JP2016146732A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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剛史 長谷川
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Abstract

【課題】出力電流値に応じてスイッチング周波数を変更し、処理負荷に応じてPID演算の周期を変更する場合でも、電源制御の周波数特性を最適化でき、負荷及び入力電圧が変動する場合でも、安定した出力電流を得ることができるスイッチング電源装置の提供。【解決手段】出力電流値と目標電流値との偏差に基づくPID演算により操作量を演算するPID演算部15と、操作量に基づくPWM信号により、入力された電圧を変換して出力するスイッチング回路3と、PID演算部15を含むプロセッサ2の処理負荷量を検出する処理負荷検出部17bとを備え、出力電流値に応じて、スイッチング回路3のスイッチング周波数を変更し、処理負荷量に応じて、PID演算部15の演算周波数を変更するスイッチング電源装置。変更したスイッチング周波数及び演算周波数に基づき、PID演算に係るPゲイン、Iゲイン及びDゲインをそれぞれ変更する構成である。【選択図】図2

Description

本発明は、検出した電流値と目標電流値との偏差に基づくPID演算により操作量を演算し、演算した操作量に応じたPWM信号により、入力された電力をスイッチング回路で電力変換して定電流出力すると共に、PID演算するプロセッサの検出した処理負荷量に応じて、PID演算の演算周波数を変更し、検出した電流値に応じて、スイッチング回路のスイッチング周波数を変更するスイッチング電源装置に関するものである。
ハイブリッド自動車及び電気自動車では、比較的高圧の動力用電力と従来の比較的低圧(12V)の補助電気機器用電力とが使用されており、動力用電力系統及び補助電気機器用電力系統間には、スイッチング電源装置が接続されて、電圧制御及び電流制御に使用されている。また、エンジン駆動自動車でも、エネルギー効率を考慮して、比較的高圧の電力と従来の比較的低圧(12V)の電力とを使い分けるものがあり、両電力系統間にスイッチング電源装置が接続されて、電圧制御及び電流制御が行われる。
電流制御及び電圧制御を行うスイッチング電源装置では、出力した電力の電流値及び電圧値を検出し、検出した電流値及び電圧値と目標電流値及び目標電圧値との各高低関係に基づき、検出した電流値(電流制御)又は電圧値(電圧制御)の何れかを選択する。次いで、PID(Proportional Integral Derivative)制御として、選択した電流値(又は電圧値)と目標電流値(又は目標電圧値)との偏差を演算し、演算した偏差に基づくPID演算により操作量を演算する。
PID演算では、(1)式に示すように、偏差eをそれぞれ個別に比例演算(PゲインKp)、積分演算(IゲインKi)、微分演算(DゲインKd)したものを加え合わせて操作量uとする。
PID演算した操作量uは、PWM信号に変換され、スイッチング回路が、その変換されたPWM信号により、入力された電力をスイッチング素子を用いて電力変換して定電圧出力(又は定電流出力)する。
Figure 2016146732
特許文献1には、パルス幅可変なパルス発振器が発振したパルスにより、昇圧トランスの1次側の直流電流を断続し、昇圧トランスの2次側に誘起される交番電圧を整流・平滑し、整流・平滑した出力電圧値又は出力電流値を検知して、パルス発振器のパルス幅の可変制御を比例制御で実施し、定電圧又は定電流を出力するスイッチング電源装置が開示されている。比例制御において、パルス幅と検出値とから得られる制御ゲインを用いている。
特許文献2には、DC/DCコンバータにおける電圧制御係の制御特性を、定常ゲインを大きくすることなしに安定化させるDC/DCコンバータの可変ゲイン電圧制御系が開示されている。DC/DCコンバータを制御する平均電圧制御要素と瞬時電圧制御要素等とによって構成した電圧制御系に、可変ゲイン制御要素を設け、出力端に設けた電流検出器の検出信号を可変ゲイン制御要素にフィードバックさせる。
特許第3419618号公報 特開平6−233530号公報
上述したようなスイッチング電源装置では、スイッチングロス等を低減する為に、低出力電流時にスイッチング周波数を低下させるものがある。また、ディジタル制御を行っているものでは、処理負荷に応じてPID演算の周期を変えるものがあるが、このようにスイッチング周波数及び演算周波数を変更することにより、通信等その他のソフトウェア処理も同時に変更する必要がある他、電源制御の周波数特性も変化するという問題がある。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、出力電流値に応じてスイッチング周波数を変更し、処理負荷に応じてPID演算の周期を変更する場合でも、電源制御の周波数特性を最適化でき、負荷及び入力電圧が変動する場合でも、安定した出力電流を得ることができるスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
本発明は、また、出力電流値に応じてスイッチング周波数を変更し、処理負荷に応じてPID演算の周期を変更する場合でも、電源制御の周波数特性を最適化でき、負荷及び入力電圧が変動する場合でも、安定した出力電圧を得ることができるスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
本発明は、また、出力電流値に応じてスイッチング周波数を変更し、処理負荷に応じてPID演算の周期を変更する場合でも、電源制御の周波数特性を最適化でき、負荷及び入力電圧が変動する場合でも、安定した出力電圧及び出力電流を得ることができるスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
本発明に係るスイッチング電源装置は、出力した電力の電流値を検出する電流検出部と、プロセッサに含まれ該電流検出部が検出した電流値と出力すべき電流値である目標電流値との偏差を演算する偏差演算部と、前記プロセッサに含まれ該偏差演算部が演算した偏差に基づくPID演算により操作量を演算するPID演算部と、該PID演算部が演算した操作量に基づくPWM信号により、入力された電力を電力変換して定電流出力するスイッチング回路と、前記プロセッサの処理負荷量を検出する処理負荷検出部と、前記電流検出部が検出した電流値に応じて、前記スイッチング回路のスイッチング周波数を変更するスイッチング周波数変更部と、前記処理負荷検出部が検出した負荷量に応じて、前記PID演算部の演算周波数を変更する演算周波数変更部とを備えるスイッチング電源装置において、前記スイッチング周波数変更部が変更したスイッチング周波数、及び前記演算周波数変更部が変更した演算周波数に基づき、前記PID演算に係るPゲイン、Iゲイン及びDゲインをそれぞれ個別に変更するゲイン変更部を備えることを特徴とする。
