JP2016140909A - リンク式アタッチメント駆動装置の軌跡変換方法 - Google Patents

リンク式アタッチメント駆動装置の軌跡変換方法 Download PDF

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Abstract

【課題】型締装置外の待機位置から型締装置内(金型間)の進入限位置間における、アタッチメントの進入・退出時に、金型間の任意の範囲におけるアタッチメントの二次元軌跡を略直線軌跡に変換できる、リンク式アタッチメント駆動装置の軌跡変換方法を提供する。
【解決手段】アタッチメント11と、取り付けられたアタッチメントを所定の二次元軌跡Kで移動させるリンクアーム機構12と、リンクアーム駆動手段13と、リンクアーム機構とリンクアーム駆動手段とが載置される本体部15と、本体部を、二次元軌跡の凸方向に移動可能に支持する本体部支持機構16と、本体部を二次元軌跡の凸方向に移動させる本体部駆動手段17と、を有するリンク式アタッチメント駆動装置において、リンクアーム駆動手段13及び本体部駆動手段17を同期制御させて、二次元軌跡Kの任意の範囲の移動軌跡を略直線軌跡に変換させるリンク式アタッチメント駆動装置の軌跡変換方法。
【選択図】図2

Description

本発明は、ダイカストマシンや射出成形機の付属装置で、金型キャビティ面へ離型剤を塗布させるためのスプレーヘッドや、金型に保持された製品を取り出すための把持機構等のアタッチメントがリンクアームの先端に取り付けられ、取り付けられたアタッチメントを所定の二次元軌跡で移動させるリンク式アタッチメント駆動装置の軌跡変換方法に関する。
ダイカストマシンや射出成形機は、一般的に二分割構造の金型を組み合わせて形成される金型キャビティ内に、溶融状態の金属(溶湯)や樹脂を射出装置により射出充填させ、冷却凝固させることにより、所望の形状の鋳造品や樹脂成形品を得る装置である。これらダイカストマシンや射出成形機には、型締装置により型開きさせた金型内にスプレーヘッド(スプレーカセット)を進入させて、同スプレーヘッドに配置されたノズルから、金型キャビティ面に水、エアー及び離型剤等を吹き付けて、同面の清掃、冷却及び離型剤塗布を行うスプレー装置や、型開きさせた金型のいずれか一方に保持されている鋳造品や樹脂成形品等の対象物を掴む(把持する)ことができる把持機構を進入させて、それら鋳造品や樹脂成形品等を金型から取り外し、型締装置外へ搬送する製品取出装置等の付属装置が配置され、鋳造品や樹脂成形品等の製造が自動運転で行われる。尚、本願においては、このようなスプレーヘッドや把持機構を「アタッチメント」、同アタッチメントが取り付けられた付属装置を「アタッチメント駆動装置」と呼称する。また、二分割構造の金型がそれぞれ取り付け可能な2つの金型取付盤を有し、少なくとも一方の金型取付盤を他方の金型取付盤に接近・離間させて同金型の型開閉動作又は型締め動作が可能な構成を「型締装置」と呼称する。
スプレー装置としては、多軸制御式の産業用ロボットを利用したものや、ダイカストマシンの型締装置の上方(具体的には固定盤上面や可動盤上面)に配置され、スプレーヘッドの水平方向(型開閉方向)の直線移動(横行)と垂直方向の直線移動(昇降)とを個別の駆動源で行わせる特許文献1のようなスプレー装置(同〔図1〕及び〔図2〕)がある。他には、リンクアーム先端に取り付けられたスプレーヘッドを、同リンクアームの構成(各構成リンクの長さ等)により規定される所定の二次元軌跡で移動させることで、特許文献1のようなスプレーヘッドの横行及び昇降を1つの駆動源により同時に行わせる、特許文献2のようなリンク式の自動スプレー装置(同〔図1〕及び〔図2〕)がある。
製品取出装置としては、多軸制御式の産業用ロボットを利用したものや、ダイカストマシンの型締装置の側面(具体的には型締装置の側面側の床面)に配置され、リンクアーム先端に取り付けられた製品着脱装置(把持機構)を、同リンクアームの構成により規定される所定の二次元軌跡で駆動させ、型開きさせた金型間に進入させるリンク式の製品取出装置(製品搬出装置)、例えば、特許文献3の〔図5〕乃至〔図7〕に挙げられている従来の製品搬出装置がある。
特許文献3の〔図5〕乃至〔図7〕を引用して、リンクアームの構成により規定される二次元軌跡を簡単に説明する。同〔図5〕に示されるリンクアームの構成によれば、駆動源である回転軸6の回転駆動により、把持機構が取り付けられるリンクアームの先端A(結合点A)は、〔図6〕及び〔図7〕に示されるように、床面と平行な水平面上の所定の二次元軌跡に沿って移動される。一般的にこの二次元軌跡は円弧に近い軌跡となる。よって、二次元軌跡を定義するために、この略円弧形状の膨らんだ部位を二次元軌跡の凸部と呼称し、この凸部の方向を二次元軌跡の凸方向と呼称する。この場合、凸方向は型開閉方向と一致する方向である。
また、特許文献2のリンク式の自動スプレー装置は、同図4において待機位置(a)から下端位置(b)までの下降軌跡が直線状に描いてある。しかしながら、スプレーノズル(スプレーヘッド)の昇降が平行リンク機構により行われるため、同段落〔0016〕、〔0021〕や〔0026〕他に記載されているように、図示されてはいないが、実際には円弧軌跡、すなわち、型開閉方向と平行な垂直面上の所定の二次元軌跡に沿って移動(昇降)される。この場合の二次元軌跡の凸方向も型開閉方向と一致する方向である。
一方、スプレー装置であっても、特許文献3の従来の製品搬出装置のように、ダイカストマシンの型締装置の側面に配置される場合、型開きされた金型間にスプレーヘッドを進入・退出させる二次元軌跡には2種類の形態がある。1つは、特許文献3のリンク式の製品搬出装置と同様に、床面と平行な水平面上でその凸方向が型開閉方向と一致する形態である。もう1つは、リンクアームの構成が、特許文献2のリンク式の自動スプレー装置と同じであって、その二次元軌跡が型開閉方向と直交する垂直面上にあり、その凸方向が上下方向と一致する形態である。更に、リンク式の製品取出装置を特許文献2のリンク式の自動スプレー装置のように、型締装置の上方に配置する形態であっても良い。このように、リンクアームの構成による二次元軌跡とその凸方向とは、取り付けられるアタッチメントの種類やアタッチメント駆動装置の配置により、二次元軌跡とその凸方向とが好適に配置される様々な形態が可能である。
また、近年は、アタッチメントの移動軌跡や移動制御(移動速度等)の自由度を高めるために、多軸制御式の産業用ロボットをベースとするアタッチメント駆動装置も採用されている。尚、特許文献2や特許文献3のように、アタッチメントがリンクアーム先端に取り付けられたアタッチメント駆動装置を特に「リンク式アタッチメント駆動装置」と呼称するものとする。
特開2005−034845号公報 特開2006−088198号公報 特開2006−212684号公報
