WO2023127927A1

WO2023127927A1 - バンドソー

Info

Publication number: WO2023127927A1
Application number: PCT/JP2022/048415
Authority: WO
Inventors: 五史小川; 正寛藤原
Original assignee: 工機ホールディングス株式会社
Priority date: 2021-12-28
Filing date: 2022-12-27
Publication date: 2023-07-06

Abstract

鋸車カバーを好適に保持可能な作業機の提供。バンドソー１において、駆動側鋸車カバー７及び従動側鋸車カバー８を取り外すには、一対の止めネジ３５を緩めて厚肉部７ｂ又は８ｂから浮かせ、ホルダプレート３０を約９０度回転させる。すると、ホルダプレート３０は貫通孔７ａ、８ａを通り抜けられるため、駆動側鋸車カバー７及び従動側鋸車カバー８を駆動側ハウジング５及び従動側ハウジング６から取り外せる。駆動側鋸車カバー７及び従動側鋸車カバー８を取り付ける手順は、取り外す手順と逆順である。

Description

バンドソー

本発明は、バンドソーに関する。

下記特許文献１には、帯鋸を使用した作業機（バンドソー）が開示されている。バンドソーにおいては、鋸車を覆うカバー（鋸車カバー）が設けられる。

特開2015-208830号公報

鋸車カバーは、帯鋸交換やメンテナンス時などに開閉される。鋸車カバーがネジ等の固定具によって取り付けられている場合、メンテナンス時に固定具が紛失し、鋸車カバーを固定できなくなる恐れがある。また別の課題として、ネジ等を使用せず、鋸車カバーを手によって簡単に開閉可能に構成した場合、外部からの衝撃や、作業時の振動等によって鋸車カバーの固定状態が緩んでしまい、不意に鋸車カバーが外れる、または開いてしまう恐れがある。

本発明は、鋸車カバーを好適に保持可能な作業機の提供を目的とする。

本発明のある態様は、バンドソーである。このバンドソーは、モータと、前記モータを収容するハウジングと、前記モータによって駆動する帯鋸と、前記帯鋸を保持する鋸車と、前記鋸車を覆う鋸車カバーであって前記ハウジングに対して開閉可能な鋸車カバーと、前記ハウジングに支持されるとともに、前記鋸車カバーの開閉を規制する規制位置と、前記鋸車カバーの開閉を許容する許容位置とに位置を変更可能に構成された固定部材であって、前記鋸車の回転軸方向でみたときに前記鋸車の範囲に位置する固定部材と、を有する。

本発明の別の態様は、バンドソーである。このバンドソーは、モータと、前記モータを収容するハウジングと、前記モータによって駆動する帯鋸と、前記帯鋸を保持する鋸車と、前記鋸車を覆う鋸車カバーであって前記ハウジングに対して開閉可能な鋸車カバーと、前記ハウジングにより移動または回転可能に支持された固定部材と、前記固定部材の位置変更を規制する規制部材と、を有し、前記固定部材は、前記鋸車カバーの開閉を規制する規制位置と、前記鋸車カバーの開閉を許容する許容位置とに位置を変更可能に構成され、前記規制部材は、所定の工具によって前記固定部材に対する位置変更の規制状態を変更可能なように構成されている。

本発明は「電動作業機」や「電動工具」、「電気機器」等と表現されてもよく、そのように表現されたものも本発明の態様として有効である。

本発明によれば、鋸車カバーを好適に保持可能な作業機の提供が可能となる。

本発明の実施の形態に係るバンドソー１の正面図。図１と同様の正面図においてバンドソー１の外殻の一部を切り欠いて内部構成を示した図。バンドソー１を下方から見た斜視図であって、ホルダプレート３０が第１位置（縦位置）で駆動側鋸車カバー７及び従動側鋸車カバー８が固定状態の斜視図。バンドソー１を下方から見た斜視図であって、ホルダプレート３０が第２位置（横位置）で駆動側鋸車カバー７及び従動側鋸車カバー８が非固定状態の斜視図。図３の一部拡大図。図４の一部拡大図。バンドソー１の一部分解斜視図であって駆動側鋸車カバー７及び従動側鋸車カバー８並びにそれらの取付構造を分解した斜視図。図７の一部拡大図であって、従動側鋸車カバー８及びその取付構造の分解斜視図。 (Ａ)は、バンドソー１を左右方向と垂直かつ駆動側鋸シャフト２０の中心軸を通る平面で切断して後方から見た断面図であって、ホルダプレート３０が第１位置（縦位置）にある状態の断面図。(Ｂ)は、図９(Ａ)のＢ１部拡大図。 (Ａ)は、バンドソー１を左右方向と垂直かつ駆動側鋸シャフト２０の中心軸を通る平面で切断して後方から見た断面図であって、ホルダプレート３０が第２位置（横位置）にある状態の断面図。(Ｂ)は、図１０(Ａ)のＢ２部拡大図。 (Ａ)は、バンドソー１を左右方向と垂直かつ従動側鋸シャフト４５の中心軸を通る平面で切断して前方から見た断面図であって、ホルダプレート３０が第１位置（縦位置）にある状態の断面図。(Ｂ)は、図１１(Ａ)のＢ３部拡大図。 (Ａ)は、バンドソー１を左右方向と垂直かつ従動側鋸シャフト４５の中心軸を通る平面で切断して前方から見た断面図であって、ホルダプレート３０が第２位置（横位置）にある状態の断面図。バンドソー１における帯鋸の張り機構とロック機構の変形例を示す図であり、帯鋸へテンションがかかっている状態（張り状態）を示す図。バンドソー１における帯鋸の張り機構とロック機構の変形例を示す図であり、帯鋸へテンションがかかっていない状態（非張り状態）を示す図。張り状態と非張り状態における、貫通孔８ａに対する平板形状部３１（ホルダプレート３０）の位置を示す図(Ｂ)は、図１２(Ａ)のＢ４部拡大図。