このスイッチング電源装置では、電流検出部が、出力した電力の電流値を検出し、プロセッサに含まれる偏差演算部が、電流検出部が検出した電流値と出力すべき電流値である目標電流値との偏差を演算する。プロセッサに含まれるPID演算部が、偏差演算部が演算した偏差に基づくPID演算により操作量を演算し、スイッチング回路該が、PID演算部が演算した操作量に基づくPWM信号により、入力された電力を電力変換して定電流出力し、処理負荷検出部が、プロセッサの処理負荷量を検出する。スイッチング周波数変更部が、電流検出部が検出した電流値に応じて、スイッチング回路のスイッチング周波数を変更し、演算周波数変更部が、処理負荷検出部が検出した負荷量に応じて、PID演算部の演算周波数を変更する。ゲイン変更部は、スイッチング周波数変更部が変更したスイッチング周波数、及び演算周波数変更部が変更した演算周波数に基づき、PID演算に係るPゲイン、Iゲイン及びDゲインをそれぞれ個別に変更する。
本発明に係るスイッチング電源装置は、出力した電力の電流値を検出する電流検出部と、該電力の電圧値を検出する電圧検出部と、プロセッサに含まれ該電圧検出部が検出した電圧値と出力すべき電圧値である目標電圧値との偏差を演算する偏差演算部と、前記プロセッサに含まれ該偏差演算部が演算した偏差に基づくPID演算により操作量を演算するPID演算部と、該PID演算部が演算した操作量に基づくPWM信号により、入力された電力を電力変換して定電圧出力するスイッチング回路と、前記プロセッサの処理負荷量を検出する処理負荷検出部と、前記電流検出部が検出した電流値に応じて、前記スイッチング回路のスイッチング周波数を変更するスイッチング周波数変更部と、前記処理負荷検出部が検出した負荷量に応じて、前記PID演算部の演算周波数を変更する演算周波数変更部とを備えるスイッチング電源装置において、前記スイッチング周波数変更部が変更したスイッチング周波数、及び前記演算周波数変更部が変更した演算周波数に基づき、前記PID演算に係るPゲイン、Iゲイン及びDゲインをそれぞれ個別に変更するゲイン変更部を備えることを特徴とする。
このスイッチング電源装置では、電流検出部が、出力した電力の電流値を検出し、電圧検出部が、電力の電圧値を検出する。プロセッサに含まれる偏差演算部が、電圧検出部が検出した電圧値と出力すべき電圧値である目標電圧値との偏差を演算し、プロセッサに含まれるPID演算部が、偏差演算部が演算した偏差に基づくPID演算により操作量を演算する。スイッチング回路が、PID演算部が演算した操作量に基づくPWM信号により、入力された電力を電力変換して定電圧出力し、処理負荷検出部が、プロセッサの処理負荷量を検出する。スイッチング周波数変更部が、電流検出部が検出した電流値に応じて、スイッチング回路のスイッチング周波数を変更し、演算周波数変更部が、処理負荷検出部が検出した負荷量に応じて、PID演算部の演算周波数を変更する。ゲイン変更部は、スイッチング周波数変更部が変更したスイッチング周波数、及び演算周波数変更部が変更した演算周波数に基づき、PID演算に係るPゲイン、Iゲイン及びDゲインをそれぞれ個別に変更する。
本発明に係るスイッチング電源装置は、出力した電力の電流値を検出する電流検出部と、該電力の電圧値を検出する電圧検出部と、前記電流検出部及び電圧検出部が各検出した電流値及び電圧値と出力すべき電流値及び電圧値である目標電流値及び目標電圧値との関係に基づき、前記各検出した電流値又は電圧値を選択する選択部と、プロセッサに含まれ該選択部が選択した電流値(又は電圧値)と目標電流値(又は目標電圧値)との偏差を演算する偏差演算部と、前記プロセッサに含まれ該偏差演算部が演算した偏差に基づくPID演算により操作量を演算するPID演算部と、該PID演算部が演算した操作量に基づくPWM信号により、入力された電力を電力変換して定電流出力(又は定電圧出力)するスイッチング回路と、前記プロセッサの処理負荷量を検出する処理負荷検出部と、前記電流検出部が検出した電流値に応じて、前記スイッチング回路のスイッチング周波数を変更するスイッチング周波数変更部と、前記処理負荷検出部が検出した負荷量に応じて、前記PID演算部の演算周波数を変更する演算周波数変更部とを備えるスイッチング電源装置において、前記スイッチング周波数変更部が変更したスイッチング周波数、及び前記演算周波数変更部が変更した演算周波数に基づき、前記PID演算に係るPゲイン、Iゲイン及びDゲインをそれぞれ個別に変更するゲイン変更部を備えることを特徴とする。
このスイッチング電源装置では、電流検出部が、出力した電力の電流値を検出し、電圧検出部が、電力の電圧値を検出する。選択部が、電流検出部及び電圧検出部が各検出した電流値及び電圧値と出力すべき電流値及び電圧値である目標電流値及び目標電圧値との関係に基づき、各検出した電流値又は電圧値を選択し、プロセッサに含まれる偏差演算部が、選択部が選択した電流値(又は電圧値)と目標電流値(又は目標電圧値)との偏差を演算する。プロセッサに含まれるPID演算部が、偏差演算部が演算した偏差に基づくPID演算により操作量を演算し、スイッチング回路が、PID演算部が演算した操作量に基づくPWM信号により、入力された電力を電力変換して定電流出力(又は定電圧出力)し、処理負荷検出部が、プロセッサの処理負荷量を検出する。スイッチング周波数変更部が、電流検出部が検出した電流値に応じて、スイッチング回路のスイッチング周波数を変更し、演算周波数変更部が、処理負荷検出部が検出した負荷量に応じて、PID演算部の演算周波数を変更する。ゲイン変更部は、スイッチング周波数変更部が変更したスイッチング周波数、及び演算周波数変更部が変更した演算周波数に基づき、PID演算に係るPゲイン、Iゲイン及びDゲインをそれぞれ個別に変更する。
本発明に係るスイッチング電源装置は、前記ゲイン変更部は、前記スイッチング周波数変更部が変更したスイッチング周波数、及び前記演算周波数変更部が変更した演算周波数に応じて定められた前記PID演算に係るPゲイン、Iゲイン及びDゲインを記憶したテーブルを有し、前記スイッチング周波数及び演算周波数に基づき、前記テーブルを参照してPゲイン、Iゲイン及びDゲインを変更するように構成してあることを特徴とする。
このスイッチング電源装置では、ゲイン変更部は、テーブルが、スイッチング周波数変更部が変更したスイッチング周波数、及び演算周波数変更部が変更した演算周波数に応じて定められたPID演算に係るPゲイン、Iゲイン及びDゲインを記憶しており、スイッチング周波数及び演算周波数に基づき、テーブルを参照してPゲイン、Iゲイン及びDゲインを変更する。
本発明に係るスイッチング電源装置は、前記ゲイン変更部は、前記スイッチング周波数変更部が変更したスイッチング周波数、及び前記演算周波数変更部が変更した演算周波数に基づき、前記PID演算に係るPゲイン、Iゲイン及びDゲインを演算するゲイン演算手段を有し、該ゲイン演算手段が演算した結果により、Pゲイン、Iゲイン及びDゲインを変更するように構成してあることを特徴とする。
このスイッチング電源装置では、ゲイン変更部は、ゲイン演算手段が、スイッチング周波数変更部が変更したスイッチング周波数、及び演算周波数変更部が変更した演算周波数に基づき、PID演算に係るPゲイン、Iゲイン及びDゲインを演算し、ゲイン演算手段が演算した結果により、Pゲイン、Iゲイン及びDゲインを変更する。
