JP2016133791A - 画像形成装置用の無端ベルト、無端ベルトユニット、中間転写体、及び画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置用の無端ベルト、無端ベルトユニット、中間転写体、及び画像形成装置 Download PDF

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Tomotake Inagaki
智丈 稲垣
茂 福田
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茂 福田
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Tomoo Matsushima
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Abstract

【課題】抵抗ムラが抑制された画像形成装置用の無端ベルトの提供。
【解決手段】樹脂と導電剤とを含む管状体と、架橋性材料の架橋体とニグロシン染料とを含み、前記管状体の外周面に設けられた表面層と、を有する画像形成装置用の無端ベルト。
【選択図】なし

Description

本発明は、画像形成装置用の無端ベルト、無端ベルトユニット、中間転写体、及び画像形成装置に関する。
特許文献1には、少なくとも基層と表層とを内側から順次備える積層構造を有する導電性エンドレスベルトにおいて、基層および表層が熱可塑性樹脂および/または熱可塑性エラストマーを主成分とし、基層が樹脂成分に対しカーボンブラックを添加してなり、表層が表層の樹脂成分100質量部に対しイオン導電剤を10質量部以下添加してなり、表層の厚さが2μm以上であり、かつ、導電性エンドレスベルト全体の厚さに対する表層の厚さの比率が15%以下であることを特徴とする導電性エンドレスベルトが開示されている。
特許文献2には、熱可塑性樹脂を含有しテーバー摩耗試験後の質量の減少率が特定の範囲である基層と、基層上に塗布により形成された導電性粒子を含有する樹脂硬化膜とを有し、樹脂硬化膜の表面におけるテーバー摩耗試験後の質量の減少率が特定の範囲である電子写真用ベルトであって、体積抵抗率および樹脂硬化膜の表面における表面抵抗率が特定の関係を満たしていることを特徴とする電子写真用ベルトが開示されている。
特開2010−145631号公報 特開2006−330692号公報
本発明の課題は、樹脂及び導電剤を含む管状体と、架橋性材料の架橋体及び導電剤としてカーボンブラックのみを含む表面層と、を有する画像形成装置用の無端ベルトに比べ、抵抗ムラが抑制された画像形成装置用の無端ベルトを提供することにある。
上記課題は、以下の手段により解決される。即ち、
請求項1に係る発明は、
樹脂と導電剤とを含む管状体と、
架橋性材料の架橋体とニグロシン染料とを含み、前記管状体の外周面に設けられた表面層と、
を有する画像形成装置用の無端ベルトである。
請求項2に係る発明は、
前記表面層の厚さが0.3μm以上2.0μm以下である、請求項1に記載の画像形成装置用の無端ベルトである。
請求項3に係る発明は、
前記表面層が元素としてケイ素を含む、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置用の無端ベルトである。
請求項4に係る発明は、
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置用の無端ベルトと、前記無端ベルトを張力がかかった状態で掛け渡す複数のロールと、を備え、画像形成装置に脱着される無端ベルトユニットである。
請求項5に係る発明は、
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置用の無端ベルトからなる中間転写体である。
請求項6に係る発明は、
像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電した前記像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、
前記像保持体の表面の潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、
前記像保持体の表面に形成された前記トナー像が転写される、請求項5に記載の中間転写体と、
前記像保持体の表面に形成された前記トナー像を前記中間転写体の表面に一次転写する一次転写手段と、
前記中間転写体の表面に転写された前記トナー像を記録媒体に二次転写する二次転写手段と、
を備える画像形成装置である。
請求項1に係る発明によれば、樹脂及び導電剤を含む管状体と、架橋性材料の架橋体及び導電剤としてカーボンブラックのみを含む表面層と、を有する画像形成装置用の無端ベルトに比べ、抵抗ムラが抑制された画像形成装置用の無端ベルトを提供し得る。
請求項2に係る発明によれば、樹脂及び導電剤を含む管状体と、架橋性材料の架橋体及びニグロシン染料を含み、厚みが0.3μm未満である表面層と、を有する画像形成装置用の無端ベルトに比べ、無端ベルトのクリーニング不良が抑制され、かつ、樹脂及び導電剤を含む管状体と、架橋性材料の架橋体及びニグロシン染料を含み、厚みが2.0μmを超える表面層と、を有する画像形成装置用の無端ベルトに比べ、抵抗の電圧依存性が抑制された画像形成装置用の無端ベルトを提供し得る。
請求項3に係る発明によれば、樹脂及び導電剤を含む管状体と、架橋性材料の架橋体及び導電剤としてカーボンブラックのみを含む表面層と、を有する画像形成装置用の無端ベルトに比べ、元素としてケイ素を含む表面層を有し、クリーニング不良が抑制された画像形成装置用の無端ベルトを提供し得る。
請求項4に係る発明によれば、樹脂及び導電剤を含む管状体と、架橋性材料の架橋体及び導電剤としてカーボンブラックのみを含む表面層と、を有する画像形成装置用の無端ベルトを用いた無端ベルトユニットに比べ、抵抗ムラに起因する画像濃度ムラが抑制された無端ベルトユニットを提供し得る。
請求項5に係る発明によれば、樹脂及び導電剤を含む管状体と、架橋性材料の架橋体及び導電剤としてカーボンブラックのみを含む表面層と、を有する画像形成装置用の無端ベルトからなる中間転写体に比べ、抵抗ムラが抑制された中間転写体を提供し得る。
請求項6に係る発明によれば、中間転写体として、樹脂及び導電剤を含む管状体と、架橋性材料の架橋体及び導電剤としてカーボンブラックのみを含む表面層と、を有する画像形成装置用の無端ベルトを備える場合に比べ、抵抗ムラに起因する画像濃度ムラが抑制された画像形成装置を提供し得る。