以下において、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。実施の形態は、発明を限定するものではなく例示である。実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。

本実施の形態は、バンドソー１に関する。図１により、バンドソー１の互いに直交する左右及び上下方向を定義する。また、正面の前側の作業者を基準に、左右及び上下方向と垂直な前後方向を定義する。

バンドソー１は、ハウジングを構成する部材として、モータハウジング２、メインハンドル３、サブハンドル４、駆動側ハウジング５、及び従動側ハウジング６を有する。

モータハウジング２は、例えば樹脂成形体である。モータハウジング２は、図２に示すモータ１５を収容する。モータハウジング２は、バンドソー１の電源となる電池パック１２を着脱可能に装着する。

メインハンドル３及びサブハンドル４は、共に例えば樹脂成形体である。メインハンドル３はモータハウジング２の右端部から右側に延びて駆動側ハウジング５の右部上面に接続される。サブハンドル４は、モータハウジング２の左側に設けられる。

駆動側ハウジング５及び従動側ハウジング６は、共に例えばアルミ等の金属製である。駆動側ハウジング５は、モータハウジング２の右端部に接続され、図７等に示す駆動側鋸車１８等を収容する。従動側ハウジング６は、モータハウジング２の左端部に接続され、図７等に示す従動側鋸車２１等を収容する。駆動側ハウジング５及び従動側ハウジング６は、斜め後ろ下方に開口する。

図３、図４、図７に示すように、バンドソー１は、駆動側ハウジング５の開口を覆う駆動側鋸車カバー７、及び従動側ハウジング６の開口を覆う従動側鋸車カバー８を有する。駆動側鋸車カバー７及び従動側鋸車カバー８は、例えばプレス成形体であり、傘状を成す。駆動側ハウジング５に対する駆動側鋸車カバー７の着脱構造、及び従動側ハウジング６に対する従動側鋸車カバー８の着脱構造については後述する。

図１、図２に示すように、バンドソー１は、メインハンドル３に、トリガスイッチ９及びスイッチロック１０を有する。トリガスイッチ９は、作業者がモータ１５の駆動、停止を切り替えるための操作部である。スイッチロック１０は、トリガスイッチ９を引いていない状態（モータ１５の停止を指示する状態）に固定するためのオフロック機構である。スイッチロック１０を操作してオフロックを解除することで、トリガスイッチ９を引けるようになる。

バンドソー１は、従動側ハウジング６に、テンションレバー１１を有する。テンションレバー１１は後述する張り機構８０の一部であり、帯鋸２３の交換時（のテンション調節）に用いる。図１～図４に示すように、バンドソー１は、駆動側ハウジング５にガイドプレート１３を有する。ガイドプレート１３は、作業時に被加工材を押し当てるための部材である。

バンドソー１は、駆動側ハウジング５及び従動側ハウジング６の各々に、一対の帯鋸押さえローラ１４を有する。帯鋸押さえローラ１４は、切断作業領域（駆動側ハウジング５の左部と従動側ハウジング６の左部との間であって帯鋸２３が露出する部分）において帯鋸２３を前後方向に対して直角となるようにガイドする部材である。

図２に示すよう、バンドソー１は、モータハウジング２内に、モータ１５を有する。モータ１５は、インナーロータ型のブラシレスモータである。モータ１５は、電池パック１２の電力で駆動される。モータ１５の回転軸は、左右方向と平行である。

バンドソー１は、駆動側ハウジング５内に、ベベルギヤ１６、ファイナルギヤ１７、及び駆動側鋸車１８を有する。ベベルギヤ１６は、モータ１５の回転を減速すると共に回転軸方向を斜め方向（左上から右下に延びる方向）に変換してファイナルギヤ１７に伝達する。駆動側鋸車１８は、ファイナルギヤ１７と共に回転する。駆動側鋸車１８の外周部に、滑り止め用の駆動側鋸車ラバー１９を介して帯鋸２３の一部が巻き掛けられる。すなわち、バンドソー１は、モータ１５によって駆動する帯鋸２３を有する。

