以下、本発明のエネルギー発生システムに係る実施形態について、図に基づいて説明する。
(実施形態1)
本発明の実施形態に係るエネルギー発生システムについて、図1と図2を用いて説明する。
図1は、本発明における固体酸化物形燃料電池システム1(エネルギー発生システム)の概要を示す概要図である。
この固体酸化物形燃料電池システム1は、燃料電池モジュール2、水タンク3、貯湯タンク4、熱交換器5、インバータ装置6、制御装置7及びガスセンサ8(検出装置)を備えている。これらは固体酸化物形燃料電池システム1の筐体内の収容室9に設けられている。
燃料電池モジュール2は、少なくとも燃料電池10を含んで構成されており、さらに、ケーシング11、気化器12、改質器13、燃焼部14及び燃焼触媒15を備えている。
ケーシング11は、断熱性材料で形成されている。ケーシング11は、燃料電池10、気化器12、改質器13、燃焼部14及び燃焼触媒15を覆っている。そのため、燃料電池モジュール2はケーシング11の外部と断熱されている。
燃料電池モジュール2は、カソードエアである空気と、少なくとも燃焼ガスであるメタンを含む都市ガス(資源)と、改質器13での水蒸気改質に使用される改質水と、が供給される。具体的には、空気は燃料電池モジュール2内のカソードエア室16へ供給され、供給された都市ガスと改質水は燃料電池モジュール2の気化器12へ供給される。
カソードエア室16は、後述の燃焼排ガス室17の下部に設けられている。空気をカソードエア室16に供給するために、一端がカソードエアブロア18に接続されたカソードエア供給管19の他端が、カソードエア室16に接続されている。
カソードエアブロア18が吸入する空気は、空気の除塵を行うために設けられたエアフィルタ20で除塵される。除塵された空気は、カソードエアブロア18によってカソードエア供給管19を通り、カソードエア室16に供給される。
カソードエア室16に供給された空気は、空気を燃料電池10へ導くためのカソードエア供給経路(図略)を通って、カソードエア流出口(図略)から燃料電池10へ供給される。
カソードエア流出口から燃料電池10へ供給された空気は、燃料電池10の後述するセルに設けられたカソードエア流路(図略)の下端から上端に向かって流出する。
都市ガスを気化器12に供給するために、一端が都市ガスの供給源である原燃料供給源21に接続された原燃料供給管22の他端が、気化器12に接続されている。
原燃料供給管22は、原燃料入口弁23と原燃料ガスブロア24が備えられている。都市ガスは、原燃料入口弁23と原燃料ガスブロア24を経由し、原燃料供給管22を通り、気化器12に供給される。
原燃料入口弁23の開閉は、制御装置7によって行われる。原燃料入口弁23は、都市ガスの供給路となっている原燃料供給管22の開放又は閉鎖を行って、都市ガスの供給可否を制御する。
原燃料ガスブロア24は、原燃料供給源21から供給された都市ガスを昇圧し、昇圧した都市ガスを気化器12へ供給する。原燃料ガスブロア24は、制御装置7により制御される。
改質水は水タンク3に貯えられており、改質水を気化器12に供給するために、一端が水タンク3に接続された改質水供給管25の他端が、気化器12に接続されている。改質水供給管25には、水タンク3に貯えられている改質水を気化器12へ送るための改質水ポンプ26が備えられており、改質水ポンプ26によって水タンク3から気化器12に改質水が供給される。
気化器12は、後述する燃焼部14で発生する火炎により加熱されており、改質水を蒸発させるために必要な熱が供給されている。熱が供給された気化器12において、水タンク3から供給された改質水が熱によって蒸発することにより、水蒸気が生成される。さらに、気化器12は、熱が供給されることで原燃料ガスブロア24から供給された都市ガスを予熱する。生成された水蒸気と予熱された都市ガスは、気化器12で混合されて混合ガスになる。混合ガスは、改質器13へ供給される。
改質器13は、後述する燃焼部14で発生する火炎により加熱されることで水蒸気改質反応に必要となる熱が供給されている。ここで言う水蒸気改質反応とは、改質触媒(図略)上で都市ガスに含まれるメタンと水蒸気から少なくとも水素を生成させる反応のことである。
改質器13には、改質触媒が設けられている。改質器13の改質触媒上では水蒸気改質反応が行われる。改質器13の改質触媒は、この水蒸気改質反応によって、気化器12より供給された混合ガスから改質ガスを生成する。改質ガスには、水素(生成成分)、一酸化炭素、二酸化炭素、水蒸気、改質器13で改質されなかった都市ガス及び改質に使用されなかった水蒸気となった改質水等が含まれている。
改質器13には、一端が燃料電池10の下部に設けられたアノードマニホールド27に接続された改質ガス供給管28の他端が接続されている。アノードマニホールド27は、改質ガスを燃料電池10へ導くための改質ガスの供給経路であり、アノードマニホールド27の上部には改質ガス流出口(図略)が設けられている。改質ガス供給管28及びアノードマニホールド27の改質ガス流出口を経由して流出した改質ガスは、燃料電池10へ供給される。
改質ガス流出口から燃料電池10へ供給された改質ガスは、燃料電池10のセルに設けられた改質ガス流路(図略)の下端から上端へ向かって流出する。
ここで、本発明の実施形態の固体酸化物形燃料電池システム1の燃料電池10は、燃料電池10の正極であり空気が供給されるカソード(図略)、燃料電池10の負極であり改質ガスが供給されるアノード(図略)及びアノードとカソードの間に介装された電解質(図略)からなるセルが複数積層されて構成されている。
カソードにおいて、カソードに設けられているカソードエア流路(図略)へ流入した空気に含まれる酸素は、カソードで電子を受け取り、酸素イオンを生成する。生成した酸素イオンは、電解質を経由してカソードからアノードへ移動する。
アノードでは、改質ガスに含まれている水素及び一酸化炭素とカソードから移動してきた酸素イオンとが反応し、水及び二酸化炭素が発生する。この反応の際に、酸素イオンから電子が放出されて電気を発生する、すなわち発電が行われる。
酸素イオンから放出された電子は、酸素イオンの生成のために再びカソードに供給される。このようにして、燃料電池10は発電を継続させる。なおこの発電は、直流電圧の発電である。
燃焼部14は、燃料電池10と気化器12及び改質器13との間に設けられている。燃焼部14には、燃料電池10のアノードから吐出されたガスであるアノードオフガスを着火する着火装置29が設けられている。
アノードオフガスは、発電反応において消費されなかった水素を含むため、可燃性を有する。燃焼部14において、アノードオフガスは、着火装置29により着火されて火炎を発生して燃焼している。また、この燃焼によって熱を有した燃焼排ガスを発生している。燃焼排ガスは、燃焼排ガス供給経路(図略)を通って、アノードマニホールド27の下部に設けられている燃焼排ガス室17へ供給される。
貯湯タンク4は、貯湯水を貯えている。貯湯タンク4は、貯湯水となる水を貯湯タンク4へ供給する給水源、不要となった貯湯水を排出する排水口、固体酸化物形燃料電池システム1の外部の住宅等に設けられている出湯装置及び燃焼排ガスと貯湯水とが熱交換をする後述の熱交換器5が接続されている。
