JP2008232160A - 基材一体型シール構造体の製造方法 - Google Patents

基材一体型シール構造体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】安価なコストで製造可能であって、しかも確実に基材とガスケットが一体化されたシール構造体を得る。
【解決手段】ガスケット保持溝21を有する基材2を成形し、前記ガスケット保持溝21の溝肩21a,21aにクサビ手段33,33を食い込ませることにより、前記溝肩21a,21aをガスケット保持溝21の内側面21b,21bからせり出すように塑性変形させ、ガスケット成形用金型3の内面とガスケット保持溝21との間に画成したキャビティ5内に成形用ゴム材料を充填することによりガスケットを成形する。クサビ手段33,33により塑性変形した溝肩21a,21aが、キャビティ5内で成形されるガスケットをガスケット保持溝21に拘束するアンダーカット22,22となるので、ガスケットが基材2に一体化されたシール構造体が得られる。
【選択図】図3

Description

本発明は、小型携帯端末機器、HDDなどの精密機器のケースや電力装置等のシール手段として用いられる基材一体型シール構造体の製造方法に関する。
携帯電話機などの小型携帯端末機器は、機内へダストや水などが侵入するのを防止するため、外殻ケースの合わせ面に、ゴム状弾性材料からなるガスケットを一体化させたシール構造体を設けている。
図8は、従来の技術による精密機器の外殻ケースのシール構造体を示す断面図で、すなわちこの種のシール構造体100は、外殻ケース等を構成する一対の合成樹脂製基材のうち、一方の基材101における他方の基材(不図示)との合わせ面に、その外周に沿って無端状に連続したガスケット保持溝101aを形成し、このガスケット保持溝101aに、ゴム状弾性材料からなるガスケット102を一体に成形したものである。
なお、合成樹脂等からなる基材に形成した溝にゴム状弾性材料からなるガスケットを設けたシール構造体としては、下記の特許文献1に記載のものが知られている。
特開2005−3181号公報
ここで、基材101に形成したガスケット保持溝101aに、ゴム状弾性材料からなるガスケット102を一体的に成形するには、合成樹脂製の基材101に対する接着性(自己接着性)を有するゴム成形材料を用いるか、ガスケット保持溝101aの内面に接着剤を塗布し、ガスケット102の成形に合成樹脂に対する接着性のないゴム成形材料を用いて、成形と同時にこのガスケット102を前記接着剤によりガスケット保持溝101aの内面に接着するか、あるいはガスケット保持溝101aを、ガスケット102を拘束可能なアンダーカット形状に形成して、合成樹脂に対する接着性のないゴム成形材料で成形する、といった方法が考えられる。
しかしながら、合成樹脂に対する接着性を有するゴム成形材料を用いる場合は、基材101の成形に用いられる合成樹脂材料と、ガスケット102の成形に用いられる自己接着性ゴム材料を、接着の相性を考慮して選択する必要があり、材料選択が著しく制約される問題がある。
また、接着剤を用いて、ガスケット102の成形と同時にこのガスケット102をガスケット保持溝101aの内面に接着する方法では、ガスケット保持溝101aの内面に予め接着剤を塗布する工程が必要になり、製造コストが高くなってしまう問題がある。
更に、ガスケット102を、ガスケット保持溝101aに設けたアンダーカットによって一体化する場合は、金型によって基材101を成形すること自体が困難又は不可能になる問題がある。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題とするところは、安価なコストで製造可能であって、しかも確実に基材とガスケットが一体化されたシール構造体を得ることにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係る基材一体型シール構造体の製造方法は、ガスケット保持溝を有する基材を成形する工程と、前記ガスケット保持溝の溝肩にクサビ手段を食い込ませることにより、前記溝肩を前記ガスケット保持溝の内側面からせり出すように塑性変形させる工程と、ガスケット成形用金型の内面と前記ガスケット保持溝との間に画成したキャビティ内に成形用ゴム材料を充填することによりガスケットを成形する工程と、からなるものである。
上記構成によれば、基材に形成したガスケット保持溝の溝肩にクサビ手段を食い込ませてこの溝肩を前記ガスケット保持溝の内側面からせり出すように塑性変形させることによって、このせり出し部分が、その後、ガスケット成形用金型の内面とガスケット保持溝との間のキャビティ内に成形用ゴム材料を充填することにより成形されるガスケットをガスケット保持溝に拘束するアンダーカットとなるので、ガスケットが基材に一体化されたシール構造体が得られる。
