JP2016147339A - 帯鋸切断機 - Google Patents

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Abstract

【課題】帯鋸切断機において、切断時の作業性が損ねられることなく、ヒンジ結合されるカバーの閉め状態を保持する係止機構を設ける。【解決手段】電動モータ11を駆動源として回転する前後一対の鋸車13,14と、この前後の鋸車13,14を収容する鋸車ハウジング20と、この前後の鋸車13,14間に掛け渡された無端形の帯鋸15とを有する。鋸車ハウジング20には、一対の鋸車13,14を覆うカバー50が設けられている。ここで、カバー50の閉位置を保持する係止機構70が帯鋸15の周回範囲より内側に設定されている。これによって、帯鋸15の周回範囲の外側の嵩張りを無くすことができ、切断時の作業性が損ねられることなく、ヒンジ結合されるカバー50の閉め状態を保持する係止機構70を設けることができる。【選択図】図6

Description

本発明は、無端帯状の帯鋸を周回させて切断材を切断する帯鋸切断機(バンドソー)に関する。
従来、無端帯状の帯鋸を周回させることにより切断材を切断する帯鋸切断機(バンドソー)が知られている。このバンドソーには、ポータブルバンドソーや、定置式のバンドソーが知られている。このような帯鋸切断機にあっては、本体ハウジングに回転可能に支持される一対の鋸車が設けられている。この一対の鋸車には、無端帯状の帯鋸が掛けられている。掛けられた無端帯状の帯鋸は、一対の鋸車の回転により周回される。周回する帯鋸は、一対の鋸車同士の間で設定される切断部位にて切断可能に露出される。この切断部位にて露出される帯鋸は切断材を切断する。
特開2014−87876号公報 米国特許第8677633号明細書
上記の帯鋸切断機にあっては、一対の鋸車を覆うようにするカバーが本体ハウジングに取り付けられているものがある。カバーは、切断機として使用する時には閉められるようにし、帯鋸を交換する時などには開けられるようにしておきたい。このため、カバーは、本体ハウジングに対して開け閉め可能にヒンジ結合されている。このヒンジ結合は、周回する帯鋸の外側に設定されていた。このヒンジ結合箇所は、一般に切断部位とは反対側に設けられている。これに対して、カバーの閉め状態を係止するための係止フックは、ヒンジ結合の反対側である切断部位の設定側に設けられている。このように係止フックが切断部位の設定側に設けられていると、係止フックが切断作業の邪魔になることもあり、切断時の作業性が損ねられているという指摘がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、無端帯状の帯鋸を周回させることにより切断材を切断する帯鋸切断機において、切断時の作業性が損ねられることなく、ヒンジ結合されるカバーの閉め状態を保持する係止機構を設けることにある。
上記した課題を解決するにあたって、本発明に係る帯鋸切断機は次の手段をとる。すなわち、本発明の第1の発明に係る帯鋸切断機は、ハウジングと該ハウジングに支持される一対の鋸車とを有し、該一対の鋸車に帯鋸を掛けて該帯鋸を周回させることにより切断材を切断する帯鋸切断機であって、前記一対の鋸車を覆うカバーが、ヒンジを介して前記ハウジングに開け閉め可能に支持されており、前記カバーの閉位置を保持する係止機構が、前記帯鋸の周回範囲より内側に設定されている、という構成である。
この第1の発明に係る帯鋸切断機によれば、カバーの閉位置を保持する係止機構が帯鋸の周回範囲より内側に設定されているので、帯鋸の周回範囲の外側には係止機構が存することが無くなる。これによって、帯鋸の周回範囲の外側の嵩張りを無くすことができながら係止機構を設けることができる。つまり、切断時の作業性が損ねられることなく、ヒンジ結合されるカバーの閉め状態を保持する係止機構を設けることができる。
