JP4458826B2 - 空気調和機 - Google Patents

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    • F24F1/0057Indoor units, e.g. fan coil units characterised by mounting arrangements mounted in or on a wall

Description

本発明は、筐体内に取り込まれた空気を調和して室内に送出する空気調和機に関する。
図38は、特願2002−266437号に示される従来の空気調和機の室内機を示す側面断面図である。空気調和機の室内機1は通常、使用者の身長よりも高い位置に配置されており、キャビネット2により本体部が保持されている。キャビネット2は後方側面に爪部(不図示)が設けられ、室内の側壁W1に取り付けられた取付板(不図示)に該爪部を係合することにより支持される。
キャビネット2には上面側と前面側に吸込口4が設けられたフロントパネル3が着脱自在に取り付けられている。フロントパネル3の下端部とキャビネット2の下端部との間隙には、室内機1の幅方向に延びる略矩形の吹出口5が形成されている。
室内機1の内部には、吸込口4から吹出口5に連通する送風経路6が形成されている。送風経路6内には空気を送出する送風ファン7が配されている。フロントパネル3に対向する位置には、吸込口4から吸い込まれた空気に含まれる塵埃を捕集・除去するエアフィルタ8が設けられている。送風経路6中の送風ファン7とエアフィルタ8との間には、室内熱交換器9が配置されている。
室内熱交換器9は屋外に配される圧縮機(不図示)に接続されており、圧縮機の駆動により冷凍サイクルが運転される。冷凍サイクルの運転によって冷房時には室内熱交換器9が周囲温度よりも低温に冷却される。また、暖房時には、室内熱交換器9が周囲温度よりも高温に加熱される。
室内熱交換器9とエアフィルタ8との間にはキャビネット2内に取り込まれた空気の温度を検知する温度センサ61が設けられている。温度センサ61は吸込口4から吸引された空気の温度を検知し、使用者により設定された目標の室温(以下、「設定温度」という)との差に応じて冷凍サイクルの運転周波数および送風ファン7の送風量が制御されるようになっている。
室内熱交換機9の前後の下部には冷房または除湿時に室内熱交換器9から落下した結露を補集するドレンパン10が設けられている。前方のドレンパン10はフロントパネル3に取り付けられ、後方のドレンパン10はキャビネット2と一体に成形されている。
送風経路6内の吹出口5の近傍には、外部に臨んで上下方向の吹出角度を略水平方向と後方下方との間の任意方向に変更可能な横ルーバ11a、11bが設けられている。横ルーバ11a、11bの奥側には左右方向の吹出角度を変更可能な縦ルーバ12が設けられている。
上記構成の空気調和機において、空気調和機の暖房を開始すると、送風ファン7が回転駆動され、室外機(不図示)からの冷媒が室内熱交換器9へ流れて冷凍サイクルが運転される。これにより、室内機1内には吸込口4から空気が吸い込まれ、エアフィルタ8によって空気中に含まれる塵埃が除去される。
室内機1内に取り込まれた空気は室内熱交換器9と熱交換して加熱される。そして、送風経路6を通って縦ルーバ12及び横ルーバ11a、11bによって左右方向及び上下方向の向きが規制され、吹出口5から矢印Aに示すように前方下方に向けて調和空気が室内に送出される。
室内の温度と設定温度との差が所定温度よりも小さい場合等には、図39に示すように横ルーバ11a、11bにより風向が略真下方向に向けられる。これにより、吹出口5から矢印B1に示すように略真下方向に調和空気が送出され、居室内の床面に到達して床面に沿って床面全体に広がる。
また、暖気は比重が小さいため、吹出口5から送出された気流の一部は矢印B3に示すように巻き上げられて上昇する。その結果、ショートサーキットによる暖房能力低下や居室内の上部が暖められて下部が充分暖められない問題が生じる。
このため、特願2003−005378号には、図40に示すように吹出口5から後方に向けて調和空気を送出できる空気調和機が示されている。これにより、吹出口5から矢印Cに示すように後方下方へ送出される空気はコアンダ効果によって側壁W1に伝って床面に到達する。従って、下方に送出された暖気の上昇を防止して暖房効率及び快適性を向上できるようになっている。
また、特許文献1には、風向板の向きを可変して吹出口5から略真下方向に向けて調和空気を送出できる空気調和機が開示されている。
特許第3311932号
図41は上記従来の空気調和機により吹出口5から前方下方に調和空気を送出した場合の吹出口5近傍の静圧分布を示している。同図によると、吹出口5付近は均一な静圧分布になっている。しかしながら、吹出口5から略真下方向に調和空気を送出した場合には、送風経路6を流通する調和空気は横ルーバ11a、11bによって真下方向に約45°風向が変更される。図42はこの時の吹出口5近傍の静圧分布を示している。同図に示すように、送風経路6内には他の部分に比べて静圧が極めて高い高静圧部90(図39に斜線で示す)が生ずる。
送風経路6内を流通する調和空気が高静圧部90を通過する。言い換えれば、高静圧部90の静圧の等圧線と気流の流線とが交差して調和空気が流通する。このため、大きな圧力損失を引き起こし、送風効率が低下する。即ち、送風ファン7が同一の回転数の場合には最大風量時(上記前方下方吹出し時)の70〜80%程度に風量が減少する。つまり、高静圧部90の等圧線と気流とが交差し、気流が高静圧部90を通過する際に大きな圧力損失が生ずる。これが所謂曲がり損失の原因である。
また、吹出口5から後方下方に調和空気を送出した場合には、送風経路6を流通する調和空気は横ルーバ11a、11bによって後方下方に約90°風向が変更される。図43はこの時の吹出口5近傍の静圧分布を示している。同図に示すように、送風経路6内には図42に示した場合よりも静圧が高い高静圧部90(図40に斜線で示す)が生ずる。これにより、送風ファン7が同一の回転数の場合には最大風量時(上記前方下方吹出し時)の50〜60%程度に風量が減少する。
吹出口6から送出される風量が減少すると暖気の到達距離の短縮や側壁W1からの気流の剥離が生じて浮力による巻き上がりが増加する。このため、居室を隅々まで空気調和できなくなるとともに床面近傍の温度が上昇せず、使用者に不快感を与えるとともに局所的に使用者の体温を低下させて健康に害を与える。これを防止するために、送風ファン7の回転数を増加して調和空気を送出することにより風量を増加すると騒音が大きくなる問題があった。
また、送風経路6を下向きに構成して真下方向や後方下方への吹出し時の圧力損失を軽減して騒音を低下させることも考えられる。しかし、水平方向や前方への吹出し時に風量が低下するだけでなく、冷房運転時に横ルーバ11a、11bに結露が生じやすくなるという新たな問題が発生する。
また、特許文献1に開示された空気調和機によると、急激な風向変更を行うため風向板から気流が剥離し、所望の方向に風向を設定するのが困難となる。また、この場合も上記と同様に、風向板の近傍に高静圧部が生じ、気流と交差する等圧線が生じて圧力損失が大きくなるため風量が減少する。
本発明は、吹出口から送出される空気の風向を切り替えられる空気調和機において、居室の隅々まで調和空気を行き届かせることができるとともに騒音を低減できる空気調和機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、室内の空気を取り入れる吸込口と、前記吸込口から取り入れて調和された調和空気を室内に送出する吹出口と、調和空気を前記吹出口に導く送風経路と、前記吹出口の下部に回動可能に配される第1風向板と、前記吹出口の上部に回動可能に配される第2風向板とを備え、室内の壁面に取り付けられる空気調和機において、調和空気を前方下方に案内する前方案内部を前記送風経路に備え、調和空気を略真下方向または後方下方に送出する際に、第2風向板の一端を前記送風経路の上壁に当接させて位置決めするとともに他端を下方に向けて、かつこの他端を第1風向板の一端に連接させ、第1風向板の他端を下方に向けて配することにより、前記送風経路を流通する気流の進行方向前方を閉塞し、第1、第2風向板のなす角が前記送風経路側で鈍角になるとともに、第1、第2風向板の前記連接箇所が前記送風経路の下壁の終端と略同じ高さとなり、第1風向板は前記前方案内部の下側内壁の延長線上に交差して配されることを特徴としている。
