JP2016132131A - 異種材料と金属材料との界面が気密性を有する異種材料接合金属材料、異種材料同士との界面が気密性を有する異種材料接合材料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】異種材料と接合した際に当該異種材料と金属材料との界面において、レーザースキャニング加工時に相互に略平行となる複数の溝部を有する接合部が形成された気密性を有する異種材料接合金属材料であって、
前記接合部は、前記金属材料の表面に形成された前記溝部に対して垂直方向に切断した断面視において、前記溝部における溝幅をW、溝深さをH、レーザースキャニング加工時に形成される前記溝部面積をA、及び、レーザースキャニング加工時に前記溝部の両側辺の面上に形成されるバリからなる凸部面積をB、Cとした場合、面積比が、(A+B+C)/(W×H)≧1.00となる関係を有する異種材料接合金属材料。
【選択図】図1
Description
(A+B+C)/(W×H)≧1.00
となる関係を有する異種材料接合金属材料である。
また、本発明(2)は、前記接合部の前記面積比が、1.00以上、1.80以下であることを特徴とする、前記発明(1)の異種材料接合金属材料である。
また、本発明(3)は、前記金属材料の表面に形成された前記溝部に対して上方から見た上面視において、前記複数の溝部の各々は、前記金属材料の表面上で周状に形成されており、前記周状に形成された前記溝部の始点と終点とが重なり合う閉じた形状であることを特徴とする、前記発明(1)又は(2)に記載の異種材料接合金属材料である。
また、本発明(4)は、前記異種材料が、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、エラストマー又はプラスチックアロイである、前記発明(1)〜(3)のいずれか一項記載の異種材料接合金属材料である。
また、本発明(5)は、前記金属材料が、鉄、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム、マグネシウム合金又はステンレス鋼である、前記発明(1)〜(4)のいずれか一項記載の異種材料接合金属材料である。
また、本発明(6)は、異種材料同士を接合した際に当該異種材料同士の界面において、レーザースキャニング加工時に相互に略平行となる複数の溝部を有する接合部が形成された気密性を有する異種材料接合材料であって、前記接合部は、前記金属材料の表面に形成された前記溝部に対して垂直方向に切断した断面視において、前記溝部における溝幅をW、溝深さをH、レーザースキャニング加工時に形成される前記溝部面積をA、及び、レーザースキャニング加工時に前記溝部の両側辺の面上に形成されるバリからなる凸部面積をB、Cとした場合、面積比が、
(A+B+C)/(W×H)≧1.00
となる関係を有する異種材料接合材料である。
また、本発明(7)は、前記発明(1)〜(5)のいずれか一項記載の異種材料接合金属材料又は前記発明(6)記載の異種材料接合材料と、前記接合部を介して前記異種材料接合金属材料又は前記異種材料と接合した異種材料と、を有する複合成形体である。
次に、図1(c)に示されるように、レーザースキャニング加工後に形成される「溝幅(W)」とは、金属材料の未処理面を基準として、レーザースキャニング加工時に形成される溝部の両側辺の面上に形成される凸部(バリ)と凸部(バリ)との間の距離をいう。「バリ高さ」とは、金属材料の未処理面を基準として、レーザースキャニング加工時に溝部から排出されて形成される凸部(バリ)の頂点までの距離をいう。「溝深さ(H)」とは、金属材料の未処理面を基準として、凹部(溝部)底辺までの距離をいう。「処理深さ」とは、溝深さ+バリ高さを言う。溝部面積Aは、レーザースキャニング加工時に形成される溝部の面積である。また、レーザースキャニング加工時に形成される溝部の両側辺の面上に形成される一方の凸部(バリ)面積をB、他方の凸部(バリ)面積をCとする。「ピッチ間隔」とは、隣り合う凹部(溝部)同士の距離をいう。
次に、本発明に係る「金属材料」は、特に限定されないが、例えば、鉄、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム、マグネシウム合金又はステンレス鋼を挙げることができる。尚、携帯電話やノートパソコン等の電気・電子機器の筐体に用いる場合には、軽量化の観点から、アルミニウムやマグネシウム等の密度5g/cm3以下の軽金属の単体又はこれら軽金属を主成分とする合金を用いることが好適である。また、金属材料は、レーザー加工を阻害しない範囲において、陽極酸化処理等の表面処理、塗装或いはめっきがされていてもよい。例えば、端子表面へ金、銀、スズ、ニッケル等のめっき・表面処理がされていても、気密性向上の加工を行うことができる。
