JP2016137629A - ブロー成形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】多数本のプリフォームを効率よく、かつ口部の外周面を含めプリフォームの全体を十分に殺菌することのできるブロー成形装置を提供する。
【解決手段】加熱されたプリフォームPを延伸ブロー成形して容器を得るブロー成形装置1であって、プリフォームPを上流側から下流側に向けて搬送する搬送路と、搬送路に沿って搬送されるプリフォームPを、側方から加熱する加熱部11と、搬送路に沿って搬送されるプリフォームPに、側方から殺菌光Vを照射して殺菌する殺菌光光源16を有する殺菌部15と、加熱部11により加熱されかつ殺菌部15により殺菌されたプリフォームPを延伸ブロー成形する成形部20と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、成形に適する温度にプリフォームを加熱した後に延伸ブロー成形するブロー成形装置に関する。
従来、PET(ポリエチレンテレフタレート)製のボトルをブロー成形する際に、ブロー成形前のプリフォームの段階で殺菌することが行われている。この殺菌に関しては、成形前のプリフォームの口部に過酸化水素、過酢酸を主成分とする殺菌剤を供給する装置が知られている(例えば、特許文献1)。
また、PETボトルの口部に対して殺菌光、典型的には紫外線を照射する殺菌装置も知られている(例えば、特許文献2)。
特開2011−527246号公報(図1) 特開2003−252312号公報(図1)
特許文献1は、一本のプリフォームごとに口部に殺菌剤を供給することを前提としており、具体的には、圧縮空気アクチュエータに保持されるプリフォームの口部に殺菌剤が供給される。したがって、特許文献1では多数本のプリフォームを殺菌する際の効率が劣る。
また、特許文献2は、正立するPETボトルの上方に紫外線の光源を設けているので、口部の中で封栓用のねじが切られており複雑な形状をなす外周面の殺菌が不十分になりかねない。
そこで本発明は、多数本のプリフォームを効率よく、かつ口部の外周面を含めプリフォームの全体を十分に殺菌することのできるブロー成形装置を提供することを目的とする。
本発明は、加熱されたプリフォームを延伸ブロー成形して容器を得るブロー成形装置であって、プリフォームを上流側から下流側に向けて搬送する搬送路と、搬送路に沿って搬送されるプリフォームを、側方から加熱する加熱部と、搬送路に沿って搬送されるプリフォームに、側方から殺菌光を照射して殺菌する殺菌光光源を有する殺菌部と、加熱部により加熱されかつ殺菌部により殺菌されたプリフォームを延伸ブロー成形する成形部と、を備えることを特徴とする。
本発明のブロー成形装置において、その外周面が開放された状態で保持されるプリフォームが殺菌されることが好ましい。
本発明のブロー成形装置において、加熱部による加熱領域にプリフォームの胴部が対応し、かつ、殺菌部による殺菌光の照射領域にプリフォームの口部が対応するようにプリフォームが搬送されることが好ましい。
本発明のブロー成形装置において、加熱部と殺菌部の位置関係は少なくとも二つの形態がある。一つ目の形態は、加熱部と殺菌部の双方が搬送路の同じ領域に設けられ、二つ目の形態は、加熱部が殺菌部よりも上流側又は下流側に設けられるが、本発明はいずれの形態をも選択できる。
本発明のブロー成形装置において、殺菌部は、殺菌光光源からの殺菌光が照射される殺菌領域に、殺菌ガスを供給する殺菌ガス供給器を備えることができる。
殺菌ガス供給器を備える場合には、殺菌光光源と殺菌ガス供給器を隣接して設けることができる。
また、この殺菌ガス供給器は、活性酸素又はヒドロキシルラジカルを生成する殺菌剤に由来する殺菌ガスを供給することが好ましい。なお、本発明における殺菌ガスとは、殺菌剤を気化したものを広く包含する意味であり、ミストを含む概念を有している。
本発明のブロー成形装置において、搬送路は、プリフォームをその軸心周りに回転させながら、加熱部及び前記殺菌部の一方又は双方を搬送することが好ましい。
本発明のブロー成形装置において、搬送路は、その一部に往路と復路を備え、加熱部と殺菌部の一方又は双方が往路と復路に設けられることが好ましい。