本発明に係るスイッチング電源装置は、出力する電流又は電圧を検出する検出部と、該検出部が検出した電流又は電圧と所定の目標値との偏差を演算する偏差演算部と、該偏差演算部が演算した偏差に基づくPID演算により操作量を演算するPID演算部と、該PID演算部が演算した操作量に基づくPWM信号により、入力された電力を電力変換して定電流出力するスイッチング回路と、前記検出部が検出した電流に応じて、前記スイッチング回路のスイッチング周波数を変更するスイッチング周波数変更部とを備えるスイッチング電源装置において、前記スイッチング周波数変更部が変更したスイッチング周波数に基づき、前記PID演算に係るPゲイン、Iゲイン及びDゲインをそれぞれ個別に変更するゲイン変更部を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、ゲイン変更部は、スイッチング周波数変更部が変更したスイッチング周波数に基づき、PID演算に係るPゲイン、Iゲイン及びDゲインをそれぞれ個別に変更する。
本発明に係るスイッチング電源装置は、前記スイッチング回路のスイッチング周波数を取得する周波数取得部と、該スイッチング周波数の変調率を取得する変調率取得部と、前記周波数取得部で取得したスイッチング周波数及び前記変調率取得部で取得した変調率に基づいて、前記演算部が演算する操作量を補正する操作量補正部とを備え、前記スイッチング回路は、前記操作量補正部が補正した操作量に基づくPWM信号により定電流出力することを特徴とする。
本発明にあっては、周波数取得部は、スイッチング回路のスイッチング周波数を取得する。周波数取得部が取得するスイッチング周波数を、基本周波数とも称する。スイッチング周波数(基本周波数)は、例えば、100kHz−200kHzのいずれかの数値とすることができるが、これに限定されるものではない。変調率取得部は、スイッチング周波数の変調率を取得する。変調率は、基本周波数に対する周波数の変動率を示すものであり、例えば、基本周波数の±1%−±10%のいずれかの数値とすることができるが、これに限定されない。スイッチング回路のスイッチング周波数を、基本周波数に対して変調率の範囲内でランダムに変更させる(変更後のスイッチング周波数を変調後周波数とも称する)ことにより、ノイズのピークの周波数域をランダムに変動させることができ、例えば、スイッチング電源装置の伝導ノイズを低減することができる。
操作量補正部は、周波数取得部で取得したスイッチング周波数及び変調率取得部で取得した変調率に基づいて、演算部が演算する操作量を補正する。操作量は、PWM信号を生成するためのものであり、例えば、スイッチング回路内のスイッチング素子がオン状態となるオン時間とすることができる。操作量補正部は、以下のようにして操作量を補正する。例えば、基本周波数をF1とすると、周期T1は、T1=1/F1で算出することができる。また、変調後周波数をf1とすると周期T2は、T2=1/f1で算出することができる。PWM信号のデューティ比をDとし、基本周波数F1でのオン時間(操作量)をt1とすると、D=t1/T1となる。変調後もデューティ比は変わらないので、変調後において、D=t2/T2の関係が成立する。従って、変調後のオン時間t2(操作量)は、t2=T2×D=T2×(t1/T1)=(T2/T1)×t1=(F1/f1)×t1のとおり求めることができる。
スイッチング回路は、操作量補正部が補正した操作量に基づくPWM信号により定電流出力する。すなわち、スイッチング回路は、変調後周波数に対応するオン時間(操作量)となるようなPWM信号に基づいて定電流を出力する。これにより、スイッチング周波数(基本周波数)を変調率に基づいてランダムに変調した場合でも演算部が演算する操作量を補正することができるので、ノイズのピークの周波数域をランダムに変動させることができ、スイッチング電源装置の伝導ノイズを低減することができる。
本発明に係るスイッチング電源装置は、前記周波数取得部で取得したスイッチング周波数及び前記変調率取得部で取得した変調率に基づいて、変調後スイッチング周波数を算出する変調後周波数算出部と、複数の変調後スイッチング周波数それぞれに補正係数を対応付けた補正情報を記憶する記憶部とを備え、前記操作量補正部は、前記記憶部に記憶した補正情報を用いて前記変調後周波数算出部が算出した変調後スイッチング周波数に対応する補正係数を特定し、特定した補正係数に基づいて前記演算部が演算する操作量を補正することを特徴とする。
本発明にあっては、変調後周波数算出部は、周波数取得部で取得したスイッチング周波数(基本周波数)及び変調率取得部で取得した変調率に基づいて、変調後スイッチング周波数を算出する。この場合、変調後周波数算出部は、取得した変調率の範囲内で任意の変調率を乱数等で発生させることができる。基本周波数をF1、乱数で求めた変調率をmとすると、変調後周波数をf1は、f1={(100+m)/100}×F1で算出することができる。
記憶部は、複数の変調後スイッチング周波数それぞれに補正係数を対応付けた補正情報(補正テーブルとも称する)を記憶する。例えば、基本周波数F1を、取得した変調率の範囲内で変動させた場合の変調後周波数をf1、f2、f3、…とし、それぞれの変調後周波数に対応付けた補正係数をα1、α2、α3、…とする。
操作量補正部は、記憶部に記憶した補正情報を用いて変調後周波数算出部が算出した変調後スイッチング周波数に対応する補正係数を特定し、特定した補正係数に基づいて演算部が演算する操作量を補正する。例えば、変調後スイッチング周波数f1に対応する補正係数をα1とし、変調前の補正量(オン時間)をt1とすると、変調後の補正量(オン時間t2)は、t2=α1×t1で求めることができる。補正後の操作量を求める際に、補正係数を乗算するだけなので、除算を行う必要がないので、除算による処理負荷の増大又は計算精度の劣化がなく、より短時間で正確な操作量(オン時間)を繰り返し算出することができる。
本発明に係るスイッチング電源装置は、前記周波数取得部で取得したスイッチング周波数及び前記変調率取得部で取得した変調率に基づいて、変調後スイッチング周波数を算出する変調後周波数算出部と、複数のスイッチング周波数それぞれに対して、複数の変調後スイッチング周波数それぞれに補正係数を対応付けた複数の補正情報を記憶する記憶部と、前記複数の補正情報の中から前記周波数取得部で取得したスイッチング周波数に対応する補正情報を選択する選択部とを備え、前記操作量補正部は、前記選択部で選択した補正情報を用いて前記変調後周波数算出部が算出した変調後スイッチング周波数に対応する補正係数を特定し、特定した補正係数に基づいて前記演算部が演算する操作量を補正することを特徴とする。
本発明にあっては、変調後周波数算出部は、周波数取得部で取得したスイッチング周波数(基本周波数)及び変調率取得部で取得した変調率に基づいて、変調後スイッチング周波数を算出する。この場合、変調後周波数算出部は、取得した変調率の範囲内で任意の変調率を乱数等で発生させることができる。基本周波数をF1、乱数で求めた変調率をmとすると、変調後周波数をf1は、f1={(100+m)/100}×F1で算出することができる。
記憶部は、複数のスイッチング周波数それぞれに対して、複数の変調後スイッチング周波数それぞれに補正係数を対応付けた複数の補正情報を記憶する。例えば、基本周波数F1を、取得した変調率の範囲内で変動させた場合の変調後周波数をf1、f2、f3、…とし、それぞれの変調後周波数に対応付けた補正係数をα1、α2、α3、…とする補正テーブルを記憶する。記憶部は、さらに、基本周波数F2、F3、…に対応付けて同様の補正テーブルを記憶する。
選択部は、複数の補正情報の中から周波数取得部で取得したスイッチング周波数に対応する補正情報を選択する。すなわち、選択部は、複数の基本周波数毎に対応して設けられた補正テーブルの中から、取得した基本周波数に対応する補正テーブルを選択する。
