JP2016133552A - 画像形成装置 - Google Patents

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幸雄 乙▲め▼
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Sadafumi Ogawa
禎史 小川
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裕之 馬淵
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Junichi Terai
純一 寺井
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秀樹 木村
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裕 菊地
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啓明 岡本
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Abstract

【課題】多段現像方式の現像装置を用いた場合であっても、複数の現像ローラの回転が開始されるときに、現像ローラと像担持体との対向位置に多量の現像剤が滞留してしまう不具合が生じにくい、画像形成装置を提供する。【解決手段】2つの現像ローラ23a1、23a2の回転を開始するときに、通常の現像工程時における所定の回転数R0(線速度N0)よりも小さな回転数R1(線速度N1)にて所定時間T1だけ2つの現像ローラ23a1、23a2を回転してから通常時の回転数R0にて2つの現像ローラ23a1、23a2を回転する「制御モード(低速駆動開始モード)」を実行可能に構成されている。【選択図】図4

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式の画像形成装置に関し、特に、複数の現像ローラが感光体ドラム等の像担持体に対向するように並設された画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、感光体ドラム(像担持体)の回転方向(走行方向)に沿って対向するように複数の現像ローラが並設された、多段現像方式の現像装置を用いる技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
詳しくは、特許文献1等において、現像装置の内部には、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤(添加剤等を添加する場合も含むものとする。)が収容されている。そして、現像装置内におけるトナー消費に応じて、現像装置の一部に設けられたトナー補給口から現像装置内に適宜にトナーが補給される。補給されたトナーは、現像装置内の現像剤とともに、搬送スクリュ等の搬送部材(撹拌部材)によって撹拌・混合される。撹拌・混合された現像剤は、その一部が上流側の第1現像ローラに供給される。第1現像ローラに担持された現像剤は、ドクターブレード(現像剤規制部材)によって適量に規制された後に、その現像剤中のトナーが感光体ドラムとの対向位置(第1現像領域)で感光体ドラム上の潜像に付着する。その後、第1現像ローラに担持された現像剤は、その一部又は全部が下流側の第2現像ローラとの対向位置で第2現像ローラに供給される。そして、第2現像ローラに担持された現像剤中のトナーが感光体ドラムとの対向位置(第2現像領域)で感光体ドラム上の潜像に付着する。
このような多段現像方式の現像装置は、複数の現像ローラによって現像時間を長くかけることができるため、高速化された装置であっても良好な現像工程によって高画質の画像を形成できることが知られている。
一方、特許文献2には、1つの現像ローラを用いた1成分現像方式(キャリアを用いないでトナーのみを現像剤として用いる現像方式である。)の現像装置において、現像装置が駆動開始された直後に現像装置の内部に収容されたトナー(1成分現像剤)が固化する不具合を防止することを目的として、現像装置の駆動が開始されるときに、その駆動速度を徐々にステップ状に増速する技術が開示されている。
従来の多段現像方式の現像装置は、複数の現像ローラの回転が開始されるときに、現像ローラ(主として、下流側の現像ローラである。)と感光体ドラム(像担持体)との対向位置(現像ギャップ)に多量の現像剤が滞留してしまって、感光体ドラムや現像ローラの表面にキズがついてしまったりトナーが固着してしまったりする不具合が生じてしまうことがあった。そして、このような不具合が生じてしまうと、感光体ドラムの表面に形成するトナー像に異常画像が形成されてしまうことになる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、多段現像方式の現像装置を用いた場合であっても、複数の現像ローラの回転が開始されるときに、現像ローラと像担持体との対向位置に多量の現像剤が滞留してしまう不具合が生じにくい、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる画像形成装置は、所定方向に所定の速度Mで走行する像担持体と、前記像担持体の走行方向に沿って前記像担持体に対向するように並設されて、トナーとキャリアとからなる現像剤を担持しながら所定方向に所定の回転数R0にて回転して前記像担持体の表面に形成される潜像を現像する複数の現像ローラと、を備え、前記複数の現像ローラの回転を開始するときに、前記所定の回転数R0よりも小さな回転数R1にて所定時間T1だけ前記複数の現像ローラを回転してから前記所定の回転数R0にて前記複数の現像ローラを回転する制御モードを実行可能に構成したものである。
