JP2016144265A - アウターロータ型可変界磁式モータ - Google Patents

アウターロータ型可変界磁式モータ Download PDF

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Abstract

【課題】回生ブレーキとして使用の際も、負荷トルクの大きさに合わせて自動的に可変界磁することができるアウターロータ型可変界磁式モータを提供する。【解決手段】アウターロータ7を、モータ軸方向にスライドする内側ロータ本体72と、外側ロータ本体71との分割構造とし、前記内側ロータ本体72の内面側に配設される永久磁石として、主磁石6Aと副磁石6Bを軸方向に間隙gを置いて並設し、これら主磁石6Aと副磁石6Bの磁石特性を互いに逆向きに構成し、前記内側ロータ本体72にカムフォロア75を配置するとともに前記外側ロータ本体71に軸方向のカム面73aを形成し、前記カムフォロア75をモータ軸4に加わる負荷に応じて前記カム面73aに沿って移動可能に構成し、前記アウターロータ7を前記ステータ5に対して前記モータ軸方向に実質的にスライド運動させる。【選択図】図1

Description

本発明は、整流子型モータ(ブラシ付きDCモータ)や回転界磁型モータ(永久磁石ロータ型モータ)を用いて、正、逆回転方向ともに、負荷トルクの大きさに合わせて自動的に可変界磁する(変速する)アウターロータ型ブラシレスモータの構造に関し、永久磁石と電磁石のコアとの相対的な位置をモータ軸方向にずらして、相互の重なり代(重なり量)を変えることにより可変界磁(弱め界磁等)を行う電動モータであって、詳しくは、カムを使って可変界磁を行うとともに永久磁石と電磁石相互の相対的な移動量(可動範囲)に対し、可変界磁の効果を1列磁石式の約2倍程度に大きくすることができるアウターロータ型可変界磁式モータに関する。
可変界磁式や自動可変界磁式モータは、一般のモータに比べると構造が複雑になるため大きく、重く、製造コストが高くなる。このことから、可変界磁するための機構は、極力簡単で軽く、小さくすることが望まれる。
経時変化(劣化)も大きくなるため、運転時に定期的なメンテナンスが必要になる。
周知のように、送風ファンやコンプレッサのように、長時間にわたり定格出力一杯で使用する電動モータがある。一方で、電気自動車や電動バイクのように低速から高速、高トルクから低トルクへと出力特性を自由に変えられる電動モータが求められる場合がある。動力特性を変える必要があるときでも、モータ自体の特性は変えずに機械式変速機等を使って特性を変える方式もある。この場合、動力源全体の装置の大きさ、重さ、コスト、寿命(経時変化)、騒音(振動)などの課題が生じる。また、油圧や電動装置等を使って可変界磁を行いモータの動力特性を変える方法がある。この場合、通常のモータに比べて機構や制御が複雑になり装置全体の大きさ、重さ、コスト、寿命(経時変化)、メンテナンス(保守)などの課題が生じる。
図16に示すように、同じ出力のDCモータでも低速回転・高トルク特性のモータ(1速)←(自動車のマニュアル式変速機のローギヤの特性に似ていることからこのように表現した)から、高速回転・低トルク特性のモータ(5速)のような特性の違うモータがある。
一般に、前者は直径が大きく偏平型のモータ形状、後者はペンシル型の細いモータ形状のものが多い。電気自動車を例にとると、前者は坂道を重い荷物を積んで登る車の動力として好都合なモータ特性である。しかし、変速機等がなければ、負荷が軽い平坦な道路でも、スピードが上がらない。
また、後者は平坦な道を高速で走る車の動力として好都合なモータ特性である。しかし、こちらも変速機等がなければ、急な坂道を登る際や急加速をする際など車の推進力が不足する。
モータに加える電力量を増減すれば、図16に示す(1速)〜(5速)のような、いかなる特性のモータであっても、電気自動車や電動バイクのように低速から高速、高トルクから低トルクへとモータの出力を自由に変えられる電動モータとして使用できるように思われる。しかし、モータの特性(グラフの傾き)が変わらない以上、そのモータに加える電力量を無理やり増減しても各T−N特性線は平行移動するだけで、トルクや回転速度だけを単独に増減することには限りがある。例えば、高速回転、低トルク特性の(5速)のモータを使って、加える電力量(電圧)を無理やり増加させて高トルクを得ようとしても、トルクは(1速)のモータのようには上がらず、モータは許容出力を越えて発熱し、焼損する。
ロータの回転速度の上昇にともなって誘導起電圧定数を自動的に小さくする(弱め界磁を行う)直巻きモータと呼ばれるモータがある。同モータの原理図を図17に示す。
通常、ブラシ付きDCモータの界磁は永久磁石で構成される。しかし、図17で示すように界磁を電磁石式にして電機子コイル101と界磁コイル102を直列に接続すると、回転速度の上昇にともなって自動的に可変界磁(弱め界磁)する機能をもたせることができる。電機子コイル101と界磁コイル102を直列に接続するこの方式のモータを、直巻きモータと言う。この他に、電機子コイル101と界磁コイル102を並列に接続する分巻きモータや、界磁コイルの一方だけを直列に接続し、残る一方を電機子コイルと並列に接続した複巻きモータと呼ばれるモータがある。また、電機子コイルと界磁コイルを独立して接続する他励磁式のモータもある。ここでは、図17の直巻きモータについて説明する。