本発明のブロー成形装置によれば、搬送路に沿って搬送されるプリフォームを、加熱部が加熱し、また、殺菌部が殺菌光を照射して殺菌するので、プリフォームの加熱及び殺菌を連続的に行うことができる。プリフォームの加熱は、成形部における延伸ブロー成形のために行われるものであるが、この加熱はプリフォームを殺菌するのにも寄与する。したがって、本発明によれば、多数本のプリフォームを効率よく殺菌することができる。
また、本発明によれば、加熱部がプリフォームを側方から加熱し、また、殺菌部がプリフォームに側方から殺菌光を照射するので、口部の外周面を含めプリフォームの全体を十分に殺菌できる。
本発明の第1実施形態に係るブロー成形装置を模式的に示した平面図である。 図1のブロー成形装置の殺菌加熱部の構成を示す断面図である。 加熱殺菌部のいくつかの構成例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るブロー成形装置を模式的に示した平面図である。 図4のブロー成形装置の加熱部の構成を示す断面図である。 図4のブロー成形装置の殺菌部の構成を示す断面図である。 殺菌部の配置例を示す図である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態を図1及び図2に基づいて説明する。
図1および図2において、第1実施形態に係るブロー成形装置1は、上流から連続的に搬送される試験管状のプリフォームPの胴部Pbを加熱しながら口部Pmを殺菌処理した後に、延伸ブロー成形してボトルBを成形するものである。なお、図1において、実線の矢印はプリフォームPが搬送される向きを示している。また、本実施形態において、上流及び下流は、プリフォームP又はボトルBが搬送される向きを基準にして定義される。
ブロー成形装置1は、図1に示すように、プリフォームPの胴部Pbを加熱しながら口部Pmを殺菌処理する加熱殺菌部10と、加熱殺菌部10で加熱及び殺菌処理がなされたプリフォームPを延伸ブロー成形する回転式の成形部20と、を備える。加熱殺菌部10と成形部20は、クリーンルーム5の内部に設けられている。
[成形部20]
はじめに、成形部20は、加熱殺菌部10で成形に必要な適正な温度に加熱されているプリフォームPを円周方向に等分に配置される成形用金型に挿入し、プリフォームPの内方にブロー成形用の気体を吹付けてボトルBに延伸ブロー成形する。本実施形態は、成形部20の具体的な構成を問うものでなく、従来の回転式の延伸ブロー成形装置を用いることができる。
[搬送部30]
ブロー成形装置1は、プリフォームPを上流から下流に向けて搬送する搬送部30を備えている。なお、以下に示すように、搬送部30は複数の要素からなるが、これら要素の組み合わせから本願発明の搬送路が構成される。
搬送部30は、図1に示すように、プリフォームPをクリーンルーム5の外部から内部に導入する第1搬送部31と、第1搬送部31から受け渡されるプリフォームPを保持しながら、加熱殺菌部10を通過させる第2搬送部33と、を備えている。
第1搬送部31によりクリーンルーム5の内部に搬送されたプリフォームPは、ホイール32を経由して第2搬送部33に付随する容器保持手段40に受け渡され、第2搬送部33によって加熱殺菌部10を搬送される。
第2搬送部33は、ホイール34Aとホイール34Bに架け回されており、少なくとも一方のホイール34A,34Bが回転駆動されることで、プリフォームPを搬送する。第2搬送部33は、加熱殺菌部10を搬送方向に貫通しており、加熱殺菌部10の内部にホイール34Aからホイール34Bに向けた往路33Aと、ホイール34Bからホイール34Aに向けた復路33Bを備える。つまり、一本のプリフォームPは、加熱殺菌部10を実質的に2度通過することになる。これにより、ブロー成形装置1は、より狭い設置スペースでありながら、プリフォームPの加熱及び殺菌を実現する。
搬送部30は、加熱殺菌部10を通過したプリフォームPを第2搬送部33に渡すホイール35を備え、ホイール35は受け取ったプリフォームPを成形部20に渡す。
また、搬送部30は、成形部20でブロー成形されたボトルBを、ブロー成形装置1の下流、例えば無菌充填機に向けて搬送するホイール36、37を備えている。
[容器保持手段40]
容器保持手段40は、図2に示すように、保持ロッド41と、保持ロッド41と係合して支持するグリップロッド43と、グリップロッド43を把持しながら第2搬送部33に対して固定するグリッパ44と、を備えている。