出湯装置は、住宅などへ貯湯水の出湯が必要となった際、貯湯タンク4の貯湯水を出湯する。出湯する貯湯水の温度が所定の温度に達していない場合、出湯装置は貯湯水を所定の温度まで上昇させてから出湯する。
熱交換器5は、一端が燃焼排ガス室17に接続された燃焼排ガス排出管30の他端、一端が貯湯タンク4に接続された熱交換器入口ライン31の他端、一端が貯湯タンク4に接続された熱交換器出口ライン32の他端、排気ガス排出ライン33及び一端が水タンク3に接続された凝縮水供給管34が接続されている。
燃焼排ガス排出管30は、燃焼排ガス室17と熱交換器5とを連通している。燃焼排ガス排出管30は、燃焼部14で発生した燃焼排ガスの流路である。燃焼排ガスは、燃料電池モジュール2に設けられている燃焼触媒15において、一酸化炭素の少なくとも一部が除去されて、燃焼排ガス排出管30を通って熱交換器5へ供給される。
熱交換器入口ライン31は、貯湯タンク4と熱交換器5とを連通している。熱交換器入口ライン31には、貯湯タンク4の貯湯水を熱交換器5へ導出する排熱回収水ポンプ35が設けられている。貯湯水は、排熱回収水ポンプ35により熱交換器入口ライン31を通って熱交換器5に供給される。このようにして供給された燃焼排ガスと貯湯水が熱交換器5で熱交換される。熱交換された燃焼排ガスは、排気ガスとなる。
熱交換器出口ライン32は、熱交換器5と貯湯タンク4とを連通している。熱交換器5で熱交換された貯湯水は、熱交換器出口ライン32を通って貯湯タンク4に供給される。このようにして貯湯水は、熱交換器5と貯湯タンク4との間を循環する。
排気ガス排出ライン33は、熱交換器5に設けられており、排気ガスは、排気ガス排出ライン33から収容室9へ排出され、固体酸化物形燃料電池システム1の筐体に設けられた排気ガス排出口36から固体酸化物形燃料電池システム1の外部へ排出される。
凝縮水供給管34は、熱交換器5と水タンク3とを連通している。前述のように燃焼排ガスは熱交換器5で熱交換が行われ、燃焼排ガスに含有している水蒸気が凝縮されることで凝縮水を生成する。凝縮水は、凝縮水供給管34を経由して、改質水として水タンク3へ供給される。
さらに、インバータ装置6には、燃料電池10で発電した直流電圧が入力される。インバータ装置6は、入力された直流電圧を所定の交流電圧に変換し、ブレーカ37を介して電源ライン38に出力する。電源ライン38は、系統39及び負荷装置40と連通している。
ブレーカ37は、インバータ装置6と電源ライン38との間に設けられており、インバータ装置6と電源ライン38との連通のオンとオフを切り替える。
負荷装置40は、インバータ装置6から負荷装置40へ供給された電力を消費する装置であり、例えば、電化製品などである。
またインバータ装置6には、電源ライン38とブレーカ37を介して系統39からの交流電圧が入力される。インバータ装置6は、インバータ装置6に入力された交流電圧を所定の直流電圧に変換して制御装置7へ出力する。
具体的に、制御装置7はマイクロコンピュータ(図略)を備えている。さらに、マイクロコンピュータは、バスを介して接続される入出力インターフェース(図略)、固体酸化物形燃料電池システム1の運転を実施するCPU41、固体酸化物形燃料電池システム1の運転を実施するためのプログラムに必要な変数を一時的に記憶するRAM(図略)及び固体酸化物形燃料電池システム1の運転を実施するためのプログラムを記憶するROM(図略)等を備えている。
制御装置7は、補機を制御することによって固体酸化物形燃料電池システム1の運転を制御する。ここでいう補機とは、原燃料入口弁23、原燃料ガスブロア24、カソードエアブロア18、改質水ポンプ26、排熱回収水ポンプ35及びガスセンサ8等である。
ガスセンサ8は、メタンと水素の含有量を検出するガスの検出素子である感ガス素子、ガスセンサ8を作動させるための電源となる所定の電圧を入力するための電源端子及び感ガス素子で検出した検出結果を電圧信号として制御装置7に出力するための出力端子を備えた接触燃焼式ガスセンサである。
ガスセンサ8を収容室9に設けることによって、原燃料供給管22から供給された都市ガスの主成分であるメタンと燃料電池モジュール2で生成された水素の内、少なくともどちらかが、収容室9に流出しているか否かを検出できる。また、メタンや水素の収容室9への流出について、他の要因によって収容室9にメタンや水素が流出した場合であってもガスセンサ8は検出可能である。
ガスセンサ8の電源端子に電源となる所定の電圧が入力されている時に、ガスセンサ8はメタンや水素を検出可能となる。ここでいう所定の電圧とは、例えば、直流電圧の2.5Vである。
ガスセンサ8の感ガス素子で検出した検出結果は、電圧信号としてガスセンサ8の出力端子から制御装置7へ出力される。ガスセンサ8から出力される検出結果の電圧信号は、例えば、清浄な大気中であれば29mV〜31mVとなり、メタンを9000ppm含有していれば63.5mV〜87.5mVとなり、水素を7500ppm含有していれば65mV〜85mV等となる。ここで、メタンや水素の含有量が増加すると、ガスセンサ8から出力される検出結果の電圧信号の値は大きくなる。
また、故障によってガスセンサ8が短絡状態になった場合は、ガスセンサ8から出力される検出結果の電圧信号は0Vとなる。
さらに、故障によってガスセンサ8が断線状態になることでガスセンサ8と制御装置7とが連通していない場合やガスセンサ8が接続されておらずガスセンサ8と制御装置7とが連通していない場合、制御装置7は、ガスセンサ8から検出結果の電圧信号が入力されていない状態となる。この場合、制御装置7は、制御装置7の内部に設けられてガスセンサ8の電圧信号を検出する検出回路(図略)の入力端子にガスセンサ8からの電圧信号が入力されないため、検出回路の入力端子の状態が電気的に不安定となる。この状態の時、制御装置7は、あたかもガスセンサ8から117.85mVの電圧信号が制御装置7に入力されているかのように117.85mVを認識する。
次に、固体酸化物形燃料電池システム1の動作についての概略を説明する。ブレーカ37をオンすると、ブレーカ37及びインバータ装置6を経由して制御装置7へ電源が供給される。本実施形態においては、制御装置7に電源が供給されると同時に、制御装置7からガスセンサ8へ電源が供給される。ガスセンサ8へ電源が供給されるとガスセンサ8の感ガス素子でメタン及び水素の検出が開始され、検出結果の電圧信号が制御装置7へ出力される。
また、制御装置7は、電源が供給されると固体酸化物形燃料電池システム1の停止/待機モードを実行する。
停止/待機モードでは、原燃料ガスブロア24、カソードエアブロア18及び改質水ポンプ26は停止しており、発電に必要となる都市ガスと空気は燃料電池モジュール2へ供給されない。そのため、停止/待機モードにおいては、発電は行われない。
停止/待機モードの時に、固体酸化物形燃料電池システム1に備えられている起動スイッチ(図略)をオンすると、制御装置7は、固体酸化物形燃料電池システム1を停止/待機モードから暖気モードへと移行する。暖気モードは、気化器12、改質器13及び燃料電池10を発電に必要な温度まで昇温するためのモードである。暖気モードにおいては、発電は行われない。