次に、本発明に係る「異種材料」は、金属材料の融点よりも低い温度で接合可能な材料であれば特に限定されず、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、エラストマー又はプラスチックアロイを挙げることができる。更には、光硬化型樹脂のような熱以外のエネルギで硬化するものや、複数の成分を混合することにより化学的に固化させる等、熱以外で硬化する材料であってもよい。より詳細には、熱可塑性樹脂(汎用樹脂)としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、アクリロニトリル/スチレン樹脂(AS)、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン樹脂(ABS)、メタクリル樹脂(PMMA)、塩化ビニル(PVC)、熱可塑性樹脂(汎用エンジニアリング樹脂)としては、例えば、ポリアミド(PA)、ポリアセタール(POM)、超高分子量ポリエチレン(UHPE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、GF強化ポリエチレンテレフタレート(GF―PET)、ポリメチルペンテン(TPX)、ポリカーボネート(PC)、変性ポリフェニレンエーテル(PPE)、熱可塑性樹脂(スーパーエンジニアリング樹脂)としては、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、液晶ポリマー(LCP)、ポリテトラフロロエチレン(PTFE)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリアリレート(PAR)、ポリサルフォン(PSF)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリアミドイミド(PAI)、熱硬化性樹脂としては、例えば、フェノ-ル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、ジアリルフタレート、エラストマーとしては、熱可塑性エラストマーやゴム、例えば、スチレン・ブタジエン系、ポリオレフィン系、ウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、1,2−ポリブタジエン、ポリ塩化ビニル系、アイオノマーを挙げることができる。更には、熱可塑性樹脂にガラスファイバーを添加したものや、ポリマーアロイ等も挙げることができる。尚、気密性を悪化させない範囲において、従来公知の各種無機・有機充填剤、難燃剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、光安定剤、着色剤、カーボンブラック、離型剤、可塑剤等の添加剤を含有せしめたものであっても構わない。
次に、このような接合部を有する金属材料の用途について説明する。この金属材料は、接合部で異種材料と強固に接合し、接合後に当該金属材料と当該異種材料との界面を後工程なくとも高度な気密性を達成できる。したがって、当該金属材料は、高レベルで防水性が求められる分野、例えば、川、プール、スキー場、風呂等での使用が想定される。水分や湿気の侵入が故障に繋がる電気又は電子機器用の部品として用いることが好適である。例えば、内部に樹脂製のボスや保持部材等を備えた、電気・電子機器用筐体として有用である。ここで、電気・電子機器用筐体としては、携帯電話の他に、カメラ、ビデオ一体型カメラ、デジタルカメラ等の携帯用映像電子機器の筐体、ノート型パソコン、ポケットコンピュータ、電卓、電子手帳、PDC、PHS、携帯電話等の携帯用情報あるいは通信端末の筐体、モMD、カセットヘッドホンステレオ、ラジオ等の携帯用音響電子機器の筐体、液晶TV・モニター、電話、ファクシミリ、ハンドスキャナー等の家庭用電化機器の筐体、自動車に適用されるようなモータ・インバータ内の半導体装置を格納する筐体等を挙げることができる。今後は、防水コネクタ等、端子部分から内部への液体・気体を遮断することが必要なニーズが増大することが考えられる。