JP2016133935A - 紙葉類処理システム及び紙葉類処理方法 - Google Patents

紙葉類処理システム及び紙葉類処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】特定の種類の紙葉類を所定枚数ずつ処理する紙葉類処理を効率よく行う。
【解決手段】紙葉類処理システムを、複数の紙葉類を受ける受入部と、受入部に受けた複数の紙葉類を1枚ずつ搬送する搬送部と、搬送部によって搬送される紙葉類を識別計数する識別部と、搬送部によって搬送された紙葉類を集積するための複数の集積部と、識別部による識別結果に基づいて紙葉類を種類別に分類して集積部に集積しながら集積枚数が所定枚数に到達した集積部では集積された紙葉類が抜き取られるまで新たな紙葉類の集積を禁止する分類処理を、受入部に受けた全ての紙葉類を対象として実行した後、2つ以上の集積部に集積されている紙葉類を対象として分類処理を再実行することにより、1つの集積部に所定枚数以上の紙葉類を集積可能である場合にこれを報知する制御部とによって構成する。
【選択図】 図7

Description

この発明は、特定の種類の紙葉類を所定枚数ずつ処理する紙葉類処理を実行する紙葉類処理システム及び紙葉類処理方法に関する。
従来、銀行等の金融機関では、所定の種類の紙幣を、表裏を揃えた状態で所定枚数ずつ束ねて結束した結束紙幣を作成する紙幣処理装置が利用されている。例えば、特許文献1には、特定の種類の紙幣を結束対象紙幣として、紙幣反転部によって表裏を揃えてから結束用集積部に集積し、集積枚数が所定枚数に到達すると結束部により結束する紙幣処理装置が開示されている。この装置では、1つの結束部に対して複数の結束用集積部を設けることにより、1つの結束用集積部に集積された結束対象紙幣を結束している間も、別の結束用集積部に結束対象紙幣を集積することができるので、紙幣処理を停止することなく継続して行うことができる。
特許文献1に開示された紙幣処理装置は紙幣反転部を有し、紙幣の表裏を揃えてから集積するようになっているが、紙幣反転部は着脱可能なユニットで構成されており、紙幣処理装置を紙幣反転部のない構成で利用することも可能となっている。この紙幣処理装置では、1つの結束部に対して3つの結束用集積部が設けられているので、紙幣反転部のない構成で利用する場合も、紙幣処理を停止することなく継続して行うことができる。具体的には、例えば、第1の結束用集積部に表向きの紙幣を集積して、第2の結束用集積部に裏向きの紙幣を集積する。そして、第1の結束用集積部で表向きの紙幣の集積枚数が所定枚数に到達した際には、これを結束部によって結束する処理を行いながら、第3の結束用集積部に表向きの紙幣を集積することができる。続いて、第2の結束用集積部で裏向きの紙幣の集積枚数が所定枚数に達した際には、これを結束する処理を行いながら、表向きの紙幣の結束処理を終えて空になった第1の結束用集積部に裏向きの紙幣を集積することができる。
特開2011−113152号公報
しかしながら、上記従来技術では紙幣を効率よく結束できない場合がある。例えば、結束対象紙幣を100枚ずつ結束するように設定すると、処理対象とする全ての紙幣を処理した後、集積枚数が100枚に到達しなかった結束対象紙幣は、結束用集積部に残された状態となる。例えば、第1の結束用集積部に70枚の表向きの紙幣が残り、第2の結束用集積部に40枚の裏向きの紙幣が残っている場合には、表裏を揃えることで100枚の紙幣から成る結束紙幣をもう1つ作成できるにも拘わらず、結束紙幣が作成されることなく紙幣処理を終了することになる。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたもので、特定の種類の紙葉類を所定枚数ずつ処理する紙葉類処理を効率よく行うことができる紙葉類処理システム及び紙葉類処理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、紙葉類処理システムであって、複数の紙葉類を受ける受入部と、前記受入部に受けた前記複数の紙葉類を1枚ずつ搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送される紙葉類を識別計数する識別部と、前記搬送部によって搬送された紙葉類を集積するための複数の集積部と、前記識別部による識別結果に基づいて紙葉類を種類別に分類して前記集積部に集積しながら集積枚数が所定枚数に到達した集積部では集積された紙葉類が抜き取られるまで新たな紙葉類の集積を禁止する分類処理を、前記受入部に受けた全ての紙葉類を対象として実行した後、2つ以上の集積部に集積されている紙葉類を対象として前記分類処理を再実行することにより、1つの集積部に前記所定枚数以上の紙葉類を集積可能である場合にこれを報知する制御部とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記所定枚数の紙葉類を結束して結束紙幣を作成する結束部をさらに有し、前記制御部は、前記分類処理を実行した後、前記2つ以上の集積部に集積されている紙葉類を対象として前記分類処理を再実行することにより前記結束紙幣を作成可能である場合に、これを報知することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記分類処理は、金種が同じで金種以外の種類が異なる紙幣が前記2つ以上の集積部に分類して集積されて、各集積部に所定枚数の紙幣が集積される度に、この所定枚数の紙幣が抜き取られる処理を含むことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記分類処理は、種類が同じで表裏又は天地の方向が異なる紙葉類が前記2つ以上の集積部に分類して集積されて、各集積部に所定枚数の紙葉類が集積される度に、この所定枚数の紙葉類が抜き取られる処理を含むことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記制御部は、前記2つ以上の集積部に集積されている紙葉類を対象として前記分類処理を再実行する際に、前記2つ以上の集積部に集積されている紙葉類の表裏又は天地の方向を揃えて前記受入部に載置するよう促す報知を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記識別部は、識別計数する紙葉類の識別番号を読み取って、前記制御部は、前記紙葉類の識別番号と前記紙葉類が集積された集積部を示す情報とを関連付けた紙葉類管理情報を作成すると共に、前記分類処理を再実行するために前記集積部から前記紙葉類が抜き取られた際には前記紙葉類管理情報を更新することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記分類処理を再実行するために前記集積部から前記紙葉類が抜き取られた際には、該紙葉類に関する情報を前記紙葉類管理情報から削除することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記分類処理を再実行するために前記集積部から前記紙葉類が抜き取られた際には、該紙葉類に関する情報に前記分類処理が再実行された旨を示す情報を付加することを特徴とする。
また、本発明は、紙葉類処理システムによって紙葉類を処理する紙葉類処理方法であって、受入部に受けた複数の紙葉類を識別部によって識別計数する識別計数工程と、前記受入部に受けた全ての紙葉類を対象として、前記識別部による識別結果に基づいて紙葉類を種類別に分類して集積部に集積しながら集積枚数が所定枚数に到達した集積部では集積された紙葉類が抜き取られるまで新たな紙葉類の集積を禁止する分類処理を実行する分類処理実行工程と、前記分類処理を実行した後、2つ以上の集積部に集積されている紙葉類を対象として前記分類処理を再実行することにより、1つの集積部に前記所定枚数以上の紙葉類を集積可能である場合にこれを報知する報知工程とを含んだことを特徴とする。
