JP2016132290A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】互いに交差する二面を持ったシールドの開口が、二面に跨って形成され、開口が1枚のカバーによって被われるものにおいて、各面を係止させるための相対移動方向を、各面に対向又は平行の方向で、且つ互いに一致させることにより、カバーのシールドに対する係止作業を容易にする。【解決手段】開口11にカバー20が被せられた状態で、シールド10とカバー20との間を選択的に係止させる係止手段が設けられ、該係止手段は、第1面部10aに設けられた第1係止手段と、第2面部10bに設けられた第2係止手段とを備え、第1係止手段は、第1面部10aに沿ってカバー20をスライド移動させ、カバー20が開口11を被うスライド端部位置において両者を嵌合状態とする嵌合構造を備え、第2係止手段は、カバー20のスライド移動によってカバー20とシールド10の第2面部10bとが面合せ状態とされるとき両者を係合状態とする係合構造を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、自動車、飛行機、船、電車等の乗物に搭載されるシートに関し、特にシートの骨格部材にシートベルトを固定されたものに関する。
乗物用シートでは、化粧材としてシート外面側に樹脂製のシールドが取り付けられることがある。シートの骨格部材にシートベルトが固定されるものの場合、シートの組付作業性を良くするため、シートにシールドを取り付けてシート単体の組み付け作業を完了させた後、シートを乗物内に固定し、その後にシートに対してシートベルトを固定している。そのため、シールドにおいてシートベルトを固定する部位には開口が設けられ、シートベルトの固定が完了した後にカバーによって開口を被うようにしている。このような乗物用シートの構造が下記特許文献1に開示されている。
特開平6−135298号公報
シールドはシートの外形形状に合わせて立体形状とされている。そして、シートベルトを固定する部位に設けられた開口は、シートベルト取付時の作業スペースを確保するため立体形状を成すシールドの面同士が互いに交差する二面に跨って設けられている。そのため、その開口を被うカバーも同様の形状となり、カバーを開口周辺のシールドに固定するための係止作業は煩雑となる。即ち、一般的に係止構造は、係止部材と被係止部材とを係止させるための相対移動方向を係止対象面に対して直交させて係止対象物間の係止強度を確保するようにされるが、係止対象面が互いに交差する二面となっている場合、二面における係止を順次行おうとすると、一方の面側の係止を行った状態では、他方の面側を係止させることはできず、両方の面を同時に係止させることもできない。そのため、特許文献1の発明では、一方の面側の係止を行った後に、係止された部位を無理に変形させて、他方の面側の係止を行っている。このように係止部に無理な力を加えると、当該部位に割れや歪を生じさせる恐れがある。
このような問題に鑑み本発明の課題は、シールドの互いに交差する二面に跨って開口が設けられ、この開口を塞ぐように被せられるカバーを開口周辺のシールドに上記二面に沿って係止させるものにおいて、各面における係止部材と被係止部材とを係止させるための相対移動方向を、各面に対向又は平行の方向で、且つ互いに一致させることにより、カバーの開口周辺のシールドに対する係止作業を容易にすることにある。
第1発明は、少なくとも互いに交差する二面を持って立体的に形成されたシールドの内外を連通させる開口が、前記二面に跨って形成され、該開口が1枚のカバーによって被われるシールドを備えた乗物用シートにおいて、前記開口に前記カバーが被せられた状態で、前記開口を形成されたシールドと前記カバーとの間に対応させて両者を選択的に係止させる係止手段が設けられ、該係止手段は、前記二面を持つシールドの一方の面である第1面部に設けられた第1係止手段と、他方の面である第2面部に設けられた第2係止手段とを備え、前記第1係止手段は、前記第1面部に沿って前記カバーをスライド移動させ、前記カバーが前記開口を被う位置である所定のスライド端部位置において両者を嵌合状態として係止する嵌合構造を備え、前記第2係止手段は、前記カバーの前記スライド移動によって前記カバーと前記シールドの第2面部とが面合せ状態とされるとき両者を係合状態として係止する係合構造を備える。