本実施形態に係る管状体ユニットを示す概略斜視図である。 本実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
[画像形成装置用の無端ベルト]
本実施形態に係る画像形成装置用の無端ベルト(以下、単に「無端ベルト」と称する場合がある)は、樹脂と導電剤とを含む管状体と、架橋性材料の架橋体とニグロシン染料とを含み前記管状体の外周面に設けられた表面層と、を有する。
樹脂と導電剤とを含む管状体をそのまま無端ベルトとして用いると、使用に伴って(例えば2千枚以上の使用により)無端ベルトのクリーニング不良が発生し、クリーニング不良に起因する画像欠陥が起こる場合がある。そして、管状体の外周面に表面層を形成することで、無端ベルトのクリーニング不良が抑制される。特に、表面層として架橋性材料の架橋体を含む表面層を用い、表面層を厚く(例えば0.3μm以上の厚さに)することで、より無端ベルトのクリーニング不良が抑制されやすくなる。
一方、架橋性材料の架橋体を含む表面層を形成すると、電圧の値によって無端ベルトの抵抗値が変化しやすく(抵抗の電圧依存性が大きく)なり、抵抗の電圧依存性に起因する画像欠陥(低濃度化など)が生じる場合がある。そして、抵抗の電圧依存性を小さくする方法として、表面層に導電剤を含有させる方法が挙げられ、導電剤としては一般的にカーボンブラックが用いられる。しかしながら、導電剤としてカーボンブラックのみを使用すると、導電剤の偏在に起因する無端ベルトの抵抗ムラが生じ、抵抗ムラに起因する画像濃度ムラが生じる。
これに対して本実施形態では、導電剤としてニグロシン染料を用い、樹脂と導電剤とを含む管状体の外周面に架橋性材料の架橋体とニグロシン染料とを含む表面層が設けられている。そのため、架橋性材料の架橋体と導電剤としてカーボンブラックのみとを含む表面層を設けた場合に比べ、導電剤の偏在に起因する無端ベルトの抵抗ムラが抑制される。
架橋性材料の架橋体と導電剤とを含む表面層を管状体の外周面に設ける場合、例えば、架橋性材料と導電剤と溶剤とを含む表面層形成用塗布液を管状体の外周面に塗布し、乾燥及び架橋処理により表面層を形成する方法が挙げられる。そして導電剤としてカーボンブラックを用いた場合、カーボンブラックは溶剤に溶解しないため、溶剤に溶解していないカーボンブラックが乾燥工程において溶剤の揮発とともに凝集し、偏在した状態で表面層が形成されると考えられる。一方、導電剤としてニグロシン染料を用いた場合、ニグロシン染料は溶剤に溶解しやすいため凝集は起こりにくく、全体にわたって導電剤の分散性が向上した状態で表面層が形成されやすい。そのため本実施形態では、導電剤としてカーボンブラックを用いた場合に比べて無端ベルトの抵抗ムラが抑制されると推測される。また、本実施形態では導電剤としてニグロシン染料を用いているため、導電剤を用いない場合に比べて抵抗の電圧依存性が抑制される。
また本実施形態では、樹脂と導電剤とを含む管状体の外周面に架橋性材料の架橋体と導電剤としてイオン導電剤のみとを含む表面層が設けられている無端ベルトに比べて、抵抗の環境依存性が抑制される。表面層の導電剤としてイオン導電剤を用いると、イオン導電剤が吸湿しやすいため、高温高湿下(温度30℃、湿度80%)と低温低湿下(10℃15%)とで無端ベルトの抵抗値に差が出やすくなる。これに対して、本実施形態では表面層の導電剤として吸湿しにくいニグロシン染料を用いているため、抵抗値が環境に依存されにくいと推測される。
また本実施形態では、表面層が元素としてケイ素を含む(つまり、表面層が、ケイ素を有する架橋性材料の架橋体を含む)ことがよい。これにより、クリーニング不良が抑制され易くなる。
次いで、本実施形態に係る無端ベルトの構成、構成材料、及び特性等について説明する。
本実施形態の無端ベルトは、樹脂と導電剤とを含む管状体と、架橋性材料の架橋体とニグロシン染料とを含み前記管状体の外周面に設けられた表面層と、を有し、必要に応じて、例えば管状体の内周面に設けられた層等、その他の層を有していてもよい。
<管状体>
管状体は、少なくとも樹脂及び導電剤を含み、必要に応じてその他の添加剤を含んでもよい。
(樹脂)
樹脂としては、特に限定されるものではなく管状体に用いられる一般的な樹脂を用い得る。成型しやすいという観点から、樹脂の中でも熱可塑性樹脂が好ましい。一方、熱可塑性樹脂を含む管状体は、そのまま無端ベルトとして用いると無端ベルトのクリーニング不良を起こしやすいが、本実施形態では架橋性材料の架橋体とニグロシン染料とを含む表面層を管状体の外周面に設けているため、無端ベルトのクリーニング不良が抑制される。
熱可塑性樹脂の具体例としては、例えば、ポリフェニレンスルフィド樹脂(PPS)、ポリアミド樹脂(PA)、ポリエーテルイミド樹脂(PEI)、ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリフェニルサルホン(PPSU)、ポリサルホン(PSF)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリアセタール樹脂(POM)、ポリカーボネート(PC)等が挙げられる。
樹脂は、1種のみ用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
・ポリフェニレンスルフィド樹脂(PPS)
ポリフェニレンスルフィド樹脂としては、例えば、ジクロロベンゼンと硫化ナトリウムとを単量体として重合させる方法、すなわちポリフェニレンスルフィド樹脂の一般的な合成方法であるフィリップス・ぺトローリアム法で得られる下記式(1)で表される繰り返し構造単位を含む重合体が挙げられる。
未架橋のポリフェニレンスルフィド樹脂は、架橋されていない一次元の分子鎖を有する樹脂であり、靭性および伸縮性に優れた樹脂である。
また、ポリフェニレンスルフィド樹脂として架橋構造を有する樹脂を用いてもよく、具体的には、同一の分子鎖内または異なる分子鎖間、並びに同一の分子鎖内および異なる分子鎖間に、例えば、単結合、エーテル結合を介して架橋されているポリフェニレンスルフィド樹脂の架橋構造が挙げられる。例えば、エーテル結合で架橋したポリフェニレンスルフィド樹脂の架橋構造(下記式(2)の構造)や、単結合で架橋したポリフェニレンスルフィド樹脂の架橋構造(下記式(3)の構造)を有する物が挙げられる。
ポリフェニレンスルフィド樹脂の市販品としては、例えば、東レ社のE2080、E2880、T1881、M3910、M2900、ポリポラスチック社の0220C9、DIC社のFZ2100等が挙げられる。
・ポリアミド樹脂(PA)
