JP2016142254A - 吸気冷却システム及び制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸入空気の温度を、窒素酸化物の低減可能な温度に制御することが容易な吸気冷却システムの提供。
【解決手段】吸気冷却システム100は、内燃機関110の燃焼室111にて燃焼されるジメチルエーテル等の液化ガス燃料を用いて、燃焼室111に供給される吸入空気を冷却する。吸気冷却システム100は、燃料タンク190に貯留された液化ガス燃料を圧送ポンプ72によって膨張弁73に圧送し、圧送された液化ガス燃料を膨張弁73によって気化させる。気化されたガス燃料は、吸気冷却器74に送られて、吸気管123内を流通する吸入空気を冷却する。そして、吸気冷却器74を通過したガス燃料は、圧縮ポンプ75によって再び液化される。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料タンクから供給される液化ガス燃料を、吸気管を通じて供給される吸入空気と共に燃焼室内で燃焼させる内燃機関に適用されて、吸入空気を冷却する吸気冷却システム、及びこの吸気冷却システムを制御する制御装置に関する。
従来、特許文献1に記載されたジメチルエーテルのような液化ガス燃料を燃焼させる内燃機関が知られている。ジメチルエーテルのような液化ガス燃料は、気化し易い特性を有する。故に、燃焼室内での燃焼が急速に生じることとなり、燃焼温度が上昇する。その結果、窒素酸化物の発生量が増加する懸念があった。
そのため、特許文献1には、フィードポンプによって燃料タンクから圧送される液化ガス燃料を用いて、排気再循環(Exhaust Gas Recirculation,EGR)ガスを冷却するEGR装置が開示されている。このEGR装置によれば、液化ガス燃料の気化熱によって冷却されたEGRガスが、吸気管内を流通する吸入空気に混合される。その結果、EGRガスによって温度低下を引き起こされた吸入空気が燃焼室に供給されるので、燃焼温度の上昇は抑えられる。したがって、窒素酸化物の発生量が低減可能となる。
特開2011−122542号公報
しかし、特許文献1に開示のEGR装置は、EGRガスを仲介させて、吸入空気を間接的に冷却する。故に、内燃機関の運転状態を変化させた場合に、EGRガスの温度も変動してしまう。そのため、内燃機関に供給される吸入空気の温度を、窒素酸化物の発生量を低減できるような温度に制御することが難しかった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、吸入空気の温度を窒素酸化物の低減可能な温度に制御することを容易にする技術の提供にある。
上記目的を達成するため、開示された一つの発明は、燃料タンク(190)から供給される液化ガス燃料を、吸気管(123,223)を通じて供給される吸入空気と共に燃焼室(111)内で燃焼させる内燃機関(110)に適用され、吸入空気を冷却する吸気冷却システムであって、燃料タンクに貯留された液化ガス燃料を圧送する圧送部(72,210)と、圧送部によって圧送される液化ガス燃料の少なくとも一部を気化させる気化器(73)と、気化器を通過したガス燃料によって吸気管内を流通する吸入空気を冷却する冷却器(74,274)と、冷却器を通過したガス燃料を液化させる液化部(75)と、を備えている。
この発明による吸気冷却システムでは、燃料タンクに貯留された液化ガス燃料を気化させた蒸発潜熱を利用して、冷却器が吸気管内を流通する吸入空気を直接的に冷却しようとする。以上の構成では、EGRガスを仲介させた吸入空気の冷却を行っていないため、冷却器による冷却量の増減が、吸入空気の温度に確実に反映され得る。したがって、吸気冷却システムは、吸入空気の温度を、窒素酸化物の低減可能な温度に容易に制御できる。
また、開示された他の一つの発明では、圧送部が気化器に圧送する液化ガス燃料の流量を、内燃機関の運転状態に基づいて制御する制御部(50,250)、をさらに備えている。
加えて、開示された他の一つの発明は、吸気管(123,223)を通じて供給される吸入空気と共に内燃機関(110)の燃焼室(111)内で燃焼する液化ガス燃料を貯留する燃料タンクから、液化ガス燃料を圧送する圧送部(72,210)と、圧送部によって圧送される液化ガス燃料の少なくとも一部を気化させる気化器(73)と、気化器を通過したガス燃料によって吸気管を流通する吸入空気を冷却する冷却器(74,274)と、冷却器を通過したガス燃料を液化させる液化部(75)と、を備える吸気冷却システムに適用され、圧送部が気化器に圧送する液化ガス燃料の流量を制御する制御装置であって、内燃機関の運転状態を示す情報が入力される入力部(51)と、入力部に入力された運転状態を示す情報に基づいて気化器に圧送される液化ガス燃料の流量が調整されるよう、圧送部に制御信号を出力する出力部(52)と、を有している。
これらの発明では、気化器へと圧送される液化ガス燃料の流量を増加させることにより、冷却器の冷却能力も向上する。故に、圧送部から気化器へ圧送する液化ガス燃料の流量が内燃機関の運転状態に基づいて制御されれば、冷却器の冷却能力も、内燃機関の運転状態に応じて調整される。したがって、吸気冷却システムは、内燃機関の運転状態に応じて、窒素酸化物の低減可能な温度に、吸入空気の温度を適確に制御できる。
尚、上記括弧内の参照番号は、本発明の理解を容易にすべく、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、本発明の範囲を何ら制限するものではない。
本発明の第一実施形態による吸気冷却システムの構成を示す図である。 第一実施形態の制御装置によって実施される処理を示すフローチャートである。 本発明の第二実施形態による吸気冷却システムの構成を示す図である。 第二実施形態の制御装置によって実施される処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合わせることができる。そして、複数の実施形態及び変形例に記述された構成同士の明示されていない組み合わせも、以下の説明によって開示されているものとする。
