JP2014204517A - 回転電機制御システム及び回転電機の制御方法 - Google Patents

回転電機制御システム及び回転電機の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】回転電機制御システムにおいて、専用の駆動源を設けることなくロータの有効磁束量を変化させることである。【解決手段】回転電機制御システム10は、ステータ24の内側に回転可能で、互いに軸方向に分離して配置された第1ロータ要素40及び第2ロータ要素42を有するロータ28と、制御装置70とを含む。第1ロータ要素40は第1磁石を含んで回転軸26に固定され、第2ロータ要素42は第2磁石を含んで回転軸26に回転可能に設けられる。制御装置70は第1ロータ要素40に対する第2ロータ要素42の相対位相差であるロータ間位相を遷移させるようにステータコイル電流をベクトル制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機制御システム及び回転電機の制御方法であって、ロータの有効磁束量を変化させる制御に関する。
従来から特許文献1に記載されるように磁束可変型の回転電機が知られている。特許文献1に記載された回転電機は、回転軸方向に分かれて配置された2つの磁石付ロータの回転軸方向の位置関係をアクチュエータによって変化させることで、2つのロータ間の位相関係を変化させ、トルクに寄与するロータの有効磁束量を変化させる構造である。
特開2010−154699号公報
特許文献1に記載された磁束可変型の回転電機では、ロータの有効磁束量を変化させるために専用の駆動源としてアクチュエータを必要とする。このため、回転電機の大型化及びコストが増大する要因となる。
本発明の目的は、回転電機制御システム及び回転電機の制御方法において、専用の駆動源を設けることなくロータの有効磁束量を変化させることである。
本発明に係る回転電機制御システムは、周方向複数個所に配置されたステータコイルを含むステータと、前記ステータの内側に回転可能で、互いに軸方向に分離して配置された第1ロータ要素及び第2ロータ要素を含み、前記第1ロータ要素は周方向に交互に配置された極性の異なる複数の第1磁石を含んで回転軸に固定され、前記第2ロータ要素は周方向に交互に配置された極性の異なる複数の第2磁石を含んで前記回転軸に回転可能に設けられたロータと、ステータコイル電流を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記第1ロータ要素に対する前記第2ロータ要素の相対位相差であるロータ間位相を遷移させるように前記ステータコイル電流をベクトル制御することを特徴とする。
本発明に係る回転電機の制御方法は、周方向複数個所に配置されたステータコイルを含むステータと、前記ステータの内側に回転可能で、互いに軸方向に分離して配置された第1ロータ要素及び第2ロータ要素を含み、前記第1ロータ要素は周方向に交互に配置された極性の異なる複数の第1磁石を含んで回転軸に固定され、前記第2ロータ要素は周方向に交互に配置された極性の異なる複数の第2磁石を含んで前記回転軸に回転可能に設けられたロータとを備える回転電機の制御方法であって、前記第1ロータ要素に対する前記第2ロータ要素の相対位相差であるロータ間位相を遷移させるように、前記ステータコイル電流をベクトル制御することを特徴とする。
本発明の回転電機制御システム及び回転電機の制御方法によれば、専用の駆動源を設けることなく第1ロータ要素及び第2ロータ要素の位相関係を変化させるので、ロータの有効磁束量を変化させることができる。
本発明の第1実施形態の回転電機制御システムの構成図である。 図1のA−A断面において、第1ロータ要素の第1磁石を透視して示す図である。 図2において、第1ロータ要素及び第2ロータ要素を外径側から見た図である。 図3のロータを軸方向に見た模式図であって、第2ロータ要素側から第1ロータ要素側に見た図である。 図3において、ロータ間位相を変化させるようにステータ磁界を生成する様子を示す模式図である。 本発明の実施形態において、ロータ間位相θeと、ロータ要素間に作用するロータ間磁石トルクとの関係を示す図である。 図6のロータ間磁石トルクの正方向を示す図である。 図2において、極性逆転状態から極性同一状態に遷移する状態を示す図である。 図8に対応して、極性逆転状態から極性同一状態に遷移する状態をロータの外径側から見た図である。 ロータ間位相θeとロータ位相関係の安定性との関係を示す図である。 図2において、極性同一状態から極性逆転状態に遷移する状態を示す図である。 図11に対応して、極性同一状態から極性逆転状態に遷移する状態をロータの外径側から見た図である。 本発明の第2実施形態の回転電機制御システムの構成を示す図である。 第2実施形態において、ロータ間位相θeが異なる、軸回転角(電気角)とステータ誘起電圧との関係の4例を示す図である。 本発明の第3実施形態において、回転電機の断面を示す図である。 本発明の第4実施形態において、ステータ磁界により第2ロータ要素に発生させるトルク及びロータ間磁石トルクと、ロータ間位相θeとの関係を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を用いて説明する。以下ではすべての図面において同様の要素には同一の符号を付して説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態の回転電機制御システム10を示している。回転電機制御システム10は、回転電機20と、駆動回路であるインバータ12と、電源である蓄電装置14と、制御装置70とを備える。回転電機制御システム10は、例えばハイブリッド自動車、電気自動車、または燃料電池車のような電動車両に搭載されて、回転電機20をモータとして用いて、図示しない車輪を回転電機20により駆動するために用いる。回転電機20は、発電機、またはモータ及び発電機の両方の機能を持つモータジェネレータとして用いてもよい。