操作量補正部は、選択部で選択した補正情報を用いて変調後周波数算出部が算出した変調後スイッチング周波数に対応する補正係数を特定し、特定した補正係数に基づいて演算部が演算する操作量を補正する。例えば、取得した基本周波数F1に対応する補正テーブルにおいて、変調後スイッチング周波数f1に対応する補正係数をα1とし、変調前の補正量(オン時間)をt1とすると、変調後の補正量(オン時間t2)は、t2=α1×t1で求めることができる。これにより、基本周波数が変わる場合でも、取得した基本周波数に対応する補正テーブルを選択することができ、除算による処理負荷の増大又は計算精度の劣化がなく、より短時間で正確な操作量(オン時間)を繰り返し算出することができる。
本発明に係るスイッチング電源装置は、前記ゲイン変更部は、前記変調後周波数算出部が算出した変調後スイッチング周波数に基づき、前記PID演算に係るPゲイン、Iゲイン及びDゲインをそれぞれ個別に変更することを特徴とする。
本発明にあっては、ゲイン変更部は、変調後周波数算出部が算出した変調後スイッチング周波数に基づき、PID演算に係るPゲイン、Iゲイン及びDゲインをそれぞれ個別に変更する。これにより、変調率に応じて基本周波数をランダムに変更する場合でも、安定した出力電流を得ることができるスイッチング電源装置を実現することができる。
本発明に係るスイッチング電源装置によれば、出力電流値に応じてスイッチング周波数を変更し、処理負荷に応じてPID演算の周期を変更する場合でも、電源制御の周波数特性を最適化でき、負荷及び入力電圧が変動する場合でも、安定した出力電流を得ることができるスイッチング電源装置を実現することができる。
本発明に係るスイッチング電源装置によれば、出力電流値に応じてスイッチング周波数を変更し、処理負荷に応じてPID演算の周期を変更する場合でも、電源制御の周波数特性を最適化でき、負荷及び入力電圧が変動する場合でも、安定した出力電圧を得ることができるスイッチング電源装置を実現することができる。
本発明に係るスイッチング電源装置によれば、出力電流値に応じてスイッチング周波数を変更し、処理負荷に応じてPID演算の周期を変更する場合でも、電源制御の周波数特性を最適化でき、負荷及び入力電圧が変動する場合でも、安定した出力電圧及び出力電流を得ることができるスイッチング電源装置を実現することができる。
本発明に係るスイッチング電源装置の実施の形態の使用形態の概要を示すブロック図である。 本発明に係るスイッチング電源装置の実施の形態の概要構成を示すブロック図である。 演算部の内部構成例の概要を示すブロック図である。 Pゲインテーブル、Iゲインテーブル及びDゲインテーブルの各イメージの例を示す説明図である。 本発明に係るスイッチング電源装置の動作の例を示すフローチャートである。 スイッチング電源装置のゲイン特性の例を示す特性図である。 本発明に係るスイッチング電源装置のゲイン特性の例を示す特性図である。 第2実施形態のスイッチング電源装置の構成の第1実施例を示すブロック図である。 第2実施形態のスイッチング電源装置の構成の第2実施例を示すブロック図である。 第2実施形態のオン時間補正テーブルの構成の一例を示す説明図である。 第2実施形態のスイッチング電源装置の構成の第3実施例を示すブロック図である。 第2実施形態のスイッチング電源装置の構成の第4実施例を示すブロック図である。 第2実施形態の周波数・オン時間補正テーブルの構成の一例を示す説明図である。
以下に、本発明に係るスイッチング電源装置をその実施の形態を示す図面に基づき説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係るスイッチング電源装置の実施の形態の使用形態の概要を示すブロック図である。
このスイッチング電源装置1は、車両に搭載されており、図示しないエンジンに連動してオルタネータ(交流発電機)4が発電し整流した電力を与えられ、与えられた電力を目標電圧(例えば13V)又は目標電流に電力変換して定電圧出力又は定電流出力する。スイッチング電源装置1が出力した電力は、負荷7に与えられると共に、蓄電装置8に充電される。
オルタネータ4が発電し整流した電力は、スイッチング電源装置1に与えられる一方、負荷5にも与えられ、また、バッテリ6に充電される。
スイッチング電源装置1は、マイクロコンピュータ2及びスイッチング回路3を備えており、マイクロコンピュータ2に制御されたスイッチング回路3が、入力された電力をスイッチング素子を用いて電力変換し、平滑して定電流出力又は定電圧出力する。
図2は、本発明に係るスイッチング電源装置1の実施の形態の概要構成を示すブロック図である。
このスイッチング電源装置1は、スイッチング回路3、電流検出部11、電圧検出部12、電流制御・電圧制御マルチプレクサ13、電流制御・電圧制御調停部14、演算部15、スイッチング周波数出力部16、スイッチングパルス出力部16b、演算周波数出力部17、処理負荷検出部17b、加え合わせ点18及び目標値出力部19を備えている。これらの内、スイッチング回路3、電流検出部11及び電圧検出部12以外は、マイクロコンピュータ(プロセッサ)2内の機能ブロックで表現されている。
電流検出部11は、スイッチング回路3がスイッチングして電力変換し平滑して定電流出力又は定電圧出力した電力の電流値を検出し、電流制御・電圧制御マルチプレクサ13、電流制御・電圧制御調停部14及びスイッチング周波数出力部16にそれぞれ与える。
電圧検出部12は、スイッチング回路3がスイッチングして電力変換し平滑して定電流出力又は定電圧出力した電力の電圧値を検出し、電流制御・電圧制御マルチプレクサ13及び電流制御・電圧制御調停部14にそれぞれ与える。
電流制御・電圧制御調停部(選択部)14は、電流検出部11及び電圧検出部12からそれぞれ与えられた電流値及び電圧値と、目標値出力部19から与えられた目標電流値及び目標電圧値との高低関係に基づき、電流制御又は電圧制御を選択する。次いで、その選択結果を示す選択信号を電流制御・電圧制御マルチプレクサ13、演算部15及び目標値出力部19に与える。
電流制御・電圧制御調停部14は、スイッチング電源装置1が出力電流値及び出力電圧値が目標電流値及び目標電圧値を超えないように制御しており、例えば、出力電圧値が目標電圧値より十分低いときは、電流制御を主として選択する。
電流制御・電圧制御マルチプレクサ(選択部)13は、電流検出部11及び電圧検出部12からそれぞれ与えられた電流値及び電圧値の内、選択信号が電流制御を選択しているときは電流値を、選択信号が電圧制御を選択しているときは電圧値を選択し加え合わせ点18に与える。
目標値出力部19は、外部から設定された目標電流値及び目標電圧値を記憶しており、記憶している目標電流値及び目標電圧値を電流制御・電圧制御調停部14に与える。
目標値出力部19は、また、電流制御・電圧制御調停部14から与えられた選択信号が、電流制御を示すときは目標電流値を、電圧制御を示すときは目標電圧値を、加え合わせ点(偏差演算部)18に与える。
加え合わせ点18は、目標値出力部19から与えられた目標電流値又は目標電圧値と、電流制御・電圧制御マルチプレクサ13から与えられた電流値又は電圧値との偏差を演算し、演算部(PID演算部)15に与える。
スイッチング周波数出力部16は、電流検出部11から与えられる電流値に対応するスイッチング周波数を記憶したテーブル16aを有しており、与えられた電流値に対応したスイッチング周波数をテーブル16aから読出して、演算部15及びスイッチングパルス出力部16bに与える。