(第一実施形態)
図1に示す吸気冷却システム100は、燃料タンク190及び内燃機関110と共に車両に搭載されている。燃料タンク190には、液化ガス燃料の一種であるジメチルエーテル(Dimethyl Ether,DME)が、内燃機関110へ供給される燃料として貯留されている。燃料タンク190内のDME燃料は、燃料蒸気圧に応じた圧力で加圧されることによって液化されている。燃料タンク190には、安全弁191が設けられている。安全弁191は、燃料タンク190内の圧力が所定の上限圧力を超えた場合に開弁する。上限圧力は、例えば1.8MPa程度に設定されている。
内燃機関110は、具体的にはディーゼル機関であり、各気筒に配置されたインジェクタ40から噴射されるDME燃料を各気筒内にて圧縮する。内燃機関110は、各燃焼室111において圧縮により燃焼するDME燃料の熱エネルギーを動力に変換する。内燃機関110には、燃料タンク190のDME燃料を各燃焼室111に供給する燃料系と、DME燃料の燃焼に必要な空気を各燃焼室111に供給する吸排気系等とが付属している。
燃料系には、フィードポンプ10、サプライポンプ20、コモンレール30、インジェクタ40、及びこれらの構成を互いに接続する燃料ライン80が含まれている。
フィードポンプ10は、燃料タンク190の外部に配置された電動ポンプである。フィードポンプ10は、燃料タンク190に貯留されたDME燃料を吸い込み、DME燃料にフィード圧力(例えば1〜2MPa)を加えて、サプライポンプ20に圧送する。
サプライポンプ20は、例えばプランジャポンプ等であり、内燃機関110によって駆動される。サプライポンプ20は、フィードポンプ10から供給されるDME燃料をさらに加圧する。サプライポンプ20は、昇圧されたDME燃料をコモンレール30に向けて圧送する。
コモンレール30は、鉄鋼材等の金属材料によって形成された管状部材である。コモンレール30は、サプライポンプ20にて加圧されたDME燃料を、圧力を維持させたまま蓄積する。コモンレール30は、各インジェクタ40にDME燃料を供給する。コモンレール30には、減圧弁31が設けられている。減圧弁31は、コモンレール30内の燃料圧力が所定の上限圧力を超えた場合に開弁する。
インジェクタ40は、コモンレール30を通じて供給されるDME燃料を、内燃機関110の各気筒内に供給する。インジェクタ40は、内燃機関110のヘッド部に形成された貫通孔に挿入されることにより、燃焼室111内に噴孔を露出させている。インジェクタ40は、入力される制御信号に基づいて、燃焼室111に露出した噴孔からDME燃料を噴射する。
燃料ライン80は、燃料タンク190及び内燃機関110の間において、DME燃料を流通させる配管である。燃料ライン80には、供給ライン81及びリーク燃料ライン85が含まれている。供給ライン81及びリーク燃料ライン85は、ポリエステル又はアラミド等によって補強されたゴム製のホース材、及び湾曲させた金属製の管状部材等を組み合わせることによって形成されている。供給ライン81は、燃料タンク190からコモンレール30にDME燃料を供給する燃料流路を形成している。リーク燃料ライン85は、リーク燃料を燃料タンク190に戻す燃料流路を形成している。リーク燃料は、具体的には、減圧弁31の開弁によってコモンレール30から排出されるDME燃料、各インジェクタ40にて噴射されずに排出されるDME燃料、サプライポンプ20から排出されるDME燃料等である。
吸排気系には、吸気管121〜123、ターボチャージャ130、インタークーラ124、インテークマニホールド125及びエキゾーストマニホールド129、スロットルバルブ126、並びに排気再循環(EGR)バルブ127が含まれている。
吸気管121〜123は、例えば樹脂材料等によって形成されている。吸気管121〜123は、インテークマニホールド125と共に内燃機関110の燃焼室111に空気を供給する吸気流路を形成している。吸気管121は、ターボチャージャ130に接続されている。吸気管121には、エアクリーナボックス134が設けられている。エアクリーナボックス134は、箱状に形成されており、エアクリーナを収容している。エアクリーナは、内燃機関110に吸入される吸入空気から塵及び埃等を取り除くフィルタである。吸気管122は、ターボチャージャ130及びインタークーラ124と接続されている。吸気管123は、インタークーラ124及びインテークマニホールド125と接続されている。
ターボチャージャ130は、排気ガスのエネルギーを利用して、大気圧よりも高い圧力の空気を燃焼室111に供給可能にする装置である。ターボチャージャ130は、タービン部131及びコンプレッサ部132を有している。タービン部131は、エキゾーストマニホールド129と接続されている。タービン部131は、ハウジング内に収容されたタービンホイールを燃焼室111から排出された排気ガスによって回転させる。コンプレッサ部132は、吸気管121,122と接続されている。コンプレッサ部132のハウジング内には、タービンホイールと共に回転するコンプレッサホイールが収容されている。コンプレッサ部132は、吸気管121を通じて供給される空気をコンプレッサホイールの回転によって加圧し、昇圧された空気を吸気管122へ排出する。
インタークーラ124は、水冷式又は空冷式の熱交換器である。インタークーラ124は、ターボチャージャ130による加圧によって高温になった吸入空気を、内燃機関110の冷却水又は車両の走行風を利用して冷却する。
インテークマニホールド125は、各燃焼室111に繋がる吸気ポートと接続されている。インテークマニホールド125は、各吸気管121〜123を通じて供給される吸入空気を、各燃焼室111に分配する流路を形成している。エキゾーストマニホールド129は、各燃焼室111に繋がる排気ポートと接続されている。エキゾーストマニホールド129は、各排気ポートを通じて排出される排気ガスを、主にタービン部131に流通させる排気流路を形成している。