第2の発明に係る帯鋸切断機は、前記第1の発明に係る帯鋸切断機において、前記係止機構は、前記カバーを開位置から閉位置へ移動させ、該カバーが閉位置になった時に、該カバーに自動的に係止される、という構成である。この第2の発明に係る帯鋸切断機によれば、係止機構はカバーを開位置から閉位置へ移動させてカバーが閉位置になった時にカバーに自動的に係止されるので、カバーを閉めるだけでカバーの閉位置を保持することができるようになる。これによって、カバーの閉位置を保持するための係止操作を行うことなく、自動的にカバーの閉位置を保持することができて、閉位置を保持の操作性に優れたものとなる。
第3の発明に係る帯鋸切断機は、前記第1または前記第2の発明に係る帯鋸切断機において、前記係止機構は、前記カバーの閉位置の保持を解除する解除操作部が、該カバー側に係止される係止部自体に設けられている、という構成である。この第3の発明に係る帯鋸切断機によれば、カバーの閉位置の保持を解除する解除操作部がカバー側に係止される係止部自体に設けられているので、部品点数を増やすことなく解除操作部が設けられる。これによって、係止機構の嵩張りを抑えることができ、作業性に優れた帯鋸切断機とすることができる。
帯鋸切断機の全体正面図である。 図1における(II)矢視を示す全体平面図である。 図1における(III)矢視の全体平面図である。 閉め状態のカバーを正面視する全体平面図である。 開け状態のカバーを正面視する全体平面図である。 角度を変えて閉め状態のカバーを斜視する全体斜視図である。 図4における(VII)-(VII)断面矢視を拡大して示す全体断面図である。
本発明の実施の形態について図1〜図7を参照しながら説明する。図1は、帯鋸切断機10の全体正面図である。図2は、図1における(II)矢視を示す全体平面図である。図3は、図1における(III)矢視の全体平面図である。図4は、閉め状態のカバー50を正面視する全体平面図である。図5は、開け状態のカバー50を正面視する全体平面図である。図6は、角度を変えて閉め状態のカバー50を斜視する全体斜視図である。図7は、図4における(VII)-(VII)断面矢視を拡大して示す全体断面図である。なお、この種の帯鋸切断機10は、図1における図示左側を前側と称し、図示右側を後側と称するのが慣例である。このため、以下の説明でも特に断らない限り、この慣例にしたがい前後の方向を用いている。
図示するように、帯鋸切断機10は充電式のポータブルバンドソーと称される持ち運び形のバンドソーである。帯鋸切断機10は、電動モータ11を駆動源として回転する前後一対の鋸車13,14と、この前後の鋸車13,14を収容する鋸車ハウジング20と、この前後の鋸車13,14間に掛け渡された無端形の帯鋸15とを有している。鋸車ハウジング20は、前側の鋸車13を収容支持する前ハウジング部21と、後側の鋸車14を収容支持する後ハウジング部22とを有している。電動モータ11は、後ハウジング部22の上面に取り付けられている。このため、後側の鋸車14が電動モータ11により直接回転する駆動輪として機能し、前側の鋸車13が従動輪として機能する。
駆動輪としての後側の鋸車14と従動輪としての前側の鋸車13との間に、板厚方向に可撓性を有する一定幅の帯鋸15が掛け渡されている。また、前ハウジング部21の上面には、テンションレバー25が配置されている。このテンションレバー25を一定角度範囲で回動操作することにより、前側の鋸車13を前後方向に移動させて後側の鋸車14との相対的な間隔を調整することができる。これにより、両鋸車13,14間に掛け渡された帯鋸15のテンションを調整することができ、両鋸車13,14に対する帯鋸15を脱着も可能となっている。
前ハウジング部21と後ハウジング部22は、その上部間で結合ハウジング部23を介して相互に結合されている。結合ハウジング部23の下方であって、前後のハウジング部21,22間には平面的に見て概ね矩形の開口部30が設けられている。この開口部30の前側には第1案内部材31が取り付けられており、開口部30の後側には第2案内部材32が取り付けられている。この開口部30において帯鋸15が露出されている。駆動輪としての後側の鋸車14は、図1において反時計回り(左回り)に回転する。このため、帯鋸15は反時計回り方向に周回し、開口部30において露出された帯鋸15は前側から後側(図1において左側から右側)に向けて移動する。開口部30における帯鋸15の移動方向を示す矢印27が前ハウジング部21の上面に表示されている。以下の説明では、この矢印27で示した方向を単に帯鋸15の周回方向ともいう。なお、帯鋸切断機10の前後方向については、この帯鋸15の周回方向とは逆になる。周回する帯鋸15は、押し当てられることにより切断材を切断する。