図９、図１０に示すように、バンドソー１は、ファイナルギヤ１７及び駆動側鋸車１８の支持軸（回転軸）となる駆動側鋸シャフト２０を有する。駆動側鋸シャフト２０は、ボルト２６によって駆動側ハウジング５に固定される。駆動側鋸シャフト２０の外周部にはニードルベアリング２４が設けられる。ニードルベアリング２４を介して駆動側鋸シャフト２０にファイナルギヤ１７及び駆動側鋸車１８が回転自在に設けられる。駆動側鋸シャフト２０には、雌ネジ部（嵌合穴）２０Ａが形成される。

図７、図１１、図１２に示すように、バンドソー１は、従動側ハウジング６内に、従動側鋸車２１を有する。従動側鋸車２１の外周部に、滑り止め用の従動側鋸車ラバー２２を介して帯鋸２３の一部が巻き掛けられる。モータ１５によって駆動側鋸車１８が回転し、駆動側鋸車１８により帯鋸２３が駆動し、帯鋸２３によって従動側鋸車２１が回転する。帯鋸２３は、駆動側ハウジング５の後側と従動側ハウジング６の後側との間において帯鋸カバー４３に覆われる。

バンドソー１は、従動側鋸車２１の支持軸（回転軸）となる従動側鋸シャフト４５を有する。従動側鋸シャフト４５は、ボルト２７によって従動側ハウジング６の裏側に左右方向に揺動可能または水平移動可能に取付けられているアーム４６に固定される。従動側鋸シャフト４５の外周部にはニードルベアリング２５が設けられる。ニードルベアリング２５を介して従動側鋸シャフト４５に従動側鋸車２１が回転自在に設けられる。従動側鋸シャフト４５には、雌ネジ部（嵌合穴）４５Ａが形成される。

以下、駆動側ハウジング５に対する駆動側鋸車カバー７の着脱構造、及び従動側ハウジング６に対する従動側鋸車カバー８の着脱構造を説明する。

図３、図４、図７に示すように、駆動側鋸車カバー７は、貫通孔７ａ、一対の厚肉部７ｂ、３つの爪部７ｃを有する。貫通孔７ａは、傘状の駆動側鋸車カバー７の頂点部に開口する開口部である。貫通孔７ａの開口形状は、長辺が前後方向と平行な長方形である。厚肉部７ｂは、貫通孔７ａの左右両側にそれぞれ設けられ、貫通孔７ａの長辺に隣接する。各々の爪部７ｃは、駆動側鋸車カバー７の外縁部に設けられ、駆動側ハウジング５の外周面に沿う。

図３～図８に示すように、従動側鋸車カバー８は、貫通孔８ａ、一対の厚肉部８ｂ、３つの爪部８ｃを有する。貫通孔８ａは、傘状の従動側鋸車カバー８の頂点部に開口する開口部である。貫通孔８ａの開口形状は、長辺が左右方向と平行な長方形であり、貫通孔７ａの開口形状と同じ形状である。厚肉部８ｂは、貫通孔８ａの前後両側にそれぞれ設けられ、貫通孔８ａの長辺に隣接する。各々の爪部８ｃは、従動側鋸車カバー８の外縁部に設けられ、従動側ハウジング６の外周面に沿う。

バンドソー１は、ロック機構（係止機構）５０を有する。ロック機構５０は、固定部材としてのホルダプレート３０、規制部材としての一対の止めネジ３５、位置決め部材としての段付きスリーブ３６、取付部材としてのボルト４０を有する。ロック機構５０を成すこれらの部材は、駆動側ハウジング５に対する駆動側鋸車カバー７の固定用に設けられる。また、従動側ハウジング６に対する従動側鋸車カバー８の固定用にも同様のロック機構５０が設けられる。詳細は後述するが、ホルダプレート３０は、鋸車カバー７、８の開閉（着脱）を規制（または阻害）する規制位置と、開閉（着脱）を規制（または阻害）しない許容位置とに位置変更可能に構成される。

ホルダプレート３０は、例えば鋼材からなる。図８に示すように、ホルダプレート３０は、平板形状部３１、筒状部３２、貫通孔３３、貫通ネジ孔３４を有する。

平板形状部３１は、長辺と短辺を有する平板形状（長方形板状）を成す。平板形状部３１の長辺は、貫通孔７ａ、８ａの長辺より短く、貫通孔７ａ、８ａの短辺よりも長い。平板形状部３１の短辺は、貫通孔７ａ、８ａの短辺より短い。

筒状部３２は、平板形状部３１の中央部から突出する円筒形状を成す。筒状部３２は、貫通孔７ａ又は８ａを貫通してワッシャー２８又は２９に接触する。貫通孔３３は、円形の断面を有し、平板形状部３１の中心部に開口する。筒状部３２の内部空間は貫通孔３３の一部を成す。貫通ネジ孔３４は、貫通孔３３の両側、すなわち平板形状部３１の回転中心となる中心部分を挟んで両側にそれぞれ設けられる。

