JP2016133274A - 空気調和機及び空気調和方法 - Google Patents

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純一 廣橋
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Abstract

【課題】効率的な冷却・冷凍運転を行うことを課題とする。【解決手段】過冷却器4で過冷却された冷媒が送液される系統12a〜系統12cに備えられている第1流量調整弁6が、系統12a〜系統12cを流れる冷媒の量を、各室内機5の必要冷凍能力に応じて調整し、過冷却器4を経由しない系統18a〜18cに備えられている第2流量調整弁7が、系統18a〜18cを流れる冷媒の量を、各室内機5の必要冷凍能力に応じて調整し、系統12a〜系統12cと、系統18a〜系統18cとが合流することで、各室内機5における必要冷凍能力に応じて、各室内機5に送られる冷媒の過冷却度を変化させることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の蒸発器(室内機)を有する空気調和機及び空気調和方法の技術に関する。
一般的な空気調和機の冷媒回路において、冷媒ガスは圧縮機において圧縮され、高圧冷媒ガスとなり、凝縮器に送られる。そして、凝縮器において、高圧冷媒ガスは冷やされ、液体化された冷媒となる。液体化された冷媒は圧力が高いため、減圧装置である膨脹弁にて圧力を低下させる。その後、圧力を低下させられ低圧・低温の湿り蒸気となった冷媒は蒸発器に送られることにより、低温度で蒸発する。この蒸発時に冷媒が被冷却体から熱を奪うことにより冷却・冷凍作用が行われる。このように冷媒が冷媒回路内を循環させられることによって、冷却・冷凍作用が行われる。
このような空気調和機の一例として1台の室外機に対し複数の室内機を有する空気調和機が挙げられる。このような空気調和機において、各室内機で異なる冷凍能力を求められている場合、各室内機に送液する冷媒量を調整することにより異なる冷凍能力が実現されている。
例えば、特許文献1に記載の技術は、室内機の優先度に応じて、各室内機に送液する冷媒量を調整するものである。
特開平7−98143号公報
しかし、このような空気調和機において、大きな冷凍能力が必要な室内機における冷凍能力を満足しようとすると、この室内機における蒸発器の伝熱面積が不足する。これを解決するためには、冷媒の蒸発温度を低下させる必要がある。しかしながら、冷媒の蒸発温度が低下すると、空気調和機の成績係数の低下を招くことになる。
一方、小さな冷凍能力が必要な室内機は、冷媒循環量が小さい。そのため、小さな冷凍能力が必要な室内機では蒸発器に余裕ができる。すなわち、小さな蒸発域で蒸発を行うこととなり、結果として過熱域が増大する。これにより、小さな冷凍能力が必要な室内機では、蒸発器出口における冷媒の過熱度が大きくなってしまい蒸発器に無効な領域が発生する。
このような背景に鑑みて本発明がなされたのであり、本発明は、効率的な冷却・冷凍運転を行うことを課題とする。
前記した課題を解決するため、本発明は、複数の蒸発器に供給される冷媒の過冷却度を、各蒸発器において必要な冷凍能力に応じて変化させることを特徴とする。
本発明によれば、効率的な冷却・冷凍運転を行うことができる。
本実施形態に係る空気調和機の構成を示す図である。 本実施形態に係る制御装置の構成を示す図である。 本実施形態に係る空気調和機の制御手順を示すフローチャートである。 比較例の空気調和機と、本実施形態に係る空気調和機との比較を示す表である。 本実施形態に係る空気調和機の別の例を示す図(その1)である。 本実施形態に係る空気調和機の別の例を示す図(その2)である。
次に、本発明を実施するための形態(「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
[空気調和機の構成]
図1は、本実施形態に係る空気調和機の構成を示す図である。
図1において、実線矢印は冷媒の流れ方向を示す。