スイッチング周波数は、電流値の高低に応じて高低に定められている。
演算周波数出力部17は、処理負荷検出部17bから与えられる処理負荷量に対応する演算周波数を記憶したテーブル(周波数変更部)17aを有しており、与えられた処理負荷量に対応した演算周波数をテーブル17aから読出して、演算部15へ与える。
演算周波数は、処理負荷量の高低に応じて低高に定められている。
処理負荷検出部17bは、演算部15、加え合わせ点18及び処理負荷検出部17b自身等を含むマイクロコンピュータ(プロセッサ)2の処理負荷量を検出し、演算周波数出力部17に与える。
演算部15は、与えられた演算周波数及びスイッチング周波数により、加え合わせ点18から与えられた偏差に基づくPID演算((1)式)を行い、その演算結果を操作量としてスイッチングパルス出力部16bに与える。
スイッチングパルス出力部16bは、演算部15から与えられた操作量をPWM制御のデューティに変換し、変換したデューティ、及び与えられたスイッチング周波数に基づき、スイッチングパルス(PWM信号)を作成し、スイッチング回路3に与える。
スイッチング回路3は、与えられたスイッチングパルスに基づきスイッチング素子をスイッチングすることにより、入力された電力を電力変換し平滑して定電流出力又は定電圧出力する。
図3は、演算部15の内部構成例の概要を示すブロック図である。
演算部15は、切替部20、電流制御用のPゲインテーブル21、Iゲインテーブル22、Dゲインテーブル23、電圧制御用のPゲインテーブル24、Iゲインテーブル25、Dゲインテーブル26、アンプ27,28,29、比例要素31、積分要素32、微分要素33及び加え合わせ点30を備えている。
切替部20は、電流制御・電圧制御調停部14から与えられた選択信号が電流制御を示すときは、演算周波数出力部17から与えられた演算周波数、及びスイッチング周波数出力部16から与えられたスイッチング周波数を、Pゲインテーブル21、Iゲインテーブル22及びDゲインテーブル23側へ切替え出力する。また、選択信号が電圧制御を示すときは、演算周波数出力部17から与えられた演算周波数、及びスイッチング周波数出力部16から与えられたスイッチング周波数を、Pゲインテーブル24、Iゲインテーブル25及びDゲインテーブル26側へ切替え出力する。
Pゲインテーブル21は、スイッチング周波数及び演算周波数に対応してPゲインKpが設定されており、イメージが、例えば図4Aに示すような空間座標系により、Kp=ax+by+c(a,b,c;定数、x;スイッチング周波数、y;演算周波数)で表現される。PゲインKpは、数値シミュレーション又は実際の試行錯誤により求められ、例えば、スイッチング周波数及び演算周波数の高低に関係なく略一定になるように設定されている。
Iゲインテーブル22は、スイッチング周波数及び演算周波数に対応してIゲインKiが設定されており、イメージが、例えば図4Bに示すような空間座標系により、Ki=dx+ey+f(d,e,f;定数、x;スイッチング周波数、y;演算周波数)で表現される。IゲインKiは、数値シミュレーション又は実際の試行錯誤により求められ、例えば、スイッチング周波数及び演算周波数の高低に対応して高低となるように設定されている。
Dゲインテーブル23は、スイッチング周波数及び演算周波数に対応してDゲインKdが設定されており、イメージが、例えば図4Cに示すような空間座標系により、Kd=gx+hy+j(g,h,j;定数、x;スイッチング周波数、y;演算周波数)で表現される。DゲインKdは、数値シミュレーション又は実際の試行錯誤により求められ、例えば、スイッチング周波数及び演算周波数の高低に対応して低高となるように設定されている。
電圧制御用のPゲインテーブル24、Iゲインテーブル25、Dゲインテーブル26についても、スイッチング周波数及び演算周波数に対応して、それぞれのイメージで設定されている。
電流制御用のPゲインテーブル21、Iゲインテーブル22、Dゲインテーブル23は、スイッチング周波数及び演算周波数が与えられると、与えられたスイッチング周波数及び演算周波数に対応するゲインKp,Ki,Kdをそれぞれ読出し、読出したゲインKp,Ki,Kdにより、アンプ27,28,29の各ゲインをそれぞれ設定変更する。
電圧制御用のPゲインテーブル24、Iゲインテーブル25、Dゲインテーブル26は、スイッチング周波数及び演算周波数が与えられると、与えられたスイッチング周波数及び演算周波数に対応するゲインKp,Ki,Kdをそれぞれ読出し、読出したゲインKp,Ki,Kdにより、アンプ27,28,29の各ゲインをそれぞれ設定変更する。
尚、電流制御用のPゲインテーブル21、Iゲインテーブル22、Dゲインテーブル23、電圧制御用のPゲインテーブル24、Iゲインテーブル25、Dゲインテーブル26の代わりに、与えられたスイッチング周波数及び演算周波数により、Kp=ax+by+c,Ki=dx+ey+f,Kd=gx+hy+j等の演算を行う演算子(ゲイン演算手段)を設けても良い。
アンプ27,28,29は、加え合わせ点18から与えられた偏差を、設定変更された各ゲインKp,Ki,Kdにより増幅して、それぞれ比例要素31、積分要素32、微分要素33に与える。
比例要素31は、ゲインKpにより増幅され与えられた偏差を比例演算し、加え合わせ点30に与える。
積分要素32は、ゲインKiにより増幅され与えられた偏差を積分演算し、加え合わせ点30に与える。
微分要素33は、ゲインKdにより増幅され与えられた偏差を微分演算し、加え合わせ点30に与える。
加え合わせ点30は、与えられた比例演算された偏差、積分演算された偏差及び微分演算された偏差を加え合わせて、操作量としてスイッチング回路3(図2)に与える。
以下に、このような構成のスイッチング電源装置の動作の例を、それを示す図5のフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、電流制御・電圧制御調停部14が、電流検出部11及び電圧検出部12がそれぞれ検出した電流値及び電圧値を取得し、スイッチング周波数出力部16が、電流検出部11が検出した電流値を取得し、演算周波数出力部17が、処理負荷検出部17bが検出した処理負荷量を取得する(S1)。
次に、スイッチング周波数出力部16が、電流検出部11から与えられた電流値に対応したスイッチング周波数をテーブル16aから読出して、スイッチングパルス出力部16b及び演算部15へ与えることにより、スイッチング周波数を変更する。
また、演算周波数出力部17が、処理負荷検出部17bから与えられた処理負荷量に対応した演算周波数をテーブル17aから読出して、演算部15へ与えることにより、演算周波数を変更する(S3)。
電流制御・電圧制御調停部14は、次に、取得した電流値及び電圧値と、目標値出力部19から与えられた目標電流値及び目標電圧値との高低関係に基づき、電流制御又は電圧制御を選択する(S5)。次いで、その選択結果を示す選択信号を電流制御・電圧制御マルチプレクサ13、演算部15及び目標値出力部19に与える。
電流制御・電圧制御マルチプレクサ13は、電流検出部11及び電圧検出部12からそれぞれ与えられた電流値及び電圧値の内、選択信号に応じて電流値又は電圧値を選択し、加え合わせ点18に与える。
