JP2016132496A - 緩衝部材 - Google Patents

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祐司 立原
興成 小野
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興成 小野
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Abstract

【課題】外力を受けても、緩衝機能が損なわれない緩衝部材を提供すること。
【解決手段】緩衝部材1は、物品と物品を収納する箱との間で、物品に加わる外力を受け止めて、外力による衝撃を緩衝する段ボール製の部材であって、筒状に形成された角筒2と、角筒2の内部に、角筒2の軸方向に対して交差して設けられた切起し片31とを備えている。緩衝部材1は、角筒2の軸心に対して交差する方向から外力を受けると、切起し片31が設けられていない部分で緩衝機能を発揮し、切起し片31が設けられている部分が補強されて倒れにくくなっているので、複数回、外力を受けても、緩衝機能が損なわれることがない。
【選択図】図1

Description

本発明は、物品と物品を収納する箱との間で、物品に加わる外力を受けて、該外力による衝撃を緩衝する厚板紙製の緩衝部材に関する。
従来、電気製品、電子機器、画像形成装置、プリンタ等の各種製品(物品)は、梱包箱に収納されて、持ち運ばれたり、車両によって運搬されていたりしている。梱包箱に収納されている各種製品は、持ち運び、運搬等において、衝撃や振動を受けることがある。このため、製品と梱包箱との間に、製品に加わる外力を受け止めて、該外力による衝撃を緩衝する緩衝部材が設けられている。
緩衝部材として、角筒状に形成されて、側面に切込みが形成され、外力を受けたとき、切込みが開いて、押し潰されることによって、製品に加わる外力を受け止めて、該外力による衝撃を緩衝するようになっているものがある(特許文献1)。
特開2008−137665号公報
しかし、従来の緩衝部材は、一旦外力を受けると切込みが開いて押し潰され、緩衝機能が損なわれたままになってしまう。そのため、その後、外力を受けたときに緩衝部材として機能せず、外力による衝撃が梱包箱に収納される各種製品に加わってしまうことがあった。
本発明の目的は、外力を受けても緩衝機能が損なわれることを抑制し、外力による製品への衝撃を緩衝する緩衝部材を提供することにある。
本発明の緩衝部材は、物品と前記物品を収納する箱との間で、前記物品に加わる外力を受け止めて、該外力による衝撃を緩衝する厚板紙製であり、筒状に形成された本体と、前記本体の軸方向と交差する方向への前記本体の傾きを抑制して前記本体を補強するように、前記本体の内部に前記本体の軸方向に対して交差して設けられた補強部材と、を備えた、ことを特徴としている。
本発明の緩衝部材は、緩衝機能が損なわれることを抑制し、外力による製品への衝撃を緩衝することができるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態の緩衝部材の外観斜視図である。 図1の緩衝部材の角筒の外観斜視図である。 図2の角筒の展開図である。 補強体の外観斜視図である。 図4の補強体の展開図である。 図2の角筒に補強体が挿入されていないときの緩衝部材を左側から見た図であり、角筒に外力が加わったときの、角筒の倒れを説明するための概略図である。(A)は、角筒に外力が加わった図である。(B)は、(A)の状態から角筒が、外力によって倒れた状態を示す図である。 図1の角筒に補強体が挿入された緩衝部材を左側ら見た図であり、緩衝部材に外力が加わったときの、角筒の倒れを説明するための概略図である。(A)は、角筒に外力が加わった図である。(B)は、(A)の状態から角筒が、外力によって倒れた状態を示す図である。 緩衝部材に使用される段ボールの図である。 緩衝部材の使用状態を説明するための図である。 段ボール箱に製品を収納する図である。 本発明の第2実施形態の緩衝部材の外観斜視図である。 図11の緩衝部材の角筒に形成した切起し片を起こしていない状態の緩衝部材の外観斜視図である。 図12の角筒の展開図である。 図11の緩衝部材を左側から見た図であり、緩衝部材に外力が加わったときの、角筒の倒れを説明するための概略図である。(A)は、角筒に外力が加わった図である。(B)は、(A)の状態から角筒が、外力によって倒れた状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態の緩衝部材を図に基づいて説明する。