本実施形態における空気調和機100は、過冷却度調整装置(過冷却度調整部)101及び制御装置(制御部)102を有している点を特徴とする。
空気調和機100の冷媒回路において、冷媒ガスは圧縮機1において圧縮され、高圧冷媒ガスとなり、凝縮器2に送られる。そして、凝縮器2において、高圧冷媒ガスは冷やされ、液体化された冷媒となる。
液体化された冷媒(以下、液冷媒と称する)は凝縮器2より流出した後、複数に分岐する。本実施形態の例では、液冷媒は、系統11、系統12a〜12c(第1の径路)、系統13の5つに分岐される。なお、本実施形態では、5つに分岐しているが、室内機5の数に応じ、5つに限らない。
系統13は、過冷却器4を経由せず、室内機5の数に分岐(本実施形態では3つ)に分岐することで、系統18a〜18c(第2の径路)となる。
系統11に流入した液冷媒は過冷却器用膨張弁3により低圧まで減圧し、蒸発温度まで低下した後、系統16dを介して、過冷却器4に流入し、系統12a〜12cに流入した液冷媒の過冷却を行う。
過冷却器4にて過冷却された系統12a〜系統12cの液冷媒は、それぞれ第1流量調整弁(第1の流量調整弁)6a〜6c(6)によって流量を調節される。
同様に、系統18a〜18cの液冷媒は、それぞれ第2流量調整弁(第2の流量調整弁)7a〜7c(7)によって流量を調整される。
流量を調整された系統12a〜系統12cの液冷媒それぞれと、系統18a〜18cそれぞれの液冷媒とは合流し、系統14a〜14cの液冷媒となる。
前記したように、系統18a〜18cの液冷媒は、過冷却器4による過冷却が行われていないので、第1流量調整弁6a〜6cそれぞれによって異なる流量に調節された液冷媒と合流することで、系統14a〜14cの液冷媒は異なる過冷却度となる。
なお、系統14a〜14cの冷媒の送液量が同じとなるよう、第1流量調整弁6及び第2流量調整弁7の開度が調整されることが望ましい。
系統14a〜14cに流入した液冷媒は、各主液膨張弁8a〜8c(8)において低圧まで減圧され、各室内機5a〜5c(5)に流入する。
そして、室内機5a〜5c(5)における熱交換器である蒸発器17a〜17c(17)で蒸発するとともに、被冷却体から熱を奪って冷媒ガスとなり、系統15a〜15cに流入した後、合流して、圧縮機1に流入する。
なお、本実施形態では、室内機5の数が3つなので、第1流量調整弁6、第2流量調整弁7の数は、それぞれ3つとなっているが、第1流量調整弁6、第2流量調整弁7の数は、設置される室内機5の数だけ備えられる。
制御装置102は、室内機5a〜5cそれぞれから取得した情報を基に、室内機5a〜5cそれぞれで必要な冷凍能力(以下、必要冷凍能力と称する)を算出する。そして、制御装置102は、算出した室内機5a〜5cそれぞれにおける必要冷凍能力を基に、第1流量調整弁6a〜6c及び第2流量調整弁7a〜7cの開度を調整することにより系統14a〜14cの過冷却度を調整する。
[制御装置の構成]
図2は、本実施形態に係る制御装置の構成を示す図である。
制御装置102は、メモリ201、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置202、室内機5等からデータが入力されるデータ入力装置203、第1流量調整弁6及び第2流量調節弁7へ制御データを出力するデータ出力装置204を有している。
また、メモリ201は処理部210を含む。そして、処理部210は、必要冷凍能力算出部211、調整弁制御部212を含む。
処理部210、処理部210を構成する必要冷凍能力算出部211、調整弁制御部212は、メモリ201に格納されているプログラムが演算装置202によって実行されることで具現化されている。
必要冷凍能力算出部211は、室内機5の設定温度や、室内温度等から、各室内機5の必要冷凍能力を算出する。
調整弁制御部212は、算出された必要冷凍能力に応じて、第1流量調整弁6及び第2流量調整弁7の開度を調整する。
[フローチャート]
図3は、本実施形態に係る空気調和機の制御手順を示すフローチャートである。適宜、図1及び図2を参照する。