本発明によれば、例えば、同じ種類の紙葉類の表裏を揃えて100枚ずつ結束して結束紙葉類を作成したい場合に、受入部に受けた複数の紙葉類を識別して、第1の集積部に表向きの同じ種類の紙葉類を集積して集積枚数が100枚に到達する度に集積された紙葉類を抜き取るまで新たな紙葉類の集積を禁止すると共に、第2の集積部に裏向きの同じ種類の紙葉類を集積して集積枚数が100枚に到達する度に集積された紙葉類を抜き取るまで新たな紙葉類の集積を禁止する分類処理を実行して、この分類処理を終えた後、第1の集積部に集積された表向きの紙葉類と、第2の集積部に集積された裏向きの紙葉類との向きを揃えることで結束紙葉類をもう1つ作成できる状態にあれば、これが報知されるので、効率よく結束紙葉類を作成することができる。また、例えば、同じ種類の紙葉類を100枚ずつまとめるバッチ処理を行う場合にも、同様に分類処理を実行して、この分類処理を終えた後、複数の集積部に集積された紙葉類をまとめて同じ種類の紙葉類100枚をまとめられる状態にあれば、これが報知されるので、効率よく紙葉類をまとめることができる。
また、本発明によれば、報知を受けて2つ以上の集積部から紙葉類を抜き取って分類処理を再実行する場合に、再処理する紙葉類の表裏を揃えるよう指示する情報等、分類処理を再実行する際に必要となる情報がガイダンスとして表示されるので、作業を容易に進めることができる。
また、本発明によれば、各処理(取引)で処理された紙葉類の識別番号等の情報が登録された紙葉類管理情報を作成して管理することができる。そして、分類処理を再実行する際には、例えば、再処理する紙葉類の情報を紙葉類管理情報から削除して、再処理した紙葉類の識別番号等の情報を登録し直して管理することができる。また、例えば、再処理する紙葉類の情報に所定情報を付加しておいて、この情報を残したまま再処理した紙葉類の情報を追加したり、所定情報を付加した情報を再処理した紙葉類の情報で上書きしたりすることにより、再処理した紙葉類の情報を紙葉類管理情報に登録することができる。これにより、各処理に属する紙葉類の最新の情報を紙葉類管理情報に登録して厳正に管理することができる。
図1は、本実施形態に係る紙幣処理システムの外観を示す斜視図である。 図2は、紙幣処理システムの内部構成概略を示す断面模式図である。 図3は、紙幣処理システムの機能概略を説明するためのブロック図である。 図4は、紙幣処理システムで行われる紙幣処理の流れを示すフローチャートである。 図5は、記憶部で管理される紙幣管理情報の例を示す図である。 図6は、紙幣処理の確定時に行われる紙幣管理情報の更新の例を示す図である。 図7は、操作表示部に表示される画面例を示す図である。 図8は、再処理の開始時に行われる紙幣管理情報の更新の例を示す図である。 図9は、再処理の開始後に行われる紙幣管理情報の更新の例を示す図である。 図10は、エラー発生時の再処理で行われる紙幣管理情報の更新の例を示す図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る紙葉類処理システム及び紙葉類処理方法について説明する。本発明は、紙幣、小切手等の有価証券、商品券、帳票等、様々な紙葉類を処理対象とすることができるが、以下では、紙幣を処理対象とする場合を例に説明する。
まず、図1〜図3を参照しながら紙幣処理システム(紙葉類処理システム)300について説明する。図1は、紙幣処理システム300の外観を示す斜視図である。図2は、紙幣処理システム300の内部構成概略を示す断面模式図である。図3は、紙幣処理システム300の機能概略を説明するためのブロック図である。
図1及び図2に示すように、紙幣処理システム300は、紙幣分類装置100と紙幣結束装置200とによって構成されている。紙幣分類装置100は分類処理を実行する機能を有する。分類処理として、例えば、処理対象となる紙幣を識別計数して、結束対象となる紙幣を紙幣結束装置200へ送ると共に、結束対象外の紙幣をスタッカ60(60a〜60d)に分類して集積する処理が行われる。紙幣結束装置200は、紙幣分類装置100から送られてきた結束対象の紙幣を受けて、結束用集積部210(210a〜210c)に分類して集積し、集積枚数が所定枚数(例えば100枚)に到達する度に、これを結束して結束紙幣を作成する結束処理を実行する機能を有する。なお、本明細書で言う分類処理は結束処理を含む概念として定義され、紙幣分類装置100で行われる分類処理と、紙幣結束装置200で行われる結束処理とを含む紙幣処理システム300による処理を分類処理と呼ぶ。
紙幣分類装置100は、複数の紙幣を受け入れる受入部11と、受入部11に受けた紙幣を1枚ずつ筐体1内へ取り込む取込部10とを有する。また、図2に示すように、紙幣分類装置100は、筐体1内に取り込んだ紙幣を搬送する搬送部70と、搬送部70で搬送される紙幣を識別計数する識別部55と、偽券等のリジェクト紙幣を排出するための第1リジェクト部65(65a、65b)とを有する。第1リジェクト部65は2つのリジェクト部65a、65bを有し、例えば、リジェクト原因に応じて、2つのリジェクト部65a、65bにリジェクト紙幣を分類して排出するようになっている。
識別部55は、搬送部70を搬送される紙幣の金種、新旧、方向、真偽、正損等を識別して計数すると共に、各紙幣を識別するために各紙幣に印刷された識別情報である記番号を文字認識する機能を有している。なお、ここで言う方向には紙幣の表裏の向き及び天地の向きの両方が含まれる。
図1に示すように、スタッカ60a〜60dは前面に開口を有する。紙幣処理システム300を利用するオペレータは、スタッカ60a〜60d内の紙幣を開口から抜き取ることができる。また、各スタッカ60a〜60dには、内部に集積する紙幣に関する情報を表示するための個別表示部62a〜62dが設けられている。また、図2に示すように、各スタッカ60a〜60dには、内部に紙幣が集積されているか否かを検知するためのセンサ73が設けられている。
図2に示すように、搬送部70には、搬送部70を搬送される紙幣を分岐するための複数の分岐部材71が設けられている。また、搬送部70には、搬送部70の紙幣を検知するための複数のセンサ72が設けられている。なお、センサ72は、受入部11にも設けられており、受入部11内の紙幣の有無を検知できるようになっている。
紙幣結束装置200は、搬送部70を搬送されて紙幣分類装置100から送られてきた結束対象の紙幣を集積するための3つの結束用集積部210a〜210cと、結束用集積部210a〜210cに集積された所定枚数の紙幣を結束帯で結束して結束紙幣を作成する結束部250と、リジェクト紙幣を排出するために搬送部70の末端に設けられた第2リジェクト部290とを有している。結束用集積部210a〜210cには、結束用集積部210a〜210c内の紙幣の有無を検知するためのセンサ213(図3参照)が設けられている。なお、第2リジェクト部290は、第1リジェクト部65よりも下流側でリジェクトする必要が生じたリジェクト紙幣を排出するために利用される。例えば、斜行等の搬送異常によってスタッカ60及び結束用集積部210に向けて分岐できなかった紙幣が、リジェクト紙幣として第2リジェクト部290に排出される。