鋸車ハウジング20の上部には、使用者が把持するハンドル部40が設けられている。ハンドル部40は、後ハウジング部22の上部から結合ハウジング部23との間に跨った状態に取り付けられている。ハンドル部40は、使用者が一方の手で把持するメイングリップ部41と、他方の手で把持するサブグリップ部42とを有している。メイングリップ部41は、開口部30における切断部位(切断材に対する帯鋸15の切り込み部位)よりも後側(帯鋸15の周回方向前側)において、後ハウジング部22の右側部から前方かつ上方へ山形に延びており、先端部側(前端部側)は下方へ下っている。
図1に示すようにメイングリップ部41のハンドル軸線J41(図1や図4参照)は、後側から前側に向けて上傾方向に傾斜している。メイングリップ部41を把持した使用者はハンドル軸線J41にほぼ直行する方向に押し付け力(切断材に対する帯鋸15の切断力)を作用させる。使用者の手の押し付け力が作用する方向に、切断材に対する帯鋸15の切り込み部位(切断部位)が位置するよう、メイングリップ部41の位置及び向きが適切に設定されている。これにより、メイングリップ部41を把持した使用者の手による押し付け力が切断部位に効率よく加わり、使用者の手首に掛る負担を低減しつつ楽な姿勢で切断作業を迅速に行うことができるようになっている。
メイングリップ部41の先端部は、ハンドルベース43に結合されている。メイングリップ部41の下面側に、当該メイングリップ部41を把持した手の指先で引き操作するスイッチレバー44が設けられている。このスイッチレバー44を指先で上方へ引き操作すると電動モータ11が起動して帯鋸15が周回することとなる。また、ハンドルベース43は、結合ハウジング部23の上面にねじ止めされている。このハンドルベース43からさらに前方斜め上方に向けてサブグリップ部42が延びている。一方の手でメイングリップ部41を把持し、他方の手でこのサブグリップ部42を把持することにより、当該帯鋸切断機10を安定した姿勢に保持して切断作業を迅速かつ楽に行うことができる。
ハンドルベース43の上面には、照明具45が配置されている。この照明具45によって、開口部30に露出された帯鋸15の切断材に対する切断部位周辺が明るく照らし出される。これにより、暗所等での切断作業の便宜が図られている。照明具45にはLED(発光ダイオード)が用いられている。この照明具45も、電動モータ11と同様に、バッテリパック19を電源としている。また、図2等に示すように、ハンドルベース43の右側部には、フック46が取り付けられている。このフック46によって、当該帯鋸切断機10は、例えば作業現場の足場等に引っ掛けておくことができる。
メイングリップ部41の後端部には、バッテリ取付け部47が設けられている。このバッテリ取付け部47にはバッテリパック19が装着されている。このバッテリパック19は、バッテリケース内に複数本のセルを収容したリチウムイオンバッテリで構成される。このバッテリパック19は、スライド式にてバッテリ取付け部47に着脱される。このバッテリパック19は、充電が少なくなるとバッテリ取付け部47から取り外されて別途用意した専用充電器にて充電される。バッテリ取付け部47には、オートストップコントローラ(ASコントローラ)48が内装されている。このASコントローラ48により、バッテリパック19の供給電流や残量等を含む電源供給状態が監視されており、これに異常が発生した場合には電源回路が遮断されて電動モータ11が自動的に停止される(オートストップ機能)。
鋸車ハウジング20には、一対の鋸車13,14を覆うカバー50が設けられている。カバー50は、前ハウジング部21および後ハウジング部22を覆うように設定されるカバー体51を有する。カバー体51は、前ハウジング部21と対面する前カバー部53と、後ハウジング部22と対面する後カバー部54と、前カバー部53と後カバー部54とを一体に連接する連接部55とを有する。カバー体51は、鋸車ハウジング20に対して、上側縁となる結合側端縁56がヒンジ結合されている。具体的には、カバー体51の結合側端縁56の前後のそれぞれには軸受部57が設けられている。この軸受部57には、支持軸37が差し込まれている。この支持軸37は、鋸車ハウジング20の結合側端縁35に設けられる軸支持部36に支持されている。つまり、カバー体51は、支持軸37を回転軸として軸受部57を含んで回転可能にされ、支持軸37を介して鋸車ハウジング20に支持されるものとなっている。