第1発明によれば、第1面部の第1係止手段は、カバーをスライド移動することによって嵌合される嵌合構造とされ、第2面部の第2係止手段は、面合せの係合構造とされるため、カバーを開口に被せる際、カバーをシールドの第1面部に沿ってスライド移動するのみでシールドに第1面部と第2面部の両方で係止させることができ、カバーのシールドに対する係止作業を容易にすることができる。
第2発明は、上記第1発明において、前記第1係止手段における嵌合構造は、前記開口周辺のシールドの第1面部上で前記カバーのスライド移動を案内するように、前記開口周辺で互いに対向配置された一対の案内壁面体と、前記案内壁面体に案内されてスライド移動した前記カバーのスライド先端側の先端面部と係合し、前記カバーの先端面部が前記第1面部から離間するのを阻止するように前記開口周辺の第1面部に設けられた嵌合片と、スライド移動される前記カバーの先端面部に設けられ、前記嵌合片を前記シールドの第1面部の表裏両面に沿った両側から挟持する一対の挟持片とを備え、前記案内壁面体と前記嵌合片とは、前記カバーのスライド移動方向で互いに離間して配置されている。
案内壁面体と嵌合片とがカバーのスライド移動方向で互いに重なっている場合には、シールドを樹脂成形する際の成形型は案内壁面体と嵌合片との重なり部の狭い隙間に入るものとする必要があり、成形型の耐久性の問題から実現困難である。第2発明によれば、案内壁面体と嵌合片とは、カバーのスライド移動方向で互いに離間しているため、成形型を案内壁面体と嵌合片との間に入るものとする必要はなく、樹脂による成形が可能となる。また、カバーがシールドの開口に被せられるとき、カバーは案内壁面体に当接してスライド移動されるため、カバーの挟持片をシールドの嵌合片と嵌合させる際に両者の位置合わせを容易に行うことができ、作業性が改善される。
第3発明は、上記第1又は第2発明において、前記第2係止手段における係合構造は、前記開口周辺で互いに対向配置された前記第2面部上の2箇所の部位、又は前記カバーにおける前記2箇所の部位に対応する部位のいずれか一方に設けられ、前記カバーのスライド移動方向に向けて開いたスリットを形成された一対の被係合部と、前記2箇所の部位、又はそれに対応する部位のいずれか他方に設けられ、前記被係合部のスリットに挿入されて係合する爪を有する一対の係合部とを備え、前記爪は、該爪が前記スリットに挿入されたとき、該爪が係合する前記被係合部の第1部位とは前記スリットを挟んで対向する側にある第2部位に対して当接する当接部を備える。
第3発明によれば、被係合部のスリットに爪が挿入されたとき、爪は第1部位に係合し、同時に爪の背面側の当接部が被係合部の第2部位に当接する。そのため、爪のスリット内でのがたつきが抑制されると共に、爪と被係合部との係合が容易に外れないようにすることができる。
第4発明は、上記第2又は第3発明において、前記案内壁面体と、前記カバーのスライド移動時に前記案内壁面体に対して摺動する前記カバーの摺動部とにおいて、摺動時に互いに当接する各当接面のいずれか一方に前記カバーの摺動方向に沿って形成され、且つ対向する前記当接面に向けて突出するリブを備える。
第4発明によれば、シールドに対してカバーを被せて係止させるとき、リブは対向する当接面によって押し潰されるように力を受ける。そのため、第1係止手段によってカバーがシールドに係止されたとき、押し潰されるように力を受けたリブの反発力によってカバーはシールドから離間する方向の付勢力を受け、その付勢力を第1係止手段によって受け止めることによってカバーのがたつきを抑制することができる。換言すると、案内壁面体とカバーの摺動部との間の当接はリブを介して行われることになるため、カバーがシールドの開口に被せられた状態で、案内壁面体とカバーの摺動部との間に隙間が出来ないように精密に製造する必要はなく、製造コストを低減することができる。