また、紙幣結束装置200は、結束用の紙幣を結束用集積部210a〜210cから結束部250へ搬送するための結束前搬送部220と、結束部250で結束された結束紙幣を搬送するための結束後搬送部260と、結束後搬送部260で搬送された結束紙幣を収納する結束紙幣集積部270と、束放出部280(図1参照)とを有している。束放出部280によって結束紙幣集積部270を装置前面側へ突出させることにより、オペレータが、結束紙幣集積部270に収納された結束紙幣を装置外へ取り出せるようになっている。
結束前搬送部220は、結束用集積部210a〜210cに集積された紙幣の集積枚数が所定枚数(例えば100枚)に到達すると、これを抜き取って結束部250に搬送する機能を有する。結束部250は、結束前搬送部220によって搬送された所定枚数の紙幣に結束帯を巻き掛けて、当該結束帯を熱溶着等によって止めることで紙幣を結束して結束紙幣とする。
また、紙幣処理(取引)の終了時に、結束されずに結束用集積部210a〜210cに残った端数紙幣がある場合には、結束前搬送部220が、これを抜き取って端数紙幣返却口285(図1参照)へ搬送する。オペレータは、端数紙幣返却口285に搬送された紙幣を装置外へ抜き取ることができる。
図2に示すように、結束後搬送部260は、結束部250によって結束された結束紙幣を把持搬送する把持搬送部261と、把持搬送部261によって把持搬送された結束紙幣を上方に搬送する結束紙幣リフト部262とを有している。結束紙幣リフト部262によって搬送された結束紙幣は、図示しない押出機構によって押し出されて、上方から結束紙幣集積部270内に落下して集積される。
紙幣処理システム300は、例えばタッチパネル式の液晶表示装置から成る操作表示部59を有している。操作表示部59により、各種の情報を出力表示するとともに、各種の情報を入力できるようになっている。
図3に示すように、紙幣処理システム300は、上述した構成に加えて、様々な情報を記憶する記憶部56と、識別部55で識別された紙幣の識別結果等の情報を記憶部56に保存して管理する制御部50とを有している。紙幣処理システム300で実行される各処理は、制御部50が各部の機能及び動作を制御することによって実現される。
なお、図1では、紙幣分類装置100と、紙幣分類装置100に接続された1台の紙幣結束装置200とによって構成された紙幣処理システム300を示しているが、紙幣処理システム300では、紙幣分類装置100に複数台の紙幣結束装置200を接続することも可能となっている。紙幣結束装置200が複数台接続された場合の構成、上述した各部の機能及び動作、紙幣分類装置100及び紙幣結束装置200によって行われる紙幣処理については、例えば、本願出願人による特開2011−113152号公報に開示しているため詳細な説明は省略し、以下では、図4〜図10を参照しながら、本実施形態に係る紙幣処理の内容について詳細を説明する。
図4〜図10では、米国紙幣を処理対象とする場合を例に説明する。また、紙幣分類装置100では、スタッカ60aに正券かつ表向きの50ドル紙幣を集積して、スタッカ60bに正券かつ裏向きの10ドル紙幣を集積して、各スタッカ60a、60bの紙幣の集積枚数が所定枚数に到達する度に、集積された所定枚数の紙幣を抜き取るバッチ処理を行うものとする。バッチ処理では、紙幣の集積枚数が所定枚数に到達したスタッカ60については、このスタッカ60に集積されている紙幣が抜き取られるまで、このスタッカ60への新たな紙幣の集積を禁止するよう制御される。なお、紙幣分類装置100で行われるバッチ処理は、紙幣処理システム300で行われる分類処理に含まれる処理である。以下の説明では、バッチ処理における所定枚数を100枚として説明する。
また、紙幣結束装置200では、結束用集積部210a〜210cを利用して、表裏を同じ向きに揃えた100ドル紙幣を所定枚数ずつ結束する結束処理を行うものとする。具体的には、2つの結束用集積部210a、210bを利用して、正券の100ドル紙幣を表向き紙幣と裏向き紙幣とに分類して集積する。そして、いずれかの集積部で集積枚数が所定枚数に到達すると、結束部250によってこれを結束する。結束処理では、紙幣の集積枚数が所定枚数に到達した結束用集積部210については、この結束用集積部210に集積されている紙幣が抜き取られるまで、この結束用集積部210への新たな紙幣の集積を禁止するよう制御される。結束用集積部210に集積された所定枚数の紙幣については、この紙幣を抜き取ってから結束してもよいし、結束用集積部210に集積された状態の紙幣を結束してから結束した紙幣を抜き取ってもよい。なお、紙幣結束装置200で行われる結束処理は、紙幣処理システム300で行われる分類処理に含まれる処理である。以下の説明では、結束処理における所定枚数を100枚として説明する。
また、紙幣結束装置200では、100枚に到達した種類の紙幣の集積先を、予備としていた集積部に変更することも可能となっている。具体的には、例えば、結束用集積部210cを予備として、結束用集積部210aに表向き紙幣を集積して、結束用集積部210bに裏向き紙幣を集積する。そして、表向き紙幣の集積枚数が100枚に到達した際には、結束部250によってこれを結束する処理を行いながら、予備としていた結束用集積部210cに表向き紙幣を集積する。そして、結束用集積部210aに紙幣を集積可能な状態になると、結束用集積部210aを予備の集積部とする。これにより、表向きの紙幣を結束する処理を行っている間も、表向きの紙幣を集積する処理を継続することができる。
なお、正券かつ表向きの50ドル紙幣、正券かつ裏向きの10ドル紙幣、正券の100ドル紙幣に該当しない米国紙幣は、紙幣分類装置100のスタッカ60c、60dに集積される。ここで、表向き紙幣とは、集積した際に、肖像画が印刷された面が上面になる紙幣であり、裏向き紙幣とは、集積した際に、肖像画が印刷された面が下面となる紙幣である。
図4は、紙幣処理システム300で行われる紙幣処理の流れを示すフローチャートである。まず、処理対象とする複数の紙幣を紙幣分類装置100の受入部11に受けて、これらの紙幣を識別計数して分類する分類処理を開始する(ステップS1)。受入部11に受けた紙幣を1枚ずつ取込部10によって筐体1内に取り込んで、搬送部70によって搬送し、識別部55によって紙幣の金種、方向、正損、真偽等を識別して計数すると共に、紙幣の記番号を取得する。識別結果に基づいて、偽券等のリジェクト紙幣は第1リジェクト部65へ排出して、結束対象に含まれない紙幣は、スタッカ60に種類別に分類して収納する。結束対象の紙幣は、紙幣分類装置100から紙幣結束装置200へ送られて、結束用集積部210に集積される。また、斜行等の搬送異常によりスタッカ60及び結束用集積部210に集積できなかったリジェクト紙幣は、搬送部70の末端に設けられた第2リジェクト部290へ排出する。
制御部50は、識別部55によって得られた各紙幣の金種等の識別結果及び記番号と、識別結果に基づいて集積されたスタッカ60a〜60d又は結束用集積部210a〜210cを特定する情報とを、紙幣管理情報(紙葉類管理情報)として、記憶部56内に保存して管理する。紙幣管理情報では、各紙幣の情報が、紙幣処理毎(取引毎)に区別して管理される。紙幣処理が開始されると、制御部50は、この処理に各紙幣処理を識別するための取引番号を付与すると共に、この処理で識別計数された各紙幣に関する情報を、先に付与した取引番号と関連付けて紙幣管理情報に登録する(ステップS2)。
図5は、記憶部56で管理される紙幣管理情報の例を示す図である。紙幣管理情報には、紙幣処理システム300で行われた各紙幣処理を区別するための取引番号と、各紙幣処理で処理された全ての紙幣の記番号と、各紙幣の集積先又はID情報を示す分類先と、各紙幣の処理状況を示すステータスと、各紙幣の金種、正損及び表裏とが含まれている。ここで、分類先として登録されるID情報には、各結束紙幣を区別するための識別情報である結束IDと、バッチ処理で抜き取られた各紙幣束を区別するための識別情報であるバッチIDとが含まれるが詳細は後述する。