演算部15は、スイッチング周波数出力部16及び演算周波数出力部17から与えられたスイッチング周波数及び演算周波数に対応するPゲイン、Iゲイン、Dゲインを、選択信号に応じてPゲインテーブル21、Iゲインテーブル22、Dゲインテーブル23、又はPゲインテーブル24、Iゲインテーブル25、Dゲインテーブル26を参照して読出し、PID演算の各アンプ27,28,29に設定変更する(S7)。
加え合わせ点18は、目標電流値又は目標電圧値と、電流制御・電圧制御マルチプレクサ13から与えられた電流値又は電圧値との偏差を演算し、演算部15に与える(S9)。
演算部15は、加え合わせ点18から与えられた偏差に基づくPID演算を、与えられた演算周波数により、アンプ27,28,29、比例要素31、積分要素32及び微分要素33において行い、その演算結果を操作量としてスイッチングパルス出力部16bに与える(S11)。
スイッチングパルス出力部16bは、演算部15から与えられた操作量をデューティに変換し、変換したデューティとスイッチング周波数出力部16から与えられたスイッチング周波数とに基づき、スイッチングパルス(PWM信号)を作成して、スイッチング回路3に与える(S13)。スイッチング回路3は、入力された電力をスイッチング素子を用いて電流制御又は電圧制御して出力する(S15)。次いで、電流制御・電圧制御調停部14が、電流検出部11及び電圧検出部12がそれぞれ検出した電流値及び電圧値を取得し、スイッチング周波数出力部16が、電流検出部11が検出した電流値を取得し、演算周波数出力部17が、処理負荷検出部17bが検出した処理負荷量を取得する(S1)。
入出力電圧及び負荷に変動があるスイッチング電源装置のフィードバック制御系では、出力電流値に応じてスイッチング周波数を、処理負荷量に応じて演算周波数をそれぞれ変更し、また、特定の条件に合わせたPID演算のゲインが設定されている。しかし、入力及び負荷の変動に対して出力電圧及び出力電流への制御が必ずしも最適でない場合があり、応答性及び安定性が悪化することがある。
そこで、本発明に係るスイッチング電源装置のように、スイッチング周波数及び演算周波数に応じて、PID演算のPゲイン、Iゲイン及びDゲインをそれぞれ個別に変更し、動的にそれらのバランスを変えることにより、負荷及び入力電圧が変動する電源制御系でも、安定した出力電流及び出力電圧を得ることができる。
例えば、従来は、図6Aに示すように、電流量の増減など制御系の特性変化により低域のゲインが失われた場合、図6Bに示すように、ゲイン補償によりPゲインのみ上げた場合、ゲインが0dBとなる周波数が上昇し、所謂位相余裕が無くなり、制御が不安定になってしまう。
一方、本発明のように、PID演算のPゲイン、Iゲイン及びDゲインをそれぞれ個別に変更することにより全体ゲインを上げた場合、図7に示すように、ゲインが0dBとなる周波数は変わらず、ゲイン余裕は増加し、位相余裕は変化せず、制御の安定性を保つことができる。
尚、本実施の形態では、電流制御・電圧制御調停部14及び電流制御・電圧制御マルチプレクサ13を備えて、電流制御・電圧制御調停部14が選択した電流制御又は電圧制御を実行するスイッチング電源装置について説明したが、電流制御又は電圧制御のみを実行するスイッチング電源装置についても、同様の作用、効果を奏することが可能である。
電流制御のみを実行するスイッチング電源装置の場合、電流制御・電圧制御調停部14、電流制御・電圧制御マルチプレクサ13、電圧検出部12、切替部20、Pゲインテーブル24、Iゲインテーブル25及びDゲインテーブル26、並びにそれらの動作は不要である。
電圧制御のみを実行するスイッチング電源装置の場合、電流制御・電圧制御調停部14、電流制御・電圧制御マルチプレクサ13、切替部20、Pゲインテーブル21、Iゲインテーブル22及びDゲインテーブル23、並びにそれらの動作は不要である。
(第2実施形態)
図8は第2実施形態のスイッチング電源装置1の構成の第1実施例を示すブロック図である。第1実施形態との相違点は、オン時間算出部41を備える点である。以下では、第1実施形態と同様の箇所は説明を省略する。図8に示すように、スイッチング周波数出力部16は、周波数取得部としての機能を有し、マイクロコンピュータ2から、スイッチング回路3のスイッチング周波数を取得する。スイッチング周波数出力部16が取得するスイッチング周波数を、基本周波数とも称する。スイッチング周波数(基本周波数)は、例えば、100kHz−200kHzのいずれかの数値とすることができるが、これに限定されるものではない。
また、スイッチング周波数出力部16は、変調率取得部としての機能を有し、マイクロコンピュータ2から、スイッチング周波数(基本周波数)の変調率を取得する。変調率は、基本周波数に対する周波数の変動率を示すものであり、例えば、基本周波数の±1%−±10%のいずれかの数値の範囲内において、乱数等で生成する任意の変調率とすることができる。なお、変調率の範囲は、これらに限定されない。
スイッチング周波数出力部16は、変調後周波数算出部としての機能を有し、取得したスイッチング周波数(基本周波数)及び変調率に基づいて、変調後のスイッチング周波数(変調後周波数とも称する)を算出する。この場合、スイッチング周波数出力部16は、取得した変調率の範囲内で任意の変調率を乱数等で発生させることができる。基本周波数をF1、乱数で求めた変調率をm1、m2、m3、…mnとし、それぞれの変調率m1、m2、m3、…mnに対応する変調後周波数をf1、f2、f3、…fnとすると、fn={(100+mn)/100}×F1で算出することができる。ここで、n=1、2、3、…である。例えば、変調率を±3%とすると、変調後周波数f1は基本周波数をF1の97%−103%となる。
スイッチング周波数出力部16は、変調後周波数をオン時間算出部41及びスイッチングパルス出力部16bへ出力する。また、スイッチング周波数出力部16は、取得した基本周波数をそのまま演算部15へ出力する。
演算部15は、第1実施形態の場合と同様、基本周波数に対応する操作量(オン時間)をオン時間算出部41へ出力する。
オン時間算出部41は、操作量補正部としての機能を有し、スイッチング周波数出力部16が取得した基本周波数及び変調率、より具体的には、スイッチング周波数出力部16が算出した変調後周波数に基づいて、演算部15が演算する操作量(オン時間)を補正する。操作量は、PWM信号を生成するためのものであり、例えば、スイッチング回路3内のスイッチング素子がオン状態となるオン時間とすることができる。なお、図示していなが、オン時間算出部41は、基本周波数をスイッチング周波数出力部16から取得することができる。また、オン時間算出部41は、補正した操作量をスイッチングパルス出力部16bへ出力する。
オン時間算出部41は、以下のようにして操作量を補正する。例えば、基本周波数をF1とすると、周期T1は、T1=1/F1で算出することができる。また、変調後周波数をf1とすると周期T2は、T2=1/f1で算出することができる。PWM信号のデューティ比をDとし、基本周波数F1でのオン時間(操作量)をt1とすると、D=t1/T1となる。変調後もデューティ比は変わらないので、変調後において、D=t2/T2の関係が成立する。従って、変調後のオン時間t2(操作量)は、t2=T2×D=T2×(t1/T1)=(T2/T1)×t1=(F1/f1)×t1のとおり求めることができる。
スイッチングパルス出力部16bは、オン時間算出部41で補正された操作量(オン時間)、変調後周波数、予め定められたデューティ比に基づいて、スイッチングパルス(PWM信号)を作成し、スイッチング回路3へ出力する。