一対の止めネジ３５は、貫通ネジ孔３４にそれぞれ係合（螺合）する。すなわち、一対の止めネジ３５は、ホルダプレート３０の回転中心となる中心部分を挟んで両側にそれぞれ設けられる。止めネジ３５は、六角穴付きのボルトであり、六角状の係合部を有する六角レンチ（所定の工具）によって貫通ネジ孔３４に対する係合状態（螺合状態）、すなわち平板形状部３１に対する位置（平板形状部３１からの突出位置）を変更可能である。

段付きスリーブ３６は、例えば鋼材からなる。段付きスリーブ３６は、互いに同軸の小径部３７、大径部３８、貫通孔３９を有する。

小径部３７は、ホルダプレート３０の貫通孔３３内に入り込む。小径部３７は、貫通孔７ａ又は８ａを貫通してワッシャー２８又は２９に接触する。小径部３７の外周面と貫通孔３３の内周面とが当接する。小径部３７の径方向外側に一対の止めネジ３５が位置する。

大径部３８は、一対の止めネジ３５の下限位置を決め、一対の止めネジ３５の下方への抜けを防止する。止めネジ３５を緩めていくと、あるところで止めネジ３５の六角穴の外側の部分が大径部３８に接触して、それ以上は止めネジ３５を緩められない（位置変更が規制される）ようになっている。すなわち、大径部３８により、止めネジ３５の位置の変更が所定の範囲に制限される。

図７に示すように、ボルト４０は、段付きスリーブ３６の貫通孔３９を貫通し、ワッシャー２８又は２９を介して駆動側鋸シャフト２０又は従動側鋸シャフト４５に取り付けられる（螺着される）。この状態で、図９(Ｂ)、図１１(Ｂ)に示すように、ホルダプレート３０の筒状部３２の先端部、及び段付きスリーブ３６の小径部３７の先端部が、ワッシャー２８又は２９に当接する。ホルダプレート３０及び段付きスリーブ３６は、ボルト４０によって駆動側鋸シャフト２０又は従動側鋸シャフト４５に取り付けられ、駆動側ハウジング５又は従動側ハウジング６に支持される。

図３、図５、図９、図１１は、ホルダプレート３０が第１位置（縦位置）にある状態を示す。第１位置は、本発明の許容位置に含まれる。すなわち、第１位置（縦位置）は、ホルダプレート３０が駆動側鋸車カバー７又は従動側鋸車カバー８の開閉を規制する位置である。より具体的には、第１位置は、鋸車の回転軸（駆動側鋸シャフト２０、従動側鋸シャフト４５）の延在方向に垂直かつ左右方向に対して垂直な方向でホルダプレート３０（固定部材）の少なくとも一部が鋸車カバーの貫通孔（７ａ、８ａ）より外側に位置するような位置である。本発明においては、ホルダプレート３０が第１位置に位置する状態を第１状態とする。第１状態では、鋸車カバーの貫通孔（７ａ、８ａ）の上側と下側のそれぞれに位置するホルダプレート３０の一部が鋸車の回転軸（駆動側鋸シャフト２０、従動側鋸シャフト４５）の延在方向で見て鋸車カバーと重なる位置となり、ホルダプレート３０は鋸車カバーの一部と干渉して貫通孔７ａ、８ａを通ることができない。すなわち、ホルダプレート３０は、第１位置（第１状態）のときに貫通孔７ａ又は８ａを通ることができないように構成される。換言すれば、ホルダプレート３０が第１位置に位置するとき、鋸車カバーのホルダプレート３０に対する鋸車軸に沿った相対移動は規制される。本発明における第１状態とは、図９、１１に示すように、左右方向に直交する平面でホルダプレート３０を切った場合に、ホルダプレート３０の少なくとも一部が鋸車の回転軸方向で鋸車カバーと対向する状態である。

図４、図６、図１０、図１２は、ホルダプレート３０が第２位置（横位置）にある状態を示す。第２位置は、本発明の許容位置に含まれる。第２位置（横位置）は、ホルダプレート３０が駆動側鋸車カバー７又は従動側鋸車カバー８の開閉を許容する位置である。より具体的には、第２位置は左右方向でホルダプレート３０（固定部材）が鋸車の回転軸（駆動側鋸シャフト２０、従動側鋸シャフト４５）の延在方向で鋸車カバーと重ならない位置（貫通孔７ａ、８ａの範囲内）に位置するような位置である。すなわち、ホルダプレート３０は、第２位置のときに貫通孔７ａ又は８ａを通ることができるように構成される。

一対の止めネジ３５を緩めた状態においてホルダプレート３０は、段付きスリーブ３６の小径部３７の支持により回転可能であり、第１位置（縦位置）と第２位置（横位置）の間で位置変更が可能である。第１位置（縦位置）で一対の止めネジ３５を締めると、止めネジ３５がそれぞれ厚肉部７ｂ又は８ｂに押圧力を付与し、ホルダプレート３０は回転不能となって位置変更が規制される。すなわち、止めネジ３５の位置（螺合位置）を変更することでホルダプレート３０の固定、解除（位置変更の規制状態の変更）が可能である。

