JP2016131495A - 尿臭消臭剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、高齢ネコを含むネコの尿臭に対し消臭効果を有する尿臭 消臭剤を提供することにある。
【解決手段】本発明は、セダーウッド油、パインニードル系香料、サンダルウッド系香料、カンファー、ヒノキ、ヒバ、パチュリ、ユーカリ、アビエス、ウィンターグリーン、カシア、カユプテ、クベブ、シプレス、ジュニパー、フランキンセンス及びローズマリーから選ばれる1種以上の香料成分を含む高齢ネコの尿臭消臭剤、これを用いる消臭スプレー剤、洗浄剤及び排泄物処理材を提供する。
【選択図】なし

Description

本発明は、尿臭消臭剤に関する。
ペットの平均寿命が延び高齢化が進んだ結果、現在飼育されているネコの飼育頭数に占める高齢ネコの割合は半数近いと言われている。
ネコ排泄物臭に対して顕著な消臭効果を有するペット臭消臭用香料組成物が知られている。例えば特許文献1には、特定の香料成分の組み合わせを含有するペット臭消臭用香料組成物が、ネコ排泄物臭に対しハーモナイズド効果を発揮し消臭効果を有することが記載されている。
特開2010−254898号公報
本発明者らが調査したところ、ネコの尿臭のニオイは加齢に伴い変化することが分かった。すなわち、1歳未満のネコの尿は湿った茶殻様の青臭いニオイがし、1〜6歳の成年ネコの尿は硫黄系のニオイがする。一方、高齢ネコ(通常、7歳以上)の尿臭は、いわゆる汚れた公衆トイレの様な鼻にツンと来る刺激的なニオイであり、いわゆる加齢臭ともいえる嫌悪感を生じるニオイである。その原因は定かではないが、加齢に伴う腎臓機能等の低下、腸内環境の変化、代謝の低下等が関連していると推測される。従来の香料組成物は、高齢ネコの尿臭に対し十分な消臭効果を発揮しなかった。
本発明の目的は、高齢ネコを含むネコの尿臭に対し消臭効果を有する尿臭消臭剤を提供することにある。
本発明は、以下の発明を提供する。
〔1〕セダーウッド油、パインニードル系香料 、サンダルウッド系香料、カンファー、ヒノキ、ヒバ、パチュリ、ユーカリ、アビエス、ウィンターグリーン、カシア、カユプテ、クベブ、シプレス、ジュニパー、フランキンセンス及びローズマリーから選ばれる1種以上の香料成分を含む高齢ネコの尿臭消臭剤。
〔2〕A:パインニードル系香料及びカンファーからなる群より選ばれる1種以上、並びに、B:セダーウッド油及びサンダルウッド系香料からなる群より選ばれる1種以上を少なくとも含む〔1〕に記載の消臭剤。
〔3〕さらにムスク系香料を含有する〔1〕又は〔2〕に記載の消臭剤。
〔4〕〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載の消臭剤を含む消臭スプレー剤。
〔5〕〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載の消臭剤を含む洗浄剤。
〔6〕〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載の消臭剤を含む排泄物処理材。
本発明によれば、高齢ネコの尿臭に対し消臭効果を有する香料組成物、およびこれを含有する消臭剤を提供することができる。
本発明の消臭剤は、セダーウッド油、パインニードル系香料、サンダルウッド系香料、カンファー、ヒノキ、ヒバ、パチュリ、ユーカリ、アビエス、ウィンターグリーン、カシア、カユプテ、クベブ、シプレス、ジュニパー、フランキンセンス及びローズマリーからなる群より選ばれる1種以上の香料成分を含む。これらのうち、パインニードル系香料、アビエス、カユプテ、カンファー、クベブ、シプレス、ジュニパー、及びローズマリーは、若干刺激性のある(鼻にツンと来る)ウッディ系の香りを有する。セダーウッド油、サンダルウッド系香料、ウィンターグリーン、カシア、パチュリ、ヒノキ、ヒバ及びフランキンセンスは、重たく長く続きするウッディ系の香りを有する。
パインニードル系香料は、パインニードル油(松葉油)等の天然香料であってもよいし、パインニードル調の香調となるように成分を配合した組成物等の合成香料でもよい。
パインニードル系香料の主要成分は、様々なものがあり、例えば、酢酸ボルニル等のエステル系、α−ピネン(Pinene)、β−ピネン、ミルセン、δ−リモネン(Limonene)、カンフェン、β−フェランドレン等のモノテルペン炭化水素系、β−カリオフィレン、δ−カジネン、ゲルマクレンD等のセキステルペン炭化水素が挙げられる。主要成分の一般的な組成の例を挙げると、例えばα−ピネン46.03質量%、カンフェン4.46質量%、β−ピネン18.89質量%、ミルセン5.71質量%、γ−3−カレン4.87質量%、リモネン6.49質量%、ロンギフォレン1.90質量%、β−カリオフィレン1.85質量%(パインニードル系香料全体に対する質量%)である。