直巻きモータは、図16に示すT−N線図の傾きを回転速度の大小によって自動的に変える、いわゆる自動的に可変界磁するモータである。モータ起動時には電機子コイル101、界磁コイル102は巻線抵抗だけなので大電流が流れる。この時、界磁は磁束密度が高く電機子コイル101にも大電流が流れるため、大きな起動トルクを得ることができる。モータが回転速度を上げると、電機子コイル101には誘導起電圧による逆起電圧が発生し、電池105から供給される電圧に対して逆向きに作用する。このことにより、電機子コイル101と界磁コイル102に流れる電流が減少し界磁の磁束密度が低下する。誘導起電圧定数が小さくなり、弱め界磁の機能が生まれる。
図17に示す直巻きモータにはブラシ103や整流子104があるため、経時変化(摩耗や劣化)が大きい。また、図17に示す直巻きモータは、回転速度の上昇によって自動的に弱め界磁する方式である。
整流子型モータ(ブラシ付きDCモータ)や回転界磁型モータ(永久磁石ロータ型モータ)において、永久磁石と電磁石のコアとの相対的な位置をモータ軸方向にずらして、相互の重なり代(重なり量)を変えることにより可変界磁を行う電動モータ(特許文献1)が知られている。
特許文献1(特開2014−50251)に記載の可変界磁モータは、正回転方向(電動バイクでは前進時)だけ機能するが、逆回転方向や回生制動の際には自動的に可変界磁はしない。また、カムとカムフォロアが中心軸付近にあるため変位量(リフト量)が大きい時、圧力角が大きくなってしまいカムフォロア(特許文献1では、ピン)に過大な力が加わり摩耗が著しい。
特許文献1の技術によると、相互(永久磁石と電磁石)の相対的な可変量は実用的ではない程に、小さく開示されている。特許文献1には、可変量がステータコアの積み厚の25%程度になっており、可変界磁の量を大きくすると、ロータのずらし量(可動範囲)が大きくなり、バネの長さも大きくなるため、このようなモータの全長は、さらに長くなる。
特開2014−50251号公報 特開2011−50206号公報 特開2008−141900号公報 特開2008−216110号公報 特開2010−57209号公報 特開2010−51159号公報 特開2008−259364号公報
前記特許文献1の可変界磁モータは、正回転方向だけ機能するが、逆回転方向や回生制動の際には可変界磁はしない。電動バイク等の動力源として使用する際、前進時は負荷トルクの大きさに合わせて自動的に可変界磁するが、回生制動時に可変界磁はしない。また、電気自動車等の動力源として使用する際、後退時や回生制動時にも可変界磁はしない。
さらに、特許文献1の可変界磁モータは、バネとロータがモータの出力軸方向に(直列に)並んでいるので長い。また、ロータのスライド運動を支持している軸受が、モータの出力軸方向に(直列に)並んでいるので、モータの出力軸方向に長くなる課題がある。特許文献1の図では、ロータとステータコアの重なり代が75%から100%程度まで可変できるに留まる。従って、可変界磁量は25%程度と極めて小さい。
そして、特許文献1の可変界磁モータは、可変界磁の量を大きくすると、ロータのずらし量(可動範囲)が大きくなりバネの長さも大きくなる為、このようなモータの全長は、さらに長くなる。
さらに、特許文献1の可変界磁モータは、IPM(埋込磁石型)構造で、ステータとロータ双方に電磁鋼板を積層して使用している。一般に、インナーロータ型はアウターロータ型に比べて最大トルクが小さい。必要なトルクを得るため、モータの直径を大きくするか、ロータとステータコアの軸方向長さ(積み厚)を大きくする必要がある。結果、モータは重くなる。
またさらに、特許文献1の可変界磁モータは、インナーロータ型でIPM(埋込磁石型)のため、モータ重量当たりのトルクは小さい。一般に、インナーロータ型のモータは高速回転、低トルク特性のものが多い。インナーロータ型のモータはトルクを大きくするために減速機を使うか、ロータとステータの直径を大きくする必要がある。
このように、特許文献1の可変界磁モータは、カムとカムフォロアが中心軸付近にあるためカムの周長が短く、変位量(リフト量)を大きくできない。変位量(リフト量)が大きいと、圧力角が大きくなりカムフォロア(特許文献1では、ピン)に過大な力が加わるため、ピンとカムが著しく摩耗する。
特許文献1の他、特許文献2、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献3等は、水、泥水、砂埃などに対して耐環境性が悪い。
特許文献2、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献3等はステータを動かす構造のため電線が屈曲疲労し破断することがある。
本発明は、正、逆回転方向ともに、負荷トルクの大きさに合わせて自動的に可変界磁する(変速する)アウターロータ型ブラシレスモータであり、本発明によって、必要な可変界磁の効果(の量)を低下させることなく、相互(永久磁石と電磁石)の相対的なずらし量(可動範囲)およびモータの全長を短くすることができ、可変界磁動作の追従性を素早くすることができるアウターロータ型可変界磁式モータを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、ステータに対して該ステータの径方向外側に配置されたアウターロータをモータ軸方向にスライド運動させて可変界磁を行うアウターロータ型可変界磁式モータにおいて、前記アウターロータを、モータ軸方向にスライドする内側ロータ本体と、外側ロータ本体との分割構造とし、前記内側ロータ本体の内面側に配設される永久磁石として、主磁石と副磁石を軸方向に間隙を置いて並設し、これら主磁石と副磁石の磁石特性を互いに逆向きに構成し、前記内側ロータ本体にカムフォロアを配置するとともに前記外側ロータ本体に軸方向のカム面を形成し、前記カムフォロアをモータ軸に加わる負荷に応じて前記カム面に沿って移動可能に構成し、前記アウターロータを前記ステータに対して前記モータ軸方向に実質的にスライド運動させることにある。