この構成によると、空気調和機により例えば暖房運転を開始すると、第1、第2風向板は回動して吹出口から調和空気が真下方向または後方下方に送出される。調和空気はコアンダ効果によって壁面に沿って降下した後、床面上を流通して室内を循環する。送風経路を流通する調和空気は第1、第2風向板により進行方向前方を遮られて湾曲し、略真下方向または後方下方に送出される。
また本発明は、上記構成の空気調和機において、第1風向板は前記吹出口の少なくとも一部を遮蔽する遮蔽位置と、前記遮蔽位置から一方向に回動して前記吹出口から調和空気が後方下方に送出されるように気流を導く位置と、前記遮蔽位置から一方向に回動して前記吹出口から調和空気が前方下方に送出されるように気流を導く位置と、前記遮蔽位置から他方向に回動して前記吹出口から調和空気が前方下方に送出されるように気流を導く位置と、前記遮蔽位置から他方向に回動して前記吹出口から調和空気が水平方向に送出されるように気流を導く位置とをとることができることを特徴としている。
この構成によると、空気調和機は室内の壁面に取り付けられ、運転停止時等に第1風向板は遮蔽位置に配置されて吹出口が遮蔽される。空気調和機により例えば暖房運転を開始すると、第1風向板は一方向に回動して吹出口から調和空気が後方下方に送出される。調和空気はコアンダ効果によって壁面に沿って降下した後、床面上を流通して室内を循環する。また、更に一方向に回動して吹出口から調和空気が前方下方に送出される。また、例えば冷房運転を開始すると、第1風向板は他方向に回動して吹出口から調和空気が水平方向に送出される。調和空気はコアンダ効果によって天井面に沿って流通し、空気調和機に対向する壁面に沿って降下して室内を循環する。また、更に他方向に回動して吹出口から調和空気が前方下方に送出される。
また、本発明は上記構成の空気調和機において、調和空気を略真下方向または後方下方に送出する際に、第2風向板を第1風向板に当接して位置決めするとよい。
本発明によると、吹出口から調和空気を略真下方向または後方下方に送出する際に第1、第2風向板によって送風経路を流通する気流の進行方向前方を閉塞して気流を湾曲させるので、送風経路の静圧分布の等圧線を気流路に沿って形成して等圧線に交差しない気流を形成することができる。このため、気流にかかる圧力損失が低減して送風ファンの同一回転数時における風量を増加させることができる。従って、所望の風量を送出するのに必要な送風ファンの回転数を下げて騒音を低減することができる。また、吹出口の上部に回動可能に配される第2風向板を有するので、第1、第2風向板によって容易に風向を可変することができる。
また本発明によると、第1風向板を遮蔽位置から一方向に回動して後方下方に調和空気を送出し、更に一方向に回動して前方下方に調和空気が送出するので第1風向板の向きを迅速に可変できる。また、第1風向板を遮蔽位置から他方向に回動して水平方向に調和空気を送出し、更に他方向に回動して前方下方に調和空気が送出するので第1風向板の向きを迅速に可変できる。従って、迅速に快適な空気調和を行うことができる。
また本発明によると、第2風向板が第1風向板または送風経路の上壁に当接して位置決めされるので、簡単に第2風向板を位置決めして静圧分布の等圧線に沿った気流を形成することができる。
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明する。説明の便宜上、以下の各実施形態において前述の図38〜図43に示す従来例と同一の部分については同一の符号を付している。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態の空気調和機を示す側面断面図である(後述する図5のD断面を示している)。空気調和機の室内機1は、キャビネット2により本体部が保持されており、キャビネット2には上面側と前面側に吸込口4が設けられたフロントパネル3が着脱自在に取り付けられている。
キャビネット2は後方側面に爪部(不図示)が設けられ、居室の側壁W1に取り付けられた取付板(不図示)に該爪部を係合することにより支持される。フロントパネル3の下端部とキャビネット2の下端部との間隙には、吹出口5が設けられている。吹出口5は室内機1の幅方向に延びる略矩形に形成され、前方下方に臨んで設けられている。
室内機1の内部には、吸込口4から吹出口5に連通する送風経路6が形成されている。送風経路6内には空気を送出する送風ファン7が配されている。送風ファン7として、例えば、クロスフローファン等を用いることができる。送風経路6は送風ファン7により送出される空気を前方下方に案内する前方案内部6aを有している。前方案内部6aには左右方向の吹出角度を変更可能な縦ルーバ12が設けられている。
吹出口5には回動可能に支持される風向可変部112a、112bが設けられる。風向可変部112bは前方案内部6aの下壁を延長し、駆動モータ(不図示)の駆動によって回転する回動軸112fによりキャビネット2に枢支されている。回動軸112fには上腕112cが回動可能に連結され、上腕112cには腕関節112eを介して下腕112dが回動可能に連結されている。風向可変部112a(第1風向板)は吹出口5に配されるとともに駆動モータ(不図示)によって回転する回動軸112gにより下腕112dに回動可能に支持され、駆動モータの駆動によって向きを替えて風向を可変する風向板から成っている。
また、送風経路6内には前方側の風向可変部112a近傍の静圧を検知する静圧検知センサ(不図示)が設けられている。静圧検知センサの検知により風向可変部112a近傍の静圧が所定値になるように風向可変部112a、112bを配置できるようになっている。
尚、静圧検知センサを用いて風向可変部112a近傍の静圧が所定値になるように風向可変部112a、112bを可変し、風向可変部112a、112bの位置をデータベースとして記憶してもよい。これにより、運転条件に応じたデータをデータベースから取りだして風向可変部112a、112bを所定位置に配置でき、静圧検知センサを省くことができる。
フロントパネル3に対向する位置には、吸込口4から吸い込まれた空気に含まれる塵埃を捕集・除去するエアフィルタ8が設けられている。送風経路6中の送風ファン7とエアフィルタ8との間には、室内熱交換器9が配置されている。室内熱交換器9は屋外に配される圧縮機(不図示)に接続されており、圧縮機の駆動により冷凍サイクルが運転される。
冷凍サイクルの運転によって冷房時には室内熱交換器9が周囲温度よりも低温に冷却される。また、暖房時には、室内熱交換器9が周囲温度よりも高温に加熱される。尚、室内熱交換器9とエアフィルタ8との間には吸い込まれた空気の温度を検知する温度センサ61が設けられ、室内機1の側部には空気調和機の駆動を制御する制御部(不図示)が設けられている。室内熱交換機9の前後の下部には冷房または除湿時に室内熱交換器9から落下した結露を補集するドレンパン10が設けられている。
上記構成の空気調和機において、空気調和機の運転を開始すると、送風ファン7が回転駆動され、室外機(不図示)からの冷媒が室内熱交換器9へ流れて冷凍サイクルが運転される。これにより、室内機1内には吸込口4から空気が吸い込まれ、エアフィルタ8によって空気中に含まれる塵埃が除去される。
室内機1内に取り込まれた空気は室内熱交換器9と熱交換し、冷却または加熱される。
室内熱交換器9で冷却または加熱された調和空気は、縦ルーバ12及び風向可変部112a、112bによって左右方向および上下方向に向きを規制され、矢印Aに示すように前方下方に向けて室内に送出される。これにより、室内機1は前方下方に調和空気を送出する前方下方吹出しの状態になる。