本発明によれば、多段現像方式の現像装置を用いた場合であっても、複数の現像ローラの回転が開始されるときに、現像ローラと像担持体との対向位置に多量の現像剤が滞留してしまう不具合が生じにくい、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 作像部の要部を示す概略構成図である。 現像装置を示す拡大図である。 駆動開始時における2つの現像ローラと感光体ドラムとの回転数の制御を示すタイミングチャートである。 変形例1としての、駆動開始時における2つの現像ローラと感光体ドラムとの回転数の制御を示すタイミングチャートである。 変形例2としての、駆動開始時における2つの現像ローラと感光体ドラムとの回転数の制御を示すタイミングチャートである。 変形例3としての、駆動開始時における2つの現像ローラと感光体ドラムとの回転数の制御を示すタイミングチャートである。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置における全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、4はコンタクトガラス5上に載置された原稿の画像情報を読み込む原稿読込部、7は転写紙等の記録媒体Pが収容される給紙部、9は記録媒体Pの搬送タイミングを調整するレジストローラ(タイミングローラ)、14は各感光体ドラム21の表面に形成されたトナー像を中間転写ベルト17上に重ねて転写する1次転写バイアスローラ、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、18は中間転写ベルト17上のカラートナー像を記録媒体P上に転写するための2次転写バイアスローラ、20Y、20M、20C、20BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応したプロセスカートリッジ(作像部)、21は各色のプロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKに設置された像担持体としての感光体ドラム、22は各感光体ドラム21の表面を帯電する帯電部、23は各感光体ドラム21の表面に形成される静電潜像を現像する現像装置、24は各感光体ドラム21の表面電位を除電する除電部、25は各感光体ドラム21の表面に残留する未転写トナーを回収するクリーニング部、30は記録媒体P上に2次転写されたトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、を示す。
また、図1では図示は省略するが、各プロセスカートリッジ20Y、20C、20M、20BKの上方には、各色(イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック)に対応した現像剤(トナーとキャリアとを含む2成分現像剤である。)を現像装置23に供給するための現像剤供給手段(現像剤容器28と現像剤補給装置80とで構成されている。)がそれぞれ設置されている(図2を参照できる)。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。なお、プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKでおこなわれる作像プロセスについては、図2をも参照することができる。
まず、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿の画像情報が光学的に読み取られる。詳しくは、原稿読込部4は、コンタクトガラス5上の原稿の画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿にて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿のカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(黒色)のカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部2に送信される。そして、書込み部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光L(図2を参照できる。)が、それぞれ、対応する感光体ドラム21上に向けて発せられる。
一方、4つの感光体ドラム21は、それぞれ、図1及び図2の反時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム21の表面は、帯電部22との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム21上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム21の表面は、それぞれのレーザ光Lの照射位置に達する。
書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光Lが各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光は、図1の紙面左側から1番目のプロセスカートリッジ20Yの感光体ドラム21表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラーにより、感光体ドラム21の回転軸方向(主走査方向、長手方向)に走査される。こうして、帯電部22にて帯電された後の感光体ドラム21上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から2番目のプロセスカートリッジ20Mの感光体ドラム21表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、紙面左から3番目のプロセスカートリッジ20Cの感光体ドラム21表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目のプロセスカートリッジ20BKの感光体ドラム21表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム21の表面は、それぞれ、現像装置23との対向位置に達する。