第5発明は、上記第1ないし第4発明のいずれかにおいて、前記シールドは、シートクッションの側部に設けられるものであり、前記開口部は、シートベルトの一つの支持部をシートクッションのクッションフレームに固定する位置に対応して設けられ、前記カバーは、シートベルトの支持部が前記開口部を挿通できるように、前記開口部のうちシートクッションに近い側の一部領域に所定の隙間を残して他の領域を被って係止され、前記カバーのシートベルト支持部に隣接する先端面部は、前記第1係止手段によって前記シールドに係止され、前記カバーの基端面部が前記第2係止手段によって係止されている。
第5発明によれば、シールドの開口を介してクッションフレームにシートベルトの支持部を取り付けた状態で、開口を塞ぐようにカバーを被せる際、カバーは開口の一部領域に隙間を残して開口を被うため、カバーはシートベルトの支持部と干渉しないようにすることができる。しかも、シートベルトの支持部に近い側にあるカバーの先端面部は嵌合構造の第1係止手段によってシールドに係止され、シートベルトの支持部から離間した側にあるカバーの基端面部は面合せにより係合される第2係止手段によってシールドに係止される。そのため、カバーはシートベルト支持部の側方から接近するように移動して開口に被せられることになり、シートベルトの支持部の一部が開口上部で側方に突出する構造とされていても、カバーを被せる際にカバーがシートベルトの支持部の一部と干渉しないようにすることができる。
本発明の一実施形態の斜視図である。 上記実施形態におけるシートベルト支持部の拡大斜視図である。 上記実施形態におけるシールドの拡大斜視図である。 上記実施形態におけるシールドの開口の右水平方向からの拡大斜視図である。 上記実施形態におけるシールドの開口の上前方向からの拡大斜視図である。 上記実施形態におけるカバーの拡大斜視図である。 上記実施形態におけるシールドの拡大側面図である。 上記実施形態におけるシールドの拡大平面図である。 図7のIX−IX線断面である。 図7のX−X線断面である。 図8のXI−XI線断面である。 図11のXII部の拡大面である。
図1は、本発明の一実施形態を示す。この実施形態は、自動車用シート(以下、単にシートという)に本発明を適用した例を示す。以下、各図中、矢印によりシートを自動車に搭載した状態における各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
シート1は、座部を成すシートクッション3に背凭れを成すシートバック2が組み合わされて成る。シートクッション3の右側部には、化粧材として樹脂性のシールド10が設けられ、更にシートクッション3の骨格を成すクッションフレーム(不図示)には、シートベルトの支持部としてのバックル31が固定されている。バックル31はシールド10を貫通して配置されている。図1では、シートベルト自体は図示を省略しており、シートベルトをバックル31に結合するためのタング32がバックル31に結合された状態で示されている。
図2は、バックル31のクッションフレームへの固定部分を拡大して示す。バックル31は、補強部材としてのアンカプレート41にボルト31bの締結によって固定され、アンカプレート41がクッションフレームに固定されている。
バックル31がシールド10を貫通する部分には開口11が形成されている。この開口11は、シールド10が立体形状を成す二面に跨って設けられている。二面の一方は、上前方向面部である第1面部10aであり、他方は、右側方面部である第2面部10bである。このように開口11が二面に跨って広く形成されているため、シールド10がシートクッション3に固定された後に、バックル31を取り付けるような作業手順とされた場合でも、ボルト31bを締結する作業を難なく行うことができる。
シールド10の開口11には、図1、3、7〜11に示すように樹脂製のカバー20が被せられている。このとき、カバー20の先端面部20aがバックル31の取付金具31aに干渉しないように、カバー20は、開口11のうちシートクッションに近い側の一部領域に所定の隙間40(図8、9参照)を残して他の領域を被っている。