このとき、風向可変部112aは前方案内部6aを流通する気流に沿って配置され、風向可変部112bは送風経路6の下壁を略直線的に延長するように配置される。これにより、風向可変部112a、112bは前方案内部6aを流通する気流に沿った流路を形成する。また、風向可変部112bによって送風経路6が下流に行くほど断面積が拡大するように形成される。このため、風向可変部112bが所謂ディフューザとして作用し、風向可変部112a、112bに面して流通する気流の運動エネルギーが静圧に変換される。従って、吹出口5から送出される調和空気の風量が増加されるようになっている。
空気調和機の運転開始直後は速やかに室内の空気を循環させる必要がある。このため、送風ファン7の回転速度を高くして室内熱交換器9で熱交換された空気は吹出口5から勢いよく送出される。これにより、調和空気は吹出口5から前方下方に例えば風速約6〜7m/秒で矢印Aに示すように送出され、居室内を循環する。
また、暖房運転の場合には暖房運転を開始して一定時間経過後または吸込口4より取込んだ空気の温度と設定温度との差が所定温度よりも小さい時に図2に示すように風向可変部112a、112bが配置される。そして、吹出口5から矢印Cに示すように後方下方(壁方向)に例えば風速約5〜6m/秒で調和空気を送出する。
送風経路6の上壁を延長する風向可変部112aは送風経路6内に面した側が凹に形成され、前方案内部6aを流通する気流の進行方向前方を閉塞する。送風経路6の下壁を延長する風向可変部112bは送風経路6内に面した側が凸に形成される。また、風向可変部112a、112bの下流側の端部は後方下方に向けて配置される。これにより、前方案内部6aを流通する気流が風向可変部112a、112bにより湾曲され、後方下方に導かれる。
風向可変部112aの内面側には風向可変部112aに接して前方案内部6aの静圧よりも高圧の高静圧部90が形成される。送風経路6の静圧を検知する静圧検知センサ(不図示)の検知結果によって風向可変部112a、112bは位置調整され、高静圧部90の等圧線が風向可変部112aに面して流通する気流に沿って形成されている。即ち、高静圧部90の等圧線は前方案内部6aの終端と風向可変部112aの終端とを結ぶ線に略平行に形成され、高静圧部90近傍で気流が等圧線に略平行になっている。
このため、高圧部90が流体力学的な壁面として作用し、風向可変部112a、112bによって調和空気の送出方向を滑らかに可変して圧力損失の増加を抑制することができる。従って、風量を減少させずに調和空気を後方下方に送出することができる。尚、調和空気を略真下方向に送出する際も上記と同様に風向可変部112a、112bの向きによって高静圧部90の等圧線を気流に沿って形成し、風量を減少させずに調和空気を略真下方向に送出することができる。
図3は本実施形態の空気調和機の室内機1の送風ファン7の回転数と風量の関係を示している。縦軸は風量(単位:m3/min)を示し、横軸は送風ファン7の回転数(単位:rpm)を示している。また、図中、K1は吹出風向が後方下方(壁方向吹出し、図2参照)のときを表わしている。比較のため、K2、K3、K4はそれぞれ従来の空気調和機において吹出風向が前方下方(最大風量時、図38参照)、真下方向(図39参照)、後方下方(図40参照)のときを表わしている。
同図によると、従来の空気調和機(K2、K3、K4)においては、吹出口5近傍での風向変更角度が大きいほど同一回転数時の風量が減少している。これは、高静圧部90を気流が通過する際の圧力損失のためであり、気流が通過する高静圧部90の静圧が高いほど圧力損失も高くなって風量が減少するからである。
これに対し、本実施形態(K1)は吹出風向が後方下方(壁方向吹出)であるにもかかわらず、風向を変更しない場合の前方下方吹出し時(K2)と略同等の風量を得ることができる。従って、後方下方吹出し時の送風効率を大幅に向上させることができる。
図4は本実施形態の空気調和機の室内機1の送風ファン7の風量と騒音との関係を示している。縦軸は騒音(単位:dB)を示し、横軸は風量(単位:m3/min)を示している。また、上記と同様に、図中、K1は吹出風向が後方下方(壁方向吹出し、図2参照)のときを表わし、K2、K3、K4はそれぞれ従来の空気調和機において吹出風向が前方下方(最大風量時、図38参照)、真下方向(図39参照)、後方下方(図40参照)のときを表わしている。
同図によると、従来の空気調和機(K2、K3、K4)においては、吹出口5近傍での風向変更角度が大きいほど同一風量時の騒音が増加している。これは、高静圧部90を気流が通過する際の圧力損失のための風量減少によるものであり、気流が通過する高静圧部90の静圧が高いほど圧力損失も高くなって風量が減少する。その結果、所望の風量を確保するために送風ファン7の回転数を高くする必要が生じ、騒音が増加するからである。
これに対し、本実施形態(K1)は吹出風向が後方下方(壁方向吹出)であるにもかかわらず、風向を変更しない場合の前方下方吹出し時(K2)と略同等の騒音を実現することができる。従って、後方下方吹出し時の静音性を大幅に向上させることができる。
図2において、高静圧部90は略弓形の二尖点曲線に形成され、高静圧部90は略弓形を形成する弧の中央部が静圧の最高値になっている。これにより、高静圧部90の上流側と下流側とが略対称な静圧分布になっている。従って、気流が等圧線に沿ってよりスムーズに流通して圧力損失をより低減し、空気調和機から送出される調和空気の風量をさらに増加することができる。
この時、前方案内部6aの上壁と風向可変部112aとの接触部分が滑らかな曲面にならないため高静圧部90には渦25が発生して送風効率がやや低下する。しかしながら、従来よりも圧力損失の増加を抑制して送風効率を向上することができる。
更に、風向可変部112aの前方案内部6aに面した側の内壁は、下流へ行くほど下方に向かうように形成されるとともに、前方案内部6aの下壁を吹出口5のさらに外側に延長した仮想面98と交差するように配置されている。これにより、風向可変部112aの下端部が仮想面98よりも下方に配され、気流が略真下方向または後方下方に確実に導かれる。従って、意図しない方向に気流が送出されず、信頼性の高い空気調和機を得ることができる。
図5は後方下方吹出し時の居室R内の気流の挙動を示している。調和空気は側壁W1に沿って下降して矢印Cに示すように床面F、側壁W1に対向する側壁W2、天井壁Sを順次伝って吸込口4に戻る。これにより、送出された暖気の巻き上がりを防止してショートサーキットによる暖房効率の低下を防止できるとともに、居室Rの下部を充分暖めて快適性を向上させることができる。
暖房運転において、吸込口4より取込んだ空気の温度と設定温度との温度差が小さくなったことを温度センサ61により検知すると、送風ファン7の調整により徐々に送風量が低下される。送風量が低下しても、室内機1から下方に送出された調和空気(暖気)はコアンダ効果により巻き上がらずに側壁W1に沿って下降し続け、居住空間に直接降り注がずに床面Fを伝って足元に到達する。従って、使用者に直接風が当たることによる不快感もなく快適性が向上する。
更に、使用者に直接風が当たることによる不快感がなく、同時に静音化が確保されているため、吸込口4より取込んだ空気の温度と設定温度との温度差が小さくなっても風量を低下させる必要がない。従って、常に大風量の調和空気を居室R内に供給し続けることができる。
上記構成の空気調和機により冷房運転を開始すると、風向可変部112a、112bは図6に示すように配置される。即ち、風向可変部112aは上腕112c、下腕112dが伸びた状態で前方案内部6aに沿って先端を前方下方に向けて下面側が凸になるように配置される。
風向可変部112bは吹出口5から送出される気流から退避してキャビネット2の下方に収納される。そして、調和空気を矢印Aに示すように前方下方に送出する。これにより、暖房運転時の前方下方吹出し(図1参照)よりも上方に調和空気を送出し、温度の低い調和空気が自重により降下して室内に拡散されるようになっている。また、風向可変部112bをキャビネット2の下方に収納することにより、冷房時の風向可変部112bへの発露を防止できる。