請求項2の発明に係る基材一体型シール構造体の製造方法は、請求項1に記載の方法において、クサビ手段が、ガスケット成形用金型に形成され、クサビ手段を食い込ませることにより溝肩を塑性変形させる工程を、ガスケット成形用金型の型締めにより行うものである。このようにすれば、溝肩をガスケット保持溝の内側面からせり出すように塑性変形させるための専用の治具や工程が不要であり、溝肩へクサビ手段の食い込み工程が、ガスケット成形用金型の型締めと同時に行われる。
本発明に係る基材一体型シール構造体の製造方法によれば、基材一体型シール構造体を安価なコストで製造可能であって、基材におけるガスケット保持溝の溝肩にクサビ手段を食い込ませてこの溝肩をガスケット保持溝内へせり出すように塑性変形させることによって、その後、ガスケット成形用金型の内面とガスケット保持溝との間のキャビティ内で成形されるガスケットとのアンダーカットとなるので、合成樹脂に対する接着性を有するゴム成形材料や、接着剤を用いることなく、基材とガスケットが一体化されたシール構造体を製造することができる。
また、クサビ手段をガスケット成形用金型に設けて、クサビ手段で溝肩を塑性変形させる工程を、ガスケット成形用金型の型締めにより行うことによって、製造コストの上昇が防止される。
以下、本発明に係る基材一体型シール構造体の製造方法の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、基材を成形する工程を示す断面図、図2は、基材をガスケット成形用金型にセットした状態を示す断面図、図3は、ガスケット成形用金型に設けたクサビ部によって基材の溝肩を塑性変形させる工程を示す断面図、図4は、ガスケットを成形する工程を示す断面図、図5は、図1〜図4の工程によって製造された基材一体型シール構造体を示す断面図である。
まず図1において、参照符号1は、下型11と上型12を有する基材成形用金型であり、型締めによってこの下型11と上型12の間に画成されるキャビティ内に、成形用樹脂材料を充填することによって、基材2を成形するものである。成形用樹脂材料としては、例えば、PA(ポリアミド)、PPS(ポリフェニレンスルフィド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、POM(ポリアセタール)、PI(ポリイミド)、PET(ポリテトラフルオロエチレン)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)などの熱可塑性樹脂から選択される。
基材成形用金型1によって成形された基材2は、例えば携帯電話機などの外殻ケースを構成する一方のケース部材に相当するものであり、他方のケース部材(不図示)との合わせ面2aには、外周に沿って無端状に連続したガスケット保持溝21が形成されている。ガスケット保持溝21は断面形状が単純な矩形状であって、アンダーカット部分が存在しないので、離型を容易に行うことができる。
基材成形用金型1から取り出された基材2は、図2に示されるように、ガスケット成形用金型3にセットされる。このガスケット成形用金型3は、基材2を固定する下型31と、基材2における合わせ面2aに対して進退可能な上型32を有し、ガスケット保持溝21を塞ぐように型締めされるものである。
上型32には、ガスケット保持溝21との対向面にシールリップ成形面32aが形成されており、その両側には、基材2におけるガスケット保持溝21の溝肩21a,21aの上面と対向する一対のクサビ部33,33が形成されている。なお、このクサビ部33,33は、請求項1に記載されたクサビ手段に相当するものである。
次に、ガスケット成形用金型3を、図3に示されるように型締めすると、その過程で、上型32におけるシールリップ成形面32aの両側のクサビ部33,33が、基材2におけるガスケット保持溝21の溝肩21a,21aの上面に食い込み、これをガスケット保持溝21の内側面21b,21bからせり出すように塑性変形させる。すなわち、この塑性変形によって、ガスケット保持溝21の内側面21b,21bからせり出したアンダーカット部22,22が形成される。
次に、上述の型締めによってガスケット保持溝21を塞ぐように存在する上型32の内面と、前記ガスケット保持溝21との間に、キャビティ5が画成されるので、このキャビティ5内に、図4に示されるように成形用ゴム材料40を充填することによりガスケット4を成形する。そして、成形用ゴム材料40が架橋硬化したら型開きすることによって、図5に示されるように、基材2とこれに一体化されたガスケット4からなる基材一体型シール構造体が得られる。