制御装置7は、気化器12、改質器13及び燃料電池10を発電に必要な温度まで昇温するために必要となる補機類を作動させる。ここでいう補機類とは具体的には、原燃料ガスブロア24、改質水ポンプ26及びカソードエアブロア18等を作動させる。
気化器12、改質器13及び燃料電池10の昇温は、燃焼部14において、燃料電池10から排出された前述のアノードオフガスが着火装置29によって着火されて発生した火炎の熱によって昇温している。これによって気化器12や燃料電池10の温度が上昇する。
気化器12、改質器13及び燃料電池10は所定温度以上になると、制御装置7は固体酸化物形燃料電池システム1を暖気モードから発電モードへと移行させる。発電モードでは、燃料電池10が発電を行う。
発電モードの運転において、燃料電池10で発電される電力と負荷装置40で消費される消費電力とが同じとなるように、制御装置7は、原燃料ガスブロア24、改質水ポンプ26及びカソードエアブロア18等を制御する。これにより、発電に必要となる都市ガス、改質水、空気の供給が行われる。
固体酸化物形燃料電池システム1が暖気モードまたは発電モードの時に起動スイッチがオフされると、制御装置7は、暖気モードまたは発電モードから停止/待機モードへと移行する。具体的には、制御装置7は原燃料ガスブロア24、改質水ポンプ26及びカソードエアブロア18を停止させて、発電に必要となる都市ガス、改質水及び空気の供給を停止する。このようにして制御装置7は、固体酸化物形燃料電池システム1を停止/待機モードへ移行させる。
また、固体酸化物形燃料電池システム1が正常な状態ではないと制御装置7が認識した場合、起動スイッチのオンまたはオフの状態に関わらず、制御装置7は、原燃料ガスブロア24、改質水ポンプ26及びカソードエアブロア18等を停止させる、すなわち固体酸化物形燃料電池システム1を正常な状態にしなければ、固体酸化物形燃料電池システム1の運転を強制的に停止させる強制停止モードへと移行させる。強制停止モードへと移行した固体酸化物形燃料電池システム1は、固体酸化物形燃料電池システム1を正常な状態へ戻さなければ固体酸化物形燃料電池システム1の運転を再開することができない。
ここで、本発明の実施形態において、制御装置7が実施するガスセンサ8の状態判定のフローチャートについて説明する。
まず、図1の制御装置7は、図2のプログラムのステップS101において、図1のガスセンサ8が検出結果として出力している電圧信号であるガスセンサ出力電圧Vgを読み込む前に、ガスセンサ8が短絡状態になっていると判断した回数であるガスセンサ8の短絡状態の検出回数Csを0にクリアする。
また、ガスセンサ8が断線故障してガスセンサ8と制御装置7とが連通していない状態やガスセンサ8が接続されておらずガスセンサ8と制御装置7とが連通していない状態になっていると制御装置7が判断した回数であるガスセンサ8の未連通状態の検出回数Coを0にクリアする。
さらに、メタンと水素の少なくともどちらかが所定量より多く収容室9の中に流出した状態であると制御装置7が判断した回数であるガス漏れ状態の検出回数Clを0にクリアする。その後、制御装置7は、図2のプログラムをステップS102へ移行する。
ステップS102において、図1の制御装置7は、ガスセンサ出力電圧Vgが29mVより低い状態を3秒継続したか否かを判断する。ガスセンサ出力電圧Vgが29mVより低い状態を3秒継続していないと制御装置7が判断した場合、すなわち図2のステップS102の判断結果がNOの場合、図1の制御装置7は、図2のプログラムをステップS103に移行する。そして、ガスセンサ出力電圧Vgが29mVより低い状態を3秒継続したと、図1の制御装置7が判断した場合、すなわち図2のステップS102の判断結果がYESの場合、図1の制御装置7は、図2のプログラムをステップS104へ移行する。
ステップS104において、図1の制御装置7は、ガスセンサ8の短絡状態の検出回数Csを+1加算し、図2のプログラムをステップS105へ移行する。
ステップS105において、図1の制御装置7は、ガスセンサ8の短絡状態の検出回数Csが+5であるか否かを判断する。ガスセンサ8の短絡状態の検出回数Csが+5でない場合、すなわち図2のステップS105の判断結果がNOの場合、図1の制御装置7は、図2のプログラムをステップS102へ移行する。図1のガスセンサ8の短絡状態の検出回数Csが+5である場合、すなわち図2のステップS105の判断結果がYESの場合、図1の制御装置7は、図2のプログラムをステップS106へ移行する。
ステップS106において、図1の制御装置7は、ガスセンサ8が短絡状態であると判定し、図2のプログラムをステップS107へ移行する。
ステップS107において、図1の制御装置7は、原燃料入口弁23を閉鎖し、原燃料ガスブロア24を停止させて都市ガスの供給を停止させる。さらに、制御装置7はカソードエアブロア18を停止させて空気の供給を停止させる。さらに、制御装置7は改質水ポンプ26を停止させて改質水の供給を停止させる。すなわち制御装置7は、固体酸化物形燃料電池システム1を強制停止モードへ移行させる。
図2の前記したステップS103において、ガスセンサ出力電圧Vgが95mVより高い状態を3秒継続していないと図1の制御装置7が判断した場合、すなわち図2のステップS103の判断結果がNOの場合、図1の制御装置7は図2のプログラムをステップS108に移行する。ガスセンサ出力電圧Vgが95mVより高い状態を3秒継続していると、図1の制御装置7が判断した場合、すなわち図2のステップS103の判断結果がYESの場合、図1の制御装置7は、図2のプログラムをステップS109へ移行する。
ステップS109において、図1の制御装置7は、ガスセンサ8の未連通状態の検出回数Coを+1加算し、図2のステップS110へ移行する。
ステップS110において、図1の制御装置7は、ガスセンサ8の未連通状態の検出回数Coが+5であるか否かを判断する。ガスセンサ8の未連通状態の検出回数Coが+5でない場合、すなわち図2のステップS110の判断結果がNOの場合、図1の制御装置7は、図2のプログラムをステップS103へ移行する。図1のガスセンサ8の未連通状態の検出回数Coが+5である場合、すなわち図2のステップS110の判断結果がYESの場合、図1の制御装置7は、図2のプログラムをステップS111へ移行する。
ステップS111において、図1の制御装置7は、タイマー機能(許容手段)を60秒間作動させる。ここでいうタイマー機能は、ガスセンサ8の断線故障の状態、ガスセンサ8のメンテナンスに伴う取外し、ガスセンサ8の故障による交換に伴う取外し、ガスセンサ8の寿命による交換に伴う取外し、等でガスセンサ8が制御装置7と連通されていない状態を60秒間許容する機能である。タイマー機能作動後に60秒経過すると、制御装置7は、図2のプログラムをステップS112へ移行する。
ステップS112において、ガスセンサ出力電圧Vgが95mVより高い状態を3秒継続していると、図1の制御装置7が判断した場合、すなわち図2のステップS112の判断結果がYESの場合、図1の制御装置7は、図2のプログラムをステップS113へ移行する。ガスセンサ出力電圧Vgが95mVより高い状態を3秒継続していないと、図1の制御装置7が判断した場合、すなわち図2のステップS112の判断結果がNOの場合、図1の制御装置7は、図2のプログラムをステップS108へ移行する。