冷房運転を開始して一定時間が経過した場合や吸込口4より取込んだ空気の温度と設定温度との差が所定温度よりも小さい場合には、図7に示すように風向可変部112a、112bが配置される。即ち、風向可変部112aは上腕112c、下腕112dが伸びた状態で下面側が凸になるとともに、上流側の端部が送風経路6を流通する気流に略平行かつ気流を二分し、下流側の端部が水平方向前方を向くように配置される。
また、風向可変部112bは吹出口5から送出される気流から退避してキャビネット2の下方に収納される。そして、吹出口5から矢印Dに示すように水平方向に例えば風速約5〜6m/秒で調和空気が送出される。
図8は空気調和機の運転停止時の状態を示している。空気調和機の運転を停止すると、上腕112c、下腕112dが折り畳まれた状態になり風向可変部112bが送風経路6内に配され、風向可変部112aは吹出口5が遮蔽した遮蔽位置に配される。これにより、室内機1の内部を視認できないようになっている。
尚、使用者によるリモートコントローラ(不図示)の操作によって、縦ルーバ12及び風向可変部112a、112bの位置を可変できるようになっている。これにより、調和空気の風向を使用者により任意に選択することができる。
本実施形態によると、吹出口から調和空気を真下方向または後方下方に送出する際に、風向可変部112a、112bに面して流通する気流が前方案内部6aを流通する気流に対して湾曲する。そして、風向可変部112a、112bに接する高静圧部90の等圧線が送風経路6を湾曲して流通する気流の主流の流線と交わらないため、該気流にかかる圧力損失を大幅に低減することができる。その結果、大きな風向の変更にもかかわらず大風量の調和空気を送出することができる。尚、高静圧部90では主流から分かれた低速かつ低エネルギーの気流が風向可変部112aに沿って流通しているため、圧力損失に対する影響が少なくなっている。
また、風向可変部112a、112bに面して流通する調和空気の主流は高静圧部90と送風経路6の下壁面とに囲まれた空間を流通する。即ち、高静圧部90により流路の壁面が形成される。従って、気流が風向可変部112aと接していないので粘性による損失が低減され、更に風量を増加することができる。
また、風向可変部112aによって前方案内部6aを流通する気流の進行方向前方を閉塞することによって容易に気流に沿った等圧線を有する高静圧部90を形成することができる。
また、高静圧部90は流路の壁面を成し、高静圧部90により調和空気の流路を絞ってノズル形状を成して流路面積を前方案内部6aよりも狭くなる。このため、ノズルの作用により高エネルギーの流体が吹出口5から送出される。その結果、高静圧部90に隣接する気流の風速が大きく変化せず、気流の静圧変動を抑制して気流がよりスムーズに流れて圧力損失をより低減できる。従って、空気調和機から送出する調和空気の風量をより増加させることができる。
また、高静圧部90により絞られて一端狭くなった流路面積が風向可変部112a、112bの下流側で再度拡大されている。これにより、流路は下流に行くに従い一旦断面積が減少して最小断面積部(以下「のど部」という)が形成される。このため、拡大された流路によって所謂ディフューザが構成され、送風ファン7の静圧上昇を補助して更に風量を増加することができる。また、流路ののど部には高静圧部90が発生せず圧力損失が生じないため、その位置で流路を湾曲することにより、圧力損失が生じない湾曲部を形成することができる。
また、風向可変部112a(第1風向板)は図8に示す遮蔽位置から暖房運転時に図中、時計回りに回動して図1、図2の状態に配置される。これにより、暖房運転時において前方下方と後方下方との風向可変が迅速に行われる。また、冷房運転時には暖房運転時とは図中、反時計回りに回動して図6、図7の状態に配置される。これにより、冷房運転時において前方下方と水平方向との風向可変が迅速に行われる。従って、快適な空気調和を迅速に行うことができる。尚、除湿運転時では冷房運転時と同様に風向可変部112a、112bを配置するとよい。
本実施形態の他の態様として、空気調和機を所謂コーナーエアコンのように構成してもよい。即ち、図9に示すように、室内機1bを居室Rの隣接する二側壁W3、W4が交差したコーナーLの天井壁Sに接する位置に取り付けてもよい。この場合においても、吹出口からコーナーLに向けて後方下方に調和空気を吹き出すことにより、調和空気はコーナーL及び側壁W3、W4に沿って下降し、矢印Cに示すように床面F、側壁W3、W4に対向する側壁W5、W6、天井壁Sを順次伝って吸込口4に戻る。これにより暖気が居室R内を循環して暖房運転が行われる。従って、上記と同様の効果を得ることができる。
<第2実施形態>
次に、図10は第2実施形態の空気調和機の室内機1を示す側面断面図である。前述の図1〜図9に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は第1実施形態の風向可変部112a、112bに替えて回動可能に支持される風向可変部113a、113b、113cが設けられる。また、送風経路6の上壁は吹出口5近傍で上方に向けて傾斜している。その他の部分は第1実施形態と同様である。
風向可変部113cは前方案内部6aの下壁を延長し、駆動モータ(不図示)の駆動によって回転する回動軸113fによりキャビネット2に枢支されている。風向可変部113a(第2風向板)、113b(第1風向板)は吹出口5に配されるとともに駆動モータ(不図示)によって回転する回動軸113d、113eにより回動可能に支持され、駆動モータの駆動によって向きを替えて風向を可変する風向板から成っている。
また、風向可変部113b、113cは断面形状が湾曲しており、一面が凸状の曲面に形成されるとともに他面が凹状の曲面に形成される。風向可変部113aは一面(図中、下面)が略平面になっており他面(図中、上面)が緩やかな凸状の曲面に形成され、略中央部付近を回転軸113dで軸支されている。
上記構成の空気調和機において、暖房運転を開始すると風向可変部113a、113b、113cは同図に示すように配置される。即ち、風向可変部113aは回転軸113dの駆動により後方下方に面して平面側が配され、前方上方に面して曲面側が配置される。風向可変部113bは回転軸113eの駆動により上流側端部は送風経路6を流通する気流に略平行かつ気流を二分して配される。また、風向可変部113bの前方上方側が凸に配置され、下流側の端部は前方下方に向けられる。
風向可変部113cは先端を下方に向けて送風経路6側が凸になるように配置される。そして、調和空気を矢印Aに示すように前方下方に送出する。これにより、室内機1は前方下方に調和空気を送出する前方下方吹出しの状態になる。
また、風向可変部113cは送風経路6側が凸になっているため、調和空気の流路が下流に行くほど断面積が拡大されている。これにより、この部分を気流が流通すると運動エネルギーが静圧に変換され、所謂ディフューザとして作用する。このため、送風ファン7の風量を増加するようになっている。
また、図11に示すように風向可変部113a、113cにより吹出口5を絞ることもできる。即ち、風向可変部113aは前方上方に面して平面側が配され、後方下方に面して曲面側が配される。風向可変部113cは図10よりも上向きに配置され、風向可変部113aとの間に形成される調和空気の流路面積が縮小される。風向可変部113bは風向可変部113a、113cの間を流通する気流に沿って配置される。
これにより、風向可変部113a、113cの間を気流が流通すると静圧が運動エネルギーに変換される。従って、送風ファンの風量が減少して吹出し風速が増加し、気流の到達距離を延長することができる。
暖房運転を開始して一定時間が経過した場合や吸込口4より取込んだ空気の温度と設定温度との差が所定温度よりも小さい場合には、図12に示すように風向可変部113a、113b、113cが配置される。即ち、風向可変部113aは駆動モータの駆動によって平面側を前面に向け、風向可変部113bに一端部が当接して位置決めされる。これにより、風向可変部113bが送風経路6の上壁を延長する位置に配される。