そして、各現像装置23から感光体ドラム21上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム21上の潜像が現像されてトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム21の表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように1次転写バイアスローラ14が設置されている。そして、1次転写バイアスローラ14の位置で、中間転写ベルト17上に、感光体ドラム21上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(1次転写工程である。)。
そして、1次転写工程後の感光体ドラム21の表面は、それぞれ、クリーニング部25との対向位置に達する。そして、クリーニング部25で、感光体ドラム21上に残留する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム21の表面は、除電部24を通過して、感光体ドラム21における一連の作像プロセスが終了する。
他方、各感光体ドラム21上の各色のトナーが重ねて転写(担持)された中間転写ベルト17は、図中の時計方向に走行して、2次転写バイアスローラ18との対向位置に達する。そして、2次転写バイアスローラ18との対向位置で、記録媒体P上に中間転写ベルト17上に担持されたカラーのトナー像が転写される(2次転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト17表面は、不図示の中間転写ベルトクリーニング部の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上に付着した未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部に回収されて、中間転写ベルト17における一連の転写プロセスが終了する。
ここで、中間転写ベルト17と2次転写バイアスローラ18との間(2次転写ニップである。)に搬送される記録媒体Pは、給紙部7からレジストローラ9等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された記録媒体Pが、搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ9に導かれる。レジストローラ9に達した記録媒体Pは、タイミングを合わせて、2次転写ニップに向けて搬送される。
そして、フルカラー画像が転写された記録媒体Pは、不図示の搬送ベルトによって定着装置30に導かれる。定着装置30では、定着ローラ(熱源としてのヒータが内設されている。)と加圧ローラとのニップにて、記録媒体P上のトナー像(カラー画像)が加熱・溶融されて記録媒体P上に定着される。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、排紙ローラによって、画像形成装置1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、画像形成装置における、プロセスカートリッジ20(作像部)、現像剤容器28、現像剤補給装置80、について説明する。
なお、各プロセスカートリッジ20Y、20C、20M、20BKはほぼ同一構造であって、各現像剤容器28や各現像剤補給装置80もほぼ同一構造であるために、図2にてプロセスカートリッジ、現像剤容器、現像剤補給装置は、符号のアルファベット(Y、C、M、BK)を除して図示する。
図2は、画像形成装置本体1に設置されたプロセスカートリッジ20、現像剤容器28、現像剤補給装置80、を示す概略構成図である。図3は、プロセスカートリッジ20に設置された現像装置23を示す拡大図である。
図2に示すように、プロセスカートリッジ20は、像担持体としての感光体ドラム21、帯電部22、現像装置23(現像部)、クリーニング部25が一体化されたものであって、プレミックス現像方式(キャリアの補給・排出を適宜におこなう現像方式である。)が採用されている。
像担持体としての感光体ドラム21は、負帯電の有機感光体であって、不図示の回転駆動機構(ドラム駆動モータ)によって所定方向(図2の反時計方向である。)に回転(走行)される。
帯電部22は、芯金上に、ウレタン樹脂、導電性粒子としてのカーボンブラック、硫化剤、発泡剤等を処方した中抵抗の発泡ウレタン層をローラ状に形成した弾性を有する帯電ローラである。帯電部22の中抵抗層の材質としては、ウレタン、エチレン−プロピレン−ジエンポリエチレン(EPDM)、ブタジエンアクリロニトリルゴム(NBR)、シリコーンゴムや、イソプレンゴム等に抵抗調整のためにカーボンブラックや金属酸化物等の導電性物質を分散したゴム材や、またこれらを発泡させたものを用いることもできる。なお、本実施の形態では、帯電部22として帯電ローラを用いたが、帯電部22としてコロナ放電方式のワイヤ帯電器を用いることもできる。
クリーニング部25は、感光体ドラム21に圧接するクリーニングブレードが設置されていて、感光体ドラム21上の未転写トナーを機械的に除去・回収する。クリーニング部25の内部に回収された未転写トナーは、搬送コイルによってクリーニング部25の外部に搬送されて、排出経路を経て回収容器(不図示である。)の内部に廃トナーとして回収される。
現像装置23は、現像剤担持体としての2つの現像ローラ23a1、23a2がそれぞれ感光体ドラム21に対してギャップ(以下、適宜に「現像ギャップ」と呼ぶ。)をあけて対向するように配置されていて、双方の現像ギャップには感光体ドラム21と磁気ブラシとが接触する現像領域がそれぞれ形成される。現像装置23内には、トナーTとキャリアCとを含む現像剤G(2成分現像剤であって、添加剤等も含まれる。)が収容されている。そして、現像装置23は、感光体ドラム21上に形成される静電潜像を現像する(トナー像を形成する。)。
