボットアームに大きな負荷モーメント(負荷トルク)が発生するおそれがある。例えば、ロボットが物体の重心から離れた位置等を把持する場合に、ロボットアームに大きな負荷モーメントが発生するおそれがある。このような場合、負荷モーメントがロボットアームの許容モーメントを超えないようにするため、ロボットの可搬重量(耐荷重)が小さくなり、ロボットによる物体の運搬が困難となるおそれがある。また、このような大きなモーメントが発生することを考慮してモータの出力を増大させると、モータの体格及びコストが増大する。一方、特許文献1にかかる技術では、マニピュレータに発生するモーメントについて考慮されていない。
本発明は、把持対象となる物体が長い場合であっても、ロボットアームに発生するモーメントを抑制することが可能な把持ロボット及び把持ロボットの制御方法を提供するものである。
本発明にかかる把持ロボットは、物体を把持するロボットアームと、前記物体における把持位置を決定する把持位置決定手段とを有し、前記ロボットアームは、前記ロボットアームの先端に設けられ、物体を把持する把持部と、前記ロボットアームを屈曲軸の周りに屈曲させる第1モータと、前記ロボットアームの前記把持部側を旋回軸の周りに旋回させる第2モータと、前記第2モータの駆動を前記ロボットアームの前記把持部側に伝達する傘歯車機構とを備え、前記第2モータに発生するトルクは、前記物体の重さに応じて前記屈曲軸の周りに発生し前記傘歯車機構を介して前記第2モータへ伝達される屈曲軸トルクと、前記物体の重心位置と前記把持位置との差に応じて前記旋回軸の周りに発生し前記傘歯車機構を介して前記第2モータへ伝達される旋回軸トルクとの和に関する値に対応し、前記把持位置決定手段は、前記把持部が前記物体を把持した場合に前記屈曲軸トルクと前記旋回軸トルクとが互いに打ち消し合うような前記把持位置を決定する。
また、本発明にかかる把持ロボットの制御方法は、把持ロボットの制御方法であって、前記把持ロボットは、ロボットアームであって、前記ロボットアームの先端に設けられ、物体を把持する把持部と、前記ロボットアームを屈曲軸の周りに屈曲させる第1モータと、前記ロボットアームの前記把持部側を旋回軸の周りに旋回させる第2モータと、前記第2モータの駆動を前記ロボットアームの前記把持部側に伝達する傘歯車機構とを備えるロボットアームを有し、前記第2モータに発生するトルクは、前記物体の重さに応じて前記屈曲軸の周りに発生し前記傘歯車機構を介して前記第2モータへ伝達される屈曲軸トルクと、前記物体の重心位置と前記把持位置との差に応じて前記旋回軸の周りに発生し前記傘歯車機構を介して前記第2モータへ伝達される旋回軸トルクとの和に関する値に対応し、前記把持部が前記物体を把持した場合に前記屈曲軸トルクと前記旋回軸トルクとが互いに打ち消し合うような前記把持位置を決定するステップとを有する。
本発明においては、ロボットアームを旋回させる第2モータに発生するトルクは、把持される物体の重さに応じて屈曲軸の周りに発生する屈曲軸トルクと、物体の重心位置と把持位置との差に応じて旋回軸の周りに発生する旋回軸トルクとの和に関する値に対応する。そして、本発明は、屈曲軸トルクと旋回軸トルクとが互いに打ち消し合うような把持位置を決定する。したがって、本発明は、第2モータに発生するトルクが抑制されるような把持位置を決定することが可能となる。これにより、ロボットアームに発生するモーメントを抑制するような位置で、把持部が物体を把持することが可能となる。したがって、本発明は、ロボットアームに発生するモーメントを抑制することが可能となる。
また、好ましくは、前記把持位置決定手段は、前記物体における重心位置に対応する長さと前記モーメントアームとの和に対応する位置を、前記把持位置として決定する。
本発明は、このように構成されていることによって、物体の重心位置及びモーメントアームを把握するとすぐに把持位置を算出することができる。したがって、本発明は、容易に把持位置を決定することが可能となる。
また、好ましくは、前記物体の長さを認識する認識手段をさらに有し、前記把持位置決定手段は、前記認識手段によって認識された物体の長さの半分と、前記モーメントアームとの和に対応する位置を、前記把持位置として決定する。
物体の重量分布が一様である場合、物体の長さを認識することによって、物体の長さから重心位置を把握することができる。これにより、容易に把持位置を算出することができる。したがって、本発明は、物体の重量分布が一様である場合に、さらに容易に把持位置を決定することが可能となる。
また、好ましくは、力覚センサと、前記力覚センサによって得られた測定値から、前記物体の重心位置を判定する重心位置判定手段とをさらに有し、前記把持位置決定手段は、前記判定された重心位置に基づいて、前記把持位置を決定する。
本発明は、このように構成されていることによって、物体の重心位置が予め認識されていない場合であっても、第2モータに発生するトルクを抑制することが可能となる。したがって、本発明は、物体の重心位置が偏っている場合であっても、ロボットアームに発生するモーメントを抑制することが可能となる。