なお、基本周波数を変調率の範囲内でランダムに変調させる場合、PWM信号の1周期毎に変調後周波数を用いることができる。すなわち、PWM信号の1周期毎に変調後周波数を異なるようにすることができる。なお、複数周期毎に変調後周波数を用いるようにしてもよい。
スイッチング回路3は、オン時間算出部41が補正した操作量(オン時間)に基づくPWM信号により定電流出力する。すなわち、スイッチング回路3は、変調後周波数に対応するオン時間(操作量)となるようなPWM信号に基づいて定電流を出力する。これにより、スイッチング周波数(基本周波数)を変調率に基づいてランダムに変調した場合でも演算部15が演算する操作量を補正することができるので、ノイズのピークの周波数域をランダムに変動させることができ、スイッチング電源装置1の伝導ノイズを低減することができる。
図9は第2実施形態のスイッチング電源装置1の構成の第2実施例を示すブロック図である。図8に例示した第1実施例との相違点は、オン時間算出部41に代えて、オン時間補正テーブル42及びオン時間設定部43を備える点である。
オン時間補正テーブル42は、記憶部としての機能を有し、複数の変調後スイッチング周波数それぞれに補正係数を対応付けた補正情報(補正テーブルとも称する)を記憶する。
図10は第2実施形態のオン時間補正テーブル42の構成の一例を示す説明図である。図10に示すように、例えば、基本周波数をF1とし、取得した変調率の範囲内で変動させた場合の変調後周波数をf1、f2、f3、…とすると、オン時間補正テーブル42は、それぞれの変調後周波数f1、f2、f3、…に対応付けた補正係数をα1、α2、α3、…を有する。
オン時間設定部43は、操作量補正部としての機能を有し、オン時間補正テーブル42に記憶した補正係数を用いて、スイッチング周波数出力部16が算出した変調後周波数(変調後スイッチング周波数)に対応する補正係数を特定し、特定した補正係数に基づいて演算部15が演算する操作量を補正する。
例えば、変調後周波数f1に対応する補正係数をα1とし、変調前の補正量(オン時間)をt1とすると、変調後の補正量(オン時間t2)は、t2=α1×t1で求めることができる。補正後の操作量を求める際に、補正係数を乗算するだけなので、除算を行う必要がないので、除算による処理負荷の増大又は計算精度の劣化がなく、より短時間で正確な操作量(オン時間)を繰り返し算出することができる。
オン時間設定部43は、スイッチング周波数出力部16から取得した変調後周波数をそのままスイッチングパルス出力部16bへ出力する。また、オン時間設定部43は、補正した操作量(オン時間)をスイッチングパルス出力部16bへ出力する。
図11は第2実施形態のスイッチング電源装置1の構成の第3実施例を示すブロック図である。図9に例示した第2実施例との相違点は、スイッチング周波数出力部16は、基本周波数に代えて変調後周波数を演算部15へ出力する。
これにより、演算部15(より具体的には、ゲイン変更部)は、スイッチング周波数出力部16が算出した変調後周波数に基づき、PID演算に係るPゲイン、Iゲイン及びDゲインをそれぞれ個別に変更する。これにより、変調率に応じて基本周波数をランダムに変更する場合でも、安定した出力電流を得ることができるスイッチング電源装置を実現することができる。
図12は第2実施形態のスイッチング電源装置1の構成の第4実施例を示すブロック図である。図11に例示する第3実施例との相違点は、オン時間補正テーブル42に代えて、周波数・オン時間補正テーブル44を備える点である。
周波数・オン時間補正テーブル44は、記憶部としての機能を有し、複数の基本周波数それぞれに対して、複数の変調後周波数それぞれに補正係数を対応付けた複数の補正情報を記憶する。
図13は第2実施形態の周波数・オン時間補正テーブル44の構成の一例を示す説明図である。図13に示すように、例えば、基本周波数をF1とし、取得した変調率の範囲内で変動させた場合の変調後周波数をf1、f2、f3、…とすると、周波数・オン時間補正テーブル44は、基本周波数F1に対して、変調後周波数f1、f2、f3、…に対応付けた補正係数をα1、α2、α3、…を有する。周波数・オン時間補正テーブル44は、さらに、基本周波数F2、F3、…に対応付けて同様の補正テーブルを有する。
スイッチング周波数出力部16は、選択部としての機能を有し、複数の基本周波数毎の周波数・オン時間補正テーブル44の中から、取得した基本周波数に対応する周波数・オン時間補正テーブル44を選択する。
オン時間設定部43は、選択された周波数・オン時間補正テーブル44を用いて変調後周波数に対応する補正係数を特定し、特定した補正係数に基づいて演算部15が演算する操作量を補正する。
例えば、取得した基本周波数F1に対応する補正テーブルにおいて、変調後周波数f1に対応する補正係数をα1とし、変調前の補正量(オン時間)をt1とすると、変調後の補正量(オン時間t2)は、t2=α1×t1で求めることができる。これにより、基本周波数が変わる場合でも、取得した基本周波数に対応する周波数・オン時間補正テーブル44を選択することができ、除算による処理負荷の増大又は計算精度の劣化がなく、より短時間で正確な操作量(オン時間)を繰り返し算出することができる。
上述の実施の形態において、演算部15は、スイッチング周波数出力部16が出力する基本周波数又は変調後周波数、及び演算周波数出力部17が出力する演算周波数に基づいて操作量(オン時間)を算出する構成であったが、これに限定されるものではない。例えば、演算部15は、スイッチング周波数出力部16が出力する基本周波数又は変調後周波数に基づいて操作量(オン時間)を算出するようにしてもよい。この場合、演算周波数出力部17は省略することができる。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 スイッチング電源装置
2 マイクロコンピュータ(プロセッサ)
3 スイッチング回路
11 電流検出部
12 電圧検出部
13 電流制御・電圧制御マルチプレクサ(選択部)
14 電流制御・電圧制御調停部(選択部)
15 演算部(PID演算部)
16 スイッチング周波数出力部(周波数取得部、変調率取得部、変調後周波数算出部、選択部)
16a テーブル(スイッチング周波数変更部)
16b スイッチングパルス出力部
17 演算周波数出力部
17a テーブル(演算周波数変更部)
17b 処理負荷検出部
18 加え合わせ点(偏差演算部)
19 目標値出力部
20 切替部
21,24 Pゲインテーブル(テーブル、ゲイン変更部)
22,25 Iゲインテーブル(テーブル、ゲイン変更部)
23,26 Dゲインテーブル(テーブル、ゲイン変更部)
31 比例要素
32 積分要素
33 微分要素
41 オン時間算出部(操作量補正部)
42 オン時間補正テーブル(記憶部)
43 オン時間設定部(操作量補正部)
44 周波数・オン時間補正テーブル(記憶部)

Claims (10)

  1. 出力した電力の電流値を検出する電流検出部と、プロセッサに含まれ該電流検出部が検出した電流値と出力すべき電流値である目標電流値との偏差を演算する偏差演算部と、前記プロセッサに含まれ該偏差演算部が演算した偏差に基づくPID演算により操作量を演算するPID演算部と、該PID演算部が演算した操作量に基づくPWM信号により、入力された電力を電力変換して定電流出力するスイッチング回路と、前記プロセッサの処理負荷量を検出する処理負荷検出部と、前記電流検出部が検出した電流値に応じて、前記スイッチング回路のスイッチング周波数を変更するスイッチング周波数変更部と、前記処理負荷検出部が検出した負荷量に応じて、前記PID演算部の演算周波数を変更する演算周波数変更部とを備えるスイッチング電源装置において、