特許文献1のように、2方向の駆動、例えば、横行及び昇降をそれぞれ別の駆動源で行わせるアタッチメント駆動装置は、横行及び昇降の制御自由度は高い。しかしながら、アタッチメントを型開閉方向に前進させる際、構造上、アタッチメント含む横行する部位の荷重や転倒モーメントを装置支持部位(基部)で支持する必要がある。そのため、アタッチメントの重量や横行ストロークが大きい、大型のダイカストマシンや射出成形機用のアタッチメント駆動装置には不向きであり、このようなアタッチメント駆動装置には、産業ロボットをベースとするアタッチメント駆動装置や、特許文献2及び3のようなリンク式アタッチメント駆動装置が採用されることが多い。
ここで、産業ロボットをベースとするアタッチメント駆動装置は、適切な可搬重量仕様のロボットを選定することにより、アタッチメントの移動軌跡や移動制御の自由度が高い。しかしながら、可搬重量の大きなロボットは高価であり、また、スプレーヘッドや把持装置等のアタッチメントの移動軌跡や移動制御、更にはロボット本体のメンテナンスにおいて、ロボットの動きを決めるティーチングや、トラブルシューティングを行うために、ロボットの専門知識や、ロボット管理やロボットとの混在作業に関する公的・民間資格を有する担当者が必要になる。
また、大型のダイカストマシンによる鋳造品や、射出成形機による樹脂成形品の製造においては、製造サイクルタイムの短縮が製品品質に次ぐ優先事項である。そのため、特にスプレー装置においては、金型キャビティ面の清掃、冷却及び離型剤塗布の必要な部位に、適切な距離から必要な流体を適宜吹き付けられるように、金型キャビティに合わせて、大型のスプレーヘッドにスプレーノズル等を予め複数個所に配置させて、型開き状態の金型間の所定位置に進入させて、同所定位置にスプレーヘッドを静止させた状態で、各種流体の吹き付けを一気に行わせ、吹き付け時間を可能な限り短縮する手法が主流である。その方が、金型間の清掃、冷却及び離型剤塗布の必要な部位に、小型のスプレーヘッドを複雑な移動軌跡で移動させて、各種流体の吹く付けを行わせるより、製造サイクルタイムが短縮でき、且つ、金型キャビティ面の清掃、冷却及び離型剤塗布をより確実に行わせることができると考えられている。
また、製品取出装置においては、把持させた製品を型締装置外へ搬送した後、製品を把持させた状態で複数個所に移動させ、製品冷却や不要部除去等の複数の後工程を行わせる場合に、産業ロボットをベースとするアタッチメント駆動装置が有効である。しかしながら、少なくとも大きな製品を把持させた状態で金型間においてこのような後工程を行わせる必要はないため、製品を取り出した後、型締装置外の所定位置へ搬送させるだけであれば、製品の搬送軌跡は単純なものでよい。そのため、産業ロボットをベースとするアタッチメント駆動装置において、大型のスプレーヘッドを採用する場合や、製品を型締装置外へ搬送させるだけの動作をさせる場合は、産業用ロボットが本来有しているアタッチメントの移動軌跡や移動制御の自由度をほとんど活かすことができず費用対効果が低い。
これに対して、リンク式アタッチメント駆動装置は、アタッチメントを所定の二次元軌跡に沿って移動させるのに基本的に1つの駆動源があればよい。そのため、大型のダイカストマシンや射出成形機の付属装置に好適である。しかしながら、リンク式アタッチメント駆動装置には、型開き状態の金型間におけるアタッチメントの移動軌跡が凸部を有する所定の二次元軌跡(略円弧軌跡)であることに起因する問題がある。
例えば、リンク式のスプレー装置においては、特許文献2の段落〔0016〕や〔0026〕他に記載されているように、同図4の下端位置(b)においてスプレーノズルがキャビティを形成した金型の一方から二次元軌跡(円弧軌跡)の凸方向(型開閉方向)に離れているため、下端位置(b)からの水平移動(同図4の距離L2)が必要となり、サイクルタイムの短縮を阻害する要因となる。
また、リンク式の製品取出装置においては、特許文献3の段落〔0004〕に記載されているように、「大型機の場合は製品も大きくなり、・・(中略)・・製品の厚み等の描く軌跡はFのようになりダイカストマシン内で金型等に触れずに直線的に移動させることが不可能となってしまう。」という問題がある。そのため、特に、大型のダイカストマシンや射出成形機用のリンク式アタッチメント駆動装置において、リンクアームの先端に取り付けたスプレーヘッドや把持装置や把持装置に把持させた製品等を、金型等に触れずに金型間への進入や金型間からの退出を行わせることが困難であったり、このような金型等との接触を回避するために、スプレーヘッドや把持装置や製品の仕様やサイズに制約が生じたりする。
一方、先に挙げた、特許文献2のリンク式の自動スプレー装置と同様のリンクアームの構成を有する、型締装置の側面側に配置されるリンク式アタッチメント駆動装置においては、平面図上ではアタッチメントを金型分割面と平行に直線状に移動させることができる。しかしながら、その二次元軌跡が型開閉方向と直交する垂直面上にあり、その凸方向が上下方向と一致するため、金型間に進入させる場合の上下のタイバー間寸法により、アタッチメント等の制約が生じる。
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたもので、具体的には、型締装置外の待機位置から型締装置内(金型間)の進入限位置間における、アタッチメントの進入・退出時に、金型間の任意の範囲におけるアタッチメントの二次元軌跡を略直線軌跡に変換できるリンク式アタッチメント駆動装置の軌跡変換方法を提供することを目的としている。
本発明の上記目的は、型締装置において、型開き状態の金型間に進入させて所定の機能を実行させるアタッチメントと、アタッチメントを取り付け可能で、取り付けられたアタッチメントを所定の二次元軌跡で移動させるリンクアーム機構と、リンクアーム機構を駆動させるリンクアーム駆動手段と、少なくともリンクアーム機構とリンクアーム駆動手段とが載置される本体部と、本体部を、二次元軌跡の凸方向に移動可能に支持する本体部支持機構と、本体部支持機構を駆動させて、本体部を二次元軌跡の凸方向に移動させる本体部駆動手段と、を有し、アタッチメントを金型間に対して進入・退出させるリンク式アタッチメント駆動装置において、リンクアーム駆動手段及び本体部駆動手段を同期制御させて、二次元軌跡の任意の範囲の移動軌跡を略直線軌跡に変換させるリンク式アタッチメント駆動装置の軌跡変換方法により達成される。
具体的には、アタッチメントが、二次元軌跡上の2点間を二次元軌跡に沿って時間Δtで移動する場合の、アタッチメントの凸方向の、一方の側への移動距離ΔLtを算出する移動距離算出工程と、二次元軌跡上の2点の一方の点へのアタッチメントの到達と略同時に、本体部を、アタッチメントの前記凸方向の他方の側へ、時間Δtで前記移動距離ΔLtと略同距離移動させる本体部移動制御工程と、を有し、予め設定された二次元軌跡の任意の範囲において、移動距離算出工程と本体部移動制御工程とを継続して行わせ、アタッチメントの任意の範囲の移動軌跡を略直線軌跡に変換させる。
また、予め設定された最大移動距離に到達後、移動方向を切り替える工程を含み、本体部を、二次元軌跡の凸方向の一方の側へ、時間Δtで移動距離ΔLt移動させる本体部移動制御工程と、アタッチメントが、二次元軌跡上の基準点から二次元軌跡に沿って時間Δtで移動する移動する場合の、基準点から凸方向の他方の側へ、凸方向に移動距離ΔLtと略同距離離間した移動点を算出すると共に、アタッチメントを、基準点から移動点まで、二次元軌跡に沿って時間Δtで移動させるために必要な移動速度ΔVtを算出して、アタッチメントを移動速度ΔVtで移動させるリンクアーム駆動制御工程と、を有し、予め設定された二次元軌跡の任意の範囲において、本体部移動制御工程とリンクアーム駆動制御工程とを継続して行わせ、アタッチメントの任意の範囲の移動軌跡を略直線軌跡に変換させても良い。
