JP2006153601A - ガスセンサの故障検出装置およびガスセンサの故障検出方法 - Google Patents

ガスセンサの故障検出装置およびガスセンサの故障検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ガス検出素子の一時的な異常およびガス検出素子の故障を検出することができるガスセンサの故障検出装置およびガスセンサの故障検出方法を提供する。
【解決手段】 ガスセンサ1の故障検出装置Dは、検査対象ガスに含まれる被検出ガスのガス濃度を検出するガス検出素子12を備え、ガス検出素子12の計測値をパラメータとして検出する検出手段8と、検出手段8により検出されたパラメータが所定の閾値以上となった場合にガス検出素子12が異常であると判定し、さらに、パラメータが所定の閾値以上となった状態が所定時間継続した場合に、ガス検出素子12が故障であると判定するECU7とを具備した。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば、燃料電池システムに搭載されるガスセンサの故障検出装置およびガスセンサの故障検出方法に関する。
従来、例えば、接触燃焼式ガスセンサの断線や短絡を検出する手法として、雰囲気温度のみに応じて抵抗値が変化する基準素子と、雰囲気温度および被検出ガスのガス濃度に応じて抵抗値が変化するガス検出素子とを、定電流源に対して直列に接続し、基準素子およびガス検出素子の各電圧降下の変化を検出することで、基準素子またはガス検出素子の断線、基準素子の短絡、ガス検出素子の短絡を検出するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、例えば、ガスセンサの故障を検出するガス警報器として、被検知ガスのガス濃度を検出する感知部と、感知部を加熱可能なヒータとを備え、被検出ガスを含む雰囲気ガスに対して安定なヒータの抵抗値あるいはヒータ電流の変化を検出し、この検出に基づいてヒータの異常または断線、つまり、ガスセンサの故障を検出するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、従来、例えば、固体高分子電解質膜を燃料極と酸素極とで両側から挟み込んでセルを形成し、このセルを複数積層してスタックが構成された固体高分子膜型燃料電池(以下、単に燃料電池と呼ぶ)を搭載した燃料電池システムが知られている。このような燃料電池システムにおいては、燃料極に燃料として水素が供給され、酸素極に酸化剤として空気が供給されて、燃料極で触媒反応により発生した水素イオンが固体高分子電解質膜を通過して酸素極まで移動し、酸素極で酸素と電気化学反応を起こして発電するようになっている。そして、このような燃料電池システムに係る分野において、燃料電池の酸素極側の排出系に水素ガスを検出するガスセンサを設け、このガスセンサによって、燃料極側の水素が固体高分子電解質膜を通じて酸素極側に漏洩したことを検出し、燃料の供給を遮断するようにした技術が知られている。
特開平11−271256号公報 特開2001−235441号公報
ところで、前記した燃料電池システムにおいては、固体高分子電解質膜のイオン導電性を保つために、スタックに供給される反応ガスとしての水素(燃料)や酸素(酸化剤)を含む空気等に、加湿装置によって水分(加湿水)が混合されている。これにより、燃料電池に供給される反応ガスは、高湿潤の状態とされており、燃料電池の作動時に、電気化学反応による反応生成水が生成される。このため、燃料電池から排出される反応オフガスは、高湿潤の状態となり易く、反応オフガスが排出される流路内に配置されたガスセンサのガス検出素子に、結露が発生してガスセンサに異常が生じる場合があった。従来、このような異常が生じた場合には、ガスセンサに対する通電を停止して、ガスセンサが故障であるとの判定を行っていた。
しかしながら、前記したガスセンサの異常は、反応ガスの供給量等に起因する水分の付着によって一時的に生じる場合があり、付着した水分がその後に乾燥されることによってガスセンサの機能が正常に復帰することがある。したがって、従来のように、一律にガスセンサが故障であるとして、ガスセンサに対する通電を停止したのでは、ガスセンサに設けられたヒータの通電も停止されてしまうため、水分の付着が助長されやすくなり、かえってガスセンサの復帰に時間を要することがあった。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたもので、ガス検出素子の一時的な異常およびガス検出素子の故障を検出することができるガスセンサの故障検出装置およびガスセンサの故障検出方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決すべく、本発明のガスセンサの故障検出装置は、検査対象ガスに含まれる被検出ガスのガス濃度を検出するガス検出素子を備えたガスセンサの故障検出装置であって、前記ガス検出素子の計測値をパラメータとして検出する検出手段と、前記検出手段により検出された前記パラメータが所定の閾値以上となった場合に前記ガス検出素子が異常であると判定し、さらに、前記パラメータが所定の閾値以上となった状態が所定時間継続した場合に、前記ガス検出素子が故障であると判定する故障判定手段とを具備したことを特徴とする。