図2のステップS113において、図1の制御装置7は、ガスセンサ8と制御装置7とが連通していない状態、すなわち未連通状態であると判定し、図2のプログラムを前述のステップS107に移行し、固体酸化物形燃料電池システム1を強制停止モードへ移行させる。
図2の前記したステップS108において、ガスセンサ出力電圧Vgが85mVより高い状態を3秒継続していないと、図1の制御装置7が判断した場合、すなわち図2のステップS108の判断結果がNOの場合、図1の制御装置7はプログラムを図2のステップS101へ戻す。そして、ガスセンサ出力電圧Vgが85mVより高い状態を3秒継続していると、図1の制御装置7が判断した場合、すなわち図2のステップS108の判断結果がYESの場合、図1の制御装置7は、図2のプログラムをステップS114へ移行する。
ステップS114において、図1の制御装置7は、ガス漏れ状態の検出回数Clを+1加算し、図2のプログラムをステップS115へ移行する。
ステップS115において、図1の制御装置7は、ガス漏れ状態の検出回数Clが+5であるか否かを判断する。ガス漏れ状態の検出回数Clが+5でない場合、すなわち図2のステップS115の判断結果がNOの場合、図1の制御装置7は、図2のプログラムをステップS108へ戻す。ガス漏れ状態の検出回数Clが+5である場合、すなわちステップS115の判断結果がYESの場合、図1の制御装置7は、図2のプログラムをステップS116へ移行する。
ステップS116において、図1の制御装置7は、収容室9にメタンと水素のうち少なくともどちらかが所定量より多く流出したガス漏れの状態であると判定し、図2のプログラムをステップS107に移行し、図1の固体酸化物形燃料電池システム1を強制停止モードへ移行させる。
上記した実施の形態においては、以下のような作用効果を有する。すなわち制御装置7がタイマー機能を作動させることによって、タイマー機能が作動している60秒の間は、ガスセンサ8が断線してガスセンサ8と制御装置7とが連通されていない状態やガスセンサ8が取り外されてガスセンサ8と制御装置7とが連通されていない状態であっても、固体酸化物形燃料電池システム1は動作を継続することが可能となる。そのため、タイマー機能が作動している60秒の間にガスセンサ8の交換を速やかに行うことができ、作業工数の低減が可能となる。
上記した実施の形態では、所定時間を60秒とした。しかし、この所定時間は一例であり、ガスセンサ8を取り外し、再び取付けするまでの難易度、等の様々な要因を考慮して、30秒や300秒等としてもよい。
また、図2に記載の各設定値は、必要に応じて他の値とすることも可能である。例えば、ステップS102の判断時間を2秒、ステップS103のVgの閾値を90mV、ステップS115のClを+2、等とすることができる。
(実施形態2)
実施形態1においては、外部からのタイマー機能作動のための操作等が加えられなくても図1の制御装置7が自動で判断を行い、制御装置7がタイマー機能を作動させた。しかし、実施形態2では、自動ではなく外部からタイマー機能を作動させるための操作等を加える、すなわち手動でタイマー機能を作動させることも可能である。
手動でタイマー機能を作動させる一例として、タイマー機能を作動させるための所定のタイマー機能用スイッチ(図略)を固体酸化物形燃料電池システム1の筐体内または筐体外に設け、タイマー機能用スイッチをオンにすることでタイマー機能を作動させる方法がある。
この方法を実施形態2として図1及び図3を用いて説明する。なお実施形態2については、実施形態1と異なる点のみを説明し、同様の部分については説明を省略する。
タイマー機能用スイッチがオンされた時に、制御装置7は、タイマー機能用スイッチがオンであるという信号が制御装置7へ入力されることでタイマー機能用スイッチがオンであることを認識する。タイマー機能用スイッチをオンするタイミングは、固体酸化物形燃料電池システム1に電源が入力されて、制御装置7に電源が入力されている状態であれば任意のタイミングでよい。
以下に、実施形態2として、タイマー機能用スイッチをオンとして、タイマー機能を作動させ、かつ各設定値の一部を他の値に変更した一例について図1と図3に基づいて説明する。図1の制御装置7は、図3のフローチャートにしたがって、図1のガスセンサ8の状態判定を実施する。
まず制御装置7は、図3のステップS201において、ガスセンサ出力電圧Vgを読み込む前に、図1のガスセンサ8の短絡状態の検出回数Csを0にクリアし、ガスセンサ8の未連通状態の検出回数Coを0にクリアし、ガス漏れ検出回数Clを0にクリアする。その後、制御装置7は、図3のプログラムをステップS202へ移行する。
ステップS202において、図1の制御装置7は、ガスセンサ出力電圧Vgが15mVより低い状態を2秒継続したか否かを判断する。ガスセンサ出力電圧Vgが15mVより低い状態を2秒継続していないと制御装置7が判断した場合、すなわち図3のステップS202の判断結果がNOの場合、図1の制御装置7は、図3のプログラムをステップS203に移行する。そして、ガスセンサ出力電圧Vgが15mVより低い状態を2秒継続したと、図1の制御装置7が判断した場合、すなわち図3のステップS202の判断結果がYESの場合、図1の制御装置7は、図3のプログラムをステップS204に移行する。
ステップS204において、図1の制御装置7は、ガスセンサ8の短絡状態の検出回数Csを+1加算し、図3のプログラムをステップS205へ移行する。
ステップS205において、図1の制御装置7は、ガスセンサ8の短絡状態の検出回数Csが+3であるか否かを判断する。ガスセンサ8の短絡状態の検出回数Csが+3でない場合、すなわち図3のステップS205の判断結果がNOの場合、図1の制御装置7は、図3のプログラムをステップS202へ戻す。図1のガスセンサ8の短絡状態の検出回数Csが+3である場合、すなわち図3のステップS205の判断結果がYESの場合、図1の制御装置7は、図3のプログラムをステップS206へ移行する。
ステップS206において、図1の制御装置7は、ガスセンサ8が短絡状態であると判定し、図3のプログラムをステップS207へ移行する。
ステップS207において、図1の制御装置7は、原燃料入口弁23を閉鎖し、原燃料ガスブロア24を停止させて都市ガスの供給を停止させる。さらに、制御装置7はカソードエアブロア18を停止させて空気の供給を停止させる。さらに、制御装置7は改質水ポンプ26を停止させて改質水の供給を停止させる。すなわち制御装置7は、固体酸化物形燃料電池システム1を強制停止モードへ移行させる。
図3の前記したステップS203において、ガスセンサ出力電圧Vgが90mVより高い状態を3秒継続していないと、図1の制御装置7が判断した場合、すなわち図3のステップS203の判断結果がNOの場合、図1の制御装置7は、図3のプログラムをステップS208へ移行する。そして、ガスセンサ出力電圧Vgが90mVより高い状態を3秒継続していると、図1の制御装置7が判断した場合、すなわち図3のステップS203の判断結果がYESの場合、図1の制御装置7は、図3のプログラムをステップS209へ移行する。
ステップS209において、図1の制御装置7は、ガスセンサ8の未連通状態の検出回数Coを+1加算し、図3のプログラムをステップS210へ移行する。