詳しくは、上流側の第1現像ローラ23a1に担持された現像剤Gは、ドクターブレード23cによって適量に規制された後に、その現像剤G中のトナーTが感光体ドラム21との対向位置(第1現像領域)で感光体ドラム21上の潜像に付着する。その後、第1現像ローラ23a1に担持された現像剤Gは、その一部又は全部が下流側の第2現像ローラ23a2との対向位置で第2現像ローラ23a2に供給される(受け渡される)。そして、第2現像ローラ23a2に担持された現像剤G中のトナーTが感光体ドラム21との対向位置(第2現像領域)で感光体ドラム21上の潜像に付着する。このように、感光体ドラム21上の潜像は、第1現像領域と第2現像領域とでそれぞれトナーが付着されて、高画質のトナー像が形成されることになる。
ここで、本実施の形態における現像装置23は、プレミックス現像方式のものであって、現像剤補給装置80を介して現像剤容器28から現像装置23の内部に適宜に新品の現像剤G(トナーT及びキャリアC)が供給されるとともに、劣化した現像剤G(主としてキャリアCである。)が現像装置23の外部に排出されて、排出経路70を経て回収容器(不図示であって、上述した廃トナーも回収される。)の内部に廃現像剤として回収される。
図2を参照して、現像剤容器28は、その内部に現像装置23内に補給するための現像剤G(トナーT及びキャリアC)を収容している。そして、現像剤容器28は、現像装置23に新品のトナーTを補給するように機能するとともに、現像装置23に新品のキャリアCを補給するように機能する。具体的に、現像装置23に設置された磁気センサ(不図示である。)によって検知されるトナー濃度(現像剤G中のトナーの割合である。)の情報に基いて、現像剤補給装置80の搬送スクリュ82を回転駆動して、貯留部81に貯留された現像剤Gを落下経路部85に向けて搬送して、落下経路部85から現像装置23内に向けて現像剤Gを自重落下させて補給する。
以下、現像装置23の構成・動作についてさらに詳しく説明する。
図3を参照して、現像装置23は、2つの現像ローラ23a1、23a2(現像剤担持体)、3つの搬送スクリュ23b1〜23b3(搬送部材)、ドクターブレード23c(現像剤規制部材)、等で構成されている。また、現像装置23内には、現像剤Gを搬送して循環経路を形成する3つの現像剤搬送部B1〜B3(搬送経路)が形成されている。
2つの現像ローラ(第1現像ローラ23a1と第2現像ローラ23a2とである。)は、感光体ドラム21の回転方向(走行方向)に沿って対向するように並設されている。2つの現像ローラ23a1、23a2は、それぞれ、アルミニウム、真鍮、ステンレス、導電性樹脂等の非磁性体を円筒形に形成してなるスリーブが不図示の回転駆動機構(現像駆動モータ)によって図2の時計方向に回転されるように構成されている。現像ローラ23a1、23a2のスリーブ内には、スリーブの周面に現像剤Gの穂立ちを生じるように磁界を形成するマグネットが固設されている。マグネットから発せられる法線方向磁力線に沿うように、現像剤G中のキャリアCがスリーブ上にチェーン状に穂立ちする。このチェーン状に穂立ちしたキャリアCに帯電したトナーTが付着されて、磁気ブラシが形成される。磁気ブラシは、スリーブの回転によってスリーブと同方向(時計方向)に移送される。
本実施の形態において、第1現像ローラ23a1と第2現像ローラ23a2とは、同じ外径で形成されていて、内設されたマグネットの磁極の構成を除いてほぼ同等に構成されていて、同じ方向(図2、図3の時計方向である。)に同じ回転数R0で回転する。
また、本実施の形態において、現像ローラ23a1、23a2のスリーブの表面は、公知の電磁ブラスト加工又はサンドブラスト加工が施されている。
現像剤規制部材としてのドクターブレード23cは、感光体ドラム21の走行方向上流側の第1現像ローラ23a1に対向して、第1現像ローラ23a1に担持された2成分現像剤Gの量を適量に規制する。
3つの搬送スクリュ23b1〜23b3は、軸部上に螺旋状にスクリュ部が形成されたものであって、現像装置23内に収容された現像剤Gを長手方向(図3の紙面垂直方向であって、現像ローラ23a1、23a2の回転軸方向に一致する方向である。)に循環しながら撹拌・混合する。
詳しくは、第1搬送スクリュ23b1による搬送経路(第1現像剤搬送部B1)と、第2搬送スクリュ23b2による搬送経路(第2現像剤搬送部B2)と、第3搬送スクリュ23b3による搬送経路(第3現像剤搬送部B3)と、は壁部によって隔絶されている。そして、第2現像剤搬送部B2の下流側と、第3現像剤搬送部B3の上流側と、は第1中継部を介して連通している。また、第3現像剤搬送部B3の下流側と、第1現像剤搬送部B1の上流側と、は第2中継部を介して連通している。また、第1現像剤搬送部B1の下流側と、第3現像剤搬送部B3の上流側と、は落下経路を介して連通している。このような構成により、3つの現像剤搬送部B1〜B3(搬送スクリュ23b1〜23b3)によって、現像装置23において現像剤Gを長手方向に循環させる循環経路が形成されることになる。
また、3つの搬送スクリュ23b1〜23b3は、2つ現像ローラ23a1、23a2とともに、不図示のギア列によって1つの駆動系が形成されていて、不図示の回転駆動機構(現像駆動モータ)によって回転駆動されるように構成されている。すなわち、制御部によって現像駆動モータが駆動制御されることによって、3つの搬送スクリュ23b1〜23b3が、2つ現像ローラ23a1、23a2とともに回転駆動されることになる。
なお、本実施の形態において、現像駆動モータは、回転数可変型のモータであって、制御部による制御によって2つ現像ローラ23a1、23a2(及び、3つの搬送スクリュ23b1〜23b3)の回転数を可変できるように構成されている。