ガスケット4は、基材2のガスケット保持溝21内に充填された部分である被保持部41と、上型32のシールリップ成形面32a内で成形されガスケット保持溝21から突出した部分であるシールリップ42とからなる。そして、被保持部41は、図3に示される型締め工程に際して基材2の溝肩21a,21aが上型32のクサビ部33,33が食い込んで溝内へせり出すように形成されたアンダーカット部22,22によって、ガスケット保持溝21に拘束されるので、ガスケット4は、基材2に対する接着性のないゴム材料からなるものであっても、また、接着剤の塗布を行わなくても、基材2に確実に一体化される。
図6及び図7は、本発明に係る基材一体型シール構造体の製造方法の他の形態として、上型32に形成されたクサビ部33,33の形状変更例を示す断面図である。すなわち、上述の形態では、クサビ部33,33をその先端が丸みをおびた形状として示したが、図6及び図7に示される例は、いずれも、クサビ部33,33を、略V字形の鋭利な形状として、ガスケット保持溝21側を向いた面が、基材2の溝肩21a,21aをガスケット保持溝21内へせり出すように変形させやすい斜面33aをなしている。
したがって、図6及び図7の形態によれば、基材2をガスケット成形用金型3に図示のようにセットしてから、このガスケット成形用金型3を型締めすると、クサビ部33,33が鋭利な形状であるため、型締めの過程で、基材2におけるガスケット保持溝21の溝肩21a,21aの上面に容易に食い込む。したがって、型締めに対する抵抗が小さく、言い換えれば、小さな型締め力によって、容易にアンダーカット部22,22を形成することができる。
なお、上述した各形態は、本発明を、携帯電話機などの外殻ケースの分割部(合わせ面)のシール手段に適用したものとして説明したが、本発明は、その他の電子機器や精密機器、電力機器等のシール手段にも適用できる。例えば、燃料電池用セルシールの場合は、例えば燃料電池セルの導電性樹脂又は導電性充填材料−樹脂バインダ複合体などの樹脂系セパレータが基材2に相当するものとなる。
本発明に係る基材一体型シール構造体の製造方法の好ましい実施の形態において、基材を成形する工程を示す断面図である。 本発明に係る基材一体型シール構造体の製造方法の好ましい実施の形態において、基材をガスケット成形用金型にセットした状態を示す断面図である。 本発明に係る基材一体型シール構造体の製造方法の好ましい実施の形態において、ガスケット成形用金型に設けたクサビ部によって基材の溝肩を塑性変形させる工程を示す断面図である。 本発明に係る基材一体型シール構造体の製造方法の好ましい実施の形態において、ガスケットを成形する工程を示す断面図である。 図1〜図4の工程によって製造された基材一体型シール構造体を示す断面図である。 本発明に係る基材一体型シール構造体の製造方法の他の形態として、上型に形成されたクサビ部の形状変更例を示す断面図である。 本発明に係る基材一体型シール構造体の製造方法の他の形態として、上型に形成されたクサビ部の形状変更例を示す断面図である。 従来の技術による精密機器の外殻ケースのシール構造体を示す断面図である。
符号の説明
1 基材成形用金型
2 基材
21 ガスケット保持溝
21a 溝肩
21b 内側面
22 アンダーカット部
3 ガスケット成形用金型
32a シールリップ成形面
33 クサビ部(クサビ手段)
33a 斜面
4 ガスケット
40 成形用ゴム材料
41 被保持部
42 シールリップ
5 キャビティ

Claims (2)

  1. ガスケット保持溝を有する基材を成形する工程と、
    前記ガスケット保持溝の溝肩にクサビ手段を食い込ませることにより、前記溝肩を前記ガスケット保持溝の内側面からせり出すように塑性変形させる工程と、
    ガスケット成形用金型の内面と前記ガスケット保持溝との間に画成したキャビティ内に成形用ゴム材料を充填することによりガスケットを成形する工程と、
    からなることを特徴とする基材一体型シール構造体の製造方法。
  2. クサビ手段が、ガスケット成形用金型に形成され、クサビ手段を食い込ませることにより溝肩を塑性変形させる工程を、ガスケット成形用金型の型締めにより行うことを特徴とする請求項1に記載の基材一体型シール構造体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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