(第1実施形態の緩衝部材)
図1は、本発明の第1実施形態の緩衝部材1の外観斜視図である。図2は、図1の緩衝部材1の本体としての角筒2の外観斜視図である。図3は、図2の角筒2の展開図である。図4は、挿入部材としての補強体3の外観斜視図である。図5は、図4の補強体3の展開図である。図6は、図2の角筒2に補強体3が挿入されていないときの緩衝部材1を左側から見た図であり、角筒2に外力F1が加わったときの、角筒2の倒れを説明するための概略図である。図6の(A)は、角筒2に外力F1が加わった図である。図6の(B)は、図6の(A)の状態から角筒2が、外力F1によって倒れた状態を示す図である。図7は、図1の角筒2に補強体3が挿入された緩衝部材1を左側ら見た図であり、緩衝部材1に外力F1が加わったときの、角筒2の倒れを説明するための概略図である。図7の(A)は、角筒2に外力F1が加わった図である。図7の(B)は、図7の(A)の状態から角筒2が、外力F1によって倒れた状態を示す図である。図8は、緩衝部材1,101に使用される段ボールの図である。図9は、緩衝部材1の使用状態を説明するための図である。図10は、段ボール箱4に製品5を収納する図である。
図9、図10において、緩衝部材1は、段ボール箱4の内壁に沿って装着される緩衝部材保持板11に設けられて、箱としての段ボール箱4の内面4aに沿って挿入されるようになっている。段ボール箱4に挿入された緩衝部材1は、段ボール箱4に収納される物品としての製品5と段ボール箱4との間に介在して、製品5に加わる外力を受け止めて、該外力による衝撃を緩衝する厚板紙製としての段ボール製の四角柱状の部材である。
図1において、緩衝部材1は、四角筒状に形成された本体としての角筒2と、角筒2に挿入される挿入部材としての断面コ字状の補強体3とで形成されている。角筒2と補強体3は、段ボール製である。
角筒2は、図3に示す1枚の方形状の段ボールの一方の縁2f1に対して平行な4箇所の折り目2bd,2ab,2ac,2ceに沿って、互いに90度に折り曲げられて、四角の筒状に形成されている。図2に示すように、折り曲げられた各部分は、角筒2の、天板2A、側板2B,2C、内底板2D、外底板2Eを形成している。内底板2Dと外底板2Eは、図2に示すように、重なって、接着剤によって接着されて、1枚の段ボールを四角の筒状に保持している。
なお、角筒2の各部の名称は、説明の便宜上付したものであって、角筒2は、図1に示すように、常時、天板2Aを上向きにして使用されるとは限らない。図1の状態で横向き、或いは天地逆にひっくり返されて使用されることもある。さらには、図9、図10に示すように立てて使用される場合もある。
角筒2の天板2Aには、角筒2の長手方向に対して直交(交差)する細長状の1対の被係合孔21が形成されている。1対の被係合孔21の間隔L1は、後述する補強体3の1対の切起し片31の間隔L2(図4)と同じ(L1=L2)に形成されている。また、1対の被係合孔21は、方形状の段ボールの他方の縁2f2から同じ距離L3に形成されている。図3に示す、段ボールの一方の縁2f1と他方の縁2f2は、直角に形成されている。さらに、1対の被係合孔21は、天板2Aの幅方向(他方の縁2f2に沿った方向)の中央に形成されている。
内底板2Dには、角筒2に対する補強体3を位置決めの目安とする1対の位置決め孔22が形成されている。1対の位置決め孔22の間隔L1は、1対の被係合孔21の間隔L1と同じである。また、1対の位置決め孔22は、1対の被係合孔21と同様に、方形状の段ボールの他方の縁2f2から同じ距離L3に形成されている。さらに、1対の位置決め孔22は、内底板2Dの幅方向(他方の縁2f2に沿った方向)の中央に形成されている。