また、このように現像装置23を駆動する現像駆動モータは、感光体ドラム21を回転駆動する回転駆動機構(ドラム駆動モータ)とは別に設けられている。これにより、後述するように、2つ現像ローラ23a1、23a2と、感光体ドラム21と、を別々のタイミングで回転駆動することが可能になる。
ここで、第3現像剤搬送部B3の壁部には、現像装置23内に収容された現像剤Gの一部を外部(排出経路70)に排出するための排出口23d(図2を参照できる。)が設けられている。詳しくは、排出口23dは、現像剤補給装置80によって現像装置23内に現像剤Gが補給されて装置内の現像剤量が増加して現像剤の剤面(上面)が所定高さを超えたときに、その余剰分の現像剤Gを排出経路70に向けて排出するためのものである。このように、トナーTの母体樹脂や外添剤によって汚染されて劣化したキャリアCが自動的に現像装置23の外部に排出されるので、経時においても画像品質の劣化を抑止することができる。
このように、本実施の形態では、プレミックス現像方式の現像装置23を用いているため、現像装置23におけるキャリアCの劣化のスピードが見かけ上遅くなって、現像剤Gの交換サイクルを長期化することができる。
なお、図2を参照して、本実施の形態における現像剤容器28は、略箱状の容器であって、排出口を開閉するシャッタ部材や、搬送スクリュ285や、撹拌部材286、等が設けられている。
現像剤容器28は、ユーザーの手動操作によって、略水平方向を着脱方向として現像剤補給装置80(画像形成装置1)に対して着脱される。現像剤容器28の底部には、現像剤容器28の内部に収容された現像剤Gを現像剤補給装置80の貯留部81に向けて排出するための、排出口が下方に向けて開口するように形成されている。また、現像剤容器28には、現像剤補給装置80に対する着脱方向と同じ方向に移動して排出口を開閉するシャッタ部材が設けられている。
以下、本実施の形態における画像形成装置において、特徴的な制御について説明する。
先に説明したように、像担持体としての感光体ドラム21は、所定方向(図2、図3の反時計方向である。)に所定の速度M(線速度)で走行する。具体的には、ドラム駆動モータによって、感光体ドラム21が所定の回転数Xで回転駆動される。
また、2つの現像ローラ23a1、23a2は、感光体ドラム21回転方向(走行方向)に沿って感光体ドラム21に対向するように並設されている。2つの現像ローラ23a1、23a2は、トナーTとキャリアCとからなる現像剤G(2成分現像剤)を担持しながら所定方向(図2、図3の時計方向である。)に所定の回転数R0にて回転して、感光体ドラム21の表面に形成される潜像を現像する。詳しくは、ドラム駆動モータとは別に設けられた現像駆動モータによって、2つの現像ローラ23a1、23a2が通常の現像工程時に回転数R0(線速度N0)で回転駆動される。ここで、現像駆動モータは、回転数可変型のモータであって、後述する「制御モード(低速駆動開始モード)」が実行されるときに、2つの現像ローラ23a1、23a2の回転数を可変できるように構成されている。
なお、本実施の形態では、現像ローラ23a1、23a2の外径が30mm程度に設定されている。また、通常の画像形成時における、感光体ドラム21の表面の速度M(線速度)が300〜700mm/秒程度に設定されている。また、通常の画像形成時(現像工程時)において、現像領域(現像ギャップ)における感光体ドラム21に対する現像ローラ23a1、23a2の線速比(N0/M)が、1.2〜1.8程度になるように設定されている。
ここで、図4を参照して、本実施の形態における画像形成装置1は、2つの現像ローラ23a1、23a2の回転を開始するときに、通常の現像工程時における所定の回転数R0(線速度N0)よりも小さな回転数R1(線速度N1)にて所定時間T1だけ2つの現像ローラ23a1、23a2を回転してから通常時の回転数R0にて2つの現像ローラ23a1、23a2を回転する「制御モード(低速駆動開始モード)」を実行可能に構成されている。
具体的に、図4に示すように、本実施の形態において、現像装置23(画像形成装置1)の駆動開始時において、「制御モード(低速駆動開始モード)」がおこなわれるときには、まず、所定時間T1だけ現像ローラ23a1、23a2が回転数R1(線速度N1)で回転するように現像駆動モータが低速駆動されてから、その後に現像ローラ23a1、23a2が回転数R0(線速度N0)で増速して回転するように現像駆動モータが通常時の状態で駆動される。
なお、本実施の形態では、現像ローラ23a1、23a2の低速時の線速度N1が600mm/秒に、その低速時の所定時間T1が500〜700m秒(msec)程度に、現像ローラ23a1、23a2の通常時の線速度N0が800mm/秒程度に、設定されている。また、感光体ドラム21の線速度Mは、600mm/秒程度(現像ローラ23a1、23a2の低速時の線速度N1と同程度である。)に設定されている。
このように、2つの現像ローラ23a1、23a2の回転駆動が開始されるときに、いきなり通常時の回転数R0(線速度N0)で回転駆動するのではなくて、所定時間T1だけ低速の回転数R1(線速度N1)で回転駆動してから通常時の回転数R0(線速度N0)に増速して回転駆動するように制御することで、回転駆動開始時に現像ローラ23a1、23a2(主として、第2現像ローラ23a2である。)と感光体ドラム21との対向位置(特に、下流側の第2現像ギャップである。)に多量の現像剤Gが滞留してしまう不具合が軽減されることになる。
すなわち、2つの現像ローラ23a1、23a2の回転駆動が開始されるときに、いきなり比較的高速の回転数R0で回転駆動してしまうと、現像ギャップ(特に、第2現像ギャップ)で現像剤Gが軽く塞き止められた状態になっているところに、上流側から現像剤Gが一気に流入されて、現像ギャップに大量の現像剤Gが押し込められるような現象が生じてしまうことがある。そして、そのような現象が生じてしまうと、現像ギャップに押し込められた現像剤Gによって、感光体ドラム21や現像ローラ23a1、23a2の表面にキズがついてしまったりトナーが固着してしまったりする不具合が生じてしまって、感光体ドラム21の表面に形成するトナー像に異常画像が形成されてしまうことになる。