なお、図３等に示すホルダプレート３０の回転位置からずれていても、止めネジ３５の軸延長上に厚肉部７ｂ又は８ｂがある限り、ホルダプレート３０の位置変更の規制は可能であり、ホルダプレート３０により駆動側鋸車カバー７又は従動側鋸車カバー８の開閉を規制できる。

止めネジ３５及びボルト４０は、共に六角穴を有するボルトである。一方、ボルト４０の六角穴の径（二面幅）は、止めネジ３５の六角穴の径（二面幅）より大きい。したがって、ボルト４０を駆動側鋸シャフト２０又は従動側鋸シャフト４５に着脱する際に用いる六角レンチ（他の工具）は、止めネジ３５の位置（螺合位置）を変更する際に用いる六角レンチ（所定の工具）よりも大きい径（二面幅）の六角状の係合部を有する。すなわち、所定の工具と他の工具は、形状（サイズ）が異なる。

ホルダプレート３０は、駆動側鋸シャフト２０又は従動側鋸シャフト４５に取り付けられた状態において、駆動側鋸シャフト２０又は従動側鋸シャフト４５の軸線方向（駆動側鋸車１８又は従動側鋸車２１の回転軸方向）で見たとき、駆動側鋸車１８又は従動側鋸車２１の範囲に位置する（駆動側鋸車１８又は従動側鋸車２１の存在範囲内に収まる）。

図３の状態から駆動側鋸車カバー７及び従動側鋸車カバー８を開く（取り外す）には、一対の止めネジ３５を緩めて厚肉部７ｂ又は８ｂから浮かせ、ホルダプレート３０を約９０度回転させて図４の状態にする。図４の状態では、ホルダプレート３０は貫通孔７ａ、８ａを通り抜けられるため、駆動側鋸車カバー７及び従動側鋸車カバー８を駆動側ハウジング５及び従動側ハウジング６から取り外せる。駆動側鋸車カバー７及び従動側鋸車カバー８を閉じる（取り付ける）手順は、開く（取り外す）手順と逆順である。

本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。

(1) 駆動側鋸車カバー７及び従動側鋸車カバー８を開いたときも、ホルダプレート３０、止めネジ３５、段付きスリーブ３６、及びボルト４０は、駆動側ハウジング５又は従動側ハウジング６に取り付けられた状態のままである。このため、帯鋸交換やメンテナンス時などに駆動側鋸車カバー７及び従動側鋸車カバー８を取り外しても、ホルダプレート３０、止めネジ３５、段付きスリーブ３６、及びボルト４０が紛失することを防止できる。すなわち、ホルダプレート３０、止めネジ３５、段付きスリーブ３６、及びボルト４０は、駆動側ハウジング５又は従動側ハウジング６に取り付けられた状態のまま駆動側鋸車カバー７及び従動側鋸車カバー８の開閉の規制、許容を切り替えることができるため、駆動側鋸車カバー７及び従動側鋸車カバー８の好適な保持が可能となる。

(2) 駆動側鋸車カバー７及び従動側鋸車カバー８を開くには、所定の工具で止めネジ３５を緩める必要がある。このため、ネジ等を使用せず、駆動側鋸車カバー７及び従動側鋸車カバー８を手によって簡単に開閉可能とした構成と比較して、外部からの衝撃や作業時の振動、引っ掛かり等によって駆動側鋸車カバー７及び従動側鋸車カバー８の固定状態が緩むことを抑制でき、不意に駆動側鋸車カバー７及び従動側鋸車カバー８が外れる又は開いてしまうといったリスクを抑制できる。

(3) 鋸車カバーのロック機構５０（ホルダプレート３０、止めネジ３５、段付きスリーブ３６、及びボルト４０）は、全体として、駆動側鋸シャフト２０又は従動側鋸シャフト４５の軸線方向で見たとき、駆動側鋸車１８又は従動側鋸車２１の存在範囲内に収まる（軸線方向でオーバーラップする）。このため、コンパクトなロック機構となり、製品の大型化を抑制できる。また、上記ロック機構５０は、鋸車（駆動側鋸車１８、従動側鋸車２１）を支持するシャフト（駆動側鋸シャフト２０、従動側鋸シャフト４５）に雌ネジ部を設けるだけで実装することができるため、鋸車を収容するハウジング部分（駆動側ハウジング５、従動側ハウジング６）に取り付け用ボスなどの支持構造を設ける必要がない。従って当該ハウジング部分をコンパクトかつ安価に製造することができる。また、鋸車カバーの一部（鋸車を支持するシャフトに対応する部分）に穴を設けるだけで容易に鋸車カバーのロック機構を実装することができる。

(4) 一対の止めネジ３５は、ホルダプレート３０の回転中心を挟んだ２箇所でそれぞれ厚肉部７ｂ又は８ｂに押圧力を付与し、ホルダプレート３０を回転不能としてホルダプレート３０の位置変更を規制する。このため、ホルダプレート３０の回転をバランス良く強力に規制でき、ホルダプレート３０の傾きや不意のずれを抑制できる。