前記内側ロータ本体の基端側に前記主磁石を、先端側に前記副磁石をモータ軸方向に隣接して配置し、前記アウターロータの前記モータ軸方向のスライド運動は、外側ロータ本体に設けられたカム面と、前記モータ軸と平行に配置された弾発機構によりモータ軸方向にスライドする内側ロータ本体の軸方向位置を制御することでおこなう。
前記主磁石を前記副磁石よりモータ軸方向に大型とし、モータが高速時に前記副磁石が前記ステータのステータコアとモータ軸方向において完全に重複するように制御して行うことにある。
前記主磁石を前記副磁石よりモータ軸方向に大型とし、モータが低速時に前記主磁石が前記ステータのステータコアとモータ軸方向において完全に重複するように制御して行うことにある。
本発明によるアウターロータ型可変界磁式モータによれば、高トルクが出し易く、薄型が可能であり、ステータコイルが巻き易い等の効果がある。アウターロータのスライド量は、カム面とバネによる制御だけであり、構造が簡単である。可変界磁にカムフォロアとカム面を利用するが、インナーロータ型に比べてカムフォロアの数や大きさに自由度があることから耐久性を確保し易い。アウターロータのモータ軸方向のスライド量を少なくすることができる。前記アウターロータを、モータ軸方向にスライドする内側ロータ本体と、外側ロータ本体との分割構造とし、内側ロータ本体の内面側に配設される永久磁石として、主磁石と副磁石を軸方向に間隙を置いて並設し、これら主磁石と副磁石の磁石特性を互いに逆向きに構成したので、主磁石と副磁石が電磁石コアに対してモータ軸方向に同時に移動する。この移動により主磁石の作用が増加し、副磁石の副作用が同時に減少することにより、1列の磁石式に比べてより大きな可変界磁の効果が得られる。主磁石と副磁石は、磁石の極性が逆向きに並ぶので、接触状態では相互に吸着して、接触部の近傍では磁石の作用が低下する。主磁石と副磁石を軸方向に間隙を置いて並設しているので、主磁石と副磁石を独立して機能させることができ、磁石の作用が低下することがない。
アウターロータ型ブラシレスモータに適用した本発明の実施の形態による負荷トルクの大きさに合わせて自動的に可変界磁するアウターロータ型可変界磁式モータの構造を示す縦断面図である。 カムのカムフォロアを押し付けるためのバネの構造を示す図1の部分拡大断面図である。 図1のバネ座を示す図である。 磁石、ヨーク、ステータ、磁気センサ等の位置関係を示す正面図である。 (a)はアウターロータ型可変界磁式モータの外観を示す正面図である。(b)は内側ロータ本体と外側ロータ本体を示す図5(a)の右側面図である。 図1のアウターロータ型可変界磁式モータで、負荷トルクが25%程度の状態の磁石の位置を示す断面図である。 図1のアウターロータ型可変界磁式モータで、負荷トルクが50%程度の状態の磁石の位置を示す断面図である。 図1のアウターロータ型可変界磁式モータで、負荷トルクが75%程度の状態の磁石の位置を示す断面図である。 図1のアウターロータ型可変界磁式モータで、負荷トルクが100%程度の状態の磁石の位置を示す断面図である。 負荷トルクが25%程度の状態の誘導起電圧の波形を示す波形図である。 負荷トルクが50%程度の状態の誘導起電圧の波形を示す波形図である。 負荷トルクが75%程度の状態の誘導起電圧の波形を示す波形図である。 負荷トルクが100%程度の状態の誘導起電圧の波形を示す波形図である。 内側ロータとステータコアの相対的な位置を示した展開図で、(a)は負荷トルクが100%以上の時の位置関係、(b)は負荷トルクが75%程度の時の位置関係、(c)は負荷トルクが50%程度の時の位置関係、(d)は負荷トルクが25%程度の時の位置関係を示す図である。 本発明の他の実施の形態によるアウターロータ型可変界磁式モータの構造を示す縦断面図である。 従来のモータの回転速度とトルク特性を表す線図である。 従来の回転速度の上昇に伴って界磁電流も自動的に減少する直巻きモータの原理を示す図である。
以下本発明によるアウターロータ型可変界磁式モータの実施の形態を、図1から図14に示す図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、ブラシレスモータに適用した正逆回転方向ともに負荷トルクの大きさに合わせて自動的に可変界磁する開放型のアウターロータ型可変界磁式モータの構造を示したものである。図2は図1のアウターロータ型可変界磁式モータのカムとカムフォロアの作用によって内側ロータ本体が移動した状態を示す図である。
図1および図2において、本実施の形態に係るアウターロータ型可変界磁式モータは、モータ本体1と、このモータ本体1の円筒部1a内周面側に一対の回転軸受2、3を介して回転自在に支持されたモータ軸4と、前記円筒部1a外周面側に設けられたステータ5と、前記モータ軸4の一端部に支持されるとともに前記ステータ5の外周側に一定間隔を置いて磁石6を軸方向に移動可能に配置されたアウターロータ7とを備えている。