ポリアミド樹脂としては、特に制限はないが、ポリアミド樹脂ハンドブック,福本修,8400(日刊工業新聞社)に記述のポリアミド樹脂が挙げられる。
ポリアミド樹脂としては、例えば、ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6,6、ナイロン6,10、これらのナイロンをアルコキシアルキル化したN−アルコキシアルキル化ナイロン、これらのナイロンのうち少なくとも2つの共重合体である共重合ナイロンなどのポリアミド樹脂が挙げられる。
ポリアミド樹脂の市販品としては、例えば、東レ社のCM1056、CM1021FS、ダイセル・エボニック社のダイアミド等が挙げられる。
・ポリエーテルイミド樹脂(PEI)
ポリエーテルイミド樹脂は、エーテル結合とイミド結合によってつながった樹脂である。
ポリエーテルイミド樹脂の市販品としては、例えば、サビック社のウルテム1000、1000P等が挙げられる。
・ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)
ポリエーテルエーテルケトン樹脂は、ベンゼン環がエーテル結合とケトン結合によってつながった樹脂である。例えば、ヒドロキノンと、フッ素を置換体として両端に結合させたベンゾフェノンを求核置換反応で結合させることで得られる。また、ベンゾフェノンと、両端に求電子剤(塩素等)を結合させたケトン基を持つベンゼン環を、塩化アルミニウムなどを触媒として、フリーデル・クラフツ反応で結合させることでも得られる。
ポリエーテルエーテルケトン樹脂の市販品としては、例えば、ソルベイスペシャリティポリマーズジャパン社のketaspire KT−820、ダイセルエボニック社のVETAKEEP等が挙げられる。
樹脂の溶融温度は、成形性の観点から、例えば100℃以上400℃以下の範囲が挙げられ、100℃以上350℃以下がより好ましい。
尚、上記溶融温度とは、樹脂の粘度が10000Pa・s以下になる温度を表し、下記の方法によって測定される。
つまり上記溶融温度は、キャピラリーレオメーターにより、溶融樹脂がキャピラリーを通して流出するときの、せん断速度、せん断応力を検出し溶融粘度を測定する際の加熱温度により測定される。
(導電剤)
導電剤とは、添加することで目的とする導電性を付与しうる物質を指す。
導電剤としては、例えば、カーボンブラック;アルミニウム、ニッケル等の金属;酸化イットリウム、酸化スズ等の金属酸化物;チタン酸カリウム、塩化カリウム等のイオン導電性物質;ポリアニリン、ポリピロール、ポリサルフォン、ポリアセチレン等の導電性高分子等が挙げられる。この中でも管状体に用いる導電剤としてはカーボンブラックが好ましい。
カーボンブラックとしては、例えば、ケッチェンブラック、オイルファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック等が挙げられる。カーボンブラックとしては、これらの中から1種のみを用いても、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、pHを前記範囲に制御する観点から、表面酸価処理されていないカーボンブラックがより好ましい。
カーボンブラックの平均粒径は13nm以上25nm以下が好ましく、更には13nm以上20nm以下がより好ましい。
カーボンブラックの平均一次粒径は、次の方法により測定される。まず、管状体をミクロトームにより切断して100nmの厚さの測定サンプルを採取し、該測定サンプルをTEM(透過型電子顕微鏡)により観察する。カーボンブラックの粒子50個の各々の投影面積に等しい円の直径を粒径とし、その平均値を平均一次粒径とする。
導電剤の配合量は、導電剤の種類にも依存するが、導電剤としてカーボンブラックを用いた場合、例えば、樹脂100質量部に対して18質量部以上30質量部以下が挙げられる。
カーボンブラックの配合量が上記範囲であることにより、上記範囲よりも少ない場合に比べて経時における管状体の抵抗率低下が抑制され、上記範囲よりも多い場合に比べて、管状体の破断や端部の裂けが抑制される。
(その他添加剤)
その他添加剤としては、例えば、管状体の熱劣化を防止するための酸化防止剤、流動性を向上させるための界面活性剤、耐熱老化防止剤等、特に画像形成装置の無端ベルトに配合される周知の添加剤が挙げられる。
(管状体の製造方法)
管状体の製造方法は、樹脂、導電剤、及び必要に応じてその他の添加剤を溶融混練して混練物を得る溶融混練工程と、前記混練物を押出成形にて管状に成形する押出し成形工程と、を有する。
具体的には、樹脂と導電剤と必要に応じてその他の添加剤とをそれぞれ目的とする配合量で溶融混練して混練物を得、その後押出成形機を用いて管状(円筒状)に押し出し、冷却固化させることで管状の成形体が得られる。そして、得られた管状の成形体を目的とする幅に切断して管状体を得る。
(管状体の物性)
管状体は、常温常湿(温度22℃、湿度55RH%)環境下で、電圧100Vを印加して測定したときの表面抵抗率が9logΩ/□以上12logΩ/□以下であることがよい。
ここで、表面抵抗率は、JIS−K−6911(1995年)に準じて、円形電極(三菱油化(株)製ハイレスターIPのURプローブ:円柱状電極の外径Φ16mm、リング状電極部の内径Φ30mm、外径Φ40mm)を用い、測定対象物を絶縁板の上に置き、目的とする環境下で、目的とする電圧を印加し、印加後5sec後の外径から内径に流れる電流値をアドバンテスト製、微小電流計 R8340Aを用いることにより測定し、その電流値より得た表面抵抗値から求められる。
<表面層>
表面層は、少なくとも架橋性材料の架橋体及びニグロシン染料を含み、必要に応じてその他の成分を含んでもよい。
(架橋性材料)
架橋性材料は、反応によって架橋構造を形成して架橋体となる材料である。架橋性材料としては、例えば、架橋性官能基を有する化合物が挙げられ、モノマーであってもオリゴマーであってもよい。架橋性官能基としては、例えば、アルコキシシリル基、ヒドロキシシリル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、エポキシ基、水酸基、アミノ基、エステル基、カルボキシル基、チオール基、トリアルコキシシリル基、又はこれらの基を含む基等が挙げられる。
架橋性材料としては、例えば、水架橋性材料、紫外線架橋性材料、電子線架橋性材料、熱架橋性材料等が挙げられる。これらの中でも、特に、管状体の樹脂として熱可塑性樹脂を用いた場合は、架橋性材料として熱架橋性材料以外の材料、すなわち水架橋性材料、紫外線架橋性材料、電子線架橋性材料等を用いることが望ましい。また、硬度の高い表面層を得る観点で、架橋性材料として、架橋密度の高い架橋性材料を用いることが望ましく、それにより無端ベルトのクリーニング不良が抑制される。さらに、架橋時における無端ベルトの収縮や表面の亀裂を抑制する観点から、架橋性材料として架橋密度を調整することがよい。