回転電機20は、ケース22の内側に固定されたステータ24と、ケース22に軸受により回転可能に設けられた回転軸26と、回転軸26の周囲に設けられたロータ28と、一方向クラッチ30及び回転角センサ32,34とを含む。回転電機20は、後述するようにロータ28で発生しトルクに寄与する有効磁束を可変とする。
図2に示すように、ステータ24は、電磁鋼板の積層体により形成されるステータコア36と、複数相であるU相、V相、W相の3相のステータコイル38u,38v,38wとを含む。3相のステータコイル38u,38v,38wは、ステータコア36の内周面に設けられた複数のティース39に集中巻きまたは分布巻きで巻回されている。なお、以下では、ステータコイル38u,38v,38wを単にステータコイル38という場合もある。ステータコア36は、磁性粉末を加圧成形した圧粉コアにより形成してもよい。
ステータコイル38に3相の交流電流であるステータコイル電流が流れると複数のティース39が磁化し、ステータ24に回転磁界が生成される。
図1に示すように、ロータ28は、ステータ24の内側に回転可能で、互いに軸方向に分離して配置された第1ロータ要素40(図における左側に設けられている)及び第2ロータ要素42(図における右側に設けられている)を含む。第1ロータ要素40は、回転軸26の周囲に一体に設けられた円筒状突部44の周囲に固定された円筒状の第1コア46と、第1コア46の周方向複数個所に配置された第1磁石48n,48sとを含む。第1ロータ要素40は、ステータコア36の軸方向一方側部分(図における左側部分)と所定の空隙をあけて径方向内側に対向配置され、ステータ24に対し回転可能である。ロータ28は、ステータ24の内側に、ステータコイル38で発生する磁界が作用するような範囲で配置されることができる。
第2ロータ要素42は、回転軸26の周囲に第1ロータ要素40と軸方向の別の部分(図における右側部分)に、ニードル軸受のような軸受50により回転可能に設けられた内側保持部52と、内側保持部52の周囲に固定された第2コア54と、第2コア54の周方向複数個所に配置された第2磁石56n,56sとを含む。第2ロータ要素42は、ステータコア36の軸方向他方側部分(図における右側部分)と所定の空隙をあけて径方向内側に対向配置され、ステータ24に対し回転可能である。内側保持部52は、鉄等の磁性材または非磁性金属により形成される。
各コア46,54は、電磁鋼板の積層体により形成される。各磁石48n,48s,56n,56sは永久磁石であり、第1磁石48n,48sは第1コア46の周方向複数個所に軸方向に挿入配置され、第2磁石56n,56sは第2コア54の周方向複数個所に軸方向に挿入配置される。図2に示すように、各磁石48n,48s,56n,56sは、各コア46,54の周方向複数個所に2つを1組としてV字形に配置されている。複数組の磁石48n,48s,56n,56sの極性は、ロータ回転方向に交互に異なっており、複数組の第1磁石48n,48sと複数組の第2磁石56n,56sとの周方向の間隔は互いに等しくなっている。各磁石48n,56nは外周側がN極であり、各磁石48s,56sは外周側がS極である。各コア46,54は、圧粉コアにより形成されてもよい。
第1ロータ要素40及び第2ロータ要素42の位相関係が変化することでロータ28の有効磁束量が変化する。「有効磁束量」は、2つのロータ要素40,42の合成磁束によりステータ24に対し実質的に作用する磁束量をいう。例えば、2つのロータ要素40,42で同一極性の磁石48n,48s,56n,56sが周方向の同位相に配置される極性同一状態の場合、有効磁束量が最大となる。この場合、有効磁束量は100%となる。なお、有効磁束量を%で表す場合、極性同一状態の場合を100%として、それに対する有効磁束量の割合をいう。一方、第2ロータ要素42が回転軸26に対し回転して2つのロータ要素40,42の同一極性の磁石48n,48s,56n,56s同士の周方向の位置ずれが生じると有効磁束量が減少する。例えば、2つのロータ要素40,42で同一極性の磁石48n,48s,56n,56sが電気角で180度ずれて、逆極性の磁石48n,48s,56n,56s同士が周方向の同位相に配置される極性逆転状態の場合、有効磁束量は0となる。
一方向クラッチ30は、第2ロータ要素42の内側保持部52と回転軸26との周面同士の間に設けられ、回転軸26に対する第2ロータ要素42の一方向である図1、図2の矢印αとは逆方向の回転のみを許容し、矢印α方向の回転を阻止する。矢印α方向は、回転軸26の正トルク発生方向である。
回転角センサ32は、回転軸26の回転角を検出し、その回転角を表す信号を制御装置70に送信する。回転角センサ34は、第2ロータ要素42の回転角を検出し、その回転角を表す信号を制御装置70に送信する。
回転電機20は、回転電機制御システム10のインバータ12により駆動される。インバータ12は、蓄電装置14に接続され、制御装置70により制御されて、蓄電装置14からの直流電流をU相、V相、W相の3相の交流電流に変換する。蓄電装置14は、キャパシタでもよい。なお、蓄電装置14とインバータ12との間に蓄電装置14の電圧の大きさを変換してインバータ12に供給する電圧変換装置を設けてもよい。