このように、リンクアームの二次元軌跡に沿って移動するアタッチメントに対して、同二次元軌跡上の任意の範囲において、同二次元軌跡の凸方向の移動距離と略同距離、リンクアーム機構とリンクアーム駆動手段とが載置された本体部を、アタッチメントを含めてその凸方向の移動と逆向きに移動させる制御、あるいは、本体部を凸方向に移動させて、その移動と逆向きに、本体部の凸方向の移動距離と略同距離、アタッチメントを二次元軌跡上で移動させる制御を行わせ、任意の範囲におけるアタッチメントの凸方向の移動距離を相殺させる。このようなリンクアーム駆動手段及び本体部駆動手段の同期制御により、二次元軌跡におけるアタッチメントの任意の範囲の移動軌跡を略直線軌跡に変換させることができる。
言い換えれば、前者は、アタッチメントを所定の二次元軌跡で移動させるリンクアーム駆動手段に対して、本体部を二次元軌跡の凸方向に直線移動させる本体部駆動手段を同期制御させるものであり、後者は、本体部を同二次元軌跡の凸方向へ直線移動させる本体部駆動手段に対して、アタッチメントを所定の二次元軌跡で移動させるリンクアーム駆動手段を同期制御させるものである。
更に、このような軌跡変換方法において、任意の範囲において変換される略直線軌跡の位置が、金型間においてアタッチメントを移動させる所望位置になるように、予め、本体部を凸方向に移動させて、二次元軌跡の位置を変更することが好ましい。
本発明に係る軌跡変換方法は、リンクアームの構成により規定される二次元軌跡の任意の範囲を略直線軌跡に変換させるものである。金型交換により金型が変更された場合は、二次元軌跡と金型との相対関係(位置)が変化するため、金型毎に、二次元軌跡の位置変更が必要となる。この位置変更は、本体部を二次元軌跡の凸方向に移動可能に支持する本体部支持機構と、この本体部支持機構を駆動させて、本体部を二次元軌跡の凸方向に移動させる本体部駆動手段により適宜行うことができる。この位置変更は、本発明においては、二次元軌跡に沿って移動されるアタッチメントと金型との干渉を回避するためだけではない。二次元軌跡の任意の範囲を変換させて得られる略直線軌跡が、アタッチメントが金型に対してより効果的に機能を実行できるような、金型間の所望位置になるように、予め、本体部を二次元軌跡の凸方向に移動させて、二次元軌跡の位置を変更することにより、アタッチメントを金型に対してより好適な相対関係を維持させた状態で移動させることができる。
本発明に係るリンク式アタッチメント駆動装置の軌跡変換方法は、型締装置において、型開き状態の金型間に進入させて所定の機能を実行させるアタッチメントと、
アタッチメントを取り付け可能で、取り付けられたアタッチメントを所定の二次元軌跡で移動させるリンクアーム機構と、
リンクアーム機構を駆動させるリンクアーム駆動手段と、
少なくともリンクアーム機構とリンクアーム駆動手段とが載置される本体部と、
本体部を、二次元軌跡の凸方向に移動可能に支持する本体部支持機構と、
本体部支持機構を駆動させて、本体部を二次元軌跡の凸方向に移動させる本体部駆動手段と、を有し、
前記アタッチメントを金型間に対して進入・退出させるリンク式アタッチメント駆動装置において、リンクアーム駆動手段及び本体部駆動手段を制御手段により同期制御させることにより、二次元軌跡の任意の範囲の移動軌跡を略直線軌跡に変換させる軌跡変換方法を実施することができる。
本発明の第1実施形態に係るリンク式アタッチメント駆動装置、アタッチメントの二次元軌跡、及び、変換された直線軌跡を示す概略側面図である。 本発明の第1実施形態に係る、任意の範囲の軌跡変換方法を説明する概略軌跡図である。 本発明の第1実施形態の代替例に係る、任意の範囲の軌跡変換方法を説明する概略軌跡図である。 本発明の第2実施形態に係るリンク式アタッチメント駆動装置、アタッチメントの二次元軌跡を示す概略側面図である。 本発明の第2実施形態に係る、任意の範囲の軌跡変換方法を説明する概略軌跡図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態に係るリンク式アタッチメント駆動装置及び軌跡変換方法について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るリンク式アタッチメント駆動装置、アタッチメントの二次元軌跡、及び、変換された直線軌跡を示す概略側面図である。図2は、本発明の第1実施形態に係る、任意の範囲の軌跡変換方法を説明する概略軌跡図である。図2(a)が、本発明の第1実施形態に係る、任意の範囲の軌跡変換方法を説明する概略軌跡図であり、図2(b)が、アタッチメント11の凸方向の移動が、前進から後退へと切り替わった後の軌跡変換方法を説明する概略軌跡図である。
第1実施形態に係るリンク式アタッチメント駆動装置10は、図1に示すように、アタッチメント11と、アタッチメント11をその先端に取り付け可能で、取り付けられたアタッチメント11を所定の二次元軌跡Kで移動させるリンクアーム機構12と、リンクアーム機構12を駆動させるリンクアーム駆動手段13と、少なくともリンクアーム機構12とリンクアーム駆動手段13とが載置される本体部15と、本体部15を、二次元軌跡Kの凸方向(この場合、型開閉方向)に移動可能に支持する本体部支持機構16と、本体部支持機構16を駆動させて、本体部15を二次元軌跡Kの凸方向に移動させる本体部駆動手段17と、リンクアーム駆動手段13と本体部駆動手段17とを同期制御可能な図示しない制御手段と、を有する。
リンクアーム機構12は、一端が本体部15に回転自在に支持された二つの平行な主リンク12a、12bと、一方の端部から、該主リンク12a、12bの他端のそれぞれを、所定距離だけ離間させた位置で、回転自在に連結させる従リンク12cとから構成され、従リンク12cの他方の端部Aにアタッチメント11の上方が支持されている。また、主リンク12aの本体部15への回転自在な支持部分は、ベルトや歯車等の回転運動伝達機構を介してリンクアーム駆動手段13により回転駆動される。図1中、実線で示すアタッチメント11及びリンクアーム機構12が、アタッチメント11の待機位置を示し、アタッチメント11の進入限位置(特許文献2の図4の下端位置(b)に相当)を二点鎖線で示している。尚、2本の二次元軌跡Kは、上方が従リンク12cの端部A(アタッチメント11の上方)の二次元軌跡であり、下方がアタッチメント11の下方の二次元軌跡である。主リンク12a、12bが平行リンクであるため、主リンク12a、12bがどの位置にあっても従リンク12cの床面に対する相対角度は一定である。そのため、アタッチメント11の上方を従リンク12cの端部Aに固定させても、アタッチメント11はその姿勢を維持させたまま二次元軌跡Kに沿って移動される。よって、アタッチメント11の下方の描く軌跡も二次元軌跡Kとなる。