以下、架橋性材料の一例として、水架橋性材料について詳細に説明する。
水架橋性材料としては、例えばケイ素を含む材料が挙げられ、具体的には、例えば、架橋性官能基として加水分解性シリル基及びヒドロキシシリル基の少なくとも一種を有する化合物が挙げられる。また、加水分解性シリル基としては、アルコキシシリル基等が挙げられる。加水分解性シリル基及びヒドロキシシリル基の少なくとも一種を有する化合物は、水の存在下で架橋反応を起こし、シロキサン三次元架橋構造を有する架橋体となる。
加水分解性シリル基及びヒドロキシシリル基の少なくとも一種を有する化合物としては、例えば、ポリシロキサン、また脱アンモニアと脱水素による反応によるポリシラザンが挙げられる。
加水分解性シリル基及びヒドロキシシリル基の少なくとも一種を有するポリシロキサンとしては、例えば、下記一般式(4)で示される繰り返し単位を有する化合物が挙げられる。
−(Si(R)−O)− (4)
ここで、R及びRは、各々独立に、水素原子、ヒドロキシ基、アルキル基、アルコキシ基、シクロアルキル基、アリール基、又はアラルキル基を示す。但し、R及びRの少なくとも一方は、ヒドロキシ基又はアルコキシ基である。
一般式(4)のR及びRで示されるアルキル基としては、例えば炭素数1以上のアルキル基が挙げられ、具体的には、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基等が挙げられる。
一般式(4)のR及びRで示されるアルコキシ基としては、例えば炭素数1以上のアルコキシ基が挙げられ、具体的には、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基等が挙げられる。
一般式(4)のR及びRシクロアルキル基としては、例えば炭素数5以上のシクロアルキル基が挙げられ、具体的には、例えば、シクロヘキシル基等が挙げられる。
一般式(4)のR及びRで示されるアリール基としては、例えば炭素数6以上のアリール基が挙げられ、具体的には、例えば、フェノキシ基、トルイル基等が挙げられる。
一般式(4)のR及びRで示されるアラルキル基としては、例えば炭素数7以上のアラルキル基が挙げられ、具体的には、例えば、ベンジル基、フェノキシエチル基等が挙げられる。
一般式(4)で示される繰り返し単位としては、これらの中でも、R及びRの両方がアルコキシ基(例えばメトキシ基、エトキシ基)であるものがより好ましい。
一般式(4)で示される繰り返し単位を有する化合物は、一般式(4)で示される繰り返し単位以外の繰り返し単位を有していてもよい。一般式(4)で示される繰り返し単位以外の繰り返し単位としては、例えば下記一般式(4’)で示される繰り返し単位が上げられる。
−(Si(R)−O)− (4’)
ここで、R及びRは、各々独立に、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、又はアラルキル基を示す。
一般式(4’)のR及びRで示されるアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、及びアラルキル基は、一般式(4)のR及びRで示されるアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、及びアラルキル基と同様である。
加水分解性シリル基及びヒドロキシシリル基の少なくとも一種を有するポリシラザンとしては、例えば、下記一般式(5)で示される繰り返し単位を有する化合物が挙げられる。
−(Si(R)−N(R))− (5)
ここで、R及びRは、各々独立に、水素原子、ヒドロキシ基、アルキル基、アルコキシ基、シクロアルキル基、アリール基、又はアラルキル基を示し、Rは、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、又はアラルキル基を示す。但し、R及びRの少なくとも一方は、ヒドロキシ基又はアルコキシ基である。
一般式(5)のR及びRについては、一般式(4)のR及びRと同様である。
一般式(5)のRで示されるアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、及びアラルキル基についても、一般式(4)のR及びRで示されるアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、及びアラルキル基とそれぞれ同様である。
一般式(5)で示される繰り返し単位としては、これらの中でも、Rが水素原子、Rが水素原子、Rが水素原子であるものがより好ましい。
架橋性材料として水架橋性材料を用いる場合は、水架橋触媒を用いてもよい。
水架橋触媒としては、例えば、ジブチル錫ジラウレート等の有機錫化合物、アルミニウムジイソプロポキシ(アセトアセテートエチル)等の有機アルミニウム化合物、ジルコニ
ウムテトラキス(エチレングリコールモノメチルエーテル)等の有機ジルコニウム化合物、チタニウムテトラキス(エチレングリコールモノメチルエーテル)等の有機チタニウム化合物等が挙げられる。
(架橋性材料の架橋体)
架橋性材料の架橋体は、架橋性材料に含まれる架橋性官能基が反応し、架橋性材料に含まれる他の架橋性官能基と直接又は必要に応じて架橋剤を介して結合することで、架橋構造が形成されたものである。
架橋性材料の架橋体としては、元素としてケイ素を含む架橋体が好ましく、シロキサン三次元架橋構造を有する架橋体がより好ましい。ここで、「三次元架橋構造」とは、架橋性材料1分子あたり3以上の架橋点を有するものを言う。またシロキサン三次元架橋構造は、さらに三次元架橋によって網目構造を形成しているものが好ましい。
元素としてケイ素を含む架橋体を用いることで、例えば紫外線架橋性材料であるアクリレートを架橋させた架橋体を用いた場合に比べ、表面層の硬度が高く、無端ベルトのクリーニング不良が抑制された状態を維持しやすい。また、元素としてケイ素を含む架橋体を用いると、例えば紫外線架橋性材料であるヘキサアクリレートを三次元架橋させた架橋体に比べて、表面層の形成時(特に架橋工程)において無端ベルト全体が収縮したり表面に亀裂が入ったりすることが起こりにくい。
架橋性材料を架橋して架橋性材料の架橋体を形成する方法は、架橋性材料の種類によって異なる。例えば架橋性材料が水架橋性材料である場合、架橋性材料に水を接触させることで架橋体が形成される。架橋性材料に接触させる水は、液体の水であってもよく、水蒸気であってもよい。