また、好ましくは、前記ロボットアームを上下反転させるように旋回させるアーム旋回手段をさらに有する。
ロボットアームを上下反転させるように旋回させることによって、物体を把持する位置に制限がある場合であっても、屈曲軸トルクと旋回軸トルクとが互いに打ち消し合うような把持位置を決定することができる。したがって、本発明は、物体を把持する位置に制限がある場合であっても、ロボットアームに発生するモーメントを抑制することが可能となる。
本発明によれば、把持対象となる物体が長い場合であっても、ロボットアームに発生するモーメントを抑制することが可能な把持ロボット及び把持ロボットの制御方法を提供できる。
実施の形態1にかかる把持ロボットを示す図である。 図1に示した把持ロボットの自由度配置図である。 実施の形態1にかかる手首関節部の構造を示す図である。 実施の形態1にかかるロボットアームが物体を把持したときに旋回軸モータトルクが増幅される状態を示す図である。 実施の形態1にかかるロボットアームが物体を把持したときに旋回軸モータトルクが打ち消される状態を示す図である。 実施の形態1にかかる制御装置の構成を示す機能ブロック図である。 実施の形態1にかかる把持ロボットの制御方法を示すフローチャートである。 実施の形態1において把持位置を決定する方法を説明するための図である。 実施の形態1において把持位置を決定する方法を説明するための図である。 実施の形態2において、ロボットアームが物体を把持している状態を示す図である。 実施の形態3にかかる制御装置の構成を示す機能ブロック図である。 実施の形態3にかかる把持ロボットが物体の重心位置を判定する方法を説明するための図である。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、実施の形態1にかかる把持ロボット1を示す図である。また、図2は、図1に示した把持ロボット1の自由度配置図である。把持ロボット1は、胴体2と、台車4と、認識部10(認識手段)と、把持ロボット1の動作を制御する制御装置40と、ロボットアーム100とを備える。把持ロボット1は、単腕のロボットである。また、制御装置40は、例えばコンピュータとしての機能を有する。制御装置40は、例えば胴体2に内蔵されているが、これに限られない。
胴体2は、胴体旋回部6を介して台車4に支持されている。胴体旋回部6が図2の矢印Aに示すように回転することによって、胴体2が水平方向に旋回する。台車4には車輪が設けられており、制御装置40の制御によって車輪を回転させることで、把持ロボット1が移動する。
認識部10は、例えば胴体2の上部に設けられている。認識部10は、ヘッド関節部20を介して胴体2に支持されている。ヘッド関節部20は、ヘッド旋回部22及びヘッド屈曲部24を有する。ヘッド旋回部22及びヘッド屈曲部24は、それぞれ、モータ等の回転駆動手段を有しており、制御装置40の制御により回転動作を行う。ヘッド旋回部22が矢印Bに示すように回転することで、認識部10は水平方向に旋回する。また、ヘッド屈曲部24が矢印Cに示すように回転することで、認識部10はヘッド屈曲部24の回転軸を中心として上又は下を向くように揺動する。
認識部10は、後述するように、把持ロボット1が把持する物体の位置及び寸法(大きさ)を認識する。認識部10は、例えば三次元カメラ又は平行ステレオカメラ等の三次元センサを用いて、三角測量法等によって、物体と背景とを識別し、物体の形状、位置及び寸法を認識する。これにより、認識部10は、物体の位置データ(座標データ)及び物体の寸法を得る。
ロボットアーム100は、胴体2に接続されている。ロボットアーム100は、エンドエフェクタ110(把持部)と、アーム部120とを有する。エンドエフェクタ110は、ハンドとして機能する。エンドエフェクタ110は、ロボットアーム100の先端(胴体2と反対側)に設けられており、アーム部120に支持されている。エンドエフェクタ110は、指112及び指114を有する。指112及び指114は、制御装置40の制御により開閉動作を行う。エンドエフェクタ110は、指112と指114とで物体を挟み込むことで、物体を把持する。
アーム部120は、エンドエフェクタ側リンク122と、第1リンク124と、第2リンク126と、アーム旋回部132と、アーム屈曲部134と、手首関節部200とから構成されている。第2リンク126は、アーム屈曲部134を介して胴体2に接続されている。また、アーム旋回部132を介して、第1リンク124と第2リンク126とが接続されている。また、手首関節部200を介して、エンドエフェクタ側リンク122と第1リンク124とが接続されている。また、エンドエフェクタ側リンク122は、エンドエフェクタ110を手首関節部200に接続している。なお、エンドエフェクタ側リンク122とエンドエフェクタ110との間に、力覚センサ190が設けられていてもよい。力覚センサ190については他の実施の形態において説明する。