制御装置70は、CPU、メモリ等を有するマイクロコンピュータを含み、ロータ間位相取得部72、有効磁束量設定部74及び電流ベクトル制御部76を有する。制御装置70は、入力されたトルク指令値Trに応じてロータ28を図1、図2の矢印α方向に回転駆動させる。例えば回転電機20が車両の駆動モータとして利用される場合、車両の図示しないアクセルペダルセンサ等から入力される加速指令信号に応じて図示しない別の制御装置で回転電機20のトルク指令値Trを算出する。制御装置70は、別の制御装置から入力されたトルク指令値Trに応じて、インバータ12のスイッチング素子を制御しインバータ12を駆動して回転電機20を制御する。この場合、電流ベクトル制御部76がトルク指令値Trに応じてdq座標系のd軸電流指令Id*及びq軸電流指令Iq*で規定される電流ベクトル指令を算出し、その電流ベクトル指令を3相の電流指令に変換してから各相のステータコイル電流を制御する電流ベクトル制御を行う。この場合、図示しない電流センサで2相または3相のステータコイル電流を検出し、制御装置70は、その検出値から得られるd軸電流Id及びq軸電流Iqでステータ電流をフィードバック制御してもよい。制御装置70は、機能ごとに分割された複数の制御装置により構成してもよい。制御装置70で加速指令信号を入力しトルク指令値Trを算出してもよい。
また、制御装置70は、ロータ28の有効磁束量を制御する機能も有する。ロータ間位相取得部72は、各回転角センサ32,34から取得した回転軸26の回転角及び第2ロータ要素42の回転角から、第1ロータ要素40に対する第2ロータ要素42の相対位相の差であるロータ間位相θeを取得する(図2参照)。相対位相の差とは、後述するように正負で、ずれの方向も区別する意味である。
有効磁束量設定部74は、予め設定された所定条件にしたがって有効磁束量を設定する。例えばロータ28の回転速度が高い場合、有効磁束量が高すぎると、ステータコイル38にロータ28から作用する逆起電圧が大きくなり、出力低下を招く場合があるので、有効磁束量を予め設定した所望値に減少させることで出力低下を抑制できる。
電流ベクトル制御部76は、有効磁束量設定部74で設定された有効磁束量に応じてステータコイル電流を電流ベクトル制御で制御する。この場合、電流ベクトル制御部76は、各ロータ要素40,42の磁石48n,48s,56n,56sの位置関係に対応して、任意の有効磁束量で磁界を発生させることを可能とする。この場合、電流ベクトル制御部76は、第1ロータ要素40に対し第2ロータ要素42を回転させるトルクを発生させて、2つのロータ要素40,42の間のロータ間位相θeを遷移させるようにステータ磁界を生成するように、ステータコイル電流をベクトル制御する。「ロータ間位相θe」は、第1ロータ要素40に対する第2ロータ要素42の相対位相差を電気角で表すものである。ロータ間位相θeは、第1ロータ要素40のN極磁石またはS極磁石が配置される位置を基準として、第2ロータ要素42側から第1ロータ要素40を回転軸26方向に見た場合に、第2ロータ要素42の基準の磁石と同極性のN極磁石またはS極磁石が図2の反時計方向に位置ずれする場合を正とする。一方、第2ロータ要素42のN極磁石またはS極磁石が図2の時計方向に位置ずれする場合を負とする。ロータ間位相θeが0°である場合、極性同一状態が成立し、正負いずれかの方向に180度ずれた場合に、極性逆転状態が成立する。電流ベクトル制御部76は、ロータ間位相θeの遷移によって、ロータ28の有効磁束量を変化させる。次に、有効磁束量の制御のための電流ベクトル制御の考え方とその制御方法とを説明する。
図3は、図2において、第1ロータ要素40及び第2ロータ要素42を外径側から見て示している。図4は、図3のロータ28を軸方向に見た模式図で、第2ロータ要素42側から第1ロータ要素40側に見た図である。図4では、第2ロータ要素42の後側に配置される第1ロータ要素40側の磁石48n,48sを(N)(S)で示している。また、図4では、磁石48n,48s,56n,56sの数を実際の数よりも少なく簡略化して示している。図3、図4は、各ロータ要素40,42の逆極性の磁石48n,48s,56n,56s同士の周方向の位相が一致する極性逆転状態を示している。図3及び後述する図5では、互いに離れる向きの矢印で吸引力が作用することを表し、互いに近づく向きの矢印で反発力が作用することを表す。この場合、図3に示すように、2つのロータ要素40,42の磁石48n,48s,56n,56s間で、軸方向に対向する逆極性の磁石同士の間で吸引力が作用し、軸方向に対し傾斜した方向に対向する同極性の磁石同士の間で反発力が作用する。しかしながら、軸方向に対向する逆極性の磁石同士の吸引力が強いので、結果として、極性逆転状態でロータ要素40,42間の位相関係であるロータ位相関係が最も安定した状態となる。