保持ロッド41は、プリフォームPを保持する部位である下鍔41Bと、グリップロッド43と係合される部位である上鍔41Cと、を備え、下鍔41Bと上鍔41Cは、ロッド本体41Aにより一体的に接続されている。
下鍔41Bの外周面にはOリング42が嵌合されており、下鍔41Bは、口部Pmの内側にOリング42を介して嵌合されることでプリフォームPを保持する。
上鍔41Cには、グリップロッド43の係合鍔43Bが挿入される係合溝41Dが形成されている。
保持ロッド41は、図2に示すように、上鍔41Cの一方側が固定のガイド45と接触し、他方側が第2搬送部33と同じ向きに適宜の速度で移動するベルト46と接触している。これにより、保持ロッド41がグリップロッド43に対して、矢印の向きに回転する回転機構が構成されている。
グリップロッド43は、下端に係合鍔43Bを備え、この係合鍔43Bが保持ロッド41の係合溝41Dに挿入されることで、保持ロッド41を係合しながら保持する。この係合関係は、保持ロッド41とグリップロッド43が相対的に回転できるように、係合鍔43Bが係合溝41Dの中を摺動可能とされている。また、グリップロッド43は、係合鍔43Bに連なるロッド本体43Aを備え、このロッド本体43Aがグリッパ44に把持される。
グリッパ44は、第2搬送部33の長手方向に等ピッチで配置され、第2搬送部33の搬送運動に追従して移動する。
[加熱殺菌部10]
加熱殺菌部10は、図1に示すように、第2搬送部33に沿ってその幅方向Wの両側に設けられており、第2搬送部33で搬送されるプリフォームPの主に胴部Pbを成形に適する温度に加熱する。なお、第2搬送部33の両側にそれぞれ設けられる加熱殺菌部10は同じ構成を有しているが、両者を区別する場合には、第2搬送部33の往路33Aに対応する側を加熱殺菌部10Aとし、第2搬送部33の復路33Bに対応する側を加熱殺菌部10Bとする。
この実施形態は、加熱部と殺菌部の双方が搬送路の同じ領域に設けられる例を示している。
加熱殺菌部10は、図2に示すように、互いに隣接する加熱部11と殺菌部15を備え、加熱部11はプリフォームPの胴部Pbを加熱することを目的として設けられ、殺菌部15はプリフォームPの口部Pm及びその近傍を殺菌することを目的として設けられている。本実施形態では、プリフォームPを正立した状態で搬送されるので、図2に示すように、加熱部11の上に殺菌部15が配置されているが、プリフォームPが倒立して搬送される場合には、加熱部11と殺菌部15の鉛直方向の配置が逆になる。いずれにしても、加熱部11と殺菌部15は、搬送されるプリフォームPの側方に置かれることになる。
加熱部11は、例えば加熱ハロゲンランプユニットからなり、プリフォームPの胴部Pbに向けた加熱光H1を出射する加熱光源12と、加熱光源12から出射された加熱光H1を受けて胴部Pbに向けて反射光H2を反射する反射板13を備える。加熱光源12と反射板13は、プリフォームPの搬送路を跨いで、加熱光源12が搬送路の外側に、反射板13が搬送路(第2搬送部33)の内側に、所定の間隔をあけて配置される。反射板13が受ける加熱光H1は、プリフォームPを通過するものもあれば、直接受けるものもある。
加熱光源12から出射された加熱光H1及び反射板13から反射された反射光H2により、プリフォームPの鍔部Psより下方の胴部Pbを主に加熱する。
また、加熱部11の上に設けられる殺菌部15は、上下で一対をなしてそれぞれが殺菌光Vを出射する殺菌光光源16,16と、殺菌光光源16,16の間に設けられる、殺菌ガスGを噴霧するガス噴霧器17を備えている。
殺菌光光源16,16は、プリフォームPの鍔部Ps及びその近傍に向けて殺菌光Vを出射し、また、ガス噴霧器17は、鍔部Ps及びその近傍に向けて殺菌ガスGを噴霧して、口部Pm及びその近傍を殺菌する。なお、図2に示すように、口部Pmの近傍には、ネック部Pnおよび口部Pmが含まれる。また、図2において、実線で示した殺菌光Vおよび三点鎖線で示した殺菌ガスGは、放射状に照射および噴霧されるものとして描いている。
殺菌部15を、以上のように、上下で一対の殺菌光光源16,16でガス噴霧器17を挟む構成にすることにより、ムラのない殺菌を実現する効果が奏される。
殺菌光光源16,16としては、殺菌光Vとして紫外線を出射する紫外線発光ユニットを使用することが好ましく、紫外線としては、殺菌性能の観点から、波長が200から280nmの所謂UV−Cを用いのが好ましい。