スロットルバルブ126は、吸気管123とインテークマニホールド125との間に設けられており、インテークマニホールド125の入口側に位置している。スロットルバルブ126は、バタフライバルブの作動により、吸気管123からインテークマニホールド125に流入する空気の流量を制御する。スロットルバルブ126は、バタフライバルブによって流路面積を絞ることにより、バタフライバルブの下流側となるインテークマニホールド125内の圧力を、バタフライバルブの上流側となる吸気管123内の圧力よりも低い状態にさせる。
EGRバルブ127は、エキゾーストマニホールド129に排出された排気ガスの一部を、EGRガスとしてインテークマニホールド125に戻すEGR流路の一部を形成している。EGRバルブ127と接続されたインテークマニホールド125の端部は、EGRガスが吸入空気と合流する合流部128となっている。EGRバルブ127は、スロットルバルブ126の絞り作用によって圧力を下げられたインテークマニホールド125内にEGRガスを還流させる。EGRバルブ127は、インテークマニホールド125に流入するEGRガスの流量を制御する。
次に吸気冷却システム100の詳細を説明する。吸気冷却システム100は、吸気管123内を流れる吸入空気を冷却する装置である。吸気冷却システム100は、冷却ライン90、圧送流量調整弁71、圧送ポンプ72、膨張弁73、吸気冷却器74、圧縮ポンプ75、戻り流量調整弁76、及び制御装置50を備えている。
冷却ライン90は、燃料タンク190及び吸気冷却器74の間において、DME燃料を流通させる配管である。冷却ライン90は、ポリエステル又はアラミド等によって補強されたゴム製のホース材により形成されている。冷却ライン90は、供給ライン81とは別に設けられており、供給ライン81とは別系統の燃料流路として、燃料タンク190から膨張弁73にDME燃料を供給する燃料流路を形成している。冷却ライン90を流通するDME燃料の流通量は、供給ライン81から独立して制御される。
冷却ライン90には、圧送ライン91、膨張ライン92、気化ライン93、及び液化ライン94が含まれている。圧送ライン91は、燃料タンク190と膨張弁73とを繋ぐ配管である。膨張ライン92は、膨張弁73と吸気冷却器74とを繋ぐ配管である。気化ライン93は、吸気冷却器74と圧縮ポンプ75とを繋ぐ配管である。液化ライン94は、圧縮ポンプ75と燃料タンク190とを繋ぐ配管である。
圧送流量調整弁71は、圧送ライン91に設けられている。圧送流量調整弁71は、DME燃料を流通させる弁本体と、弁本体を制御するアクチュエータとを有している。弁本体には、それぞれ圧送ライン91と接続された入口ポート部71a及び出口ポート部71bが設けられている。アクチュエータは、制御装置50と電気的に接続されている。圧送流量調整弁71は、制御装置50から出力される制御信号に基づいてアクチュエータを作動させることにより、入口ポート部71aから出口ポート部71bへのDME燃料の流通及び遮断を切り替えることができる。加えて圧送流量調整弁71は、入口ポート部71aから出口ポート部71bへと流通するDME燃料の流量を増減させることができる。
圧送ポンプ72は、燃料タンク190の外部に配置された電動ポンプである。圧送ポンプ72は、供給ライン81にてDME燃料を圧送するフィードポンプ10とは別に設けられている。圧送ポンプ72は、燃料タンク190に貯留されたDME燃料を吸い込み、所定の圧力を加えて膨張弁73に圧送する。圧送ポンプ72は、制御装置50と電気的に接続された電動モータを有している。圧送ポンプ72は、電動モータの回転速度の増減により、DME燃料の吐出量を増減させる。圧送ポンプ72より吐き出されたDME燃料は、圧送ポンプ72から膨張弁73までの区間において、液体の状態を維持している。
膨張弁73は、圧送ポンプ72によって圧送されるDME燃料を断熱膨張させることにより、DME燃料に圧力及び温度の低下を生じさせる。膨張弁73は、DME燃料を小さな孔に流すことにより、霧状に膨張させる。膨張弁73を通過したDME燃料は、膨張ライン92を流れるうちに次第に気体の状態へと相変化していく。膨張弁73の機能によって少なくとも一部が気化されたDME燃料が、吸気冷却器74に供給される。
吸気冷却器74は、膨張弁73を通過したDME燃料によって吸気管123内を流通する吸入空気を冷却する熱交換器である。吸気冷却器74は、吸気管123に取り付けられることで、合流部128よりも燃焼室111から遠い吸入空気の上流側に位置している。こうした配置により、吸気冷却器74は、EGRガスと接触し難くされている。吸気冷却器74は、例えば金属製のパイプ部材を円筒螺旋状に湾曲させたコイル部を吸気管123内に露出させている。吸気冷却器74の内部には、気化されたDME燃料が流される。吸気冷却器74は、内部を流通するDME燃料の蒸発潜熱を利用して、吸入空気の温度を下げる。吸気冷却器74には、吸入空気との接触面積を増やすため、複数のフィンが設けられている。吸気冷却器74を通過したDME燃料は、少なくとも一部が気化したガス燃料の状態となり、気化ライン93を流れて、圧縮ポンプ75に吸い込まれる。
圧縮ポンプ75は、燃料タンク190の外部に配置された電動ポンプである。圧縮ポンプ75は、吸気冷却器74から排出されたDME燃料を吸い込み、気体状態のDME燃料に所定の圧力を加える。圧縮ポンプ75は、圧力の印加によって再び液化されたDME燃料を、液化ライン94を通じて燃料タンク190へ送り出す。圧縮ポンプ75は、制御装置50と電気的に接続された電動モータを有している。圧縮ポンプ75は、電動モータの回転速度の増減により、DME燃料の吐出量を増減させる。
