JP2016142031A - 引き戸の開閉動作制御構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】閉鎖位置または開放位置付近で引き戸を制動して、閉鎖位置または開放位置まで確実に低速移動させることができる引き戸の開閉動作制御構造を提供する。
【解決手段】戸枠の上縁に設けられたガイドレールに沿って摺動可能に支持され引き戸の戸板の上端側に設けられるユニット部材20を有し、ユニット部材は、フレーム部材21に設けられた長手方向に延びるガイド溝21bに沿って摺動可能であるスライド部材22を有し、スライド部材内で、長手方向に対して垂直な横方向に延びる揺動軸23aの周りに揺動可能に支持される揺動レバー23が揺動位置では係合溝内に係合し且つ非揺動位置ではガイド溝内に係合する係合軸23eと、揺動位置で引き戸の閉鎖移動により、閉鎖位置の手前で戸枠に設けられたトリガー26と当接して、揺動レバーを非揺動位置まで移動させる係合部23cと、非揺動位置でトリガーの引き戸閉鎖側に係合する係合爪23fと、を備える。
【選択図】図2
【解決手段】戸枠の上縁に設けられたガイドレールに沿って摺動可能に支持され引き戸の戸板の上端側に設けられるユニット部材20を有し、ユニット部材は、フレーム部材21に設けられた長手方向に延びるガイド溝21bに沿って摺動可能であるスライド部材22を有し、スライド部材内で、長手方向に対して垂直な横方向に延びる揺動軸23aの周りに揺動可能に支持される揺動レバー23が揺動位置では係合溝内に係合し且つ非揺動位置ではガイド溝内に係合する係合軸23eと、揺動位置で引き戸の閉鎖移動により、閉鎖位置の手前で戸枠に設けられたトリガー26と当接して、揺動レバーを非揺動位置まで移動させる係合部23cと、非揺動位置でトリガーの引き戸閉鎖側に係合する係合爪23fと、を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、開口部に開閉可能に支持された引き戸に関し、特に閉鎖または開放時の閉鎖位置または開放位置付近での引き戸の制動機能を備えた引き戸の開閉動作制御構造に関するものである。
従来、住宅の各室間の出入り口等の開口部を開閉するために引き戸が使用されることがある。
このような引き戸は、例えば開口部の上縁に沿って設けられたガイドレールに沿って走行するガイド部材を含む閉動作抑制構造により支持される。
引き戸は、ガイドレールに沿ってガイド部材が走行して開口部の一側または両側に向かって移動することにより、開口部を開放し、または閉鎖する。
このような引き戸は、例えば開口部の上縁に沿って設けられたガイドレールに沿って走行するガイド部材を含む閉動作抑制構造により支持される。
引き戸は、ガイドレールに沿ってガイド部材が走行して開口部の一側または両側に向かって移動することにより、開口部を開放し、または閉鎖する。
そして、引き戸の開閉時に、操作性を向上させるために、開放された引き戸を自動的に閉鎖位置まで移動させる自閉手段を備えた自閉式引き戸が知られている。
このような自閉式引き戸は、例えばゼンマイを利用したり、あるいはガイドレールを閉鎖位置側で低くなるように傾斜して設置したりすることにより、外部からエネルギーを供給することなく、引き戸の自閉を実現することができる。
このような自閉式引き戸は、例えばゼンマイを利用したり、あるいはガイドレールを閉鎖位置側で低くなるように傾斜して設置したりすることにより、外部からエネルギーを供給することなく、引き戸の自閉を実現することができる。
ところで、このような自閉式引き戸においては、引き戸の閉鎖時に、引き戸が自閉手段により閉鎖方向に移動することになるため、引き戸が一定の閉鎖速度で閉鎖位置に達することになる。このため、引き戸が閉鎖位置に達したとき、引き戸が戸枠に当たって、衝撃音が発生したり、場合によっては、付近に居る人が誤って手指を引き戸と戸枠の間に挟んでしまい、思わぬ負傷を被ったりする可能性があり、注意が必要であった。
このような引き戸の戸枠への衝撃は、自閉式に限らず手動式であっても、また閉鎖位置だけでなく開放位置でも生ずる可能性がある。
このような引き戸の戸枠への衝撃は、自閉式に限らず手動式であっても、また閉鎖位置だけでなく開放位置でも生ずる可能性がある。
これに対して、自閉式引き戸を閉鎖位置付近で制動するようにした自閉式引き戸の閉動作抑制構造も知られている。
このような閉動作抑制構造は、例えばランナーまたは引き戸側に設けられたベース部と、ベース部に対して引き戸開閉方向に移動可能に支持されたスライド部材と、スライド部内で横方向に延びる揺動軸の周りに揺動可能な揺動レバーと、スライド部材を引き戸開放側に付勢する付勢手段と、スライド部材の引き戸開放側への移動を抑制するダンパー部材と、を含んでいる。
揺動レバーの揺動軸は、スライド部材を貫通して、ベース部に設けられた引き戸開閉方向に延びるガイド溝に摺動可能に支持され、且つ揺動レバーの引き戸開放側に設けられた係合軸が、上記ガイド溝から分岐した係合溝内に進入して、揺動レバーが非揺動位置から揺動位置に揺動することにより、揺動レバーが引き戸開閉方向に関して係止される。
ここで、引き戸が閉鎖位置に近づいて、戸枠側に設けられたトリガーにより揺動レバーが揺動位置から非揺動位置に揺動すると、上記揺動レバーが上記トリガーに係合すると共に、上記係合軸が上記係合溝から上記ガイド溝内に移動し、上記ガイド溝に沿って移動可能となる。
そして、さらなる引き戸の閉鎖位置への移動により、揺動レバーは、トリガーにより上記ガイド溝を引き戸開放方向に相対的に移動し、その際、揺動レバーの移動がダンパー部材により制動される。従って、揺動レバーの引き戸開放方向への移動が低速となり、引き戸が閉鎖位置まで低速で移動することになる。
このような閉動作抑制構造は、例えばランナーまたは引き戸側に設けられたベース部と、ベース部に対して引き戸開閉方向に移動可能に支持されたスライド部材と、スライド部内で横方向に延びる揺動軸の周りに揺動可能な揺動レバーと、スライド部材を引き戸開放側に付勢する付勢手段と、スライド部材の引き戸開放側への移動を抑制するダンパー部材と、を含んでいる。