前記モータ本体1は、前記円筒部1aの一端外周面側に端板1bが設けられており、この端板1bの内側に設けられた複数のボス部1cに基板8がネジ9を介して取り付けられている。前記円筒部1aの内周面側には滑り軸受10が設けられ、この滑り軸受10の内面側に隙間を設けて前記回転軸受3が軸方向に摺動可能に配置されている。
図示左側の回転軸受2は、モータ本体1に対しモータ軸4を回転だけの1自由度で支える。右側の回転軸受3は、モータ軸4を半径方向にだけ支える。同軸受3は内輪をモータ軸4外周面に摺動可能に配置し、外輪を滑り軸受10の内面側に隙間を置いて組み付けられている。このため、同軸受3は、後述する内側ロータ本体72のスライド運動に伴って、モータ軸方向に可動する。滑り軸受10は右側の回転軸受3の外輪を、隙間をもって摺動可能に支持している。
前記回転軸受2と前記回転軸受3との間には、軸方向に対して付勢力を付与する弾発機構としての複数のコイルバネ11が前記モータ軸4の周囲に円周方向に一定間隔を置いて配置されている。前記コイルバネ11は、図3に示すように前記円筒部1aの内面に配置された一対の円板状のバネ座12に両端部が係止されている。前記一対のバネ座12は前記回転軸受2と前記回転軸受3の間に対向して配置されており、円周方向に一定間隔で配置された前記コイルバネ11の両端部を支持している。前記回転軸受3側に配置されたバネ座12は、回転軸受3の摺動とともに軸方向に摺動可能に配置されている。
前記ステータ5は、鋼板を積層したステータコア51と、ステータコア51に組み付けられたインシュレータ52に巻回されたステータコイル53で構成され、取り付けネジ54を介して前記円筒部1aの外周面側に組み付けられている。前記ステータコイル53の両端部は前記基板8の回路に接続されており、この回路に接続されている外部の動力線と制御線からなる電線13によって駆動電力および制御信号が送られる。前記ステータコア51は、図4に示すように角度40度ごとに極歯51aを9つ形成したもので、前記各極歯51aに巻線53aを巻回して前記ステータコイル53を構成している。前記ステータコア51には、絶縁素材で成形したインシュレータ52を予め組み付けてステータコア51とステータコイル53の絶縁を保持している。
前記アウターロータ7は、前記モータ軸4の基端部に中心部が装着された有底円筒体状の外側ロータ本体71と、該外側ロータ本体71の内側に前記モータ軸4の軸方向に摺動可能に配置された有底円筒体状の内側ロータ本体72とで2分割に構成されている。前記外側ロータ本体71の外周部円筒部71aの端面には、図5(b)に示すように、円周方向に沿って軸方向に傾斜面をした凹部のカム面73aを形成するように湾曲したカム73が図示例では円周方向に所定間隔で3か所形成されている。このカム73のカム面73aの形状は、前記モータ軸方向に谷を設けた略V字形状に形成されている。
このカム73のカム面73aは、略V字形状に形成した谷の底部73bの最下点73Aから両側に徐々に上がる傾斜部73cを形成し、谷の上部73dの最上点73Bでは互いに向かい合う方向の略半円を描くように湾曲したストッパ部73eを形成している。
一方、前記内側ロータ本体72の外周部円筒部72aには、径方向のカムフォロア軸74が正三角形を形成するように各頂点位置に装着されており、このカムフォロア軸74には前記カム面73aに沿って転動して移動するカムフォロア75がそれぞれ装着されている。前記内側ロータ本体72の中心側基端部72bは、リング状の回転滑り軸受76に装着されており、この回転滑り軸受76は軸線上に、前記モータ軸4が挿通されて回転かつ摺動可能に支持されている。この回転滑り軸受76は、図1に示すように右側回転軸受3の内輪右側面と滑り接触し、モータ軸4とは回転と滑り接触する。
14は、前記ステータ5のステータ極歯51a相互間に配設された回転位置検出用磁気センサであり、この回転位置検出用磁気センサ14は、ステータ5に対する内側ロータ本体72の主磁石リング6に設けられた主磁石6Aの回転方向の位置を検出する。内側ロータ本体72のモータ軸方向の位置は検出しない。図1および図2に示すように、内側ロータ本体72がモータ軸方向にスライドしても、全域においてステータ5に対する内側ロータ本体72(主磁石6A)の回転方向の位置を検出することができる。15は前記回転軸受2,3間にできた空気室の体積変化に伴う圧力変動を、大気に逃がし緩和するための通気口である。
前記内側ロータ本体72の外周部円筒部72aは、前記外側ロータ本体71の外周部円筒部71aに対して軸方向の長さを長く形成されており、前記内側ロータ本体72の外周部円筒部72aの内面側に、主磁石6Aと副磁石6Bが間隙gを置いて軸方向に並べて構成された磁石6が装着されている。前記主磁石6Aと副磁石6Bは磁石特性を互いに逆向きに構成している。
前記主磁石6Aは、N極の極性が内周側で、S極の極性が外周側に配置された永久磁石61Aと、S極の極性が内周側で、N極の極性が外周側に配置された永久磁石62Aとを円周方向に交互に配置して6組の極を形成している。一方、前記副磁石6Bは、N極の極性が内周側で、S極の極性が外周側に配置された永久磁石61Bと、S極の極性が内周側で、N極の極性が外周側に配置された永久磁石62Bとを円周方向に交互に配置して6組の極を形成している。図4で(61B)、(62B)で示された符号は、円周方向に60度ずらせて主磁石6Aと極性を変えて配置された副磁石6Bの永久磁石61B、永久磁石62Bの位置を示したものである。