ステップS210において、図1の制御装置7は、ガスセンサ8の未連通状態の検出回数Coが+5であるか否かを判断する。ガスセンサ8の未連通状態の検出回数Coが+5でない場合、すなわち図3のステップS210の判断結果がNOの場合、図1の制御装置7は、図3のプログラムをステップS203へ移行する。図1のガスセンサ8の未連通状態の検出回数Coが+5である場合、すなわち図3のステップS210の判断結果がYESの場合、図1の制御装置7は、図3のプログラムをステップS211へ移行する。
ステップS211において、図1の制御装置7は、ガスセンサ8の未連通状態であると判定し、図3のプログラムをステップS207へ移行する。
図3のステップS207において、図1の制御装置7は、固体酸化物形燃料電池システム1を強制停止モードへ移行させる。
図3の前記したステップS208において、ガスセンサ出力電圧Vgが70mVより高い状態を5秒継続していないと、図1の制御装置7が判断した場合、すなわち図3のステップS208の判断結果がNOの場合、図1の制御装置7は、図3のプログラムをステップS212へ移行する。そして、ガスセンサ出力電圧Vgが70mVより高い状態を5秒継続していると、図1の制御装置7が判断した場合、すなわち図3のステップS208の判断結果がYESの場合、図1の制御装置7は、図3のプログラムをステップS213へ移行する。
ステップS213において、図1の制御装置7は、ガス漏れ状態の検出回数Clを+1加算し、図3のプログラムをステップS214へ移行する。
ステップS214において、図1の制御装置7は、ガス漏れ状態の検出回数Clが+2であるか否かを判断する。ガス漏れ状態の検出回数Clが+2でない場合、すなわち図3のステップS214の判断結果がNOの場合、図1の制御装置7は、図3のプログラムをステップS208へ移行する。ガス漏れ状態の検出回数Clが+2である場合、すなわちステップS214の判断結果がYESの場合、図1の制御装置7は、図3のプログラムをステップS215へ移行する。
ステップS215において、図1の制御装置7は、収容室9にメタンと水素のうち少なくともどちらかが所定量より多く流出したガス漏れの状態であると判定し、図3のプログラムをステップS207へ移行する。
図3のステップS207において、図1の制御装置7は、固体酸化物形燃料電池システム1を強制停止モードへ移行させる。
図3の前記したステップS212において、図1の制御装置7は、タイマー機能用スイッチがオンになっているか否かを判断する。タイマー機能用スイッチがオンになっていない場合、すなわち図3のステップS212の判断結果がNOの場合、図1の制御装置7は、図3のプログラムをステップS201へ移行する。タイマー機能用スイッチがオンになっている場合、すなわちステップS212の判断結果がYESの場合、図1の制御装置7は、図3のプログラムをS216へ移行する。
ステップS216において、図1の制御装置7は、タイマー機能を300秒間作動させる。このタイマー機能は実施形態1にて説明した機能と同様である。300秒経過後、図1の制御装置7は、図3のプログラムをステップS217へ移行する。
ステップS217において、ガスセンサ出力電圧Vgが90mVより高い状態を3秒継続していないと、図1の制御装置7が判断した場合、すなわち図3のステップS217の判断結果がNOの場合、図1の制御装置7は、図3のプログラムをステップS201へ移行する。そして、ガスセンサ出力電圧Vgが90mVより高い状態を3秒継続していると、図1の制御装置7が判断した場合、すなわち図3のステップS217の判断結果がYESの場合、図1の制御装置7は、図3のプログラムをステップS218へ移行する。
ステップS218において、図1の制御装置7は、ガスセンサ8が未接続の状態であると判定し、図3のプログラムをステップS207へ移行する。図1の制御装置7は、固体酸化物形燃料電池システム1を強制停止モードへ移行させる。
上記した実施の形態において、以下のような作用効果を有する。すなわちタイマー機能用スイッチをオンにしてタイマー機能を作動させることによって、タイマー機能が作動している300秒の間は、実施形態1と同様に、ガスセンサ8が断線してガスセンサ8と制御装置7とが連通されていない状態やガスセンサ8が取り外されてガスセンサ8と制御装置7とが連通されていない状態であっても、固体酸化物形燃料電池システム1は動作を継続することが可能となる。そのため、タイマー機能が作動している300秒の間にガスセンサ8の交換を速やかに行うことができ、作業工数の低減が可能となる。
(実施形態3)
次に、実施形態3に係る固体酸化物形燃料電池システム1について図4〜図6に基づいて説明する。図4に示す実施形態3の固体酸化物形燃料電池システム1の基本構成は実施形態1及び実施形態2と同様である。そのため、実施形態3は、実施形態1及び実施形態2と異なる点のみを説明する。同様の部品については同じ符号を付して説明する。しかし、実施形態3では、制御装置7とガスセンサ8との連通に関しては、詳細に説明をする。
実施形態3において、制御装置7は、図4に示すように、前述のCPU41、信号発生装置(許容手段)42、切替装置(許容手段)43、増幅装置44、第1比較装置45及び第2比較装置46を備えている。
CPU41は、CPU41に入力された電圧信号を演算により40分の1倍する。この演算された電圧値を読込み、前述のROMにあらかじめ記憶させたプログラムを電圧信号の電圧値に応じたフローで実行する。
信号発生装置42は、電圧信号を出力する装置である。実施形態3において、信号発生装置42は、0.8Vの電圧信号を出力する。信号発生装置42は、ガスセンサ8から電圧信号が入力される制御装置7、すなわちCPU41がガスセンサ8から電圧信号が入力されない状態となった時に、後述する切替装置43を介してCPU41に0.8Vを出力する。
切替装置43は、CPU41及びガスセンサ8との連通をCPU41及び信号発生装置42との連通に切り替えるものである。
図5は、ガスセンサ8とCPU41との連通に係る概要を示すブロック図である。制御装置7には、前述のCPU41、切替装置43、増幅装置44、第1比較装置45、第2比較装置46及び信号発生装置42が設けられている。
切替装置43は、図5の(a)に示すガスセンサ8及びCPU41との連通から、図5の(b)に示す信号発生装置42及びCPU41との連通へと切り替えている。なお、実施形態3において、切替装置43は可動接点47、常閉接点48、常開接点49及び接点励磁用コイル50を有する機械式のc接点リレーを使用している。
この機械式のc接点リレーは、接点励磁用コイル50に所定の電圧が加えられると接点励磁用コイル50は磁気を有して可動接点47を常閉接点48側から常開接点49側へと切り替える構造となっている。ここで、接点励磁用コイル50に加えられる所定の電圧とは、可動接点47を常閉接点48側から常開接点49側へと切り替えるために接点励磁用コイル50に印加しなければならない最小の電圧である、すなわち接点励磁用コイル50の感動電圧である。実施形態3において、接点励磁用コイル50の感動電圧は、例えば3.75Vである。