揺動レバーの揺動軸は、スライド部材を貫通して、ベース部に設けられた引き戸開閉方向に延びるガイド溝に摺動可能に支持され、且つ揺動レバーの引き戸開放側に設けられた係合軸が、上記ガイド溝から分岐した係合溝内に進入して、揺動レバーが非揺動位置から揺動位置に揺動することにより、揺動レバーが引き戸開閉方向に関して係止される。
ここで、引き戸が閉鎖位置に近づいて、戸枠側に設けられたトリガーにより揺動レバーが揺動位置から非揺動位置に揺動すると、上記揺動レバーが上記トリガーに係合すると共に、上記係合軸が上記係合溝から上記ガイド溝内に移動し、上記ガイド溝に沿って移動可能となる。
そして、さらなる引き戸の閉鎖位置への移動により、揺動レバーは、トリガーにより上記ガイド溝を引き戸開放方向に相対的に移動し、その際、揺動レバーの移動がダンパー部材により制動される。従って、揺動レバーの引き戸開放方向への移動が低速となり、引き戸が閉鎖位置まで低速で移動することになる。
これに対して、特許文献1においては、その実施形態として引き戸用ランナー構造が、引き戸の閉鎖位置付近における制動構造を備えている。ランナー構造では、一端がフリーの状態で収容された引きバネが設けられ、この引きバネのフリー側の端部とガイドレールとの間において引戸の一方向のストローク途中からストローク終点までの間で引きバネのバネ力をスライド運動のアシスト力として引戸に加えるバネ力伝達機構が設けられている。そして、このばね伝達機構を介して、引き戸を閉める操作を行う際に、回動力が付与される。この構造では、ドアの閉鎖時においては、ガイドレール側に設けられた突起と、バネ伝達機構に設けられた突起とが係合した状態となっている。この状態からドアが開放方向へ操作されると、バネ伝達機構が突起同士の係合によって変移し、バネ伝達機構側の突起がバネ伝達機構に設けられた係合溝内に移動し、突起同士の係合状態が解除される。そして、再びドアの閉じ動作が行われると、突起が再度係合溝からガイド溝に向けて移動して、突起同士の係合がなされ、バネ力がガイドレール側の突起からの反力となって、閉じ方向へのアシストがなされる。
しかしながら、前述した自閉式引き戸用の制動構造においては、係合溝は、ガイド溝に対してほぼ直角に延びており、この係合溝とガイド溝の接続部分がほぼ直角の角部を形成している。このような構成では、揺動レバー(突起)の回転中心がガイド位置とずれているなどの原因により、突起が係合溝から外れる時や、係合溝内に侵入する際に大きい音が生じることがあった。すなわち、揺動レバーの回転中心が係合溝の侵入口に対して、鋭角になっている分下にきてしまうため、侵入方向とは逆側に揺動レバーが大きく動いてしまい、ストロークが大きい分衝撃音が大きくなってしまう。
本発明は、以上の点に鑑み、簡単な構成により係合溝と、ガイド溝間での音の発生を抑制することができるようにした引き戸の開閉動作制御構造を提供することを目的としている。
上記目的は、本発明の構成によれば、戸枠または戸板の一方の上縁または下縁に設けられたガイドレールに沿ってガイド部材により長手方向に摺動可能に支持され引き戸の戸枠または戸板の他方の上端または下端側に設けられるユニット部材を有し、ユニット部材は、フレーム部材と、フレーム部材に設けられた長手方向に延びるガイド溝に沿って摺動可能であるスライド部材と、スライド部材内で、長手方向に対して垂直な横方向に延びる揺動軸の周りに揺動可能に支持される揺動レバーと、スライド部材を引き戸開放方向または閉鎖方向に付勢する付勢手段と、スライド部材の引き戸開放方向または閉鎖方向への移動を抑制する抑制部材と、を有しており、ガイド溝が上側または下側に分岐し且つ引き戸閉鎖または開放側に向かって斜めに延びる係合溝を備えていて、揺動レバーが、その揺動に伴って、揺動位置では係合溝内に係合し且つ非揺動位置では前記ガイド溝内に係合する係合軸と、揺動位置で引き戸の閉鎖または開放移動により、閉鎖位置または開放位置の手前で戸枠または戸板の一方に設けられたトリガーと当接して、揺動レバーを非揺動位置まで移動させる係合部と、非揺動位置でトリガーの引き戸閉鎖または開放側に係合する係合爪と、を備えており、引き戸の開放または閉鎖時には、揺動レバーが揺動位置に在って、スライド部材が引き戸閉鎖または開放側に係止されており、引き戸の閉鎖または開放時に、引き戸が閉鎖位置または開放位置付近に近づくと、トリガーが揺動レバーの係合爪に当たって、揺動レバーが非揺動位置まで揺動し、その揺動軸が係合溝からガイド溝に脱出し、揺動レバーの係合部がトリガーの引き戸閉鎖または開放側に係合して、戸枠側に固定されることにより、揺動レバー及びスライド部材が引き戸の閉鎖または開放動作に伴ってガイド溝に沿って引き戸開放または閉鎖側に相対的に摺動し、その際、スライド部材が付勢手段により押動され且つ抑制部材により制動され、引き戸が閉鎖位置または開放位置まで低速で移動することを特徴とする、引き戸の開閉動作制御構造により、達成される。
上記構成によれば、引き戸の戸板は、戸枠に対して、その上部または下部において、ガイド部材がガイドレールに係合することにより、開閉可能に吊り下げられており、引き戸は、閉鎖位置または開放位置に移動して停止し、開口部が閉鎖または開放される。
ここで、引き戸の閉鎖または開放状態においては、揺動レバーが非揺動位置に在って、その係合爪がトリガーの引き戸閉鎖または開放側に係合することにより、揺動レバー及びスライド部材がガイド溝の引き戸開放または閉鎖側に移動した状態にある。
ここで、引き戸の閉鎖または開放状態においては、揺動レバーが非揺動位置に在って、その係合爪がトリガーの引き戸閉鎖または開放側に係合することにより、揺動レバー及びスライド部材がガイド溝の引き戸開放または閉鎖側に移動した状態にある。
このような閉鎖位置または開放位置から引き戸が開放または閉鎖されると、引き戸の開方向または閉方向への移動に伴って、揺動レバーがトリガーに係合しているため、揺動レバー及びスライド部材がフレーム部材のガイド溝に沿って相対的に引き戸閉鎖または開放方向に摺動する。
そして、揺動レバーの揺動軸がガイド溝の引き戸閉鎖または開放側の端部に達して、さらに引き戸が開放または閉鎖されると、引き戸の開方向または閉方向への移動に伴って、揺動レバーの係合軸がガイド溝から係合溝内に進入し、揺動レバーが揺動位置まで揺動する。