端子部分から水や油が回路内に浸入すると機器が破損するだけでなく、車載部品などの場合は更に大きな影響となる恐れもあるからである。また、バッテリーなどの容器の液漏れ防止や、車載用センサなど過酷な環境で使用される防水部品が最も狙いとなる分野と考えられる。つまり、これまではОリングやポッテイング(樹脂埋めで防水性を確保)などで対応していた用途に、介在部品を使用せずに直接異種材料を強固に接合する分野(コストダウンも含め)がターゲットとされる。気密性確保が必要な用途の難易度としては、IP等級で規定される防水規格から、封止する液体・気体に圧力がかかる用途で使用されるもの(エアバルブ・水道関連のバルブやオイルポンプ)、さらに加圧減圧が繰り返される環境で再利用される圧力容器(ガスボンベ等)という順にニーズが拡大していくと考えられる。
図4に、接合部の気密性試験の構成を示す。レーザー処理を行った試験片を射出成形機の金型にインサートし、溶融樹脂をレーザー処理面に充填・固化させて複合成形品(異種材料接合金属材料)を得る。図4(a)は、複合成形品(金属材料・樹脂材料)の試験片を示す。図4(b)は、複合成形品(金属材料・樹脂材料)の断面を示す。図4(c)は、金属材料のレーザー処理面を示す。図4(d)は、漏れを生じる際に圧縮空気の流動する方向を示した図である。なお、図4(c)のレーザー処理面の処理形状は図3(b)のようになり、内径φ10μm、外形φ11.5μm、処理本数6、ハッチング間隔は0.15mmの同心円形状となっている。また後述する図15のように可変とした事例では、本数を変えずに外形の寸法を変更して条件を合わせている。
金属材料としては、アルミA5056と使用し、異種材料としては、樹脂PPS GF40 ポリプラスチックス(株)製 FORTRON1140を使用した。
試験片中央孔より圧縮空気を投入し、保持した状態で金属・樹脂接合部からの漏れ量を測定した。漏れ量のデータは、3個の試験片をそれぞれ3回測定した際の平均値とする。
コスモ計器(株) エアリークテスタLS―1813を使い。加圧力設定は0.5MPaとし、加圧保持時間を10secにて単位時間あたりの漏れ量を測定した。計測単位はml/minである。
図5を参照しながら、溝部周辺の面積測定方法を説明する。図5(a)は、レーザー光を照射して金属表面を加工した後の凹凸部を示す断面画像図(写真)である。図5(b)は、輪郭データ化を示す図(写真)である。図5(c)は、図5(b)のCADデータ化を示す図(写真)である。
漏れ量の判定については、装置の検出限界である0.010ml/min以下を良品と判断して○、それ以外のものは界面から空気が漏れだしているためリーク不良と判断して×とした。
図6は、レーザースキャニング加工時における「処理深さ」と気密性との関連を示す図(写真)である。ピッチ間隔を0.15mmと固定し、処理深さを50μm、100μm、150μmと変化させた。
レーザー装置名称 ミヤチテクノス(株)製 ML−7350CL
図7は、レーザースキャニング加工時における「溝幅」と気密性との関連を示す図(写真)である。ピッチ間隔を0.15mmと固定し、処理深さを100μmと固定し、溝幅を20μm、40μm、60μmと変化させた。
図8は、レーザースキャニング加工時における「バリ形状」と気密性との関連を示す図(写真)である。ピッチ間隔を0.15mmと固定し、処理深さを30μmと固定した上で、バリ高さが高い、低いと変化させた。また、ピッチ間隔を0.15mmと固定し、処理深さを70μmと固定した上で、バリ高さが高い、低いと変化させた。
図9は、レーザースキャニング加工時における「溝部形状」と気密性との関連を示す図(写真)である。ピッチ間隔を0.15mmと固定し、処理深さを50μmと固定した上で、溝部側壁を開いた状態と閉じた状態とした。
レーザー装置名称 (株)キーエンス製 MD-Y9700
レーザー装置名称 (株)キーエンス製 MD-F3000
図10は、金属材料がアルミではなく、「他の金属材料」であるADC(ダイカスト材料)とSUS(ステンレス合金)を使用した時のレーザースキャニング加工時における「処理深さ」と気密性との関連を示す図(写真)である。ADCについては、ピッチ間隔を0.15mmと固定し、処理深さを40μ、70μ、100μと変化させた。SUSについてもADCと同様の条件とした。
レーザー装置名称 (株)キーエンス製 MD-Y9700
レーザー装置名称 (株)キーエンス製 MD-F3000