表面層が架橋性材料の架橋体を含むか否かは、赤外吸収スペクトル測定により行う。
架橋性材料の架橋体がケイ素を含むか否かは、蛍光X線による分析により行う。
架橋性材料の架橋体がシロキサン三次元架橋構造を有するか否かは、赤外吸収スペクトル測定により行う。
表面層全体に対する架橋性材料の架橋体の含有量としては、例えば70質量%以上95質量%以下が挙げられる。
(ニグロシン染料)
ニグロシン染料は、例えば、アニリン又はアニリンの塩酸塩とニトロベンゼンとの混合物に塩酸を加え、銅又は鉄等の触媒下で、脱水、脱アンモニア、及び酸化・還元縮合反応を経て得られるアジン系化合物であり、一般的にはアジン骨格を有する化合物の混合物である。
市販されているニグロシン染料の具体例としては、例えば、SOM−L−0468、ニグロシンベースEX、ニグロシンベースEE、スペシャルブラックEB、オイルブラックBY、オイルブラックNo.5(以上、オリヱント化学工業社製)、オイルブラックS、オイルブラックFSスペシャル(以上、中央合成化学社製)、ニグロシンベースLK(BASF社製)、SOTブラック−12H、SOTブラック−13リキッド(保土ヶ谷化学工業社製)等が挙げられる。
その中でも好ましいニグロシン染料としては、例えばSOM−L−0468が挙げられる。
表面層全体に対するニグロシン染料の含有量としては、例えば5質量%以上25質量%以下が挙げられ、10質量%以上25質量%以下が好ましく、15質量%以上25質量%以下がより好ましい。
なお、表面層は、ニグロシン染料以外の導電剤を含んでいてもよい。ただし、表面層に含まれる導電剤全体に対するニグロシン染料の割合は、15質量%以上であることが望ましい。
(その他の成分)
その他の成分は、特に限定されるものではないが、例えば、架橋性材料の架橋に用いる触媒や架橋剤がその他の成分として表面層中に含まれていてもよい。
(表面層の製造方法)
表面層の製造方法は、架橋性材料、ニグロシン染料、並びに必要に応じて架橋触媒、架橋剤、溶剤、及びその他の添加剤を混合して表面層形成用塗布液を得る表面層形成用塗布液調製工程と、表面層形成用塗布液を管状体の外周面に塗布する塗布工程と、塗布された表面層形成用塗布液に含まれる架橋性材料を架橋させて架橋体を形成する架橋工程と、を少なくとも有し、必要に応じて、架橋工程の後に架橋体が形成された表面層形成用塗布液を乾燥させる乾燥工程等のその他の工程を有していてもよい。
塗布工程において表面層形成用塗布液を管状体の外周面に塗布する方法は特に限定されず、例えば、ブレード塗布法、ワイヤーバー塗布法、スプレー塗布法、浸漬塗布法、ビード塗布法、エアーナイフ塗布法、カーテン塗布法、ロール塗布法等が挙げられる。
架橋工程においては、前記の通り、表面層形成用塗布液に含まれる架橋性材料の種類に適した架橋方法を用いる。
乾燥工程における乾燥温度及び乾燥時間は、表面層形成用塗布液に含まれる成分(特に溶剤等)の種類及び量によって異なるが、例えば15℃以上45℃以下の乾燥温度及び10分以上60分以下の乾燥時間が挙げられる。
水架橋工程における温湿度および処理時間は、表面層形成用塗布液に含まれる成分(特に溶剤等)の種類及び量によって異なるが、例えば50℃以上75℃以下の温度および50%以上95%以下の湿度で60分以上24時間以下の処理時間が挙げられる。または塗装表面が乾燥後に湿った布で拭くなどの方法も挙げられる。
また、水架橋工程後に加熱乾燥を行うことで、短時間で均一硬度の安定した表面層が形成できる。
表面層の厚さは、0.3μm以上2.0μm以下が好ましく、0.5μm以上1.5μm以下がより好ましく、0.5μm以上1.0μm以下がさらに好ましい。
表面層の厚さが上記範囲であることにより、上記範囲よりも薄い場合に比べて無端ベルトのクリーニング不良が抑制され、上記範囲よりも厚い場合に比べて抵抗の電圧依存が抑制される。本実施形態では、表面層にニグロシン染料を含んでいるため、上記範囲内であれば表面層を厚くしても抵抗の電圧依存が起こりにくく、無端ベルトのクリーニング不良抑制と抵抗の電圧依存抑制との両立がしやすい。
<無端ベルトの特性、用途>
無端ベルトの外周面(表面層側)における硬さ(鉛筆硬度)としては、例えばH以上の範囲が挙げられ、2H以上が好ましく、4H以上がより好ましい。
上記鉛筆硬度は、以下の測定により得られる値である。具体的には、鉛筆硬度は、JIS K 5600−5−4「塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第4節:引っかき硬度(鉛筆法)」に従って測定する。
無端ベルトの常温常湿(温度22℃、湿度55RH%)環境下において電圧100Vを印加して測定したときの表面抵抗率は、9logΩ/□以上12logΩ/□以下であることがよい。表面抵抗率の測定方法は前記の通りである。
本実施形態の無端ベルトは、画像形成装置に用いられ、具体的には、例えば、画像形成装置内の中間転写ベルト、記録媒体搬送ベルト、転写定着ベルト等として用いられる。
(無端ベルトユニット)
図1は、本実施形態に係る無端ベルトユニットを示す概略斜視図である。
本実施形態に係る無端ベルトユニット130は、図1に示すように、上記本実施形態に係る無端ベルト10を備えており、例えば、無端ベルト10は対向して配置された駆動ロール131および従動ロール132により張力がかかった状態で掛け渡されている。
ここで、本実施形態に係る無端ベルトユニット130は、無端ベルト10を中間転写体として適用させる場合、無端ベルト10を支持するロールとして、感光体(像保持体)表面のトナー像を無端ベルト10上に1次転写させるためのロールと、無端ベルト10上に転写されたトナー像をさらに記録媒体に2次転写させるためのロールが配置されていてもよい。
なお、無端ベルト10を支持するロールの数は限定されず、使用態様に応じて配置すればよい。上記構成の無端ベルトユニット130は、装置に組み込まれて使用され、駆動ロール131、従動ロール132の回転に伴って無端ベルト10も支持した状態で回転する。
(画像形成装置)
本実施形態に係る画像形成装置は、像保持体と、像保持体表面を帯電する帯電手段と、像保持体表面に潜像を形成する潜像形成手段と、潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、を有し、転写手段が、上記本実施形態に係る無端ベルトを備えるものである。