図5に示す紙幣管理情報では、紙幣分類装置100の4つのスタッカ60a〜60dが、それぞれSTK1〜STK4として管理されている。また、紙幣結束装置200の3つの結束用集積部210a〜210cは、StSTK1〜StSTK3として管理されている。なお、スタッカ60a〜60dを示す「STK」はスタッカ(Stacker)から作成した略語であり、結束用集積部を示す「StSTK」は、結束(Strap)用であることを示す「St」と「STK」とを結合したものである。
紙幣管理情報に含まれるステータスとは、各紙幣の処理状況を示す情報で、各紙幣の処理状況が「未確定」、「仮確定」及び「確定」のいずれの状況にあるかを示している。具体的には、新たに紙幣処理を開始して、識別部55によって識別計数された紙幣がスタッカ60又は結束用集積部210に集積された直後は、ステータス情報が「未確定」となる。また、スタッカ60に集積された未確定の紙幣の集積枚数が所定枚数に達したために抜き取られた場合や、結束用集積部210に集積された未確定の紙幣の集積枚数が所定枚数に達して結束部250による結束に伴って抜き取られた場合に、ステータス情報が「未確定」から「仮確定」に変更される。
受入部11に受けた全ての紙幣が識別部55によって識別計数された後、オペレータが識別計数結果を承認する操作を行って紙幣処理(取引)を確定すると、この紙幣処理に属する全ての紙幣のステータス情報が「未確定」又は「仮確定」から「確定」に変更される。一方、オペレータによって紙幣処理がキャンセルされると、この紙幣処理中に紙幣管理情報に登録された全ての紙幣情報が修正される。具体的には、キャンセルの対象となる紙幣情報を削除してもよいし、キャンセルの対象となる紙幣情報に、キャンセルされたことを示す新たな情報を付加してもよい。このように、紙幣処理システム300では、紙幣処理が確定されるかキャンセルされるかが不明である間は、スタッカ60に集積されている紙幣及び結束用集積部210に収納されている紙幣の状況を「未確定」とする一方で、スタッカ60から抜き取られた紙幣及び結束用集積部210から抜き取られた結束紙幣の状況を「仮確定」として区別すると共に、紙幣処理が承認されて取引が確定すると全ての紙幣の状況を「確定」に更新する。
図5(a)の例は、紙幣処理開始後に紙幣管理情報に登録された4枚の紙幣の情報を示している。この紙幣処理の取引番号は001で、1枚目の紙幣は、記番号がA001の正券かつ表向きの50ドル紙幣で、スタッカ60a(図中「STK1」)に集積されたことを示している。2枚目の紙幣は、記番号がA002の正券かつ裏向きの10ドル紙幣で、スタッカ60b(STK2)に集積されたことを示している。3枚目の紙幣は、記番号がA003の正券かつ表向きの100ドル紙幣で、結束用集積部210a(StSTK1)に集積されたことを示している。4枚目の紙幣は、記番号がA004の正券かつ裏向きの100ドル紙幣で、結束用集積部210b(StSTK2)に集積されたことを示している。
制御部50は、紙幣処理を行っている間、集積枚数が100枚に到達した紙幣を抜き取るバッチ処理の対象となるスタッカ60a、60bと、集積枚数が100枚に到達した紙幣を結束する結束処理の対象となる結束用集積部210a〜210cとを対象に、集積枚数を監視する(図4ステップS3)。
集積枚数が100枚に到達した集積部がなければ(ステップS3;No)、受入部11に紙幣が残っているか否かの確認が行われる(ステップS6)。そして、受入部11に紙幣が残っている間(ステップS6;Yes)、ステップS1〜S5の処理が繰り返し行われる。
一方、結束用集積部210a〜210cに集積された紙幣の集積枚数が100枚に到達すると(ステップS3;Yes)、結束部250により、100枚の紙幣を結束する処理が行われる(ステップS4)。結束用集積部210a〜210cの紙幣が抜き取られて結束されると、これらの紙幣の分類先及びステータスが更新される(ステップS5)。
具体的には、図5(a)に示す状態から、さらに受入部11の紙幣を識別計数して分類する処理が継続されて、記番号A200の正券かつ表向きの100ドル紙幣が結束用集積部210aに集積された結果、結束用集積部210aに集積された紙幣の集積枚数が100枚に到達すると、結束部250により、これら100枚の紙幣を結束する処理が行われる。結束部250によって結束紙幣が作成されると、制御部50は、この結束紙幣に、各結束紙幣を識別するための結束IDを付与する。例えば、結束紙幣に「StN001」の結束IDが付与されると、紙幣管理情報では、結束用集積部210aから抜き取られて結束された100枚の紙幣の分類先が「StN001」に更新されると共に、ステータスが「未確定」から「仮確定」に更新される。なお、結束ID「StN001」は、結束(Strap)を示す「St」と、番号(Number)を示す「N」と、3桁の連続番号とを結合したものである。
例えば、図5(a)に示す結束処理前の紙幣管理情報では、記番号A003の紙幣の分類先は、結束用集積部210aを示す「StSTK1」であり、ステータスは「未確定」となっている。この記番号A003の紙幣は他の紙幣と共に結束部250によって結束されて、作成された結束紙幣に「StN001」の結束IDが付与されたため、図5(b)に示す結束処理後の紙幣管理情報では、記番号A003の紙幣の分類先が「StN001」に更新され、ステータスが「仮確定」に更新されている。また、図5(b)に示すように、100枚目の紙幣として結束ID「StN001」の結束紙幣に含まれることになった記番号A200の紙幣についても、分類先が「StN001」、ステータスが「仮確定」に更新されている。
同様に、スタッカ60a、60bに集積された紙幣の集積枚数が100枚に到達すると(図4ステップS3;Yes)、オペレータにより、これらの紙幣を抜き取る作業が行われる(ステップS4)。スタッカ60a、60bから紙幣が抜き取られると、紙幣管理情報では、これらの紙幣の分類先及びステータスが更新される(ステップS5)。
具体的には、図5(b)に示す状態から、さらに受入部11の紙幣を識別計数して分類する処理が継続されて、記番号A250の正券かつ裏向きの10ドル紙幣がスタッカ60bに集積された結果、スタッカ60bに集積された紙幣の集積枚数が100枚に到達すると、制御部50がこれを報知する。集積枚数が100枚に到達したことを認識したオペレータにより、スタッカ60bから紙幣が抜き取られると、制御部50はセンサ73によりこの抜き取りを検知して、抜き取られた紙幣束に、各紙幣束を識別するためのバッチIDを付与する。例えば、抜き取られた紙幣束に「BaN001」のバッチIDが付与されると、図5(c)に示す紙幣管理情報では、スタッカ60bから抜き取られた100枚の紙幣の分類先が「BaN001」に更新されると共に、ステータスが「未確定」から「仮確定」に更新される。なお、バッチID「BaN001」は、バッチ(Batch)処理を示す「Ba」と、番号(Number)を示す「N」と、3桁の連続番号とを結合したものである。
例えば、図5(a)に示す、スタッカ60bから紙幣束を抜き取る前の紙幣管理情報では、記番号A002の紙幣の分類先は、スタッカ60bを示す「STK2」であり、ステータスは「未確定」となっている。この記番号A002の紙幣は、他の紙幣と共にオペレータによって抜き取られて、抜き取られた紙幣束に「BaN001」のバッチIDが付与されたため、図5(c)に示す抜き取り後の紙幣管理情報では、記番号A002の紙幣の分類先が「BaN001」に更新され、ステータスが「仮確定」に更新されている。また、図5(c)に示すように、100枚目の紙幣としてバッチID「BaN001」の紙幣束に含まれることになった記番号A250の紙幣についても、分類先が「BaN001」、ステータスが「仮確定」に更新されている。