ここで、パラメータとして検出される計測値は、ガス検出素子の電流値、電圧値、抵抗値および温度値等である。
このようなガスセンサの故障検出装置では、検出手段により、ガス検出素子の所定のパラメータが検出され、その検出された値が所定の閾値以上となった場合に、故障判定手段により、ガス検出素子が異常であると判定される。したがって、例えば、反応ガスの供給量等に起因する水分の付着によってガス検出素子に一時的な異常が生じてパラメータが所定の閾値以上となったような場合に、従来のように一律にガスセンサが故障であるとされることがなくなる。これにより、例えば、ガスセンサに対する通電が停止されるような事態が回避されることとなり、ガスセンサに設けられたヒータの通電も続けて行われることとなる。つまり、従来のように、ガスセンサにおける水分の付着が助長されるような事態が回避されることとなり、その分、ガスセンサの復帰に要する時間が短くなるという利点が得られる。
また、検出手段により検出されたパラメータが所定の閾値以上となった状態が所定時間継続した場合には、故障判定手段により、ガス検出素子が故障であると判定される。これにより、例えば、水分の付着によるガス検出素子の異常が所定時間継続するような場合には、ガス検出素子の異常が一時的なものではないとされて、ガス検出素子が故障であると判定され、ガスセンサの故障が検出される。
さらに、前記所定の閾値は、水分の付着により前記ガス検出素子が一時的に短絡したことを検出可能な閾値である構成とするのがよい。
このようなガスセンサの故障検出装置では、反応ガスの供給量等に起因する水分の付着によってガス検出素子に一時的な異常が生じたことの検出を確実に行うことができる。
また、前記故障判定手段は、前記所定の閾値よりも高く設定された高閾値を備えており、前記パラメータが、前記高閾値以上となった場合に前記ガス検出素子が故障であると判定する構成とするのがよい。
このようなガスセンサの故障検出装置では、所定の閾値と、この所定の閾値よりも高く設定された高閾値とからなる二種類の閾値を備えているので、例えば、ガス検出素子のパラメータが所定の閾値及び高閾値の間の範囲にある場合には、ガス検出素子に一時的な異常が生じていると判定することができ、また、ガス検出素子のパラメータが高閾値に達した場合には、ガス検出素子が故障であると判定することができる。これにより、ガス検出素子の一時的な異常および故障に係る判定の信頼性を高めることができる。
さらに、本発明のガスセンサの故障検出方法は、ガスセンサのガス検出素子の計測値をパラメータとして検出手段により検出させる検出ステップと、前記検出ステップにより検出された前記パラメータが所定の閾値以上となった場合に、故障検出手段により前記ガス検出素子が異常であると判定する異常判定ステップと、前記検出ステップにより検出された前記パラメータが所定の閾値以上となった状態が所定時間継続した場合に、前記ガス検出素子が故障であると判定する故障判定ステップとを具備したことを特徴とする。
このようなガスセンサの故障検出方法では、検出ステップにより、ガス検出素子の計測値が所定のパラメータとして検出手段によって検出され、異常判定ステップにより、その検出されたパラメータが所定の閾値以上となった場合に、ガス検出素子が異常であると判定される。したがって、例えば、反応ガスの供給量等に起因する水分の付着によってガス検出素子に一時的な異常が生じてパラメータが所定の閾値以上となったような場合に、従来のように一律にガスセンサが故障であると判定されることがなくなる。これにより、例えば、ガスセンサに対する通電が停止されるような事態が回避されることとなり、ガスセンサに設けられたヒータの通電も続けて行われることとなる。つまり、従来のように、ガスセンサにおける水分の付着が助長されるような事態が回避されることとなり、その分、ガスセンサの復帰に要する時間が短くなるという利点が得られる。
