JP2016130604A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】本体ユニットと回動するファンユニットを有する空気調和機において、本体ユニットとファンユニットの隙間を隠して意匠性を向上させる。【解決手段】前面に前面パネル22を備えた本体ユニット12と、本体ユニット12の側面と隙間S1を設けて取り付けられ、本体ユニット12の側面に交差する仮想の回転軸回りで上下方向に回動可能なファンユニット30とからなる空気調和機であって、ファンユニット30は前面に補助吹出口37を備え、同補助吹出口37には上下が軸支され左右に回動する風向装置50を備え、同風向装置50は板状に形成され補助吹出口37を覆うとともに本体ユニット12側に延出し前面パネル22と重なり合う第1風向板51を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、空気調和機の構造に関するものである。
特許文献1に示す空気調和機は、横長の直方体形状をした本体ユニットと、同本体ユニットの左右両側に設けた1対のファンユニットとからなり、本体ユニットは空調室の室内空気を吸い込み冷媒と熱交換をして冷気または暖気にして空調室に吹き出し、ファンユニットは室内空気を吸い込んで当該室内空気を空調室に吹き出す。
本体ユニットの外郭は、前面側と天面を覆うメインフレームと、メインフレームの前面に覆い被さる前面パネルと、前面パネル前面を覆う着脱自在で表面が平らな吸込グリルと、ファンユニットを収容する側面カバーとからなる。(特許文献1参照)
昨今の空気調和機は、設置する空調室のインテリアに調和するデザインが好まれているため、本体色には、室内の壁紙に多く使われている白色やベージュ色などの明度の高い色が採用されていることが多い。
しかし、特許文献1は、ファンユニットが回動する際に本体ユニットとの接触を避けるためにファンユニットと本体ユニットの間に隙間が設けられている。この隙間が空気調和機を見たユーザーには明度の高い本体色の中に暗色の線を設けた様に見え、本体ユニットとファンユニットを別物と認識させてしまい、空気調和機の意匠性が損なわれた印象を与えている。
特開2014−142095号公報
本発明の課題は、回動するファンユニットを有する空気調和機において、ファンユニットと、ファンユニットを取り付ける本体ユニットとの間の隙間を隠すことで意匠性を向上させた空気調和機を提供するものである。
本発明は、直方体形状で前面に前面パネルを備えた本体ユニットと、前記本体ユニットの側面と隙間を設けて取り付けられ、前記本体ユニットの側面に交差する仮想の回転軸回りで上下方向に回動可能なファンユニットとからなる空気調和機であって、前記ファンユニットは前面に補助吹出口を備え、同補助吹出口には上下が軸支され左右に回動する風向装置を備え、同風向装置は板状に形成され前記補助吹出口を覆うとともに前記本体ユニット側に延出し前記前面パネルと重なり合う第1風向板を備えることを特徴とする。
また、前記前面パネルに着脱可能に取り付けられる吸込グリルは、左右の幅を前記前面パネルよりも狭く形成し、前記前面パネルは、前記第1風向板と前記吸込グリルの合わせ目にできる隙間を塞ぐ突出部を設けることも含まれる。
以上のように、回動するファンユニットを有する空気調和機において、ファンユニットは、補助吹出口を覆うとともに本体ユニット側に延出し前面パネルと重なり合う第1風向板を備えることで、ファンユニットと、ファンユニットを取り付ける本体ユニットとの隙間を隠し、美観に優れ意匠性を向上させた空気調和機となる。
本発明の空気調和機の室内機の運転停止状態の斜視図である。 本発明の空気調和機の室内機の中央部の垂直断面図である。 本発明の空気調和機の室内機の運転停止状態の正面図である。 本発明の空気調和機の室内機の運転状態の斜視図である。 本発明の空気調和機の運転停止状態の右側面図である。 図3のA−A断面の部分拡大図である。 図6の風向装置を回動した状態を示す部分拡大図である。 本発明の風向装置を背面から見た斜視図である。 (a)は冷房運転時に気流の一具体例を示す概念図で、(b)は暖房運転時に気流の一具体例を示す概念図である。 ファンユニットを手動で回動させた状態を示す部分拡大斜視図である。 図10のファンユニットをさらに手動で回動させた状態を示す部分拡大斜視図である。 本発明の空気調和機の室内機の吸込グリルを開けた状態を示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明の空気調和機1は屋外に設置される室外機(図示なし)と空調室Rの天井近くの壁面に取り付けられる室内機11とからなり、室外機と室内機11がガス管と液管(いずれも図示なし)で接続されて冷媒回路を形成する。