補強体3は、図1、図4において、断面コ字状に形成されて、角筒2に抜き取り可能に挿入されるようになっている。補強体3は、図5に示す1枚の方形状の段ボールの一方の縁3f1に対して平行な2箇所のスリット3bd,3cdに沿って、互いに90度に折り曲げられて、断面コの字状(樋状)に形成されている。図4に示すように、折り曲げられた各部分は、補強体3の、側板3B,3C、底板3Dを形成している。底板3Dの両端部には、切起し片31が形成されている。補強部材としての切起し片31は、底板3Dの両端部に形成された1対の切込み32によって形成されている。切起し片31の幅W1は、1対のスリット3bd,3cdの間隔L4よりも狭く形成されている。1対の切込み31は、スリット3bd,3cdの近くまで切り込まれている。1対の切込み31が切り込まれたあたりに、段ボールの一方の縁3f1に対して直角な切起しスリット31aが形成されている。切起し片31の先端部31cには、係合突部31bが形成されている。係合部としての係合突部31bは、被係合部としての被係合孔21に係合するようになっている。被係合孔21の長さL5(図3)は、係合突部31bの幅W2(図5)より長く形成されている。さらに、段ボールの一方の縁3f1でもあり、側板3B,3Cの一方の縁3f1でもある部分には、補強体3を弱体化するための切欠き34が形成されている。
以上説明した角筒2と補強体3は、段ボール製であるが、段ボールJは、図8に示すように、2枚のライナJaで波状の中芯Jcを挟んだ形状になっている。段ボールJは、中芯Jcの波状の頂部Jcaと底部Jcbの部分を、図3に示すように、角筒2の天板2A、側板2B,2C、内底板2D、外底板2Eの長手方向に対して直交する向きに使用している。補強体3の段ボールも、図5に示すように、中芯Jcを側板3B,3C、底板3Dの長手方向に対して直交する向きにして使用している。
図1乃至図5において示す多数の破線は、中芯Jcの波状の頂部Jcaと底部Jcbとを示すものであり、中芯Jcの向きを示している線である。角筒2の中芯Jcは、角筒2を図2に示すように筒状に形成すると、角筒2の長手方向(軸方向方向)に対して直交(交差)する向きに向いている。同様に、補強体3の中芯Jcも、補強体3を図4に示すように折り曲げると、補強体3の長手方向(軸方向方向)に対して直交(交差)する向きに向いている。また、図4に示すように、補強体3の切起し片(補強部材)31の中芯Jcの向きと、側板3B,3Cの中芯Jcとの向きは、互いに直角になるようになっている。
補強体3を図5の展開された形状から図4の樋状の形状に形成してから、図2の角筒2に挿入して、図1に示す緩衝部材1に組み立てる手順を説明する。
まず、図5の1対の切起し片31を、切起しスリット31aの部分で互いに近付けるようにして約90度折り曲げて、起こす。その後、側板3B,3Cを、1対のスリット3bd,3cdの部分で互いに近付けるようにして約90度折り曲げて起こす。この結果、補強体3は、図4に示すように、側板3B,3Cで切起し片31の両側を挟んだ形状に形成される。一方、図3の角筒2は、折り目2bd,2ab,2ac,2ceで、天板2A、側板2B,2C、内底板2D、外底板2Eを折り曲げて、図2のように、内底板2Dと外底板2Eとを、重ねて接着剤によって接着することによって、角筒状に形成される。
その後、補強体3を角筒2の内部に挿入する。このとき、切起し片31を角筒2の位置決め孔22に合わせることによって、切起し片31の係合突部31bを角筒2の被係合孔21に位置を合わせて、容易に係合させることができる。係合突部31bを被係合孔21に係合することによって、切起し片31が角筒2の軸心方向(長手方向)に倒れるのを防止することができる。このように、係合突部31bを被係合孔21に係合することによって、補強体3と角筒2が一体化されて、図1のように、緩衝部材1が組み立てられたことになる。補強体3と角筒2とは長さが同一であるので、補強体3の縁3f2と、角筒2の縁2f2とが同一面になっている。なお、緩衝部材1全体の寸法や形状、或いは段ボールの厚さによっては、切起し片31が角筒2の軸心方向に倒れることが無い場合がある。この場合には、係合突部31bと被係合孔21とを必ずしも必要としない。
