JP2016145564A - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

燃料噴射制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016145564A
JP2016145564A JP2015023619A JP2015023619A JP2016145564A JP 2016145564 A JP2016145564 A JP 2016145564A JP 2015023619 A JP2015023619 A JP 2015023619A JP 2015023619 A JP2015023619 A JP 2015023619A JP 2016145564 A JP2016145564 A JP 2016145564A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
injection
target
heat generation
inclination
generation rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015023619A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6332070B2 (ja
Inventor
和史 富田
Kazufumi Tomita
和史 富田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2015023619A priority Critical patent/JP6332070B2/ja
Priority to DE102016101020.0A priority patent/DE102016101020A1/de
Publication of JP2016145564A publication Critical patent/JP2016145564A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6332070B2 publication Critical patent/JP6332070B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D35/00Controlling engines, dependent on conditions exterior or interior to engines, not otherwise provided for
    • F02D35/02Controlling engines, dependent on conditions exterior or interior to engines, not otherwise provided for on interior conditions
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/30Controlling fuel injection
    • F02D41/38Controlling fuel injection of the high pressure type
    • F02D41/40Controlling fuel injection of the high pressure type with means for controlling injection timing or duration
    • F02D41/402Multiple injections
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/30Controlling fuel injection
    • F02D41/38Controlling fuel injection of the high pressure type
    • F02D41/40Controlling fuel injection of the high pressure type with means for controlling injection timing or duration
    • F02D41/402Multiple injections
    • F02D41/403Multiple injections with pilot injections
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D2200/00Input parameters for engine control
    • F02D2200/02Input parameters for engine control the parameters being related to the engine
    • F02D2200/04Engine intake system parameters
    • F02D2200/0406Intake manifold pressure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D2200/00Input parameters for engine control
    • F02D2200/02Input parameters for engine control the parameters being related to the engine
    • F02D2200/10Parameters related to the engine output, e.g. engine torque or engine speed
    • F02D2200/101Engine speed
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D2200/00Input parameters for engine control
    • F02D2200/60Input parameters for engine control said parameters being related to the driver demands or status
    • F02D2200/602Pedal position