実施形態3においては、切替装置43の接点励磁用コイル50に3.75V以上の電圧が加えられていない状態の時は、図5の(a)に示すように、可動接点47と常閉接点48とが連通されている。切替装置43の接点励磁用コイル50に3.75V以上の電圧が加えられている状態の時は、図5の(b)に示すように、可動接点47と常開接点49とが連通されている。
図5に示すように、切替装置43の可動接点47は、CPU41と接続されている。また、切替装置43の常閉接点48は増幅装置44及び第1比較装置45と接続されている。また、切替装置43の常開接点49は信号発生装置42と接続されている。また、切替装置43の接点励磁用コイル50は第2比較装置46と接続されている。
増幅装置44は、ガスセンサ8と接続されている。ここで、増幅装置44は入力された電圧信号を増幅させる装置である。実施形態3において、増幅装置44は、増幅装置44に入力された電圧信号を40倍に増幅し、切替装置43及び第1比較装置45に出力している。
例えば、前述のように、ガスセンサ8が清浄な大気であることを検知した場合、ガスセンサ8から出力されて増幅装置44に入力される電圧信号は29mV〜31mVである。増幅装置44に入力された29mV〜31mVの電圧信号は、増幅装置44によって40倍の1.16V〜1.24Vに増幅されて、切替装置43及び第1比較装置45に出力される。
さらに、前述のように、ガスセンサ8がメタンを9000ppm検出した場合、ガスセンサ8から出力されて増幅装置44に入力される電圧信号は63.5mV〜87.5mVである。増幅装置44に入力された63.5mV〜87.5mVの電圧信号は、増幅装置44によって40倍の2.54V〜3.5Vに増幅されて、切替装置43及び第1比較装置45に出力される。
さらに、前述のように、ガスセンサ8が水素を7500ppm検出した場合、ガスセンサ8から出力されて増幅装置44に入力される電圧信号は65mV〜85mVである。増幅装置44に入力された65mV〜85mVの電圧信号は、増幅装置44によって40倍の2.6V〜3.4Vに増幅されて、切替装置43及び第1比較装置45に出力される。
さらに、図5の(b)のように、制御装置7にガスセンサ8が連通されていない場合、ガスセンサ8からの電圧信号は増幅装置44に入力されないため0Vである。しかし、この場合、増幅装置44の内部のオペアンプ(図略)の入力端子にガスセンサ8からの電圧信号が入力されないため、オペアンプの入力端子の状態が電気的に不安定となる。この状態の時、増幅装置44は、4.714Vを切替装置43の常閉接点48及び第1比較装置45に出力する。
第1比較装置45は、増幅装置44、第2比較装置46及び切替装置43に接続されている。また、第1比較装置45は、第1比較装置45に設定された基準とする電圧、すなわち第1基準電圧と第1比較装置45に入力される電圧との大小を比較し、比較した結果に応じた電圧を第2比較装置46に出力する装置である。
実施形態3において、第1基準電圧は2.5Vとしている。第1比較装置45に入力される電圧が第1基準電圧の2.5Vより小さい場合、第1比較装置45は第2比較装置46に5Vを出力する。また、第1比較装置45に入力される電圧値が第1基準電圧の2.5Vより大きい場合、第1比較装置45は第2比較装置46に0Vを出力する。
例えば、第1比較装置45に入力される電圧が1.24Vであれば、第1基準電圧よりも入力される電圧の方が小さいため、第1比較装置45は第2比較装置46に5Vを出力する。また、第1比較装置45に入力される電圧が4.714Vであれば、第1基準電圧より入力される電圧の方が大きいため、第1比較装置45は第2比較装置46に0Vを出力する。
第2比較装置46は、第1比較装置45及び切替装置43の接点励磁用コイル50に接続されている。また、第2比較装置46は、第2比較装置46に設定された基準とする電圧、すなわち第2基準電圧と第2比較装置46に入力される電圧との大小を比較し、比較した結果に応じた電圧を切替装置43の接点励磁用コイル50に出力する装置である。
実施形態3において、第2基準電圧は2.5Vとしている。第1比較装置45から第2比較装置46に入力される電圧が第2基準電圧の2.5Vより小さい場合、第2比較装置46は接点励磁用コイル50に5Vを出力する。また、第1比較装置45から第2比較装置46に入力される電圧値が第2基準電圧の2.5Vより大きい場合、第2比較装置46は接点励磁用コイル50に0Vを出力する。
例えば、第1比較装置45から第2比較装置46に入力される電圧が0Vであれば、第2基準電圧よりも入力される電圧の方が小さいため、第2比較装置46は接点励磁用コイル50に5Vを出力する。また、第1比較装置45から第2比較装置46に入力される電圧が5Vであれば、第2基準電圧よりも入力される電圧の方が大きいため、第2比較装置46は接点励磁用コイル50に0Vを出力する。
信号発生装置42は、電圧信号を発生させ、発生させた電圧信号を切替装置43の常開接点49に出力する装置である。実施形態3において、信号発生装置42で発生させた電圧信号は、清浄な大気中でガスセンサ8から出力された電圧信号が増幅装置44によって40倍に増幅された1.24Vより低い値となっており、前述のように0.8Vである。
以下に、実施形態3における、切替装置43及び信号発生装置42に係る動作を図5の(a)及び図5の(b)に基づいて説明する。なお、この動作の説明において、ガスセンサ8は清浄な大気中での検出結果の電圧信号を出力している状態とする。
まず図5の(a)において、ガスセンサ8が、制御装置7の増幅装置44と連通されている場合を説明する。この時、ガスセンサ8はガスセンサ8の検出結果の電圧信号として31mVを出力している。ガスセンサ8から出力された電圧信号は増幅装置44へ入力される。
増幅装置44は、ガスセンサ8から入力された電圧信号の31mVを40倍に増幅している、すなわち1.24Vへと増幅している。増幅装置44によって増幅されたガスセンサ8の電圧信号は、第1比較装置45及び切替装置43へ出力される。
第1比較装置45は、増幅装置44から第1比較装置45に入力された電圧信号の電圧と第1基準電圧とを比較する。増幅装置44から第1比較装置45へ入力された電圧の1.24Vは、第1基準電圧の2.5Vより小さい。そのため、第1比較装置45は、第2比較装置46へ5Vを出力する。
第2比較装置46は、第1比較装置45から入力された電圧信号の電圧と第2基準電圧とを比較する。第2比較装置46へ入力された電圧信号の電圧である5Vは、第2基準電圧の2.5Vより大きい。そのため、第2比較装置46は、切替装置43の接点励磁用コイル50に0Vを出力する。
切替装置43の接点励磁用コイル50は、第2比較装置46から出力された電圧の0Vが入力されている。この0Vは接点励磁用コイル50の感動コイル電圧を満たしていない。そのため、可動接点47は常閉接点48と連通している。これにより、CPU41には、切替装置43の常閉接点48及び可動接点47を介して、増幅装置44から1.24Vが入力される。
CPU41は、増幅装置44から入力された1.24Vを40分の1倍することで、ガスセンサ8が出力した電圧信号の31mVを認識している。
次に、図5の(b)において、ガスセンサ8が制御装置7の増幅装置44と連通されていない場合を説明する。この時、前述のように増幅装置44の内部のオペアンプの入力端子(図略)の状態が不安定になっており、増幅装置44から第1比較装置45及び切替装置43へ4.714Vの電圧信号が出力される。