これに対して、本実施の形態では、現像ローラ23a1、23a2の回転駆動開始直後に、所定時間T1だけ低速の回転数R1(線速度N1)で回転駆動しているため、現像ギャップで現像剤Gが軽く塞き止められた状態になっていても、上流側から現像剤Gが一気に流入されることがないため、上述したような不具合の発生を確実に軽減することができる。
ここで、本実施の形態において、上述した「制御モード(低速駆動開始モード)」は、画像形成装置1の主電源がオフ状態からオン状態に移行したとき、2つの現像ローラ23a1、23a2を具備した現像装置23の稼働が所定時間A以上停止されていたとき、現像装置23が画像形成装置1に装着されたとき、のうち少なくとも1つのタイミングで実行されることが好ましい。具体的に、本実施の形態では、駆動開始時にいつでも低速駆動開始モードが実行されるのではなくて、上述した3つのタイミング(条件)で低速駆動開始モードが実行されるように制御している。これは、上述した3つの条件のときに、回転駆動開始時に現像ギャップ(主として、第2現像ギャップである。)に多量の現像剤Gが滞留してしまう不具合が生じやすいためである。
詳しくは、第1に、画像形成装置1の主電源が投入された直後の駆動開始時に、低速駆動開始モードが実行される。また、第2に、現像装置23(画像形成装置1)の稼働が所定時間A(本実施の形態では、5時間である。)以上停止されていた直後の駆動開始時に、低速駆動開始モードが実行される。これは、それらのような場合に、現像ローラ23a1、23a2が長時間停止した状態になり、第2現像ギャップでトナーT(現像剤G)が固化して軽く塞き止められた状態になってしまったところに、第1現像ローラ23a1から第2現像ローラ23a2に受け渡された現像剤Gが一気に流入されて、第2現像ギャップから現像剤Gが移動せずに大量の現像剤Gが滞留してしまう状態になりやすいためである。なお、第1現像ギャップでは、第2現像ギャップに比べると、上流側から流入される現像剤量が少ないため、そのような不具合が生じにくくなる。
また、第3に、現像装置23のメンテナンス等をおこなうために現像装置23の脱着操作がおこなわれた直後の駆動開始時に、低速駆動開始モードが実行される。これは、そのような場合に、現像装置23の装着によって現像装置23側の従動ギアと本体側の駆動ギアとが噛み合って、現像ローラ23a1、23a2が僅かに逆方向に回転してしまうことがあるためである。そのようなとき、現像ギャップに逆流した現像剤Gが滞留してしまう。そのような状態で、第1現像ローラ23a1から第2現像ローラ23a2に受け渡された現像剤Gが第2現像ギャップに一気に流入されて、大量の現像剤Gが滞留してしまう状態になりやすいためである。なお、第1現像ギャップでは、第2現像ギャップに比べると、上流側から流入される現像剤量が少ないため、そのような不具合が生じにくくなる。
なお、本願発明者が、現像装置23(画像形成装置1)の駆動停止時間(所定時間A)を可変したときの、所定時間Aと、先に説明したメカニズムによって感光体ドラム21の表面に生じるキズと、の関係を確認する実験をおこなったところ、所定時間Aが5時間以上になったときに感光体ドラム21の表面にキズが生じやすくなることを確認した。
このように、駆動開始時にいつでも低速駆動開始モードを実行するのではなくて、予め定められた条件(現像剤の滞留が生じやすい条件)のときにのみ低速駆動開始モードを実行するように制御することで、駆動開始時にファーストプリント時間が無駄に長くなる不具合を抑止することができる。
なお、本実施の形態では、上述した3つの条件以外の場合には、2つの現像ローラ23a1、23a2の回転駆動が開始されるときに、低速駆動開始モードを実行しないで、駆動開始直後から通常時の回転数R0で2つの現像ローラ23a1、23a2を回転駆動している。
ここで、本実施の形態において、低速駆動開始モード(制御モード)において、現像ローラ23a1、23a2が低速で回転駆動される所定時間T1は、2つの現像ローラ23a1、23a2がそれぞれ1回転以上する時間であることが好ましい。このように現像ローラ23a1、23a2を低速回転で少なくとも1回転させることで、第2現像ギャップで現像剤Gが固化して軽く塞き止められた状態になっていても、その現像剤Gが第2現像ギャップからすり抜けて、その位置での滞留が充分に解消されることになるため、その後に通常の回転数R0で現像ローラ23a1、23a2を回転駆動しても感光体ドラム21をキズつけたりトナー固着が生じたりするような不具合が発生しにくくなる。
なお、上述した所定時間T1は、長いほど上述したような不具合は生じにくくなるが、現像装置23の停止時間が30時間程度であった場合でも、所定時間T1を5秒以上に設定すれば、上述したような不具合がほとんど生じなくなることを、本願発明者は実験により知得した。
また、本実施の形態では、図4に示すように、感光体ドラム21は、「制御モード(低速駆動開始モード)」が実行される前に、速度Mで走行が開始されるように、ドラム駆動モータが制御されている。すなわち、低速駆動開始モード時に、現像装置23の駆動開始よりも僅かに早く(本実施の形態では、1〜3秒程早く)、感光体ドラム21の駆動開始がおこなわれている。
このように制御することで、現像ローラ23a1、23a2が回転を開始するときには感光体ドラム21がすでに回転していることになるため、現像ローラ23a1、23a2が回転を開始するときに感光体ドラム21が回転停止しているときに比べて、現像ギャップに現像剤Gが滞留しにくくなる。
