JP6182882B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
前記本体ユニットは、前記空気調和機の運転停止状態の時に前記本体ユニットの前面側と前記ファンユニットの前記補助吹出口までを覆い隠す開閉パネルを備え、
前記空気調和機の運転状態の時に、前記開閉パネルは前方上方へ移動し、前記ファンユニットは回動して前記補助吹出口が前記吹出口よりも下方に突出することを特徴とする。
本体ユニット2は横長の矩形状であり、内部には本体と平行に横長のクロスフローファンタイプの第1送風ファン20と第1送風ファン20の周囲を囲む熱交換器21を備える。第1送風ファン20は本体ユニット2の片側で図示しない第1ファンモータに軸支される。第1ファンモータと熱交換器21は、ケーシング23に支えられ、ケーシング23は後述する吸込口24と吹出口25を結ぶ送風路26を形成する。
本体ユニット2の外郭は熱交換器21の前面側と天面を覆うメインフレーム27と、送風路26の出口である吹出口25に取り付けられ運転停止状態の時は吹出口25を塞ぐ上風向板28aと下風向板28bからなる風向板28と、下風向板28bよりも底面でケーシング23を塞ぐ底板29と、メインフレーム27の前面に覆い被さる前面パネル30で構成される。前面パネル30の前面には、開閉パネル31が設けられている。開閉パネル31の表面はフラットな面で構成され、室内機1の運転停止状態の時に、図1のように本体ユニット2の前面側とファンユニット50、51の前面側を覆い隠す。これにより在室者は前面視で開閉パネルと風向板28だけが視認でき、インテリアに馴染むシンプルな意匠が形成される。また、室内機1の運転状態の時には、開閉パネル31は図5(B)に示す本体ユニット2に設けられた図示しない駆動機構により開閉パネル31の裏面側に連結するアーム311が前方へ可動することで前方上方へ移動する。開閉パネル31が移動すると、前面パネル30の上部に設けた開口部30bが開かれ、この開口部30bとメインフレーム27に設けた開口とが吸込口24となる。
本体ユニット2の左右両側には、それぞれ側面カバー40、41を備える。側面カバー40、41は本体ユニット2と一体で本体ユニット2の側面の外郭を構成する部品でも良いし、別体の部品を本体ユニット2に取り付けてもよい。
側面カバー40は本体ユニット2の右側面側に備えられファンユニット50を取り付ける。側面カバー41は本体ユニット2の左側面側に備えられファンユニット51を取り付ける。側面カバー40と側面カバー41は略対称形であるため、ここでは側面カバー40について説明する。
側面カバー40は、図1と図3と図4に示すように本体ユニット2のメインフレーム27の天面27aと同一面となるように形成された天面部42と、天面部42に続いて形成され前面の中央まで延びる前面部421と、底板29と同一面となるように形成された底面部43と、前面パネル30の側面30aの端に取り付けられ側面30aと同一面になり本体ユニット2の側面を塞ぐ壁面部44と、天面部42と底面部43を結んだ垂直面に設けられ本体ユニット2の外壁面となる外壁面部45と、壁面部44と外壁面部45の内側を連結し、前面部421の下端421aと底面部43の前端43aを繋ぐ内壁面部46とからなり、壁面部44と外壁面部45と内壁面部46によりできる空間がファンユニット取付部47となる。
側面カバー40の前面部421と底面部43の間で前面から底面に掛けては開口部47aがある。
外壁面部45には中央に複数の桟48が設けられ、桟48と桟48の間の開口が補助吸込口49となる。補助吸込口49の前面寄りで桟48と外壁面部45の間の開口されたフィルター挿入口48aにはファンユニット用フィルター90が挿入される。
ファンユニット50、51は、図1と図3に示すように側面カバー40に取り付けられるファンユニット50と、側面カバー41に取り付けられるファンユニット51の一対のファンユニット50、51で構成される。ファンユニット50とファンユニット51は対称形であるため、ここではファンユニット50を説明する。
ファンユニット50は、本体ユニット2に対して回動可能となるように、側面カバー40の壁面部44に支持される。ここではファンユニット50は本体ユニット2の側面である壁面部44に交差し、第2送風ファン63を回転させる第2ファンモータ61の駆動軸61a線上に合わせた仮想の回転軸回りで図4から図6(B)に示すように水平位置から下方へ回動可能となる。本実施例においてファンユニット50の仮想の回転軸は水平軸線52とする。
ファンユニット50は、図3に示す駆動軸61aを備えた第2ファンモータ61を固定した図示しないモータ取付板が、側面カバー40の壁面部44に対向する左側面部505に固定される。モータ取付板には他に図示しないステッピングモータが固定され、ステッピングモータの回転でファンユニット50が水平線軸52を回動の中心として回動するようにした回動機構を備える。