戻り流量調整弁76は、液化ライン94に設けられている。戻り流量調整弁76は、圧送流量調整弁71と同様に、DME燃料を流通させる弁本体と、弁本体を制御するアクチュエータとを有している。弁本体には、それぞれ液化ライン94と接続された入口ポート部76a及び出口ポート部76bが設けられている。アクチュエータは、制御装置50と電気的に接続されている。戻り流量調整弁76は、制御装置50から出力される制御信号に基づいてアクチュエータを作動させることにより、入口ポート部76aから出口ポート部76bへのDME燃料の流通及び遮断を切り替えることができる。加えて戻り流量調整弁76は、入口ポート部76aから出口ポート部76bへと流通するDME燃料の流量を増減させることができる。
制御装置50は、圧送ポンプ72が膨張弁73に圧送するDME燃料の流量を、内燃機関110の運転状態に基づいて制御する機能を有する。制御装置50は、演算回路としてのプロセッサ58、RAM、及びフラッシュメモリ59等の書き換え可能な記憶媒体を有するマイクロコンピュータを含む構成である。制御装置50は、出力部52及び入力部51を有している。出力部52は、圧送流量調整弁71、圧送ポンプ72、圧縮ポンプ75、及び戻り流量調整弁76と接続されている。入力部51は、吸気温度センサ61、エアフロセンサ62、及び窒素酸化物(NOx)センサ63と接続されている。入力部51には、複数の車載センサ65による計測情報が入力される。
吸気温度センサ61は、サーミスタ等の抵抗値の変化に基づいて温度を計測する温度センサである。吸気温度センサ61は、インテークマニホールド125に取り付けられている。吸気温度センサ61は、吸気冷却器74よりも燃焼室111に近い下流側に配置されている。吸気温度センサ61は、吸気冷却器74によって冷却され、且つ、インテークマニホールド125内にてEGRガスと混合された吸入空気の温度を計測する。吸気温度センサ61は、吸気温度IATに対応する信号を制御装置50に出力する。
エアフロセンサ62は、白金熱線等を有するセンサであり、内燃機関110に供給される吸入空気の流量の計測に用いられる。エアフロセンサ62は、エアクリーナボックス134に取り付けられており、エアクリーナボックス134内に白金熱線を配置させている。エアフロセンサ62は、エアクリーナボックス134内を通過する吸入空気の流量に応じて、白金熱線を流れる電流値を変化させる。エアフロセンサ62は、吸入空気量IAMに対応する信号を制御装置50に出力する。
NOxセンサ63は、内燃機関110から排出される排気ガス中の窒素酸化物の濃度を計測するセンサである。NOxセンサ63は、窒素酸化物を還元することによって発生する酸素イオンの濃度を、ジルコニアセラミックス等の検出素子を用いて検出することで、窒素酸化物の濃度を算出する。NOxセンサ63は、計測した窒素酸化物濃度NOCに対応する信号を制御装置50に出力する。
制御装置50は、車載センサ65の計測情報として、内燃機関110のクランクシャフトの回転速度NEを示す情報と、当該クランクシャフトにて発生している軸トルクQを示す情報とをさらに取得する。制御装置50は、フラッシュメモリ59に記憶されている制御プログラムと入力部51を通じて取得した各情報とに基づいて、出力部52から出力する制御信号を生成する。以下、冷却ライン90を流れるDME燃料量を調整するために、制御装置50のプロセッサ58にて実施される処理の詳細を、図2に基づき、図1を参照しつつ説明する。図2に示す処理は、例えばイグニッションをオン状態にする操作が入力されたことに基づいて、制御装置50によって繰り返し開始される。
S101では、内燃機関110の運転状態を示す情報として、吸気温度IAT、吸入空気量IAM、窒素酸化物濃度NOC、並びにクランクシャフトの回転速度NE及び軸トルクQを取得し、S102に進む。S102では、S101にて取得した回転速度NE及び軸トルクQに基づいて目標温度TTを設定し、S103に進む。
S102にて設定される目標温度TTは、制御装置50のフラッシュメモリ59に予め記憶されたテーブル又は関数等に基づいて設定される。目標温度TTは、S101にて取得される回転速度NEが高くなるほど、低い値に設定される。加えて、目標温度TTは、S101にて取得される軸トルクQが高くなるほど、低い値に設定される。これらは、内燃機関110の回転速度NE及び軸トルクQが高くなるほど、燃焼温度が高くなり易いことに起因している。
S103では、S101にて取得した吸気温度IATと、S102にて設定した設定温度PTとを比較する。S103にて、吸気温度IATが目標温度TTと実質的に同一であると判定した場合には、内燃機関110の運転状態に対応した冷却がなされていると推定し、処理を終了する。一方で、吸気温度IATが目標温度TTと異なっていると判定した場合には、S104に進む。
S104及びS105では、吸気温度IATが目標温度TTとなるよう、圧送ポンプ72から膨張弁73へと圧送されるDME燃料の流量を調整する制御を行う。S104では、冷却ライン90を流れるDME燃料の流量を増減させるために、各流量調整弁71,76と各ポンプ72,75とに出力する制御信号を生成し、S105に進む。S105では、S104にて生成された制御信号を、各流量調整弁71,76と各ポンプ72,75とに出力し、一連の処理を終了する。
S104及びS105の処理によれば、吸気温度IATの値が目標温度TTの値よりも高かった場合(IAT>TT)、圧送ポンプ72及び圧縮ポンプ75の回転速度が高められる。加えて、圧送流量調整弁71及び戻り流量調整弁76の開度が高められる。その結果、膨張弁73及び吸気冷却器74に供給されるDME燃料量が増えるので、吸気冷却器74の冷却能力は向上する。
一方で、吸気温度IATの値が目標温度TTの値よりも低くかった場合(IAT<TT)、圧送ポンプ72及び圧縮ポンプ75の回転速度は下げられる。加えて、圧送流量調整弁71及び戻り流量調整弁76の開度が低くされる。その結果、膨張弁73及び吸気冷却器74に供給されるDME燃料量が減少するので、吸気冷却器74の冷却能力は低下する。
加えて、S104及びS105の処理では、回転速度及び開度を増減させる増加量及び減少量は、吸気温度IATと目標温度TTとの差分、吸入空気量IAM、及び窒素酸化物濃度NOCに基づいて設定される。吸気温度IATと目標温度TTとの差分が大きくなるほど、各ポンプ72,75の回転速度の増減量、及び各流量調整弁71,76の開度の増減量は、大きく設定される。