前カバー部53と後カバー部54とは、前後中間軸線J50を対称軸にして前後で略対称な形状を有して形成される。連接部55は、前カバー部53と後カバー部54とを一体に連接する。連接部55は、開口部30を設けるように結合側端縁35を延在させて設定される。この連接部55の開口部30を設ける形状により、切断材に対する帯鋸15の切り込み部位(切断部位)は設定される。ここで、前カバー部53と後カバー部54とは、前後中間軸線J50を対称軸にして、前後で略対称な形状に設定される対向平面部60と周囲傾斜部65とを一体に有する。前後で略対称の形状となる対向平面部60と周囲傾斜部65とを説明するにあたっては、前カバー部53を代表して説明する。
対向平面部60は、鋸車13(14)に対面される平面形状を有する。対向平面部60には、図4にて正面視した場合に周方向に沿って描かれる面条部61が設けられている。面条部61は、対向平面部60よりも鋸車13(14)側に一段近づけられる段差形状を有する。これに対し、周囲傾斜部65は、対向平面部60の外周に設けられている。この周囲傾斜部65は、外周端に向かうにしたがって鋸車ハウジング20の外周に近づけられる傾斜面形状にて形成されている。
ところで、鋸車ハウジング20とカバー体51との間には、カバー50の閉位置を保持する係止機構70が設けられている。この係止機構70は、対をなす前係止機構71と後係止機構81とを有する。前係止機構71は前ハウジング部21と前カバー部53との間で設けられており、後係止機構81は後ハウジング部22と後カバー部54との間で設けられている。これらの前係止機構71と後係止機構81とは、帯鋸15の周回範囲より内周側に位置される鋸車ハウジング20およびカバー体51に設けられている。これらの前係止機構71と後係止機構81とも前後中間軸線J50を対称軸にして前後で略対称な形状を有して形成される。このため、以下に前係止機構71および後係止機構81を説明するにあたっては、前係止機構71を代表して説明し、後係止機構81は前係止機構71を説明する際に付する符号の後に括弧書きで符号を付加して説明を一部省略するものとする。
前係止機構71(81)は、前ハウジング部21(22)に設けられる雄部72(82)と、前カバー部53(54)に設けられる雌部77(87)とにより構成される。雄部72(82)は、帯鋸15の周回範囲より内周側に位置される前ハウジング部21(22)に設けられている。詳しくは、雄部72(82)の位置としては、帯鋸15の切り込み部位(切断部位)が配置される開口部30と、この反対側となる結合ハウジング部23との間に存する前ハウジング部21(22)に対して設けられている。また、雌部77(87)は、この雄部72(82)に対応するカバー体51に雌孔78(88)を設定することにより形成される。
この雌孔78(88)は、前カバー部53(54)を正面視矩形で貫通させることにより形成される。ここで、この正面視矩形の雌孔78(88)の近接側端縁781(881)は、次に説明する対向フック部751(851)が係止する部分に設定されている。この近接側端縁781(881)の前カバー部53(54)内には、ガイドテーパ面79(89)が設けられている。このガイドテーパ面79(89)は、内に突き出されるにしたがい、更に近接する方向に傾斜している。なお、雄部72(82)を雌部77(87)に係止させるにあたって、このガイドテーパ面79(89)には、後に説明する対向テーパ面753(853)が当たるようになっている。