サンダルウッド系香料は、サンダルウッド油等の天然香料でもよいし、サンダルウッド調の香調となるように成分を配合した組成物等の合成香料でもよい。サンダルウッド系香料の主要成分は、様々なものがあり、例えば、α−およびβ−サンタロール、イソボルニル、イソカンフィルまたはイソフェンキルが置換したシクロヘキサノールの混合物、トランス−3−イソカンフィルシクロヘキサノールが例示される。
カンファー(C1016O、1,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−オン)は、クスノキなどの植物から抽出、結晶化してもよいし、合成された化合物でもよい。
ヒノキは、ヒノキの樹木から抽出されるヒノキ精油等の天然香料であってもよいし、ヒノキ調の香調となるように成分を配合した組成物等の合成香料でもよい。
ヒバは、ヒバ精油等の天然香料であってもよいし、ヒバ調の香調となるように成分を配合した組成物等の合成香料でもよい。
パチュリ(パチョリ、パチュリー)は、パチュリの乾燥葉から抽出されるパチュリ精油等の天然香料であってもよいし、パチュリ調の香調となるように成分を配合した組成物等の合成香料でもよい。
ユーカリは、ユーカリ属植物(ユーカリプタス・グロブラスなど)から抽出されるユーカリ精油等の天然香料であってもよいし、ユーカリ調の香調となるように成分を配合した組成物等の合成香料でもよい。
アビエスは、シベリアモミの樹木から抽出される精油等の天然香料であってもよいし、該精油と同様の香調となるように成分を配合した組成物等の合成香料でもよい。
ウィンターグリーンは、チェッカーベリーなどの植物から抽出される精油等の天然香料であってもよいし、該精油と同様の香調となるように成分を配合した組成物等の合成香料でもよい。
カシアは、天然香料でも合成香料でもよい。
カユプテは、カユプテなどの植物の枝、葉等から抽出される精油等の天然香料であってもよいし、該精油と同様の香調となるように成分を配合した組成物等の合成香料でもよい。
クベブは、天然精油であってもよいし、該精油と同様の香調となるように成分を配合した組成物等の合成香料でもよい。
シプレス(サイプレス)は、イタリアイトスギ等のヒノキ科植物から抽出される精油等の天然香料であってもよいし、該精油と同様の香調となるように成分を配合した組成物等の合成香料でもよい。
ジュニパーは、ジュニパーベリーの実から抽出される天然精油であってもよいし、該精油と同様の香調となるように成分を配合した組成物等の合成精油でもよい。
フランキンセンス(乳香)は、ボスウェリア属植物の樹木から分泌される樹脂であってもよいし、該樹脂と同様の香調となるように成分を配合した組成物等の合成香料でもよい。
ローズマリーは、ローズマリーの生葉又は乾燥葉から抽出される精油であってもよいし、該樹脂と同様の香調となるように成分を配合した組成物等の合成香料でもよい。
各香料成分の含有量は、目的に応じて適宜調整すればよい。好ましくは水を除く消臭剤の全体に対し各成分の合計量が好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上である。上限は100質量%でもよいが、好ましくは50質量%以下、より好ましくは40質量%以下である。
香料成分がセダーウッド油を含む場合、水を除く消臭剤の全量に対し1質量%以上であることが好ましく、5質量%以上であることがより好ましい。上限は、20質量%以下であることが好ましく、15質量%以下であることがより好ましい。従って、セダーウッド油の含有量は、1〜20質量%であることが好ましく、5〜15質量%であることがより好ましい。
香料成分がパインニードル系香料を含む場合、水を除く消臭剤の全量に対し1質量%以上であることが好ましく、5質量%以上であることがより好ましい。上限は、20質量%以下であることが好ましく、15質量%以下であることがより好ましい。従って、パインニードル系香料の含有量は、1〜20質量%であることが好ましく、5〜15質量%であることがより好ましい。
香料成分がサンダルウッド系香料を含む場合、水を除く消臭剤の全量に対し0.01質量%以上であることが好ましく、0.1質量%以上であることがより好ましい。上限は、10質量%以下であることが好ましく、5質量%以下であることがより好ましい。従って、サンダルウッド系香料の含有量は、0.01〜10質量%であることが好ましく、0.1〜5質量%であることがより好ましい。