アーム旋回部132及びアーム屈曲部134は、それぞれ、モータ等の回転駆動手段を有しており、制御装置40の制御により回転動作を行う。アーム屈曲部134が矢印Dに示すように回転することで、ロボットアーム100(第2リンク126)は、アーム屈曲部134の回転軸を中心として、胴体2に接近し又は胴体2から離反するように揺動する。また、アーム旋回部132が矢印Eに示すように回転することで、第1リンク124(及びその先端側の構成部分)が旋回する。
手首関節部200は、後述するような構造により、屈曲軸202と旋回軸204とが略直交した2軸直交関節機構で構成されている。手首関節部200は、屈曲軸202の周りに矢印F1に示すようにエンドエフェクタ側リンク122(及びエンドエフェクタ110)を揺動させる。これによって、アーム部120は、屈曲軸202の周りに屈曲する。また、手首関節部200は、旋回軸204の周りに矢印F2に示すようにエンドエフェクタ側リンク122(及びエンドエフェクタ110)を旋回させる。これによって、アーム部120のエンドエフェクタ110側は、旋回軸204の周りに屈曲する。以下、詳述する。
図3は、実施の形態1にかかる手首関節部200の構造を示す図である。手首関節部200は、屈曲軸モータ210(第1モータ)と、屈曲軸プーリ216と、旋回軸モータ220(第2モータ)と、旋回軸プーリ226と、略T字型形状の関節構造体230と、マイタギア機構240(傘歯車機構)とを有する。屈曲軸プーリ216は、関節構造体230に設けられた屈曲側支持部232に固定されている。また、旋回軸プーリ226は、関節構造体230に設けられた旋回側支持部234に、回転可能に支持されている。ここで、屈曲軸プーリ216及び旋回軸プーリ226は、屈曲軸202の周りに回転するように構成されている。つまり、屈曲軸プーリ216の回転軸及び旋回軸プーリ226の回転軸は、同軸である。また、エンドエフェクタ側リンク122は、関節構造体230に設けられたエンドエフェクタ側支持部236に回転可能に支持されている。
マイタギア機構240は、プーリ側マイタギア242とエンドエフェクタ側マイタギア244とが互いに噛み合って構成されている。プーリ側マイタギア242は、旋回軸プーリ226に固定されており、旋回軸プーリ226と一体となって回転する。エンドエフェクタ側マイタギア244は、エンドエフェクタ側リンク122に固定されており、エンドエフェクタ側リンク122と一体となって回転する。
屈曲軸モータ210は、アーム部120を屈曲軸202の周りに屈曲させるための駆動源である。具体的には、屈曲軸モータ210のモータ軸210a及び屈曲軸プーリ216にはベルト214が掛けられている。屈曲軸モータ210が駆動するとモータ軸210aが回転し、モータ軸210aの回転駆動は、ベルト214を介して屈曲軸プーリ216に伝達される。屈曲軸プーリ216が回転すると、関節構造体230が、屈曲軸202の周りに回転する。これに伴って、エンドエフェクタ側リンク122が、屈曲軸202の周りに揺動する。これによって、アーム部120が屈曲軸202の周りに屈曲する。
旋回軸モータ220は、アーム部120のエンドエフェクタ側を旋回軸204の周りに旋回させるための駆動源である。具体的には、旋回軸モータ220のモータ軸220a及び旋回軸プーリ226にはベルト224が掛けられている。旋回軸モータ220が駆動するとモータ軸220aが回転し、モータ軸220aの回転駆動は、ベルト224を介して旋回軸プーリ226に伝達される。旋回軸プーリ226の回転に伴ってプーリ側マイタギア242が回転し、プーリ側マイタギア242の回転に伴ってエンドエフェクタ側マイタギア244が回転する。これによって、エンドエフェクタ側リンク122が、旋回軸204の周りに回転する。これによって、アーム部120のエンドエフェクタ側(及びエンドエフェクタ110)が旋回軸204の周りに旋回する。つまり、マイタギア機構240は、旋回軸モータ220の駆動を、アーム部120(ロボットアーム100)のエンドエフェクタ側に伝達する機能を有する。
ここで、手首関節部200には、アーム部120が屈曲軸202の周りに屈曲するときに、関節構造体230が屈曲軸202の周りに回転することに伴ってエンドエフェクタ側リンク122が回転しないように、差動機構が設けられている。具体的には、仮に、屈曲軸プーリ216と共に関節構造体230が屈曲軸202の周りに回転するときに旋回軸プーリ226が回転しないと、マイタギア機構240により、エンドエフェクタ側リンク122も回転してしまう。したがって、アーム部120が屈曲軸202の周りに屈曲するときにエンドエフェクタ側リンク122を回転させないように、差動機構により、旋回軸モータ220が旋回軸プーリ226を回転させるように構成されている。
また、この差動機構により、屈曲軸202の周りに図3の矢印Dp方向に負荷トルクが発生するとき、エンドエフェクタ側リンク122を回転させないようにするので、旋回軸プーリ226には、マイタギア機構240を介して、図3の矢印Dr2方向に負荷トルクが発生する。この状態でさらにエンドエフェクタ側リンク122に矢印Dr(矢印Dr1)方向に負荷トルクが発生すると、旋回軸プーリ226には、屈曲軸202周りの負荷トルクによるトルクに加えて、旋回軸204周りのトルクが、マイタギア機構240を介して、矢印Dr2方向に発生することとなる。