これらの永久磁石61Aおよび永久磁石61Bと、永久磁石62Aおよび永久磁石62Bは、前記内側ロータ本体72の外周部円筒部72aの内面側に円筒状の主ヨーク63Aおよび副ヨーク63Bを介して組み付けられている。ヨーク63Aおよび63Bは磁路を形成するものでヨーク止めネジ64を介して前記内側ロータ本体72の外周部円筒部72aに装着されている。
前記主磁石6Aおよび副磁石6Bは、図4に示すように、主ヨーク(磁路)63Aおよび副ヨーク63Bの内側に設置されて、主磁石リング6と副磁石リング6が形成されており、それぞれ半径方向に着磁されている。前記主ヨーク63Aおよび副ヨーク63Bは、内側ロータ本体72の外周部円筒部72aの内側に設置されている。表面磁石型のアウターロータ型の磁石は、インナーロータ型の磁石に比べて、遠心力等で脱落することが少ないので脱落防止リングは不要なことが多い。このことから、前記主磁石6Aおよび副磁石6Bはステータコア51に対して半径方向に、より接近できる。このため、発生する最大トルクも大きくなる。主磁石リング6と副磁石リング6の厚さの比は、副磁石リング6の厚さ(軸方向長さ)=3/8×主磁石リング6の厚さ(軸方向長さ)の関係となっている。
次に、前記内側ロータ本体72とカム73とカムフォロア75の関係を説明する。
前記内側ロータ本体72の内側に、主磁石リング6と副磁石リング6を、モータ軸方向に磁気的な隙間gを空けて設置し、磁石の作用が低下するのを防止する。前記内側ロータ本体72の外周にはカムフォロア75を円周方向に一定間隔で3個設置する。前記内側ロータ本体72は、図1および図2に示すように、コイルバネ11とバネ座12によって中心付近を同図の右方向に押される。前述のように、3組のカム73とカムフォロア75は、モータを正面から見て正三角形に配置する。
このことにより、内側ロータ本体72は三脚が安定して立つように、外側ロータ本体71(3か所のカム面)に支えられて安定して回転とスライドの相対運動をする。内側ロータ本体72の半径方向の位置決めを、図1と図4に示すようにモータ軸4に隙間をもたせて嵌合した回転滑り軸受3によって行う。
内側ロータ本体72は、モータ軸4(外側ロータ本体71と一体になっている)が受ける負荷トルクの大きさによって、外側ロータ本体71との相対的な回転方向の位置が変わる。この時、外側ロータ本体71と内側ロータ本体72に設けたカム73とカムフォロア75の作用によって内側ロータ本体72は、外側ロータ本体71に対してモータ軸方向の位置も変わる。
図1の例では、モータ軸4が受ける負荷トルクの大きさが最大トルクの25%程度以下の時に、内側ロータ本体72は外側ロータ本体71に最も接近した状態にある。図6から図9にも、負荷トルクが25%程度以下から100%以上のトルクを受ける時のステータコア51に対する相対的な磁石6の位置として示す。図6から図9では、4段階の状態を示すが、内側ロータ本体72はモータ軸4に加わる負荷トルクの大きさによってモータの軸方向に無段階にスライドし、磁石6とステータコア51の重なり代が無段階に変わる。
図6は、負荷トルクが25%程度の状態の磁石6の位置を示したもので、副磁石6Bの軸方向先端が、ステータコア51の先端と略一致する位置に移動し、主磁石6Aの基端部側が、ステータコア51の基端から外れてステータコイル53の端部位置に移動している。
図7は、負荷トルクが50%程度の状態の磁石の位置を示したもので、副磁石6Bの軸方向先端が、ステータコア51の先端より先のステータコイル53の中間位置と略一致する位置に移動し、主磁石6Aの基端部側が、ステータコア51の基端から外れて反対側のステータコイル53の中間位置と略一致する位置に移動している。
図8は、負荷トルクが75%程度の状態の磁石の位置を示したもので、副磁石6Bの軸方向先端が、ステータコア51の先端より先のステータコイル53の先端位置近くと略一致する位置に移動し、主磁石6Aの先端が、ステータコア51の先端近くに移動し、主磁石6Aの基端部側が、ステータコア51の基端からわずかに外れて反対側のステータコイル53にわずかに一致する位置に移動している。
図9は、負荷トルクが100%程度の状態の磁石の位置を示したもので、副磁石6Bの軸方向先端が、ステータコア51の先端より先のステータコイル53の先端位置と略一致する位置に移動し、主磁石6Aの先端が、ステータコア51の先端に略一致する位置に移動し、主磁石6Aの基端部側が、ステータコア51の基端に略一致する位置に移動している。
この時の、誘導起電圧を図10〜図13に示している。各図面で、一点鎖線は主磁石6Aの波形を示し、破線は副磁石6Bの波形を示し、実線は主磁石6Aと副磁石6Bの合成波形を示している。図10は、負荷トルクが25%程度の状態の誘起起電圧波形を示している。図11は、負荷トルクが50%程度の状態の誘起起電圧波形を示している。図12は、負荷トルクが75%程度の状態の誘起起電圧波形を示している。図13は、負荷トルクが100%程度の状態の誘起起電圧波形を示している。
このことにより、モータは自動的に可変界磁することが示されている。
この時のコイルバネ11の作用を説明する。
前述のようにコイルバネ11は、外側ロータ本体71の外周部に設置したカム73に、内側ロータ本体72の外周に設置したカムフォロア75を押し付ける。コイルバネ11の力は、図1に示すように、コイルバネ11、右側のバネ座12、右側の回転軸受3の内輪、回転滑り軸受76、内側ロータ本体72、カムフォロア75、カム73、外側ロータ本体71、モータ軸4、左側の回転軸受2の右側の軸止め輪22、左側のバネ座12と伝わり、力はコイルバネ11に戻っている(力は閉じている)。このようにコイルバネ11の力は、モータ軸4の回転を支える両回転軸受2,3に対しスラスト力として働かないので、コイルバネ11の力は直接にはモータ軸4の回転負荷抵抗にはならない。