(5) 段付きスリーブ３６の大径部３８が止めネジ３５の抜け防止部として機能するため、止めネジ３５の緩めすぎによって止めネジ３５がホルダプレート３０から脱落することを抑制できる。

(6) 止めネジ３５及びボルト４０は、同一の工具（六角レンチ）では締めたり緩めたりできないようになっている。このため、止めネジ３５用の工具で誤ってボルト４０を緩めてしまうリスクを抑制できる。

次に、バンドソー１における帯鋸２３の張り機構８０について図１３、１４を用いて説明する。なお、詳細は後述するが、図１３、１４に記載するロック機構５０は上記したものと構成が異なる。図１３と図１４は従動側ハウジング６を後方から斜めに見た図であり、従動側鋸車カバー８と従動側鋸車２１を取り除いた状態の図である。図１３が非張り状態（帯鋸２３に対するテンションが弱められている状態）であり、図１４が張り状態（帯鋸２３に対するテンションが強められている状態）である。主として、非張り状態は帯鋸２３を交換する際の状態であり、張り状態は切断等の作業を行う際の状態である。従って、ホルダプレート３０は、図１３では横位置に位置し、図１４では縦位置に位置する。図では従動側鋸車２１が省略されているが、従動側鋸車２１と帯鋸２３は、図１３の状態では（主に左右方向で）離間しており、図１４の状態では接触している。

従動側ハウジング６には張り機構８０が設けられる。張り機構８０は、テンションレバー１１と、テンションレバー１１と一体的に回転する回転軸部８１と、回転軸部８１に取り付けられた偏心部材８２と、偏心部材８２に支持されたバネ支持部８３と、バネ支持部８３に一端が支持されたバネ８４と、アーム４６と、を有する。アーム４６は支持軸部８５に支持された一端部４６ａと、バネ８４の他端を支持する他端部４６ｂを有し、一端部４６ａと他端部４６ｂとの間の位置で従動側鋸シャフト４５を支持する。アーム４６は支持軸部８５を中心に回動可能となっている。バネ支持部８３は、回転軸部８１の回転中心からずれた位置（偏心位置）に位置しており、回転軸部８１（テンションレバー１１）の回転位置に応じてバネ８４の一端を支持する位置が変化する。バネ８４はコイルスプリングである。

非張り状態となる図１３の状態で、テンションレバー１１を回転させると、バネ支持部８３が左方向（図中右側）に移動する。この結果、バネ８４を介して他端部４６ｂが引っ張られて、アーム４６が支持軸部８５を中心として（図中反時計回り方向）に回動する。その結果、アーム４６に支持された従動側鋸シャフト４５は左方向（図中右側）へ移動し、従動側鋸車２１が帯鋸２３（の内面）に接触する。従動側鋸車２１が帯鋸２３に接触したあともテンションレバー１１を回転させると、バネ支持部８３はさらに左方向へ移動する。これによってバネ８４が伸び、帯鋸２３にバネ８４からのテンションが付与される（帯鋸２３が付勢される）。そして、図１４の状態となり、従動側鋸車２１は帯鋸２３に強く押し付けられるので、帯鋸２３が従動側鋸車２１上で滑ってしまうことが抑制される。

なお、図１３と図１４に記載するロック機構５０は先に説明したものと様態が異なる。具体的には、先の形態では止めネジ３５の抜け止めを段付きスリーブ３６によって行っていたが、図１３の構成では別途設けられたネジ３６Aによって止めネジ３５の抜け止めが行われている。ネジ３６Aはプラスドライバーで着脱操作可能なものであり、止めネジ３５を操作するための工具と先端形状が異なる工具によって操作可能である。従って、ホルダプレート３０を回転させる際、誤ってネジ３６Aを操作する恐れが低減する。

以上で説明したように、本実施の形態においては、従動側の（すなわち従動側鋸車カバー８に対応した）ホルダプレート３０は、従動側鋸シャフト４５に対して相対移動（従動側鋸シャフト４５上で回転）可能に構成されるとともに、従動側鋸車カバー８に対して従動側鋸シャフト４５と一体的に相対移動（スライド）可能に構成されている。本実施の形態におけるホルダプレート３０の従動側鋸シャフト４５に対する相対移動は回転であるが、スライドでもよい。このように構成されることで、従動側の（すなわち従動側鋸車カバー８に対応した）ホルダプレート３０は、少なくとも一部が貫通孔８ａよりも右側に位置する第３位置となることができる。第３位置は本発明における規制位置に含まれる。以下では、図１５を用いて第３位置について説明する。図１５には従動側鋸車カバー８に設けられた貫通孔８ａに対し、張り状態と非張り状態とで変化するホルダプレート３０の位置を示す。図１５は張り状態で、従動側鋸シャフト４５と平行かつ左右方向に平行な平面で従動側鋸シャフト４５の中心位置を切った断面の一部を示す。また、図１５には張り状態かつ横位置状態のホルダプレート３０の位置を位置Ｐ１として示し、非張り状態且つ横位置状態のホルダプレート３０の位置を位置Ｐ２として示す。なお、従動側鋸シャフト４５やアーム４６は張り状態の位置となっている。また、貫通孔８ａの開口範囲を範囲Ｒとして示す。