ガス噴霧器17から噴霧される殺菌ガスGは、活性酸素あるいはヒドロキシルラジカルを生成する殺菌剤からなる殺菌ガスが殺菌性能の観点で好ましく、過酸化水素(H)または過酢酸(CHC(=O)OOH)を主成分とする水溶液からなる殺菌剤を噴霧して用いる。
殺菌部15のより具体的な構成としては、図3(a)に示すように、搬送方向に連なるノズル17Aを備えるガス噴霧器17と、ガス噴霧器17の上下にそれぞれ設けられ、搬送方向に一体的に連なる紫外線ランプからなる殺菌光光源16,16とを備える構成にできるし、図3(b)に示すように、殺菌光光源16,16及びガス噴霧器17の一方又は双方を搬送方向に分割して設けることもできる。また、図3(c)に示すように、紫外線LED16Aを用いた殺菌光光源16,16とし、小径のノズル17Aを用いたガス噴霧器17にすることもできる。
搬送されるプリフォームPと加熱殺菌部10(加熱部11及び殺菌部15)との位置関係について言及すると、加熱殺菌部10はプリフォームPの側方に設けられており、加熱光H1、殺菌光V及び殺菌ガスGのいずれもがプリフォームPに対して側方から供給される。また、プリフォームPは、保持ロッド41により口部Pmの内側が保持されているので、口部Pmを含めてプリフォームPの外周面は開放されており、加熱光H1、殺菌光V及び殺菌ガスGが達するのに妨げとなるものがない。
加熱殺菌部10で加熱殺菌されたプリフォームPは、図1に示すように、第2搬送部33からホイール35を経由して回転式の延伸ブロー成形装置からなる成形部20に受け渡される。受け渡されたプリフォームPは、延伸ブローによりボトルBに成形され、そのボトルBはホイール36、ホイール37を経由して下流の無菌充填機へ搬送される。
次に、第1実施形態に係るブロー成形装置1の加熱及び殺菌の動作及び効果を説明する。
ブロー成形装置1において、容器保持手段40に保持されたプリフォームPは、第2搬送部33によって加熱ゾーンを搬送されている間に加熱部11によってプリフォームPの胴部Pbが成形に適した温度に加熱され、また、胴部Pbはこの加熱によって殺菌される。
また、プリフォームPの口部Pm及びその近傍が殺菌光光源16,16からの殺菌光Vの照射を受けるとともに、ガス噴霧器17からの殺菌ガスGの噴霧を受けて殺菌されるので、封栓用ねじ及びねじ底を含めて口部Pmの殺菌が効果的に行われる。
口部Pm及びその近傍に噴霧された殺菌ガスGは、殺菌光光源16,16からの殺菌光Vの照射により分解し、かつ乾燥するので、殺菌剤は当該領域に残留しないか、したとしても極めて微量である。この効果をより顕著にするために、殺菌光光源16,16とガス噴霧器17を隣接して設けて、殺菌光Vが照射される領域と殺菌ガスGが噴霧される領域を干渉させることが好ましい。
ここで、加熱殺菌部10はプリフォームPの側方に設けられており、殺菌光V及び殺菌ガスGのいずれもがプリフォームPに対して側方から供給されるので、プリフォームPの口部Pm及びその近傍の外周面に殺菌光V及び殺菌ガスGが無理なく達することができる。また、胴部Pbについても、側方から加熱光H1及び反射光H2を受けるので、成形のために加えて、殺菌を確実に行うことができる。特に、本実施形態によると、プリフォームPの外周面が開放されており、加熱光H1、殺菌光V及び殺菌ガスGが達するのに妨げとなるものがないので、プリフォームPの外周面をより確実に殺菌することができる。
一方で、プリフォームPは、第2搬送部33に保持されながら加熱殺菌領域を連続的に搬送される過程で、加熱殺菌領域に亘って設けられる加熱殺菌部10により加熱及び殺菌がなされる。したがって、多数本のプリフォームPを加熱及び殺菌する際の効率がよい。
さらに、プリフォームPは、回転機構により保持ロッド41に付随して軸心周りに回転しながら搬送される。したがって、加熱部11による胴部Pbの加熱(および殺菌)、および、殺菌部15による殺菌光Vの照射及び殺菌ガスGの噴霧による口部Pm及びその近傍の殺菌が、プリフォームPの周方向に対して一様にかつ効果的に行われる。
以上のようにして、プリフォームPは胴部Pbならびに口部Pm近傍が殺菌された後、成形部20に受け渡されてボトルBにブロー成形されるが、ブロー成形されたボトルBは無菌で、かつ、殺菌剤の残留がなく、効果的な状態で無菌充填に対応できる。