ここで、屈曲軸202に関する各パラメータ及び旋回軸204に関する各パラメータを、以下のように定義する。屈曲関節角度(関節構造体230の屈曲軸202周りの回転角度)をθpとし、旋回関節角度(エンドエフェクタ側リンク122の旋回軸204周りの回転角度)をθrとする。また、屈曲軸プーリ216の回転角度をθp1とし、旋回軸プーリ226の回転角度をθp2とする。また、屈曲軸トルク(屈曲軸202の周りに発生する負荷のトルク)をTpとし、旋回軸トルク(旋回軸204の周りに発生する負荷のトルク)をTrとする。また、屈曲軸プーリトルク(屈曲軸プーリ216にかかる負荷のトルク)をTp1とし、旋回軸プーリトルク(旋回軸プーリ226にかかる負荷のトルク)をTp2とする。また、屈曲軸モータトルク(屈曲軸モータ210にかかる負荷のトルク)をTm1とし、旋回軸モータトルク(旋回軸モータ220にかかる負荷のトルク)をTm2とする。また、屈曲軸モータ210のモータ軸210aと屈曲軸プーリ216との間の減速比をz1とし、旋回軸モータ220のモータ軸220aと旋回軸プーリ226との間の減速比をz2とする。
ここで、屈曲軸202に関するパラメータθp,θp1,Tp,Tp1については、図3の矢印Dp(矢印Dp1)の方向を正方向とする。また、屈曲軸プーリ216に矢印Dp1の方向に負荷トルクがかかると、屈曲軸モータ210のモータ軸210aには矢印Dp2の方向に負荷トルクがかかるので、Tm1については、図3の矢印Dp2の方向を正方向とする。
一方、上述したように、エンドエフェクタ側リンク122に矢印Dr(矢印Dr1)方向に負荷トルクが発生すると、旋回軸プーリ226には、屈曲軸202の周りの負荷トルク(矢印Dr2方向を正とする)によるトルクに加えて、旋回軸204の周りのトルクが、マイタギア機構240を介して矢印Dr2方向に発生することとなる。したがって、旋回軸204に関するパラメータθr,Trについては、図3の矢印Dr(矢印Dr1)の方向を正方向とする。また、エンドエフェクタ側マイタギア244が矢印Dr1の方向に回転すると、プーリ側マイタギア242が矢印Dr2の方向に回転するので、θp2,Tp2については、図3の矢印Dr2の方向を正方向とする。同様に、旋回軸プーリ226に矢印Dr2の方向にトルクがかかると、旋回軸モータ220のモータ軸220aには矢印Dr3の方向にトルクがかかるので、Tm2については、図3の矢印Dr3の方向を正方向とする。
このとき、上述した差動機構により、以下の式が成り立つ。
θp1=θp[度] (式1)
θp2=θp+θr[度] (式2)
Tm1=Tp1/z1=Tp/z1[Nmm] (式3)
Tm2=Tp2/z2=(Tp+Tr)/z2[Nmm] (式4)
つまり、屈曲軸モータトルクTm1は、屈曲軸トルクTpによって求められるが、旋回軸モータトルクTm2は、屈曲軸トルクTpと旋回軸トルクTrとの和によって求められる。ここで、屈曲軸トルクTpは、ロボットアーム100が物体を把持したときに、物体の重さに応じで屈曲軸202の周りに発生する。そして、この屈曲軸トルクTpは、マイタギア機構240を介して、旋回軸モータ220へ伝達される。また、旋回軸トルクTrは、ロボットアーム100が物体を把持したときに、物体の重心位置と物体を把持した位置との差に応じて発生する。そして、この旋回軸トルクTrは、マイタギア機構240を介して、旋回軸モータ220へ伝達される。
以下、ロボットアーム100が、長い物体90を把持したときに旋回軸モータトルクTm2について説明する。
図4は、実施の形態1にかかるロボットアーム100が物体90を把持したときに旋回軸モータトルクTm2が増幅される状態を示す図である。一方、図5は、実施の形態1にかかるロボットアーム100が物体90を把持したときに旋回軸モータトルクTm2が打ち消される状態を示す図である。
図4に示す状態のとき、屈曲軸202の周りには、正方向(図3の矢印Dpの方向)に屈曲軸トルクTpが発生する。つまり、このとき、Tpは正(Tp>0)である。一方、図4に示すように、把持ロボット1から見て(第1リンク124の側からエンドエフェクタ110の側を見て)右側(旋回軸プーリ226がある側)に張り出すように、エンドエフェクタ110が物体90を把持している。したがって、旋回軸204の周りには、正方向(図3の矢印Drの方向)に旋回軸トルクTrが発生する。つまり、このとき、Trは正(Tr>0)である。したがって、上記の式4から、Tp+Tr>Tpとなり、旋回軸モータトルクTm2は、増幅されている。
一方、図5に示す状態のとき、図4の状態と同様に屈曲軸202の周りには、正方向(図3の矢印Dpの方向)に屈曲軸トルクTp(>0)が発生する。一方、図5に示すように、把持ロボット1から見て左側(旋回軸プーリ226がない側)に張り出すように、エンドエフェクタ110が物体90を把持している。したがって、旋回軸204の周りには、負方向(図3の矢印Drの方向とは反対の方向)に旋回軸トルクTrが発生する。つまり、このとき、Trは負(Tr<0)である。したがって、上記の式4から、Tp+Tr<Tpとなり、旋回軸モータトルクTm2は、屈曲軸トルクTpと旋回軸トルクTrとが互いに打ち消し合うようにすることで、打ち消されている。本実施の形態にかかる把持ロボット1は、このように旋回軸モータトルクTm2が打ち消されるように、物体90を把持する位置を決定して、物体90を把持するように構成されている。