第1実施形態に係るリンク式アタッチメント駆動装置10は、アタッチメント11がスプレーヘッドであるリンク式スプレー装置であって、一般的な横射出、横型締めのダイカストマシン1の固定盤3の上方に配置されているものとする。ダイカストマシン1を簡単に説明すると、固定盤3はベース部2に固定されており、固定盤3の金型取付面には固定金型3aが取り付けられている。固定盤3と対向する位置には、タイバー5に案内され、図示しない型締装置の駆動手段により、ベース部2上を型開閉方向に移動可能に可動盤4が配置されており、可動盤4の固定盤3と対向する金型取付面には可動金型4aが固定されている。図1においては、固定金型3及び可動金型4は型開き状態であり、固定金型3a及び可動金型4aがそれぞれ取り付け可能な固定盤3及び可動盤4と、可動盤4をタイバー5に沿って型開閉方向に移動可能な、型締装置の図示しない駆動手段とで「型締装置」を構成している。
第1実施形態に係るリンク式アタッチメント駆動装置10の説明に戻る。ダイカストマシン1の固定盤3の上方には本体部支持機構16が固定されている。そして、本体部支持機構16には、本体部15が二次元軌跡Kの凸方向(この場合、型開閉方向)に移動可能に支持されている。図1には、本体部支持機構16の一例として、本体部15が直動ガイドに案内され、ボールねじ機構16aを介して本体部駆動手段17により二次元軌跡Kの凸方向に移動可能に支持される形態を挙げているが、この形態に限定されるものではない。
図1中のアタッチメント11の下方の二次元軌跡Kにおいて、直線軌跡に変換させる任意の範囲の上端を点P1、下端を進入限位置である点P2とする。また、固定金型3a及び可動金型4aの金型分割面に平行な直線P1-P2´(一点鎖線)が描かれている。この直線が、二次元軌跡Kの任意の範囲である点P1から点P2の軌跡を直線状に変換させた直線軌跡K´である。図2を参照しながら、二次元軌跡Kの直線軌跡K´への軌跡変換方法を説明する。
図2(a)は、図1の固定金型3aと可動金型4aとの間に進入するアタッチメント11の下方の二次元軌跡Kと、この二次元軌跡Kの任意の範囲である点P1〜点P2の二次元軌跡を直線状に変換した直線軌跡K´とを示す概略軌跡図である。説明のために不要な構成については図示を省略している。
第1実施形態に係るリンク式アタッチメント駆動装置10の二次元軌跡Kの凸方向は型開閉方向と一致し、その凸部は可動金型4a側に突出している。説明のため、凸方向において、突出側(可動金型4a側/図2右側)を前方、同前方への移動を前進とし、前進量を+(プラス)表記とする。一方、凸方向における前方とは逆向き(固定金型3a側/図2左側)を後方、同後方への移動を後退とし、後退量を−(マイナス)表記とする。
第1実施形態に係る軌跡変換方法においては、まず、型開き状態の金型と二次元軌跡Kとの相対関係(位置)の調整が行われる。一般的なリンク式アタッチメント駆動装置においては、この調整は二次元軌跡Kに沿ってアタッチメント11を移動させるため、アタッチメント11の金型間への進入・退出の際、金型や金型上部の突出部等と干渉しないように、本体部15を本体部駆動手段17により凸方向(型開閉方向)に移動させ、型開き状態の金型と二次元軌跡Kとの相対関係(位置)を調整するものである。本発明においても同様であるが、更に、後述する任意の範囲、すなわち、変換される直線軌跡K´が、アタッチメント11が固定金型3a及び可動金型4aに対してより効果的に機能(この場合はスプレー機能)を実行できるような、型開き状態の固定金型3a及び可動金型4a間の所望位置になるように、二次元軌跡Kの位置が調整されることが好ましい。図2(a)に示すように、調整後の二次元軌跡Kは凸部の頂点TPが金型の上下方向の中央と略一致し、且つ、同凸部が若干可動金型4aに寄った位置に調整されている。
一方、一方、アタッチメント11の金型間への進入・退出の際、金型や金型上部の突出部等との干渉を防止するためのセンサや制御方法を十分に備えている場合は、干渉防止よりも、型開き状態の固定金型3a及び可動金型4a間における直線軌跡K´の位置を優先させて、二次元軌跡Kの位置が調整されても良い。
次に、二次元軌跡Kを直線軌跡に変換させる範囲(任意の範囲)を決定する。アタッチメント11と金型等との干渉を回避する上で、直線軌跡の上端位置は、アタッチメント11の下方が金型間に進入する位置から若干上方に余裕を持たせた位置が好ましい。これを点P1とする。一方、直線軌跡の下端は、金型キャビティ面の下端まで確実にエアー及び離型剤等を吹き付けて、同面の清掃、冷却及び離型剤塗布を行うために、金型キャビティ面の下端位置から若干下方に余裕を持たせた位置が好ましい。これを点P2とする。
次に、アタッチメント11を二次元軌跡Kの任意の範囲、すなわち、点P1から点P2へ移動させる間に行われる二つの工程を説明する。アタッチメント11が点P1に到達すると、アタッチメント11が、二次元軌跡K上の2点間を二次元軌跡Kに沿って時間Δtで移動する場合の、アタッチメント11の凸方向(型開閉方向)の、一方の側(前方/可動金型4a側)への移動距離ΔLtを算出する移動距離算出工程が行われる。説明を簡単にするため、二次元軌跡K上の2点を点P1と点PXとし、アタッチメント11が二次元軌跡Kに沿ってこの2点間を移動するのに時間Δtを要するものとする。また、この2点間(点P1から点PX)の二次元軌跡Kの凸方向(型開閉方向)の距離をΔLtとする。
アタッチメント11が点P1に到達すると、移動距離算出工程により、アタッチメント11が、二次元軌跡K上の2点間、点P1から点PXまでを二次元軌跡Kに沿って時間Δtで移動する場合の、アタッチメント11の凸方向(型開閉方向)の前方(可動金型4a側)への移動距離ΔLtが算出される。先に説明したように、これはアタッチメント11の前方への移動距離であるため「+ΔLt」と表記する。そして、算出された「+ΔLt」に基づき、本体部15を、二次元軌跡Kの凸方向の他方の側(後方/固定金型3a側)へ、時間Δtで移動距離「+ΔLt」と略同距離移動させる本体部移動制御工程が行われる。この本体部移動制御工程による本体部15の移動は後方への移動(後退)であるため、その移動距離を「−ΔLt」と表記する。
実際には、移動距離算出工程による「+ΔLt」の算出は微少時間で完了するため、アタッチメント11の点P1への到達と略同時に、これら移動距離算出工程と本体部移動制御工程とが略同時に行われる。その結果、アタッチメント11の時間Δt間の点P1から点PXへの移動において、アタッチメント11が凸方向に移動(前進)した移動距離「+ΔLt」は、本体部移動制御工程により、同じく時間Δt間に本体部15が凸方向に移動(後退)した移動距離「−ΔLt」により相殺され、二次元軌跡K上にある点PXは、実際には点PX´に位置することになる。すなわち、二次元軌跡Kの任意の範囲点P1から点PXまでの移動軌跡は、金型の分割面に対して平行な直線軌跡点P1から点PX´に変換される。
同様に、アタッチメント11が点PX(見かけ上は点PX´)に到達すると、移動距離算出工程により、アタッチメント11が、二次元軌跡K上の2点間、点PXから点PYまでを二次元軌跡Kに沿って時間Δt2で移動する場合の、二次元軌跡Kの凸方向の前方への移動距離「+ΔLt2」が算出される。そして、略同時に、算出された「+ΔLt2」に基づき、本体部15を、二次元軌跡Kの凸方向の後方/固定金型3a側)へ、時間Δt2で移動距離「−ΔLt」移動させる本体部移動制御工程が行われる。その結果、アタッチメント11の二次元軌跡Kの点PXから点PYまでの移動軌跡は、金型の分割面に対して平行な直線軌跡、点PX´から点PY´に変換される。