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D35/00Controlling engines, dependent on conditions exterior or interior to engines, not otherwise provided for
    • F02D35/02Controlling engines, dependent on conditions exterior or interior to engines, not otherwise provided for on interior conditions
    • F02D35/023Controlling engines, dependent on conditions exterior or interior to engines, not otherwise provided for on interior conditions by determining the cylinder pressure
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Abstract

【課題】スモークの悪化および燃焼騒音の悪化の双方を抑制することのできる燃料噴射制御装置を提供する。
【解決手段】ECU36は、エンジン10の筒内圧が燃焼に伴い上昇する所定期間における筒内圧変化率の目標値である目標筒内圧変化率を、エンジン10の燃焼騒音が目標騒音レベルを超えないような値に決定する目標筒内圧変化率決定手段70と、目標筒内圧変化率には、エンジン10のピストン動作により生じる筒内圧変化の成分である基準変化率成分、および燃焼に起因する筒内圧変化の成分である燃焼変化率成分が含まれており、基準変化率成分に基づき、所定期間における熱発生率の傾きの許容値を決定する許容熱発生率傾き決定手段80と、内燃機関の熱発生率の傾きが許容値以下の目標熱発生率傾きとなるように噴射状態を制御する駆動回路110とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関への燃料の噴射状態を制御する燃料噴射制御装置に関する。
ディーゼルエンジンにおける燃焼過程の初期段階では、気筒毎の燃焼室内に噴射された燃料が自己着火によって急激に燃焼し始めるため、筒内圧力変化率が大きくなる傾向にある。筒内圧力変化率と燃焼騒音間には相関関係があるため、筒内圧力変化率が大きくなると燃焼騒音が悪化する。そこで、燃焼騒音の低減を図るためには、急激な筒内圧力変化を抑制することが効果的である。急激な筒内圧力の変化を抑制する技術として特許文献1に記載のものが知られている。これは、必要量の燃料を「パイロット噴射」と「メイン噴射」とに分割し、メイン噴射によるメイン燃焼に先立ち、パイロット噴射によるパイロット燃焼をさせる噴射システムである。この噴射システムにおいて、メイン燃焼における筒内圧力変化率の最大値が目標値となるように、パイロット噴射の噴射条件(噴射量、噴射時期など)を補正する。たとえば、筒内圧力の変化率の最大値が目標値よりも小さい場合には、パイロット噴射量を増加させる。そうすることでメイン噴射時の筒内温度を高めることができるため、メイン燃焼における急激な筒内圧力の変化を抑制でき、燃焼騒音を低減できる。
特開2005−282441号公報
ここで、噴射した燃料と空気との混合が不十分であると、噴射した燃料が燃焼しきらない不完全燃焼状態となり、スモーク悪化を招くこととなる。一般に、メイン燃焼の着火遅れ期間に空気と燃料の混合が促進されるため、メイン燃焼の着火遅れ期間を十分確保することでスモーク低減が可能となる。しかし、特許文献1に記載の技術は、パイロット噴射の噴射量を増加させるがゆえ、筒内温度の上昇に伴いメイン燃焼の着火遅れ期間が短くなってしまう。したがって、メイン噴射時に噴射した燃料が空気と十分混合できず、スモーク悪化という問題が発生する。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、スモークの悪化および燃焼騒音の悪化の双方を抑制することのできる燃料噴射制御装置を提供することを目的とする。
本発明のひとつである燃料噴射制御装置は、内燃機関(10)への燃料の噴射状態を制御するように構成される燃料噴射制御装置であって、内燃機関の筒内圧が燃焼に伴い上昇する所定期間における筒内圧変化率の目標値である目標筒内圧変化率を、内燃機関の燃焼騒音が目標騒音レベルを超えないような値に決定する目標筒内圧変化率決定手段(70)と、目標筒内圧変化率には、内燃機関のピストン動作により生じる筒内圧変化の成分である基準変化率成分、および燃焼に起因する筒内圧変化の成分である燃焼変化率成分が含まれており、基準変化率成分に基づき、所定期間における熱発生率の傾きの許容値を決定する許容傾き決定手段(80)と、内燃機関の熱発生率の傾きが許容値以下の目標熱発生率傾きとなるように噴射状態を制御する制御手段(110)とを備えることを特徴とする。
本発明の燃料噴射制御装置によれば、目標騒音レベルを超えない各噴射時期における目標筒内圧変化率を算出し、目標筒内圧変化率の一部の成分である基準変化率成分に基づき、各噴射時期における熱発生率の傾きの許容値を決定する。そして、内燃機関の熱発生率の傾きがこの許容値以下の目標熱発生率傾きとなるように噴射状態を制御する。そのため、目標騒音レベルを超えないようにメイン噴射を制御することができる。したがって、燃焼騒音の悪化を抑制することができる。また、制御対象はパイロット噴射ではなくメイン噴射であるため、パイロット噴射の噴射量を増加させる必要がない。そのため、パイロット噴射とメイン噴射の分割噴射をさせる噴射システムにおいても、パイロット噴射量の増加に伴ってメイン燃焼の着火遅れが短くなることを抑制でき、スモーク悪化を抑制できる。したがって、スモークの悪化および燃焼騒音の悪化の双方を抑制することができる。
なお、特許請求の範囲における括弧内の符号は、記載内容の理解を容易にすべく、後述する実施形態において対応する構成を例示するものに留まり、発明の内容を限定することを意図したものではない。
燃料噴射システムのシステム構成図 変圧装置の概略図 噴射指令信号と熱発生率の説明図 第1実施形態におけるECUの処理フロー 筒内圧変化率の説明図 第1実施形態における許容熱発生率傾きおよび目標熱発生率傾きの説明図 熱発生率傾きの定義の説明図 第2実施形態における許容熱発生率傾きおよび目標熱発生率傾きの説明図 他の実施形態における許容熱発生率傾きおよび目標熱発生率傾きの説明図