雄部72(82)は、雄部材73(83)を前ハウジング部21(22)のリブ部211(221)に螺子76(86)により螺子留めされることにより設けられている。雄部材73(83)は、ブラケット部材74と係止部材75とを一体に成形することにより形成されている。具体的には、ブラケット部材74(84)は、弾性変形可能な金属製の板ばねを側面視略L字形に成形することにより形成されている。ブラケット部材74(84)は、螺子76(86)により螺子留めされる取付板部741(841)と、この取付板部741(841)と直交する方向に延びる支持ばね部743(843)とを連接して形成されている。支持ばね部743(843)の外端には、樹脂製の係止部材75(85)が一体に設けられている。ここで、前係止機構71のブラケット部材74と、後係止機構81のブラケット部材84とは、側面視略L字形が互いに向き合う形で螺子留めされている。このため、互いのブラケット部材74,84の支持ばね部743,843は、前後方向で弾性揺動可能となっている。
係止部材75(85)は、次に説明する雌孔78(88)に係止されるフック形状を有して成形されている。具体的には、係止部材75(85)は、フック形状をなす対向フック部751(851)と、雄部72(82)を係止案内する対向テーパ面753(853)とを一体に成形されている。対向フック部751(851)は、前係止機構71と後係止機構81との双方が互いに向き合う方向で雌孔78(88)に係止するように設定されている。つまり、前係止機構71の対向フック部751にあっては後側に向いて鉤型フック形状が設定されており、後係止機構81の対向フック部851にあっては前側に向いて鉤型フック形状が設定されている。このため、それぞれの対向フック部751,851は、双方互いに向き合う方向で雌孔78,88に係止するようになっており、双方互いに離れる方向で雌孔78,88との係止が解除されるようになっている。
また、対向テーパ面753(853)も、対向フック部751(851)と同様、前係止機構71と後係止機構81との双方が互いに向き合うように設定されている。対向テーパ面753(853)は、基端部756(856)側に向かうにしたがって、前係止機構71と後係止機構81との双方が向き合う方向へ傾斜していくテーパ形状に設定されている。このため、雌部77,87に雄部72,82を係止させるにあたって雄部72,82の対向テーパ面753,853は雌部77,87のガイドテーパ面79,89に当てられることとなる。そうすると、ガイドテーパ面79,89は、対向テーパ面753,853の部材先端部755,855から基端部756,856へと摺接される。
この摺接に伴い、支持ばね部743,843は前後方向で弾性揺動することとなり、雄部72,82は双方互いに離れる方向に移動される。ここで、それぞれの対向フック部751,851が雌孔78,88内部に入ると、この雄部72,82の双方互いに離れる方向への移動は終わり、支持ばね部743,843の弾性復元力により対向フック部751,851は雌孔78,88の近接側端縁781,881に係止される。つまり、カバー50の閉め状態が保持されることとなる。つまり、雄部材73(83)は、本発明に係る係止部に相当し、カバー50が閉位置に配置された場合に、カバー50の閉位置を保持するようにカバー50側の近接側端縁781,881に係止される。
これに対し、対向フック部751,851が雌孔78,88に係止している場合に、この部材先端部755,855の双方を互いに離れる方向に移動させる操作をすると、雌孔78,88の近接側端縁781,881に対するそれぞれの対向フック部751,851の係止は解除されることとなる。そうすると、この雌孔78,88内部から対向フック部751,851を抜き出すことができて、カバー50の閉め状態が解除される。これによって、使用者は、カバー50を開けて開位置とすることができ、帯鋸15の交換などの適宜調整を行うことができるようになる。つまり、部材先端部755,855は、本発明に係る解除操作部に相当し、係止部としての雄部材73(83)自体に設けられるものとなっている。
上記した帯鋸切断機10によれば、カバー50の閉位置を保持する係止機構70が帯鋸15の周回範囲より内側に設定されているので、帯鋸15の周回範囲の外側には係止機構70が存することが無くなる。これによって、帯鋸15の周回範囲の外側の嵩張りを無くすことができながら係止機構70を設けることができる。つまり、切断時の作業性が損ねられることなく、ヒンジ結合(図示符号36,37,57)されるカバー50の閉め状態を保持する係止機構70を設けることができる。