具体的には、本実施形態に係る画像形成装置は、例えば、転写手段が中間転写体と、像保持体に形成されたトナー像を中間転写体に一次転写する一次転写手段と、中間転写体に転写されたトナー像を記録媒体に二次転写する二次転写手段と、を備え、当該中間転写体として上記本実施形態に係る無端ベルトを備える構成が挙げられる。
また、本実施形態に係る画像形成装置は、例えば、転写手段が記録媒体を搬送するための搬送転写体(搬送転写ベルト)と像保持体に形成されたトナー像を用紙転写体により搬送された記録媒体に転写するための転写手段とを備え、当該記録媒体転写体として上記本実施形態に係る無端ベルトを備える構成が挙げられる。
本実施形態に係る画像形成装置は、例えば、現像装置内に単色のトナーのみを収容する通常のモノカラー画像形成装置、像保持体上に保持されたトナー像を中間転写体に順次一次転写を繰り返すカラー画像形成装置、各色毎の現像器を備えた複数の像保持体を中間転写体上に直列に配置したタンデム型カラー画像形成装置が挙げられる。
以下、本実施形態に係る画像形成装置を、図面を参照しつつ説明する。
図2は、実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
本実施形態に係る画像形成装置100は、図2に示すように、例えば、いわゆるタンデム方式であり、電子写真感光体からなる4つの像保持体101a〜101dの周囲に、その回転方向に沿って順次、帯電装置102a〜102d、露光装置114a〜114d、現像装置103a〜103d、一次転写装置(一次転写ロール)105a〜105d、像保持体クリーニング装置104a〜104dが配置されている。尚、転写後の像保持体101a〜101dの表面に残留している残留電位を除去するために除電器を備えていてもよい。
中間転写ベルト107が、支持ロール106a〜106d、駆動ロール111および対向ロール108により張力を付与しつつ支持され、無端ベルトユニット107bを形成している。これらの支持ロール106a〜106d、駆動ロール111および対向ロール108により、中間転写ベルト107は、各像保持体101a〜101dの表面に接触しながら各像保持体101a〜101dと一次転写ロール105a〜105dとを矢印Aの方向に移動し得る。一次転写ロール105a〜105dが中間転写ベルト107を介して像保持体101a〜101dに接触する部位が一次転写部となり、像保持体101a〜101dと一次転写ロール105a〜105dとの接触部には一次転写電圧が印加される。
二次転写装置として、中間転写ベルト107および二次転写ベルト116を介して対向ロール108と二次転写ロール109が対向配置されている。紙等の記録媒体115が中間転写ベルト107の表面に接触しながら中間転写ベルト107と二次転写ロール109とで挟まれる領域を矢印Bの方向に移動し、その後、定着装置110を通過する。二次転写ロール109が中間転写ベルト107および二次転写ベルト116を介して対向ロール108に接触する部位が二次転写部となり、二次転写ロール109と対向ロール108との接触部には二次転写電圧が印加される。更に、転写後の中間転写ベルト107と接触するように、中間転写ベルトクリーニング装置112および113が配置されている。
この構成の多色画像形成装置100では、像保持体101aが矢印Cの方向に回転するとともに、その表面が帯電装置102aによって帯電された後、レーザ光等の露光装置114aにより第1色目の静電潜像が形成される。形成された静電潜像はその色に対応するトナーを収容した現像装置103aにより、トナーを含む現像剤で現像(顕像化)されてトナー像が形成される。なお、現像装置103a〜103dには、各色の静電潜像に対応するトナー(例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)がそれぞれ収容されている。
像保持体101a上に形成されたトナー像は、一次転写部を通過する際に、一次転写ロール105aによって中間転写ベルト107上に静電的に転写(一次転写)される。以降、第1色目のトナー像を保持した中間転写ベルト107上に、一次転写ロール105b〜105dによって、第2色目、第3色目、第4色目のトナー像が順次重ね合わせられるよう一次転写され、最終的に多色の多重トナー像が得られる。
中間転写ベルト107上に形成された多重トナー像は、二次転写部を通過する際に、記録媒体115に静電的に一括転写される。トナー像が転写された記録媒体115は、定着装置110に搬送され、加熱および加圧、または加熱若しくは加圧により定着処理された後、機外に排出される。
一次転写後の像保持体101a〜101dは、像保持体クリーニング装置104a〜104dにより残留トナーが除去される。一方、二次転写後の中間転写ベルト107は、中間転写ベルトクリーニング装置112および113により残留トナーが除去され、次の画像形成プロセスに備える。
−像保持体−
像保持体101a〜101dとしては、公知の電子写真感光体が広く適用される。電子写真感光体としては、感光層が無機材料で構成される無機感光体や、感光層が有機材料で構成される有機感光体などが用いられる。有機感光体においては、露光により電荷を発生する電荷発生層と、電荷を輸送する電荷輸送層を積層する機能分離型有機感光体や、電荷を発生する機能と電荷を輸送する機能を果たす単層型有機感光体が好適に用いられる。また、無機感光体においては、感光層がアモルファスシリコンにより構成されているものが、好適に用いられる。
また、像保持体の形状には特に限定はなく、例えば、円筒ドラム状、シート状またはプレート状等、公知の形状が採用される。
−帯電装置−
帯電装置102a〜102dとしては、特に制限はなく、例えば、導電性(ここで、帯電装置における「導電性」とは例えば体積抵抗率が10Ω・cm未満を意味する。)または半導電性(ここで、帯電装置における「半導電性」とは例えば体積抵抗率が10乃至1013Ω・cmを意味する。)のローラ、ブラシ、フィルム、またはゴムブレード等を用いた接触型帯電器、コロナ放電を利用したスコロトロン帯電器やコロトロン帯電器など、公知の帯電器が広く適用される。これらの中でも接触型帯電器が望ましい。
帯電装置102a〜102dは、像保持体101a〜101dに対し、通常、直流電流を印加するが、交流電流を更に重畳させて印加してもよい。
−露光装置−
露光装置114a〜114dとしては、特に制限はなく、例えば、像保持体101a〜101dの表面に、半導体レーザ光、LED(Light Emitting Diode、発光ダイオード)光、または液晶シャッタ光等の光源、又はこれらの光源からポリゴンミラーを介して定められた像様に露光し得る光学系機器など、公知の露光装置が広く適用される。
−現像装置−