まず、必要冷凍能力算出部211が、各室内機5における必要冷凍能力を算出する(S101)。必要冷凍能力算出部211は、データ入力装置203に入力された、室内機5が設置されている部屋の温度や、室内機5の設定温度等を基に、各室内機5における必要冷凍能力を算出する。
続いて、調整弁制御部212が、ステップS101で算出した必要冷凍能力に応じて、第1流量調整弁6及び第2流量調整弁7の開度を調節する(S102)。
例えば、図1の室内機5aにおける必要冷凍能力が最も大きく、室内機5cの必要冷凍能力が最も小さい場合について説明する。このような場合、制御装置102の調整弁制御部212は、第1流量調整弁6aの開度を最大とし、第2流量調整弁7aを閉じる。もしくは、制御装置102の調整弁制御部212は、第1流量調整弁6aの開度を、3つの第1流量調整弁6の中で最も大きくし、第2流量調整弁7aの開度を、3つの第2流量調整弁7の中で最も小さくする。
そして、制御装置102の調整弁制御部212は、第1流量調整弁6cを閉じ、第2流量調整弁7cの開度を最大とする。もしくは、制御装置102の調整弁制御部212は、第1流量調整弁6cの開度を3つの第1流量調整弁6の中で最も小さくし、第2流量調整弁7cの開度を、3つの第2流量調整弁7の中で最も大きくする。
また、制御装置102の調整弁制御部212は、第1流量調整弁6bの開度を、第1流量調整弁6aの開度と、第1流量調整弁6cの開度との間に調整する。同様に、制御装置102の調整弁制御部212は、第2流量調整弁7bの開度を、第2流量調整弁7aの開度と、第2流量調整弁7cの開度との間に調整する。
制御装置102の調整弁制御部212が、このように第1流量調整弁6及び第2流量調整弁7を調整することで、系統14aを流れる液冷媒の過冷却度が大きくなり、系統14cを流れる液冷媒の過冷却度が小さくなる。
なお、制御装置102の調整弁制御部212は、各室内機5a〜5cの出口の系統15a〜15cそれぞれにおける冷媒ガスの温度が同じになるようにそれぞれの第1流量調整弁6及び第2流量調整弁7の開度を調整する。
このようにすることで、室内機5の必要冷凍能力に応じた過冷却度の調整ができるとともに、それぞれの室内機5における蒸発器17の過熱域の大きさを同程度にすることができるので、伝熱面積を有効に使用することができる。
[比較例との比較]
ここで、比較例の空気調和機、すなわち、図1の過冷却度調整装置101を備えていない空気調和機と、本実施形態の空気調和機100の効果を説明する。
(比較例について)
まず、比較例の空気調和機について説明する。
前記したように、室内機(蒸発器)の必要冷凍能力に応じて、各室内機へ送液する冷媒の量を変えることで、各室内機の冷凍能力を満足させている比較例の空気調和機について式(1)を用いて説明する。
Q=KAΔT ・・・ (1)
式(1)において、Qは蒸発器における熱交換量である。式(1)において、Kは熱通過率であり、Aは蒸発器における伝熱面積であり、ΔTは、被冷却体の温度と、冷媒の蒸発温度との温度差である。
必要冷凍能力が大きい室内機において冷凍能力を満足するため、空気調和機は、前記したように多くの冷媒を、この室内機へ送る。
しかしながら、多くの冷媒が送液されることから、比較例の蒸発器は大きな伝熱面積Aを必要とする。しかしながら、伝熱面積Aはある面積以上にすることはできない。
このような状態を解決するため、必要冷凍能力が大きい室内機では、式(1)における温度差ΔTを大きくする、すなわち、冷媒の蒸発温度を低下させることが行われる。このように、温度差ΔTを大きくすることで、大きな冷凍能力を得ることができる。しかしながら、蒸発温度の低下は、空気調和機の成績係数の低下を招くため、好ましくない。
一方、比較例の空気調和機では、各室内機へ送液される冷媒は同じものであるので、必要冷凍能力が小さな室内機に送液される冷媒も、必要冷凍能力が大きな室内機に送液される冷媒も、蒸発温度は同じである。従って、小さな冷凍能力が必要な室内機における式(1)のΔTは、大きな冷凍能力が必要な室内機におけるΔTと同じになる。
よって、必要冷凍能力が小さい室内機において、冷凍能力(熱交換量)を小さくするには、式(1)の伝熱面積Aを小さくするしかない。しかしながら、伝熱面積Aを小さくすることは、蒸発過程における過熱域を大きくすることにつながる。