次に、この状態において、ロータ要素40,42間のロータ位相関係を異なる位相関係に遷移させるための制御として、図4で示すd軸方向位置に見かけ上のN極及びS極の磁極が配置されるステータ磁界を考える。この場合、第2ロータ要素42では図における左上側にS極が位置しているので、ステータ磁束による磁気的吸引力で第2ロータ要素42がβ方向に回転する。一方、第1ロータ要素40では、図における右下側にS極が位置しているため、ステータ磁束による磁気的吸引力で第1ロータ要素40はγ方向に回転する。この場合、両ロータ要素40,42同士で逆方向に回転するので、ロータ28全体に対し回転に寄与しないトルクが作用する。このような考えから、制御装置70は、第1ロータ要素40及び第2ロータ要素42に対し互いに逆方向に回転させる方向にトルクを発生させ、ロータ28全体に対し回転に寄与しないトルクを発生させるようにステータコイル電流をベクトル制御する。例えば、このようなトルクを発生させる位置に磁束を発生させるようにステータ磁界を生成するように、ステータコイル電流をベクトル制御する。この構成により、後述するように回転軸26に対し回転可能な第2ロータ要素42が、回転軸26に固定された第1ロータ要素40に対し回転する。この場合、両ロータ要素40,42の合成磁束に対して、図4のd軸方向にステータ磁束が発生するようにステータ磁界を決定して、第2ロータ要素42を第1ロータ要素40に対して回転させるトルクを発生させる。このようなステータ磁界は、d−q座標系で電流指令を決定する電流ベクトル制御で決定できる。図4ではd軸磁束が発生するが、q軸磁束は発生しない場合を示しており、d軸電流のみが発生する。しかしながらロータ28の正方向である図1、図2のα方向にロータ28を回転させる場合にq軸磁束を発生させるためのq軸電流をd軸電流に合わせて発生させることもできる。
図5は、このようにステータ磁界を生成した場合の図3に対応する模式図を示している。図5の破線枠で示すように、第1ロータ要素40のNS間の外径側と第2ロータ要素42のSN間の外径側とに共通の見かけ上のN極が形成され、周方向両側の外径側に見かけ上のS極が形成されるようにステータ磁界が生成される。これにより、第1ロータ要素40は図5の上方であるγ方向に変位し、第2ロータ要素42は図5の下方であるβ方向に変位し、互いに逆方向に回転させるトルクが発生する。制御装置70は、このトルクを発生させることで、ロータ位相関係を極性逆転状態から極性同一状態に向けて遷移させる。この場合、上記のロータ間位相θe(図2)が遷移する。
例えば、図6に示すように、ロータ位相関係には、極性逆転状態と極性同一状態とがある。極性同一状態は、各ロータ要素40,42の同極性の磁石同士の間で周方向の位相が一致する状態である。制御装置70は、ロータ位相関係が極性逆転状態と極性同一状態との間にある場合に、各ロータ要素40,42に互いに逆方向に回転させる方向にトルクを発生させ、ロータ28全体に対し回転に寄与しないトルクを発生させるように、ステータコイル電流をベクトル制御で制御する。例えば、このようなトルクを発生させる位置に磁束が発生するステータ磁界を生成するように、ステータコイル電流をベクトル制御する。この場合、制御装置70は、ロータ間位相θeが極性逆転状態から極性同一状態に向かって遷移するように、ステータコイル電流をベクトル制御する。
図6では、ロータ間位相θeと、ロータ要素40,42間に作用するロータ間磁石トルクとの関係を示している。「ロータ間磁石トルク」は、図7のように正方向を規定する。図6で示すように、ロータ間位相θeが−180°<θe<0°である場合、ロータ間磁石トルクは「負」となり、各ロータ要素40,42同士のN極磁石48n,56nとS極磁石48s,56sとの間の吸引力により、負方向のトルク、すなわちθe=−180°の状態に向かう方向のトルクがロータ要素40,42に作用する。この場合、各ロータ要素40,42は、図7で示す方向と逆方向にトルクが作用する。このため、θeを正方向に変化させる場合、これと逆方向である図7の矢印方向のトルクを発生させる必要がある。
一方、ロータ間位相θeが0°<θe<180°である場合、ロータ間磁石トルクは「正」となり、各ロータ要素40,42同士のN極磁石48n,56nとS極磁石48s,56sとの間の吸引力により、正方向のトルク、すなわちθe=+180°の状態に向かう方向のトルクがロータ要素40,42間に作用する。この場合、各ロータ要素40,42は、図7で示す方向と同方向にトルクが作用する。このため、θeを正方向に変化させる場合、θe=0°の状態から少なくとも一時的でもθe>0°の状態にすれば、正のロータ間磁石トルクによって外部から駆動トルクを加えることなく、θe=+180°の状態にまで変化させることが可能となる。
まず、−180°≦θe<0°の場合にθeが正方向に遷移するようにロータ位相関係を遷移させる制御を説明する。図8、図9の(a)から(d)では、−180°≦θe≦0°でのθeの正方向の遷移を示している。θe=−180°の極性逆転状態では、所定の方向に磁極を形成するステータ磁界を発生させるように、3相のステータコイル38に流れる電流であるステータコイル電流をベクトル制御する。この場合、第1ロータ要素40及び第2ロータ要素42の同極性の磁石48s、56sの周方向間隔を2等分する方向として、第1ロータ要素40の第1磁石48sを基準として位相がθe/2ずれた方向に、その基準の磁石48sと同方向の磁束が生じるようにステータ磁界を発生させる。これによって、ステータ磁界と各ロータ要素40,42の磁石磁束との間に磁気吸引力が発生し、各ロータ要素40,42間に同極性の磁石48s,56s同士を近づけるトルクである、正方向のトルクを発生させることができる。上記では、磁石48s、56sに対応するステータ磁束を説明したが、磁石48n、56nに対応するステータ磁束の場合も方向が逆になるだけで同様である。図8では、ステータ磁界が発生させる矢印N,Sで示す磁束とロータ28の磁石48n,48s,56n,56sとの間で作用するように示す両方向の矢印δで、吸引力が発生することを示している。