また、上記した帯鋸切断機10によれば、係止機構70はカバー50を開位置から閉位置へ移動させてカバー50が閉位置になった時にカバー50に自動的に係止されるので、カバー50を閉めるだけでカバー50の閉位置を保持することができるようになる。これによって、カバー50の閉位置を保持するための係止操作を行うことなく、自動的にカバー50の閉位置を保持することができて、閉位置を保持の操作性に優れたものとなる。また、上記した帯鋸切断機10によれば、カバー50の閉位置の保持を解除する部材先端部755,855がカバー50側に係止される雄部材73(83)自体に設けられているので、部品点数を増やすことなく部材先端部755,855が設けられる。これによって、係止機構70の嵩張りを抑えることができ、作業性に優れた帯鋸切断機10とすることができる。
なお、本発明に係る帯鋸切断機にあっては、上記した実施の形態に限定されるものではなく、次のように適宜個所を変更して構成するようにしてもよい。すなわち、上記した実施の形態にあっては、係止機構の配設位置が帯鋸の周回範囲より内側に設定されていればよく、上記した実施の形態の配設位置に限定されるものではない。また、係止部を構成する雄部材73,83を含む雄部72,82および雌部77,87の構成としては上記した実施の形態に限定されることなく、適宜の係止構成を採用することができる。また、対向フック部751,851が係止する構成としては、互いに逆向きで係止するなどの適宜の対向構成等を採用することができる。ここで、このような係止構成を採用した場合には、解除操作部による解除操作方向は、係止方向に対して反対向きの方向とすればよく、製品の操作性に優れたものとすることができる。
10 帯鋸切断機
11 電動モータ
13 鋸車(従動輪)
14 鋸車(駆動輪)
15 帯鋸
19 バッテリパック
20 鋸車ハウジング
21 前ハウジング部
211 リブ部
22 後ハウジング部
221 リブ部
23 結合ハウジング部
25 テンションレバー
27 矢印
28 上側端縁
29 支持軸
30 開口部
31 第1案内部材
32 第2案内部材
35 結合側端縁
36 軸支持部
37 支持軸
40 ハンドル部
41 メイングリップ部
42 サブグリップ部
43 ハンドルベース
44 スイッチレバー
45 照明具
46 フック
47 バッテリ取付け部
48 コントローラ
50 カバー
51 カバー体
53 前カバー部
54 後カバー部
55 連接部
56 結合側端縁
57 軸受部
60 対向平面部
61 面条部
65 周囲傾斜部
70 係止機構
71 前係止機構
81 後係止機構
72,82 雄部
73,83 雄部材(係止部)
74,84 ブラケット部材
741,841 取付板部
743,843 支持ばね部
75,85 係止部材
751,851 対向フック部
753,853 対向テーパ面
755,855 部材先端部(解除操作部)
756,856 基端部
76,86 螺子
77,87 雌部
78,88 雌孔
781,881 近接側端縁
79,89 ガイドテーパ面
J41 ハンドル軸線
J50 前後中間軸線

Claims (3)

  1. ハウジングと該ハウジングに支持される一対の鋸車とを有し、該一対の鋸車に帯鋸を掛けて該帯鋸を周回させることにより切断材を切断する帯鋸切断機であって、
    前記一対の鋸車を覆うカバーが、ヒンジを介して前記ハウジングに開け閉め可能に支持されており、
    前記カバーの閉位置を保持する係止機構が、前記帯鋸の周回範囲より内側に設定されている、帯鋸切断機。
  2. 請求項1に記載の帯鋸切断機において、
    前記係止機構は、前記カバーを開位置から閉位置へ移動させ、該カバーが閉位置になった時に、該カバーに自動的に係止される、帯鋸切断機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の帯鋸切断機において、
    前記係止機構は、前記カバーの閉位置の保持を解除する解除操作部が、該カバー側に係止される係止部自体に設けられている、帯鋸切断機。
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