受入部11に紙幣が残っている間(図4ステップS6;Yes)、これらの処理(ステップS1〜S5)が繰り返し行われる。そして、受入部11の全ての紙幣を識別計数する処理を完了すると(ステップS6;No)、続いて、複数の集積部に残っている紙幣の合計枚数を確認する処理が行われる(ステップS7)。具体的には、制御部50は、3つの結束用集積部210a〜210cのうち2つを利用して集積されている正券かつ表向きの100ドル紙幣と、正券かつ裏向きの100ドル紙幣との合計枚数が100枚を超えるか否かを判定する。
なお、バッチ処理を行うスタッカ60でも、バッチ処理の終了後に、2つ以上のスタッカ60に残されている紙幣を対象として、以下に説明する再処理を行うことが可能となっているが、説明を簡単にするため、以下では、結束用集積部210を例に説明を続けることとする。
結束用集積部210a〜210cに残っている紙幣の合計枚数が100枚に満たない場合には(ステップS7;No)、処理された全ての紙幣の識別計数結果を操作表示部59に表示してオペレータによる確定の操作を待つ待機状態となる(ステップS11)。
オペレータが、操作表示部59で確定操作を行わずにキャンセルする操作を行うと(ステップS11;No)、この紙幣処理中に紙幣管理情報に登録された全ての紙幣の情報が削除される(ステップS13)。一方、オペレータが操作表示部59で紙幣処理(取引)を確定する操作を行うと(ステップS11;Yes)、紙幣管理情報が更新される(ステップS12)。
図6は、紙幣処理の確定時に行われる紙幣管理情報の更新の例を示す図である。紙幣処理(取引)が確定された後、スタッカ60及び結束用集積部210に集積されている紙幣を、そのままの状態にして、次の紙幣処理(取引)を開始する残置運用と呼ばれる態様で紙幣処理が行われている場合には、図6(a)に示すように、確定した取引番号001の処理に属する全ての紙幣のステータスが「確定」に更新される。
一方、紙幣処理が確定される度にスタッカ60及び結束用集積部210に残っている全ての紙幣を装置外へ排出して、スタッカ60及び結束用集積部210を空の状態にしてから次の紙幣処理を開始する態様で紙幣処理が行われている場合には、図6(b)に示すように、確定した取引番号001の処理に属する全ての紙幣のステータスが「確定」に更新されると共に、装置外に排出された紙幣の分類先が「機外」に更新される。図6(b)の例では、スタッカ60aに集積されていた記番号A001の紙幣が、紙幣処理の完了に伴い装置外へ抜き取られるため、同図(a)で「STK1」と表示されている分類先が「機外」に更新されている。また、結束用集積部210bに集積されていた記番号A004の紙幣は、紙幣処理の完了に伴い、結束前搬送部220によって結束用集積部210bから抜き取られて端数紙幣返却口285から排出されるため、図6(a)で「StSTK2」と表示されている分類先が、同図(b)では「機外」に更新されている。
結束用集積部210a〜210cに残っている紙幣の種類別の合計枚数を判定した際に(図4ステップS7)、ある特定の種類の紙幣の合計枚数が100枚以上であった場合には(ステップS7;Yes)、操作表示部59に、再処理を行うか否かをオペレータに尋ねる再処理ガイダンスの画面が表示される(ステップS8)。ここで、再処理とは、既に分類処理によってスタッカ60又は結束用集積部210に集積されている紙幣を装置外に排出して、再度、受入部11に載置して分類処理を実行することを言う。
図7は、操作表示部59に表示される再処理時の画面例である。図7(a)に示すように、画面上には、オペレータに対して、結束用集積部210a〜210cに残っている紙幣によってさらに結束紙幣を作成できることを示すメッセージと、再処理を行って結束紙幣を作成するか否かを尋ねるメッセージと、結束用集積部210a〜210cのそれぞれに残っている紙幣の種類及び枚数と、これらを合計した紙幣枚数とが表示される。
図7(a)の例では、金種と正損が同じ紙幣について、結束用集積部210a〜210cに残っている紙幣の種類別の合計枚数を判定している。具体的には、StSTK1と表示された結束用集積部210aに表向きの正券の100ドル紙幣が70枚、StSTK2と表示された結束用集積部210bに裏向きの正券の100ドル紙幣が40枚集積されており、紙幣結束装置200内に、合計110枚の正券の100ドル紙幣が残っていることを示している。このように、紙幣分類装置100及び紙幣結束装置200の構造概略を画面上にグラフィック表示して、各結束用集積部210a〜210cに集積された紙幣の情報を表示することにより、オペレータは、装置内の紙幣の集積状況を容易に認識することができる。また、再処理を行う場合に処理することになる紙幣の合計枚数が表示されるので、再処理を行うか否かの参考情報とすることができる。
具体的には、再処理することになる紙幣の合計枚数を表示することにより、例えば、再処理を行って100枚の結束紙幣をもう1つ作成するために、110枚の紙幣を再処理すればよいのであれば再処理を行うと判断したり、190枚の紙幣を再処理する必要があれば処理時間を考慮して再処理を行わないと判断したりすることができる。なお、再処理を実行するか否かを判断するための情報として、再処理を行うために必要な処理時間を予測して操作表示部59の画面上に表示することも可能となっている。具体的には、制御部50が、受入部11から結束用集積部210aまでの搬送距離及び搬送速度、再処理される紙幣の合計枚数等に基づいて処理時間を算出して、これを画面上に表示する。
操作表示部59に表示された再処理ガイダンスを確認したオペレータが、再処理を行わないと判断して、図7(a)に示す画面で「No」を選択した場合には(図4ステップS9;No)、上述したように、ステップS11の処理と、ステップS12又はS13の処理とが行われる。
一方、オペレータが再処理を行うと判断して、図7(a)に示す画面で「Yes」を選択した場合には(図4ステップS9;Yes)、再処理の処理対象となる全ての紙幣が集積部から抜き取られるのを待つ待機状態となる(ステップS10;No)。
結束用集積部210a〜210cに残されていた全ての紙幣を、結束前搬送部220によって抜き取って端数紙幣返却口285に排出する処理が行われると、制御部50は、全ての紙幣が抜き取られたと判定して(ステップS10;Yes)、ステップS1に戻って再処理を開始する。このとき、制御部50は、紙幣管理情報を更新する。
図8は、再処理の開始時に行われる紙幣管理情報の更新の例を示す図である。例えば、図5(c)に示すように記番号A250までの紙幣が識別計数された状態から、さらに紙幣処理が行われ、図8(a)に示すように記番号A300までの紙幣が紙幣管理情報に登録された状態で、再処理が開始されると、結束用集積部210a、210bに集積されていた紙幣の紙幣情報が紙幣管理情報から削除される。具体的には、図8(a)に示す紙幣情報のうち、結束用集積部210a(図中StSTK1)に集積されていた記番号A006、A299等の紙幣は再処理の処理対象として装置外へ排出されるため、これらの紙幣の情報が、紙幣管理情報から削除される。また、結束用集積部210b(StSTK2)に集積されていた記番号A004、A210、A300等の紙幣についても、同様に、再処理対象として装置外へ排出されるため、これらの紙幣の情報が紙幣管理情報から削除される。この結果、図8(a)に示す紙幣管理情報は、再処理の開始に伴って、同図(b)に示す状態となる。