室内機11の運転停止時における図1の斜視図と図2の断面図と図3の正面図に示すように室内機11は本体ユニット12と本体ユニット12の左右両側に設けた1対のファンユニット30、31とからなる。また、ファンユニット30、31はファンユニット30、31のどちらか一方だけでも良い。本体ユニット12は空調室Rの室内空気を吸い込み冷媒と熱交換をして冷気または暖気にして空調室Rに吹き出し、ファンユニット30、31は室内空気を吸い込んで当該室内空気を空調室Rに吹き出す。
本体ユニット12は横長の直方体形状であり、内部に本体ユニット12の長手方向と平行にクロスフローファンタイプの第1送風ファン13と第1送風ファン13の周囲を囲む熱交換器14を備える。第1送風ファン13は本体ユニット12の片側で第1ファンモータ(図示なし)に軸支される。第1ファンモータと熱交換器14は、ケーシング15に支えられ、ケーシング15は後述する吸込口16と吹出口17を結ぶ送風路18を形成する。
本体ユニット12の外郭は、熱交換器14の前面側と天面を覆うメインフレーム19と、送風路18の出口である吹出口17に取り付けられ運転停止時は吹出口17を塞ぐ上風向板20aと下風向板20bからなる風向板20と、下風向板20bよりも下方でケーシング15を塞ぐ底板21と、メインフレーム19の前面を覆う前面パネル22と、前面パネル22の前面に着脱可能に取り付けられ表面が平らな吸込グリル23を備える。また本体ユニット12の左右側面には、ファンユニット30、31を収容する側面カバー40、41を備える。
メインフレーム19の天面と前面パネル22の上端には吸込口16が設けられている。また、メインフレーム19と前面パネル22の内側で、メインフレーム19と前面パネル22と熱交換器14との間にはフィルタ24と、このフィルタ24を自動で清掃するフィルタ清掃ユニット25が設けられている。
尚、図1において室内機11の吸込グリル23のある面を前面とし、前面の対面を背面とし、図面上でファンユニット30のある側を右側面とし、ファンユニット31のある側を左側面とし、図面上で底板21のある面を底面とし、その対面を天面とし、図2において高さHが示す底面から天面に向かう上下方向を高さとし、奥行きDが示す前面から背面に向かう前後方向を奥行きとして以下説明する。
図2において本体ユニット12は高さHよりも奥行きDの寸法が長く、背面側から前方の吸込グリル23に向かい徐々に高さが細くなってゆく略台形形状をなす。本体ユニット12は第1ファンモータの回動により第1送風ファン13が回転することで吸込口16から取り入れられた室内空気を、熱交換器14で冷媒と熱交換して冷気または暖気にして送風路18を通過して吹出口17から上風向板20aと下風向板20bで風向調整をして空調室Rに吹き出す。
側面カバーには本体ユニット12の右側面となりファンユニット30を収容する側面カバー40と、本体ユニット2の左側面となりファンユニット31を収容する側面カバー41があり、側面カバー40、41は対称形であるため、ここでは側面カバー40について説明する。尚、同様にファンユニット30、31も対称形であるため、ここではファンユニット30について説明する。
室内機11の運転時の斜視図である図4に示すように側面カバー40は、前面パネル22の側壁面22aの端に取り付けられ側壁面22aと同一面を形成する壁面部40aと、壁面部40aより外側に延出してファンユニット30の背面側を収容する背面部40bと、底面において風向板20と底板21と同一面になる底面部40cとを備える。
ファンユニット30は側面カバー40の壁面部40aに対して回動自在に支持される。ここではファンユニット30は壁面部40aに交差し、ファンユニット30を回動させる図示しないファンユニットモータの駆動軸線上に合わせた仮想の回転軸回りを上下方向に水平状態から下方へ回動可能となる。本実施例においてファンユニット30の仮想の回転軸は水平軸線32とする。