このとき、係合溝がガイド溝に対して垂直ではなく引き戸閉鎖または開放方向に向かって斜めに延びていることから、係合溝とガイド溝との間の角部が90度以上の鈍角である。これにより、揺動レバーの係合軸がガイド溝から係合溝にスムースに移行することが可能であり、音の発生を抑制することができるようになる。
これにより、揺動レバーの係合爪がトリガーから外れるので、揺動レバーはトリガーから解放され、さらなる引き戸の開方向または閉方向への移動を許すことになる。従って、引き戸は全開位置または任意の開放位置あるいは全閉位置または任意の閉鎖位置まで開放され得ることになる。
そして、揺動レバーの揺動軸がガイド溝の引き戸閉鎖または開放側の端部に達して、さらに引き戸が開放または閉鎖されると、引き戸の開方向または閉方向への移動に伴って、揺動レバーの係合軸がガイド溝から係合溝内に進入し、揺動レバーが揺動位置まで揺動する。
このとき、係合溝がガイド溝に対して垂直ではなく引き戸閉鎖または開放方向に向かって斜めに延びていることから、係合溝とガイド溝との間の角部が90度以上の鈍角である。これにより、揺動レバーの係合軸がガイド溝から係合溝にスムースに移行することが可能であり、音の発生を抑制することができるようになる。
これにより、揺動レバーの係合爪がトリガーから外れるので、揺動レバーはトリガーから解放され、さらなる引き戸の開方向または閉方向への移動を許すことになる。従って、引き戸は全開位置または任意の開放位置あるいは全閉位置または任意の閉鎖位置まで開放され得ることになる。
また引き戸を閉鎖または開放する際には、付勢手段の付勢力に抗して、引き戸が閉鎖方向または開放方向に移動される。
そして、引き戸が閉鎖位置または開放位置手前まで移動して、揺動位置に在る揺動レバーの係合部が、戸枠に設けられたトリガーに当たると、揺動レバーが非揺動位置まで揺動して、揺動レバーの係合爪がトリガーの引き戸閉鎖または開放側に係合して、揺動レバー、スライド部材が戸枠側に固定されると共に、揺動レバーの係合軸が係合溝から脱出してガイド溝内に移動する。
このとき、前述したように、係合溝がガイド溝に対して引き戸閉鎖または開放方向に向かって斜めに延びて、係合溝とガイド溝との間の角部が90度以上の鈍角であるので、揺動レバーの係合軸が係合溝からガイド溝にスムースに移動することが可能であり、角部での音の発生が抑制される。
そして、引き戸が閉鎖位置または開放位置手前まで移動して、揺動位置に在る揺動レバーの係合部が、戸枠に設けられたトリガーに当たると、揺動レバーが非揺動位置まで揺動して、揺動レバーの係合爪がトリガーの引き戸閉鎖または開放側に係合して、揺動レバー、スライド部材が戸枠側に固定されると共に、揺動レバーの係合軸が係合溝から脱出してガイド溝内に移動する。
このとき、前述したように、係合溝がガイド溝に対して引き戸閉鎖または開放方向に向かって斜めに延びて、係合溝とガイド溝との間の角部が90度以上の鈍角であるので、揺動レバーの係合軸が係合溝からガイド溝にスムースに移動することが可能であり、角部での音の発生が抑制される。
さらに、引き戸が閉鎖方向または開放方向に移動すると、この引き戸の移動に伴って、揺動レバー及びスライド部材は、戸枠側に対しては静止したままで、フレーム部材に対してガイド溝に沿って相対的に引き戸閉鎖または開放側に摺動する。
このとき、スライド部材は、付勢手段の付勢力に基づいて摺動するが、その速度は、抑制手段により制動されることによって、低速に保持される。
これにより、引き戸の閉鎖または開放の際には、引き戸が閉鎖位置または開放位置の手前まで高速で移動した後、引き戸が閉鎖位置または開放位置に近づくと、引き戸は、付勢手段により押動されると共に、抑制手段の制動によって低速に減速されて、閉鎖位置または開放位置まで移動する。
従って、引き戸が高速で閉鎖位置または開放位置に達することがなく、引き戸が戸枠に当たって大きな衝撃音が発生したり、あるいは付近に居る人が誤って手指を引き戸と戸枠の間に挟み込んでしまうようなことがない。
このとき、スライド部材は、付勢手段の付勢力に基づいて摺動するが、その速度は、抑制手段により制動されることによって、低速に保持される。
これにより、引き戸の閉鎖または開放の際には、引き戸が閉鎖位置または開放位置の手前まで高速で移動した後、引き戸が閉鎖位置または開放位置に近づくと、引き戸は、付勢手段により押動されると共に、抑制手段の制動によって低速に減速されて、閉鎖位置または開放位置まで移動する。
従って、引き戸が高速で閉鎖位置または開放位置に達することがなく、引き戸が戸枠に当たって大きな衝撃音が発生したり、あるいは付近に居る人が誤って手指を引き戸と戸枠の間に挟み込んでしまうようなことがない。
本発明による引き戸の開閉動作制御構造は、好ましくは、フレーム部材が、ガイド部材に対して一体的に取り付けられている。
この構成によれば、ガイド部材を引き戸に取り付けることによって、同時に開閉動作制御構造も引き戸に取り付けることができるので、本開閉動作制御構造の引き戸への組み付けが容易に且つ短時間で行なわれ得る。
この構成によれば、ガイド部材を引き戸に取り付けることによって、同時に開閉動作制御構造も引き戸に取り付けることができるので、本開閉動作制御構造の引き戸への組み付けが容易に且つ短時間で行なわれ得る。
本発明による引き戸の開閉動作制御構造は、好ましくは、係合部が、揺動軸より上側に配置されている。
この構成によれば、引き戸の閉鎖方向または開放方向への移動の際に、揺動レバーの係合部が戸枠側のトリガーに当たったとき、揺動レバーが確実に揺動することになる。
この構成によれば、引き戸の閉鎖方向または開放方向への移動の際に、揺動レバーの係合部が戸枠側のトリガーに当たったとき、揺動レバーが確実に揺動することになる。
本発明による引き戸の開閉動作制御構造は、好ましくは、ガイド溝と係合溝の間の継ぎ目部分が湾曲して形成されている。
この構成によれば、揺動レバーが揺動位置から非揺動位置まで揺動する際に、揺動レバーの係合軸が係合溝からガイド溝により一層スムースに移行することが可能になる。