図3に示すように、コイルバネ11はモータ軸4の周りに複数本(図3では、6本の例を示す)並べて設置する。コイルバネ11を複数本に分けることにより、バネ加重を分担することができ、コイルバネ11の線径を小さくできる。図1に示すように密着長さが小さい場合でも、個々のコイルバネ11の巻数を多くすることができるため、より広い範囲でバネ定数を設定できる。また、コイルバネ11を設置する空間の利用効率も上がる。コイルバネ11は両端をバネ座12に設けた座グリ穴によって支持される。コイルバネ11の力はバネ座12でまとめられ、モータ軸4に近い部分に設けた突起(座)により、モータ軸4に近い部分で次部品に伝えることができる。
カム73とカムフォロア75の関係を図5(b)および図14(a)(b)(c)(d)により説明すると、カム73はモータ正面からみて外側ロータ本体71の外周部に、カムフォロア75は内側ロータ本体72の外周部にそれぞれ正三角形になるよう配置する。図1と図14(d)の右側は、モータ軸4が受ける負荷トルクの大きさが最大トルクの25%程度以下の時を表す。この位置で外側ロータ本体71と内側ロータ本体72は最も接近する。この最下点73Aで、カム73とカムフォロア75の運動中の衝撃を緩和するために、カムフォロア75のローラの半径に対しカム73の接触面の半径を少し大きくする。
図2と図14(a)は、モータ軸4が受ける負荷トルクの大きさが最大トルク100%以上を受ける時を表す。この最上点73Bでも、カム73の接触面の半径を少し大きくする。最上点73Bには、図5(b)、図14(a)に示すようにストッパ部73eを設ける。最下点73Aと最上点73Bを結ぶカム面73aは曲面で結ぶ。図14(b)は、負荷トルクが最大トルクの75%程度の時を表す。また、図14(c)は、負荷トルクが最大トルクの50%程度の時を表す。
次に、本発明の実施の形態によるアウターロータ型可変界磁式モータの動作を説明する。
図1に示すように、ステータ5とアウターロータ7との間に生じる回転磁界によりアウターロータ7が回転し、モータ軸4に直結している外側ロータ本体71の回転がモータ軸4に伝わり、モータ軸4に組み付けられた負荷が駆動される。負荷が自動車であれば、モータ軸4の回転が車輪に伝わり、走行が開始される。アウターロータ7は内側ロータ本体72の回転がカム73とカムフォロア75を介して外側ロータ本体71に伝わり、モータ軸4が駆動される。
モータ軸4に負荷が加わると、モータ軸4に直結している外側ロータ本体71と、回転滑り軸受76に取り付けられている内側ロータ本体72との間に、回転に伴うずれが生じ、内側ロータ本体72のカムフォロア75が外側ロータ本体71のカム73のカム面73aに沿って回動して内側ロータ本体72を軸方向に移動させる。内側ロータ本体72は、コイルバネ11の付勢力に抗して図6から図9へと順次移動する。
負荷トルクが25%程度の状態では、図6に示すように、副磁石6Bの軸方向先端が、ステータコア51の先端と略一致する位置に移動し、主磁石6Aの基端部側が、ステータコア51の基端から外れてステータコイル53の端部位置に移動する。この時の誘導起電圧の波形を図10に実線で示している。
次に、負荷トルクが50%程度の状態では、図7に示すように、副磁石6Bの軸方向先端が、ステータコア51の先端より先のステータコイル53の中間位置と略一致する位置に移動し、主磁石6Aの基端部側が、ステータコア51の基端から外れて反対側のステータコイル53の中間位置と略一致する位置に移動する。この時の誘導起電圧の波形を図11に実線で示している。
そして、負荷トルクが75%程度の状態では、図8に示すように、副磁石6Bの軸方向先端が、ステータコア51の先端より先のステータコイル53の先端位置近くと略一致する位置に移動し、主磁石6Aの先端が、ステータコア51の先端近くに移動し、主磁石6Aの基端部側が、ステータコア51の基端からわずかに外れて反対側のステータコイル53にわずかに一致する位置に移動する。この時の誘導起電圧の波形を図12に実線で示している。
また、負荷トルクが100%程度の状態では、図9に示すように、副磁石6Bの軸方向先端が、ステータコア51の先端より先のステータコイル53の先端位置と略一致する位置に移動し、主磁石6Aの先端が、ステータコア51の先端に略一致する位置に移動し、主磁石6Aの基端部側が、ステータコア51の基端に略一致する位置に移動する。
この時の誘導起電圧の波形を図13に実線で示している。
このように、図6から図9に示すように、コイルバネ11とカム73とカムフォロア75によってステータコア51と主磁石6Aと副磁石6Bからなる磁石6との相対的な重なり代を変えることにより、誘導起電圧定数(トルク定数)を変え、モータの特性(図16のT−N線の傾き)を変えている。
こうして、図1に示された、コイルバネ11とカム73とカムフォロア75によって、正、逆回転方向ともに、負荷トルクの大きさに合わせて自動的に可変界磁する(変速する)アウターロータ型ブラシレスモータの機能と構造を形成することができる。