このとき、再処理の処理対象となる紙幣の紙幣管理情報を削除せずに、それらの紙幣管理情報に、再処理の処理対象となった旨、又は再処理が実行された旨を示す所定情報を付加するようにしてもよい。この場合は、後述する、再処理された紙幣の情報を紙幣管理情報に登録する処理を、所定情報を付加した情報を再処理した紙幣の情報で上書きして行う態様であってもよいし、所定情報を付加した情報を残したまま再処理した紙幣の情報を追加して登録する態様であってもよい。
オペレータが、結束用集積部210a〜210cから端数紙幣返却口285に排出された紙幣を受入部11に載置して再処理を開始する(図4ステップS1)。再処理を開始する際には、操作表示部59に、結束用集積部210aから抜き取られた表向きの紙幣と結束用集積部210bから抜き取られた裏向きの紙幣とを、表裏を揃えた状態で受入部11に載置するよう指示する情報が表示される。
例えば、図7(a)及び図8(a)に示したように、結束用集積部210aに正券かつ表向きの100ドル紙幣が70枚集積されており、結束用集積部210bに正券かつ裏向きの100ドル紙幣が40枚集積されている場合に、端数紙幣返却口285では、各結束用集積部210a、210bに集積された向きのままで紙幣が排出されるので、結束用集積部210aの紙幣は表向きの状態で排出され、結束用集積部210bの紙幣は裏向きの状態で排出される。これらの紙幣を再処理することにより、表裏を揃えた100ドル紙幣100枚から成る結束紙幣を作成するため、操作表示部59には、結束用集積部210a、210bから端数紙幣返却口285に排出された合計110枚の100ドル紙幣を、表裏を揃えた状態で受入部11へ載置するよう促す情報が操作表示部59に表示される。図7(b)は、このとき操作表示部59に表示される画面例を示している。
オペレータは、操作表示部59の表示に従って、結束用集積部210a、210bから排出された合計110枚の100ドル紙幣を、表裏を揃えた状態で受入部11へ載置して、図7(b)に示す画面で「再処理開始」ボタンを選択して再処理を開始する(図4ステップS1)。再処理では、上述したように、各紙幣を識別計数すると共に記番号を取得して、これらを紙幣管理情報に登録する処理が行われる(ステップS2)。なお、このとき「キャンセル」ボタンを選択して再処理をキャンセルすることもできる。再処理をキャンセルした場合は、再処理の対象として結束用集積部210から抜き取られた紙幣は確定済みの紙幣として扱われ、更新された紙幣管理情報も元の情報に再更新される。
図9は、再処理の開始後に行われる紙幣管理情報の更新の例を示す図である。図8(b)に示す状態から再処理が開始されると、再処理された紙幣の識別結果、記番号等の情報が紙幣管理情報に登録される。例えば、オペレータが、結束用集積部210bから排出された記番号A004、A210、A300の紙幣を含む裏向きの紙幣を反転して表向きの状態にして、結束用集積部210aから排出された記番号A006、A299の紙幣を含む表向きの紙幣の上に重ねて受入部11に載置すると、受入部11では、一番下にある紙幣から順に装置内に繰り出される。この結果、図9(a)に示すように、再処理開始時に紙幣管理情報に既に登録されていた記番号A250の紙幣の後に、続けて、再処理開始後に結束用集積部210aから排出された記番号A006、A299等の紙幣が登録された後、結束用集積部210bから排出された記番号A300、A210等の紙幣が登録されることになる。
受入部11の紙幣は正券かつ表向きの100ドル紙幣であるため、新たに紙幣管理情報に登録される紙幣は、正券かつ表向きの100ドル紙幣として、結束用集積部210aに集積される。この結果、紙幣管理情報では、図9(a)に示すように、再処理された紙幣の情報が、分類先を「StSTK1」、ステータスを「未確定」として登録される。
結束用集積部210aに集積された紙幣の集積枚数が100枚に到達するまで(図4ステップS3;No)、再処理する紙幣を識別計数して結束用集積部210aに集積すると共に、記番号等を紙幣管理情報に登録する処理が繰り返される(ステップS6;Yes、ステップS1、S2)。そして、結束用集積部210aに集積された紙幣の集積枚数が100枚に到達すると(ステップS3;Yes)、この100枚の紙幣が結束部250によって結束されて(ステップS4)、紙幣管理情報が更新される(ステップS5)。例えば、図9(a)に示すように、記番号A210の紙幣が結束用集積部210aに集積された時点で集積枚数が100枚に到達した場合には、紙幣の結束処理に伴い、図9(a)に示す記番号A006〜A210の紙幣のステータスが、同図(b)に示すように未確定から仮確定に更新される。
こうして受入部11に載置された合計110枚の紙幣のうち、100枚の紙幣を結束しながら、残り10枚の紙幣についても同様に(図4ステップS6;Yes)、これらを識別計数して結束用集積部210bに集積しながら紙幣管理情報に記番号を登録する処理を繰り返す(ステップS1、S2、ステップS3;No、ステップS6;Yes)。この結果、紙幣管理情報は、図9(b)に示すように、結束紙幣に含まれる記番号A006〜A210の100枚の紙幣はステータスが「仮確定」、A210より後に処理された記番号A004を含む10枚の紙幣はステータスが「未確定」の状態で、110枚の紙幣を再識別する処理を完了する(図4ステップS6;No)。
結束用集積部210aの紙幣を結束した後、結束用集積部210bに集積された状態で残っている紙幣は10枚のみであるため(ステップS7;No)、処理結果を操作表示部59に表示してオペレータによる確定の操作を待つ待機状態となる(ステップS11)。そして、上述したように、オペレータによる確定又はキャンセルの操作に応じて、ステップS11の処理と、ステップS12又はS13の処理とが行われて処理を完了する。具体的には、図6を参照しながら説明した通り、残置運用で紙幣処理を行っている場合には、再処理の取引を確定すると(ステップS11;Yes)、紙幣管理情報では、図9(b)に示す全ての紙幣のステータスを「確定」に更新してから処理を終了する。また、残置運用によらずに紙幣処理を行っている場合には、加えて、再処理の完了に伴ってスタッカ60から抜き取られる紙幣及び結束用集積部210から排出される紙幣の分類先を「機外」に更新してから処理を終了する。
このように、再処理前には結束用集積部210a、210bに合計110枚の正券の100ドル紙幣が集積されていたものが、再処理を行うことによって、再処理後には100ドル紙幣100枚を結束した結束紙幣がもう1つ作成され、結束用集積部210bには正券の100ドル紙幣10枚のみが集積された状態とすることができる。このように、紙幣処理システム300では、再処理を行うことにより、効率よく結束紙幣を作成することができる。
結束用集積部210を対象として説明した再処理は、スタッカ60でも同様に行うことができる。例えば、スタッカ60aに正券かつ表向きの100ドル紙幣を集積して、スタッカ60bに正券かつ裏向きの100ドル紙幣を集積して、表裏を揃えた100ドル紙幣の正券を100枚ずつ抜き取るバッチ処理を行っている場合に、バッチ処理完了後に、スタッカ60aの表向きの紙幣とスタッカ60bの裏向きの紙幣との合計枚数が100枚以上であれば、制御部50がこれを報知する。報知を受けたオペレータが再処理を実行する際には、スタッカ60a、60bの紙幣を抜き取って、表裏を揃えた状態で受入部11に載置して再処理を開始する。そして、上述したように紙幣管理情報から、再処理する紙幣の情報を削除して、再処理による識別結果に基づいて紙幣管理情報を更新する。これにより、スタッカ60についても、再処理を行って効率よく紙幣束を作成することができる。