このようにして、組み立てられた緩衝部材1は、図9、図10に示すように、段ボール箱4の内壁に沿って装着される緩衝部材保持板11に設けられて、箱としての段ボール箱4の内面4aに沿って挿入されて使用される。段ボール箱4に挿入された緩衝部材1は、段ボール箱4に収納される物品としての製品5と段ボール箱4との間に介在して、製品5に加わる外力を受け止めて、該外力による衝撃を緩衝する。
この場合、図6(A)に示すような外力F1が角筒2に加わると、図6(B)に示すように、角筒2が、変形して、倒れる恐れがある。しかし、本実施形態の緩衝部材1は、角筒2内に切起し片31が設けられている。このため、図7(A)に示すような外力F1が角筒2に加わっても、図7(B)のように、切起し片31によって、角筒2が倒れるのが防止され、緩衝機能が損なわれにくくなる。
しかし、この場合、本実施形態の緩衝部材1は、切起し片31が一体に形成された補強体3によって、緩衝部材1全体が潰れにくくなり緩衝性能を損なうおそれがある。そこで、図4、図5に示すように、補強体3の側板3B,3Cの部分の中間部に切欠き34を形成して、補強体3を弱体化してある。このように、切欠き34を形成すると、緩衝部材1は、切欠き34が形成された部分で、外力を緩衝して緩衝機能を発揮することができる。このため、緩衝部材1は、切欠き34と切起し片31とによって、緩衝機能を損なうことなく、倒れにくくなっている。なお、緩衝部材1全体の寸法や形状、或いは段ボールの厚さによっては、切欠き34を形成しなくても、緩衝部材1の緩衝機能を損なうことなく、切起し片31によって緩衝部材1の倒れを防止することができるので、切欠き34は、必ずしも必要としない。
また、本実施形態の緩衝部材1は、図7(A)に示すように、角筒2の内周面と補強体3との間には、隙間が形成されている。隙間には、次の隙間がある。角筒2の側板2B,2Cと、補強体3の側板3B,3Cとの間の隙間G1。角筒2の天板2Aと、補強体3の側板3B,3Cの先端(段ボールとしての一方の縁3f1)及び切起し片31の先端部31cとの間の隙間G2。補強体3の側板3B,3Cと切起し片31との間の隙間G3。隙間G3は、切起し片31(図5)の幅W1が、1対のスリット3bd,3cdの間隔L4よりも狭いことによって形成されている。
図7(A)に示すように、外力F1が緩衝部材1に加わると、外力F1を受けた側の隙間G1,G3が無くなるように角筒2と補強体3の側板3Bとが変形し、切起し片31が角筒2と補強体3の側板3Bとを受け止める。このため、本実施形態における緩衝部材1は、角筒2と補強体3の側板3Bとの変形によって外力F1を受け止めながら、側板3Bの変形を切起し片31によって抑制している。このため、緩衝部材1は、緩衝機能を損なうことなく、図6(B)のように緩衝部材1が倒れてしまうことを防止することができる。なお、緩衝部材1は、切起し片31を設けていない部分で緩衝機能を主に発揮するようになっている。
なお、角筒2は、傾くことによって、角筒2の天板2Aが、切起し片31に対して、図7(A)の状態から図7(B)の状態に移動する。このとき、角筒2の被係合孔21も、切起し片31の係合突部31bに対して移動する。被係合孔21は、長さL5が、係合突部31bの幅W2より長く形成されている。このため、係合突部31bに対して、移動することができる。
隙間G2は、角筒2の被係合孔21に切起し片31の係合突部31bを係合する際に、補強体3の切起し片31を折り曲げやすくするために設けられている。隙間G2を形成しなくても、補強体3の係合突部31bが角筒2の被係合孔21に係合できるのであれば、隙間G2を必ずしも必要としない。