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について、図に基づき説明する。本実施形態では、図1に示すように、内燃機関として、多気筒ディーゼルエンジン10(以下、エンジン10という)を採用し、エンジン10にECU36を適用した燃料噴射システム11を例示する。なお、エンジン10が特許請求の範囲における「内燃機関」に相当する。
図1に示すように、エンジン10は、シリンダブロック12にピストン(図示せず)が往復動自在に収容されて構成されている。シリンダブロック12の上端面(紙面手前側)には、図示しないシリンダヘッドが設けられている。シリンダヘッドには、燃焼室16に開口する吸気ポート20および排気ポート22が形成されている。これら吸気ポート20および排気ポート22には、それぞれ図示しない吸気弁および排気弁が設けられている。排気弁および吸気弁は吸気量および排気量を調整する役割を担う。
吸気ポート20には、外気を吸入するための吸気管28が接続されている。吸気弁が吸気ポート20を開放する吸入行程の際にピストンがシリンダ内を降下して負圧が生じる。これにより、吸気管28より吸入された外気が吸気ポート20を介してシリンダ内へ流入する。
排気ポート22には、燃焼ガスを排出するための排気管30が接続されている。排気弁が排気ポート22を開放する排気行程の際に、ピストンの上昇により燃焼室16から押し出された排気ガスが、排気ポート22を介して排気管30へ排出されるようになっている。
ECU36により、エンジン10に供給される燃料(軽油)の噴射圧、噴射量および噴射時期が制御されるようになっている。
燃料噴射システム11は、燃料の圧力(噴射圧)を変圧可能な変圧装置32、変圧装置32から圧送された燃料をエンジン10の各気筒の燃焼室16にそれぞれ噴射する複数の燃料噴射弁34、および変圧装置32と燃料噴射弁34を制御するECU36を備える。
燃料噴射弁34は、各気筒に対応して設けられており、ECU36によって電子制御される。燃料噴射弁34の開弁動作によって、燃料を各気筒内に燃料を噴射する。
変圧装置32は、図2に示すように、各燃料噴射弁34に対応して設けられた小型レール38、小型レール38に燃料を圧送する高圧ポンプ40、および各小型レール38と高圧ポンプ40を接続する高圧パイプ42を選択的に開閉する開閉弁44を備える。小型レール38は高圧ポンプ40から供給された高圧の燃料を所定のレール圧まで蓄圧するとともに、その蓄圧された燃料を燃料噴射弁34に供給する。燃料噴射弁34は、燃料噴射弁34が解放されると、小型レール38内の圧力と同等の噴射圧で燃料を燃焼室16に供給する。開閉弁44は、ECU36により制御されることで開閉し、高圧ポンプ40から小型レール38への燃料の供給量を制御している。燃圧センサ56は各小型レール38に取り付けられ、小型レール38に蓄圧された燃料圧力、つまり噴射圧を計測する。
ECU36はCPU、RAM、ROM等を有するマイコン361を備えている。ECU36には、各種センサから出力される検出信号が入力され、これらの検出信号に基づいてエンジン10の運転状態を検知する。マイコン361は、ROM等の記憶媒体に記憶された制御プログラムを実行することにより、後述する過渡状態判定手段59、目標騒音レベル決定手段60、目標筒内圧変化率決定手段70、許容熱発生率傾き決定手段80、目標熱発生率傾き決定手段90、噴射指令信号設定手段100、および噴射条件補正決定手段120として機能する。
クランク角センサ46は、複数のパルス信号である回転角信号をECU36に対して出力する。ECU36は、回転角信号に基づいてエンジン10の回転数NEおよびクランク角度を検知する。また、アクセル開度センサ47は、アクセル開度信号をECU36に対して出力する。筒内圧センサ55は、エンジン10の1つの気筒に対して取り付けられ、燃焼室16内の筒内圧Pinに対応した出力信号をECU36へ出力する。
吸気管28および排気管30には過給器50が設けられている。過給器50は、エンジン10の排ガスからエネルギを回収して動力に変換し、回収した動力にてエンジン10の吸気管28を流れる吸入空気を加圧するものである。過給器50によってエンジン10に供給する空気量を増やすことができ、それに伴って燃焼可能な燃料の量が増えることでエンジン10の出力を増大させることができる。本実施形態では、過給器50として、排気管30に設けられて排気ガスのエネルギにより駆動されるタービンホイール51およびエンジン10の吸気管28に設けられてタービンホイール51の回転トルクにより駆動されるコンプレッサホイール52を有するターボチャージャを採用している。タービンホイール51およびコンプレッサホイール52は、タービンシャフト53を介して連結されている。
過給圧センサ54は、吸気管28の下流側に配置されており、実過給圧Pbを検出し、それに応じた出力信号をECU36へ出力する。
次に、ECU36による燃料噴射弁34からの燃料の噴射制御について説明する。なお、ECU36が特許請求の範囲における「燃料噴射制御装置」に相当する。
ECU36による噴射制御は、燃料噴射弁34からの燃料の噴射量および噴射時期を制御することで行われる。ECU36は、エンジン10の運転状態に基づいて最適な噴射量及び噴射時期を演算し、その演算結果に基づいて燃料噴射弁34の燃料噴射を制御する。具体的には、この噴射制御は、燃料の噴射量及び噴射時期を規定するパルス信号(噴射パルス)により、燃料噴射弁34に供給される電力を制御することで行われる。また、ECU36による噴射圧制御について説明する。ECU36は、変圧装置32の開閉弁44を開閉して、小型レール38内の圧力が所定値となるよう制御する。これにより、燃料噴射弁34から燃焼室16へ噴射される燃料の噴射圧が制御される。
本実施形態において実施される噴射制御は、図3に示される。図3上段は噴射パルスのタイミングチャート、図3下段は燃焼室16内の熱発生率を示している。なお、横軸はクランク角度を示している。図3に示すように、ECU36はトルクの生成を目的とするメイン噴射に先立って、メイン噴射よりも少ない噴射量でパイロット噴射を燃料噴射弁34に実行させる。すなわち、ECU36は、1燃焼サイクルの燃焼行程において、パイロット噴射およびメイン噴射の多段噴射を燃料噴射弁34に実行させる。なお、図3に示すように、パイロット噴射はメイン噴射よりも噴射する燃料量は少ないため、熱発生率の波高値も小さい。また、本実施形態では、メイン噴射において要求される噴射量(要求されるトルクに基づく噴射量)を複数回に分割し、かつ短いインターバルで噴射させる。たとえば図3に示すものは、メイン噴射において要求される噴射量を3回に分割し、1回目、2回目、および3回目の噴射量割合を2:3:5となるように分割して、3回の噴射のインターバルを極めて短くして噴射する。噴射量の分割割合は所望の噴射条件によって決まる。なお、図3下段におけるメイン燃焼の波形が、特許請求の範囲における「熱発生率波形」に相当し、分割したうちのn回目の燃焼の終了時における熱発生率の値がおよそ零となる前に、n+1回目の燃焼によって熱発生率が増大し、以降これが繰り返されて形成される熱発生率の波形をいう。