また、故障判定ステップにより、ガス検出素子のパラメータが所定の閾値以上となった状態が所定時間継続した場合に、前記ガス検出素子が故障であると判定される。これにより、例えば、水分の付着によるガス検出素子の異常が所定時間継続するような場合には、ガスセンサの異常が一時的なものではないとされて、ガス検出素子が故障であると判定され、ガスセンサの故障が検出される。
本発明によれば、ガス検出素子の一時的な異常およびガス検出素子の故障を検出することができるガスセンサの故障検出装置およびガスセンサの故障検出方法が得られる。
以下、本発明を燃料電池システムにおいて適用した実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るガスセンサの故障検出装置を備える燃料電池システムの概略構成図、図2は同じくガスセンサの故障検出装置の構成説明図である。
まず、本実施形態に係るガスセンサの故障検出装置を説明するに先立って、このガスセンサの故障検出装置が設けられた燃料電池システムについて説明する。
(燃料電池システム)
図1に示すように、本実施形態の燃料電池システムSは、燃料電池スタック2、加湿器3、希釈器4及び故障検出装置Dを備えている。また、燃料電池システムSは、燃料電池スタック2に水素ガス(燃料ガス)を供給する高圧水素容器5や、燃料電池スタック2に空気(酸素ガス)を供給するコンプレッサ6、燃料電池スタック2を冷却するラジエータ(図示せず)等をさらに備えている。
燃料電池スタック2は、複数の単セル2aが積層されたものであって、高圧水素容器5に貯蔵された燃料となる水素ガスと、コンプレッサ6から供給される空気に含まれる酸素ガスとの電気化学反応により発電を行うものである。この燃料電池スタック2のアノード側の入口と高圧水素容器5とは、水素供給配管15aで接続されており、燃料電池スタック2のカソード側の入口とコンプレッサ6とは、空気供給配管15bで接続されている。つまり、水素ガスは、水素供給配管15aを通じて燃料電池スタック2に供給されることとなり、空気は、空気供給配管15bを通じて燃料電池スタック2に供給されることとなる。この燃料電池スタック2のアノード側の出口には、発電に使用されなかった水素ガスを含むアノードオフガスを排出するための水素排出配管15cが接続されている。
水素排出配管15cは、燃料電池スタック2から延びる先端で水素循環用配管15eとパージ水素配管15fとに分岐している。水素循環用配管15eは、アノードオフガスに含まれる水素ガスを燃料電池スタック2での発電に再利用するためのものであり、この水素循環用配管15eは、加湿器3の上流側の水素供給配管15aに接続されている。
パージ水素配管15fは、アノードオフガスに含まれる水素ガスが水素循環用配管15eを通じて循環使用されることによって、アノードオフガスに蓄積されていく窒素等の不純物を排出するものである。そして、パージ水素配管15fは希釈器4と接続されており、パージ水素配管15fに取り付けられたパージ弁16dが間欠的に開かれることによって循環使用される水素ガスが希釈器4にパージされる。
燃料電池スタック2のカソード側の出口には、カソードオフガス(空気)を排出するための空気排出配管15gの一端が接続されている。この空気排出配管15gの他端は、希釈器4に接続されている。
希釈器4は、パージ水素配管15fを通じて排出されるアノードオフガス(水素ガス)を、空気排出配管15gを通じて排出されるカソードオフガス(空気)で希釈するものである。そして、希釈されたアノードオフガスは、その一端が希釈器4に接続された排気配管15dを介して大気中に排出されることとなる。この際、燃料電池システムSでは、排気配管15dを通じて大気中に排出されるガス(以下、単に「排気ガス」という)に含まれる水素ガスの濃度が次に説明するガスセンサ1で検出される。なお、排気ガスに含まれる水素ガスは、特許請求の範囲にいう「被検出ガス」に相当する。この水素ガスは、パージされたアノードオフガスに含まれる水素ガスや、アノード側から高分子固体電解質膜を介してカソード側に不測に漏洩した水素ガス等が含まれる。そして、排気ガスには、カソードオフガスに含まれる水蒸気や燃料電池スタック2の発電により生じた生成水に由来する水滴等が含まれており、高湿潤となっている。
(ガスセンサ)
図2に示すように、ガスセンサ1は、ケーシング11と、ガス検出素子12と、ヒータ13と、フィルタ14とを備え、図1に示すように、希釈器4の下流側の排気配管15dに配設され、排気配管15dに低濃度で排出される水素ガスを確認するためのものである。