主磁石リング6と副磁石リング6は、ステータコア51に対して、モータ軸方向に、同時に移動する。この移動により主磁石リング6のモータとしての作用が増加し、副磁石リング6の発電機としての副作用が減少することにより、1列の磁石式に比べてより大きな(約2倍の)可変界磁の効果が得られる。主磁石リング6と副磁石リング6は、磁石の極性が逆向きに並ぶため、接触状態では相互に吸着して接触部の近傍では磁石の作用が低下する。主磁石リング6と副磁石リング6の間に磁気的な隙間gを設けているので、電磁石のコアに対して、主磁石リング6と副磁石リング6を独立して機能させることができ、磁石の作用が低下するのを防止することができる。主磁石リング6と副磁石リング6は、非磁性体製のロータにねじ等で固定しているので、筐体やヨークを通して磁気的に結合して磁石の作用を失うことがない。主磁石リング6は、電磁石のコアに対して独立して作用し、副磁石リング6は、電磁石のコアに対して独立して作用する。こうして、主磁石リング6と電磁石のコアがモータとして機能するとき、副磁石リング6と電磁石のコアは発電機として機能することができる。
回生制動の際も、負荷トルクの大きさに合わせて(ここでは制動トルクの大きさに合わせて)自動的に可変界磁する。モータが低速回転の際も、制動する強さ(取り出す電流の大きさ)に伴って図6から図9に示すように、自動的に可変界磁し誘導起電圧定数が図10から図13に示すように大きくなるため、回生制動の効果がより大きくなる。よって回生電力が、より効果的に回収できる。
モータ軸4を支持する回転軸受2,3に、前述のコイルバネ11によるスラスト荷重は加わらない。このことにより、可変界磁機能を付加したことによる回転抵抗の増加はない。
主磁石6Aと副磁石6Bを備えた内側ロータ本体72のイナーシャ(慣性モーメント)が小さいため、起動時の可変界磁機能の立ち上がりが早い。このことにより、モータ起動時に、もしモータ軸4に加わる負荷トルクが大きく外側ロータ本体71の回転の立ち上がりが遅れても、可変界磁効果がより早く表れるためトルク定数がより急速に大きくなり、モータ軸4の立ち上がりが早くなる。
図1に示すように、正、逆回転方向ともに負荷トルクの大きさに合わせて自動的に可変界磁する開放型のアウターロータ型ブラシレスモータは、アウターロータ7とステータ5が開放型の構造のため空冷の効果が高い。
内側ロータ本体72だけがモータの内側でモータ軸方向にスライドするため、モータの全長は変化しない。
ステータコア51部、基板8、磁石6とヨーク(磁路)等を樹脂により被覆またはモールドすることにより防滴など耐環境性が向上する。
外側ロータ本体71と主磁石6Aと副磁石6Bを備えた内側ロータ本体72を設けることで、いわゆる可変界磁機能をアウターロータ7とステータ5の(モータ軸方向の)重なり代を変える方法で実現しながら、ステータ5も外側ロータ本体71も(モータ軸方向に)移動させていない。
モータ軸4、コイルバネ11、滑り軸受10、ステータコア51、内側ロータ本体72の回転位置検出用磁気センサ14、磁石6、ヨーク(磁路)63、カムフォロア75、カム73等、機能部品を半径方向に重ねて配置することで偏平で高トルクなアウターロータ型ブラシレスモータ構造を実現している。
図15は、本発明の他の実施の形態による密封型のアウターロータ型可変界磁式モータを示したもので、図1および図2と同一部分は、同符号を付して同一部分の説明は省略して説明する。
図15の上半分は、図1と同一のモータ軸4が受ける負荷トルクの大きさが最大トルクの25%程度以下の時を表している。また、図15の下半分は、図2と同一のモータ軸4が受ける負荷トルクの大きさが100%以上のトルクを受ける時を表している。
モータ本体1は、モータ本体前部16とモータ本体後部17とで構成され、外周部に設けられた外周筒部16aと外周筒部17aをネジ18により締結して密封型モータが構成されている。モータ本体後部17には、中央部にボス部17bが設けられ、このボス部17b内に回転軸受3を配置して密封構造を作成している。
このように、密封型モータは、図1の開放型モータに比べて基本的な性能や機能は同等である上、モータ本体1を密封構造としていることから水や埃などに対して耐環境性が高い。
上記の実施の形態によるアウターロータ型可変界磁式モータによれば、正、逆回転方向ともに、負荷トルクの大きさに合わせて自動的に可変界磁するので、正回転時は勿論、電気自動車等で後退時(逆回転時)にも起動時に高トルクが出力できる。
また、回生制動の際にも負荷トルク(この時は、制動トルク)の大きさに合わせて自動的に可変界磁する。このため、低速回転の状態でも回生電力をより効果的に回収できる。
また、外側ロータ本体71と主磁石6Aと副磁石6Bを備えた内側ロータ本体72、ステータ5、バネ11、モータ軸4を径方向に配置して厚み部分を扁平型に形成しているので、起動時に高トルクが出る。しかも可変界磁することで高速回転もできる。
さらに、開放型のモータは、空冷の効果が高く、また、軽いので、重量当たりの出力を大きくできる。
一方、密封型のモータは、耐環境性が高いので、電気自動車や電動バイクのような、使用条件が厳しい場所で使用することができる。
また、可変界磁の際に、主磁石6Aと副磁石6Bを備えた内側ロータ本体72だけがモータの内側でモータ軸方向にスライドすることから、可変界磁の際にも、モータの全長は変化しない。モータの重心の変化も少ない。
さらに、可変界磁の際に、ステータコイル53がモータ軸方向にスライド(可動)しないので、電線13が屈曲疲労しない。