この構成によれば、揺動レバーが揺動位置から非揺動位置まで揺動する際に、揺動レバーの係合軸が係合溝からガイド溝により一層スムースに移行することが可能になる。
本発明による引き戸の開閉動作制御構造は、好ましくは、フレーム部材が、引き戸開放または閉鎖側の端部付近に、ガイドレール上を転動するガイドローラを備えている。
この構成によれば、ベース部が揺動レバーの揺動軸及びスライド部材の摺動範囲を含むように長手方向に長く構成されていても、ガイドローラがガイドレール上を転動することによって、引き戸の開閉動作に伴って、ベース部そして開閉動作制御構造が円滑にガイドされることになる。
また、本発明による引き戸の開閉動作制御構造は、好ましくは、前記ガイド溝と前記係合溝の間の継ぎ目部分の角度が鈍角に形成されている。また、本発明による引き戸の開閉動作制御構造は、好ましくは、前記揺動軸が、前記係合溝側に向けて付勢されている。
このようにして、本発明によれば、簡単な構成により、部品コスト及び組立コストを低く抑えることが可能であると共に、閉鎖位置または開放位置付近で引き戸を確実に制動して、閉鎖位置または開放位置まで確実に低速移動させることができるようにした引き戸の開閉動作制御構造を提供することができる。
このようにして、本発明によれば、簡単な構成により、部品コスト及び組立コストを低く抑えることが可能であると共に、閉鎖位置または開放位置付近で引き戸を確実に制動して、閉鎖位置または開放位置まで確実に低速移動させることができるようにした引き戸の開閉動作制御構造を提供することができる。
図1は、本発明による引き戸の開閉動作制御構造の一実施形態を引き戸に組み込んだ状態を示している。
図1において、引き戸の開閉動作制御構造10は、建物等に設けられた開口部の戸枠11の上縁に設けられたガイドレール12に沿って長手方向(X方向)に移動可能に支持された引き戸(戸板)13の上縁に配置されたユニット部材20により、構成されている。
ここで、引き戸13は、その上縁両端付近に取り付けられたガイド部材14、14がガイドレール12に沿って走行することにより、ガイドレール12に沿って長手方向に移動すると共に、内蔵された自閉手段によって、閉鎖方向に付勢されている。
図1において、引き戸の開閉動作制御構造10は、建物等に設けられた開口部の戸枠11の上縁に設けられたガイドレール12に沿って長手方向(X方向)に移動可能に支持された引き戸(戸板)13の上縁に配置されたユニット部材20により、構成されている。
ここで、引き戸13は、その上縁両端付近に取り付けられたガイド部材14、14がガイドレール12に沿って走行することにより、ガイドレール12に沿って長手方向に移動すると共に、内蔵された自閉手段によって、閉鎖方向に付勢されている。
ガイドレール12は、図2(A)にて鎖線で示すように、例えば断面が中空の四角形として例えば長尺のアルミニウム材から構成されており、Z方向下方が開放していると共に、長手方向に垂直な横方向(Y方向)の両側の下縁が内側に折り返されることにより、その先端が上方を向いたレール部12aを形成している。
ガイド部材14は、公知の構成であって、図2に示すように、引き戸13の上縁両端付近にて引き戸13の上縁に設けられた凹陥部13a内に取り付けられる本体14aと、本体14aの上端から軸部14bを介して上方に連結される支持部14cに回転可能にX方向に隔置して取り付けられる二対の車輪14dと、から構成されている。
支持部14cは、軸部14bの上端からX方向両側に向かって延びており、一側(図示の場合、右側)に突出部(図示せず)を備えている。
支持部14cは、軸部14bの上端からX方向両側に向かって延びており、一側(図示の場合、右側)に突出部(図示せず)を備えている。
車輪14dは、図2及び図5に示すように、支持部14cのX方向両側に延びる部分で、Y方向両側に配置されている。
車輪14dの回転軸は、ガイドレール12内の両側に延びるように、支持部14cをY方向に貫通して配置されており、車輪14dが、それぞれガイドレール12内で対応するレール部12aに乗ることにより、引き戸13の開閉に伴ってレール部12a上を転動する。
車輪14dの回転軸は、ガイドレール12内の両側に延びるように、支持部14cをY方向に貫通して配置されており、車輪14dが、それぞれガイドレール12内で対応するレール部12aに乗ることにより、引き戸13の開閉に伴ってレール部12a上を転動する。
ユニット部材20は、図1に示すように、引き戸13の上端に取り付けられる二つのガイド部材14のうち、一方(図1にて左方)のガイド部材14の支持部14cの一端(図示の場合、右端)に一体的に取り付けられている。
ユニット部材20は、図2〜図7に示すように、フレーム部材21、スライド部材22、揺動レバー23、付勢手段としてのバネ24及び抑制手段としてのダンパー部材25を有している。
フレーム部材21は、引き戸開放側、即ち図2にて左側に、凹陥部21a(図3参照)を備えており、この凹陥部21aがガイド部材14の支持部14cの右端に設けられた突出部に係合することにより、支持部14cに対して一体的に取り付けられ、固定ネジ21eにより固定保持される。
フレーム部材21は、底部及び長手方向両側に位置する両側壁を有しており、これら両側壁に設けられた長手方向(X方向)に延びるガイド溝21b(図4参照)により、後述する揺動レバー23の揺動軸をX方向に摺動可能に且つ揺動可能に支持する。
ガイド溝21bは、その引き戸開放側の端部(図2にて右端)までの長さが、後述するように引き戸13の閉鎖位置までの移動により、揺動レバー23の係合軸がガイド溝21bの右端に当接しないように、選定されている。
ここで、フレーム部材21は、図4に示すように、そのガイド溝21bの引き戸閉鎖側の端部付近から上方に延びる係合溝21cを有している。
この係合溝21cは、揺動レバー23の揺動軸がガイド溝21bの引き戸閉鎖側の端部に位置するときの揺動レバー23の係合軸に対応する位置で、ガイド溝21bから分岐して、ガイド溝21bの接続部分から引き戸閉鎖側に向かって斜め上方に延びている。
そして、ガイド溝21bと係合溝21cとの間の接続部分は、角部が湾曲して形成されている。望ましくは、ガイド溝21bと係合溝21cとの間の接続部分が、90度以上の鈍角に形成されていることが望ましい。