ECU36は、燃焼室16内において発生する燃焼騒音が目標騒音レベルとなるように燃料噴射弁34に対して噴射制御を実行する。以下、具体的な処理内容を図4に基づいて説明する。
まずS101においてエンジン10の運転状態が変化する過渡状態か否かを判定する。具体的には、過渡状態判定手段59によって、過給圧センサ54によって検出された実過給圧Pbと目標過給圧Pbrとの差が所定範囲内にない場合には過渡状態であると判定される(Yesと判定)。一方で、実過給圧Pbと目標過給圧Pbrとの差が所定範囲内にある場合には、過渡状態にないと判定される(Noと判定)。ここで、たとえば車両の加速時、つまりアクセルペダルが踏み込まれるときにおいては、エンジン10の要求トルクの増大に伴って燃料噴射弁34からの燃料噴射量が増量される。しかし、過給器50によって過給された吸気が燃焼室16に供給されるまでの遅れ(過給遅れ)を伴うことで、実過給圧Pbと目標過給圧Pbrとの差が大きくなる。そこで、実過給圧Pbと目標過給圧Pbrとの差によって過渡状態にあるか否かを判定できる。なお、目標過給圧Pbrは、回転数NEやアクセル開度などに基づき設定される。また、所定範囲は、車両性能等に基づいて適宜設定される値である。
なお、S101における過渡状態か否かの判定手段としては、実過給圧Pbによる判定のほか、アクセル開度が所定値以上になった場合に過渡状態と判定するなど、様々な手段を採用しうる。
S101において運転状態が過渡状態にあると判定された場合(Yesと判定された場合)には、過渡状態判定手段59は目標騒音レベル決定手段60に対して信号を送信し、S102に進む。S102においては、現在の運転条件(回転数NE、アクセル開度など)を取得する。S102において運転条件を取得すると、S103に進む。
S103では、予めECU36に記憶されているマップに基づいて、取得した運転条件に応じた燃焼騒音の目標値である目標騒音レベルを決定する。具体的には、マイコン361内の目標騒音レベル決定手段60において、回転数およびアクセル開度などをパラメータとする目標騒音レベルのマップが予め記憶されている。S103において目標騒音レベルを決定すると、目標騒音レベル決定手段60は目標筒内圧変化率決定手段70に対して、決定した目標騒音レベルに関する信号を送信する。目標騒音レベルに関する信号を送信後、S104に進む。
S104では、予めECU36に記憶されているマップに基づいて、S103において決定した目標騒音レベルに基づいて筒内圧の変化率(単位クランク角度あたりの筒内圧変化)の目標値である目標筒内圧変化率Pcを決定する。筒内圧の変化率とは、メイン燃焼における筒内圧力が上昇する期間における変化率として定義され、メイン燃焼における筒内圧力が上昇する期間が、特許請求の範囲における「所定期間」に相当する。マイコン361内の目標筒内圧変化率決定手段70において、騒音レベルをパラメータとする筒内圧変化率のマップがECU36に予め記憶されている。ここで、目標騒音レベルに対応した筒内圧変化率、つまりそれ以上の筒内圧変化率になった場合に目標騒音レベルを超えてしまう上限値である上限筒内圧変化率に対して、目標筒内圧変化率Pcは、上限筒内圧変化率以下の値として設定されるものである。
ここで、気筒内の圧力変化は、少なくとも、内燃機関のピストン動作により生じる圧力変化(以下、モータリング圧力という)と、それに加えて燃料が燃焼したときに生じる圧力変化を含む。したがって、目標筒内圧変化率Pcは、モータリング圧力に関する成分である基準変化率成分Pdに加えて、燃焼により生じる筒内圧変化の成分である燃焼変化率成分を含んだ筒内圧変化率の目標値である。モータリング圧力はいわば1燃焼サイクル中におけるピストン動作のみによって生じる圧力変化であり、本実施形態において、モータリング圧力の圧力変化率は予めECU36内に記憶されている。
図5に示すように、TDC(圧縮上死点)より前のクランク角度、つまり圧縮工程の期間における基準変化率成分Pdは、TDCより後のクランク角度、つまり膨張行程の期間における基準変化率成分Pdより大きい。
なお、本実施形態においては、目標騒音レベルに対して目標筒内圧変化率Pcが一意に決定される。つまり、どの燃焼時期においても目標筒内圧変化率Pcは一定値となる。S104にて目標筒内圧変化率Pcを決定すると、目標筒内圧変化率決定手段70は許容熱発生率傾き決定手段80に対して、目標筒内圧変化率Pcに関する信号を送信する。目標筒内圧変化率Pcに関する信号を送信後、S105に進む。なお、目標筒内圧変化率決定手段70が特許請求の範囲における「目標筒内圧変化率決定手段」に相当する。
S105では、許容熱発生率傾き決定手段80によって、予めECU36において記憶されている基準変化率成分Pdと、目標筒内圧変化率Pcとの差である燃焼変化率成分の許容値Pfをクランク角度ごとに算出される。TDCより前のクランク角度、つまり圧縮工程の期間における燃焼変化率成分の許容値Pfは、TDCより後のクランク角度、つまり膨張行程の期間における燃焼変化率成分の許容値Pfより小さい。S105において燃焼変化率成分の許容値Pfを算出すると、S106に進む。
S106では、S105にて算出した燃焼変化率成分の許容値Pfに基づいて、燃焼時期ごと(クランク角度ごと)の熱発生率傾きの許容値である許容熱発生率傾きHRRlが算出される。具体的には、許容熱発生率傾き決定手段80によって、燃焼変化率成分の許容値Pfに所定補正係数Aを乗算したものとして許容熱発生率傾きHRRlが算出される。図6に示すように、許容熱発生率傾きHRRlは、TDCより前のクランク角度、つまり圧縮工程の期間における値のほうが、TDCより後のクランク角度、つまり膨張行程の期間における値より小さい傾向にある。S106にて許容熱発生率傾きHRRlを算出すると、許容熱発生率傾き決定手段80は目標熱発生率傾き決定手段90に対して許容熱発生率傾きHRRlに関する信号を送信する。許容熱発生率傾きHRRlに関する信号を送信後、S107に進む。所定補正係数Aは、車両性能等に基づき許容できる範囲で適宜決定される値である。なお、許容熱発生率傾きHRRlが特許請求の範囲における「許容値」に相当し、許容熱発生率傾き決定手段80が「許容傾き決定手段」に相当する。