また、冷却ライン90を流れるDME燃料の流量を増やす制御を実施する場合では、吸入空気量IAMが多くなるほど、各ポンプ72,75の回転速度の増加量、及び各流量調整弁71,76の開度の増加量は、大きく設定される。同様に、窒素酸化物濃度NOCが高くなるほど、各ポンプ72,75の回転速度の増加量、及び各流量調整弁71,76の開度の増加量は、大きく設定される。
対して、冷却ライン90を流れるDME燃料の流量を減らす制御を実施する場合では、吸入空気量IAMが多くなるほど、各ポンプ72,75の回転速度の減少量、及び各流量調整弁71,76の開度の減少量は、小さく設定される。同様に、窒素酸化物濃度NOCが高くなるほど、各ポンプ72,75の回転速度の減少量、及び各流量調整弁71,76の開度の減少量は、小さく設定される。
ここまで説明した第一実施形態による吸気冷却システム100では、DME燃料を気化させた蒸発潜熱を利用する吸気冷却器74の冷却機能により、吸気管123内を流通する吸入空気が直接的に冷却される。こうした構成では、EGRガスを仲介させた吸入空気の冷却が行われない。故に、吸気冷却システム100における冷却量の増減は、吸入空気の温度に確実に反映され得る。したがって、吸気冷却システム100は、窒素酸化物の発生量を減らせるような温度に、吸入空気の温度を容易に制御することができる。
加えて第一実施形態によれば、吸気冷却器74が吸入空気を冷やす構成であるため、EGRガスは、吸気冷却システム100内を流通しない。さらに、吸気冷却器74は、吸気管123内に露出するものの、EGRガスが還流される合流部128よりも上流側に配置されている。以上のように、吸気冷却器74等の吸気冷却システム100の各構成は、EGRガスと接触しない。その結果、EGRガスに含まれる成分に起因した腐食の発生が回避可能となる。
また第一実施形態では、圧送ポンプ72から膨張弁73へと圧送されるDME燃料の流量が内燃機関110の運転状態に基づいて制御されるため、吸気冷却器74の冷却能力も、内燃機関110の運転状態に応じて調整される。したがって、吸気冷却システム100は、現在の運転状態に最適な冷却を実施できる。
さらに第一実施形態では、吸気温度IATが目標温度TTとなるよう、DME燃料の流量は制御される。故に、吸気冷却システム100は、窒素酸化物の低減に必要な温度まで吸入空気の温度を確実に下げる制御を実施できる。加えて、目標温度TTは、内燃機関110の回転速度NEと軸トルクQに基づいて設定されている。故に、燃焼温度が高くなり易い内燃機関110の運転状態において、吸気冷却システム100は、吸気冷却器74の冷却能力を適確に向上させて、窒素酸化物を低減させることができる。
また第一実施形態における吸気温度センサ61は、EGRガスと混合された吸入空気の温度を計測可能な位置に配置されている。故に、制御装置50は、燃焼室111に吸い込まれる吸気の温度を正確に把握して、冷却ライン90を流れるDME燃料の流量を制御できる。したがって、吸気冷却システム100は、内燃機関110の運転状態に正確に対応した吸入空気の冷却を実施し得る。
さらに第一実施形態では、吸入空気量IAMが多くなるほど、吸気冷却器74の冷却能力が高められる。故に、吸気管123を流通する吸入空気の流量が多い場合でも、吸入空気の温度を低く維持させることが可能となる。加えて第一実施形態では、排気ガス中の窒素酸化物濃度NOCが高くなるほど、吸気冷却器74の冷却能力が高められる。こうした制御の実施によれば、内燃機関110のあらゆる運転状態において、窒素酸化物の排出量を低減させる効果が確実に発揮され得る。
また第一実施形態では、冷却ライン90が、供給ライン81とは別系統の燃料経路として設けられている。このように冷却ライン90を供給ライン81から独立させることによれば、膨張弁73及び吸気冷却器74に供給されるDME燃料の流量は、内燃機関110に供給されるDME燃料の流量に影響されることなく、自在に調整可能となる。その結果、内燃機関110の運転状態に応じた最適な冷却がいっそうに容易に実施できる。
さらに第一実施形態では、冷却ライン90において膨張弁73及び吸気冷却器74にDME燃料を圧送する圧送ポンプ72が、供給ライン81のフィードポンプ10とは別に設けられている。故に、冷却ライン90を流れるDME燃料の流量と、供給ライン81を流れるDME燃料の流量とが、個別に制御可能となる。その結果、内燃機関110の運転状態に応じた最適な冷却が確実に実施できる。
そして第一実施形態では、吸気管123内に吸気冷却器74が露出する構成により、蒸発潜熱によって低温となった吸気冷却器74が吸入空気と接触できる。故に、内燃機関110の運転状態に応じて吸気冷却器74の冷却能力を調整した場合に、吸気冷却器74の温度変化が吸入空気の温度に遅れなく反映され得る。したがって、内燃機関110の運転状態に応じた冷却量の最適化が、さらに容易となる。
尚、第一実施形態において、制御装置50が特許請求の範囲に記載の「制御部」に相当し、吸気温度センサ61が特許請求の範囲に記載の「温度計測部」に相当し、エアフロセンサ62が特許請求の範囲に記載の「流量計測部」に相当する。さらに、NOxセンサ63が特許請求の範囲に記載の「排気計測部」に相当し、圧送ポンプ72が特許請求の範囲に記載の「圧送部」に相当し、膨張弁73が特許請求の範囲に記載の「気化器」に相当する。そして、吸気冷却器74が特許請求の範囲に記載の「冷却器」に相当し、圧縮ポンプ75が特許請求の範囲に記載の「液化部」に相当する。
(第二実施形態)
図3に示す本発明の第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。第二実施形態による吸気冷却システム200では、冷却ライン290、三方弁277、吸気冷却器274、及び制御装置250が第一実施形態と異なっている。加えて吸気冷却システム200からは、第一実施形態における圧送流量調整弁71及び圧送ポンプ72(図1参照)が省略されている。さらに、内燃機関110の吸排気系では、第一実施形態のスロットルバルブ126及びEGRバルブ127(図1参照)に替えて、EGRバルブユニット227が設けられている。