風向可変部113bは送風経路6側が凹になるように先端が後方下方に向けて配される。風向可変部113cは送風経路6側が凸になるように先端が後方下方に向けられて配される。
これにより、前方案内部6aを流通する気流の進行方向前方が風向可変部113a、113bにより閉塞され、風向可変部113a、113bに接した二尖点曲線から成る略弓形の高静圧部90が形成される。高静圧部90の等圧線は第1実施形態と同様に風向可変部113a、113b、113cに面した調和空気の流通方向に沿って形成される。このため、高静圧部90が流体力学的な壁面となり、調和空気が送出方向を滑らかに可変して吹出口5から後方下方に送出される。
この時、前方案内部6aの上壁と風向可変部113aとの接触部分が滑らかな曲面により形成されないため高静圧部90には渦25が発生して送風効率がやや低下する。しかしながら、従来よりも圧力損失の増加を抑制して送風効率を向上することができる。
また、高静圧部90によって流路が絞られ、下流側で再度流路が拡大されている。更に、風向可変部113bは、前方案内部6aの下壁を吹出口5のさらに外側に延長した仮想面98と交差するように配置される。従って、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
尚、図13に示すように、風向可変部113aの平面側を送風経路6に面して配置してもよい。これにより、前面パネル3に沿って風向可変部113a、113bが配され、室内機1の美観が向上する。この時、高静圧部90は前方上方に傾斜した送風経路6の上壁と風向可変部113a、113bにより囲まれて形成されるため高静圧部90内に発達する渦25が大きくなる。このため、図12の場合に比して送風効率がやや若干低下するが従来よりも圧力損失の増加を抑制することができる。
また、図14に示すように、風向可変部113b、113cの先端を略真下方向に向けて吹出口5から略真下方向に調和空気を送出してもよい。この時、図15に示すように前面パネル3に沿って吹出口5を遮蔽する上部遮蔽位置に風向可変部113aを配置すると室内機1の美観が向上する。
また上記構成の空気調和機において冷房運転を開始すると、風向可変部113a、113b、113cは図16に示すように配置される。即ち、風向可変部113aは前方案内部6aを流通する気流に沿って平面側が前方上方に面して配置される。風向可変部113bは前方案内部6aを流通する気流に略平行かつ気流を二分して下に凸に配される。これにより、前述の図10に対して約180゜反転して配置されている。風向可変部113cは吹出口5から送出される気流から退避してキャビネット2の下方に配される。
そして、調和空気を矢印Aに示すように前方下方に送出する。これにより、暖房運転時の前方下方吹出しよりも上方に調和空気を送出し、温度の低い調和空気が自重により降下して室内に拡散される。
尚、風向可変部113aを前述の図10に示すように後方下方に面して平面側を配置すると上方に気流が流れず風向可変部113aに結露が生じる。このため、風向可変部113aの平面側を上面にすることにより回動軸113dよりも下方に風向可変部113aが配置される。これにより、風向可変部113aの両面に沿って低温の調和空気が流通し、風向可変部113aの結露を防止することができる。
冷房運転を開始して一定時間が経過した場合や吸込口4より取込んだ空気の温度と設定温度との差が所定温度よりも小さい場合には、図17に示すように風向可変部113a、113b、113cが配置される。即ち、風向可変部113aは前方案内部6aを流通する気流に沿って平面側が後方上方に面して配置される。風向可変部113bは前方案内部6aを流通する気流に略平行かつ気流を二分して下に凸に配される。風向可変部113cは吹出口5から送出される気流から退避してキャビネット2の下方に配される。
これにより、調和空気は吹出口5から矢印Eに示すように前方上方に例えば風速約5〜6m/秒で送出される。室内に送出された調和空気は図18に示すように、居室Rの天井に到達する。その後、コアンダ効果により天井面Sから室内機1に対向する壁面W2、床面F、室内機1側の壁面W1を順次伝って室内機1の両側方から吸込口4に吸い込まれる。
従って、使用者に常に冷たい風や暖かい風が当たることがなく、使用者の不快感を防止して快適性を向上することができる。更に、冷房時には局所的に使用者の体温を低下させることがなく健康上の安全性を向上することができる。またこのとき、気流が居室R全体を大きく攪拌するので、居室R内の温度分布が設定温度付近で均一になる。即ち、居室Rの上方の一部を除いて、使用者の居住領域全体が設定温度に略一致して温度ばらつきが小さく直接風もほとんど使用者に当たることのない快適空間を得ることができる。また、風向可変部113cをキャビネット2の下方に収納することにより、冷房時の風向可変部113cへの発露を防止できる。
更に、図19に示すように、風向可変部113aの向きを水平にすると、矢印Dに示すように調和空気を吹出口5から水平方向に送出することができる。尚、前述の図16に示す前方下方吹出し時に風向可変部113bを下に凸に配置することにより、前方上方吹出し時(図17参照)及び水平方向吹出し時(図18参照)においてスムーズに風向可変部113bを配置することができる。
図20は空気調和機の運転停止時の状態を示している。空気調和機の運転を停止すると、風向可変部113cが送風経路6内に配置され、風向可変部113a、113bにより吹出口5が遮蔽され、それぞれ上部遮蔽位置、遮蔽位置に配置される。これにより、室内機1の内部を視認できないようになっている。
また、前面パネル3に沿って風向可変部113aを配置し、風向可変部113aの下端とキャビネット2の底面とを繋ぐように風向可変部113bを配置すると、室内機1の美観を向上することができる。尚、使用者によるリモートコントローラの操作によって、縦ルーバ12及び風向可変部113a、113b、113cの位置を可変できるようになっている。
本実施形態によると、風向可変部113b(第1風向板)は図20に示す遮蔽位置から暖房運転時に図中、時計回りに回動して図10〜図15の状態に配置される。これにより、暖房運転時において前方下方、後方下方、真下方向の風向可変が迅速に行われる。また、冷房運転時には暖房運転時とは図中、反時計回りに回動して図16、図17、図19の状態に配置される。これにより、冷房運転時において前方下方、水平方向、前方上方の風向可変が迅速に行われる。従って、快適な空気調和を迅速に行うことができる。尚、除湿運転時では冷房運転時と同様に風向可変部113a、113b、113cを配置するとよい。
また、風向可変部113a(第2風向板)は図20に示す上部遮蔽位置に対して図中、反時計回りに回動して前方下方(図10、図11、図16参照)、後方下方(図12参照)、真下方向(図14参照)、前方上方(図17参照)、水平方向(図19参照)にそれぞれ容易に調和空気を送出することができる。更に、風向可変部113aを上部遮蔽位置に配置して美観を損ねずに後方下方(図13参照)、真下方向(図15参照)に調和空気を送出することができる。
<第3実施形態>
次に、図21は第3実施形態の空気調和機の室内機1を示す側面断面図である。前述の図10〜図20に示す第2実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は第2実施形態の風向可変部113a、113b、113cに替えて風向可変部114a、114bが設けられる。その他の部分は第2実施形態と同様である。
風向可変部114a(第2風向板)、114b(第1風向板)は吹出口5に配され、両面が平面の平板から成っている。回動軸114c、114dは風向可変部114a、114bを回動可能に支持し、駆動モータ(不図示)によって回転する。これにより、風向可変部114a、114bは駆動モータの駆動によって向きを替えて風向を可変する風向板から成っている。また、回動軸114cは風向可変部114aの略中央に設けられ、回動軸114dは風向可変部114bの端部に設けられる。