ケーシング11は、排気配管15dに取り付けられており、その内部にはガス検出室11aが形成されている。このガス検出室11aは、その開口に取り付けられたフィルタ14を介して排気配管15d内と連通している。そして、ガス検出室11a内には、排気配管15dを流通する排気ガスがフィルタ14を介して導き入れられることとなる。ちなみに、フィルタ14は、排気ガス中に含まれる水滴を可能な限り除去するものである。
ガス検出素子12は、ガス検出室11aに配置されている。このガス検出素子12は、公知の構造のものでよく、本実施形態では、接触燃焼式ガスセンサ素子が使用されている。接触燃焼式ガスセンサ素子は、周知のとおり、白金コイルと、この白金コイルを取り巻く触媒担体とで構成されている。この接触燃焼式ガスセンサ素子では、触媒担体が水素ガスと接触した際に水素ガスの濃度に応じて発熱すると共に、その熱によって白金コイルの電気抵抗が増大するようになっている。このようなガス検出素子12と電気的に接続される検出回路(図示せず)は、公知の構造を有しており、例えば、白金コイルの電気抵抗を検出するホイーストンブリッジで構成することができる。この検出回路は、水素ガスの濃度に応じた白金コイルの電気抵抗の変化量を、白金コイルの通電電流の変化量や電圧の変化量として検出するものである。この検出回路は、水素ガスの検出信号をECU7に出力するようになっている。
ヒータ13は、ガス検出室11aを加熱するものであり、ガス検出室11aに配置されている。このヒータ13は、電力供給部13aから供給される電力によって発熱するようになっている。
(故障検出装置)
図1に示すように、故障検出装置Dは、検出手段8と、ECU(Electronic Control Unit)7とを備えている。なお、ECU7は、特許請求の範囲にいう「故障判定手段」に相当する。
検出手段8は、ガス検出素子12におけるパラメータとしての電流値(計測値)を検出するものであり、本実施形態では、ガス検出素子12の図示しない白金コイルの通電電流を検出する電流計で構成されている。そして、この電流計は、検出した電流値をECU7に向けて出力するようになっている。
ECU7は、CPUや半導体メモリで構成される公知の構造を有するものであり、検出手段8(電流計)から出力される電流値に基づいて、後記する手順に従ってガス検出素子12の異常および故障を検出するようになっている。また、ECU7は、ガス検出素子12に接続された検出回路から出力される前記した検出信号に基づいて排気ガス中の水素ガス濃度を検出するようになっている。
次に、本実施形態に係るガスセンサ1の故障検出装置Dの動作について図3,図4をも参照して説明しつつ、ガスセンサ1の故障検出方法について説明する。参照する図面において、図3は、本実施形態に係るガスセンサ1の故障検出装置Dの動作を説明するフローチャート、図4は、本実施形態に係るガスセンサ1の故障検出装置の動作を説明する説明図である。
はじめに、図1に示すように、燃料電池スタック2に対して、高圧水素容器5からの水素ガスが加湿器3を介して供給されると共に、空気がコンプレッサ6によって供給され、燃料電池スタック2が発電を開始する。また、ガスセンサ1は、燃料電池スタック2から空気排出配管15gを通り、さらに希釈器4を介して大気中に放出される空気の水素ガスを検出する。これとともに、図4のステップST1において、ガスセンサ1の故障検出が開始され、ガス検出素子12の電流値が検出手段8によって取得される。取得された電流値は、ECU7に向けて出力される。
次に、ステップST2(異常判定ステップ)において、検出手段8から取得したガス検出素子12の電流値が所定の閾値としての閾値A(図4参照)以上であるか否かがECU7により判定され、閾値A以上である(Yes)ときには、ステップST3へ移り、閾値A未満である(No)ときには、ステップST4へ移る。ここで、閾値Aは、水分の付着によりガス検出素子12が一時的に短絡したことを検出可能な閾値であり、水分の付着によりガス検出素子12が一時的に短絡する状態(ショート状態)となるときのパラメータに基づいて設定される。これにより、ガス検出素子12の電流値が閾値A以上である(Yes)と判定されたときには、一時的にせよガス検出素子12に何らかの異常があるということがECU7に認識され、次のステップST3へ移ることとなる。
一方、ステップST2でガス検出素子12の電流値が閾値A未満である(No)と判定されたときには、ステップST4において、ガス検出素子12の異常が不確定(正常)とされ、エンドとなる。つまり、図4に示すように、ガス検出素子12の電流値が、閾値A未満である領域A1にあるときには、ガス検出素子12の機能が正常に動作しているということがECU7に認識されることとなる。