上記の正方向のトルクによって、θeを正方向に遷移させることが可能となる。この際、ベクトル制御により発生するステータ磁界の磁束方向はθeの遷移に同期して制御する必要があるので、各ロータ要素40,42の回転角度を検出する2つの回転角センサ32,34の検出値を随時、制御装置70で取得、すなわち受信して、その検出値に応じた方向に磁束を発生するステータ磁界が生成されるように制御する。
なお、ステータ磁界によってロータ要素40,42間にトルクが発生するが、ステータ磁界は2つのロータ要素40,42の同極性の磁石の磁束の位相中心である、2つのロータ要素40,42の合成磁束のd軸方向の磁界のみとなるので、回転軸26を介して外部に作用するトルクは発生しない。
上記の方法でロータ位相関係をθeの正方向に遷移させる「正トルク発生動作」を行うことで、ロータ28の有効磁束量が所望値となった状態で、ステータ磁界を0とする。例えば、ステータ磁界で生じるd軸磁束及びq軸磁束のうち、d軸磁束のみを0とするようにステータ電流をベクトル制御してもよい。この場合、θe=−180°の状態に戻そうとするトルクとして、ロータ要素40,42間に図6の負方向のロータ間磁石トルクが作用する。しかしながら、第2ロータ要素42と回転軸26との間に設けられた一方向クラッチ30の機能により、θeが負方向に変化することなく、「位相固定動作」として、ロータ間位相θeを一定としてロータ位相関係を維持することができる。
図10は、ロータ間位相θeとロータ位相関係の安定性との関係を概念的に示している。点P1の極性逆転状態から点P2の極性同一状態に向かってロータ間位相θeが正方向に遷移する場合に、上記のようにd軸磁束が発生するステータ磁界が生成されるように制御することで、ロータ間位相θe及び安定性は矢印Q1方向に変化する。この場合、有効磁束量の所望値でステータ磁界を0とすると、位相安定方向であるR方向に移動させる負方向のロータ間磁石トルクが作用する。しかしながら一方向クラッチ30の機能により所望状態、例えば点P3,P4の状態で保持することが可能となる。この状態で、極性逆転状態の有効磁束0状態から、ロータ28の有効磁束量が増大する。
さらに有効磁束量を大きくする場合、上記の正トルク発生動作と位相固定動作とを繰り返す。上記の動作により、ロータ間位相を磁束0%状態から磁束100%状態に遷移させることが可能となる。
次に、0°≦θe<+180°の場合にθeが正方向に遷移するようにロータ位相関係を遷移させる制御を説明する。図11、図12の(a)から(c)では、0°≦θe≦+180°でのθeの正方向の遷移を示している。θe=0°の極性同一状態から正方向に遷移させる場合、少なくとも初期時である第2ロータ要素42の駆動初期において、各ロータ要素40,42間に位相差、すなわち正のロータ間位相θeを発生させるステータ磁界を生成するように、ステータコイル電流をベクトル制御する。この場合、第2ロータ要素42の駆動初期において、2つのロータ要素40,42の同極性の磁石同士の間で位相差を大きくするステータ磁界を生成するように、ステータコイル電流をベクトル制御する。例えば、駆動初期に一時的にロータ28に矢印β(図11)方向にトルクを与える所定の大きさのq軸磁束が発生するようにステータ磁界を生成する。
この場合、所定の方向に磁束を発生させるステータ磁界が形成されるように、ステータコイル電流をベクトル制御する。このステータ磁界では、図11、図12の(a)で示すように、同位相となっている2つのロータ要素40,42の同極性の磁石の磁束と同方向のステータ磁束が、ロータ間位相θeの正方向にずれた位置、例えば図11(a)で矢印Nの位置に形成されるようにする。これによって、ステータ磁界が各ロータ要素40,42に同じ大きさのβ方向のトルクを発生させるが、回転軸26と一体構造の第1ロータ要素40は回転慣性が大きく、回転軸26と一体構造でない第2ロータ要素42は第1ロータ要素40よりも回転慣性が小さい。このため、第2ロータ要素42に作用する図7の正方向のトルクによって、第2ロータ要素42を第1ロータ要素40に対して、β方向に回転させることができる。
この正方向のトルクによって、ロータ間位相を、θe=+180°となる状態に向かって遷移させることができる。
この場合、図10で、点P2の極性同一状態において、上記のようにステータ磁界が発生するように制御することで、ロータ間位相θe及び安定性は矢印Q2方向に変化する。この場合、0°<θe<+180°の範囲で常に、図6の正のロータ間磁石トルクが作用するので、外部から駆動トルクを加えることなく、位相安定状態である極性逆転状態に遷移させることができる。
上記のように極性同一状態で所定の方向に磁極を形成するステータ磁界を発生させる場合に、制御装置70は、2つのロータ要素40,42の両方に同方向に回転させるように、ステータコイル電流をベクトル制御して、第2ロータ要素42を第1ロータ要素40に対し回転させる構成を採用してもよい。例えば、2つのロータ要素40,42の両方に同方向に回転させる位置にパルス状に磁束が発生するステータ磁界を生成するように、ステータコイル電流をベクトル制御してもよい。
上記の回転電機制御システム10及び回転電機20の制御方法によれば、アクチュエータのような専用の駆動源を設けることなく、2つのロータ要素40,42のロータ位相関係を変化させ、ロータ28の有効磁束量を変化させることができる。また、回転軸26に回転電機20の外部に作用するトルクを発生させることなく、ロータ要素40,42間のロータ位相関係を任意に制御できるので、有効磁束量を任意の所望値に制御することが可能となる。この結果、アクチュエータを必要とする従来技術に比べて、アクチュエータ分のコスト及び体格の増大がない。