上記構成の空気調和機において、暖房運転を開始すると風向可変部114a、114bは同図に示すように配置される。即ち、風向可変部114a、114bは前方案内部6aを流通する気流に沿って配置される。この時、風向可変部114bは回動軸114d側の端部が後方になるように配置されている。そして、調和空気を矢印Aに示すように前方下方に送出する。これにより、室内機1は前方下方に調和空気を送出する前方下方吹出しの状態になる。
暖房運転を開始して一定時間が経過した場合や吸込口4より取込んだ空気の温度と設定温度との差が所定温度よりも小さい場合には、図22に示すように風向可変部114a、114bが配置される。即ち、風向可変部114aは駆動モータの駆動によって一端が送風経路6の上壁に近接して上壁を下方へ延長するように配される。風向可変部114aの他端部は回動軸114dに近接して下方に向けて配される。風向可変部114bは先端が後方下方に向けて配される。
これにより、前方案内部6aを流通する気流の進行方向前方が風向可変部114a、114bにより閉塞され、風向可変部114a、114bに接した高静圧部90が形成される。高静圧部90の等圧線は第1、第2実施形態と同様に風向可変部114a、114bに面した調和空気の流通方向に沿って形成される。このため、高静圧部90が流体力学的な壁面となり、調和空気が送出方向を滑らかに可変して吹出口5から後方下方に送出される。
また、高静圧部90によって流路が絞られ、下流側で再度流路が拡大されている。更に、風向可変部114bは前方案内部6aの下壁を吹出口5から外側に延長した仮想面98と交差するように配置される。従って、第1、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。尚、高静圧部90は第1、第2実施形態のように略弓形を成さないためやや送風効率が劣化するが、従来よりも圧力損失を低減して送風効率を向上できる。
また、図23に示すように、風向可変部114aを前面パネル3に沿った上部遮蔽位置に配置すると室内機1の美観が向上する。この時、前方案内部6aの上壁と風向可変部114aとの接触部分が滑らかな曲面により形成されないため高静圧部90には渦25が発生して送風効率がやや低下する。しかしながら、従来よりも圧力損失の増加を抑制して送風効率を向上することができる。
また、図24に示すように風向可変部114bの先端を略真下方向に向けて吹出口5から略真下方向に調和空気を送出してもよい。この時、図25に示すように、前面パネル3に沿って風向可変部114aを配置すると室内機1の美観が向上する。
また、図26に示すように、風向可変部114bを軸側の端部が前方になるように配置して前方吹出しを行ってもよい。しかしながら、前述の図21において前方下方吹出し時に風向可変部114bの軸側の端部を後方に配置することによって、後方下方吹出し時(図22、図23参照)や略真下方向に送出する際(図24、図25参照)に風向可変部114bをスムーズに移動させることができるのでより望ましい。
また、上記構成の空気調和機において冷房運転を開始すると、風向可変部114a、114bは図27に示すように配置される。即ち、風向可変部114a、114bは前方案内部6aを流通する気流に沿って前方下方に傾斜して配置される。この時、風向可変部114aは前述の図21、図26に示す暖房運転の前方下方吹出し時よりも前端が上方に配される。これにより、風向可変部114aの両面を気流が通過して低温の調和空気による風向可変部114a表面の結露を防止することができる。
また、風向可変部114bは回動軸114d側の端部が前方になるように配置されている。そして、調和空気を矢印Aに示すように前方下方に送出する。これにより、室内機1は前方下方に調和空気を送出する前方下方吹出しの状態になる。
冷房運転を開始して一定時間が経過した場合や吸込口4より取込んだ空気の温度と設定温度との差が所定温度よりも小さい場合には、図28に示すように風向可変部114a、114bが配置される。即ち、風向可変部114aは前端が後端よりも上方に配され、吹出口5近傍で上方に傾斜した送風経路6の上壁に略平行になっている。風向可変部114bは軸側の端部が開放側の端部よりも前方下方になるように配される。
これにより、調和空気は吹出口5から矢印Eに示すように前方上方に例えば風速約5〜6m/秒で送出される。室内に送出された調和空気は前述の図18と同様に居室Rの天井に到達する。その後、コアンダ効果により天井面Sから室内機1に対向する壁面W2、床面F、室内機1側の壁面W1を順次伝って室内機1の両側方から吸込口4に吸い込まれる。従って、第2実施形態と同様に、快適性や安全性を向上することができる。
更に、図29に示すように、風向可変部114aの向きを水平にすると、矢印Dに示すように調和空気を吹出口5から水平方向に送出することができる。尚、前述の図27に示す前方下方吹出し時に風向可変部114bの軸側を前方に配置することにより、前方上方吹出し時(図28参照)及び水平方向吹出し時(図29参照)にスムーズに風向可変部114bを配置することができる。
図30は空気調和機の運転停止時の状態を示している。空気調和機の運転を停止すると、風向可変部114a、114bはそれぞれ上部遮蔽位置、遮蔽位置に配置され、吹出口5が遮蔽される。これにより、室内機1の内部を視認できないようになっている。また、前面パネル3に沿って風向可変部114aを配置し、風向可変部114aの下端とキャビネット2の底面とを繋ぐように風向可変部114bを配置すると、室内機1の美観を向上することができる。尚、使用者によるリモートコントローラの操作によって、縦ルーバ12及び風向可変部114a、114bの位置を可変できるようになっている。
本実施形態によると、風向可変部114b(第1風向板)は図30に示す遮蔽位置から暖房運転時に図中、時計回りに回動して図21〜図25の状態に配置される。これにより、暖房運転時において前方下方、後方下方、真下方向の風向可変が迅速に行われる。また、冷房運転時には暖房運転時とは図中、反時計回りに回動して図27、図28、図29の状態に配置される。これにより、冷房運転時において前方下方、水平方向、前方上方の風向可変が迅速に行われる。従って、快適な空気調和を迅速に行うことができる。尚、除湿運転時では冷房運転時と同様に風向可変部114a、114bを配置するとよい。
また、風向可変部114a(第2風向板)は図30に示す上部遮蔽位置に対して図中、反時計回りに回動して前方下方(図21、図26、図27参照)、後方下方(図22参照)、真下方向(図24参照)、前方上方(図28参照)、水平方向(図29参照)にそれぞれ容易に調和空気を送出することができる。更に、風向可変部114aを上部遮蔽位置に配置して美観を損ねずに後方下方(図23参照)、真下方向(図25参照)に調和空気を送出することができる。
<第4実施形態>
次に、図31は第4実施形態の空気調和機の室内機1を示す側面断面図である。前述の図21〜図30に示す第3実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は第3実施形態の風向可変部114a、114bに替えて、風向可変部115a、115bが設けられる。その他の部分は第3実施形態と同様である。
風向可変部115a(第2風向板)、115b(第1風向板)は吹出口5に配され、両面が平面の平板から成っている。回動軸115c、115dは風向可変部115a、115bを回動可能に支持し、駆動モータ(不図示)によって回転する。これにより、風向可変部115a、115bは駆動モータの駆動によって向きを替えて風向を可変する風向板から成っている。また、回動軸115cは風向可変部115aの略中央に設けられ、回動軸115dは風向可変部115bの略中央の風向可変部115bから所定量離れた位置に設けられる。
上記構成の空気調和機において、暖房運転を開始すると風向可変部115a、115bは同図に示すように配置される。即ち、風向可変部115a、115bは前方案内部6aを流通する気流に沿って配置される。この時、風向可変部115bの回動軸115dは風向可変部115bの上方に配されている。そして、調和空気を矢印Aに示すように前方下方に送出する。これにより、室内機1は前方下方に調和空気を送出する前方下方吹出しの状態になる。