ステップST3(故障判定ステップ)においては、ガス検出素子12の電流値が閾値B(高閾値、図4参照)以上であるか否かがECU7により判定され、閾値B以上である(Yes)ときには、ステップST8へ移り、閾値B未満である(No)ときには、ステップST5へ移る。ここで、閾値Bは、水分の付着による状態も含め、ガス検出素子12自体の不良が生じたこと等による恒久的な故障状態となるときのガス検出素子12の電流値に基づいて設定されており、ガス検出素子12の電流値が閾値B以上である(Yes)と判定されたときには、ステップST8でガス検出素子12の故障が確定する。つまり、図4に示すように、ガス検出素子12の電流値が、閾値B以上である領域B1にあるときには、ガス検出素子12の機能がもはや正常に戻らない故障状態にあるということがECU7に認識されることとなる。
一方、ステップST3でガス検出素子12の電流値が閾値B未満である(No)と判定されたときには、ステップST5において、ガス検出素子12の異常が確定され、ステップST6へ移る。つまり、ガス検出素子12がこの時点で故障であるとは断定されないものの、異常であるということが確定される。このとき、ガス検出素子12の電流値は、図4に示すように、閾値Aと閾値Bとの間の領域AB1にあり、正常な状態(電流値が領域A1となる状態)に復帰する可能性を有している状態にある。これにより、ECU7は、ガスセンサ1の停止を行わずに、例えば、電力供給部13a(図2参照)を通じてガスセンサ1のヒータ13に電力を供給してヒータ13の駆動を継続する。これにより、ガス検出素子12において仮に水分が付着していたとしても、ヒータ13の熱でこれを乾燥させることができるようになり、ガス検出素子12を正常な状態に復帰させることが可能となる。
ステップST6においては、ガス検出素子12が異常であることの異常信号(トリガー信号)が発信され、ステップST7で、この異常信号が所定時間(故障判定時間、図4参照)継続したか否かが判定される。ステップST7において、異常信号が所定時間継続した(Yes、図4に二点鎖線で表示したケース)と判定されると、ステップST8に移り、ガス検出素子12の故障が確定する。一方、ステップST7において、異常信号が所定時間継続しなかった(No)と判定されると、ステップST2に戻り、以降のステップにおいてガス検出素子12の異常および故障が繰り返し判定される。つまり、故障判定時間の間に、ガス検出素子12の電流値がヒータ13の乾燥により正常に復帰して、閾値Aよりも低くなった場合(図4に破線で表示したケース)には、ステップST2でガス検出素子12の電流値が閾値A未満であると判定され、ステップST4に移って、ガス検出素子12の故障が不確定(正常)とされる。ここで、所定時間としては、ガスセンサ1が停止されない(ヒータ13の通電が継続される)ことで、ガス検出素子12に付着した水分が乾燥可能な時間を考慮して設定される。なお、所定時間は、ガス検出素子12の材質や感度、さらには寸法等を考慮して最適となる範囲に設定されることが望ましいが、例えば、5〜60秒の範囲に設定されることが好ましい。5秒未満では、ガス検出素子12に付着した水分が十分に乾燥されにくいため、故障と判定される確率が高くなり実用的ではなく、また、60秒を超えると、故障までの判定に時間がかかる等の弊害が生じるので、好ましくない。
ステップST8でガス検出素子12の故障が確定すると、ステップST9において、ガスセンサ1が停止される。つまり、ガスセンサ1に設けられたヒータ13を含めて、ガスセンサ1の機能がECU7により停止される。
そして、ステップST10において、故障の報知がなされる。故障の報知としては、ランプ等の点滅や点灯を含む表示による報知、音や音声による告知、通信手段を用いた通知等を用いることができる。
以上説明した本実施形態のガスセンサ1の故障検出装置Dによれば、検出手段(電流計)8により、ガス検出素子12が出力する電流値が検出され、その検出された電流値が閾値A以上となった場合に、ECU7により、ガス検出素子12が異常であると判定される。したがって、例えば、運転状況等(反応ガスの供給量等)に起因する水分の付着によってガス検出素子12に一時的な異常が生じて電流値が所定の閾値A以上となったような場合に、従来のように一律にガスセンサ1が故障であるとされることがなくなる。これにより、例えば、ガスセンサ1に対する通電が停止されるような事態が回避されることとなり、ガスセンサ1に設けられたヒータ13の通電も続けて行われることとなる。つまり、従来のように、ガスセンサ1における水分の付着が助長されるような事態が回避されることとなり、その分、ガスセンサ1の復帰に要する時間が短くなるという利点が得られる。