図１５は従動側鋸車カバー８に設けられた貫通孔８ａに対し、張り状態と非張り状態とで変化する横位置状態のホルダプレート３０の位置を説明するための図である。図１５は、従動側鋸シャフト４５と平行かつ左右方向に平行な平面で従動側鋸シャフト４５の中心位置を切った張り状態の部分断面図である。また、図１５には張り状態かつ横位置状態のホルダプレート３０の位置を位置Ｐ１として示し、非張り状態且つ横位置状態のホルダプレート３０の位置を位置Ｐ２として示す。なお、従動側鋸シャフト４５やアーム４６は張り状態の位置となっている。また、貫通孔８ａの開口範囲を範囲Ｒとして示す。

図１５に示すように、張り状態においては、横位置のホルダプレート３０は左右方向で位置Ｐ１に位置しており、範囲Ｒの内側に位置している。すなわち、ホルダプレート３０は第２位置（許容位置）に位置している。従って、スムーズに従動側鋸車カバー８を着脱できる。一方、非張り状態においては、第2位置のホルダプレート３０は左右方向で位置Ｐ２に位置しており、一部が範囲Ｒの外側（右側）に位置している。換言すれば、従動側鋸シャフト４５の軸方向で見て、ホルダプレート３０の一部が従動側鋸車カバー８の一部と重なっている。従って、従動側鋸車カバー８の着脱操作がホルダプレート３０によって阻害される。すなわち、位置P２は本発明における第３位置（規制位置）である。本発明における第３位置とは、左右方向でホルダプレート３０（固定部材）の一部が貫通孔８ａの範囲外に位置するような位置である。本実施の形態における従動側のホルダプレート３０は、上下方向で貫通孔８ａよりも外側に位置する状態（縦位置）と、左右方向で貫通孔８ａよりも外側に位置する状態（非張り状態かつ横位置）になることができる。換言すれば、従動側のホルダプレート３０は、第１位置と第２位置と第３位置のそれぞれに位置することができる。このように構成することで、例えば帯鋸２３を交換したあと、非張り状態のまま従動側鋸車カバー８を閉め、そのままモータ１５を駆動させてしまうことを抑制できる。帯鋸２３から従動側鋸車２１への回転伝達が不十分な状態でモータ１５を駆動させると、思わぬ不具合が発生し、作業性が低下する恐れがある。本発明であれば、従動側鋸車カバー８の着脱（開閉）時に作業者が張り状態か非張り状態かを認識しやすくなるため、上記不具合の発生を抑制することができる。すなわち、従動側のホルダプレート３０は、回転位置を（縦位置と横位置とで）変更することで、従動側鋸車カバー８の着脱（開閉）に対する規制状態を変更可能であるとともに、回転位置によらず張り機構８０の状態変更に応じて従動側鋸車カバー８の着脱（開閉）に対する規制状態を変更可能である。なお、ホルダプレート３０を回転不能とし、張り機構８０の状態変更に応じて従動側鋸車カバー８の着脱（開閉）に対する規制状態が変更されるという特徴のみを採用してもよい。

以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。

駆動側鋸車カバー７は、駆動側ハウジング５から取外し可能なカバーに限定されず、例えば一端がヒンジ等で駆動側ハウジング５に接続された揺動可能なカバーであってもよい。従動側鋸車カバー８も同様である。

駆動側鋸車カバー７と従動側鋸車カバー８は、互いに別体である場合に限定されず、一体構造でもよい。この場合、ホルダプレート３０等のロック機構は一つでもよい。

段付きスリーブ３６は、ロック機構から省略してもよい。この場合、例えば、各々の貫通ネジ穴３４の片側の開口径を、六角レンチを入れることができる一方で止めネジ３５の外径より小さい径とすることで、止めネジ３５の抜けを抑制できる。

１つのホルダプレート３０に対する止めネジ３５の本数は１本あるいは３本以上であってもよい。厚肉部７ｂ、８ｂに、止めネジ３５を螺合可能なネジ穴あるいは止めネジ３５を嵌入（係合）可能な穴を設けてもよい。厚肉部７ｂ、８ｂに、ホルダプレート３０を図３の回転位置で止める規制部を設けてもよい。

第１位置と第２位置との間でのホルダプレート３０の位置変更（移動）は、回転に限定されず、例えばスライド（平行移動）であってもよい。ホルダプレート３０は固定で、駆動側鋸車カバー７及び従動側鋸車カバー８が位置変更（回転やスライド）する構成でもよい。すなわち、第１位置と第２位置との間でのホルダプレート３０の位置変更は、駆動側鋸車カバー７及び従動側鋸車カバー８に対する相対的な位置変更でよい。

止めネジ３５及びボルト４０の少なくとも一方は、六角穴付きタイプに替えて、四角穴付きタイプやトルクス（登録商標）ネジ、プラスネジ、マイナスネジ等の他の任意の種類のネジとしてもよい。