また、図32に示すように、風向可変部115bの回動軸115dを風向可変部115bの下方に配して前方下方吹出しを行ってもよい。図31に示すように回動軸115dを風向可変部115bの上方に配した場合は、遠方にまで調和空気を到達させることができる。このため、居室が比較的大きい場合に適している。
また、図32に示すように回動軸115dを風向可変部115bの下方に配した場合は、回動軸115dを風向可変部115bの上方に配した場合よりも暖房時に近傍の空間においてきめ細やかな気流制御を行うことができる。このため、居室が比較的小さい場合に適している。従って、居室の大きさに基づいて適時選択することができる。
暖房運転を開始して一定時間が経過した場合や吸込口4より取込んだ空気の温度と設定温度との差が所定温度よりも小さい場合には、図33に示すように風向可変部115a、115bが配置される。即ち、風向可変部115aは駆動モータの駆動によって一端が送風経路6に当接して位置決めされ、前方案内部6aの上壁を延長するように配される。風向可変部115bは一端が風向可変部115aに近接し、他端が略真下方向に向けて配される。尚、風向可変部115a、115b間の隙間は極めて小さく、調和空気がこの隙間から漏れる量は極めて微量である。
これにより、前方案内部6aを流通する気流の進行方向前方が風向可変部115a、115bにより閉塞され、風向可変部115a、115bに接した高静圧部90が形成される。高静圧部90の等圧線は第1〜第3実施形態と同様に風向可変部115a、115bに面した調和空気の流通方向に沿って形成される。このため、高静圧部90が流体力学的な壁面となり、調和空気が送出方向を滑らかに可変して吹出口5から後方下方に送出される。
また、高静圧部90によって流路が絞られ、下流側で再度流路が拡大されている。更に、風向可変部115bは前方案内部6aの下壁を吹出口5から外側に延長した仮想面98と交差するように配置される。従って、第1〜第3実施形態と同様の効果を得ることができる。尚、高静圧部90は第1、第2実施形態のように略弓形を成さないためやや送風効率が劣化するが、従来よりも圧力損失を低減して送風効率を向上できる。
また、風向可変部115bは回動軸115dが端部に設けられず、略中央の所定量離れて設けられるため、第5実施形態に比して少ないトルクで回動させることができる。従って、駆動モータの省電力化や駆動モータ出力のスペックダウンによる低コスト化を図ることができる。
尚、図34に示すように風向可変部115bの先端を真下方向からやや前方に向けて吹出口5から矢印Bに示すように略真下方向に調和空気を送出してもよい。前述の図32において前方下方吹出し時に風向可変部115bの回動軸115dを下方に配置することによって、後方下方吹出し時(図33参照)や略真下方向に送出する際(図34参照)に風向可変部115bをスムーズに移動させることができる。
また、上記構成の空気調和機において冷房運転を開始すると、風向可変部115a、115bは前述の図31に示すように配置される。この時、風向可変部115aは暖房時に比べて外側端部がやや上になるように設定される。これにより、風向可変部115aの両面に調和空気を流通させて風向可変部115aの発露を防止することができる。そして、調和空気を矢印Aに示すように前方下方に送出する。これにより、室内機1は前方下方に調和空気を送出する前方下方吹出しの状態になる。
冷房運転を開始して一定時間が経過した場合や吸込口4より取込んだ空気の温度と設定温度との差が所定温度よりも小さい場合には、図35に示すように風向可変部115a、115bが配置される。即ち、風向可変部115aは前端が後端よりも上方に配され、吹出口5近傍で上方に傾斜した送風経路6の上壁に略平行になっている。風向可変部115bは外側の端部が内側の端部よりも前方下方になるように配される。
これにより、調和空気は吹出口5から矢印Eに示すように前方上方に例えば風速約5〜6m/秒で送出される。室内に送出された調和空気は前述の図18と同様に居室Rの天井に到達する。その後、コアンダ効果により天井面Sから室内機1に対向する壁面W2、床面F、室内機1側の壁面W1を順次伝って室内機1の両側方から吸込口4に吸い込まれる。従って、第4、第5実施形態と同様に、快適性や安全性を向上することができる。
更に、図36に示すように、風向可変部115aの向きを水平にすると、矢印Dに示すように調和空気を吹出口5から水平方向に送出することができる。尚、前述の図31に示す前方下方吹出し時に風向可変部115bの回動軸115dを風向可変部115bの上方に配置することにより、前方上方吹出し時(図35参照)及び水平方向吹出し時(図36参照)にスムーズに風向可変部115bを配置することができる。
図37は空気調和機の運転停止時の状態を示している。空気調和機の運転を停止すると、風向可変部115a、115bはそれぞれ上部遮蔽位置及び遮蔽位置に配置され、吹出口5が遮蔽される。これにより、室内機1の内部を視認できないようになっている。また、前面パネル3に沿って風向可変部115aを配置し、風向可変部115aの下端とキャビネット2の底面とを繋ぐように風向可変部115bを配置すると、室内機1の美観を向上することができる。尚、使用者によるリモートコントローラの操作によって、縦ルーバ12及び風向可変部115a、115bの位置を可変できるようになっている。
本実施形態によると、風向可変部115b(第1風向板)は図37に示す遮蔽位置から暖房運転時に図中、時計回りに回動して図32〜図34の状態に配置される。これにより、暖房運転時において前方下方、後方下方、真下方向の風向可変が迅速に行われる。また、冷房運転時には暖房運転時とは図中、反時計回りに回動して図31、図35、図36の状態に配置される。これにより、冷房運転時において前方下方、水平方向、前方上方の風向可変が迅速に行われる。従って、快適な空気調和を迅速に行うことができる。尚、除湿運転時では冷房運転時と同様に風向可変部115a、115bを配置するとよい。
また、風向可変部115a(第2風向板)は図37に示す上部遮蔽位置に対して図中、反時計回りに回動して前方下方(図31、図32参照)、後方下方(図33参照)、真下方向(図34参照)、前方上方(図35参照)、水平方向(図36参照)にそれぞれ容易に調和空気を送出することができる。
以上本発明に係る空気調和機を説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜の変更を加えて実施することができる。
は、本発明の第1実施形態の空気調和機の室内機の暖房運転時の前方下方吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第1実施形態の空気調和機の室内機の暖房運転時の後方下方吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第1実施形態の空気調和機の室内機の送風ファンの回転数と風量の関係を示す図である。 は、本発明の第1実施形態の空気調和機の室内機の送風ファンの風量と騒音の関係を示す図である。 は、本発明の第1実施形態の空気調和機の室内機の後方下方吹出しの状態のときの居室内の気流の挙動を示す透視斜視図である。 は、本発明の第1実施形態の空気調和機の室内機の冷房運転時の前方下方吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第1実施形態の空気調和機の室内機の冷房運転時の水平方向吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第1実施形態の空気調和機の室内機の停止時の状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第1実施形態に係る他の態様の空気調和機の室内機の後方下方吹出しの状態のときの居室内の気流の挙動を示す透視斜視図である。 