現像装置103a〜103dとしては、目的に応じて選択され。例えば、一成分系現像剤または二成分系現像剤をブラシ、またはローラ等を用い接触又は非接触で現像する公知の現像器などが挙げられる。
−一次転写ロール−
一次転写ロール105a〜105dは単層又は多層のいずれでもよい。例えば、単層構造の場合は、発泡または無発泡のシリコーンゴム、ウレタンゴム、またはEPDM等にカーボンブラック等の導電性粒子が適量配合されたロールで構成される。
−像保持体クリーニング装置−
像保持体クリーニング装置104a〜104dは、一次転写工程後の像保持体101a〜101dの表面に付着する残存トナーを除去するためのものであり、クリーニングブレードの他、ブラシクリーニング、またはロールクリーニング等が用いられる。これらの中でもクリーニングブレードを用いることが望ましい。また、クリーニングブレードの材質としてはウレタンゴム、ネオプレンゴム、またはシリコーンゴム等が挙げられる。
−二次転写ロール−
二次転写ロール109の層構造は、特に限定されるものではないが、例えば、三層構造の場合、コア層と中間層とその表面を被覆する塗布層により構成される。コア層は導電性粒子を分散したシリコーンゴム、ウレタンゴム、またはEPDM等の発泡体で、中間層はこれらの無発泡体で構成される。塗布層の材料としては、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、またはパーフルオロアルコキシ樹脂などが挙げられる。二次転写ロール109の体積抵抗率は10Ω・cm以下であることが望ましい。また、中間層を除いた2層構造としてもよい。
−対向ロール−
対向ロール108は、二次転写ロール109の対向電極を形成する。対向ロール108の層構造は、単層又は多層のいずれでもよい。例えば単層構造の場合は、シリコーンゴム、ウレタンゴム、またはEPDM等にカーボンブラック等の導電性粒子が適量配合されたロールで構成される。二層構造の場合は、上記のゴム材料で構成される弾性層の外周面を高抵抗層で被覆したロールから構成される。
対向ロール108と二次転写ロール109の芯体とには、通常1kV以上6kV以下の電圧が印加される。対向ロール108の芯体への電圧印加に代えて、対向ロール108に接触させた電気良導性の電極部材と二次転写ロール109とに電圧を印加してもよい。上記電極部材としては、金属ロール、導電性ゴムロール、導電性ブラシ、金属プレート、または導電性樹脂プレート等が挙げられる。
−定着装置−
定着装置110としては、例えば、熱ローラ定着器、加圧ローラ定着器、またはフラッシュ定着器など公知の定着器が広く適用される。
−中間転写ベルトクリーニング装置−
中間転写ベルトクリーニング装置112および113としては、クリーニングブレードの他、ブラシクリーニング、またはロールクリーニング等が用いられる、これらの中でもクリーニングブレードを用いることが望ましい。また、クリーニングブレードの材質としてはウレタンゴム、ネオプレンゴム、またはシリコーンゴム等が挙げられる。
以下に、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。尚、以下において「部」は特に断りのない限り質量基準である。
[実施例1]
<管状体1の製造>
樹脂としてポリフェニレンスルフィド樹脂(PPS、T1881−3、東レ社製、溶融温度:285℃)100部と、導電剤としてカーボンブラック(Printex alpha、オリオンエンジニアードカーボン社製、平均一次粒径:20nm)25部と、を準備した。二軸押出溶融混練機(L/D60、パーカーコーポレーション社製)を用い、溶融させた樹脂中にカーボンブラックを配合して溶融混練し、混練された溶融物を水槽中に入れて冷却固化、定められたサイズに切断し、カーボンブラックの配合された混合樹脂ペレットを得た。
得られたペレットを一軸溶融押出機(φ40mm、L/D:30、溶融押出装置、池貝社製)に投入し、一軸溶融押出機の最大加熱温度330℃、押出加工温度300℃に設定した金型ダイとニップルの間隙から溶融押出しさせながら、溶融樹脂の内周面に円筒状のインナーサイジングダイの外面を接触させて冷却し、その後定められた幅に切断し、膜厚95〜105μm(平均膜厚100μm)の管状体1を得た。得られた管状体1は、径φ160mm、幅235mm、厚さ0.10mmであった。
<表面層の形成>
シリコーン系被覆剤(信越化学工業製、品番:X−12−2229)にニグロシン染料(オリヱント化学工業製、品番:SOM−L−0468)を添加して溶解させ、表面層形成用塗布液1を得た。
なお、表面層形成用塗布液1の調製に用いたシリコーン系被覆剤は、架橋性材料として一般式(4)で示される繰り返し単位及び一般式(4’)で示される繰り返し単位で構成された化合物である。また、表面層形成用塗布液1の調製においては、ニグロシン染料の添加量を、反応及び乾燥させた後のシリコーン系被覆剤20部に対し2部とした。
管状体1の外周面に、表面層形成用塗布液1をスプレー塗布した後、温度60℃湿度90%のチャンバー内で1時間放置後、100℃のオーブン内で1時間乾燥させ、表面層を形成し、無端ベルト1を得た。表面層の厚さを表1に示す。
[実施例2]
<管状体2の製造>
樹脂としてポリエーテルイミド樹脂(PEI、Ultem1010、サビック製)100部を用い、導電剤としてカーボンブラック(Vulcan32A9、キャボット社製)19部を用いた以外は、管状体1と同様にして、管状体2を得た。
<表面層の形成>
シリコーン系被覆剤(信越化学工業製、品番:KP−86)にニグロシン染料(オリヱント化学工業製、品番:SOM−L−0468)を添加して溶解させ、表面層形成用塗布液2を得た。
なお、表面層形成用塗布液2の調製に用いたシリコーン系被覆剤は、架橋性材料として一般式(4)で示される繰り返し単位及び一般式(4’)で示される繰り返し単位で構成された化合物である。また、表面層形成用塗布液2の調製においては、ニグロシン染料の添加量を、反応及び乾燥させた後のシリコーン系被覆剤20部に対し1部とした。
管状体2の外周面に、表面層形成用塗布液2をスプレー塗布した後、温度60℃湿度90%のチャンバー内で1時間放置後、100℃のオーブン内で1時間乾燥させ、表面層を形成し、無端ベルト2を得た。表面層の厚さを表1に示す。
[実施例3]
<表面層の形成>
シラザン系被覆剤(AZエレクトロニックマテリアルズ製、品番:NAX120−10)にニグロシン染料(オリヱント化学工業製、品番:SOM−L−0468)を添加して溶解させ、表面層形成用塗布液3を得た。