S107においては、図6に示すように、噴射の噴射条件を決定するパラメータである熱発生率傾きである目標熱発生率傾きHRRtとして、所望の燃焼時期における許容熱発生率傾きHRRlより小さい任意の値を決定する。S107の処理は、目標熱発生率傾き決定手段90によって実行される。S107にて目標熱発生率傾きHRRtを決定すると、目標熱発生率傾き決定手段90は噴射指令信号設定手段100に対して目標熱発生率傾きHRRtに関する信号を送信する。目標熱発生率傾きHRRtに関する信号を送信後、S108に進む。
S108では、メイン噴射に伴うメイン燃焼における熱発生率の傾きが、S107にて決定した目標熱発生率傾きHRRtとなるように、噴射指令信号設定手段100によって目標噴射条件が決定される。具体的には、図7に示すように、1回目の噴射に伴う燃焼開始時点の熱発生率HRROの点(以下、ゼロ点という)と、最後の噴射である3回目の噴射に伴う燃焼における最大熱発生率HRRmaxの点とを結んだ線分L1の傾きが目標熱発生率傾きHRRtとなるように目標噴射条件を決定する。以下、n回目の噴射に伴う燃焼において熱発生率が最大となる点を「n回目の最大点」ということとする。ここで、目標噴射条件とは、メイン燃焼において分割した各噴射における目標噴射圧、各噴射の噴射量の分割割合である目標分割割合、および各噴射の噴射間隔のいずれでもよい。なお、目標熱発生率傾きHRRtが特許請求の範囲における「目標熱発生率傾き」に、目標熱発生率傾き決定手段90が「目標傾き設定手段」に、目標噴射条件が「噴射状態」にそれぞれ相当する。
各種噴射条件の決定は、予めECU36に記憶してあるマップを用いてもよいし、数式により都度算出してもよい。たとえば、メイン噴射の噴射量を変えることなく1回目の噴射の噴射量を所定量増やすように噴射制御した場合、3回目の噴射量はその分少なくなるように制御されるため、3回目の噴射に伴う燃焼における熱発生率の最大値は小さくなる。つまり、メイン燃焼時の熱発生率傾きを小さくすることができる。一方で、3回目の噴射の噴射量を増やすように噴射制御した場合、3回目の噴射に伴う燃焼における熱発生率の最大値は大きくなる。つまり、メイン燃焼時の熱発生率傾きを大きくすることができる。S108にて噴射条件を決定すると、噴射指令信号設定手段100は決定した噴射条件に基づく噴射指令信号を駆動回路110に対して送信し、駆動回路110を駆動させる。噴射指令信号を駆動回路110に対して送信後、S109に進む。なお、駆動回路110が特許請求の範囲における「制御手段」に相当する。
S109では、駆動回路110によって、噴射指令信号設定手段100から受信した噴射指令信号に基づいて、噴射制御が実行される。具体的には、駆動回路から各燃料噴射弁34、もしくは変圧装置32に対して制御信号が送信され、それによって、燃料噴射弁34から燃料が噴射され、メイン燃焼の燃焼行程が開始される。S109にて制御信号を送信すると、S110に進む。
S110では、噴射条件補正決定手段120によって、S109の噴射指令信号によって実行された噴射に伴うメイン燃焼の熱発生率の傾きである実熱発生率傾きHRRrが算出される。具体的には、まず筒内圧センサ55から入力された信号に基づいてメイン燃焼時の筒内圧Pinを算出する。次に、筒内圧Pinに基づいて、下記数1により熱発生率dQを求める。
(数1)
dQ=(Vdp+KpdV)/(K−1)
ここで、Kは比熱比、Vは燃焼室16の容積である。次に、求めた熱発生率dQを1回微分することで実熱発生率傾きHRRrを得ることができる。S110にて実熱発生率傾きHRRrを得ると、S111に進む。
S111では、噴射条件補正決定手段120によって、目標熱発生率傾きHRRtと実熱発生率傾きHRRrとの差の絶対値が所定値α以下であるか否かが判定される。差の絶対値が所定値α以下であると判定された場合(Yesと判定された場合)は、図4の処理フローを終了する。一方、差の絶対値が所定値α以下でないと判定された場合(Noと判定された場合)には、S112へ進み、噴射条件と目標熱発生率傾きHRRtのマップを更新する。S110ないしS112の処理は噴射条件補正決定手段120によって行われる。なお、目標熱発生率傾きHRRtと実熱発生率傾きHRRrとの差が、特許請求の範囲における「傾き差異量」に相当し、−α以上α以下の範囲が「所定の範囲」に相当する。
次に、本実施形態における効果について説明する。
(1)目標騒音レベルを超えない各噴射時期における目標筒内圧変化率Pcを算出し、基準変化率成分Pdと目標筒内圧変化率Pcとの差である燃焼変化率成分の許容値Pfに基づいて、各噴射時期における目標熱発生率傾きHRRtを決定する。そして、メイン噴射に伴うメイン燃焼の熱発生率の傾きが目標熱発生率傾きHRRtとなるようにメイン噴射を制御する。つまり、目標騒音レベルを超えないようにメイン噴射を制御することとなる。そのため、燃焼騒音の悪化を抑制することができる。また、噴射制御の対象はパイロット噴射ではなくメイン噴射であるため、パイロット噴射の噴射量を増加させる必要がない。そのため、パイロット噴射とメイン噴射の多段噴射をさせる噴射システムにおいても、パイロット噴射量の増加に伴ってメイン燃焼の着火遅れが短くなることを抑制でき、噴射した燃料と空気との混合を十分促進させる結果、スモーク悪化を抑制できる。したがって、スモークの悪化および燃焼騒音の悪化の双方を抑制することができる。
(2)目標熱発生率傾きHRRtとなるように噴射制御したメイン噴射に伴うメイン燃焼後、実熱発生率傾きHRRrと目標熱発生率傾きHRRtとの差の絶対値が所定値α以下でない場合には再度メイン噴射の噴射条件を再決定する。そのため、一度決定した目標熱発生率傾きHRRtに基づく噴射条件を補正することができる。したがって、補正をしない場合と比較して、確実に目標熱発生率傾きHRRtを実現するための噴射制御を実行することができる。
(3)一般に運転状態が過渡状態にある場合は、過給遅れにより気筒内に所望の空気量が供給されない状況が生じうる。そこで、従来の燃料噴射制御装置では、噴射時期を遅角させる制御を行い、メイン噴射の着火遅れ期間を十分確保することによって、噴射した燃料と空気を十分混合させて未燃燃料およびスモークを抑制する。しかし、噴射時期を遅角させることで着火遅れ期間が長くなり、予混合量が増えることによって圧力変化率が増大し、熱発生率の傾きが大きくなるため、騒音が悪化する可能性がある。つまり、運転状態が過渡状態にある場合においては特に燃焼騒音の悪化が問題となりうる。本実施形態では、運転条件が過渡状態にない場合は図4に示す処理を実行しないこととしている。そのため、特に燃焼騒音の低減を図ることが要求される過渡状態にあることを条件として図4の一連の処理をECU36が実行するため、運転状態が過渡状態にある場合に、燃焼騒音を確実に抑制することができる。