図11は、「他の金属材料」である銅(C1100)を使用した時のレーザースキャニング加工時における「処理深さ」と気密性との関連を示す図(写真)である。銅については、ピッチ間隔を0.15mmとし、処理深さを80μmとした。銅(新)については、ピッチ間隔を0.15mmとし、処理深さを160μmとした。
レーザー装置名称 ミヤチテクノス(株)製 ML-7350CL
レーザー装置名称 ミヤチテクノス(株)製 ML-7350CL
主な変更点としては、設備的な構成を変えて照射するビーム形状を変更している。ビームスポット径として(a)φ100μm、(b)φ60μmである。
図12は、機械加工時における気密性を説明する図である。溝深さは100μmとした。図12では、機械加工のため、バリ上の隆起物はないが、溝部面積の比率が大きいため、面積比率が「0.935」と、1.000に近い数値となった。しかしながら、気密性の評価としては、0.23ml/minと十分な結果は得られなかった。
図13は、従来技術の類似形状における気密性を説明する図(写真)である。ピッチ間隔を0.15mm、溝深さを111μm、溝幅を30μmとした。
図14は、レーザースキャニング加工時において、バリ高さを固定、「溝深さを可変」、ピッチ間隔を固定にした場合と気密性との関連を示す図(写真)である。バリ高さは、20μmで固定し、ピッチ間隔は、0.15μmで固定した。その上で、溝深さを44μm、70μm、86μmと変化させた。
図15は、レーザースキャニング加工時において、バリ高さを固定、溝深さを固定、「ピッチ間隔を可変」にした場合と気密性との関連を示す図(写真)である。バリ高さは、20μmで固定し、溝深さは、60μmで固定した。その上で、ピッチ間隔を0.20mm、0.15mm、0.13mm、0.11mmと変化させた。
図16は、レーザースキャニング加工時において、「バリ高さを可変」、溝深さを固定、ピッチ間隔を固定にした場合と気密性との関連を示す図(写真)である。溝深さは、65μmで固定し、ピッチ間隔は、0.15μmで固定した。その上で、バリ高さを17μm、31μm、44μmと変化させた。
表1と表2に処理条件と評価結果を示す。なお、表1と表2には、接合部を可視化するために、対応図として、図面の番号を付している。ここで注目すべきは、いずれの処理条件(溝幅、バリ高さ、溝深さ、処理深さ、溝部形状、金属材料の材質)においても、評価結果が○となったものは、金属材料を縦方向に切断した縦断面視において、レーザースキャニング加工時に形成される溝部における溝幅をW、溝深さをH、レーザースキャニング加工時に形成される溝部面積をA、及び、レーザースキャニング加工時に前記溝部の両側辺の面上に形成されるバリからなる凸部面積をB、Cとした場合、面積比が、(A+B+C)/(W×H)≧1.00であることが確認できた。
ml/minレベルの気密性が確保できていることがわかった。エアリークテスタレベルでの検出限界を超えてさらに高度な気密性が確保できていたことから、この結果は、例えば、車載部品として要求される、所定の環境試験に対しても満足するものである。
1.021≦(A+B+C)/(W×H)≦1.607
となる関係を有する異種材料接合金属材料である。
また、本発明(2)は、前記金属材料の表面に形成された前記溝部に対して上方から見た上面視において、前記複数の周状の溝部の各々は、前記周状に形成された前記溝部の始点と終点とが重なり合う閉じた形状であることを特徴とする、前記発明(1)に記載の異種材料接合金属材料である。
また、本発明(3)は、前記異種材料が、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、エラストマー又はプラスチックアロイである、前記発明(1)又は(2)に記載の異種材料接合金属材料である。
また、本発明(4)は、前記金属材料が、鉄、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム、マグネシウム合金又はステンレス鋼である、前記発明(1)〜(3)のいずれか一項記載の異種材料接合金属材料である。
また、本発明(5)は、異種材料同士を接合した際に当該異種材料同士の界面において、レーザースキャニング加工時に複数の周状の溝部を有する接合部が形成された気密性を有する異種材料接合材料であって、前記接合部は、前記異種材料の表面に形成された前記溝部に対して垂直方向に切断した断面視において、前記溝部における溝幅をW、溝深さをH、レーザースキャニング加工時に形成される前記溝部面積をA、及び、レーザースキャニング加工時に前記溝部の両側辺の面上に形成されるバリからなる凸部面積をB、Cとした場合、面積比が、