ガイド溝21bは、その引き戸開放側の端部(図2にて右端)までの長さが、後述するように引き戸13の閉鎖位置までの移動により、揺動レバー23の係合軸がガイド溝21bの右端に当接しないように、選定されている。
ここで、フレーム部材21は、図4に示すように、そのガイド溝21bの引き戸閉鎖側の端部付近から上方に延びる係合溝21cを有している。
この係合溝21cは、揺動レバー23の揺動軸がガイド溝21bの引き戸閉鎖側の端部に位置するときの揺動レバー23の係合軸に対応する位置で、ガイド溝21bから分岐して、ガイド溝21bの接続部分から引き戸閉鎖側に向かって斜め上方に延びている。
そして、ガイド溝21bと係合溝21cとの間の接続部分は、角部が湾曲して形成されている。望ましくは、ガイド溝21bと係合溝21cとの間の接続部分が、90度以上の鈍角に形成されていることが望ましい。
フレーム部材21は、引き戸開放側(図2にて右方)の端部付近に、左右一対のガイドローラ21dを備えている。
これらガイドローラ21dは、ガイド部材14の車輪14dと共に、ガイドレール12のレール部12aに乗って、引き戸13の開閉移動に伴って転動する。
これらガイドローラ21dは、ガイド部材14の車輪14dと共に、ガイドレール12のレール部12aに乗って、引き戸13の開閉移動に伴って転動する。
スライド部材22は、フレーム部材21の両側壁の間に配置され、後述するように揺動レバー23の揺動軸がY方向に貫通する貫通孔22aを備えており、この揺動軸がフレーム部材のガイド溝21bに沿って案内されることにより、フレーム部材21内で長手方向(X方向)に摺動する。なお、揺動レバー23の揺動軸は、係合溝21c側に向けて、弾性部材などによって付勢されていることが望ましい。このような付勢により、揺動レバー23が、係合溝23cからガイド溝23bへと変移する際に、揺動軸がガイド溝23bから遠ざかるような変移が抑制されるため、ガイド溝23bとの境界部位に接触した際の、音の発生を一層抑制することができるようになる。
揺動レバー23は、図2〜図4に示すように、スライド部材22内に収容されており、揺動軸23aから長手方向両側に延びる二つのアーム部を有している。
ここで、揺動軸23aは、揺動レバー23の長手方向中央付近で左右方向(Y方向)に貫通する軸孔23b内に挿通され、さらに左右両側に突出して、フレーム部材21のガイド溝21b内に嵌入している。
ここで、揺動軸23aは、揺動レバー23の長手方向中央付近で左右方向(Y方向)に貫通する軸孔23b内に挿通され、さらに左右両側に突出して、フレーム部材21のガイド溝21b内に嵌入している。
揺動レバー23は、その軸孔23bの引き戸13とは反対側(図2(A)にて上側)に突出した係合部23cを有している。
この係合部23cは、本閉動作抑制構造10が引き戸13の上端に取り付けられた状態で、ガイドレール12内の上面近くまで延びている。
これに対して、戸枠側、図示の場合には、ガイドレール12内の上面には、トリガー26が取付ネジ26aにより取り付けられている。
ここで、トリガー26は、引き戸13の閉鎖位置より所定距離Dだけ手前の位置で、引き戸13に取り付けられたユニット部材20における揺動レバー23の係合部23cが当接する位置に配置されている。
また、トリガー26は、その引き戸開放側(図2にて右方)に、傾斜部26bを備えている。
トリガー26は、例えば金属板のプレス等による折り曲げ加工により形成されており、引き戸開放側(図2にて右方)の端部を折り返すことにより、傾斜部26bが形成される。
この係合部23cは、本閉動作抑制構造10が引き戸13の上端に取り付けられた状態で、ガイドレール12内の上面近くまで延びている。
これに対して、戸枠側、図示の場合には、ガイドレール12内の上面には、トリガー26が取付ネジ26aにより取り付けられている。
ここで、トリガー26は、引き戸13の閉鎖位置より所定距離Dだけ手前の位置で、引き戸13に取り付けられたユニット部材20における揺動レバー23の係合部23cが当接する位置に配置されている。
また、トリガー26は、その引き戸開放側(図2にて右方)に、傾斜部26bを備えている。
トリガー26は、例えば金属板のプレス等による折り曲げ加工により形成されており、引き戸開放側(図2にて右方)の端部を折り返すことにより、傾斜部26bが形成される。
これにより、引き戸13の閉鎖に伴って、ガイド部材14及びユニット部材20がガイドレール12内を引き戸閉鎖側に移動する際に、図5に示すように、揺動レバー23の係合部23cがトリガー26に当たって、揺動レバー23が図2(A)にて時計回りに揺動し、図6及び図7に示す位置まで揺動するようになっている。
また、揺動レバー23は、その引き戸開放側(図2にて右方)の端部付近に、Y方向に延びる軸孔23dを有しており、この軸孔23d内には、係合軸23eが挿通される。
係合軸23eは、スライド部材22に設けられたスロット22bを貫通して、フレーム部材21のガイド溝21bまたは係合溝21c内に嵌入する。
スロット22bは、貫通孔22aを中心とし且つ揺動軸23a及び係合軸23eの距離を半径とする円弧状に形成されており、揺動レバー23の揺動軸23aを中心とする揺動の際に、揺動レバー23の係合軸23eを円滑にガイドする。
係合軸23eは、スライド部材22に設けられたスロット22bを貫通して、フレーム部材21のガイド溝21bまたは係合溝21c内に嵌入する。
スロット22bは、貫通孔22aを中心とし且つ揺動軸23a及び係合軸23eの距離を半径とする円弧状に形成されており、揺動レバー23の揺動軸23aを中心とする揺動の際に、揺動レバー23の係合軸23eを円滑にガイドする。
さらに、揺動レバー23は、その引き戸閉鎖側(図2にて左方)の端部に、上方に突出する係合爪23fを備えている。
この係合爪23fは、揺動レバー23が図2にて時計回りに、図6及び図7に示す非揺動位置まで揺動したとき、ガイドレール12内の上面付近にまで上方移動して、後述するようにトリガー26の引き戸閉鎖側に係合するようになっている。