さらに、角筒2と補強体3を形成している段ボールの中芯Jcの向きは、角筒2と補強体3との軸方向(長手方向)に対して交差する向き(緩衝部材1の軸方向に対して交差する向き)になっている。すなわち、補強体3の中芯Jcは、角筒2への補強体3の挿入方向に対して交差する方向に形成されている。このため、図10のように、軸方向に対して交差する向きの外力を受ける向きにして段ボール箱4に挿入される緩衝部材1においては、外力F1を受けても、緩衝機能を損なうことなく、倒れることが防止されるため、製品(物品)を保護することができる。
なお、緩衝部材1の軸方向に対して交差する断面は、方形状に形成されているが、方形状に限定されるものでなく、多角形であってもよく、方形状に限定されるものではない。また、段ボールの代わりに、複数枚のシートを重ね合わせた厚板状に形成された部材を使用してもよい。
(第2実施形態の緩衝部材)
第2実施形態の緩衝部材を、図11乃至図14に基づいて説明する。
図11は、本発明の第2実施形態の緩衝部材101の外観斜視図である。図12は、図11の緩衝部材101の本体としての角筒102に形成した切起し片124を起こしていない状態の緩衝部材101の外観斜視図である。図13は、図12の角筒2の展開図である。図14は、図11の緩衝部材101を左側から見た図であり、緩衝部材101に外力F2が加わったときの、角筒102の倒れを説明するための概略図である。図14の(A)は、角筒102に外力F2が加わった図である。図14の(B)は、図14の(A)の状態から角筒102が、外力F2によって倒れた状態を示す図である。
図11に示す第2実施形態の緩衝部材101は、図1に示す、第1実施形態の緩衝部材1の切起し片31に相当する切起し片124を角筒102と一体に形成し、角筒102から切起した構成になっている。
第2実施形態の緩衝部材101も、第1実施形態の緩衝部材1と同様に、図9、図10において、段ボール箱4の内壁に沿って装着される緩衝部材保持板11に設けられて、箱としての段ボール箱4の内面4aに沿って挿入されるようになっている。段ボール箱4に挿入された緩衝部材101は、段ボール箱4に収納される物品としての製品5と段ボール箱4との間に介在して、製品5に加わる外力を受け止めて、該外力による衝撃を緩衝する厚板紙製としての段ボール製の四角柱状の部材である。
図11において、緩衝部材101は、四角筒状に形成された本体としての角筒102と、角筒102に、一体に形成された補強部材としての切起し片124とで形成されている。角筒102は、段ボール製である。
角筒102は、図13に示す1枚の方形状の段ボールの一方の縁102f1に対して平行な4箇所の折り目102bd,102ab,102ac,102ceに沿って、互いに90度に折り曲げられて、四角の筒状に形成されている。図12に示すように、折り曲げられた各部分は、角筒102の、天板102A、側板102B,102C、内底板102D、外底板102Eを形成している。内底板102Dと外底板102Eは、図12に示すように、重なって、接着剤によって接着されて、1枚の段ボールを四角の筒状に保持している。
なお、角筒102の各部の名称は、説明の便宜上付けたものであって、角筒102は、図11に示すみたいに、常時、天板102Aを上向きにして使用されるとは限らない。図11の状態で横向き、或いは天地逆にひっくり返されて使用されることもある。さらには、図9、図10に示すように立てて使用される場合もある。
図13において、天板102Aには、同一形状の1対の切起し片124が切込み125によって形成されている。切起し片124は、段ボールの他方の縁102f2から等距離L13の位置に形成されている。切起し片124は、折り目102ab,102acから距離L11だけ離れている。切起し片124の先端部124cには、係合部としての係合突部124bが形成されている。1対の切起し片124は、係合突部124bが向き合って形成されている。
図13において、内底板102Dには、切起し片124の係合突部124bが係合する被係合部としての被係合孔121が形成されている。被係合孔121は、角筒102の長手方向に対して直交(交差)する細長状の角孔である。被係合孔121の長さL15は、係合突部124bの幅W12より長く形成されている。被係合孔121は、段ボールの他方の縁102f2から等距離L12の位置に形成されている。この距離L12は、前述の距離L13と同じ長さである。図13に示す段ボールの一方の縁2f1と他方の縁2f2は、直角に形成されている。