図6は、実施の形態1にかかる制御装置40の構成を示す機能ブロック図である。制御装置40は、主要なハードウェア構成として、CPU(Central Processing Unit)42と、ROM(Read Only Memory)44と、RAM(Random Access Memory)46とを有する。CPU42は、制御処理及び演算処理等を行う演算装置としての機能を有する。ROM44は、CPU42によって実行される制御プログラム及び演算プログラム等を記憶するための機能を有する。RAM46は、処理データ等を一時的に記憶するための機能を有する。
また、制御装置40は、物体情報取得部52、アームリーチング姿勢決定部54、モーメントアーム算出部56、把持位置決定部58及びロボット制御部60(以下、「各構成要素」と称する)を有する。物体情報取得部52、アームリーチング姿勢決定部54、モーメントアーム算出部56、把持位置決定部58及びロボット制御部60は、それぞれ、物体情報取得手段、アームリーチング姿勢決定手段、モーメントアーム算出部手段、把持位置決定手段及びロボット制御手段としての機能を有する。各構成要素は、例えば、CPU42がROM44に記憶されたプログラムを実行することによって実現可能である。また、必要なプログラムを任意の不揮発性記録媒体に記録しておき、必要に応じてインストールするようにしてもよい。なお、各構成要素は、上記のようにソフトウェアによって実現されることに限定されず、何らかの回路素子等のハードウェアによって実現されてもよい。各構成要素の機能については、図7を用いて説明する。
図7は、実施の形態1にかかる把持ロボット1の制御方法を示すフローチャートである。また、図8及び図9は、実施の形態1において把持位置を決定する方法を説明するための図である。ここで、物体90の長さをb[mm]とし、物体90の重量をm[N]とする。また、実施の形態1においては、物体90の重量分布は一様であるとする。つまり、物体90の重心点94は、物体90の中央の位置である。なお、物体90の重量mについては、制御装置40に予め記憶されていてもよいし、エンドエフェクタ110が任意の位置で物体90を把持することで力覚センサ190を用いて重量mを算出してもよい。
また、旋回軸トルクTrの正方向は矢印Drに示す方向であるが、このとき、図8及び図9に示すように、把持点92には、時計回り(矢印Mの方向)にモーメントが発生している。ここで、把持点92は、旋回軸204上にあると近似できる。したがって、把持点92に発生するモーメント(旋回軸トルクTr)の正方向は、矢印Drと同じ方向となる、時計回りである矢印Mの方向である。この場合、物体90の左端点を、物体90における位置の基準点90aとする。なお、把持点92に発生するモーメント(旋回軸トルクTr)の正方向を反時計回り(矢印Mとは反対方向)とした場合、物体90における位置の基準点は、物体90の右端点となる。
まず、ステップS102において、把持ロボット1は、物体90の位置及び寸法bを認識する。具体的には、認識部10は、上述した方法で、物体90の位置及び寸法bを認識する。そして、物体情報取得部52は、認識部10から、物体90の位置及び寸法を示す物体情報を取得する。
次に、ステップS104において、把持ロボット1は、アームリーチング姿勢を決定する。具体的には、アームリーチング姿勢決定部54は、取得された物体情報を用いて、アームリーチング姿勢を決定する。例えば、アームリーチング姿勢決定部54は、物体の環境を認識して、物体の置かれた場所(例えば床上又は棚等)及び物体の形状(例えば取っ手があるか否か)に応じて、アームをリーチングさせる方向を決定する。なお、アームリーチングの方法は、これらの方法に限られない。
次に、ステップS106において、把持ロボット1は、モーメントアームL[mm]を算出する。具体的には、モーメントアーム算出部56は、決定されたアームリーチング姿勢から、屈曲軸202から把持点までのモーメントアームLを算出する。ここで、把持点とは、エンドエフェクタ110の指112及び指114の先端位置である。物体90の太さが太い場合、指112及び指114は大きく広がるので、指112及び指114の先端位置は、第1リンク124側に移動する。したがって、モーメントアームLは短くなる。一方、物体90の太さが細い場合、指112及び指114はあまり広がらないので、モーメントアームLは長くなる。
次に、ステップS108において、把持ロボット1は、把持点92を決定する。具体的には、把持位置決定部58は、モーメントアームL及び物体90の長さbを用いて、基準点90aから把持点92までの距離である把持位置a[mm]を算出する。以下、図9を用いて、把持位置決定部58が把持位置aを算出する方法を説明する。