このように、移動距離算出工程と本体部移動制御工程とを継続して行わせることにより、点P1から点PYまでの移動軌跡を、金型分割面に対して平行な直線軌跡、点P1から点PY´に変換させることができる。
ここで、アタッチメント11の金型間への進入時、二次元軌跡Kに沿ったアタッチメント11の凸方向の移動は、二次元軌跡Kの凸部の頂点TPに到達するまでは前方(可動金型4a側)への移動(前進)である。そして、頂点TPへの到達時において、アタッチメント11の凸方向の移動量はゼロとなり、これ以降、アタッチメント11の凸方向の移動の向きは切り替わり、アタッチメント11が進入限位置(点P2)に到達するまで、二次元軌跡Kに沿ったアタッチメント11の凸方向の移動は後方(固定金型3a側)への移動(後退)となる。アタッチメント11の金型間への進入時における、アタッチメント11の凸方向の移動が後退である場合(頂点TP以降)の軌跡変換方法を、図2(b)を参照しながら説明する。
図2(b)は、アタッチメント11の凸方向の移動が、前進から後退へと切り替わった後の軌跡変換方法を説明する概略軌跡図である。アタッチメント11が頂点TP(見かけ上は点TP´)に到達すると、移動距離算出工程により、アタッチメント11が、二次元軌跡K上の2点間、頂点TPから点PZまでを二次元軌跡Kに沿って時間Δt3で移動する場合の、二次元軌跡Kの凸方向の後方への移動距離「−ΔLt3」が算出される。そして、略同時に、算出された「−ΔLt3」に基づき、本体部15を、二次元軌跡Kの凸方向の前方/可動金型4a側)へ、時間Δt3で移動距離「+ΔLt3」移動させる本体部移動制御工程が行われる。その結果、アタッチメント11の二次元軌跡Kの頂点TPから点PZまでの移動軌跡は、金型の分割面に対して平行な直線軌跡、点TP´から点PZ´に変換される。
同様にして、アタッチメント11が点PZ(見かけ上は点PZ´)に到達すると、移動距離算出工程により、アタッチメント11が、二次元軌跡K上の2点間、点PZから点P2までを二次元軌跡Kに沿って時間Δt4で移動する場合の、二次元軌跡Kの凸方向の後方への移動距離「−ΔLt4」が算出される。そして、略同時に、算出された「−ΔLt4」に基づき、本体部15を、二次元軌跡Kの凸方向の前方/可動金型4a側)へ、時間Δt4で移動距離「+ΔLt4」移動させる本体部移動制御工程が行われる。その結果、アタッチメント11の二次元軌跡Kの点PZから点P2までの移動軌跡は、金型の分割面に対して平行な直線軌跡、点PZ´から点P2´に変換される。このようにして、二次元軌跡Kの任意の範囲である点P1から点P2までの軌跡が、金型の分割面に対して平行な直線軌跡K´、すなわち、点P1から点P2´に連続的に変換される。
移動距離算出工程及び本体部移動制御工程は図示しない制御装置において行われる。この制御装置は、リンクアーム駆動手段13と本体部駆動手段17とを同期制御可能であればその形態に特に制約はない。リンク式アタッチメント駆動装置10用の制御装置であっても良いし、リンク式アタッチメント駆動装置10が配置されるダイカストマシンや射出成形機の制御装置内に制御ユニットとして内蔵されても良い。尚、第1実施形態においては、移動距離算出工程及び本体部移動制御工程を行わせる2点をより近接した2点にする程、変換される移動軌跡の全体は直線軌跡に近づく。しかしながら、変換される移動軌跡の全体を直線軌跡に近づける程、制御装置に高い計算能力や記憶容量等の高性能を必要とする場合がある。このような場合であっても、二次元軌跡Kの任意の範囲を必ずしも略完全な直線軌跡に変換させずとも、制御装置の能力範囲内で可能な略直線軌跡、例えば、二次元軌跡Kの凸方向に多少出入り(変位)のあるジグザグな軌跡に変換させることができれば、全く変換しない場合と比較して、任意の範囲における二次元軌跡の凸方向の変位幅を抑制することができ、アタッチメントに関する様々な制約を減少させることができる。また、第1実施形態に係る軌跡変換方法は、アタッチメント11を二次元軌跡Kで移動させるリンクアーム駆動手段13に対して、本体部15を二次元軌跡Kの凸方向に直線移動させる本体部駆動手段17を同期制御させるため、少なくとも本体部駆動手段17にサーボモータが採用されることが好ましい。
[第1実施形態に係る軌跡変換方法の代替例]
以上、第1実施形態に係るリンク式アタッチメント駆動装置及び軌跡変換方法について説明したが、第1実施形態に係る軌跡変換方法には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。例えば、第1実施形態に係る軌跡変換方法は、アタッチメント11を二次元軌跡Kで移動させるリンクアーム駆動手段13に対して、本体部15を二次元軌跡Kの凸方向に直線移動させる本体部駆動手段17を同期制御させるものであるが、第1実施形態に係るリンク式アタッチメント駆動装置(リンク式スプレー装置)と同じ構成において、本体部15を二次元軌跡Kの凸方向へ移動させる本体部移動手段17に対して、アタッチメント11を二次元軌跡Kで移動させるリンクアーム駆動手段13を同期制御させる軌跡変換方法も可能である。この代替例を、図3を参照しながら説明する。
図3は、図2(a)と同様に、本発明の第1実施形態の代替例に係る、任意の範囲の軌跡変換方法を説明する概略軌跡図である。第1実施形態に係る軌跡変換方法の代替例においても、まず、型開き状態の金型と二次元軌跡Kとの相対関係(位置)の調整が行われる。次に、二次元軌跡Kを直線軌跡に変換させる範囲(任意の範囲)を決定する点も同様である。
アタッチメント11を二次元軌跡Kの点P1から点P2へ移動させる間に行われる二つの工程を説明する。アタッチメント11が上記任意の範囲の点P1に到達すると、本体部15の後退動作が開始される。これは、本体部15を、二次元軌跡Kの凸方向の一方の側(後方/固定金型3a側)へ、時間Δtで移動距離ΔLt移動させる本体部移動制御工程によるものである。この本体部移動制御工程による本体部15の移動は後方への移動(後退)であるため、その移動距離を「−ΔLt」と表記する。
また、アタッチメント11が上記任意の範囲の点P1に到達すると、二次元軌跡K上の基準点から二次元軌跡Kに沿って時間Δtで移動する場合の、基準点から凸方向(型開閉方向)の他方の側(前方/可動金型4a側)へ、凸方向に移動距離「−ΔLt」と略同じ距離離間した移動点を算出すると共に、アタッチメント11を基準点から移動点まで、二次元軌跡Kに沿って時間Δtで移動させるために必要な移動速度ΔVtを算出して、アタッチメント11を移動速度ΔVtで移動させるリンクアーム駆動制御工程が行われる。説明を簡単にするため、二次元軌跡K上の基準点を点P1、移動点を点PXとし、この2点間(点P1から点PX)の二次元軌跡Kの凸方向の距離をΔLtとする。