カバー20は、開口11が形成されたシールド10の形状に合わせて二面に跨って断面L字形(図9参照)に形成されており、カバー20は、開口11の周辺の第1面部10a及び第2面部10bに対して係止手段によって係止可能とされている。係止手段は、二面のそれぞれに対応して設けられ、シールド10の第1面部10aと、それに対応するカバー20の先端面部20aとの間には第1係止手段が設けられ、シールド10の第2面部10bと、それに対応するカバー20の基端面部20bとの間には第2係止手段が設けられている。第1係止手段は、シールド10の第1面部10a側に設けられた嵌合片12(図5参照)と、カバー20の先端面部20a側に設けられた一対の挟持片21、21(図6参照)により構成されている。また、第2係止手段は、シールド10の第2面部10b側に設けられた被係合部14(図4参照)と、カバー20の基端面部20b側に設けられた係合部22(図6参照)により構成されている。第1係止手段と第2係止手段は、シールド10の開口11の前後方向に対向する両側にそれぞれに設けられ、また、カバー20の前後方向の両端に対向してそれぞれ設けられている。
第1係止手段を成す嵌合片12と挟持片21とは、挟持片21の摺動部21bを開口11の両側の案内壁面体13に当接させた状態で、カバー20を開口11に被せるようにスライド移動(図3の矢印で示す方向)させて、カバー20が図1、7、8に示すスライド端部位置に達したときに、互いに嵌合状態とされる嵌合構造とされている。また、第2係止手段を成す被係合部14と係合部22とは、カバー20を上述のようにスライド移動させて、被係合部14を備えたシールド10の第2面部10bと係合部22を備えたカバー20の基端面部20bとが面合せ状態とされるとき、互いに係合状態とされる係合構造とされている。具体的には、被係合部14はカバー20のスライド移動方向に向けて開口したスリット14cを備え、係合部22はカバー20の外周側に向けて突出した爪22aを備えており、係合部22が被係合部14のスリット14cに挿入され、カバー20が図1、7、8に示すスライド端部位置に達したとき、係合部22の爪22aがスリット14cの第2面部10b側の第1部位14aに係合される(図10参照)。
このように、カバー20を開口11に被せる際は、カバー20の挟持片21の摺動部21bをシールド10の案内壁面体13上に当接させた状態でスライド移動させることによって、嵌合片12と挟持片21とを嵌合させて、シールド10の第1面部10aとカバー20の先端面部20aとを係止させることができ、被係合部14と係合部22とを係合させて、シールド10の第2面部10bとカバー20の基端面部20bとを係止させることができる。このとき、カバー20はシールド10に対してスライド移動するのみでよく、カバー20のシールド10に対する係止作業を容易にすることができる。
カバー20が図1、7〜11に示すスライド端部位置に達すると、カバー20の先端面部20aの両端が嵌合片12に隣接する壁部11aに当接し、また、カバー20の基端面部20bの端部が開口11の壁部11bに当接して、カバー20のスライド移動を停止させる。このとき、嵌合片12と挟持片21との嵌合、並びに被係合部14と係合部22との係合が共に完了する。また、カバー20の先端面部20aの先端部と開口11との間には隙間40が形成され、この隙間40にバックル31の取付金具31aが挿通されて、カバー20と取付金具31aとは干渉しないようにされている。一般的に、バックル31の大きさに比べて取付金具31aは板厚が薄い。そのため、隙間40は小さな面積で済むことになり、開口11の殆どはカバー20によって被われて見栄えを良くすることができる。換言すると、カバー20を開口11に被せる際に上前方向側から被せるようにすると、カバー20のバックル31と干渉する範囲が広くなるのに対し、カバー20を側方から、しかもスライド移動により被せるようにしているため、上述のように開口11の殆どをカバー20によって被うことができる。
カバー20が開口11に被せられた状態で、案内壁面体13と当接する挟持片21の摺動部21bにはリブ21aが一体に設けられている(図6、11、12参照)。リブ21aは、カバー21のスライド移動方向に沿って、且つ案内壁面体13に向けて突出して設けられている。このようにリブ21aが設けられているため、シールド10に対してカバー20を被せて係止させるとき、リブ21aは対向する案内壁面体13によって押し潰されるように力を受ける。そのため、カバー20が開口11に被せられた状態で、押し潰されるように力を受けたリブ21aの反発力によってカバー20はシールド10から離間する方向の付勢力を受け、その付勢力を第1係止手段の嵌合片12によって受け止めることによってカバー20の第1面部10aに直交する方向のがたつきを抑制することができる。換言すると、案内壁面体13とカバー20の摺動部21bとの間の当接はリブ21aを介して行われることになるため、カバー20がシールド10の開口に被せられた状態で、案内壁面体13とカバー20の摺動部21bとの間に隙間が出来ないように精密に製造する必要はなく、製造コストを低減することができる。