なお、本実施の形態において、図5に示すように、「制御モード(低速駆動開始モード)」が実行される前に、感光体ドラム21を所定時間Bだけ速度M(回転数X)で走行させた後にその走行を停止するとともに、2つの現像ローラ23a1、23a2を所定時間Bの範囲内で所定時間Bよりも短い時間T0(5〜30秒程度である。)だけ回転数R1(線速度N1)にて回転させるように制御することもできる。
そのような場合には、現像ギャップで現像剤Gが固化して軽く塞き止められた状態になっていても、低速駆動開始モードが開始される直前に、その現像剤Gが現像ギャップからすり抜けて、その位置での滞留解消が促進されることになるため、上述した本発明の効果がさらに確実に発揮されることになる。
また、本実施の形態において、図6に示すように、「制御モード(低速駆動開始モード)」は、2つの現像ローラ23a1、23a2の回転数が回転数R1(線速度N1)から回転数R0(線速度N0)に変化する間に、回転数R1よりも大きく回転数R0よりも小さな回転数R2〜R4で段階的に回転数が変化するように2つの現像ローラ23a1、23a2を回転する制御モードとすることもできる。
このような制御は、もともとの通常時の回転数R0が高く設定されている場合などに特に有効であって、駆動開始直後の低速駆動時の回転数R1を大きく設定することなく、駆動開始直後の低速駆動時の回転数R1を比較的小さく設定して、徐々に段階的に増速して通常時の回転数R0にて回転駆動することになるため、現像ギャップに流入される現像剤量もそれに合わせて段階的に増量して流入されて、現像ギャップにおける現像剤Gの滞留を軽減することができる。
なお、図6に示すような制御をおこなう場合に、その「制御モード(低速駆動開始モード)」は、段階的に増加されるそれぞれの回転数が、増加される前の回転数との差異が徐々に小さくなるように制御されることが好ましい。具体的に、図6に示すように、R1>R2−R1>R3−R2>R4−R3>R0−R4、なる関係が成立するように、それぞれの回転数R0〜R4が設定されている。これにより、上述した効果がさらに確実に発揮されることになる。
なお、本願発明者が、現像ローラ23a1、23a2の低速時の線速度N1〜N4(回転数R1〜R4にそれぞれ対応する線速度である。)を段階的に可変したときの、増速後の線速度NX+1と増速前の線速度NXとの差異(NX+1−NX)と、先に説明したメカニズムによって感光体ドラム21の表面に生じるキズと、の関係を確認する実験をおこなったところ、感光体ドラム21の表面にキズが生じにくい、増速後の線速度NX+1(mm/秒)と増速前の線速度NX(mm/秒)との関係は、以下のようになることを知得した。
(1)低速時の線速度NX≦600のとき、NX+1−NX≦250
(2)低速時の線速度600<NX≦800のとき、NX+1−NX≦125
(3)低速時の線速度NX>800のとき、NX+1−NX≦75
また、図6に示すような制御をおこなう場合に、その「制御モード(低速駆動開始モード)」は、段階的に変化されるそれぞれの回転数R1〜R4にて回転される2つの現像ローラ23a1、23a2のそれぞれの回転時間T1、T2が、2つの現像ローラ23a1、23a2がそれぞれ1回転以上する時間となるように制御されるものであることが好ましい。特に、その「制御モード」は、第1段階の回転数R1にて回転される2つの現像ローラ23a1、23a2の回転時間である所定時間T1が、段階的に変化されるその他の回転数R2〜R4にて回転される2つの現像ローラ23a1、23a2のそれぞれの回転時間T2よりも長くなるように制御されることが好ましい。具体的に、図6の例では、所定時間T1が5〜30秒程度に設定されていて、所定時間T2が500〜700m秒程度に設定されている。
このように制御するのは、駆動開始直後の第1段階の回転数R1による低速回転駆動が現像ギャップへの現像剤の滞留を防止する効果が最も高いためであり、回転数R1による回転時間T1を最も長くとることで、本発明の効果がさらに確実に発揮されることになる。
なお、図6に示すような制御をおこなう場合においても、図7に示すように、「制御モード(低速駆動開始モード)」が実行される前に、感光体ドラム21を所定時間Bだけ速度M(回転数X)で走行させた後にその走行を停止するとともに、2つの現像ローラ23a1、23a2を所定時間Bの範囲内で所定時間Bよりも短い時間T0(5〜30秒程度である。)だけ回転数R1(線速度N1)にて回転させるように制御することができる。
そのような場合にも、現像ギャップで現像剤Gが固化して軽く塞き止められた状態になっていても、低速駆動開始モードが開始される直前に、その現像剤Gが現像ギャップからすり抜けて、その位置での滞留解消が促進されることになるため、上述した本発明の効果がさらに確実に発揮されることになる。
以上説明したように、本実施の形態では、2つの現像ローラ23a1、23a2の回転を開始するときに、通常の現像工程時における所定の回転数R0(線速度N0)よりも小さな回転数R1(線速度N1)にて所定時間T1だけ2つの現像ローラ23a1、23a2を回転してから通常時の回転数R0にて2つの現像ローラ23a1、23a2を回転する「制御モード(低速駆動開始モード)」を実行可能に構成されている。
これにより、多段現像方式の現像装置23を用いた場合であっても、複数の現像ローラ23a1、23a2の回転が開始されるときに、現像ローラ23a1、23a2と感光体ドラム21(像担持体)との対向位置(現像ギャップ)に多量の現像剤Gが滞留してしまう不具合を生じにくくすることができる。