第1比較装置45は、増幅装置44から第1比較装置45に入力された電圧信号の電圧と第1基準電圧とを比較する。第1比較装置45に入力された4.714Vの電圧信号は、第1基準電圧の2.5Vより大きい。そのため、第1比較装置45は、第2比較装置46へ0Vの電圧信号を出力する。
第2比較装置46は、第1比較装置45から第2比較装置46に入力された電圧信号の電圧と第2基準電圧とを比較する。第2比較装置46に入力された0Vの電圧信号は、第2基準電圧の2.5Vより小さい。そのため、第2比較装置46は、切替装置43の接点励磁用コイル50に5Vを出力する。
切替装置43の接点励磁用コイル50は、第2比較装置46から出力された電圧の5Vが入力されている。この5Vは前述の接点励磁用コイル50の感動コイル電圧を満たしている。そのため、可動接点47は常開接点49と連通される。これにより、CPU41は、切替装置43の常閉接点48及び可動接点47を介して、信号発生装置42へ連通される。
信号発生装置42は、前述したように0.8Vの電圧信号を出力している。信号発生装置42はCPU41と連通されている。信号発生装置42から出力された0.8Vの電圧信号がCPU41へ入力される。
CPU41は、前述したように、CPU41に入力された電圧信号を40分の1倍して、ガスセンサ8が出力した電圧信号の電圧値を認識している。このようにして、CPU41は、信号発生装置42からCPU41に入力された0.8Vを40分の1倍した20mVの電圧信号が、あたかもガスセンサ8から出力されているかのように認識する。この20mVは、後述する清浄な大気中やメタンを9000ppm含有している状態や水素を7500ppm含有している状態やガスセンサ8が制御装置7の増幅装置44と連通されていない場合において、CPU41が認識する電圧信号の電圧値とは異なっており、これらの電圧値よりも低い電圧値の電圧信号となっている。
ここで、上記した清浄な大気中でガスセンサ8が増幅装置44に出力した29mV〜31mVの電圧信号は、増幅装置44で40倍に増幅されて1.16V〜1.24Vの電圧信号となり、切替装置43を介して、CPU41へ入力される。CPU41は、CPU41に入力された1.16V〜1.24Vの電圧信号を40分の1倍することで、ガスセンサ8が29mV〜31mVの電圧信号を出力していると認識する。
さらに、メタンを9000ppm含有した状態の時、ガスセンサ8が増幅装置44に出力した63.5mV〜87.5mVの電圧信号は、増幅装置44で40倍に増幅されて2.54V〜3.5Vの電圧信号となり、切替装置43を介して、CPU41へ入力される。CPU41は、CPU41に入力された2.54V〜3.5Vの電圧信号を40分の1倍することで、ガスセンサ8が63.5mV〜87.5mVの電圧信号を出力していると認識する。
さらに、水素を7500ppm含有した状態の時、ガスセンサ8が増幅装置44に出力した65mV〜85mVの電圧信号は、増幅装置44で40倍に増幅されて2.6V〜3.4Vの電圧信号となり、切替装置43を介して、CPU41へ入力される。CPU41は、CPU41に入力された2.6V〜3.4Vの電圧信号を40分の1倍することで、ガスセンサ8が65mV〜85mVの電圧信号を出力していると認識する。
さらに、ガスセンサ8が制御装置7の増幅装置44と連通されていない状態の時、増幅装置44から4.714Vの電圧信号が切替装置43を介して、CPU41へ入力される。CPU41は、CPU41に入力された4.714Vの電圧信号を40分の1倍することで、ガスセンサ8が連通されていない状態の時の電圧信号である117.85mVの電圧信号を認識する。
次に、図5の(b)に示すような、ガスセンサ8が制御装置7に接続されていない状態に、再びガスセンサ8が制御装置7に接続されると、ガスセンサ8から31mVの電圧信号が増幅装置44に入力される。増幅装置44に入力されたこの電圧信号は、前述のように増幅装置44によって40倍の1.24Vへと増幅される。増幅装置44によって増幅された1.24Vの電圧信号は、第1比較装置45及び切替装置43へ出力される。
第1比較装置45へ入力された1.24Vの電圧信号は、第1基準電圧の2.5Vより小さい。そのため、第1比較装置45は、第2比較装置46へ5Vの電圧信号を出力する。
第2比較装置46へ入力された5Vの電圧信号は、第2基準電圧の2.5Vより大きい。そのため、第2比較装置46は、切替装置43の接点励磁用コイル50に0Vを出力する。
切替装置43の接点励磁用コイル50には第2比較装置46から出力された0Vの電圧信号が入力される。また、切替装置43の常閉接点48には増幅装置44から1.24Vの電圧信号が入力される。接点励磁用コイル50には0Vの電圧信号が入力されており、接点励磁用コイル50の感動コイル電圧を満たしていない。よって、可動接点47は常閉接点48と連通される、すなわち前述した図5の(a)の状態となる。CPU41は、前述した図5の(a)の状態の場合と同様に、増幅装置44及び切替装置43を介して、前述のとおり40倍に増幅されて1.24Vになったガスセンサ8の電圧信号が入力される。
図4のCPU41は、ガスセンサ8での状態検出を図6のフローチャートにしたがって実施する。
まず図6のプログラムのステップS301において、図4のCPU41は、ガスセンサ8が出力している電圧信号の電圧値であるガスセンサ出力電圧Vgを読み込む前に、図4のガスセンサ8の短絡状態の検出回数Csを0にクリアする。さらに、図4のCPU41は、図4のガスセンサ8の未連通状態の検出回数Coを0にクリアする。さらに、図4のCPU41は、ガス漏れ状態の検出回数Clを0にクリアする。CPU41は、図6のプログラムをステップS302へ移行する。
ステップS302において、図4のCPU41は、ガスセンサ出力電圧Vgが0Vの状態を3秒継続したか否かを判断する。ガスセンサ出力電圧Vgが0Vの状態を3秒継続していないとCPU41が判断した場合、すなわち、図6のステップS302の判断結果がNOの場合、図4のCPU41は、図6のプログラムをステップS303へ移行する。そして、ガスセンサ出力電圧Vgが0Vの状態を3秒継続したと、図4のCPU41が判断した場合、すなわち、図6のステップS302の判断結果がYESの場合、図4のCPU41は、図6のプログラムをステップS304へ移行する。
ステップS304において、図4のCPU41は、ガスセンサ8の短絡状態の検出回数Csを+1加算し、図6のプログラムをステップS305へ移行する。
ステップS305において、図4のCPU41は、図4のガスセンサ8の短絡状態の検出回数Csが+5であるか否かを判断する。ガスセンサ8の短絡状態の検出回数Csが+5でない場合、すなわち、図6のステップS305の判断結果がNOの場合、図4のCPU41は、図6のプログラムをステップS302へ移行する。図4のガスセンサ8の短絡状態の検出回数Csが+5である場合、すなわち、図6のステップS305の判断結果がYESの場合、図4のCPU41は、図6のプログラムをステップS306へ移行する。
ステップS306において、図4のCPU41は、ガスセンサ8が短絡状態であると判定し、図6のプログラムをステップS307へ移行する。