冷却ライン290は、供給ライン81を流れる燃料の一部を膨張弁73及び吸気冷却器274へ供給する燃料流路を形成している。冷却ライン290は、供給ライン81から分岐している圧送ライン291と、第一実施形態と実質同一の膨張ライン92、気化ライン93、及び液化ライン94とを有している。圧送ライン291は、三方弁277と膨張弁73とを繋ぐ配管である。
三方弁277は、供給ライン81のうちで、フィードポンプ210とサプライポンプ20とを繋ぐ区間に配置されている。三方弁277は、冷却ライン290と供給ライン81との分岐部分を形成している。三方弁277は、DME燃料を流通させる弁本体と、弁本体を制御するアクチュエータ等とによって構成されている。弁本体には、複数のポート部277a〜277cが設けられている。入口ポート部277a及び出口ポート部277bは、供給ライン81と接続されている。分岐ポート部277cは、冷却ライン290と接続されている。三方弁277は、弁本体によって入口ポート部277aから流入するDME燃料を分流し、出口ポート部277b及び分岐ポート部277cから流出させる。
三方弁277のアクチュエータは、制御装置250と電気的に接続されている。三方弁277は、制御装置250から出力される制御信号に基づいてアクチュエータを作動させることで、分岐ポート部277cへのDME燃料の流通と遮断とを切り替える。加えて三方弁277は、制御装置250から出力される制御信号に基づいて、供給ライン81から冷却ライン290に分流されるDME燃料の流量を調整する。
吸気冷却器274は、吸気管223の壁部223aの外周面に巻回しされており、吸気管223内に露出していない。吸気管223の壁部223aは、例えば熱伝導率の高い金属材料によって円筒状に形成されている。吸気冷却器274は、内部を流通するDME燃料の蒸発潜熱によって、壁部223aの温度を下げる。以上のように、吸気冷却器274は、壁部223aを利用して、吸気管223内を流通する吸入空気を直接的に冷却できる。
制御装置250は、各センサ61〜63及び各車載センサ65等から内燃機関110の運転状態を示す情報が入力される入力部51と、電気的に接続されたフィードポンプ210及び三方弁277等に制御信号を出力する出力部52とを有している。制御装置250は、入力部51に入力された情報に基づき、フィードポンプ210及び三方弁277等を制御することにより、膨張弁73及び吸気冷却器274に圧送されるDME燃料の流量を調整する。
図4に示すように、制御装置250は、吸気温度IATと設定温度PTとを比較し(S203)、これらの値が異なると判定した場合には、フィードポンプ210及び三方弁277へ出力する制御信号を生成する(S204及びS205)。吸気温度IATの値が目標温度TTの値よりも高い場合(IAT>TT)、制御装置250は、フィードポンプ210の回転速度を高くしたうえで、三方弁277にて分岐ポート部277cに分流されるDME燃料の比率を上げる。一方で、吸気温度IATの値が目標温度TTの値よりも低い場合(IAT<TT)、制御装置250は、フィードポンプ210の回転速度を低くしたうえで、三方弁277にて分岐ポート部277cに分流されるDME燃料の比率を下げる。
図3に示すEGRバルブユニット227は、吸気管223とインテークマニホールド125との間に設けられており、インテークマニホールド125の入口側に位置している。EGRバルブユニット227は、二つのバタフライバルブを有している。一方のバタフライバルブは、吸気管223からインテークマニホールド125に流入する空気の流量を制御する。他方のバタフライバルブは、エキゾーストマニホールド129からEGR流路を通じてインテークマニホールド125に流入するEGRガスの流量を制御する。EGRガスが吸入空気と合流する合流部228は、一方のバタフライバルブよりも燃焼室111に近い下流側に位置している。合流部228は、吸気温度センサ61よりも燃焼室111から遠い上流側に位置している。
ここまで説明した第二実施形態でも、第一実施形態と同様の効果を奏することで、吸気冷却システム200における冷却量の増減が、吸入空気の温度に確実に反映され得る。したがって、内燃機関110の運転状態に応じた冷却量の最適化が容易となる。
加えて第二実施形態では、冷却ライン290を供給ライン81から分岐させる構成により、冷却ライン290専用の圧送ポンプの省略が実現されている。即ち、フィードポンプ210は、燃料タンク190から膨張弁73へDME燃料を圧送する圧送部を兼ねている。加えて、供給ライン81から冷却ライン290に分流されるDME燃料の流量が三方弁277によって調整可能である。故に、吸気冷却システム200は、圧送ポンプが省略されていても、内燃機関110の運転状態に応じた最適な冷却を行うことができる。
また第二実施形態では、吸気冷却器274は、吸気管223内に露出しない。故に、吸入空気の流れが吸気冷却器274によって妨げられる事態は、回避され得る。したがって、吸気冷却システム200を設けたことに起因する内燃機関110の吸気損失の増大は、防がれ得る。
さらに第二実施形態では、吸気温度センサ61が合流部228よりも燃焼室111に近い下流側に位置しているため、EGRガスと混合された吸入空気の温度を計測可能である。故に、吸気冷却システム200は、第一実施形態と同様に、内燃機関110の運転状態に正確に対応した吸入空気の冷却を実施し得る。
尚、第二実施形態において、フィードポンプ210が特許請求の範囲に記載の「圧送部」に相当し、制御装置250が特許請求の範囲に記載の「制御部」に相当する。また、吸気冷却器274が特許請求の範囲に記載の「冷却器」に相当し、三方弁277が特許請求の範囲に記載の「調整部」に相当する。
(他の実施形態)
以上、本発明による複数の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