図1と図5と図6に示すファンユニット30の外郭は、室内機11の運転停止状態の時に本体ユニット2と一体に見えるように天面および底面を本体ユニット2と同一面となる位置に配置し、背面側が側面視で半円形となったファンケース33でなる。ファンケース33は、前面パネル22側を形成する第1ファンケース34と、第1ファンケース34に被さりファンケース33の空調室R側を形成する第2ファンケース35とからなる。第2ファンケース35の側面には均等に丸孔を抜き加工した板金で形成された補助吸込口36を備える。またファンケース33の前面側には補助吹出口37を有する。補助吹出口37は、高さを吸込グリル23の高さに揃えた短冊状に開口されている。
ファンユニット30が回動する時に本体ユニット12との接触を避けるため第1ファンケース34と、本体ユニット12の側面を構成する前面パネル22の側壁面22aおよび側面カバー40の壁面部40aとの間に隙間S1が設けられている。
ファンユニット30の内部は、図示しないシロッコファンタイプの第2送風ファンと、第2送風ファンを回転させる第2ファンモータを備え、第2送風ファンから吹き出された空気を補助吹出口37に導く送風路39aを形成するファンケーシング39を備える。第2送風ファンは第2ファンモータの駆動により室内空気を補助吸込口36から吸い込み送風路39aを通過して補助吹出口37から吹き出す。
また、ファンユニット30を駆動する図示しないファンユニットモータも内部に備え、ファンユニットモータによりファンユニット30は図4に示すように、水平線軸32の周りを上下方向に最大60度まで回動することができる。
図1に示すように本体ユニット12の吸込グリル23は前面から左右側面方向に掛けて背面に向かって徐々に傾斜する緩やかな傾斜面23aを備える。そしてファンケース33の前面側も傾斜面23aに合わせて傾斜する。図7を参照して補助吹出口37において第1ファンケース34側よりも第2ファンケース35側が背面側に奥まっている。
補助吹出口37に位置する第1ファンケース34の端面34aは、図4を参照して後述する風向装置50が左右に回動する際に接触しないように切り欠いた切欠部34bを備える。また第2ファンケース35の端面35aは、風向装置50が左右に回動する際に接触しないように内側に向かって傾斜する傾斜面35bを有する。
補助吹出口37には上下が補助吹出口37に軸支され運転時には左右に回動する風向装置50を備える。風向装置50は、図6から図8に示すように1枚の板状で補助吹出口37を覆うとともに本体ユニット12側に延出し前面パネル22と重なり合う第1風向板51を備える。第1風向板51は補助吹出口37よりも前方に位置し、図1と図3に示すように吸込グリル23の傾斜面23aに合わせ緩やかに湾曲し、吸込グリル23と同じ高さを有することで吸込グリル23と連続した面と見えるような意匠となっている。
第1風向板51の背面側には、第1風向板51と平行で同じ高さがあり幅が第1風向板51よりも短い第2風向板52を備える。第1風向板51と第2風向板52は下端の軸板53で繋がれる。軸板53には下方へ延出する軸54を備える。
また第1風向板51と第2風向板52の中央を繋ぐ水平な板状の支持板55を有する。支持板55は第2風向板52よりも背面側に膨らむ円弧55aを備え円弧55aの端と第1風向板51の背面側で補助吹出口37に合わせた幅で結んだ山形状であり、ファンユニット30から吹き出された空気を上下に吹き分ける風向板の役割も有する。
第2風向板の上端には風向装置50のモータ(図示しない)を収納するモータ収納部56を有する。風向装置50はファンケース33にモータに備えられたモータ軸と軸54で補助吹出口37に上下を軸支される。そしてモータの駆動により軸54を回転軸として図6の運転停止状態から、図7の運転状態まで、第1風向板51の先端部51aが本体ユニット12側から空調室R側である外側に向かって回動する。1枚の板状で大型の第1風向板51で制御されて吹き出された空気は、空調室Rに向かって吹き出される。
図6に示す第1風向板51は、補助吹出口37を覆うとともに隙間S1を覆い、さらに本体ユニット12側に延出して本体ユニット12の前面パネル22まで重なり合っている。これにより隙間S1は空調室Rのユーザーの視線N1から隠される。
さらに図3を合わせて参照して本体ユニット12の吸込グリル23はファンユニット30の第1風向板51が前面パネル22に重なったときに第1風向板51と当たらないように左右の幅W1を前面パネル22の左右の幅W2よりも狭く形成している。