この係合爪23fは、揺動レバー23が図2にて時計回りに、図6及び図7に示す非揺動位置まで揺動したとき、ガイドレール12内の上面付近にまで上方移動して、後述するようにトリガー26の引き戸閉鎖側に係合するようになっている。
このようにして、揺動レバー23は、図2(A)及び図5に示す揺動位置から、図6及び図7に示す非揺動位置まで、時計回りに揺動する。
揺動位置においては、図5に詳細に示すように、揺動レバー23の係合軸23eがフレーム部材21の係合溝21cに係合していることにより、揺動レバー23及びスライド部材22は、フレーム部材21に対して長手方向に移動しないように係止される。
また、非揺動位置においては、図7に詳細に示すように、揺動レバー23の係合軸23eがフレーム部材21のガイド溝21b内に位置しているので、揺動レバー23の揺動軸23a及び係合軸23eがガイド溝21bに沿って移動することにより、揺動レバー23及びスライド部材22は、フレーム部材21に対して長手方向に移動し得る。
揺動位置においては、図5に詳細に示すように、揺動レバー23の係合軸23eがフレーム部材21の係合溝21cに係合していることにより、揺動レバー23及びスライド部材22は、フレーム部材21に対して長手方向に移動しないように係止される。
また、非揺動位置においては、図7に詳細に示すように、揺動レバー23の係合軸23eがフレーム部材21のガイド溝21b内に位置しているので、揺動レバー23の揺動軸23a及び係合軸23eがガイド溝21bに沿って移動することにより、揺動レバー23及びスライド部材22は、フレーム部材21に対して長手方向に移動し得る。
ここで、引き戸13が開放位置から閉鎖位置に向かって移動して、図8の下段に示すように、閉鎖位置から所定距離Dの位置に達するまでは、図2(A)及び図5に示すように、揺動レバー23は揺動位置に在って、揺動レバー23及びスライド部材22は、フレーム部材21、ユニット部材20そして引き戸13と一体的に移動する。
そして、引き戸13がこの位置からさらに閉鎖方向に移動すると、引き戸13の閉鎖方向への移動に伴って、揺動レバー23の係合部23cがトリガー26に当接し、相対的に揺動レバー23の係合部23cが引き戸13の開放方向に押動され、揺動レバー23が揺動軸23aの周りに時計回りに揺動して、非揺動位置に達すると共に、揺動レバー23の係合爪23fがトリガー26の引き戸閉鎖側に係合する。
さらに、引き戸13が閉鎖方向に移動すると、係合爪23fがトリガー26に係合していることにより、揺動レバー23及びスライド部材22はフレーム部材21に対して相対的に引き戸開放側に向かって摺動し、引き戸13が閉鎖位置に達すると、図8の上段に示すように、揺動レバー23の係合軸23eは、ガイド溝21bの右端付近まで移動し、引き戸13が戸枠に当たって、閉鎖位置で停止する。
そして、引き戸13がこの位置からさらに閉鎖方向に移動すると、引き戸13の閉鎖方向への移動に伴って、揺動レバー23の係合部23cがトリガー26に当接し、相対的に揺動レバー23の係合部23cが引き戸13の開放方向に押動され、揺動レバー23が揺動軸23aの周りに時計回りに揺動して、非揺動位置に達すると共に、揺動レバー23の係合爪23fがトリガー26の引き戸閉鎖側に係合する。
さらに、引き戸13が閉鎖方向に移動すると、係合爪23fがトリガー26に係合していることにより、揺動レバー23及びスライド部材22はフレーム部材21に対して相対的に引き戸開放側に向かって摺動し、引き戸13が閉鎖位置に達すると、図8の上段に示すように、揺動レバー23の係合軸23eは、ガイド溝21bの右端付近まで移動し、引き戸13が戸枠に当たって、閉鎖位置で停止する。
付勢部材としてのバネ24は、フレーム部材21内において、引き戸開放側(図2にて右方)の端部と、スライド部材22の引き戸開放側の端部との間に張架された引張りバネであって、スライド部材22をフレーム部材21内で引き戸開放側に付勢する。
抑制部材としてのダンパー部材25は、公知の構成であって、本体部25aと、本体部25aに対して入れ子式に移動可能である可動部25bとから構成されており、可動部25bが本体部25aに対して移動しようとするとき、その移動が抑制され、減速されるようになっている。
そして、ダンパー部材25は、フレーム部材21内において、その本体部25aの引き戸開放側(図2にて右方)の端部25cがフレーム部材21の右端に取り付けられると共に、可動部25bの先端25dがスライド部材22の取付部22cに係合している。
そして、ダンパー部材25は、フレーム部材21内において、その本体部25aの引き戸開放側(図2にて右方)の端部25cがフレーム部材21の右端に取り付けられると共に、可動部25bの先端25dがスライド部材22の取付部22cに係合している。
本発明による引き戸の開閉動作制御構造10は、以上のように構成されており、以下のように動作する。
まず、引き戸13の開放状態(より詳細には、引き戸13の左端が戸枠から所定距離D以上離れている状態)においては、図2(A)、図5に示すように、揺動レバー23が揺動位置に在って、その係合軸23eが係合溝21cに係合している。これにより、揺動レバー23及びスライド部材22は、フレーム部材21に対して長手方向に移動しないように係止されている。
従って、引き戸13の開閉移動に伴って、揺動レバー23は、フレーム部材21と一体的に長手方向(X方向)に移動し、その際、バネ24及びダンパー部材25は作用せず、制動作用は発生しない。このため、引き戸13は、内蔵された自閉のための手段のみによって閉鎖方向に付勢されている。
まず、引き戸13の開放状態(より詳細には、引き戸13の左端が戸枠から所定距離D以上離れている状態)においては、図2(A)、図5に示すように、揺動レバー23が揺動位置に在って、その係合軸23eが係合溝21cに係合している。これにより、揺動レバー23及びスライド部材22は、フレーム部材21に対して長手方向に移動しないように係止されている。
従って、引き戸13の開閉移動に伴って、揺動レバー23は、フレーム部材21と一体的に長手方向(X方向)に移動し、その際、バネ24及びダンパー部材25は作用せず、制動作用は発生しない。このため、引き戸13は、内蔵された自閉のための手段のみによって閉鎖方向に付勢されている。