(4)メイン噴射で要求される噴射量をすべて一度に噴射する場合において所望の熱発生率傾きを得るための制御対象は、パイロット噴射の噴射量、およびパイロット噴射とメイン噴射間の噴射間隔等が考えうるが、メイン燃焼の着火遅れ期間が短くなることに起因してスモークの悪化が懸念される。一方で、本実施形態のように、メイン噴射において要求される噴射量を複数回に分割して噴射させる場合において所望の熱発生率傾きを得るための制御対象は、分割した各噴射の噴射量、噴射圧および噴射間隔が考えうる。これらの制御によればメイン燃焼の着火遅れ期間を短くすることがなく、スモークの悪化が抑制されるうえに、要求される噴射量をすべて一度に噴射する場合と比較して制御対象を増やすことができ、制御自由度が高まる。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態について図面に基づいて説明する。なお、第1実施形態と重複する部分については説明を簡略化または省略する。
第1実施形態では目標熱発生率傾きHRRtとして許容熱発生率傾きHRRlより小さい任意の値を決定したが、本実施形態では、S107において、目標熱発生率傾きHRRtとして、許容熱発生率傾きHRRlの値を決定する。つまり、図8のように、所定のクランク角度における許容熱発生率傾きHRRlが目標熱発生率傾きHRRtとなるように決定する。
次に、本実施形態によって得られる効果について説明する。
所定の目標騒音レベルに対して許容熱発生率傾きHRRlが算出されるため、どの噴射時刻においても許容熱発生率傾きHRRlの値となるように噴射をさせれば、噴射時期を変更したとしてもメイン燃焼によって生じる燃焼騒音の大きさを等しくすることができる。したがって、本実施形態の構成とすることによって、燃焼騒音の大小変化に伴う違和感を車両の乗員に対して与えることを抑制できる。
(他の実施形態)
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り、以下のように変形させてもよい。
・上記実施形態においては、目標騒音レベルをパラメータとする目標筒内圧変化率PcのマップがECU36に予め記憶されていることに伴って、どの燃焼時期(クランク角度)においても目標筒内圧変化率Pcは一定値となるようにした。しかし、ECU36に予め記憶されているマップが、目標騒音レベルおよびクランク角度の双方をパラメータとして目標筒内圧変化率Pcを決定するものであってもよい。この場合、目標筒内圧変化率Pcは燃焼時期に依存する変数となる。
・上記第2実施形態においては、目標熱発生率傾きHRRtとして、許容熱発生率傾きHRRlの値を決定するようにした。しかし、図9のように、目標熱発生率傾きHRRtを、燃焼開始時刻がTDCより前の時刻(以下、TDC前という)においては許容熱発生率傾きHRRl以下とし、TDCより以後の時刻(以下、TDC後という)においては許容熱発生率傾きHRRl以下かつTDCより前の時刻の値より大きくするようにしてもよい。一般に、TDC前よりもTDC後のほうが基準変化率成分Pdが小さいことに起因して、TDC前よりもTDC後のほうが許容熱発生率傾きHRRlが大きい。そのため、上記の構成とすることによって、TDC前よりもTDC後の目標熱発生率傾きHRRtのほうが小さい場合と比較して、燃焼騒音の変化に伴う違和感を乗員に与えることを抑制できる。
・所定時刻における目標熱発生率傾きHRRtは、その時刻における基準変化率成分Pdが大きいほど小さくするようにしてもよい。言い換えれば、基準変化率成分Pdが小さいほど目標熱発生率傾きHRRtを大きくするようにしてもよい。
・上記実施形態においては、熱発生率傾きHRRを、メイン噴射のゼロ点と3回目の最大点とを結んだ線分L1の傾きとして定義した。しかし、定義はこれに限られるものではなく、たとえばゼロ点と各回の最大点に基づいて最小二乗法により求めた1次近似直線の傾きとして定義してもよい。
・上記実施形態においては、1燃焼サイクルにおいてパイロット噴射およびメイン噴射の多段噴射を燃料噴射弁34に実行させることとしたが、1燃焼サイクル中でメイン噴射のみの単発噴射であってもよい。また、メイン噴射後にアフター噴射が行われるようにしてもよい。
・上記実施形態においては、メイン噴射において要求される噴射量を複数回に分割して噴射させることとしたが、一度にすべて噴射してもよい。この場合、目標熱発生率傾きHRRtを実現するための噴射条件としては、1サイクル中に噴射圧を制御することが考えられる。
・上記実施形態における燃料噴射システム11は、変圧装置32を備えるものとしたが、変圧装置32を備えておらず、一般的なディーゼルエンジンシステムに用いられるコモンレールを備えるものであってもよい。
・上記実施形態においては、S111において、目標熱発生率傾きHRRtと実熱発生率傾きHRRrとの差の絶対値が所定値α以下でないと判定された場合(Noと判定された場合)には、噴射条件と目標熱発生率傾きHRRtのマップを更新するとした(S112)。しかし、S108においてマップに基づいて噴射条件を決定しない場合、たとえば数式により都度算出する場合には、S111においてNoと判定されるとS101から処理を繰り返すようにしてもよい。その場合、S108にて再度メイン噴射条件を数式により算出する。
10 エンジン、11 燃料噴射システム、16 燃焼室、32 変圧装置、34 燃料噴射弁、36 ECU、50 過給器、52 筒内圧センサ、54 過給圧センサ、60 目標騒音レベル決定手段、70 目標筒内圧変化率決定手段、80 許容熱発生率傾き決定手段、90 目標熱発生率傾き決定手段、100 噴射指令信号設定手段、110 駆動回路、120 噴射条件補正決定手段

Claims (7)

  1. 内燃機関(10)への燃料の噴射状態を制御するように構成される燃料噴射制御装置であって、
    前記内燃機関の筒内圧が燃焼に伴い上昇する所定期間における筒内圧変化率の目標値である目標筒内圧変化率を、前記内燃機関の燃焼騒音が目標騒音レベルを超えないような値に決定する目標筒内圧変化率決定手段(70)と、
    前記目標筒内圧変化率には、前記内燃機関のピストン動作により生じる筒内圧変化の成分である基準変化率成分、および燃焼に起因する筒内圧変化の成分である燃焼変化率成分が含まれており、前記基準変化率成分に基づき、前記所定期間における熱発生率の傾きの許容値を決定する許容傾き決定手段(80)と、