また第1風向板51と吸込グリル23の合わせ目にできる隙間S2を塞ぐために、前面パネル22は側壁面22aが前方に突出した突出部22bを設ける。突出部22bは隙間S2よりも広い幅W3を備えることで、隙間S2が目立たなくなり、本体ユニット12の吸込グリル23とファンユニット30の第1風向板51が連続した平面に見える。
また突出部22bは、運転から運転停止に至る際に第1風向板51の先端部51aを突出部22bに当てることで、第1風向板51の回動を抑制する役割も持つ。
風向装置50を補助吹出口37に軸支した際に、第1風向板51は第2ファンケース35よりも前方に配置される。そして第1風向板51は先端部51aの反対側の第2ファンケース35側の端部51bが補助吹出口37の内部に移動するように回動する。第2ファンケース35には第1風向板51の回動の軌跡に合わせて接触を防ぐために内側に向かって傾斜する傾斜面35bを設けている。そのため図6のユーザーの視線N2のように風向装置50が補助吹出口37を閉じたときに側方からファンユニット30を見ると第1風向板51と第2ファンケース35の間に隙間S3ができ、補助吹出口37の内部が視認される。
そこで、第2風向板52は、第1風向板と平行で、かつ補助吹出口37の内部に配置される。そして、第2風向板52の第2ファンケース35寄りの先端部52aは第2ファンケース35の傾斜面35bを延長させた仮想線35c上に位置させる。もしくは仮想線35c上よりも第2ファンケース35寄りに位置させる。これにより第2風向板52が目隠しとなってファンユニット30の内側から隙間S3が遮られるため補助吹出口37の内部は視認されない。
室内機11の運転時に風向装置50は、図7に示すように軸54を回転軸として回動する。例えば空気を正面方向に吹き出す場合には第1風向板がファンケース33と平行となる位置まで回動させる。この時、第2風向板52は第1風向板51と平行であることで空気を正面方向に導くとともに、正面からのユーザーの視線N3に対して補助吹出口37の内部を隠す役割も担い、運転時も補助吹出口37の内部を見られることはない。
次にファンユニット30、31の効果を説明する。室内機11が運転を開始すると、図4に示すように、上風向板20aと下風向板20bが回動し、吸込口16から吸い込んで冷媒と熱交換して冷気または暖気となった空気を空調室Rに吹き出すとともに、ファンユニット30、31が水平線軸32回りで回動する。その際に補助吹出口37も上下に変位して補助吹出口37から吹き出される気流の向きは変更されることができる。補助吹出口37の風向装置50はモータで変位して補助吹出口37から吹出される気流の向きを、水平方向に偏向させることができる。
たとえば冷房運転が設定されると、図9(a)に示すように本体ユニット12から熱交換されて風向板20で水平方向に吹き出された冷気CAは、室内空気よりも重いため徐々に下降する。その場合にファンユニット30、31を吹出口17よりも下方に向けて補助吸込口36から空気を吸い込み、補助吹出口37から下方に向けて吹き出す。補助吹出口37から吹き出された空気A1の流れにより、冷気CAはすぐに下降せずに空調室Rに広く吹きわたるとともに、ユーザーMには直接冷気が当たらないことで心地よい涼感を与えることができる。
また暖房運転が設定されると、図9(b)に示すように本体ユニット12から熱交換されて風向板20で下方方向に吹き出された暖気WAは、室内空気よりも軽いため徐々に上昇する。その場合にファンユニット30、31を吹出口17よりも上方に向けて補助吸込口36から空気を吸い込み、補助吹出口37から上方に向けて吹き出す。補助吹出口37から吹き出された空気A2の流れにより、暖気WAはすぐに上昇せずに空調室Rに広く吹きわたるとともに、ユーザーMには足元が温まり心地よい暖感を得ることができる。
空気調和機が運転を停止すると、ファンユニット30、31は上方に回動して図1に示す運転停止位置に戻る。そして風向装置50の第1風向板51は閉じられる。この状態では本体ユニット12とファンユニット30、31の間の隙間S1は第1風向板51で覆われることで視認されない。また補助吹出口37の隙間S3も第2風向板52が目隠しとなってファンユニット30の内側から塞がれるため視認されない。第1風向板51は吸込グリル23と連続した平面と見られることで美観にすぐれた意匠となる。