ステップS307において、図4のCPU41は、原燃料入口弁23を閉鎖させ、原燃料ガスブロア24を停止させて都市ガスの供給を停止させる。さらに、CPU41は、カソードエアブロア18を停止させて空気の供給を停止させる。さらに、CPU41は、改質水ポンプ26を停止させて改質水の供給を停止させる。すなわち、CPU41は、固体酸化物形燃料電池システム1を強制停止モードへ移行させる。
図6の前記したステップS303において、ガスセンサ出力電圧Vgが117.85mVの状態を3秒継続していないと図4のCPU41が判断した場合、すなわち、図6のステップS303の判断結果がNOの場合、図4のCPU41は図6のプログラムをステップS308へ移行する。また、ガスセンサ出力電圧Vgが117.85mVの状態を3秒継続していると、図4のCPU41が判断した場合、すなわち、図6のステップS303の判断結果がYESの場合、図4のCPU41は、図6のプログラムをステップS309へ移行する。
ステップS309において、図4のCPU41は、図5の切替装置43の可動接点47が動作できない状態であると判定し、図6のプログラムを前述したステップS307へ移行し、図4の固体酸化物形燃料電池システム1を強制停止モードへ移行させる。
図6の前記したステップS308において、ガスセンサ出力電圧Vgが20mVの状態を10秒継続していないと図4のCPU41が判断した場合、すなわち、図6のステップS308の判断結果がNOの場合、図4のCPU41は図6のプログラムをステップS310へ移行する。また、ガスセンサ出力電圧Vgが20mVの状態を10秒継続していると、図4のCPU41が判断した場合、すなわち、図6のステップS308の判断結果がYESの場合、図4のCPU41は、図6のプログラムをステップS311へ移行する。
ステップS311において、図4のCPU41は、ガスセンサ8の未連通状態の検出回数Coを+1加算し、図6のステップS312へ移行する。
ステップS312において、図4のCPU41は、ガスセンサ8の未連通状態の検出回数Coが+5であるか否かを判断する。ガスセンサ8の未連通状態の検出回数Coが+5でない場合、すなわち、図6のステップS312の判断結果がNOの場合、図4のCPU41は、図6のプログラムをステップS308へ移行する。ガスセンサ8の未連通状態の検出回数Coが+5である場合、すなわち、図6のステップS312の判断結果がYESの場合、図4のCPU41は、図6のプログラムをステップS313へ移行する。
ステップS313において、図4のCPU41は、ガスセンサ8が未連通状態であると判定し、図6のプログラムを前述のステップS307へ移行する。
ステップS307において、図4のCPU41は、固体酸化物形燃料電池システム1を強制停止モードへ移行させる。
図6の前記したステップS310において、ガスセンサ出力電圧Vgが85mVより高い状態を3秒継続していないと、図4のCPU41が判断した場合、すなわち、図6のステップS310の判断結果がNOの場合、図4のCPU41は図6のプログラムをステップS301へ移行する。また、ガスセンサ出力電圧Vgが85mVより高い状態を3秒継続していると、図4のCPU41が判断した場合、すなわち、図6のステップS310の判断結果がYESの場合、図4のCPU41は、図6のプログラムをステップS314へ移行する。
ステップS314において、図4のCPU41は、ガス漏れ状態の検出回数Clを+1加算し、図6のプログラムをステップS315へ移行する。
ステップS315において、図4のCPU41は、ガスセンサ8のガス漏れ状態の検出回数Clが+5であるか否かを判断する。ガスセンサ8のガス漏れ状態の検出回数Clが+5でない場合、すなわち、図6のステップS315の判断結果がNOの場合、図4のCPU41は、図6のプログラムをステップS310へ移行する。図4のガスセンサ8のガス漏れ状態の検出回数Clが+5である場合、すなわち、図6のステップS315の判断結果がYESの場合、図4のCPU41は、図6のプログラムをステップS316へ移行する。
ステップS316において、図4のCPU41は、前述したガス漏れ状態であると判定し、図6のプログラムを前述のステップS307へ移行する。
ステップS307において、図4のCPU41は、固体酸化物形燃料電池システム1を強制停止モードへ移行させる。
上記した実施の形態において、以下のような作用効果を有する。すなわち、図4の信号発生装置42及び切替装置43を固体酸化物形燃料電池システム1に設け、制御装置7、すなわちCPU41がガスセンサ8からの電圧信号を取得できない状態となった時に、CPU41及びガスセンサ8との連通をCPU41及び信号発生装置42との連通に切り替えることによって、CPU41と信号発生装置42とが連通している図6のステップS308、ステップS311及びステップS312が実行されている50秒までは、実施形態1及び実施形態2と同様に、図4のガスセンサ8が断線してガスセンサ8とCPU41とが連通されていない状態やガスセンサ8が取り外されてガスセンサ8とCPU41とが連通されていない状態であっても、固体酸化物形燃料電池システム1は動作を継続することが可能となる。そのため、CPU41と信号発生装置42とが連通している図6のステップS308、ステップS311及びステップS312が実行されている50秒までは、図4のガスセンサ8の交換を速やかに行うことができ、作業工数の低減が可能となる。
実施形態3において、機械式のリレーを用いて一例を示したが、半導体式のリレー等を用いてもよい。さらに、c接点リレーを用いて一例を示したが、a接点リレーやb接点リレーのような構造のリレーを用いてもよいし、a接点リレー、b接点リレー、c接点リレー及び半導体式のリレーを組み合わせて用いてもよい。
上述のように、制御装置7及びCPU41は、ガスセンサ8での状態検出を図2、図3及び図6のフローチャートに記載の各閾値及び設定値に従って各ステップを判断したが、各閾値及び設定値は、必要に応じて変更してもよい。
上述のようにエネルギー発生システムとして固定酸化物形燃料電池システムを用いて一例を示したが、本発明におけるエネルギー発生システムとは、電気、熱、光、動力、等のエネルギーを発生させるエネルギー発生システムであればよい。典型的には、本発明と同様または異なる方式を用いた燃料電池システム、ガスエンジン発電システム、太陽光発電システム、水力発電システム、風力発電システム、地熱発電システム、潮力発電システム、海流発電システム、潮流発電システム、バイオマス発電システム、車、などがある。
また上述のように検出装置としてガスセンサ8を用いて一例を示したが、本発明における検出装置とは、物理状態の変化を検出する装置であればよい。典型的には、本発明と同様または異なる方式を用いたガスセンサ、水位センサ、流量センサ、圧力センサ、サーモスタット、サーミスタ、ポテンショメータ、歪み計、速度計、ジャイロ計、熱電対、温度計、風速計、光センサ、湿度センサ、回転数センサ、赤外線センサ、などがある。
このように、上記した実施の形態で述べた具体的構成は、本発明の一例を示したものにすぎず、本発明はそのような具体的構成に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の態様を採り得るものである。