また、第2ロータ要素42と回転軸26との間に一方向クラッチ30が設けられている。この一方向クラッチ30は、ロータ間位相θeが極性逆転状態から極性同一状態に向かって遷移する場合に、2つのロータ要素40,42間に作用するロータ間磁石トルクで、第2ロータ要素42が第1ロータ要素40に対し極性逆転状態に戻る方向の回転を阻止する。このため、ロータ28の有効磁束量が所望値である場合にロータ位相関係を外部からの電気的な保磁力なしで保持できる。このため、アクチュエータの保磁力でロータ位相関係を保持する必要がなくなり、エネルギ損失の低減を図れる。
また、制御装置70は、ロータ間位相θeが極性逆転状態から極性同一状態に向かって遷移するようにステータコイル電流をベクトル制御するので、磁石同士の吸引力による負のロータ磁石間トルクが作用するのにもかかわらず、アクチュエータのような駆動源を設けることなく、ロータ位相関係を極性同一状態に向かって遷移させることができる。
また、制御装置70は、極性同一状態から極性逆転状態に遷移する際の第2ロータ要素42の少なくとも駆動初期において、ロータ要素40,42間で位相差を発生させるように、ステータコイル電流をベクトル制御する。このため、駆動初期の所定のステータ磁界を生じさせるだけで、ロータ要素40,42間のロータ磁石間トルクを利用して、外部駆動力なしで有効磁束量を100%から0%に減少させることができる。
[第2実施形態]
図13は、本発明の第2実施形態において、回転電機制御システム10の構成を示している。回転電機20には、上記の第1実施形態において、第2ロータ要素42の回転角度を検出する回転角センサ34(図1)が設けられていない。その代わりに、回転電機制御システム10は、少なくとも1相のステータコイル38の誘起電圧を検出する誘起電圧検出回路80を備える。誘起電圧検出回路80は、第1ロータ要素40及び第2ロータ要素42の回転に伴ってロータ28の有効磁束量に起因してステータコイル38に発生する誘起電圧を検出する。誘起電圧の検出値は、制御装置70に送信される。
制御装置70は、誘起電圧取得部90と、回転軸回転角取得部92と、ロータ間位相差算出部94とを有する。誘起電圧取得部90は、制御装置70で受信した誘起電圧の検出値を取得する。回転軸回転角取得部92は、回転角センサ32から送信された回転軸26の回転角の検出値を受信して取得する。ロータ間位相差算出部94は、誘起電圧の検出値と、回転角センサ32の検出値とに基づいて、ロータ間の相対位相差としてのロータ間位相θeを算出する。
図14は、本実施形態において、ロータ間位相θeが異なる、軸回転角(電気角)とステータ誘起電圧との関係の4例を示す図である。図14では、二点鎖線T1で第1ロータ要素40の磁束による誘起電圧を、一点鎖線T2で第2ロータ要素42の磁束による誘起電圧を、実線TAで2つのロータ要素40,42の磁束合成による合成誘起電圧を示している。破線Tsで回転角センサ32の検出信号である信号検出値を示している。回転角センサ32の信号検出値は、電気角で表す軸回転角に比例する。
図14に示すように、ステータ誘起電圧と回転軸26の回転角とから、ほぼすべての回転軸26の回転角で、現在の状態に対応するロータ間位相θeを求めることができる。例えば同じ回転軸26の回転角で合成誘起電圧V1,V2,V3,V4のいずれか1つが得られた場合、ロータ間位相差算出部94は、現在の状態に対応するロータ間位相θeとして、−180°、−120°、0°、+60°のいずれかの状態であることを算出する。この場合、予め記憶部で記憶させたロータ間位相θeと合成誘起電圧と回転軸26の回転角との関係を表すマップを用いて、ロータ間位相θeが算出される。また、記憶部で記憶していない関係からロータ間位相θeを算出する場合、マップの関係から補間で求めたり、予め設定した関係式からロータ間位相θeを算出してもよい。また、極性逆転状態では合成誘起電圧が常に0となるので、他の状態の合成誘起電圧の0となる場合との区別ができない場合があるが、その場合には、その状態の検出値を用いたロータ間位相θeの算出を行わないようにすることもできる。
上記の構成によれば、ロータ間位相を遷移させる場合に、回転軸26の回転中において、合成誘起電圧と回転軸26の回転角の検出値とを利用して、ロータ間位相θeの算出が可能となる。このため、第2ロータ要素42の回転角度を検出する回転角センサが不要となって、低コスト化を図れる。また、回転電機20に第2ロータ要素42の回転角度検出用の回転角センサの設置部分を設ける必要がないので、回転電機20の小型化を図れる。その他の構成及び作用は、上記の図1から図12に示した構成と同様である。
[第3実施形態]
図15は、本発明の第3実施形態において、回転電機20の断面を示している。回転電機20には、一方向クラッチ30(図1)が設けられていない。また、回転電機20は、第1ロータ要素40に固定された回転軸26が有する円筒状突部44と、第2ロータ要素42との互いに対向する軸方向側面間に設けられたディテント機構96を有する。ディテント機構96は、有効磁束量が100%となる場合で、第1ロータ要素40及び第2ロータ要素42のロータ間位相が極性同一状態である場合に、極性同一状態を保持する。ディテント機構96は、円筒状突部44の軸方向側面に設けられた凹部と内側保持部52の軸方向側面の凹部とにボールを係合させるように、このボールにバネでバネ力を付与して、2つのロータ要素40,42間の位相を維持する。