    前記内燃機関の熱発生率の傾きが前記許容値以下の目標熱発生率傾きとなるように前記噴射状態を制御する制御手段(110)とを備えることを特徴とする燃料噴射制御装置。
  2. 1燃焼サイクル中において前記内燃機関のピストンが上死点に達する前に燃焼開始する場合における前記目標熱発生率傾きよりも、前記内燃機関のピストンが上死点に達した後の時刻における前記目標熱発生率傾きのほうが大きくなるように前記目標熱発生率傾きを設定する目標傾き設定手段(90)を備えることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射制御装置。
  3. 前記制御手段は、一度の噴射における要求噴射量を複数回に分割して噴射させ、複数回の噴射によって1つの熱発生率波形を形成するように噴射状態を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料噴射制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記内燃機関における熱発生率の傾きが前記目標熱発生率傾きとなるように、複数回に分割した各噴射の噴射圧、噴射量の分割割合、各噴射の噴射間隔のうち少なくとも一つを制御することを特徴とする請求項3に記載の燃料噴射制御装置。
  5. 前記制御手段は、実際の熱発生率の傾きと前記目標熱発生率傾きとの差である傾き差異量が、前記目標騒音レベルに対して許容できる所定の範囲内にない場合に、前記傾き差異量が前記所定の範囲内となるような複数回に分割した各噴射の目標噴射圧、噴射量の目標分割割合、各噴射の目標噴射間隔のうち少なくとも一つに基づいて噴射状態を制御することを特徴とする請求項3又は4に記載の燃料噴射制御装置。
  6. 前記制御手段は、前記内燃機関における熱発生率の傾きが前記目標熱発生率傾きとなるように、噴射の噴射圧を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料噴射制御装置。
  7. 前記制御手段は、実際の熱発生率の傾きと前記目標熱発生率傾きとの差である傾き差異量が、前記目標騒音レベルに対して許容できる所定の範囲内にない場合に、前記傾き差異量が前記所定の範囲内となるような目標噴射圧に基づいて噴射状態を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料噴射制御装置。
JP2015023619A 2015-02-09 2015-02-09 燃料噴射制御装置 Active JP6332070B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015023619A JP6332070B2 (ja) 2015-02-09 2015-02-09 燃料噴射制御装置
DE102016101020.0A DE102016101020A1 (de) 2015-02-09 2016-01-21 Kraftstoffeinspritzsteuervorrichtung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015023619A JP6332070B2 (ja) 2015-02-09 2015-02-09 燃料噴射制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016145564A true JP2016145564A (ja) 2016-08-12
JP6332070B2 JP6332070B2 (ja) 2018-05-30

Family

ID=56498685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015023619A Active JP6332070B2 (ja) 2015-02-09 2015-02-09 燃料噴射制御装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6332070B2 (ja)
DE (1) DE102016101020A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016151259A (ja) * 2015-02-19 2016-08-22 株式会社デンソー 燃料噴射制御装置
CN106762176A (zh) * 2016-12-13 2017-05-31 安徽航瑞航空动力装备有限公司 一种二缸机四冲程进气压力计算方法
JP2020079563A (ja) * 2018-11-12 2020-05-28 株式会社豊田中央研究所 圧縮着火式エンジン
CN109209670B (zh) * 2017-07-05 2021-11-12 通用汽车环球科技运作有限责任公司 控制内燃机的方法和设备

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6447434B2 (ja) * 2015-09-15 2019-01-09 株式会社デンソー 燃料噴射制御装置
JP6414130B2 (ja) * 2016-04-27 2018-10-31 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置
JP7155679B2 (ja) * 2018-07-06 2022-10-19 マツダ株式会社 ディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置
DE102021205361A1 (de) 2021-05-26 2022-12-01 Rolls-Royce Solutions GmbH Verfahren zum Betreiben einer Brennkraftmaschine und Brennkraftmaschine, eingerichtet zur Durchführung eines solchen Verfahrens