図5に良く示されるように、案内壁面体13と嵌合片12とは、カバー20のスライド移動方向で互いに重ならないように離間して配置されている。案内壁面体13と嵌合片12とがカバー20のスライド移動方向で離間して配置されていることにより、シールド10を樹脂成形する際の成形型を案内壁面体13と嵌合片12との重なり部の狭い隙間に入るものとする必要はなく、成形型の耐久性の問題はなくなるため、樹脂による成形が可能となる。また、カバー20がシールド10の開口11に被せられるとき、カバー20は案内壁面体13に当接してスライド移動されるため、カバー20の挟持片21をシールド10の嵌合片12と嵌合させる際に両者の位置合わせを容易に行うことができ、作業性が改善される。
図6に良く示されるように、カバー20の係合部22の爪22aが設けられた側とは反対側面で、両端部には、それぞれ当接部22bが設けられている。この当接部22bは、係合部22が被係合部14のスリット14cに挿入されたとき、爪22aが係合する被係合部14の第1部位14aとはスリット14cを挟んで対向する側にある第2部位14bに対して当接する(図10参照)。そのため、被係合部14のスリット14cに爪22aが挿入されたとき、爪22aは第1部位14aに係合し、同時に爪22aの背面側の当接部22bが被係合部14の第2部位14bに当接する。そのため、爪22aのスリット14c内でのがたつきが抑制されると共に、爪22aと被係合部14との係合が容易に外れないようにすることができる。一対の係合部22の当接部22bは、互いに2本のリブ23によって結合されている。リブ23はカバー20の基端面部20bと一体とされ、基端面部20bを補強している。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、
1.上記実施形態では、シールドは、シートクッションの側部に配置されるものとしたが、シートクッションの前部やシートバックの側部に配置されるものとしてもよい。
2.上記実施形態では、シールドの開口がシートベルトの一つの支持部が挿通されるものとしたが、開口はシートベルト以外のものを取り付けるためのものであってもよい。例えば、シールドの下部でシートスライド機構の部品を取り付けるための開口でもよい。
3.上記実施形態では、シールドの第1面部をシールドの上前方向面部とし、第2面部を右側方面部としたが、逆に、シールドの第1面部をシールドの右側方面部とし、第2面部を上前方向面部としてもよい。更には、第1面部、第2面部をシールド上のそれ以外の面部とすることもできる。
4.上記実施形態では、リブ21aを挟持片21の摺動部21bに設けたが、案内壁面体13に設けてもよい。
5.上記実施形態では、第2係止手段の係合部22をカバー20に設け、被係合部14をシールド10の第2面部10bに設けたが、逆に、係合部22をシールド10の第2面部10bに設け、被係合部14をカバー20に設けてもよい。
6.上記実施形態では、被係合部14のスリット14cを長細形状の貫通孔としたが、孔の形状は特定されず、また、貫通孔でなくても溝状の穴でもよい。更に、孔の周りが全て繋がっておらず、一部が開かれていてもよい。
7.第2係止手段の係合構造は公知の各種のものを採用することができる。
8.上記実施形態では、シールド及びカバーを樹脂により形成したが、金属、ゴムなど他の素材によって形成してもよい。
9.上記実施形態では、本発明を自動車のシートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載のシートに適用してもよい。
1 自動車用シート(シート)
2 シートバック
3 シートクッション
10 シールド
10a 第1面部
10b 第2面部
11 開口
11a 壁部
11b 壁部
12 嵌合片(係止手段、第1係止手段)