なお、紙幣処理システム300では、紙幣処理を行っている間にエラーが生じた場合にも、再処理を行うようになっている。図10は、エラー発生時の再処理で行われる紙幣管理情報の更新の例を示す図である。
例えば、残置運用による紙幣処理を行っている場合に、図6(a)に示すように記番号A001〜A250までの紙幣を含む取引番号001の紙幣処理が確定した後、続けて取引番号002の紙幣処理を開始して、記番号A251、A252の2枚の紙幣を正常に処理した後に搬送路に紙幣が詰まるジャムが発生した場合には、紙幣管理情報は、図10(a)に示す状態となる。
図10(a)に示す紙幣管理情報では、確定した取引番号001の処理に属する全ての紙幣のステータスが「確定」、処理中の取引番号002の処理に属する紙幣のステータスが「未確定」となっている。残置運用では、処理確定時にスタッカ60及び結束用集積部210に集積されている紙幣を抜き取らず、そのままの状態で次の処理を開始する。このため、図10(a)の例では、紙幣管理情報で分類先がSTK1と表示されるスタッカ60a内で、取引番号001の処理に属する記番号A001等の紙幣の上に、取引番号002の処理に属する記番号A251、A252の紙幣が集積された状態にある。
ジャムによるエラーが発生すると、オペレータは、搬送部70に詰まった紙幣を取り除いてエラーを解除する作業を行う。そして、操作表示部59を操作して再処理を開始すると、操作表示部59には、スタッカ60及び結束用集積部210に集積されている全ての紙幣を抜き取って、受入部11に載置するよう促す情報が表示される。このとき、スタッカ60での集積枚数が100枚に到達してスタッカ60から抜き取られた紙幣と、結束用集積部210での集積枚数が100枚に到達して結束された結束紙幣とはそのままにして、受入部11に載置せずに処理が進められる。
再処理が開始されると、制御部50によって紙幣管理情報が更新される。具体的には、図10(a)に示す状態でエラーが解除され、スタッカ60及び結束用集積部210から全ての紙幣が抜き取られると、制御部50がこれを検知して、抜き取られた紙幣に対応する全ての情報を紙幣管理情報から削除する。この結果、紙幣管理情報は図10(b)に示す状態となる。具体的には、図10(a)に示す紙幣管理情報から、取引番号001の処理に属する紙幣として登録されていた、分類先がSTK1の記番号A001の紙幣、分類先がStSTK2の記番号A004の紙幣等の情報が削除される。また、取引番号002の処理に属する紙幣として登録されていた記番号A251、A252の紙幣の情報も削除される。再処理では、識別部55が、これらの削除された情報に対応する紙幣を再度、識別計数する。
受入部11に載置された紙幣の再処理が開始されると、識別部55による紙幣の識別結果に基づいて、確定済みの取引番号001の紙幣管理情報を再現するための処理が行われる。具体的には、制御部50は、取引番号001の処理に属していながら再処理のためにスタッカ60及び結束用集積部210から抜き取られた紙幣と同じ種類の紙幣を、取引番号001に属する紙幣として、紙幣管理情報に登録する。このとき、制御部50は、紙幣の記番号は問わず、紙幣の分類先及び種類が再処理前と同一となる紙幣を、取引番号001の処理に属する紙幣として紙幣管理情報に登録する。
例えば、図10(a)及び(b)に示すように、取引番号001の処理に属する記番号A001の紙幣が再処理のために抜き取られている場合には、再処理開始後に、最初に、記番号A001と同じくスタッカ60a(図中STK1)に集積された正券かつ表向きの50ドル紙幣が、取引番号001の処理に属する紙幣として紙幣管理情報に登録される。図10(c)の例では、記番号A001の紙幣に代えて、記番号A252の紙幣が取引番号001の処理に属する紙幣として登録されている。また、取引番号001の処理に属していた記番号A004の紙幣が、再処理のために結束用集積部210bから抜き取られたことにより、図10(c)に示すように、記番号A004の紙幣に代えて、この紙幣と同じく結束用集積部210b(StSTK2)に集積された正券かつ裏向きの記番号A301の100ドル紙幣が、取引番号001の処理に属する紙幣として登録される。
図10(a)と(c)との比較から分かるように、取引番号001の処理に属していた紙幣に代えて紙幣管理情報に登録する紙幣として、記番号は問わず、紙幣管理情報上で分類先、ステータス、金種、正損及び表裏の種類が同一となる紙幣が選択される。取引番号001の処理に属する紙幣として登録された紙幣は、確定済みの処理に属する紙幣であるため、登録時からステータスは「確定」となる。
なお、紙幣管理情報上で取引番号001の処理の紙幣情報が再現されるまでの間に、取引番号001に属さない種類の紙幣が得られた場合には、取引番号002の処理に属する紙幣として登録される。例えば、図10(a)に示すように、取引番号001の処理に属する紙幣の中にスタッカ60b(STK2)に集積されている紙幣は含まれていない。このため、例えば、再処理開始直後に、スタッカ60bに集積された紙幣は、取引番号001の紙幣情報の再現には利用されず、取引番号002に属する紙幣として紙幣管理情報に登録される。図10(c)の例では、スタッカ60bに集積された記番号A302の紙幣が、取引番号002の処理に属する紙幣として登録されている。取引番号002の処理は、未確定のままエラーを解除して再開された処理であるため、登録時のステータスは、通常の処理時と同様に「未確定」となる。
こうして、再処理開始後に、確定済みの取引番号001の処理に属する紙幣情報を紙幣管理情報に登録して、記番号を除いて、図10(a)に示す取引番号001の状態を再現すると、その後は、識別計数された全ての紙幣の情報が取引番号002の処理に属する紙幣として紙幣管理情報に登録される。以降の処理は図4を参照しながら説明した処理と同じであるため説明は省略する。
このように、エラー解除後に行われる再処理では、記番号を問わずに紙幣の分類先及び種類に基づいて取引番号001の紙幣情報が再現されるため、エラー発生時には取引番号001の処理に属していなかった紙幣が取引番号001の処理に属する紙幣として登録される一方で、エラー発生時には取引番号001の処理に属していた紙幣が取引番号002の処理に属する紙幣として登録される場合もある。図10の例では、エラー発生時には取引番号002の処理に属していた記番号A252の紙幣と、エラー発生時には紙幣管理番号に登録されていなかった記番号A301の紙幣とが、再処理後には、取引番号001の処理に属する紙幣として登録されている。また、図10(a)に示すように、エラー発生時には、取引番号001の処理に属していた記番号A001、A004の紙幣が、同図(c)に示すように、再処理後には、取引番号002の処理に属する紙幣として登録されている。
なお、本実施形態では、紙幣処理システム300による分類処理を、2つの結束用集積部210に集積された紙幣を対象として再実行(再処理)する例を説明したが、紙幣処理システム300では、3つ以上の結束用集積部210を対象とする場合も、同様の処理を実行できるようになっている。具体的には、例えば、正券の100ドル紙幣を、天地及び表裏の方向が揃うように4つの結束用集積部に分類して集積して、100枚ずつ結束する処理を行った後、4つの結束用集積部から紙幣を集めて天地及び表裏の方向を揃えて再処理することにより、1つ以上の結束紙幣を作成できる場合には、これが報知されるようになっている。3つ以上のスタッカ60を対象とする場合も同様である。