そして、引き戸13が内蔵された自閉手段によって引き戸閉鎖方向(X2方向)に移動することにより、閉鎖位置から所定距離Dだけ手前の位置に達すると、図9(A)に示すように、揺動位置に在る揺動レバー23の係合部23cがトリガー26に当接する。
さらに、引き戸13が引き戸閉鎖方向(X2方向)に移動すると、図9(B)に示すように、トリガー26が揺動レバー23の係合部23cを相対的に引き戸開放方向(X1方向)に向かって押動する。
これにより、揺動レバー23は、揺動軸23aの周りに時計回りに揺動し、図9(C)に示すように、その係合軸23eがフレーム部材21の係合溝21cからガイド溝23b内に移動する。
同時に、揺動レバー23の揺動により、揺動レバー23の係合爪23fが上方に移動して、トリガー26の引き戸閉鎖側に係合する。
さらに、引き戸13が引き戸閉鎖方向(X2方向)に移動すると、図9(B)に示すように、トリガー26が揺動レバー23の係合部23cを相対的に引き戸開放方向(X1方向)に向かって押動する。
これにより、揺動レバー23は、揺動軸23aの周りに時計回りに揺動し、図9(C)に示すように、その係合軸23eがフレーム部材21の係合溝21cからガイド溝23b内に移動する。
同時に、揺動レバー23の揺動により、揺動レバー23の係合爪23fが上方に移動して、トリガー26の引き戸閉鎖側に係合する。
このとき、揺動レバー23は、揺動位置では、その係合軸23eが揺動軸23aより上方に位置しており、非揺動位置まで揺動する際には、係合軸23eは揺動軸23aを中心として揺動するので、係合軸23eは、揺動位置から非揺動位置まで、長手方向(X方向)に関して引き戸開放側にずれることになる。従って、係合溝21cの傾斜方向に対応して係合軸23eが移動するので、係合軸23eは係合溝21cに沿って円滑に摺動することになる。
従って、ガイド溝21bと係合溝21cの間の角部が湾曲し、かつ角度が鈍角となっていることと相まって、係合軸23eが係合溝21cの途中あるいは係合溝21cとガイド溝21bの間の角部で引っ掛かってしまうようなことはない。
従って、ガイド溝21bと係合溝21cの間の角部が湾曲し、かつ角度が鈍角となっていることと相まって、係合軸23eが係合溝21cの途中あるいは係合溝21cとガイド溝21bの間の角部で引っ掛かってしまうようなことはない。
さらに、引き戸13が引き戸閉鎖方向(X2方向)に移動すると、図9(D)に示すように、揺動レバー23の係合爪23fがトリガー26に係合していることにより、揺動レバー23そしてスライド部材22は、そのままの位置を保持しつつ、相対的にフレーム部材21に対して、ガイド溝21bに沿って引き戸開放方向(X1方向)に移動する。
このとき、スライド部材22は、バネ24の張力により引き戸開放側に向かって付勢されると共に、ダンパー部材25により、その移動が抑制される。これにより、スライド部材22は、バネ24により確実に閉鎖位置まで移動することになると共に、スライド部材22のフレーム部材21に対する移動が低速となる。
このとき、スライド部材22は、バネ24の張力により引き戸開放側に向かって付勢されると共に、ダンパー部材25により、その移動が抑制される。これにより、スライド部材22は、バネ24により確実に閉鎖位置まで移動することになると共に、スライド部材22のフレーム部材21に対する移動が低速となる。
最後に、引き戸13が閉鎖位置まで移動すると、図9(E)に示すように、引き戸13の左端が戸枠11に当接するが、引き戸13の移動速度が低速であることから、引き戸の閉鎖時における指挟み等が発生したとしても、引き戸による衝撃が小さくなると共に、引き戸が戸枠に当たる衝撃音も小さくなる。
このとき、揺動レバー23の係合軸23eは、フレーム部材21のガイド溝21bの右端まで達せず、従って、係合軸23eのガイド溝21b内での移動が、ガイド溝21bの右端により規制されるようなことはない。
このとき、揺動レバー23の係合軸23eは、フレーム部材21のガイド溝21bの右端まで達せず、従って、係合軸23eのガイド溝21b内での移動が、ガイド溝21bの右端により規制されるようなことはない。
このようにして、引き戸13の自動的な閉鎖の際に、引き戸13が閉鎖位置に近づいたとき、揺動レバー23が揺動位置から非揺動位置に揺動し、揺動レバー23及びスライド部材22がフレーム部材21内を引き戸開放側に摺動し、その際ダンパー部材25により減速されることにより、引き戸13の閉鎖時における指挟み等が発生したとしても、引き戸13による衝撃が小さくなる。また、揺動レバー23自体も係合溝21cとガイド溝21bとの間を変移する際においても、その境界での移動が円滑に行われることから、揺動レバー23に起因する音の発生も抑制することができるようになる。
本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施することができる。
例えば、上述した実施形態においては、付勢手段としてバネ24を備えているが、これに限らず、他の付勢手段であってもよい。
例えば、上述した実施形態においては、付勢手段としてバネ24を備えているが、これに限らず、他の付勢手段であってもよい。
上述した実施形態においては、抑制手段として、ダンパー部材25を備えているが、これに限らず、他の抑制手段であってもよい。
上述した実施形態においては、本引き戸の開閉動作制御構造10を自動式引き戸に組み込んだ場合について説明したが、これに限らず、自閉式でない手動式引き戸に本発明を適用することも可能であることは明らかである。
また、上述した実施形態においては、戸枠11の上縁にガイドレール12が取り付けられて、引き戸13の上端にガイド部材及びユニット部材が取り付けられているが、これに限らず、戸枠11の下縁にガイドレールが取り付けられて、引き戸13の下端にガイド部材及びユニット部材が取り付けられていてもよい。
さらに、上述した実施形態においては、戸枠側にガイドレールが取り付けられ、引き戸側にガイド部材及びユニット部材が取り付けられているが、これに限らず、引き戸側にガイドレールが取り付けられ、戸枠側にガイド部材及びユニット部材が取り付けられていてもよい。