これは、無効な過熱域が増大することになり、成績係数の低下につながるので好ましくない。
(本実施形態の効果)
本実施形態に係る、つまり、図1における空気調和機100は、各主液膨張弁8における液冷媒の過冷却度を室内機5a〜5c(5)毎に変化させることに特徴を有する。
つまり、制御装置102は、必要冷凍能力が大きい室内機5に流れる液冷媒の過冷却度を大きくし、必要冷凍能力が小さい室内機5に流れる液冷媒の過冷却度を小さくしている。このようにすることにより、本実施形態に係る空気調和機100は各室内機5の伝熱面積Aを有効に使えるようになる。
以下、このことについて式(1)を用いて説明する。
必要冷凍能力が大きい室内機5は、流れる液冷媒の過冷却度が大きくなるため、必要な冷媒循環量が比較例の空気調和機100より減少する。過冷却度が大きいということは、冷媒の比エンタルピが低下することを意味する。これにより、室内機5における熱交換器の過熱域が相対的に小さくなる。結果として、式(1)の伝熱面積Aが相対的に大きくなる。
また、本実施形態における必要冷凍能力が大きい室内機5の熱交換量Qは、比較例における必要冷凍能力が大きい室内機と同じである。従って、式(1)の伝熱面積Aが相対的に大きくなることに伴い、式(1)における温度差ΔTが小さくなる。温度差ΔTが小さいということは比較例の空気調和機より冷媒の蒸発温度が高くてよいことになる。
従って、冷媒の蒸発温度が上昇することにより、必要冷凍能力が大きい室内機5の成績係数を向上させることができる。
1台の室外機に対し、複数の室内機5を有する空気調和機100の蒸発温度は、必要冷凍能力が最も大きい室内機5が支配するため、本実施形態に係る空気調和機100全体の蒸発温度が上昇する。結果として、空気調和機100全体の成績係数が比較例の空気調和機より向上する。
一方、本実施形態において、必要冷凍能力が小さい室内機5では、供給される冷媒の過冷却度が小さい。この室内機5において必要な冷媒循環量は比較例における必要冷凍能力が小さい室内機と同等だが、前記したように、本実施形態では空気調和機100に循環する冷媒の蒸発温度が上がることにより、必要冷凍能力が小さい室内機5でも温度差ΔTが小さくなる。本実施形態における必要冷凍能力が小さい室内機5は、比較例における必要冷凍能力が小さい室内機と熱交換量Qが同じであることから、必要な伝熱面積Aを比較例より大きくすることができる。このため、本実施形態では必要冷凍能力が小さい室内機5における蒸発器17の過熱域を小さくすることができ、蒸発器17を有効に利用できる。
また、本実施形態の空気調和機100によれば、成績係数の向上だけでなく、圧縮機1の吸入圧力の低下に伴う電力消費の減少を行うこともできる。
このことを、図4を参照して説明する。
図4は、比較例の空気調和機と、本実施形態に係る空気調和機100とにおける各種性能値をシミュレーションし、比較を示した表である。
なお、図4における性能値は、比較例、本実施形態ともに最も必要冷凍能力が大きい室内機を対象としている。これは、最も必要冷凍能力の大きい室内機が、圧縮機の消費電力を支配するためである。
まず、表1から説明する。
比較例、本実施形態とも冷媒の種類は「R410A」であり、室内機における必要冷凍能力を20kWとしている。
また、冷媒の凝縮温度及び凝縮器の出口における冷媒の比エンタルピ(凝縮器出口比エンタルピ)も比較例及び本実施形態において同じである。また、比較例、本実施形態とも室内温度は10℃である。さらに、表1には記載していないが、比較例、本実施形態とも蒸発器における過熱域を0としている。
ΔTは式(1)における温度差ΔTである。
本実施形態と、比較例とでは式(1)の熱交換量Qが同じであるので、前記したように、本実施形態における伝熱面積Aが比較例より相対的に大きくなることに伴い、本実施形態の温度差ΔTは、比較例よりも小さくなる。
蒸発温度は冷媒の蒸発温度であり、本実施形態では温度差ΔTの低下に伴って上昇している。
過冷却器出口液温度は、過冷却器の出口における冷媒(液冷媒)の温度であり、過冷却器出口比エンタルピは過冷却器の出口における冷媒(液冷媒)の比エンタルピである。なお、過冷却器出口液温度は、蒸発温度より5℃高いものとしている。