香料成分がカンファーを含む場合、水を除く消臭剤の全量に対し0.01質量%以上であることが好ましく、0.1質量%以上であることがより好ましい。上限は、5質量%以下であることが好ましく、1質量%以下であることがより好ましい。従って、カンファーの含有量は、0.01〜5質量%であることが好ましく、0.1〜1質量%であることがより好ましい。
本発明の消臭剤は、ムスク系香料をさらに含んでいてもよい。ムスク系香料は、天然香料であるムスクでもよいし、ムスク調の香調となるように成分を配合した組成物等の合成香料でもよい。合成香料としては、1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−4,6,6,7,8,8−ヘキサメチルシクロペンタ−γ−2−ベンゾピラン等のヘキサメチルヘキサヒドロシクロペンタベンゾピラン、ムスコン、シベトン、シクロペンタデカノン、シクロヘキサデセノン、シクロペンタデカノリド、エチレンブラシレート、ムスクケトン、ムスクチベテン、セレストリド、トナリド、ガラクソリドが例示される。
ムスク系香料の含有量は、水を除く消臭剤の全量に対し5質量%以上であることが好ましく、10質量%以上であることがより好ましい。上限は、20質量%以下であることが好ましく、15質量%以下であることがより好ましい。従って、ムスク系香料の含有量は、5〜20質量%であることが好ましく、10〜15質量%であることがより好ましい。
本発明の消臭剤は、セダーウッド油、パインニードル系香料、サンダルウッド系香料及びカンファーからなる群より選ばれる1種以上の成分を少なくとも含むことが好ましく、A:パインニードル系香料及びカンファーからなる群より選ばれる1種以上、及び、B:セダーウッド油及びサンダルウッド系香料からなる群より選ばれる1種以上を少なくとも含むことがより好ましい。A成分はカンファーを少なくとも含むことが好ましい。B成分はセダーウッド油を含むことが好ましい。本発明の消臭剤は、A成分及びB成分を少なくとも含み、かつ、A成分がカンファーを、B成分がセダーウッド油をそれぞれ含むことが好ましい。これにより、高齢ネコを含むネコの尿臭の消臭効果が高まり、長期間持続させることができる。
A成分とB成分との質量比は、特に限定されないが、A/Bが0.1〜10であることが好ましく、0.2〜3であることがより好ましく、0.5〜1.5であることがさらに好ましい。これにより、消臭効果を向上させることができる。
A成分の含有量は、水を除く消臭剤の全量に対し2質量%以上であることが好ましく、5質量%以上であることがより好ましい。上限は、25質量%以下であることが好ましく、20質量%以下であることがより好ましい。従って、A成分の含有量は、2〜25質量%であることが好ましく、5〜20質量%であることがより好ましい。
B成分の含有量は、水を除く消臭剤の全量に対し2質量%以上であることが好ましく、5質量%以上であることがより好ましい。上限は、30質量%以下であることが好ましく、20質量%以下であることがより好ましい。従って、B成分の含有量は、2〜30質量%であることが好ましく、5〜20質量%であることがより好ましい。
本発明の消臭剤は、上記の成分以外の任意の香料を含んでいてもよい。任意の香料としては、例えば「Perfume and Flavor Chemicals 」,Vol.Iand II,Steffen Arctander,Allured Pub.Co.(1994)及び「合成香料 化学と商品知識」、印藤元一著、化学工業日報社(1996)及び「香りの百科」、日本香料協会編、朝倉書店(1989)及び「Perfumery Material Performance V.3.3」,Boelens Aroma Chemical Information Service(1996)及び「Flower oils and Floral Compounds In Perfumery」,Danute LajaujisAnonis,Allured Pub.Co.(1993)等に記載の香料成分を挙げることができる。香料全体に対するセダーウッド油、パインニードル系香料、サンダルウッド系香料、カンファー、ヒノキ、ヒバ、パチュリ、ユーカリ、アビエス、ウィンターグリーン、カシア、カユプテ、クベブ、シプレス、ジュニパー、フランキンセンス及びローズマリーの合計含有量は、10〜50質量%が好ましく、20〜40質量%がより好ましい。
本発明の消臭剤は、香料用溶剤及び/又は香料安定化剤をさらに含んでもよい。香料用溶剤としては、エタノール、アセチン(トリアセチン)、ヘキシレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール等が例示される。香料用溶剤は1種単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