また、上述した実施形態においては、本引き戸の開閉動作制御構造10は、引き戸13の閉鎖時に、閉鎖位置付近で引き戸13を制動しつつ閉鎖位置まで確実に移動させるようになっているが、これに限らず、引き戸13の開放時に、開放位置付近で引き戸13を制動しつつ開放位置まで確実に移動させることも可能である。
この場合、ガイドレール12及び引き戸13に対して、それぞれ引き戸13の開閉方向に関して逆向きにトリガー26及びユニット部材20を取り付けることにより、引き戸開放時の制御動作が実現可能である。
この場合、ガイドレール12及び引き戸13に対して、それぞれ引き戸13の開閉方向に関して逆向きにトリガー26及びユニット部材20を取り付けることにより、引き戸開放時の制御動作が実現可能である。
以上述べたように、本発明によれば、簡単な構成により、閉鎖位置または開放位置付近で引き戸を制動して、閉鎖位置または開放位置まで確実に低速移動させることができるようにした、極めて優れた引き戸の開閉動作制御構造が提供される。
10 引き戸の開閉動作制御構造
11 戸枠
12 ガイドレール
13 引き戸(戸板)
14 ガイド部材
20 ユニット部材
21 フレーム部材
21b ガイド溝
21c 係合溝
22 スライド部材
23 揺動レバー
23a 揺動軸
23c 係合部
23e 係合軸
23f 係合爪
24 バネ(付勢手段)
25 ダンパー部材(抑制手段)
26 トリガー
11 戸枠
12 ガイドレール
13 引き戸(戸板)
14 ガイド部材
20 ユニット部材
21 フレーム部材
21b ガイド溝
21c 係合溝
22 スライド部材
23 揺動レバー
23a 揺動軸
23c 係合部
23e 係合軸
23f 係合爪
24 バネ(付勢手段)
25 ダンパー部材(抑制手段)
26 トリガー
Claims (7)
- 戸枠または戸板の一方の上縁または下縁に設けられたガイドレールに沿ってガイド部材により長手方向に摺動可能に支持され引き戸の前記戸枠または戸板の他方の上端または下端側に設けられるユニット部材を有し、
前記ユニット部材は、
フレーム部材と、
前記フレーム部材に設けられた長手方向に延びるガイド溝に沿って摺動可能であるスライド部材と、
前記スライド部材内で、長手方向に対して垂直な横方向に延びる揺動軸の周りに揺動可能に支持される揺動レバーと、
前記スライド部材を引き戸開放方向または閉鎖方向に付勢する付勢手段と、
前記スライド部材の引き戸開放方向または閉鎖方向への移動を抑制する抑制部材と、
を有しており、
前記ガイド溝が上側または下側に分岐し且つ引き戸閉鎖または開放側に向かって斜めに延びる係合溝を備えていて、
前記揺動レバーが、その揺動に伴って、揺動位置では前記係合溝内に係合し且つ非揺動位置では前記ガイド溝内に係合する係合軸と、揺動位置で引き戸の閉鎖または開放移動により、閉鎖位置または開放位置の手前で戸枠または戸板の一方に設けられたトリガーと当接して、揺動レバーを非揺動位置まで移動させる係合部と、非揺動位置で前記トリガーの引き戸閉鎖または開放側に係合する係合爪と、を備えており、
引き戸の開放または閉鎖時には、揺動レバーが揺動位置に在って、前記スライド部材が揺動レバーを介して引き戸閉鎖または開放側に係止されており、
引き戸の閉鎖または開放時に、引き戸が閉鎖位置または開放位置付近に近づくと、前記トリガーが前記揺動レバーの係合部に当たって、前記揺動レバーが非揺動位置まで揺動し、その係合軸が前記係合溝からガイド溝に脱出し、前記揺動レバーの係合爪が前記トリガーの引き戸閉鎖または開放側に係合して、前記戸枠側に固定されることにより、前記揺動レバー及び前記スライド部材が前記引き戸の閉鎖または開放動作に伴って前記ガイド溝に沿って引き戸開放または閉鎖側に相対的に摺動し、その際、前記スライド部材が前記付勢手段により押動され且つ前記抑制部材により制動され、前記引き戸が閉鎖位置または開放位置まで低速で移動する、
ことを特徴とする、引き戸の開閉動作制御構造。 - 前記フレーム部材が、前記ガイド部材に対して一体的に取り付けられている、請求項1に記載の引き戸の開閉動作制御構造。
- 前記係合部が、前記揺動軸より上側に配置されている、請求項1または2に記載の引き戸の開閉動作制御構造。
- 前記ガイド溝と前記係合溝の間の継ぎ目部分が湾曲して形成されている、請求項1から3の何れかに記載の引き戸の開閉動作制御構造。
- 前記フレーム部材が、引き戸開放または閉鎖側の端部付近に、前記ガイドレール上を転動するガイドローラを備えている、請求項1から4の何れかに記載の引き戸の開閉動作制御構造。
- 前記ガイド溝と前記係合溝の間の継ぎ目部分の角度が鈍角に形成されている、請求項1から5の何れかに記載の引き戸の開閉動作制御構造。
- 前記揺動軸は、前記係合溝側に向けて付勢されている、請求項1から6の何れかに記載の引き戸の開閉動作制御構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015018232A JP2016142031A (ja) | 2015-02-02 | 2015-02-02 | 引き戸の開閉動作制御構造 |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2016142031A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111335794A (zh) * | 2020-03-17 | 2020-06-26 | 株洲合力电磁技术有限公司 | 一种新型滑动防护门 |
-
2015
- 2015-02-02 JP JP2015018232A patent/JP2016142031A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111335794A (zh) * | 2020-03-17 | 2020-06-26 | 株洲合力电磁技术有限公司 | 一种新型滑动防护门 |
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