以上説明した角筒102は、段ボール製である。段ボールJは、図8に示すように、2枚のライナJaで波状の中芯Jcを挟んだ形状になっている。図13に示すように、段ボールJは、中芯Jcの波状の頂部Jcaと底部Jcbの部分を、角筒2の天板102A、側板102B,102C、内底板102D、外底板102Eの長手方向と直交する向きにして使用している。
図11乃至図13において示す多数の破線は、中芯Jcの波状の頂部Jcaと底部Jcbとを示すものであり、中芯Jcの向きを示して線である。角筒102の中芯Jcは、角筒2を図12に示すように筒状に形成すると、角筒2の長手方向(軸方向方向)に対して直交(交差)する向きに向いている。また、図11に示すように、切起し片(補強部材)131を起こすと、切起し片131の中芯Jcの向きと、側板102B,102Cとの向きは、互いに直角になるようになっている。
角筒102を、図13の展開された形状から、図12の筒状に形成してから、図11に示す緩衝部材1に組み立てる手順を説明する。
まず、角筒2を、折り目102bd,102ab,102ac,102ceで、内底板102D、側板102B、天板102A、側板102C、外底板102Eを折り曲げて、内底板102Dと外底板102Eとを重ねる。そして、内底板102Dと外底板102Eとを接着剤によって接着する。これによって、角筒2は、図13に示す、展開された状態から、図12に示す、角筒状に形成される。
その後、図12に示す切起し片124を下方に押して、角筒状内に略90度折り曲げる。そして、切起し片124の係合突部124bを被係合孔121に差し込む。これによって、緩衝部材101が組み立てられたことになる。
係合突部124bを被係合孔121に係合することによって、切起し片124が角筒102の軸方向(長手方向)に倒れるのを防止することができる。なお、緩衝部材1全体の寸法や形状、或いは段ボールの厚さによっては、切起し片31が角筒102の軸方向に倒れることが無い場合には、係合突部124bと係合孔121とを必ずしも必要としない。
このようにして、組み立てられた緩衝部材101は、図9、図10に示すように、段ボール箱4の内壁に沿って装着される緩衝部材保持板11に設けられて、箱としての段ボール箱4の内面4aに沿って挿入されて使用される。段ボール箱4に挿入された緩衝部材1は、段ボール箱4に収納される物品としての製品5と段ボール箱4との間に介在して、製品5に加わる外力を受け止めて、該外力による衝撃を緩衝する。
この場合、図14(A)に示すように、角筒102に外力F2が加わると、角筒102が、変形して、倒れる恐れがある。しかし、本実施形態の緩衝部材101は、角筒102内に切起し片124が設けられている。このため、図14(A)に示すように、角筒102に外力F2が加わっても、図14(B)のように、切起し片124によって、倒れるのが防止される。これによって、本実施形態の緩衝部材101は、外力F2を受けても、緩衝機能を損なうことなく、倒れることが防止されて、製品(物品)を保護することができる。
このとき、本実施形態の緩衝部材1は、図14(A)に示すように、角筒102の側板102B,102Cと切起し片124との間には、隙間G11が形成されている。隙間G11は、図13における、切起し片124と、折り目102ab,102acから距離L11、離れていることによって形成されている。角筒2の内底板102Dと、切起し片124の先端部124cとの間にも隙間G14が形成されている。
図14(A)に示すように、外力F2が緩衝部材101に加わると、角筒102が、図14(B)に示すように、左側に傾いて歪む。このとき、角筒102と一体の切起し片124は、角筒102と共に、左側に移動する。そして、切起し片124は、角筒102の側板102Bに当接して移動を規制される。このように、緩衝部材101は、角筒102の変形によって切起し片124を設けていない部分で緩衝機能を主に発揮し、切起し片124が側板102bに当接することによって、倒れるのを防止できるようになっている。