香料安定化剤としては、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ビタミンEとその誘導体、カテキン化合物、フラボノイド化合物、ポリフェノール化合物等が例示される。香料安定化剤は、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
本発明の消臭剤には、ペットの消臭目的で通常用いる任意成分をさらに含んでもよい。任意成分は1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。任意成分としては、抗菌剤、他の消臭剤(本発明の消臭剤の有効成分以外の消臭剤)、殺菌剤、防腐剤、防カビ剤、有機酸及び/又はその塩等が例示される。このうち、抗菌剤、他の消臭剤を含むことが好ましい。
本発明の消臭剤は、ネコ用の消臭剤、中でも成年以上(1歳以上)、好ましくは高齢ネコ用(通常、7歳以上)の尿臭消臭剤として好適である。消臭剤は、噴霧対象、目的に応じて、空間消臭剤(芳香剤、空気洗浄剤など)、衣類消臭剤、排泄物用消臭剤などとして利用してもよい。消臭剤は、溶液、スプレー、クリーム、ペースト、ゲル、ジェル、粉末、顆粒等の形態で使用すればよく、スプレーであることが好ましい。本発明の消臭剤がスプレー剤である場合、スプレー剤は、エアゾールタイプ、ポンプタイプのいずれであってもよい。スプレー剤は、ネコの排泄物、排泄物を吸収したシート、ネコ砂、衣類、空間(室内など)等に噴霧して用いることができる。
本発明の消臭剤は、洗浄剤として利用してもよい。洗浄剤としては、ネコ又は他の動物の皮膚用洗浄剤、ネコ又は他の動物の毛髪用洗浄剤、家庭製品用洗浄剤、ペット用品用洗浄剤が例示される。
洗浄剤は通常、洗浄成分を含む。洗浄成分としては、それぞれの用途に応じた洗浄成分を適宜選択して使用すればよく、各種界面活性剤、エタノールなど溶剤等が例示される。洗浄剤の製造方法は特に限定されないが、本発明の消臭剤を構成する成分と洗浄成分とを常法により混合又は分散させる方法が例示される。
洗浄剤の全量に対する尿臭消臭剤の含有量は、0.05〜2質量%が好ましく、0.1〜1質量%がより好ましい。
本発明の消臭剤は、ネコ砂などの排泄物処理材として利用してもよい。排泄物処理材は通常、消臭剤を担体に担持させたものである。担体としては、鉱物系材料、天然の砂、ゼオライト、シリカゲル等の無機物、紙系材料、葉粉末、おから、米ぬか等の有機物が例示される。鉱物系材料としては、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、ソーコナイト、スチブンサイト等のスメクタイト類、膨潤性の雲母等の水膨潤性粘土鉱物が例示される。紙系材料としては、パルプ、パルプスラッジが例示される。固形物は、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。固形物は、紙系材料、鉱物が好ましい。
担体は通常、形状、球状、立方体状、円柱状、角柱状、顆粒状、タブレット状等の形状(好ましくは柱状)である。鉱物の場合これらの形状への成形方法は特に限定されず、造粒成形が例示される。造粒成形としては、圧縮成形法、打錠成形法、転動造粒法、押出造粒法、噴霧造粒法などが例示される。担体のサイズは特に限定されないが、最小方向にける粒径が0.5〜8mmであることが好ましい。担体のアスペクト比は、1〜20であることが好ましい。これにより、取扱いが容易となり、膨潤固化性が良好となり、固化物の取除きも容易となり得る。アスペクト比の測定は、ノギス等により2次元形状物の長辺と短辺を測定し、その比率を計算して求めればよい。
担体の重量は、排泄物処理材全量に対して90〜99.999質量%が好ましく、95〜99.99質量%がより好ましい。これにより、排泄物処理材として必要な尿等の液の吸収速度、液に対する膨潤性、固化性等が満たされる。
排泄物処理材全量に対する尿臭消臭剤の含有量は、0.01〜1質量%が好ましく、0.01〜0.5質量%がより好ましい。
排泄物処理材は、抗菌剤を含んでもよい。抗菌剤としては、銅系抗菌剤が例示される。これにより、消臭効果をより高めることができる。銅系抗菌剤としては、硫酸銅が例示される。抗菌剤の含有量は、排泄物処理材の全量に対し0.001〜0.01質量%が好ましい。ネコ砂のような粒状物の場合、抗菌剤を多く含んだ粒子、例えば抗菌剤を0.1〜0.2質量%含有する粒子を、抗菌剤を含まない粒子に混合して全体の抗菌剤含有量を調整することもできる。