    前記スイッチング周波数変更部が変更したスイッチング周波数、及び前記演算周波数変更部が変更した演算周波数に基づき、前記PID演算に係るPゲイン、Iゲイン及びDゲインをそれぞれ個別に変更するゲイン変更部を備えることを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 出力した電力の電流値を検出する電流検出部と、該電力の電圧値を検出する電圧検出部と、プロセッサに含まれ該電圧検出部が検出した電圧値と出力すべき電圧値である目標電圧値との偏差を演算する偏差演算部と、前記プロセッサに含まれ該偏差演算部が演算した偏差に基づくPID演算により操作量を演算するPID演算部と、該PID演算部が演算した操作量に基づくPWM信号により、入力された電力を電力変換して定電圧出力するスイッチング回路と、前記プロセッサの処理負荷量を検出する処理負荷検出部と、前記電流検出部が検出した電流値に応じて、前記スイッチング回路のスイッチング周波数を変更するスイッチング周波数変更部と、前記処理負荷検出部が検出した負荷量に応じて、前記PID演算部の演算周波数を変更する演算周波数変更部とを備えるスイッチング電源装置において、
    前記スイッチング周波数変更部が変更したスイッチング周波数、及び前記演算周波数変更部が変更した演算周波数に基づき、前記PID演算に係るPゲイン、Iゲイン及びDゲインをそれぞれ個別に変更するゲイン変更部を備えることを特徴とするスイッチング電源装置。
  3. 出力した電力の電流値を検出する電流検出部と、該電力の電圧値を検出する電圧検出部と、前記電流検出部及び電圧検出部が各検出した電流値及び電圧値と出力すべき電流値及び電圧値である目標電流値及び目標電圧値との関係に基づき、前記各検出した電流値又は電圧値を選択する選択部と、プロセッサに含まれ該選択部が選択した電流値(又は電圧値)と目標電流値(又は目標電圧値)との偏差を演算する偏差演算部と、前記プロセッサに含まれ該偏差演算部が演算した偏差に基づくPID演算により操作量を演算するPID演算部と、該PID演算部が演算した操作量に基づくPWM信号により、入力された電力を電力変換して定電流出力(又は定電圧出力)するスイッチング回路と、前記プロセッサの処理負荷量を検出する処理負荷検出部と、前記電流検出部が検出した電流値に応じて、前記スイッチング回路のスイッチング周波数を変更するスイッチング周波数変更部と、前記処理負荷検出部が検出した負荷量に応じて、前記PID演算部の演算周波数を変更する演算周波数変更部とを備えるスイッチング電源装置において、
    前記スイッチング周波数変更部が変更したスイッチング周波数、及び前記演算周波数変更部が変更した演算周波数に基づき、前記PID演算に係るPゲイン、Iゲイン及びDゲインをそれぞれ個別に変更するゲイン変更部を備えることを特徴とするスイッチング電源装置。
  4. 前記ゲイン変更部は、
    前記スイッチング周波数変更部が変更したスイッチング周波数、及び前記演算周波数変更部が変更した演算周波数に応じて定められた前記PID演算に係るPゲイン、Iゲイン及びDゲインを記憶したテーブルを有し、前記スイッチング周波数及び演算周波数に基づき、前記テーブルを参照してPゲイン、Iゲイン及びDゲインを変更するように構成してある請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記ゲイン変更部は、
    前記スイッチング周波数変更部が変更したスイッチング周波数、及び前記演算周波数変更部が変更した演算周波数に基づき、前記PID演算に係るPゲイン、Iゲイン及びDゲインを演算するゲイン演算手段を有し、該ゲイン演算手段が演算した結果により、Pゲイン、Iゲイン及びDゲインを変更するように構成してある請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  6. 出力する電流又は電圧を検出する検出部と、該検出部が検出した電流又は電圧と所定の目標値との偏差を演算する偏差演算部と、該偏差演算部が演算した偏差に基づくPID演算により操作量を演算するPID演算部と、該PID演算部が演算した操作量に基づくPWM信号により、入力された電力を電力変換して定電流出力するスイッチング回路と、前記検出部が検出した電流に応じて、前記スイッチング回路のスイッチング周波数を変更するスイッチング周波数変更部とを備えるスイッチング電源装置において、
    前記スイッチング周波数変更部が変更したスイッチング周波数に基づき、前記PID演算に係るPゲイン、Iゲイン及びDゲインをそれぞれ個別に変更するゲイン変更部を備えることを特徴とするスイッチング電源装置。
  7. 前記スイッチング回路のスイッチング周波数を取得する周波数取得部と、
    該スイッチング周波数の変調率を取得する変調率取得部と、
    前記周波数取得部で取得したスイッチング周波数及び前記変調率取得部で取得した変調率に基づいて、前記演算部が演算する操作量を補正する操作量補正部と
    を備え、
    前記スイッチング回路は、
    前記操作量補正部が補正した操作量に基づくPWM信号により定電流出力することを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  8. 前記周波数取得部で取得したスイッチング周波数及び前記変調率取得部で取得した変調率に基づいて、変調後スイッチング周波数を算出する変調後周波数算出部と、
    複数の変調後スイッチング周波数それぞれに補正係数を対応付けた補正情報を記憶する記憶部と
    を備え、
    前記操作量補正部は、
    前記記憶部に記憶した補正情報を用いて前記変調後周波数算出部が算出した変調後スイッチング周波数に対応する補正係数を特定し、特定した補正係数に基づいて前記演算部が演算する操作量を補正することを特徴とする請求項7に記載のスイッチング電源装置。
  9. 前記周波数取得部で取得したスイッチング周波数及び前記変調率取得部で取得した変調率に基づいて、変調後スイッチング周波数を算出する変調後周波数算出部と、
    複数のスイッチング周波数それぞれに対して、複数の変調後スイッチング周波数それぞれに補正係数を対応付けた複数の補正情報を記憶する記憶部と、
    前記複数の補正情報の中から前記周波数取得部で取得したスイッチング周波数に対応する補正情報を選択する選択部と
    を備え、
    前記操作量補正部は、
    前記選択部で選択した補正情報を用いて前記変調後周波数算出部が算出した変調後スイッチング周波数に対応する補正係数を特定し、特定した補正係数に基づいて前記演算部が演算する操作量を補正することを特徴とする請求項7に記載のスイッチング電源装置。
  10. 前記ゲイン変更部は、
    前記変調後周波数算出部が算出した変調後スイッチング周波数に基づき、前記PID演算に係るPゲイン、Iゲイン及びDゲインをそれぞれ個別に変更することを特徴とする請求項8又は請求項9に記載のスイッチング電源装置。
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