本実施形態において、殺菌ガスGが、過酸化水素または過酢酸を主成分とする、活性酸素あるいはヒドロキシルラジカルを生成する殺菌剤に由来する場合には、殺菌光Vとして紫外線を用いるのが好ましい。当該殺菌剤は、紫外線の照射を受けると活性酸素あるいはヒドロキシルラジカルを生成して、生成された活性酸素あるいはヒドロキシルラジカルにより殺菌力が強化されるので、口部Pm及びその近傍の殺菌がさらに効果的になる。
以上の説明では、殺菌光光源16,16と併設されるガス噴霧器17から殺菌ガスGを噴霧する例を示したが、本発明はこれに限らず、殺菌光光源16,16とは離れたところにガス噴霧器を設けることもできる。この場合にも、口部Pm及びその近傍が殺菌ガスGの雰囲気下に入っていればよい。特に、口部Pm及びその近傍だけでなく胴部Pbを含めたプリフォームPの全体が殺菌ガスGの雰囲気下に収めると、胴部Pbも殺菌ガスGにより殺菌できる。
また、以上の説明では、殺菌部15を殺菌光光源16,16とガス噴霧器17から構成したが、要求される殺菌レベルによっては、ガス噴霧器17を設けずに殺菌光光源16,16のみを設けてもよい。第2実施形態についても同様である。
また、以上の説明では、その外周面が開放された状態でプリフォームPを保持する形態として、口部Pmの内側で保持する例を示したが、例えばネック部Pnのように他の部位を内側から支持してもよい。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を図4〜図6に基に説明する。
第1実施形態に係るブロー成形装置1が加熱部11と殺菌部15を隣接した加熱殺菌部10を備えていたが、第2実施形態に係るブロー成形装置2は、加熱部11と殺菌部15を離して設けている。以下では、ブロー成形装置1との相違点を中心にして、ブロー成形装置2を説明する。なお、図4〜図6には、先に説明した図1および図2と同じ構成については図1および図2と同じ符号を付している。
ブロー成形装置2は、図4及び図5に示すように、加熱殺菌部10が設けられていたところには加熱部11だけを設け、加熱部11よりも下流側に回転式の殺菌部50を設けている。
プリフォームPは、図5に示すように、第2搬送部33にて搬送されながら加熱部11により胴部Pbが加熱される。加熱部11を通過したプリフォームPは、ホイール35を介して殺菌部50に受け渡される。
殺菌部50は、図6に示すように、第1実施形態の殺菌部15と同様の構成を備えている。
次に、本発明の第2実施形態に係るブロー成形装置2の動作及び効果を説明する。
ブロー成形装置2において、プリフォームPは、加熱部11によって胴部Pbが加熱された後、回転式の殺菌部50に受け渡される。殺菌部50においては、プリフォームPが回転手段によって回転されながら、口部Pm及びその近傍が殺菌光光源16,16から殺菌光Vの照射を受けるとともに、ガス噴霧器17から殺菌ガスGの噴霧を受けて、口部Pmの近傍の殺菌が一様にかつ効果的に行われる。
この際、口部Pmの近傍に噴霧された殺菌ガスGは殺菌光光源16,16から殺菌光Vの照射により分解し、乾燥するので、殺菌剤の残留がない。
殺菌部50において殺菌されたプリフォームPは、ホイール38を介して成形部20に搬送され、以後は第1実施形態と同様に処理がなされる。
本発明の第2実施形態においても、加熱部11及び殺菌部50の殺菌光光源16,16とガス噴霧器17がプリフォームPの側方に設けられており、かつ、プリフォームPの外周面が開放されているので、プリフォームPの全体の殺菌を確実に行うことができる。また、プリフォームPは、第2搬送部33及び殺菌部50を連続的に搬送される過程で、加熱及び殺菌がなされるので、第2実施形態も多数本のプリフォームPを効率よく加熱及び殺菌することができる。さらに、プリフォームPが軸心周りに回転しながら加熱及び殺菌が行われるので、プリフォームPの周方向に対して一様にかつ効果的に加熱及び殺菌を行うことができる。
本発明の第2実施形態によれば、殺菌光光源16,16及びガス噴霧器17は、近傍に加熱部11が存在しない。したがって、設置個数、配置位置、殺菌光Vを出射する向き、殺菌ガスGを噴霧する向きを任意に選択して、口部Pmのねじ底、口部Pmと鍔部Psの境界に相当する窪み及び鍔部Psとネック部Pnの境界に相当する窪みの殺菌をより効果的に行うことができる。図7は、殺菌光Vを出射する向き及び殺菌ガスGを噴霧する向きの例を示しており、この向きを採用することにより、当該部分についても十分に殺菌することができる。