アタッチメント11が点P1に到達すると、本体部移動制御工程による本体部15の後退動作(固定金型3a側)が開始され、本体部15は時間Δtで移動距離「−ΔLt」移動(後退)される。また、アタッチメント11が点P1に到達すると、リンクアーム駆動制御工程により、点P1を基準点とする移動点(点PX)が算出される。移動点(点PX)は二次元軌跡K上の点であり、基準点である点Pから凸方向の前方(可動金型4a側)へ、凸方向に移動距離「+ΔLt」離間した点である。また、同工程において、アタッチメント11を、基準点(点P1)から移動点(点PX)まで、二次元軌跡Kに沿って時間Δtで移動させるために必要な移動速度ΔVtが算出される。この移動速度はアタッチメント11を二次元軌跡Kに沿って可動金型4a側に接近させる移動速度なので「+ΔVt」と表記する。
実際には、リンクアーム駆動制御工程による移動点(点PX)の算出と、基準点(点P1)から移動点(点PX)までのアタッチメント11の移動速度「+ΔVt」の算出とは微少時間で完了するため、アタッチメント11の点P1への到達と略同時に、これら本体部移動制御工程とリンクアーム駆動制御工程とが略同時に行われる。その結果、本体部移動制御工程における、本体部15の時間Δt間の後退動作による移動距離「−ΔLt」は、リンクアーム駆動制御工程における、移動速度「+ΔVt」での点P1から点PXへのアタッチメント11の移動、すなわち、アタッチメント11の凸方向の、移動距離「+ΔLt」の前進動作(可動金型4a側)により相殺され、二次元軌跡K上にある点PXは、実際には点PX´に位置することになる。このようにして、第1実施形態に係る軌跡変換方法の代替例においても、二次元軌跡K上の点P1から点PXまでの移動軌跡は、金型の分割面に対して平行な直線軌跡点Pから点PX´に変換される。第1実施形態に係る軌跡変換方法の代替例は、本体部15を二次元軌跡Kの凸方向へ移動させる本体部移動手段17に対して、アタッチメント11を二次元軌跡Kで移動させるリンクアーム駆動手段13を同期制御させるため、少なくともリンクアーム駆動手段13にはサーボモータが採用されることが好ましい。
尚、第1実施形態に係る軌跡変換方法の代替例においても、アタッチメント11の金型間への進入時、二次元軌跡Kに沿ったアタッチメント11の凸方向の移動は、二次元軌跡Kの凸部の頂点TPにおいて、前進(可動金型4a側)から後退(固定金型3a側)に切り替わることに変わりはない。そのため、型開き状態の金型と二次元軌跡Kとの相対関係(位置)の調整が行われ、二次元軌跡Kを直線軌跡に変換させる範囲(任意の範囲/点P1及び点P2)を決定した後、点P1から頂点TPまでの凸方向(型開閉方向)の移動距離「+ΔLTP」を算出する。そして、算出された「+ΔLTP」に基づき、本体部移動制御工程による本体部15の後退動作(固定金型3a側)の最大後退距離(最大移動距離)を「−ΔLTP」とし、本体部15の移動距離(後退距離)が「−ΔLTP」に到達した後、本体部15の後退動作を前進動作に、すなわち、本体部15の移動方向を切り替える。当然ながら、この本体部15の前進動作は、本体部15の移動距離(前進距離)が「+ΔLTP」に到達するまで継続される。
アタッチメント11の二次元軌跡K上の点PXから点PYへの移動においても、点PXを基準点、点PYを移動点とすれば、点PXから点PYまでの二次元軌跡が、金型の分割面に対して平行な直線軌跡、点PX´から点PY´に変換されることは容易に理解できるため説明を割愛する。また、アタッチメント11の二次元軌跡Kに沿った頂点TPから点P2までの移動においても、本体部移動制御工程による本体部15の後退動作が前進動作に切り替えられるだけなので、本体部15の前進動作に合わせて、前進距離と略同距離、アタッチメント11が二次元曲線Kに沿って凸方向に後退動作するように、アタッチメント11をマイナスの移動速度で二次元軌跡Kに沿って固定金型3a側に接近させればよい。このように、頂点TPから点P2までの二次元軌跡も、金型の分割面に対して平行な直線軌跡、点TP´から点P2´に変換されることは容易に理解できるため、詳細な説明は割愛する。以上、説明したように、第1実施形態に係る軌跡変換方法の代替例においても、二次元軌跡Kの任意の範囲である点P1から点P2までの軌跡が、金型の分割面に対して平行な直線軌跡K´、すなわち、点P1から点P2´に連続的に変換される。
また、ダイカストマシンや射出成形機の型締装置の型開閉ストローク(ダイストローク)は一定である。そのため、固定金型3a及び可動金型4aを型合わせさせた場合の型開閉方向の金型の厚み(ダイハイト)によって、型開き状態の固定金型3a及び可動金型4a間の金型間距離や、固定盤3から固定金型3aの金型分割面までの距離、あるいは、可動盤4から可動金型7aの金型分割面までの距離が変化する。また、製造する製品が異なれば、製造された製品を把持する位置も異なる等、アタッチメントの種類によって、アタッチメントを金型間に進入させる場合の、固定金型3a及び可動金型4aのそれぞれの金型分割面からの理想的な、あるいは必要とするアタッチメントの離間距離も様々である。よって、固定金型3や可動金型4のそれぞれのダイハイト及びアタッチメントの種類等の関連データをダイカストマシンや射出成形機の操作盤から入力すると、型開き状態の金型と二次元軌跡Kとの相対関係(位置)の調整や、二次元軌跡を略直線軌跡に変換させる任意の範囲の設定が、ダイカストマシンや射出成形機の制御装置等において自動で行われる構成が好ましい。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係るリンク式アタッチメント駆動装置及び軌跡変換方法について、図4及び図5を用いて説明する。図4は、本発明の第2実施形態に係るリンク式アタッチメント駆動装置、アタッチメントの二次元軌跡を示す概略側面図である。図4(a)がリンク式アタッチメントと型締装置との配置関係を示す平面概略図であり、図4(b)が図4(a)のH−H矢視図である。図5は、本発明の第2実施形態に係る、任意の範囲の軌跡変換方法を説明する概略軌跡図である。
第2実施形態に係るリンク式アタッチメント駆動装置20は、アタッチメント21が把持機構であって、ダイカストマシンや射出成形機の型締装置の側面の床面に配置されるリンク式製品取出装置である。リンクアーム機構22の先端に取り付けられたアタッチメント21(把持機構)を、リンクアーム機構22の構成により規定される所定の二次元軌跡Lで駆動させ、型開きさせた金型間に進入させる。特許文献3に同様のリンク式製品取出装置が記載されているが、第2実施形態に係るリンク式製品取出装置20は、アタッチメント21が型開閉方向と直交する垂直面上の所定の二次元軌跡Lに沿って移動され、その凸方向が上下方向であることが、特許文献3のリンク式製品取出装置(二次元軌跡の凸方向が型開閉方向)と相違する。
リンクアーム機構22が、二つの平行な主リンク22a、22bと、従リンク22cとから構成され、従リンク22cの端部Bにアタッチメント22が支持されている点は第1実施形態のリンク式アタッチメント駆動装置10と同じである。本体部25は、本体部支持機構26により、二次元軌跡Kの凸方向(この場合、上下方向)に移動可能に支持されており、図示しない本体部駆動手段により上下方向に移動される。またリンク式アタッチメント駆動装置20は製品取出装置であるため、本体支持機構26とは別に、本体部25を型開閉方向に移動させる移動機構(図示せず)を備えている。これは、金型間に進入させた把持装置を、製品の把持部位まで型開閉方向の金型キャビティに接近する向きに移動させて把持させ、その後、金型キャビティから離間させる方向に移動させるための機構であり、二次元軌跡Lの軌跡変換方法には直接関係はない。