上記実施形態の吸気冷却システムでは、液化ガス燃料が冷媒として用いられる。故に、液化ガス燃料は、内燃機関が使用される温度環境下(例えば常温等)において、気化可能であることが好ましい。故に、常温常圧にて気化するDME燃料は、冷媒として用いる液化ガス燃料として好適なのである。しかしながら、冷媒として使用する液化ガス燃料は、純粋なDME燃料以外であってもよい。例えば、主成分としてDMEを含む軽油等のディーゼル燃料が、液化ガス燃料として使用可能である。加えて、圧縮天然ガス(Compressed Natural Gas,CNG)、液化天然ガス(Liquefied Natural Gas,LNG)、液化石油ガス(Liquefied Petroleum Gas,LPG)等が液化ガス燃料として使用可能である。
上記実施形態では、冷却ラインを流れるDME燃料の流量を調整するための目標温度TTが、回転速度NE及び軸トルクQの情報に基づいて設定されていた。しかし、目標温度TTの設定に用いる内燃機関の情報は、上記の情報に限定されない。例えば、吸入空気量及びアクセル開度等の情報に基づいて、目標温度TTを設定することが可能である。このように、目標温度TTの設定に用いる運転状態を示す情報は、適宜変更可能である。
また、DME燃料の流量の調整は、目標温度TTを設定することなく実施されてもよい。例えば、制御装置は、回転速度NE及び軸トルクQに対応した圧送ポンプ及び圧縮ポンプの各回転速度を設定し、これらの回転速度となるように各ポンプに制御信号を出力することができる。
上記実施形態の吸気温度センサ61は、インテークマニホールドへの配置により、EGRガスと混ざり合った吸入空気の温度を計測していた。しかし、吸気温度センサは、例えばスロットルバルブの上流側に配置されて、吸気冷却器によって冷却された直後の吸入空気の温度を計測してもよい。
上記実施形態では、目標温度TTと吸気温度IATとが実質同一でなく、冷却ラインを流れるDME燃料の流量を変更する場合、各ポンプの回転速度の増減量は、これら温度の差分、吸入空気量IAM、及び窒素酸化物濃度NOCに基づいて決定されていた。しかし、各ポンプの回転速度の増減量は、上記全ての情報に基づいて決定される必要はない。各ポンプの回転速度の増減量は、上記の情報と、車両及び内燃機関に係る他の情報とを適宜組み合わせることによって決定されてよい。同様に、各流量調整弁の開度の増減量も、上記の情報と、車両及び内燃機関に係る他の情報とを適宜組み合わせることによって決定されてよい。
上記第二実施形態のように、冷却ラインの一部は、供給ライン及びリーク燃料ライン等の燃料経路と共有可能である。例えば、圧縮ポンプによって再液化されたDME燃料を流す液化ラインは、燃料タンクと直接繋がっていなくてもよい。液化ラインをリーク燃料ラインと接続することによれば、再液化されたDME燃料は、リーク燃料ラインを経由して燃料タンクへ戻ることができる。
上記実施形態における吸気冷却器は、インタークーラによって冷却された吸入空気を、さらに冷却していた。吸気冷却器を設置する位置は、適宜変更可能である。例えば吸気冷却器は、ターボチャージャによって過給される前の吸入空気を冷却してもよく、又はインタークーラに流入する前の吸入空気を冷却してもよい。
さらに、吸気冷却器は、インテークマニホールド内を流れる吸入空気を冷却してもよく、又は吸気ポート内を流れる吸入空気を冷却してもよい。これらの形態では、インテークマニホールド及び吸気ポートが、それぞれ特許請求の範囲に記載の「吸気管」に相当する。以上のように、「吸気管」の形状は、単純な円筒形状に限定されない。吸入空気の流路を形成する種々の部材が「吸気管」に相当し得る。
加えて、吸気冷却器の形態は、コイル状に形成された熱交換器に限定されない。例えば、吸気管を貫通する複数の扁平形状のチューブと、各チューブの間に配置される多数のフィンとを備える熱交換器等が、吸気冷却器として使用可能である。加えて、吸気冷却器は、吸気管と一体で形成され、吸気管の壁部を形成していてもよい。
上記実施形態では、DME燃料を気化させるための気化器として、膨張弁が使用されていた。膨張弁の形態は、適宜変更可能であり、アングル型膨張弁とボックス型膨張弁のいずれであってもよい。加えて、DME燃料に圧力降下を引き起こすことができる構成であれば、例えばキャピラリチューブ及びエジェクタ等が「気化器」として使用可能である。
上記実施形態において、制御装置50,250によって提供されていた機能は、所定のプログラムを実行するプロセッサの機能ブロックであってもよく、又は専用の集積回路によって実現されていてもよい。或いは、上述のものとは異なるハードウェア及びソフトウェア、或いはこれらの組み合わせによって、各機能が提供されてよい。
例えば、制御装置は、吸気冷却システム専用の構成でなくてもよく、インジェクタ等を制御する内燃機関の制御装置を兼ねていてもよい。加えて、制御装置の入力部は、車両に搭載さ通信ネットワークのバスと接続されて、当該ネットワーク上に出力された計測情報を取得する構成であってもよい。
上記実施形態では、車両に搭載された内燃機関に供給される吸入空気を、液化ガス燃料を用いて冷却する吸気冷却システムに本発明を適用した例を説明した。しかし、こうした車載用の吸気冷却システムに限らず、船舶、鉄道車両、及び航空機等において内燃機関の吸入空気を冷却する吸気冷却システムや、発電用の内燃機関において吸入空気を冷却する吸気冷却システム等に、本発明は適用可能である。
10 フィードポンプ、210 フィードポンプ(圧送部)、50,250 制御装置(制御部)、51 入力部、52 出力部、61 吸気温度センサ(温度計測部)、62 エアフロセンサ(流量計測部)、63 NOxセンサ(排気計測部)、65 車載センサ、72 圧送ポンプ(圧送部)、73 膨張弁(気化器)、74,274 吸気冷却器(冷却器)、75 圧縮ポンプ(液化部)、277 三方弁(調整部)、81 供給ライン、90,290 冷却ライン、100,200 吸気冷却システム、110 内燃機関、111 燃焼室、123,223 吸気管、128,228 合流部、129 エキゾーストマニホールド、190 燃料タンク、IAM 吸入空気量、IAT 吸気温度、NE 回転速度、NOC 窒素酸化物濃度、Q 軸トルク、TT 目標温度