このように、第2実施形態によれば、殺菌光光源16,16又はガス噴霧器17を配置する構成の自由度が高く、殺菌目的によって配置を適宜選択できる。
また、殺菌部15が加熱部11よりも下流に設けられているので、殺菌光光源16,16及びガス噴霧器17が加熱部11からの発熱の影響を受けることがなく、殺菌光光源16,16及びガス噴霧器17が熱の影響による性能低下を抑えることができる。ただし、本発明は、加熱部11より上流に殺菌部15を設けることを許容する。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
1 ブロー成形装置
2 ブロー成形装置
5 クリーンルーム
10,10A,10B 加熱殺菌部
11 加熱部
12 加熱光源
13 反射板
15 殺菌部
16 殺菌光光源
17 ガス噴霧器
20 成形部
30 搬送部
31 第1搬送部
33 第2搬送部
33A 往路
33B 復路
32,34A,34B,35,36,37,38 ホイール
40 容器保持手段
41 保持ロッド
41A ロッド本体
41B 下鍔
41C 上鍔
41D 係合溝
42 Oリング
43 グリップロッド
43A ロッド本体
43B 係合鍔
44 グリッパ
45 ガイド
46 ベルト
50 殺菌部
B ボトル
H1 加熱光
H2 反射光
P プリフォーム
Pb 胴部
Pm 口部
Pn ネック部
Ps 鍔部

Claims (10)

  1. 加熱されたプリフォームを延伸ブロー成形して容器を得るブロー成形装置であって、
    前記プリフォームを上流側から下流側に向けて搬送する搬送路と、
    前記搬送路に沿って搬送される前記プリフォームを、側方から加熱する加熱部と、
    前記搬送路に沿って搬送される前記プリフォームに、側方から殺菌光を照射して殺菌する殺菌光光源を有する殺菌部と、
    前記加熱部により加熱されかつ前記殺菌部により殺菌された前記プリフォームを延伸ブロー成形する成形部と、
    を備える、
    ことを特徴とするブロー成形装置。
  2. 前記殺菌部において、
    その外周面が開放された状態で保持される前記プリフォームが殺菌される、
    請求項1に記載のブロー成形装置。
  3. 前記プリフォームは、口部と胴部を備え、
    前記加熱部による加熱領域に前記胴部が対応し、かつ、
    前記殺菌部による殺菌光の照射領域に前記口部が対応する、
    請求項1又は請求項2に記載のブロー成形装置。
  4. 前記加熱部と前記殺菌部の双方が前記搬送路の同じ領域に設けられる、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のブロー成形装置。
  5. 前記加熱部は、前記殺菌部よりも上流側又は下流側に設けられる、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のブロー成形装置。
  6. 前記殺菌部は、
    前記殺菌光が照射される殺菌領域に、殺菌ガスを供給する殺菌ガス供給器を備える、
    請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のブロー成形装置。
  7. 前記殺菌光光源と前記殺菌ガス供給器が隣接して設けられる、
    請求項6に記載のブロー成形装置。
  8. 前記殺菌ガス供給器は、
    活性酸素又はヒドロキシルラジカルを生成する殺菌剤に由来する前記殺菌ガスを供給する、
    請求項6又は請求項7に記載のブロー成形装置。
  9. 前記搬送路は、
    前記プリフォームをその軸心周りに回転させながら、前記加熱部及び前記殺菌部の一方又は双方を搬送する、
    請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載のブロー成形装置。
  10. 前記搬送路は、その一部に往路と復路を備え、前記加熱部と前記殺菌部の一方又は双方が前記往路と前記復路に設けられる、
    請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載のブロー成形装置。
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