ファンユニット50は、第2送風ファン63の周囲に送風路70を備える。送風路70は、図4においては第2送風ファン63に沿って徐々に半径を大きくして前方に延びるノズル71を備え出口側に補助吹出口54を有する。補助吹出口54はファンユニット50の前面側の前面部501に位置する。補助吹出口54には補助風向板60を備える。補助風向板60の上部には送風路70の壁を挟んで補助風向板60を駆動する補助風向板用モータ60aが備わる。
室内機1は図4においては運転停止状態となっており、補助吹出口54は開閉パネル31の裏面に近接する。一方、開閉パネル31は、本体ユニット2の前面側とファンユニット50の補助吹出口54までを覆い隠すことになる。
補助吹出口54が開閉パネル31の裏面に収容されることで、補助吹出口54を塞ぐ機構がなくても補助吹出口54内に埃が侵入することを防ぐことができるとともに、在室者からは補助吹出口54が視認されなくなり、室内機1の美観の向上が図れる。
また、図3に示すように側面カバー40の外壁面部45に対向するファンユニット50の右側面部504は平滑面で形成され、第2送風ファン63に合わせた円形の開口部55を有する。側面カバー40の補助吸込口49から取り込まれた室内空気は開口部55から第2送風ファン63に流入する。
また、壁面部44に対向するファンユニット50の左側面部505も平滑面で形成され上述したモータ取付板が備わる。
第1円周面507と第2円周面508は水平線軸52から延長された線上に設けた平面で交わり、この平面がファンユニット50の下方への回動を規制する下方規制壁56となる。
また、第2円周面508と第3円周面509は水平線軸52から延長された線上に設けた平面で交わり、この平面がファンユニット50の上方への回動を規制する上方規制壁57となる。尚、平面部506も同様に上方への回動を規制する規制壁の役割を成す。
尚、第1円周面507および第2円周面508に対向する面は、ファンユニット50の第2円周面508が回動できる空間461を設ける。また、図4から図6(B)までファンユニット50の下方規制壁56が下方へ60°回転した時に接する規制壁462を設ける。同様に、ファンユニット50の上方規制壁57に対向する規制壁463を設ける。
開閉パネル31の移動によりファンユニット50、51の補助吹出口54が現れる。補助吹出口54は補助吸込口49から取り込んだ室内空気Sを吹き出す。補助吹出口54には補助風向板用モータ60aで変位する補助風向板60が取り付けられる。補助風向板60は補助吹出口54から吹出される気流の向きを水平方向に偏向させることができる。
暖気95は、室内空気よりも軽いため徐々に上昇する。この場合にファンユニット50、51は吹出口25よりも上方に向けた補助吹出口54から室内空気Sを暖気95より上方に向けて吹き出す。室内空気Sは暖気95よりも冷たいため、暖気95は室内空気Sに抑えられてすぐに上昇せずに空調室Rに広く吹きわたるとともに、在室者Mには足元が温まり心地よい暖感を与えることができる。
開閉パネル31の移動により前方が開放されたファンユニット50、51は、水平線軸52回りで下流へ最大60°まで回動する。
補助吹出口54は本体ユニット2の吹出口25よりも下方に突出し、補助吸込口49から取り込んだ室内空気Sを補助吹出口54から吹き出す。補助吹出口54には補助風向板用モータ60aで変位する補助風向板60が取り付けられる。補助風向板60は補助吹出口54から吹出される気流の向きを下方向に偏向させることができる。
冷気96は、室内空気よりも重いため徐々に下降する。この場合にファンユニット50、51は吹出口25よりも下方に突出した補助吸込口54から室内空気Sを下方に向けて吹き出す。室内空気Sは冷気96よりも暖かいため、冷気96は室内空気Sに押し上げられてすぐに下降せずに空調室Rに広く吹きわたるとともに、在室者Mには直接冷気が当たらないことで心地よい涼感を与えることができる。
また、運転状態の時には開閉パネル31が補助吹出口54が現れる位置まで移動することで本体ユニット2の吸込口24を開放するとともに補助吹出口54も開放される。
さらに、ファンユニット50、51の回動時は補助吹出口54が本体ユニット2の吹出口25よりも下方へ突出した位置に移動することで、送風路70のノズル71が長くなり風力が強くなり吹き出したい方向へ確実に送風することができ、吹出口25から吹き出された冷気96に大きく影響を与える。
Claims (1)
- 吹出口を備えた本体ユニットと、前記本体ユニットの左右両側の少なくともどちらか一方に取り付けられ、前面側に補助吹出口を備え前記左右両側に交差する仮想の回転軸回りで水平位置から下方へ回動可能なファンユニットとからなる空気調和機であって、
前記本体ユニットは、前記空気調和機の運転停止状態の時に前記本体ユニットの前面側と前記ファンユニットの前記補助吹出口までを覆い隠す開閉パネルを備え、
前記空気調和機の運転状態の時に、前記開閉パネルは前方上方へ移動し、前記ファンユニットは回動して前記補助吹出口が前記吹出口よりも下方に突出することを特徴とする空気調和機。
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