ここで、第2実施形態に係るリンク式アタッチメント駆動装置20(製品取出装置)は、第1実施形態と同様の、一般的な横射出、横型締めのダイカストマシンの型締装置の側面の床面に配置されているものとする。固定盤3はベース部2に固定されており、固定盤3の金型取付面には固定金型3aが取り付けられている。固定盤3と対向する位置には、タイバー5に案内され、型締機構6により、ベース部2上を型開閉方向に移動可能に可動盤4が配置されており、可動盤4の固定盤3と対向する金型取付面には可動金型4aが固定されている。図1においては、固定金型3a及び可動金型4aは型開き状態である。
第2実施形態に係るリンク式アタッチメント駆動装置20(製品取出装置)による製品取出工程を説明する。鋳造完了後、キュアリングタイム(冷却固化時間)が経過した後、可動金型4aを型締機構6により固定金型3aから型開きさせる。そして、主リンク22aの本体部25への回転自在な支持部分を、図示しないリンクアーム駆動手段により回転駆動させると、アタッチメント21は実線で示す待機位置から、一点鎖線で示す進入限位置まで、二次元軌跡Lに沿って移動される。第1実施形態と同様に、主リンク22a及び22bが平行リンクであるため、従リンク22cの床面に対する相対角度は一定であり、アタッチメント21の先端部分の描く軌跡も二次元軌跡Lとなる。
次に、上下のタイバー5間を通って、固定金型3a及び可動金型4a間に進入させたアタッチメント21を、進入限位置において、把持機構の把持部を開いた状態で型開閉方向に金型キャビティ側へ接近させ、その後、把持部を閉じて製品30(鋳造品)を把持させる。そして、ダイカストマシンの図示しない製品押出装置の製品押出動作に連動させて、製品を把持させた状態で、把持装置を金型キャビティから型開閉方向に離間させる。そして、進入限位置から二次元軌跡Lに沿って待機位置まで移動させ、製品を固定金型3a及び可動金型4a間から退避させる。把持させた製品を、金型間から待機位置までのいずれかの位置に配置させた図示しない製品搬送手段(搬送台車や搬送コンベア等)上に載置させた後、待機位置において、把持装置を次の製品取出工程のために待機させて製品取出工程が完了する。
第2実施形態に係るリンク式アタッチメント駆動装置20(製品取出装置)による製品取出工程においては、アタッチメント21の待機位置から進入限位置までの移動軌跡が、図4(a)に示す平面図上では直線軌跡であるため、特許文献2のリンク式の製品取出装置のように、把持装置や製品が金型に触れる虞は少ない。しかしながら、図4(b)に示すように、上下のタイバー5間を通過する把持装置の軌跡が、凸方向が上下方向と一致する二次元軌跡Lであるため、タイバー5との接触を回避するために、把持装置や製品の仕様やサイズに制約が生じたりする。このような場合においても、本発明に係る軌跡変換方法により、二次元軌跡Lの任意の範囲を略直線軌跡に変換させることで、上下のタイバー5との接触を回避する、あるいは、把持装置や製品の仕様やサイズに関する制約を少なくすることができる。これを、図5を参照しながら説明する。
図5は、図4(b)の上下のタイバー5間に進入するアタッチメント21の従リンク22cへの取付部分Bの二次元軌跡Lと、この二次元軌跡Lの任意の範囲である点P1〜点P2間の移動軌跡を直線状に変換した直線軌跡L´とを示す概略軌跡図である。説明のために不要な構成については図示を省略している。
第2実施形態に係るリンク式アタッチメント駆動装置20の二次元軌跡Lの凸方向は上下方向と一致し、その凸部は上方のタイバー5側に突出している。説明のため、凸方向において、突出側を上方、同上方への移動を上昇とし、上昇量を+(プラス)表記とする。一方、凸方向における上方とは逆向きを下方、同下方への移動を下降とし、下降量を−(マイナス)表記とする。
第2実施形態に係る軌跡変換方法においては、まず、上下のタイバー5と二次元軌跡Lとの相対関係(位置)の調整が行われる。これは、二次元軌跡Lに沿ってアタッチメント11を移動させるため、アタッチメント11の金型間への進入・退出の際、タイバー5と干渉しないように、本体部25を図示しない本体部駆動手段により凸方向(上下方向)に移動させ、タイバー5と二次元軌跡Lとの相対関係(位置)を調整するものである。第1実施形態と同様に、変換される直線軌跡L´が、アタッチメント11が上下のタイバー5に対してより効果的に機能(この場合は把持装置、すなわち、製品を把持させた状態で製品を金型間から金型外へ移動させる)を実行できるような、上下のタイバー5間の所望位置になるように、二次元軌跡Lの位置が調整されることが好ましい。図5に示すように、調整後の二次元軌跡Lは凸部の頂点TPが上方のタイバーの中央と略一致し、且つ、同凸部が上方のタイバー5から所定距離下方に離間するような位置に調整されている。
次に、二次元軌跡Lを直線軌跡に変換させる範囲(任意の範囲)を決定する。アタッチメント21や把持させた製品30と上下のタイバー5との干渉を回避する上で、アタッチメント21の金型間への進入時における直線軌跡の開始位置及び完了位置は、アタッチメント21に製品30を把持させた状態で、上下タイバー間を干渉無く直線軌跡で通過可能な位置が好ましい。尚、この変換後の直線軌跡を床面と平行にする必要は必ずしもないが、説明を簡単にするために、完了位置を、製品の把持高さに一致させた点P2(進入限位置と一致)、開始位置を点P2と同じ高さの点P1とする。
アタッチメント21が上記任意の範囲の点P1に到達すると、移動距離算出工程において、アタッチメント21が、二次元軌跡L上の2点間を二次元軌跡Lに沿って時間Δtで移動する場合の、アタッチメント21の凸方向(上下方向)の、一方の側(上方)への移動距離ΔLtが算出される。説明を簡単にするため、二次元軌跡L上の2点を点P1と点PXとし、アタッチメント21が二次元軌跡Lに沿ってこの2点間を移動するのに時間Δtを要するものとする。また、この2点間(点P1から点PX)の二次元軌跡Lの凸方向(上下方向)の距離をΔLtとする。これはアタッチメント21の上方への移動距離であるため「+ΔLt」と表記する。
そして、算出された「+ΔLt」に基づき、本体部25を、二次元軌跡Lの凸方向の他方の側(下方)へ、時間Δtで移動距離「+ΔLt」と略同距離移動させる本体部移動制御工程が行われる。この本体部移動制御工程による本体部25の移動は下方への移動(下降)であるため、その移動距離を「−ΔLt」と表記する。実際には、移動距離算出工程による「+ΔLt」の算出は微少時間で完了するため、アタッチメント21の点P1への到達と略同時に、これら移動距離算出工程と本体部移動制御工程とが略同時に行われる。その結果、アタッチメント21の時間Δt間の点P1から点PXへの移動において、アタッチメント11が凸方向に移動(上昇)した移動距離「+ΔLt」は、本体部移動制御工程により、同じく時間Δt間に本体部15が凸方向に移動(下降)した移動距離「−ΔLt」により相殺され、二次元軌跡L上にある点PXは、実際には点PX´に位置することになる。すなわち、二次元軌跡Lの任意の範囲点P1から点PXまでの移動軌跡は、タイバー5の軸方向に対して平行で、且つ、直交する直線軌跡点P1から点PX´に変換される。