なお、比較例では、過冷却器が備わっていないので、過冷却器出口液温度及び過冷却器出口比エンタルピは記載されていない。
また、主液膨張弁前温度は、主液膨張弁の前における冷媒(液冷媒)の温度であり、本実施形態の方が低くなっている。これは、過冷却器4を通過することで過冷却された冷媒が合流することによる。
主液膨張弁前比エンタルピは、主液膨張弁8の前における冷媒(液冷媒)の比エンタルピであり、主液膨張弁前温度の低下に伴い、本実施形態の方が低くなっている。
吸入側比エンタルピは、圧縮機の吸入側における冷媒の比エンタルピであり、冷媒の蒸発温度の上昇に伴い、本実施形態の方が高い値となっている。
冷却比エンタルピ差は、圧縮機の吸入側比エンタルピから、主液膨張弁前比エンタルピを減算したものである。冷媒の蒸発温度の上昇に伴い、本実施形態の方が比較例より冷却比エンタルピ差の値が大きくなっている。
飽和液比エンタルピは、蒸発器の入口側における圧力の下での冷媒の飽和液の比エンタルピであり、本実施形態の冷媒の方が、高い蒸発温度を有しているため、飽和液比エンタルピは本実施形態の方が高くなっている。
乾き度は、室内機(蒸発器)における冷媒の乾き度である。過冷却度の低下に伴う、室内機入口側における冷媒の比エンタルピの低下に伴い、本実施形態では乾き度が低下している。
冷媒循環量は、空気調和機における冷媒循環量であり、過冷却度の低下に伴って本実施形態では冷媒循環量が低下している。
KA値は式(1)におけるKAの値である。前記したように、本実施形態では伝熱面積Aが相対的に大きくなっているので、式(1)におけるKA値も大きくなっている。
次に、図4(b)に示す表2について説明する。
表2は、圧縮機に関する性能値を示す表である。
吸入側比エントロピは、圧縮機の吸入側における冷媒の比エントロピであり、本実施形態と比較例とでは、ほぼ同じ値となっている。
吐出側比エンタルピは、圧縮機の吐出側における冷媒の比エンタルピであり、本実施形態の方が比較例よりやや低下している。
吐出−吸入エンタルピ差は、圧縮機の吸入側における比エンタルピ(表1の吸入側比エンタルピ)と、吐出側における比エンタルピ(表2の吐出側比エンタルピ)との変化量であり、本実施形態の方が低下している。
以上のことを基に、比較例の圧縮機及び本実施形態の圧縮機1の消費電力を算出すると、本実施形態の圧縮機1の消費電力は、比較例の圧縮機の消費電力より0.916549kW低下している。これは、消費電力低下率でおよそ8.3%低下していることになる。
このように、本実施形態に係る空気調和機100によれば、効率的な冷却・冷凍運転を行うことが可能となる。
(別の例)
図5及び図6は、本実施形態に係る別の例を示す図である。
図5に示す空気調和機100aは、図1に示す空気調和機100に対し過冷却器4から圧縮機1へ戻る系統16eが圧縮機1のエコノマイザ口に接続されたものである。
また、図6に示す空気調和機100bは、図1における系統12a〜12bが、1つの系統12となって過冷却器4に入り、過冷却器4の通過後に3つに分岐しているものである。
なお、図6に示す空気調和機100bにおいても、図5に示すように過冷却器4から圧縮機1へ戻る系統が圧縮機1のエコノマイザ口に接続されてもよい。
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を有するものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記した各構成、機能、処理部210、必要冷凍能力算出部211、調整弁請求項著部212等は、それらの一部又はすべてを、例えば集積回路で設計すること等によりハードウェアで実現してもよい。また、図2に示すように、前記した各構成、機能等は、CPU等の演算装置202がそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、HD(Hard Disk)に格納すること以外に、メモリや、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、IC(Integrated Circuit)カードや、SD(Secure Digital)カード、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に格納することができる。