上述したように、本実施形態によれば、紙幣処理システム300による分類処理として、紙幣結束装置200に設けられた複数の結束用集積部210及び結束部250によって、表裏を揃えた同じ種類の紙幣を所定枚数ずつ結束して結束紙幣を作成する結束処理を行って、全ての紙幣の識別計数を終えた段階で複数の結束用集積部210に集積された状態で残っている紙幣の表裏を揃えることによって結束紙幣をもう1つ作成できる場合にこれが報知される。報知を受けたオペレータが再処理を行うことにより、さらに結束紙幣を作成することができるので、効率よく結束紙幣を作成することができる。同様に、紙幣処理システム300による分類処理として、複数のスタッカ60によって、同じ種類の紙幣を所定枚数ずつまとめた紙幣束を作成するバッチ処理を行って、全ての紙幣の識別計数を終えた段階で複数のスタッカ60に集積された状態で残っている紙幣によって、同じ種類の紙幣を所定枚数まとめた紙幣束をもう1つ作成できる場合にこれが報知される。報知を受けたオペレータが再処理を行うことにより、さらに紙幣束を作成することができるので、効率よく紙幣束を作成することができる。
また、再処理ができることを示す情報、再処理を間違いなく行うために必要な情報等、再処理に必要な情報が操作表示部59にガイダンスとして表示されるので、オペレータは容易に処理を進めることができる。
また、各紙幣処理を取引として区別して、各取引に属する全ての記番号を紙幣管理情報へ登録して管理することができる。結束用集積部210に残っている紙幣を再処理することにより結束紙幣を作成する場合にも、再処理に応じて紙幣管理情報が更新されるので、再処理後の紙幣についても、結束紙幣に含まれる全ての紙幣と、結束されることなく結束用集積部210に残された紙幣の記番号や金種等の情報を紙幣管理情報で管理することができる。同様に、スタッカ60でバッチ処理を行ってスタッカ60に残っている紙幣を再処理する場合も、全ての紙幣の情報を紙幣管理情報で管理することができる。また、結束紙幣が結束IDによって管理され、紙幣束がバッチIDによって管理されるので、紙幣処理システム300で処理された全ての紙幣を厳正に管理することができる。
以上のように、本発明に係る紙葉類処理システム及び紙葉類処理方法は、特定の種類の紙葉類を所定枚数ずつ結束する処理を効率よく行うために有用な技術である。
1 筐体
10 取込部
11 受入部
50 制御部
55 識別部
56 記憶部
59 操作表示部
60、60a〜60d スタッカ
62a〜62d 個別表示部
65、65a、65b 第1リジェクト部
70 搬送部
71 分岐部材
72、73、213 センサ
100 紙幣分類装置
200 紙幣結束装置
210、210a〜210c 結束用集積部
220 結束前搬送部
250 結束部
260 結束後搬送部
261 把持搬送部
262 結束紙幣リフト部
270 結束紙幣集積部
280 束放出部
285 端数紙幣返却口
290 第2リジェクト部
300 紙幣処理システム

Claims (9)

  1. 複数の紙葉類を受ける受入部と、
    前記受入部に受けた前記複数の紙葉類を1枚ずつ搬送する搬送部と、
    前記搬送部によって搬送される紙葉類を識別計数する識別部と、
    前記搬送部によって搬送された紙葉類を集積するための複数の集積部と、
    前記識別部による識別結果に基づいて紙葉類を種類別に分類して前記集積部に集積しながら集積枚数が所定枚数に到達した集積部では集積された紙葉類が抜き取られるまで新たな紙葉類の集積を禁止する分類処理を、前記受入部に受けた全ての紙葉類を対象として実行した後、2つ以上の集積部に集積されている紙葉類を対象として前記分類処理を再実行することにより、1つの集積部に前記所定枚数以上の紙葉類を集積可能である場合にこれを報知する制御部と
    を備えることを特徴とする紙葉類処理システム。
  2. 前記所定枚数の紙葉類を結束して結束紙幣を作成する結束部
    をさらに有し、
    前記制御部は、前記分類処理を実行した後、前記2つ以上の集積部に集積されている紙葉類を対象として前記分類処理を再実行することにより前記結束紙幣を作成可能である場合に、これを報知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の紙葉類処理システム。
  3. 前記分類処理は、金種が同じで金種以外の種類が異なる紙幣が前記2つ以上の集積部に分類して集積されて、各集積部に所定枚数の紙幣が集積される度に、この所定枚数の紙幣が抜き取られる処理を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の紙葉類処理システム。
  4. 前記分類処理は、種類が同じで表裏又は天地の方向が異なる紙葉類が前記2つ以上の集積部に分類して集積されて、各集積部に所定枚数の紙葉類が集積される度に、この所定枚数の紙葉類が抜き取られる処理を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の紙葉類処理システム。
  5. 前記制御部は、前記2つ以上の集積部に集積されている紙葉類を対象として前記分類処理を再実行する際に、前記2つ以上の集積部に集積されている紙葉類の表裏又は天地の方向を揃えて前記受入部に載置するよう促す報知を行うことを特徴とする請求項4に記載の紙葉類処理システム。
  6. 前記識別部は、識別計数する紙葉類の識別番号を読み取って、
    前記制御部は、前記紙葉類の識別番号と前記紙葉類が集積された集積部を示す情報とを関連付けた紙葉類管理情報を作成すると共に、前記分類処理を再実行するために前記集積部から前記紙葉類が抜き取られた際には前記紙葉類管理情報を更新する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の紙葉類処理システム。
  7. 前記分類処理を再実行するために前記集積部から前記紙葉類が抜き取られた際には、該紙葉類に関する情報を前記紙葉類管理情報から削除することを特徴とする請求項6に記載の紙葉類処理システム。
  8. 前記分類処理を再実行するために前記集積部から前記紙葉類が抜き取られた際には、該紙葉類に関する情報に前記分類処理が再実行された旨を示す情報を付加することを特徴とする請求項6に記載の紙葉類処理システム。
  9. 紙葉類処理システムによって紙葉類を処理する紙葉類処理方法であって、
    受入部に受けた複数の紙葉類を識別部によって識別計数する識別計数工程と、
    前記受入部に受けた全ての紙葉類を対象として、前記識別部による識別結果に基づいて紙葉類を種類別に分類して集積部に集積しながら集積枚数が所定枚数に到達した集積部では集積された紙葉類が抜き取られるまで新たな紙葉類の集積を禁止する分類処理を実行する分類処理実行工程と、
    前記分類処理を実行した後、2つ以上の集積部に集積されている紙葉類を対象として前記分類処理を再実行することにより、1つの集積部に前記所定枚数以上の紙葉類を集積可能である場合にこれを報知する報知工程と
    を含んだことを特徴とする紙葉類処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018010560A (ja) * 2016-07-15 2018-01-18 富士電機株式会社 金銭処理装置
KR102012176B1 (ko) * 2019-04-08 2019-08-20 전연호 티켓용 자동 묶음장치
JP7466869B2 (ja) 2020-10-09 2024-04-15 ローレルバンクマシン株式会社 貨幣処理装置
JP7470542B2 (ja) 2020-03-23 2024-04-18 グローリー株式会社 媒体処理装置

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