ディテント機構96は、ロータ間磁石トルクではロックが解除されず、ステータ磁界によるロータ位相関係を遷移させるための駆動力でロックが解除されるように所定の固定力を発生させる。
また、制御装置70は、ロータ間位相が、有効磁束量の0%の極性逆転状態と極性同一状態との2つの切替状態のいずれかのみで保持されるように、ステータコイル電流をベクトル制御する。
上記の構成によれば、第2ロータ要素42の回転方向を一方向に規制する一方向クラッチ30を設ける必要がなくなり、低コスト化が可能となる。その他の構成及び作用は、上記の図1から図12に示した構成と同様である。なお、上記の図1から図12に示した構成で、上記の図15のようにディテント機構96を設けることもできる。この場合、有効磁束量100%の同一極性状態を維持しやすくなる。また、同一極性状態の場合とともに、またはこれに代えて、同一極性状態以外の所望のロータ位相関係を保持する部分にディテント機構を設けることもできる。また、ディテント機構を第1ロータ要素40と第2ロータ要素42との軸方向に対向する軸方向側面間に設けることもできる。
[第4の実施形態]
図16は、本発明の第4実施形態において、ステータ磁界により第2ロータ要素42に発生させるトルク及びロータ間磁石トルクと、ロータ間位相θeとの関係を示している。本実施形態では、上記の図15の構成と同様に、制御装置70は、ロータ間位相θeが、有効磁束量の0%の極性逆転状態と、有効磁束量が100%の極性同一状態との2つの切替状態のいずれかのみで保持されるように、ステータコイル電流をベクトル制御する。この場合、極性逆転状態から極性同一状態にロータ間位相θeを遷移させる場合に、θe=−180°の状態で、θe=0°に遷移できるだけのエネルギを発生させるようにベクトル制御する。この場合、θe=−180°からθe=0°までの遷移全体でロータ28に作用するロータ間磁石トルクによる吸引力エネルギと、第2ロータ要素42を回転移動させる慣性エネルギとに見合う吸引力エネルギを、第2ロータ要素42の駆動初期に瞬間的に付与するように、ステータコイル電流をベクトル制御する。
また、極性同一状態から極性逆転状態に遷移させる場合に、2つのロータ要素40,42の両方に同方向に回転させるように、ステータコイル電流をベクトル制御する。例えば、2つのロータ要素40,42の両方に同方向に回転させる位置に矩形波または三角波のパルス状に磁束が発生するステータ磁界を生成するように、ステータコイル電流をベクトル制御する。この場合のステータ磁界による発生トルクは、極性逆転状態から遷移させる場合に加えるトルクよりも小さくできる。
上記構成によれば、ロータ位相関係の遷移動作領域全域ではロータ間位相θeに基づいたステータ磁束を発生するベクトル制御を行う必要がなくなる。このため、図13のロータ間位相差の検出も含めてロータ間位相差の検出として、ロータ間位相θeの全域での検出は不要となる。このため、ロータ間位相の制御のハード構成及びソフト構成の簡素化を図れる。その他の構成及び作用は、上記の図1から図12の構成と同様である。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
また、上記では、各ロータ要素40,42に配置される磁石が2つを1組としてV字形配置される場合を説明したが、本発明はこれに限定せず、例えば各ロータ要素40,42に各磁石が周方向に沿って配置される構成を採用してもよい。
10 回転電機制御システム、12 インバータ、14 蓄電装置、20 回転電機、22 ケース、24 ステータ、26 回転軸、28 ロータ、30 一方向クラッチ、32,34 回転角センサ、36 ステータコア、38u,38v,38w ステータコイル、40 第1ロータ要素、42 第2ロータ要素、44 円筒状突部、46 第1コア、48n、48s 第1磁石、50 軸受、52 内側保持部、54 第2コア、56n,56s 第2磁石、70 制御装置、72 ロータ間位相取得部、74 有効磁束量設定部、76 電流ベクトル制御部、80 誘起電圧検出回路、90 誘起電圧取得部、92 回転軸回転角取得部、94 ロータ間位相差算出部、96 ディテント機構。

Claims (12)

  1. 周方向複数個所に配置されたステータコイルを含むステータと、
    前記ステータの内側に回転可能で、互いに軸方向に分離して配置された第1ロータ要素及び第2ロータ要素を含み、前記第1ロータ要素は周方向に交互に配置された極性の異なる複数の第1磁石を含んで回転軸に固定され、前記第2ロータ要素は周方向に交互に配置された極性の異なる複数の第2磁石を含んで前記回転軸に回転可能に設けられたロータと、
    ステータコイル電流を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記第1ロータ要素に対する前記第2ロータ要素の相対位相差であるロータ間位相を遷移させるように前記ステータコイル電流をベクトル制御することを特徴とする回転電機制御システム。
  2. 請求項1に記載の回転電機制御システムにおいて、
    前記制御装置は、
    少なくとも前記ロータ間位相が、逆極性の前記第1磁石及び前記第2磁石同士の周方向の位相が一致する極性逆転状態から、同極性の前記第1磁石及び前記第2磁石同士の周方向の位相が一致する極性同一状態に向かって遷移するように、前記ステータコイル電流をベクトル制御することを特徴とする回転電機制御システム。
  3. 請求項2に記載の回転電機制御システムにおいて、