Claims (15)

  1. 燃料タンク(190)から供給される液化ガス燃料を、吸気管(123,223)を通じて供給される吸入空気と共に燃焼室(111)内で燃焼させる内燃機関(110)に適用され、吸入空気を冷却する吸気冷却システムであって、
    前記燃料タンクに貯留された液化ガス燃料を圧送する圧送部(72,210)と、
    前記圧送部によって圧送される液化ガス燃料の少なくとも一部を気化させる気化器(73)と、
    前記気化器を通過したガス燃料によって前記吸気管内を流通する吸入空気を冷却する冷却器(74,274)と、
    前記冷却器を通過したガス燃料を液化させる液化部(75)と、を備える吸気冷却システム。
  2. 前記圧送部が前記気化器に圧送する液化ガス燃料の流量を、前記内燃機関の運転状態に基づいて制御する制御部(50,250)、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の吸気冷却システム。
  3. 前記制御部は、前記冷却器によって冷却された吸入空気の温度を計測する温度計測部(61)と接続され、前記温度計測部から取得した吸気温度(IAT)が目標温度(TT)となるよう、前記圧送部から圧送される液化ガス燃料の流量を制御することを特徴とする請求項2に記載の吸気冷却システム。
  4. 前記制御部は、前記内燃機関の回転速度(NE)を示す情報を取得し、取得した前記回転速度が高くなるほど、前記目標温度を低い値に設定することを特徴とする請求項3に記載の吸気冷却システム。
  5. 前記制御部は、前記内燃機関の発生トルク(Q)を示す情報を取得し、取得した前記発生トルクが高いほど、前記目標温度を低い値に設定することを特徴とする請求項3又は4に記載の吸気冷却システム。
  6. 前記温度計測部は、前記内燃機関から排出される排気ガスの一部である排気再循環ガスと混合された吸入空気の温度を計測することを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の吸気冷却システム。
  7. 前記制御部は、前記内燃機関に供給される吸入空気の量を計測する流量計測部(62)と接続され、前記流量計測部の出力に基づく吸入空気量(IAM)が多いほど、前記圧送部から前記気化器に圧送される液化ガス燃料を増加させることを特徴とする請求項3〜6のいずれか一項に記載の吸気冷却システム。
  8. 前記制御部は、前記内燃機関から排出される排気ガス中の窒素酸化物の濃度を計測する排気計測部(63)と接続され、前記排気計測部の出力に基づく窒素酸化物の濃度(NOC)が高くなるほど、前記圧送部から前記気化器に圧送される液化ガス燃料を増加させることを特徴とする請求項3〜7のいずれか一項に記載の吸気冷却システム。
  9. 前記燃料タンクから前記気化器に液化ガス燃料を供給する冷却ライン(90)、をさらに備え、
    前記冷却ラインは、前記燃料タンクから前記内燃機関に液化ガス燃料を供給する供給ライン(81)とは別に設けられることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の吸気冷却システム。
  10. 前記圧送部は、前記供給ラインにて前記内燃機関に液化ガス燃料を圧送するフィードポンプ(10)とは別に設けられることを特徴とする請求項9に記載の吸気冷却システム。
  11. 前記燃料タンクから前記内燃機関に液化ガス燃料を供給する供給ライン(81)から分岐し、当該供給ラインを流通する液化ガス燃料の一部を前記気化器に供給する冷却ライン(290)と、
    前記供給ラインから前記冷却ラインに分流される液化ガス燃料の流量を調整する調整部(277)と、をさらに備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の吸気冷却システム。
  12. 前記冷却器(74)は、前記吸気管内に露出し、当該吸気管内で吸入空気を冷却することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の吸気冷却システム。
  13. 前記冷却器は、前記内燃機関から排出される排気ガスの一部である排気再循環ガスを吸入空気と合流させる合流部(128)よりも、前記燃焼室から遠い上流側に位置することを特徴とする請求項12に記載の吸気冷却システム。
  14. 前記冷却器(274)は、前記吸気管の壁部(223a)を冷却することにより、前記壁部を介して吸入空気を冷却することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の吸気冷却システム。
  15. 吸気管(123,223)を通じて供給される吸入空気と共に内燃機関(110)の燃焼室(111)内で燃焼する液化ガス燃料を貯留する燃料タンクから、液化ガス燃料を圧送する圧送部(72,210)と、
    前記圧送部によって圧送される液化ガス燃料の少なくとも一部を気化させる気化器(73)と、
    前記気化器を通過したガス燃料によって前記吸気管を流通する吸入空気を冷却する冷却器(74,274)と、
    前記冷却器を通過したガス燃料を液化させる液化部(75)と、を備える吸気冷却システムに適用され、前記圧送部が前記気化器に圧送する液化ガス燃料の流量を制御する制御装置であって、
    前記内燃機関の運転状態を示す情報が入力される入力部(51)と、
    前記入力部に入力された運転状態を示す情報に基づいて前記気化器に圧送される液化ガス燃料の流量が調整されるよう、前記圧送部に制御信号を出力する出力部(52)と、を有することを特徴とする制御装置。
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