排泄物処理材は、尿検出剤を含んでいてもよい。尿検出剤は、尿に含まれる1以上の成分と反応して色素を生じる化合物が例示される。
排泄物処理材は、活性化剤を含んでいてもよく、担体が鉱物系担体の場合には含むことが好ましい。活性化剤は、担体を活性化する化合物であり、炭酸ナトリウムが例示される。
排泄物処理材は、吸収剤(材)を含んでいてもよい。吸収剤としては、高分子吸収剤が例示される。
排泄物処理材は、いわゆるネコ砂(ネコ用トイレ砂)として、ネコのトイレ等に敷くことにより、ネコの排泄物(尿、糞)を吸収し取り込んで消臭効果を発揮することができる。
以下の実施例において高齢ネコ尿を試料として消臭試験を行った。高齢ネコ尿は、7〜16才のネコ20頭から尿を採取し、それぞれ同量を混合して調製した。
実施例1〜17及び比較例1〜6(各消臭成分単品の消臭効果の評価)
高齢ネコ尿15μL、並びに、表1に示す各実施例の消臭成分及び各比較例の比較成分の単品それぞれ10μLを、プラスティック製シャンプーボトル(跳ね上げキャップ式30mL容量)に入れた脱脂綿球に滴下した。シャンプーボトルのキャップを閉めた後、5分間放置した。その後シャンプーボトルの側面を押してキャップ口から出てきた臭気を嗅ぎ、消臭効果を以下の評価基準に基づきスコアリングして評価した。なお、評価は10年以上の経験を持つ調香師1名によって、それぞれの香料単品の香調を勘案しながら行われた。結果を表1中に示す。
[消臭効果の評価基準]
3:非常によく消臭できている。
2:ほぼ、消臭できているが、かすかにネコ排泄物臭がする。
1:ネコ排泄物臭がする(消臭が不十分)
Figure 2016131495
実施例18〜25(組成物の消臭効果の評価)
表2に示す処方に従い、ウッディタイプの香料組成物を調製した。実施例1における消臭成分の代わりに各香料組成物を用いたこと、放置時間を8時間としたことのほかは、実施例1と同様に行った。結果を表2に示す。
Figure 2016131495
表1及び2の結果から、実施例のサンプルは比較例のサンプルと比較していずれも消臭効果に優れていることが分かる。中でも、実施例18〜25の組成物は、8時間という長期間の経過後にも高い消臭効果を示し、消臭持続性を有することが分かる。これらの結果は、本発明の消臭剤が高齢ネコの尿臭を消臭することができ、高い持続性を発揮できることを示している。
処方例1(鉱物系猫砂)
以下の処方にて常法により鉱物系猫砂を調製した。
本発明の尿臭消臭剤 0.05 質量%
炭酸ナトリウム 3.0 質量%
抗菌剤 0.005質量%
ベントナイト 残部
計 100 質量%
処方例2(紙系猫砂)
以下の処方にて常法により紙系猫砂を調製した。
本発明の尿臭消臭剤 0.02 質量%
高分子吸収剤 8.0 質量%
抗菌剤 0.005質量%
色素 0.005質量%
パルプ 残部
計 100 質量%
処方例3(消臭スプレー)
以下の処方の組成物をスプレー容器に常法により充填し、消臭スプレーを調製した。
本発明の尿臭消臭剤 0.2 質量%
エタノール 10.0質量%
界面活性剤 1.0 質量%
pH調整剤 0.5 質量%
水 残部
計 100 質量%
処方例4(洗浄剤)
本発明の尿臭消臭剤 0.5 質量%
エタノール 7.0 質量%
界面活性剤 60.0 質量%
pH調整剤 1.0 質量%
水 残部
計 100 質量%

Claims (6)

  1. セダーウッド油、パインニードル系香料、サンダルウッド系香料、カンファー、ヒノキ、ヒバ、パチュリ、ユーカリ、アビエス、ウィンターグリーン、カシア、カユプテ、クベブ、シプレス、ジュニパー、フランキンセンス及びローズマリーから選ばれる1種以上の香料成分を含む高齢ネコの尿臭消臭剤。
  2. A:パインニードル系香料及びカンファーからなる群より選ばれる1種以上、並びに、B:セダーウッド油及びサンダルウッド系香料からなる群より選ばれる1種以上を少なくとも含む請求項1に記載の消臭剤。
  3. さらにムスク系香料を含有する請求項1又は2に記載の消臭剤。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の消臭剤を含む消臭スプレー剤。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の消臭剤を含む洗浄剤。
  6. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の消臭剤を含む排泄物処理材。
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