    前記制御装置は、
    前記ロータ間位相が極性逆転状態と極性同一状態との間にある場合に、前記第1ロータ要素及び前記第2ロータ要素に対し互いに逆方向に回転させる方向にトルクを発生させ、ロータ全体に対し回転に寄与しないトルクを発生させるように、前記ステータコイル電流をベクトル制御することを特徴とする回転電機制御システム。
  4. 請求項1または請求項2に記載の回転電機制御システムにおいて、
    前記制御装置は、
    少なくとも前記ロータ間位相の所定値から変化させるように前記第2ロータ要素を前記第1ロータ要素に対し回転駆動する駆動初期において、前記第1ロータ要素及び前記第2ロータ要素の間の位相差を大きくするように、前記ステータコイル電流をベクトル制御することを特徴とする回転電機制御システム。
  5. 請求項4に記載の回転電機制御システムにおいて、
    前記制御装置は、
    前記ロータ間位相の所定値であり、同極性の前記第1磁石及び前記第2磁石同士の周方向の位相が一致する極性同一状態から、逆極性の前記第1磁石及び前記第2磁石同士の周方向の位相が一致する極性逆転状態に遷移する際の前記第2ロータ要素の少なくとも駆動初期において、前記位相差を発生させるように、前記ステータコイル電流をベクトル制御することを特徴とする回転電機制御システム。
  6. 請求項5に記載の回転電機制御システムにおいて、
    前記制御装置は、
    極性同一状態から極性逆転状態に遷移する際の前記第2ロータ要素の少なくとも駆動初期において、前記第1ロータ要素及び前記第2ロータ要素の両方に同方向に回転させるように、前記ステータコイル電流をベクトル制御することにより、前記第1ロータ要素に対し前記第2ロータ要素を回転させることを特徴とする回転電機制御システム。
  7. 請求項4に記載の回転電機制御システムにおいて、
    前記制御装置は、
    前記ロータ間位相の所定値であり、逆極性の前記第1磁石及び前記第2磁石同士の周方向の位相が一致する極性逆転状態から、同極性の前記第1磁石及び前記第2磁石同士の周方向の位相が一致する極性同一状態に遷移する際の前記第2ロータ要素の駆動初期において、前記第2ロータ要素に極性同一状態に遷移させる吸引力エネルギを瞬間的に付与するように、前記ステータコイル電流をベクトル制御することを特徴とする回転電機制御システム。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1に記載の回転電機制御システムにおいて、
    前記第2ロータ要素及び前記回転軸の間に設けられ、前記ロータ間位相が、逆極性の前記第1磁石及び前記第2磁石同士の周方向の位相が一致する極性逆転状態から、同極性の前記第1磁石及び前記第2磁石同士の周方向の位相が一致する極性同一状態に向かって遷移する場合に前記第1ロータ要素及び前記第2ロータ要素間に作用するロータ間磁石トルクで、前記第2ロータ要素が前記第1ロータ要素に対し極性逆転状態に戻る方向の回転を阻止する一方向クラッチを備えることを特徴とする回転電機制御システム。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1に記載の回転電機制御システムにおいて、
    前記回転軸の回転角度を検出する回転角センサを備え、
    前記制御装置は、
    前記第1ロータ要素及び前記第2ロータ要素の回転に伴って前記ステータコイルに発生する誘起電圧の検出値と、前記回転角センサの検出値とに基づいて、前記第1ロータ要素に対する前記第2ロータ要素の相対位相差を算出することを特徴とする回転電機制御システム。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1に記載の回転電機制御システムにおいて、
    前記第1ロータ要素または前記第1ロータ要素に固定された部材と前記第2ロータ要素との間に設けられ、前記第1ロータ要素及び前記第2ロータ要素の位相関係が、同極性の前記第1磁石及び前記第2磁石同士の周方向の位相が一致する極性同一状態である場合に、極性同一状態を保持するディテント機構を備えることを特徴とする回転電機制御システム。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1に記載の回転電機制御システムにおいて、
    前記制御装置は、
    前記ロータ間位相が、逆極性の前記第1磁石及び前記第2磁石同士の周方向の位相が一致する極性逆転状態と、同極性の前記第1磁石及び前記第2磁石同士の周方向の位相が一致する極性同一状態との2つの切替状態のいずれかのみで保持されるように、前記ステータコイル電流をベクトル制御することを特徴とする回転電機制御システム。
  12. 周方向複数個所に配置されたステータコイルを含むステータと、
    前記ステータの内側に回転可能で、互いに軸方向に分離して配置された第1ロータ要素及び第2ロータ要素を含み、前記第1ロータ要素は周方向に交互に配置された極性の異なる複数の第1磁石を含んで回転軸に固定され、前記第2ロータ要素は周方向に交互に配置された極性の異なる複数の第2磁石を含んで前記回転軸に回転可能に設けられたロータとを備える回転電機の制御方法であって、
    前記第1ロータ要素に対する前記第2ロータ要素の相対位相差であるロータ間位相を遷移させるように、前記ステータコイル電流をベクトル制御することを特徴とする回転電機の制御方法。
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