1.021≦(A+B+C)/(W×H)≦1.607
となる関係を有する異種材料接合材料である。
また、本発明(6)は、前記発明(1)〜(4)のいずれか一項記載の異種材料接合金属材料又は前記発明(5)記載の異種材料接合材料と、前記接合部を介して前記異種材料接合金属材料又は前記異種材料と接合した異種材料と、を有する複合成形体である。
図4に、接合部の気密性試験の構成を示す。レーザー処理を行った試験片を射出成形機の金型にインサートし、溶融樹脂をレーザー処理面に充填・固化させて複合成形品(異種材料接合金属材料)を得る。図4(a)は、複合成形品(金属材料・樹脂材料)の試験片を示す。図4(b)は、複合成形品(金属材料・樹脂材料)の断面を示す。図4(c)は、金属材料のレーザー処理面を示す。図4(d)は、漏れを生じる際に圧縮空気の流動する方向を示した図である。なお、図4(c)のレーザー処理面の処理形状は図3(b)のようになり、内径φ10mm、外形φ11.5mm、処理本数6、ハッチング間隔は0.15mmの同心円形状となっている。また後述する図15のように可変とした事例では、本数を変えずに外形の寸法を変更して条件を合わせている。
図11は、「他の金属材料」である銅(C1100)を使用した時のレーザースキャニング加工時における「処理深さ」と気密性との関連を示す図(写真)である。銅については、ピッチ間隔を0.15mmとし、処理深さを160μmとした。銅(新)については、ピッチ間隔を0.15mmとし、処理深さを80μmとした。
Claims (7)
- 異種材料と接合した際に当該異種材料と金属材料との界面において、レーザースキャニング加工時に相互に略平行となる複数の溝部を有する接合部が形成された気密性を有する異種材料接合金属材料であって、
前記接合部は、前記金属材料の表面に形成された前記溝部に対して垂直方向に切断した断面視において、前記溝部における溝幅をW、溝深さをH、レーザースキャニング加工時に形成される前記溝部面積をA、及び、レーザースキャニング加工時に前記溝部の両側辺の面上に形成されるバリからなる凸部面積をB、Cとした場合、面積比が、
(A+B+C)/(W×H)≧1.00
となる関係を有することを特徴とする異種材料接合金属材料。 - 前記接合部の前記面積比が、1.00以上、1.80以下であることを特徴とする、請求項1に記載の異種材料接合金属材料。
- 前記金属材料の表面に形成された前記溝部に対して上方から見た上面視において、前記複数の溝部の各々は、前記金属材料の表面上で周状に形成されており、前記周状に形成された前記溝部の始点と終点とが重なり合う閉じた形状であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の異種材料接合金属材料。
- 前記異種材料が、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、エラストマー又はプラスチックアロイである、請求項1〜3のいずれかに一項記載の異種材料接合金属材料。
- 前記金属材料が、鉄、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム、マグネシウム合金又はステンレス鋼である、請求項1〜4のいずれか一項記載の異種材料接合金属材料。
- 異種材料同士を接合した際に当該異種材料同士の界面において、レーザースキャニング加工時に相互に略平行となる複数の溝部を有する接合部が形成された気密性を有する異種材料接合材料であって、
前記接合部は、前記金属材料の表面に形成された前記溝部に対して垂直方向に切断した断面視において、前記溝部における溝幅をW、溝深さをH、レーザースキャニング加工時に形成される前記溝部面積をA、及び、レーザースキャニング加工時に前記溝部の両側辺の面上に形成されるバリからなる凸部面積をB、Cとした場合、面積比が、
(A+B+C)/(W×H)≧1.00
となる関係を有することを特徴とする異種材料接合材料。 - 請求項1〜5のいずれか一項記載の異種材料接合金属材料又は請求項6記載の異種
材料接合材料と、
前記接合部を介して前記異種材料接合金属材料又は前記異種材料と接合した異種材
料と、
を有することを特徴とする複合成形体。
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