また、検出手段8により検出された電流値が所定の閾値A以上となった状態が所定時間継続した場合には、ECU7により、ガス検出素子12が故障であると判定される。これにより、例えば、水分の付着によるガス検出素子12の異常が所定時間継続するような場合には、ガス検出素子12の異常が一時的なものではないとされて、ガス検出素子12が故障であると判定され、ガスセンサ1の故障が検出される。
さらに、ECU7は、閾値Aと、この閾値Aよりも高く設定された閾値Bとからなる二種類の閾値を備え、電流値が閾値B以上となった場合にガス検出素子12が故障であると判定する構成としてあるので、例えば、ガス検出素子12の電流値が閾値Aと閾値Bとの間の領域AB1(図4参照)にある場合に、ガス検出素子12に一時的な異常が生じていると判定することができ、また、ガス検出素子12の電流値が閾値Bに達した場合に、ガス検出素子12が故障であると判定することができる。これにより、ガス検出素子12の一時的な異常および故障の判定の信頼性を高めることができる。
本発明は、前記実施形態に限定されることなく、幅広く変形実施することができる。例えば、前記実施形態では、検出手段8として電流計を用いてガス検出素子12の電流値をパラメータとして検出するようにしたが、これに限られることはなく、ガス検出素子12の電圧値や抵抗値、さらには、温度値等をパラメータとして検出するようにしてもよい。
さらに、ガス検出素子12の電流値の計測は、水素ガスの濃度を検出するのと同様に、ECU7で行うようにしてもよい。
また、本発明の実施形態では、水素ガスを検出していたがこれに限られることはなく、一酸化炭素、硫化水素、SOx、NOx等であってもよい。
さらに、前記実施形態で説明したガスセンサ1の故障検出装置Dは、燃料電池電気自動車、船舶、および航空機等の燃料電池システム、あるいは定置発電装置用の燃料電池システム等に適用することができる。また、燃料電池としてはPEM型燃料電池、アルカリ型燃料電池およびリン酸型燃料電池等、他種の燃料電池を備えた燃料電池システムにも当然に適用できる。また、燃料電池システムを構成する各機器のレイアウト等についても本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明の一実施形態に係るガスセンサの故障検出装置を備える燃料電池システムの概略構成図である。 同じくガスセンサの故障検出装置の構成説明図である。 本実施形態に係るガスセンサの故障検出装置Dの動作を説明するフローチャートである。 本実施形態に係るガスセンサの故障検出装置の動作を説明する説明図である。
符号の説明
1 ガスセンサ
2 燃料電池スタック
3 加湿器
4 希釈器
5 高圧水素容器
6 コンプレッサ
7 ECU
8 検出手段
12 ガス検出素子
13 ヒータ
A,B 閾値
A1 領域
AB1 領域
B1 領域
D 故障検出装置
S 燃料電池システム

Claims (4)

  1. 検査対象ガスに含まれる被検出ガスのガス濃度を検出するガス検出素子を備えたガスセンサの故障検出装置であって、
    前記ガス検出素子の計測値をパラメータとして検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記パラメータが所定の閾値以上となった場合に前記ガス検出素子が異常であると判定し、さらに、前記パラメータが所定の閾値以上となった状態が所定時間継続した場合に、前記ガス検出素子が故障であると判定する故障判定手段とを具備したことを特徴とするガスセンサの故障検出装置。
  2. 前記所定の閾値は、水分の付着により前記ガス検出素子が一時的に短絡したことを検出可能な閾値であることを特徴とする請求項1に記載のガスセンサの故障検出装置。
  3. 前記故障判定手段は、前記所定の閾値よりも高く設定された高閾値を備えており、前記パラメータが、前記高閾値以上となった場合に前記ガス検出素子が故障であると判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガスセンサの故障検出装置。
  4. ガスセンサのガス検出素子の計測値をパラメータとして検出手段により検出させる検出ステップと、
    前記検出ステップにより検出された前記パラメータが所定の閾値以上となった場合に、故障検出手段により前記ガス検出素子が異常であると判定する異常判定ステップと、
    前記検出ステップにより検出された前記パラメータが所定の閾値以上となった状態が所定時間継続した場合に、前記ガス検出素子が故障であると判定する故障判定ステップとを具備したことを特徴とするガスセンサの故障検出方法。
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