13 案内壁面体
14 被係合部(係止手段、第2係止手段)
14a 第1部位
14b 第2部位
14c スリット
20 カバー
20a 先端面部
20b 基端面部
21 挟持片(係止手段、第1係止手段)
21a リブ
21b 摺動部
22 係合部(係止手段、第2係止手段)
22a 爪
22b 当接部
23 リブ
31 バックル(支持部)
31a 取付金具
31b ボルト
32 タング
40 隙間
41 アンカプレート

Claims (5)

  1. 少なくとも互いに交差する二面を持って立体的に形成されたシールドの内外を連通させる開口が、前記二面に跨って形成され、
    該開口が1枚のカバーによって被われるシールドを備えた乗物用シートにおいて、
    前記開口に前記カバーが被せられた状態で、前記開口を形成されたシールドと前記カバーとの間に対応させて両者を選択的に係止させる係止手段が設けられ、
    該係止手段は、前記二面を持つシールドの一方の面である第1面部に設けられた第1係止手段と、他方の面である第2面部に設けられた第2係止手段とを備え、
    前記第1係止手段は、前記第1面部に沿って前記カバーをスライド移動させ、前記カバーが前記開口を被う位置である所定のスライド端部位置において両者を嵌合状態として係止する嵌合構造を備え、
    前記第2係止手段は、前記カバーの前記スライド移動によって前記カバーと前記シールドの第2面部とが面合せ状態とされるとき両者を係合状態として係止する係合構造を備える乗物用シート。
  2. 請求項1において、
    前記第1係止手段における嵌合構造は、
    前記開口周辺のシールドの第1面部上で前記カバーのスライド移動を案内するように、前記開口周辺で互いに対向配置された一対の案内壁面体と、
    前記案内壁面体に案内されてスライド移動した前記カバーのスライド先端側の先端面部と係合し、前記カバーの先端面部が前記第1面部から離間するのを阻止するように前記開口周辺の第1面部に設けられた嵌合片と、
    スライド移動される前記カバーの先端面部に設けられ、前記嵌合片を前記シールドの第1面部の表裏両面に沿った両側から挟持する一対の挟持片とを備え、
    前記案内壁面体と前記嵌合片とは、前記カバーのスライド移動方向で互いに離間して配置されている乗物用シート。
  3. 請求項1又は2において、
    前記第2係止手段における係合構造は、
    前記開口周辺で互いに対向配置された前記第2面部上の2箇所の部位、又は前記カバーにおける前記2箇所の部位に対応する部位のいずれか一方に設けられ、前記カバーのスライド移動方向に向けて開いたスリットを形成された一対の被係合部と、
    前記2箇所の部位、又はそれに対応する部位のいずれか他方に設けられ、前記被係合部のスリットに挿入されて係合する爪を有する一対の係合部とを備え、
    前記爪は、該爪が前記スリットに挿入されたとき、該爪が係合する前記被係合部の第1部位とは前記スリットを挟んで対向する側にある第2部位に対して当接する当接部を備える乗物用シート。
  4. 請求項2又は3において、
    前記案内壁面体と、前記カバーのスライド移動時に前記案内壁面体に対して摺動する前記カバーの摺動部とにおいて、摺動時に互いに当接する各当接面のいずれか一方に前記カバーの摺動方向に沿って形成され、且つ対向する前記当接面に向けて突出するリブを備える乗物用シート。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記シールドは、シートクッションの側部に設けられるものであり、
    前記開口部は、シートベルトの一つの支持部をシートクッションのクッションフレームに固定する位置に対応して設けられ、
    前記カバーは、シートベルトの支持部が前記開口部を挿通できるように、前記開口部のうちシートクッションに近い側の一部領域に所定の隙間を残して他の領域を被って係止され、
    前記カバーのシートベルト支持部に隣接する先端面部は、前記第1係止手段によって前記シールドに係止され、前記カバーの基端面部が前記第2係止手段によって係止されている乗物用シート。
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