なお、本実施の形態では、現像剤G(2成分現像剤)が収容された現像剤容器28から現像剤Gが供給されるプレミックス・2成分現像方式の現像装置23を備えた画像形成装置1に対して、本発明を適用した。これに対して、トナーTのみが収容されたトナー容器からトナーTが供給される一般的な2成分現像方式の現像装置を備えた画像形成装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、2つの現像ローラ23a1、23a2(現像剤担持体)が設置された現像装置23に対して、本発明を適用した。これに対して、3つ以上の現像ローラが設置された現像装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、現像装置23が感光体ドラム21(像担持体)と帯電部22とクリーニング部25とともに、プロセスカートリッジ20として一体化されているものに対して、本発明を適用した。しかし、本発明の適用はこれに限定されることなく、これらの構成部材21〜23、25の全部又は一部が、それぞれ単体で画像形成装置本体1に対して着脱されるユニットして構成されている場合であっても、当然に本発明を適用することができる。そして、そのような場合にも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本願において、「プロセスカートリッジ」とは、像担持体を帯電する帯電部(帯電装置)と、像担持体上に形成された潜像を現像する現像装置(現像部)と、像担持体上をクリーニングするクリーニング部(クリーニング装置)とのうち、少なくとも1つと、像担持体とが、一体化されて、画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるユニットと定義する。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
20、20Y、20C、20M、20BK プロセスカートリッジ、
21 感光体ドラム(像担持体)、
23 現像装置(現像部)、
23a1 第1現像ローラ(現像ローラ、現像剤担持体)、
23a2 第2現像ローラ(現像ローラ、現像剤担持体)、
23c ドクターブレード(現像剤規制部材)、
G 現像剤(2成分現像剤)、 T トナー、 C キャリア。
特開2012−42799号公報 特許第4887187号公報

Claims (10)

  1. 所定方向に所定の速度Mで走行する像担持体と、
    前記像担持体の走行方向に沿って前記像担持体に対向するように並設されて、トナーとキャリアとからなる現像剤を担持しながら所定方向に所定の回転数R0にて回転して前記像担持体の表面に形成される潜像を現像する複数の現像ローラと、
    を備え、
    前記複数の現像ローラの回転を開始するときに、前記所定の回転数R0よりも小さな回転数R1にて所定時間T1だけ前記複数の現像ローラを回転してから前記所定の回転数R0にて前記複数の現像ローラを回転する制御モードを実行可能に構成したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御モードは、当該画像形成装置の主電源がオフ状態からオン状態に移行したとき、前記複数の現像ローラを具備した現像装置の稼働が所定時間A以上停止されていたとき、前記現像装置が当該画像形成装置に装着されたとき、のうち少なくとも1つのタイミングで実行されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記所定時間T1は、前記複数の現像ローラがそれぞれ1回転以上する時間であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記像担持体は、前記制御モードが実行される前に、前記速度Mで走行が開始されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記制御モードは、前記複数の現像ローラの回転数が前記回転数R1から前記回転数R0に変化する間に、前記回転数R1よりも大きく前記回転数R0よりも小さな回転数で段階的に回転数が変化するように前記複数の現像ローラを回転する制御モードであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記制御モードは、前記段階的に増加されるそれぞれの回転数が、増加される前の回転数との差異が徐々に小さくなるように制御されるものであることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御モードは、前記段階的に変化されるそれぞれの回転数にて回転される前記複数の現像ローラのそれぞれの回転時間が、前記複数の現像ローラがそれぞれ1回転以上する時間となるように制御されるものであることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御モードは、前記回転数R1にて回転される前記複数の現像ローラの回転時間である前記所定時間T1が、段階的に変化されるその他の回転数にて回転される前記複数の現像ローラのそれぞれの回転時間よりも長くなるように制御されるものであることを特徴とする請求項5〜請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記制御モードが実行される前に、前記像担持体を所定時間Bだけ前記速度Mで走行させた後にその走行を停止するとともに、前記複数の現像ローラを前記所定時間Bの範囲内で前記所定時間Bよりも短い時間だけ前記回転数R1にて回転させることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記複数の現像ローラは、同じ方向に同じ回転数で回転する同じ外径の2つの現像ローラであり、
    前記走行方向の上流側の現像ローラに対向して、当該上流側の現像ローラに担持された現像剤の量を規制する現像剤規制部材を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の現像装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7351217B2 (ja) 2019-12-24 2023-09-27 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置及びプログラム

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