同様に、アタッチメント21が点PX(見かけ上は点PX´)に到達すると、移動距離算出工程により、アタッチメント21が、二次元軌跡L上の2点間、点PXから頂点TPまでを二次元軌跡Lに沿って時間Δt2で移動する場合の、二次元軌跡Lの凸方向の上方への移動距離「+ΔLt2」が算出される。そして、略同時に、算出された「+ΔLt2」に基づき、本体部25を、二次元軌跡Lの凸方向の下方へ、時間Δt2で移動距離「−ΔLt2」移動させる本体部移動制御工程が行われる。その結果、アタッチメント21の二次元軌跡Lの点PXから頂点TPまでの移動軌跡は、タイバー5の軸方向に対して平行で、且つ、直交する直線軌跡、点PX´から点TP´に変換される。
アタッチメント21が、二次元軌跡L上の頂点TPから点P2までを二次元軌跡Lに沿って移動する間は、アタッチメント21の凸方向の移動が上方(上昇)から下方(下降)へと切り替わるだけなので、この間の軌跡変換方法については説明を割愛する。このように、予め設定された二次元軌跡Lの任意の範囲(点P1から点P2)において、移動距離算出工程と本体部移動制御工程とを継続して行わせることにより、点P1から点P2までの移動軌跡を、金型分割面に対して平行な直線軌跡L´(点P1から点P2)に変換させることができる。
また、第2実施形態においても、第1実施形態に係る軌跡変換方法の代替例と同様に、本体部25を二次元軌跡Lの凸方向へ移動させる図示しない本体部移動手段に対して、アタッチメント21を二次元軌跡Lで移動させる図示しないリンクアーム駆動手段を同期制御させる軌跡変換方法も可能である。
本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく色々な形で実施できる。第1実施形態や第2実施形態において、金型間、あるいは、上下タイバー間の二次元軌跡の多くの範囲を略直線状の直線軌跡に変換させる形態を説明したが、金型キャビティやタイバー等との干渉を回避するために最低限の範囲の軌跡を略直線軌跡に変換させても良い。また、金型間や上下タイバー間において、変換される略直線軌跡は必ずしも金型分割面やタイバー軸方向と平行である必要はなく、金型キャビティの特殊形状や上下タイバーとの接触回避のために、アタッチメントを斜め方向に略直線軌跡で移動させても良い。
更に、アタッチメントの進入・退出を繰り返させる場合においても、本発明に係る軌跡変換方法を採用して、任意の範囲において、アタッチメントを略直線軌跡で往復動作させても良いし、進入時と退出時でアタッチメントを異なる軌跡で移動させても良い。
10 リンク式アタッチメント駆動装置
11 アタッチメント
12 リンクアーム機構
12a、12b 主リンク
12c 従リンク
13 リンクアーム駆動手段
15 本体部
16 本体部支持機構
17 本体部駆動手段
20 リンク式アタッチメント駆動装置
21 アタッチメント
22 リンクアーム機構
22a、22b 主リンク
22c 従リンク
25 本体部

Claims (6)

  1. 型締装置において、型開き状態の金型間に進入させて所定の機能を実行させるアタッチメントと、
    前記アタッチメントを取り付け可能で、取り付けられた前記アタッチメントを所定の二次元軌跡で移動させるリンクアーム機構と、
    前記リンクアーム機構を駆動させるリンクアーム駆動手段と、
    少なくとも前記リンクアーム機構と前記リンクアーム駆動手段とが載置される本体部と、
    前記本体部を、前記二次元軌跡の凸方向に移動可能に支持する本体部支持機構と、
    前記本体部支持機構を駆動させて、前記本体部を前記二次元軌跡の前記凸方向に移動させる本体部駆動手段と、を有し、
    前記アタッチメントを前記金型間に対して進入・退出させるリンク式アタッチメント駆動装置において、
    前記リンクアーム駆動手段及び前記本体部駆動手段を同期制御させて、前記二次元軌跡の任意の範囲の移動軌跡を略直線軌跡に変換させるリンク式アタッチメント駆動装置の軌跡変換方法。
  2. 前記アタッチメントが、前記二次元軌跡上の2点間を前記二次元軌跡に沿って時間Δtで移動する場合の、前記アタッチメントの前記凸方向の、一方の側への移動距離ΔLtを算出する移動距離算出工程と、
    前記本体部を、前記二次元軌跡の前記凸方向の他方の側へ、時間Δtで前記移動距離ΔLtと略同距離移動させる本体部移動制御工程と、
    を有し、
    予め設定された前記二次元軌跡の前記任意の範囲において、前記移動距離算出工程と前記本体部移動制御工程とを継続して行わせ、前記アタッチメントの前記任意の範囲の移動軌跡を略直線軌跡に変換させる、請求項1に記載のリンク式アタッチメント駆動装置の軌跡変換方法。
  3. 予め設定された最大移動距離に到達後、移動方向を切り替える工程を含み、前記本体部を、前記二次元軌跡の前記凸方向の一方の側へ、時間Δtで移動距離ΔLt移動させる本体部移動制御工程と、
    前記アタッチメントが、前記二次元軌跡上の基準点から前記二次元軌跡に沿って時間Δtで移動する場合の、前記基準点から前記凸方向の他方の側へ、前記凸方向に前記移動距離ΔLtと略同距離離間した移動点を算出すると共に、
    前記アタッチメントを、前記基準点から前記移動点まで、前記二次元軌跡に沿って時間Δtで移動させるために必要な移動速度ΔVtを算出して、前記アタッチメントを前記移動速度ΔVtで移動させるリンクアーム駆動制御工程と、
    を有し、
    予め設定された前記二次元軌跡の前記任意の範囲において、前記本体部移動制御工程と前記リンクアーム駆動制御工程とを継続して行わせ、前記アタッチメントの前記任意の範囲の移動軌跡を略直線軌跡に変換させる、請求項1に記載のリンク式アタッチメント駆動装置の軌跡変換方法。
  4. 前記任意の範囲において変換される略直線軌跡の前記金型間の位置が、前記金型間において前記アタッチメントを移動させる所望位置になるように、予め、前記本体部を前記凸方向に移動させて、前記二次元軌跡の位置を変更する、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のリンク式アタッチメント駆動装置の軌跡変換方法。
  5. 前記リンクアーム駆動手段及び前記本体部駆動手段の少なくとも1つがサーボモータである、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のリンク式アタッチメント駆動装置の軌跡変換方法。
  6. 前記アタッチメントが、対象物を把持可能な把持機構及び流体を吐出可能なノズルを有するスプレーヘッドの少なくとも1つを備える、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のリンク式アタッチメント駆動装置の軌跡変換方法。
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