屈曲軸トルクTp[Nmm]は、物体90の重量mとモーメントアームLとの積となるので、屈曲軸トルクTp[Nmm]は、Tp=mL(式5)である。また、把持点92(旋回軸204)を中心とする時計回り(矢印Mの方向)の旋回軸トルクTr[Nmm]は、以下に説明するようにして算出される。
重心点94には下方向(矢印Gの方向)に重量m[N]がかかっている。また、実施の形態1においては、重心点94は物体90の中央にあるので、基準点90aから重心点94までの距離である重心位置は、b/2[mm]となる。したがって、重心点94と把持点92との間の距離は、(a−b/2)[mm]となる。ここで、旋回軸トルクTrは、重心点94にかかる重量と、重心点94と把持点92との間の距離との積であるが、旋回軸トルクTrの正方向は矢印Mの方向であるので、重心点94にかかる力は、−m[N]となる。したがって、旋回軸トルクTr[Nmm]は、以下の式6を用いて算出される。
Tr=−m(a−b/2)=m(b−2a)/2 (式6)
また、このとき、式5及び式6より、以下の式7が得られる。
Tp+Tr=mL+m(b−2a)/2 (式7)
ここで、式4より、旋回軸モータトルクTm2[Nmm]の絶対値を最小とするには、Tp+Tr=0とすればよい。このとき、式7から以下の式8が得られる。把持位置決定部58は、以下の式8を用いて、把持位置aを算出する。
Tp+Tr=mL+m(b−2a)/2=0
mL=−m(b−2a)/2
a=(2L+b)/2 (式8)
つまり、エンドエフェクタ110が式8で示された把持位置aの把持点92で物体90を把持すると、屈曲軸トルクTpと旋回軸トルクTrとが互いに打ち消しあうことによって、旋回軸モータトルクTm2が最小(式8では0[Nmm])となる。また、上記式8を用いることによって、把持位置決定部58は、物体90の長さb及びモーメントアームLから、容易に、把持位置aを算出することが可能となる。なお、式8は、a=L+b/2と表される。ここで、Lはモーメントアームであり、b/2は、物体90における重心位置に対応する長さである。言い換えると、重心位置は、物体90の長さbの半分の位置に対応する。つまり、把持位置決定部58は、物体90における重心位置に対応する長さとモーメントアームとの和に対応する位置を、把持位置として決定する。
次に、ステップS110において、把持ロボット1は、物体90を把持する。具体的には、ロボット制御部60は、把持位置a=(2L+b)/2である把持点92で物体90を把持するように、アーム部120及びエンドエフェクタ110の動作を制御する。これによって、ロボットアーム100が物体90を把持したときの、旋回軸モータトルクTm2を最小とすることが可能となる。
なお、a≦bであるので、式8が成り立つのは、以下の式9のときである。
(2L+b)/2≦b
b≧2L (式9)
言い換えると、b<2Lのとき、つまり物体90の長さがモーメントアームLに対してあまり長くないとき、式8の解が成立しない。ここで、式7より、Tp+Trは、aの一次式であり、単調減少である。したがって、旋回軸モータトルクTm2をできるだけ小さくするためには、aを最大値であるbとすればよい。したがって、把持位置決定部58は、b<2Lのとき、a=bと決定する。このとき、エンドエフェクタ110は、物体90の右端を把持することとなる。なお、実際の把持位置は、マニピュレータの精度及び認識部10における認識の精度を考慮して、ある程度bよりも小さな位置としてもよい。
上述したように、本実施の形態にかかる把持ロボット1は、物体90の大きさ(寸法b)から把持位置aを決定して物体90を把持することにより、旋回軸モータトルクTm2を抑制することが可能となる。つまり、本実施の形態においては、ロボットアーム100に発生するモーメントを抑制することが可能となる。
双腕のロボットであれば、長い物体を把持する場合、2つのロボットアームそれぞれの把持位置をできるだけ離して把持することで、モーメントの影響を受けにくくすることができるが、単腕のロボットでは、このようなことはできない。したがって、双腕のロボットと比較してモーメントの影響を受けやすい。一方、本実施の形態においては、単腕のロボットであっても、出力の小さなモータ(アクチュエータ)を用いて、長い物体等の大きなモーメント(トルク)が発生し得る物体を把持することが可能となる。また、これにより、アーム及びモータの体格を小さくすることが可能となり、コストの削減することが可能となる。逆に言うと、アーム及びモータの体格を大きくすることなく、把持ロボット1の可搬重量を向上させることが可能となる。また、ロボットアームに発生するモーメントを抑制することができるので、ロボットがバランスを崩すことなく作業を行うことが可能となる。また、実施の形態1のように物体90の重量分布が一様である場合に、物体の長さを認識することで、容易に把持位置を算出することが可能となる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態2においては、物体90を把持する位置に制限がある点で、実施の形態1と異なる。