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004100557A (ja) * 2002-09-09 2004-04-02 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2005282441A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Nippon Soken Inc 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2006009600A (ja) * 2004-06-23 2006-01-12 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2012154244A (ja) * 2011-01-26 2012-08-16 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2013256916A (ja) * 2012-06-14 2013-12-26 Denso Corp 燃料噴射制御装置および燃料噴射制御方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004100557A (ja) * 2002-09-09 2004-04-02 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2005282441A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Nippon Soken Inc 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2006009600A (ja) * 2004-06-23 2006-01-12 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2012154244A (ja) * 2011-01-26 2012-08-16 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2013256916A (ja) * 2012-06-14 2013-12-26 Denso Corp 燃料噴射制御装置および燃料噴射制御方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016151259A (ja) * 2015-02-19 2016-08-22 株式会社デンソー 燃料噴射制御装置
CN106762176A (zh) * 2016-12-13 2017-05-31 安徽航瑞航空动力装备有限公司 一种二缸机四冲程进气压力计算方法
CN109209670B (zh) * 2017-07-05 2021-11-12 通用汽车环球科技运作有限责任公司 控制内燃机的方法和设备
JP2020079563A (ja) * 2018-11-12 2020-05-28 株式会社豊田中央研究所 圧縮着火式エンジン
JP7145044B2 (ja) 2018-11-12 2022-09-30 株式会社豊田中央研究所 圧縮着火式エンジン

Also Published As

Publication number Publication date
DE102016101020A1 (de) 2016-08-11
JP6332070B2 (ja) 2018-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6332070B2 (ja) 燃料噴射制御装置
RU2619078C1 (ru) Устройство управления для двигателя внутреннего сгорания
US7950369B2 (en) Internal combustion engine controlling apparatus
JP6975890B2 (ja) 内燃機関の制御装置
US20160305356A1 (en) Control apparatus of internal combustion engine
JP6447434B2 (ja) 燃料噴射制御装置
US10480426B2 (en) Method of controlling gas engine and gas engine drive system
RU2629560C1 (ru) Устройство управления двигателем
KR20160007556A (ko) 내연 기관의 제어 장치
US9341134B2 (en) Control apparatus for internal combustion engine
RU2699150C2 (ru) Способ регулирования расхода воздуха в двигателе (варианты)
JP5152164B2 (ja) ディーゼルエンジンの制御装置
JP6716101B2 (ja) ディーゼルエンジンの燃料噴射制御方法及び燃料噴射制御装置
JP5766654B2 (ja) 燃料噴射制御装置および燃料噴射制御方法
JP6237659B2 (ja) 火花点火式内燃機関の制御装置
JP2017020445A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2016011600A (ja) 内燃機関の制御装置
JP5075041B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
US11136925B2 (en) Device and method for controlling engine
WO2013042430A1 (ja) 燃焼制御装置
JP2010144527A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置及び制御方法
JP6332071B2 (ja) 燃料噴射制御装置
JP4510704B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP6332203B2 (ja) 燃料噴射制御装置
US20210277841A1 (en) Method for Operating an Internal Combustion Engine of a Motor Vehicle With an Automatic Transmission

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170605

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180416

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6332070

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250