１…バンドソー、２…モータハウジング、３…メインハンドル、４…サブハンドル、５…駆動側ハウジング、６…従動側ハウジング、７…駆動側鋸車カバー、７ａ…貫通孔、７ｂ…厚肉部、７ｃ…爪部、８…従動側鋸車カバー、８ａ…貫通孔、８ｂ…厚肉部、８ｃ…爪部、９…トリガスイッチ、１０…スイッチロック、１１…テンションレバー、１２…電池パック、１３…ガイドプレート、１４…帯鋸押さえローラ、１５…モータ、１６…ベベルギヤ、１７…ファイナルギヤ、１８…駆動側鋸車、１９…駆動側鋸車ラバー、２０…駆動側鋸シャフト、２１…従動側鋸車、２２…従動側鋸車ラバー、２３…帯鋸、２４，２５…ニードルベアリング、２６，２７…ボルト、２８，２９…ワッシャー、３０…ホルダプレート（固定部材）、３１…平板形状部、３２…筒状部、３３…貫通孔、３４…貫通ネジ孔、３５…止めネジ（規制部材）、３６…段付きスリーブ（位置決め部材）、３７…小径部、３８…大径部、３９…貫通孔、４０…ボルト（取り付け部材）、４３…帯鋸カバー、４５…従動側鋸シャフト、４６…アーム。

Claims

モータと、
前記モータを収容するハウジングと、
前記モータによって駆動する帯鋸と、
前記帯鋸を保持する鋸車と、
前記鋸車を覆う鋸車カバーであって前記ハウジングに対して開閉可能な鋸車カバーと、
前記ハウジングに支持されるとともに、前記鋸車カバーの開閉を規制する規制位置と、前記鋸車カバーの開閉を許容する許容位置とに位置を変更可能に構成された固定部材であって、前記鋸車の回転軸方向でみたときに前記鋸車の範囲に位置する固定部材と、を有する、バンドソー。
前記鋸車カバーに設けられた開口部を有し、
前記固定部材は、前記規制位置のときに前記開口部を通ることができないように構成され、前記許容位置のときに前記開口部を通ることができるように構成されている、請求項１に記載のバンドソー。
前記固定部材は、前記鋸車の支持軸に取り付けられている、請求項１又は２に記載のバンドソー。
前記支持軸には取付部材が取り付けられており、前記取付部材によって前記固定部材が前記支持軸に取り付けられている、請求項３に記載のバンドソー。
前記固定部材には、規制部材が係合しており、前記規制部材の位置を変更することで前記固定部材が固定される、請求項４に記載のバンドソー。
前記規制部材は、位置決め部材によって位置の変更が所定の範囲に制限されており、
前記位置決め部材は、前記取付部材によって前記支持軸に取り付けられている、請求項５に記載のバンドソー。
前記位置決め部材は小径部と大径部を有し、前記規制部材は前記小径部の径方向外側に配置され、かつ前記大径部によって位置変更が規制される、請求項６に記載のバンドソー。
前記固定部材は長辺と短辺を有する平板形状を成し、前記固定部材の回転中心となる中心部分を挟んで前記規制部材が２つ設けられる、請求項５に記載のバンドソー。
前記規制部材はネジであり、前記固定部材に係合した状態の前記ネジが前記鋸車カバーに押圧力を付与することで前記固定部材の位置変更が規制される、請求項５に記載のバンドソー。
前記規制部材は所定の工具によって位置変更が可能なように構成されている、請求項５に記載のバンドソー。
前記取付け部材は、前記所定の工具とは形状が異なる他の工具によって前記支持軸に着脱可能となっている、請求項１０に記載のバンドソー。
前記所定の工具は六角状の係合部を有する六角レンチであって、前記他の工具は前記所定の工具よりも大きい径の六角状の係合部を有する六角レンチである、請求項１１に記載のバンドソー。
モータと、
前記モータを収容するハウジングと、
前記モータによって駆動する帯鋸と、
前記帯鋸を保持する鋸車と、
前記鋸車を覆う鋸車カバーであって前記ハウジングに対して開閉可能な鋸車カバーと、
前記ハウジングにより移動または回転可能に支持された固定部材と、
前記固定部材の位置変更を規制する規制部材と、を有し、
前記固定部材は、前記鋸車カバーの開閉を規制する規制位置と、前記鋸車カバーの開閉を許容する許容位置とに位置を変更可能に構成され、
前記規制部材は、所定の工具によって前記固定部材に対する位置変更の規制状態を変更可能なように構成されている、バンドソー。
前記帯鋸の張り状態を変更可能な張り機構を有し、
前記固定部材は、前記張り機構の状態の変更に応じて、前記鋸車カバーの開閉に対する規制状態が変化するように構成されている、請求項１または１３に記載のバンドソー。
前記張り機構は前記帯鋸へテンションを掛ける張り状態と、前記帯鋸へテンションを掛けない非張り状態とを切り替え可能であり、
前記固定部材は、前記非張り状態において前記鋸車カバーの開閉を規制するように構成されている、請求項１４に記載のバンドソー。