図10は、実施の形態2において、ロボットアーム100が物体90を把持している状態を示す図である。
実施の形態1においては、旋回軸モータトルクTm2を小さくするためには、式8より、図5に示すように、エンドエフェクタ110が、物体90の(把持ロボット1から見て)右側を把持する必要がある。しかしながら、物体90の形状、及び物体90が置かれている場所等によっては、物体90の右側を把持することができず、物体90の左側を把持しなければならない場合がある。このような場合、制御装置40のロボット制御部60は、アーム旋回部132(アーム旋回手段)を、180度回転させるように制御する。これによって、手首関節部200が、180度回転し、上下反転する。
このとき、図10に示すように、屈曲軸トルクTpの正方向は、図5等に示した向きとは反対方向となる。一方、旋回軸トルクTrの正方向は、図5等に示した向きと同じである。したがって、図10に示すように、エンドエフェクタ110が、物体90の(把持ロボット1から見て)左側を把持することで、Tp<0、Tr>0となる。したがって、式7より、旋回軸モータトルクTm2を小さくすることが可能となる。つまり、実施の形態においては、物体90を把持する位置に制限がある場合であっても、旋回軸モータトルクTm2を抑制することが可能となる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について説明する。実施の形態3においては、物体90の重心位置を把持ロボット1が予め認識していない点で、実施の形態1と異なる。実施の形態1においては、物体90の重量分布は一様であるとしたが、実際には、例えばハンマー等のように、重心が偏っている物体も存在する。実施の形態3においては、把持ロボット1は、力覚センサ190を用いて、重心位置を判定する。
図11は、実施の形態3にかかる制御装置40の構成を示す機能ブロック図である。また、図12は、実施の形態3にかかる把持ロボット1が物体90の重心位置を判定する方法を説明するための図である。実施の形態3にかかる制御装置40のハードウェア構成は、実施の形態1にかかる制御装置40のハードウェア構成と実質的に同じである。一方、実施の形態3にかかる制御装置40は、実施の形態1にかかる制御装置40の各構成要素に加え、重心位置判定部70(重心位置判定手段)をさらに有する点で、実施の形態1と異なる。
重心位置判定部70は、把持位置を決定する前に(図7のS108の前に)、物体90の重心点94に対応する重心位置x[mm]を決定する。ここで、重心位置xは、基準点90aから重心点94までの距離である。具体的には、重心位置判定部70は、物体90の基準点90aの近傍の仮把持点96を仮に把持するように、エンドエフェクタ110を制御する。
エンドエフェクタ110が物体90の仮把持点96を把持したとき、力覚センサ190は、重力方向の荷重Fx[N]と、旋回軸204の周りのモーメント(旋回軸モーメント)Mz[Nmm]を測定する。力覚センサ190による測定後、重心位置判定部70は、物体90を離すように、エンドエフェクタ110を制御する。
このとき、以下の式10により、重心位置xが得られる。
m=Fx
Mz=mx
x=Mz/Fx (式10)
ここで、重心点94と把持点92との距離は、(a−x)[mm]である。したがって、式10より、式6と同様にして、把持位置決定部58は、旋回軸トルクTr[Nmm]を、以下の式11を用いて算出する。
Tr=−m(a−x)=m(Mz/Fx−a) (式11)
ここで、旋回軸モータトルクTm2[Nmm]の絶対値を最小とするには、Tp+Tr=0とすればよいので、把持位置決定部58は、以下の式12を用いて、把持位置aを算出する。
Tp+Tr=mL+m(Mz/Fx−a)=0
mL=−m(Mz/Fx−a)
a=L+Mz/Fx (式12)
このように、実施の形態3においては、物体90の重心位置が予め認識されていない場合であっても、旋回軸モータトルクTm2を抑制することが可能となる。つまり、実施の形態3においても、ロボットアーム100に発生するモーメントを抑制することが可能となる。また、上記式12を用いることによって、把持位置決定部58は、力覚センサ190によって得られた測定値(荷重Fx及び旋回軸モーメントMz)及びモーメントアームLから、容易に、把持位置aを算出することが可能となる。ここで、Lはモーメントアームであり、Mz/Fxは、物体90における重心位置に対応する長さである。つまり、把持位置決定部58は、物体90における重心位置に対応する長さとモーメントアームとの和に対応する位置を、把持位置として決定する。
(変形例)
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上述した実施の形態においては、マイタギアを用いているが、マイタギアの代わりに、ベベルギア等の任意の傘歯車を用いてもよい。