空気調和機の運転停止状態では、常に図1に示す位置にファンユニット30、31はあり第1風向板51は閉じられている。しかし、室内機11内部のフィルタ清掃ユニット25のメンテナンスや室内機11の清掃などで、人手により第1風向板51が閉じた状態でもファンユニット30、31が動かされることがあり得る。この場合、第1風向板51の先端部51aは本体ユニット12側に延出していることから、下方に回動した場合に第1風向板51は本体ユニット12の吸込グリル23よりも下部にある前面パネル22に衝突することで破損する可能性がある。そこで、図10に示すように本体ユニット12の吸込グリル23の下端に接する前面パネル22には上端が吸込グリル23と第1風向板51よりも背面側に位置し、下方に向けて徐々に前面側に傾斜する傾斜面26が設けられている。
第1風向板51を閉じたまま、ファンユニット30を下方に回動しようとすると、第1風向板51の先端部51aの背面側の下端面51a1は、傾斜面26に沿って徐々に前方に移動する。これにより第1風向板51が自然と開かれる。そして図11に示すように少し開かれた第1風向板51の下端面51a1は、傾斜面26を乗り越えて下方へ回動する。これにより第1風向板51の破損を回避することができる。
傾斜面26は前面パネル22に設ければよいが、本実施例では前面パネル22に組み合わされた飾り板28に設けている。飾り板28は前面パネル22の幅W2に合わせ吸込グリル23の下部に設けられ、表面に鏡面仕上げが成されたメタリック加工が施されたものである。傾斜面26をメタリック加工された飾り板28に設けたことで傾斜面26が光を反射して室内機11に高級感をもたらす。そして鏡面仕上げにより第1風向板51を閉じたままファンユニット30を下方に回動する場合に、第1風向板51の先端部51aの背面側の下端面51a1が滑らかに前方に移動することができる。
また室内機11は図12に示すように吸込グリル23の下端の底面23bにLEDランプの発光で運転状態を表示する表示部29を備える。表示部29は運転ランプは緑、タイマーランプは橙、ハイパワーランプは黄色等、発光される光の色の違いで運転状態を知らせる。そして発光した光がメタリック加工された飾り板28の傾斜面26で反射されることで、遠くからでも発光された光の色を視認することができ運転状態を認識することができる。
また、ファンユニット30、31にも運転停止時に飾り板28と揃うように飾り板28と同じメタリック処理をした飾り板38を設ける。これにより室内機11の全幅に飾り板28、38が連続して繋がるように見え、室内機11全体に高級感を与える。
以上のように、回動するファンユニット30、31を有する空気調和機1において、ファンユニット30、31は、補助吹出口37を覆うとともに本体ユニット12側に延出し前面パネル22と重なり合う第1風向板51を備えることで、ユーザーの視線N1からファンユニット30、31と、ファンユニット30、31を取り付ける本体ユニット12との隙間S1を隠し、一体の空気調和機1に見えるようして美観に優れ意匠性を向上させた空気調和機となる。
1:空気調和機、11:室内機、12:本体ユニット、17:吹出口
20:風向板、22:前面パネル、22a:側壁面、22b:突出部、23:吸込グリル、26:傾斜面、28:飾り板、29:表示部
30・31:ファンユニット、33:ファンケース、34:第1ファンケース、35:第2ファンケース、36:補助吸込口、37:補助吹出口、38:飾り板
40・41:側面カバー
50:風向装置、51:第1風向板、51a:先端部、52:第2風向板、54:軸、55:支持板
R:空調室

Claims (2)

  1. 直方体形状で前面に前面パネルを備えた本体ユニットと、前記本体ユニットの側面と隙間を設けて取り付けられ、前記本体ユニットの側面に交差する仮想の回転軸回りで上下方向に回動可能なファンユニットとからなる空気調和機であって、
    前記ファンユニットは前面に補助吹出口を備え、同補助吹出口には上下が軸支され左右に回動する風向装置を備え、同風向装置は板状に形成され前記補助吹出口を覆うとともに前記本体ユニット側に延出し前記前面パネルと重なり合う第1風向板を備えることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記前面パネルに着脱可能に取り付けられる吸込グリルは、左右の幅を前記前面パネルよりも狭く形成し、前記前面パネルは、前記第1風向板と前記吸込グリルの合わせ目にできる隙間を塞ぐ突出部を設けることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
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