また、各実施形態において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんどすべての構成が相互に接続されていると考えてよい。
1 圧縮機
2 凝縮器
3 過冷却用膨張弁
4 過冷却器
5,5a〜5c 室内機
6,6a〜6c 第1流量調整弁(第1の流量調整弁)
7,7a〜7c 第2流量調整弁(第2の流量調整弁)
8,8a〜8c 主液膨張弁
12a〜12c 系統(第1の径路)
14a〜14c,15a〜15c 系統(第1の径路と第2の経路とが合流した径路)
18a〜18c 系統(第2の径路)
17,17a〜17c 蒸発器
100,100a,100b 空気調和機
101 過冷却度調整装置(過冷却度調整部)
102 制御装置(制御部)
210 処理部
211 必要冷凍能力算出部
212 調整弁制御部

Claims (4)

  1. 複数の蒸発器に供給される冷媒の過冷却度を、各蒸発器において必要な冷凍能力に応じて変化させる制御部と、
    前記制御部の指示に基づいて、各蒸発器に送られる前記冷媒の過冷却度を調整する過冷却度調整部と、
    を有することを特徴とする空気調和機。
  2. 前記各蒸発器と、凝縮器と、の間に過冷却器が備えられ、
    前記過冷却器を経由する第1の径路が前記各蒸発器に対応して複数備えられるとともに、前記過冷却器を経由しない第2の径路が前記各蒸発器に対応して複数備えられ、
    それぞれの前記第1の径路及び前記第2の径路は、前記各蒸発器の前段で合流し、
    前記過冷却度調整部は、
    前記過冷却器と、
    それぞれの前記第1の径路に備えられている第1の流量調整弁と、
    それぞれの前記第2の経路に備えられている第2の流量調整弁と、
    を有しており、
    前記制御部は、
    各蒸発器において必要な冷凍能力を算出する必要冷凍能力算出部と、
    前記第1の流量調整弁と、前記第2の流量調整弁と、の開度を、前記各蒸発器において必要な冷凍能力に応じて調整することにより、前記各蒸発器に供給される冷媒の過冷却度を、各蒸発器において必要な冷凍能力に応じて変化させる調整弁制御部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記制御部の調整弁制御部は、
    前記各蒸発器の出口における冷媒の温度が同じとなるよう、それぞれの前記第1の流量調整弁の開度及び前記第2の流量調整弁の開度を調整する
    ことを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
  4. 複数の蒸発器を有する空気調和機が、
    前記複数の蒸発器に供給される冷媒の過冷却度を、各蒸発器において必要な冷凍能力に応じて変化させる
    ことを特徴とする空気調和方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US12013139B2 (en) 2018-09-27 2024-06-18 Daikin Industries, Ltd. Air conditioning apparatus, management device, and connection pipe

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US12013139B2 (en) 2018-09-27 2024-06-18 Daikin Industries, Ltd. Air conditioning apparatus, management device, and connection pipe

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