は、本発明の第2実施形態の空気調和機の室内機の暖房運転時の前方下方吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第2実施形態の空気調和機の室内機の暖房運転時の他の前方下方吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第2実施形態の空気調和機の室内機の暖房運転時の後方下方吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第2実施形態の空気調和機の室内機の暖房運転時の他の後方下方吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第2実施形態の空気調和機の室内機の暖房運転時の真下方向吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第2実施形態の空気調和機の室内機の暖房運転時の他の真下方向吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第2実施形態の空気調和機の室内機の冷房運転時の前方下方吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第2実施形態の空気調和機の室内機の冷房運転時の前方上方吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第2実施形態の空気調和機の室内機の前方上方吹出しの状態のときの居室内の気流の挙動を示す透視斜視図である。 は、本発明の第2実施形態の空気調和機の室内機の冷房運転時の水平方向吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第2実施形態の空気調和機の室内機の停止時の状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第3実施形態の空気調和機の室内機の暖房運転時の前方下方吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第3実施形態の空気調和機の室内機の暖房運転時の後方下方吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第3実施形態の空気調和機の室内機の暖房運転時の他の後方下方吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第3実施形態の空気調和機の室内機の暖房運転時の真下方向吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第3実施形態の空気調和機の室内機の暖房運転時の他の真下方向吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第3実施形態の空気調和機の室内機の暖房運転時の他の前方下方吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第3実施形態の空気調和機の室内機の冷房運転時の前方下方吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第3実施形態の空気調和機の室内機の冷房運転時の前方上方吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第3実施形態の空気調和機の室内機の冷房運転時の水平方向吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第3実施形態の空気調和機の室内機の停止時の状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第4実施形態の空気調和機の室内機の暖房運転時の前方下方吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第4実施形態の空気調和機の室内機の暖房運転時の他の前方下方吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第4実施形態の空気調和機の室内機の暖房運転時の後方下方吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第4実施形態の空気調和機の室内機の暖房運転時の真下方向吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第4実施形態の空気調和機の室内機の冷房運転時の前方上方吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第4実施形態の空気調和機の室内機の冷房運転時の水平方向吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、本発明の第4実施形態の空気調和機の室内機の停止時の状態を示す側面断面図である。 は、従来の空気調和機の室内機の前方下方吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、従来の空気調和機の室内機の真下方向吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、従来の空気調和機の室内機の後方下方吹出しの状態を示す側面断面図である。 は、従来の空気調和機の室内機の前方下方吹出しの状態のときの吹出口近傍の静圧分布を示す図である。 は、従来の空気調和機の室内機の真下方向吹出しの状態のときの吹出口近傍の静圧分布を示す図である。 は、従来の空気調和機の室内機の後方下方吹出しの状態のときの吹出口近傍の静圧分布を示す図である。
符号の説明
1 室内機
2 キャビネット
3 フロントパネル
4 吸込口
5 吹出口
6 送風経路
7 送風ファン
8 エアフィルタ
9 室内熱交換器
10 ドレンパン
12 縦ルーバ
25 渦
61 温度センサ
90 高静圧部
98 仮想面
112a、112b、113a、113b、113c、114a、114b、115a、115b 風向可変部

Claims (3)

  1. 室内の空気を取り入れる吸込口と、前記吸込口から取り入れて調和された調和空気を室内に送出する吹出口と、調和空気を前記吹出口に導く送風経路と、前記吹出口の下部に回動可能に配される第1風向板と、前記吹出口の上部に回動可能に配される第2風向板とを備え、室内の壁面に取り付けられる空気調和機において、
    調和空気を前方下方に案内する前方案内部を前記送風経路に備え、
    調和空気を略真下方向または後方下方に送出する際に、第2風向板の一端を前記送風経路の上壁に当接させて位置決めするとともに他端を下方に向けて、かつこの他端を第1風向板の一端に連接させ、第1風向板の他端を下方に向けて配することにより、前記送風経路を流通する気流の進行方向前方を閉塞し、
    第1、第2風向板のなす角が前記送風経路側で鈍角になるとともに、第1、第2風向板の前記連接箇所が前記送風経路の下壁の終端と略同じ高さとなり、
    第1風向板は前記前方案内部の下側内壁の延長線上に交差して配されることを特徴とする空気調和機。
  2. 第1風向板は前記吹出口の少なくとも一部を遮蔽する遮蔽位置と、前記遮蔽位置から一方向に回動して前記吹出口から調和空気が後方下方に送出されるように気流を導く位置と、前記遮蔽位置から一方向に回動して前記吹出口から調和空気が前方下方に送出されるように気流を導く位置と、前記遮蔽位置から他方向に回動して前記吹出口から調和空気が前方下方に送出されるように気流を導く位置と、前記遮蔽位置から他方向に回動して前記吹出口から調和空気が水平方向に送出されるように気流を導く位置とをとることができることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 調和空気を略真下方向または後方下方に送出する際に、第2風向板は第1風向板に当接して位置決めされることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
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