またさらに、負荷トルクの大きさに合わせて自動的に可変界磁する機能をつくるためのバネ11の力は、ロータ7内で閉じている。すなわち、バネ11の力は、モータ軸4の回転を支える両回転軸受2,3に対しスラスト力として働かない。よって、バネ11の力はモータ軸4の直接の回転負荷抵抗にはならないため、モータの損失にはならない。
正、逆回転方向ともに、負荷トルクの大きさに合わせて自動的に可変界磁する高機能なブラシレスモータでありながら小型(偏平)、軽量、低コスト、高トルク、高回転、広い回転域で高効率なモータをつくることができる。また、回生ブレーキとして使用の際は、低速回転時においても回生エネルギーを大きく取り出そうとすれば、負荷トルク(この時は、制動トルク)の大きさに合わせて自動的に可変界磁を行い(誘導起電圧定数が大きくなる)、回生エネルギーをより多く回収できる(回生ブレーキがよく効く)。
本発明は、回転軸、バネ、軸受、ステータ、ロータ、カム、カムフォロア等の機能部品を半径方向に重ねて配置することにより小型(偏平)にできる。また、ロータのスライド運動時の傾き、揺れを防止するため、回転と摺動兼用の軸受けやロータの外周に設置した3組のカムとカムフォロア、それを押し付けるバネにより創出している。こうして、床に置いた三脚が重力で安定するように傾きや揺れを防止することができる。
アウターロータ型は、ヨーク(磁路)の内側に磁石を直接設置(接着)するSPM(表面磁石型)構造でも、磁石に加わる遠心力が外側(ヨーク側)に向くので、高速回転時にも遠心力による磁石の脱落がない。その点、SPM(表面磁石型)のインナーロータ型は、脱落防止用リングが磁石の外側に必要となる。
本発明は、元となる形式がアウターロータ型ブラシレスモータである。一般にアウターロータ型はインナーロータ型に比べて、ロータの直径が大きいため、比較的に高トルク、低速回転のものが多い。よって、モータの重量当たりのトルクが大きい。インホイールモータやダイレクトドライブモータ等、高トルクが必要な分野で応用が期待できる。
本発明のように、ロータとステータコアの重なり代が25%から100%程度まで可変できる(可変界磁量4倍)ようにすると、特開2014−50251の図は、さらに軸方向に長くなる構造である。
なお、本発明は、上記実施の形態のみに限定されるものではなく、アウターロータ型可変界磁式モータは、電気自動車あるいは電動バイク以外にも、変速して駆動するものであれば、他の負荷に対しても用いることができる。また、上記実施の形態では、3組のカム73とカムフォロア75を用いる場合について説明したが、4組、5組、6組等、3組以上のカム73とカムフォロア75を用いることもできる。内側ロータ本体72の回転位置検出用磁気センサ14もこれに合わせて4組、5組、6組等の回転位置検出用磁気センサ14を用いることもできる。その他、本発明の技術的範囲を変更しない範囲内で適宜、変更して実施し得ることは言うまでもない。
1 モータ本体
1a 円筒部
2 回転軸受
3 回転軸受
4 モータ軸
5 ステータ
6 磁石
6A 主磁石
6B 副磁石
主磁石リング
副磁石リング
7 アウターロータ
8 基板
9 ネジ
10 滑り軸受
11 コイルバネ
12 バネ座
13 電線
14 回転位置検出用磁気センサ
15 通気口
16 モータ本体前部
17 モータ本体後部
18 ネジ
53 ステータコイル
61A、61B 永久磁石
62A、62B 永久磁石
63 ヨーク(磁路)
63A 主ヨーク
63B 副ヨーク
71 外側ロータ本体
72 内側ロータ本体
73 カム
74 カムフォロア軸
75 カムフォロア
76 回転滑り軸受

Claims (4)

  1. ステータに対して該ステータの径方向外側に配置されたアウターロータをモータ軸方向にスライド運動させて可変界磁を行うアウターロータ型可変界磁式モータにおいて、
    前記アウターロータを、モータ軸方向にスライドする内側ロータ本体と、外側ロータ本体との分割構造とし、
    前記内側ロータ本体の内面側に配設される永久磁石として、主磁石と副磁石を軸方向に間隙を置いて並設し、これら主磁石と副磁石の磁石特性を互いに逆向きに構成し、
    前記内側ロータ本体にカムフォロアを配置するとともに前記外側ロータ本体に軸方向のカム面を形成し、前記カムフォロアをモータ軸に加わる負荷に応じて前記カム面に沿って移動可能に構成し、前記アウターロータを前記ステータに対して前記モータ軸方向に実質的にスライド運動させることを特徴とするアウターロータ型可変界磁式モータ。
  2. 前記内側ロータ本体の基端側に前記主磁石を、先端側に前記副磁石をモータ軸方向に隣接して配置し、前記アウターロータの前記モータ軸方向のスライド運動は、外側ロータ本体に設けられたカム面と、前記モータ軸と平行に配置された弾発機構によりモータ軸方向にスライドする内側ロータ本体の軸方向位置を制御することを特徴とする請求項1に記載のアウターロータ型可変界磁式モータ。
  3. 前記主磁石を前記副磁石よりモータ軸方向に大型とし、モータが高速時に前記副磁石が前記ステータのステータコアとモータ軸方向において完全に重複することを特徴とする請求項1または2に記載のアウターロータ型可変界磁式モータ。
  4. 前記主磁石を前記副磁石よりモータ軸方向に大型とし、モータが低速時に前記主磁石が前記ステータのステータコアとモータ軸方向において完全に重複することを特徴とする請求項1または2に記載のアウターロータ型可変界磁式モータ。
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