また、上述した実施の形態においては、制御装置40は、胴体2に内蔵されているとしたが、これに限られない。制御装置40は、把持ロボット1と物理的に一体でなくてもよく、把持ロボット1と有線又は無線を介して通信可能に接続されてもよい。
また、上述した実施の形態においては、屈曲軸トルクの正方向を図3における矢印Dpの方向とし、旋回軸トルクの正方向を図3における矢印Drの方向としたが、これに限られない。屈曲軸トルクの正方向は、図3における矢印Dpと反対方向としてもよく、この場合、旋回軸トルクの正方向は、図3における矢印Drと反対方向としてもよい。
また、図7に示した制御方法を示すフローチャートの全てのステップが必須ではない。例えば、S104の処理はなくてもよい。また、モーメントアームLが一定であれば、S106の処理はなくてもよい。また、実施の形態3においては、S102の処理(特に物体90の寸法の認識処理)はなくてもよい。
また、上述した各実施の形態は、互いに適用され得る。例えば、実施の形態3と実施の形態1とを組み合わせてもよい。また、実施の形態2は、実施の形態1及び実施の形態3の少なくとも一方と組み合わされ得る。
1 把持ロボット
10 認識部
40 制御装置
52 物体情報取得部
56 モーメントアーム算出部
58 把持位置決定部
60 ロボット制御部
70 重心位置判定部
90 物体
100 ロボットアーム
110 エンドエフェクタ
120 アーム部
122 エンドエフェクタ側リンク
190 力覚センサ
200 手首関節部
202 屈曲軸
204 旋回軸
210 屈曲軸モータ
216 屈曲軸プーリ
220 旋回軸モータ
226 旋回軸プーリ
230 関節構造体
240 マイタギア機構
242 プーリ側マイタギア
244 エンドエフェクタ側マイタギア

Claims (6)

  1. 物体を把持するロボットアームと、
    前記物体における把持位置を決定する把持位置決定手段と
    を有し、
    前記ロボットアームは、
    前記ロボットアームの先端に設けられ、物体を把持する把持部と、
    前記ロボットアームを屈曲軸の周りに屈曲させる第1モータと、
    前記ロボットアームの前記把持部側を旋回軸の周りに旋回させる第2モータと、
    前記第2モータの駆動を前記ロボットアームの前記把持部側に伝達する傘歯車機構と
    を備え、
    前記第2モータに発生するトルクは、前記物体の重さに応じて前記屈曲軸の周りに発生し前記傘歯車機構を介して前記第2モータへ伝達される屈曲軸トルクと、前記物体の重心位置と前記把持位置との差に応じて前記旋回軸の周りに発生し前記傘歯車機構を介して前記第2モータへ伝達される旋回軸トルクとの和に関する値に対応し、
    前記把持位置決定手段は、前記把持部が前記物体を把持した場合に前記屈曲軸トルクと前記旋回軸トルクとが互いに打ち消し合うような前記把持位置を決定する
    把持ロボット。
  2. 前記把持位置決定手段は、前記物体における重心位置に対応する長さと前記ロボットアームに関するモーメントアームとの和に対応する位置を、前記把持位置として決定する
    請求項1に記載の把持ロボット。
  3. 前記物体の長さを認識する認識手段
    をさらに有し、
    前記把持位置決定手段は、前記認識手段によって認識された物体の長さの半分と、前記モーメントアームとの和に対応する位置を、前記把持位置として決定する
    請求項2に記載の把持ロボット。
  4. 力覚センサと、
    前記力覚センサによって得られた測定値から、前記物体の重心位置を判定する重心位置判定手段と
    をさらに有し、
    前記把持位置決定手段は、前記判定された重心位置に基づいて、前記把持位置を決定する
    請求項1から3のいずれか1項に記載の把持ロボット。
  5. 前記ロボットアームを上下反転させるように旋回させるアーム旋回手段
    をさらに有する請求項1から4のいずれか1項に記載の把持ロボット。
  6. 把持ロボットの制御方法であって、
    前記把持ロボットは、
    ロボットアームであって、
    前記ロボットアームの先端に設けられ、物体を把持する把持部と、
    前記ロボットアームを屈曲軸の周りに屈曲させる第1モータと、
    前記ロボットアームの前記把持部側を旋回軸の周りに旋回させる第2モータと、
    前記第2モータの駆動を前記ロボットアームの前記把持部側に伝達する傘歯車機構と
    を備えるロボットアーム
    を有し、
    前記第2モータに発生するトルクは、前記物体の重さに応じて前記屈曲軸の周りに発生し前記傘歯車機構を介して前記第2モータへ伝達される屈曲軸トルクと、前記物体の重心位置と前記把持位置との差に応じて前記旋回軸の周りに発生し前記傘歯車機構を介して前記第2モータへ伝達される旋回軸トルクとの和に関する値に対応し、
    前記把持部が前記物体を把持した場合に前記屈曲軸トルクと前記旋回軸トルクとが互いに打ち消し合うような前記把持位置を決定するステップと
    を有する把持ロボットの制御方法。
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