なお、角筒102が傾くと、切起し片124の係合突部124bも切起し片124と一体に図14(A)から図14(B)のように、角筒102の傾いた方向に移動する。このとき、係合突部124bが係合している被係合孔121は、長さL15が、係合突部124bの幅W12より長く形成されているため、係合突部31bの移動を許容することができる。
隙間G14は、角筒102の被係合孔121に切起し片124の係合突部124bを係合する際に、切起し片124を折り曲げやすくするために設けられている。隙間G14を形成しなくても、係合突部124bが角筒102の被係合孔121に係合できるのであれば、隙間G14を必ずしも必要としない。
さらに、角筒2を形成している段ボールの中芯Jcの向きは、角筒2の軸心に対して交差する向き(緩衝部材1の軸方向に対して交差する向き)になっている。このため、軸心に対して交差する向きの外力F2を受ける向きにして段ボール箱4(図10)に挿入される緩衝部材1においては、外力F2を受けても、緩衝機能を損なうことなく、倒れることが防止されて、製品(物品)を保護することができる。
なお、緩衝部材101の軸方向に対して交差する断面は、方形状に形成されているが、方形状に限定されるものでなく、多角形であってもよく、方形状に限定されるものではない。また、段ボールの代わりに、複数枚のシートを重ね合わせた厚板状に形成された部材を使用してもよい。
1:緩衝部材、2:角筒(本体)、2A:天板、2B,2C:側板、2D:内底板、2E:外底板、21:被係合孔(被係合部)、3:補強体(挿入部材)、3B,3C:側板、3D:底板、31:切起し片(補強部材)、31b:係合突部(係合部)、4:段ボール箱(箱)、5:製品(物品)、101:緩衝部材、102:角筒(本体)、102A:天板、102B,102C:側板、102D:内底板、102E:外底板、121:被係合孔(被係合部)、124:切起し片(補強部材)、124b:係合突部(係合部)、F1,F2:外力、G1,G2,G3,G11,G14:隙間、Jc:中芯。

Claims (6)

  1. 物品と前記物品を収納する箱との間で、前記物品に加わる外力を受け止めて、該外力による衝撃を緩衝する厚板紙製の緩衝部材において、
    筒状に形成された本体と、
    前記本体の軸方向と交差する方向への前記本体の傾きを抑制して前記本体を補強するように、前記本体の内部に前記本体の軸方向に対して交差して設けられた補強部材と、を備えた、
    ことを特徴とする緩衝部材。
  2. 前記補強部材は、前記本体に形成された被係合孔に係合する係合部を有し、
    前記係合部が前記係合孔に係合することで、前記本体を補強する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝部材。
  3. 前記補強部材は、前記本体から切起して形成された、前記本体と一体の切起し片である、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の緩衝部材。
  4. 前記本体の内部に挿入される厚板紙製の挿入部材をさらに備え、
    前記補強部材は、前記挿入部材と一体に形成され、前記挿入部材から切起して形成されている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の緩衝部材。
  5. 前記本体の厚板紙は、段ボールであり、該段ボールの中芯は、前記本体の軸方向に対して交差する方向に向いている、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の緩衝部材。
  6. 前記挿入部材の厚板紙は、段ボールであり、該段ボールの中芯は、前記挿入部材の前記本体に対する挿入方向に対して交差する方向に向いている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の緩衝部材。
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