なお、表面層形成用塗布液3の調製に用いたシラザン系被覆剤は、架橋性材料として一般式(5)で示される繰り返し単位及び一般式(5’)で示される繰り返し単位で構成された化合物である。また、表面層形成用塗布液3の調製においては、ニグロシン染料の添加量を、反応及び乾燥させた後のシラザン系被覆剤10部に対し1部とした。
管状体1の外周面に、表面層形成用塗布液3をスプレー塗布した後、温度60℃湿度90%のチャンバー内で1時間放置後、100℃のオーブン内で1時間乾燥させ、表面層を形成し、無端ベルト3を得た。表面層の厚さを表1に示す。
[実施例4]
<表面層の形成>
管状体1の外周面に、表面層形成用塗布液3をスプレー塗布した後、温度60℃湿度90%のチャンバー内で1時間放置後、100℃のオーブン内で1時間乾燥させ、表面層を形成し、無端ベルト4を得た。表面層の厚さを表1に示す。
[実施例5]
<表面層の形成>
管状体1の外周面に、表面層形成用塗布液2をスプレー塗布した後、温度60℃湿度90%のチャンバー内で1時間放置後、100℃のオーブン内で1時間乾燥させ、表面層を形成し、無端ベルト5を得た。表面層の厚さを表1に示す。
[実施例6]
<表面層の形成>
管状体1の外周面に、表面層形成用塗布液1をスプレー塗布した後、温度60℃湿度90%のチャンバー内で1時間放置後、100℃のオーブン内で1時間乾燥させ、表面層を形成し、無端ベルト6を得た。表面層の厚さを表1に示す。
[比較例1]
<表面層の形成>
シリコーン系被覆剤(信越化学工業製、品番:X−12−2229)にカーボンブラック(Printex alpha、オリオンエンジニアードカーボン社製、平均一次粒径:20nm)を添加し、ボールミルで1時間分散させて表面層形成用塗布液4を得た。
なお、表面層形成用塗布液4の調製においては、カーボンブラックの添加量を、反応及び乾燥させた後のシリコーン系被覆剤100部に対し5部とした。
管状体1の外周面に、表面層形成用塗布液4をスプレー塗布した後、温度60℃湿度90%のチャンバー内で1時間放置後、100℃のオーブン内で1時間乾燥させ、表面層を形成し、無端ベルトC1を得た。表面層の厚さを表1に示す。
[比較例2]
<表面層の形成>
シラザン系被覆剤(AZエレクトロニックマテリアルズ製、品番:NAX120−10)をそのまま用いて表面層形成用塗布液5とした。
管状体2の外周面に、表面層形成用塗布液5をスプレー塗布した後、温度60℃湿度90%のチャンバー内で1時間放置後、100℃のオーブン内で1時間乾燥させ、表面層を形成し、無端ベルトC2を得た。表面層の厚さを表1に示す。
[評価]
<表面抵抗率の測定>
得られた無端ベルトについて、常温常湿(温度22℃、湿度55RH%)環境下で電圧100Vを印加して測定したときの表面抵抗率と、常温常湿(温度22℃、湿度55RH%)環境下で電圧1000Vを印加して測定したときの表面抵抗率と、を測定し、その差を求めた。
なお、表面抵抗率の測定には、三菱化学製ハイレスターUP(型番:MCP−HT450、プローブ:UP型)を用いた。結果を表1に示す。
<画像の評価>
得られた無端ベルトを中間転写ベルトとして用いて画像形成装置(富士ゼロックス社製、DocuPrint CP200W)に組み込み、温度10℃湿度15%の低温低湿環境下において、ハーフトーン(マゼンタ濃度30%)の画像をA4の普通しに連続して10000枚出力した。1枚目に出力された画像及び10000枚目に出力された画像について、目視で画像欠陥の有無を評価した。評価基準は以下の通りであり、結果を表1に示す。
−評価基準−
G1:画像欠陥なし
G2:わずかに画像濃度ムラが見られるが、許容範囲である
G3:許容範囲を超えた画像濃度ムラが見られる。
表1の結果から分かるように、実施例では、表面層の導電剤としてカーボンブラックのみを用いた比較例1に比べ、導電剤の偏在に起因する画像濃度ムラが抑制されていることが分かる。また、実施例では、表面層に導電剤を含まない比較例2に比べ、表面抵抗率の電圧依存性が小さく、抵抗の電圧依存性に起因する画像濃度ムラが抑制されていることが分かる。
10 無端ベルト
100 画像形成装置
101a〜101d 像保持体
102a〜102d 帯電装置
103a〜103d 現像装置
104a〜104d 像保持体クリーニング装置
105a〜105d 一次転写ロール
106a〜106d 支持ロール
107 中間転写ベルト
107b、130 無端ベルトユニット
108 対向ロール
109 二次転写ロール
110 定着装置
111 駆動ロール
112、113 中間転写ベルトクリーニング装置
114a〜114d 露光装置
115 記録媒体
116 二次転写ベルト
131 駆動ロール
132 従動ロール

Claims (6)

  1. 樹脂と導電剤とを含む管状体と、
    架橋性材料の架橋体とニグロシン染料とを含み、前記管状体の外周面に設けられた表面層と、
    を有する画像形成装置用の無端ベルト。
  2. 前記表面層の厚さが0.3μm以上2.0μm以下である、請求項1に記載の画像形成装置用の無端ベルト。
  3. 前記架橋性材料が元素としてケイ素を含む、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置用の無端ベルト。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置用の無端ベルトと、前記無端ベルトを張力がかかった状態で掛け渡す複数のロールと、を備え、画像形成装置に脱着される無端ベルトユニット。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置用の無端ベルトからなる中間転写体。
  6. 像保持体と、
    前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
    帯電した前記像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、
    前記像保持体の表面の潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、
    前記像保持体の表面に形成された前記トナー像が転写される、請求項5に記載の中間転写体と、
    前記像保持体の表面に形成された前記トナー像を前記中間転写体の表面に一次転写する一次転写手段と、
    前記中間転写体の表面に転写された前記トナー像を記録媒体に二次転写する二次転写手段と、
    を備える画像形成装置。
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