JP2005164067A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 吹出口内部への塵埃や油煙等の侵入を防止するとともに、美観を向上できる空気調和機を提供する。
【解決手段】 空気調和機は吹出口5の上部に回動可能に設けられた第1風向板113aと吹出口5の下部に回動可能に設けられた第2風向板113bを備える。空気調和機の運転が停止されると、第1風向板113aが吹出口5の上部を遮蔽する上部遮蔽位置に配置される。第2風向板113bは第1風向板113aに当接し、吹出口5の下部を遮蔽する下部遮蔽位置に位置決めされる。これにより、第1、第2風向板113a、113b間の隙間なく吹出口5が閉塞される。
【選択図】 図1
【解決手段】 空気調和機は吹出口5の上部に回動可能に設けられた第1風向板113aと吹出口5の下部に回動可能に設けられた第2風向板113bを備える。空気調和機の運転が停止されると、第1風向板113aが吹出口5の上部を遮蔽する上部遮蔽位置に配置される。第2風向板113bは第1風向板113aに当接し、吹出口5の下部を遮蔽する下部遮蔽位置に位置決めされる。これにより、第1、第2風向板113a、113b間の隙間なく吹出口5が閉塞される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、筐体内に取り込まれた空気を調和して室内に送出する空気調和機に関する。
図36は、特許文献1に開示された従来の空気調和機の室内機を示す側面断面図である。空気調和機の室内機1は通常、使用者の身長よりも高い位置に配置されており、キャビネット2により本体部が保持されている。キャビネット2は後方側面に爪部(不図示)が設けられ、室内の側壁W1に取り付けられた取付板(不図示)に該爪部を係合することにより支持される。
キャビネット2には上面側と前面側に吸込口4が設けられたフロントパネル3が着脱自在に取り付けられている。フロントパネル3の下端部とキャビネット2の下端部との間隙には、室内機1の幅方向に延びる略矩形の吹出口5が形成されている。
室内機1の内部には、吸込口4から吹出口5に連通する送風経路6が形成されている。送風経路6内には空気を送出する送風ファン7が配されている。フロントパネル3に対向する位置には、吸込口4から吸い込まれた空気に含まれる塵埃を捕集・除去するエアフィルタ8が設けられている。送風経路6中の送風ファン7とエアフィルタ8との間には、室内熱交換器9が配置されている。
室内熱交換器9は屋外に配される圧縮機(不図示)に接続されており、圧縮機の駆動により冷凍サイクルが運転される。冷凍サイクルの運転によって冷房時には室内熱交換器9が周囲温度よりも低温に冷却される。また、暖房時には、室内熱交換器9が周囲温度よりも高温に加熱される。
室内熱交換器9とエアフィルタ8との間にはキャビネット2内に取り込まれた空気の温度を検知する温度センサ61が設けられている。温度センサ61は吸込口4から吸引された空気の温度を検知し、使用者により設定された目標の室温(以下、「設定温度」という)との差に応じて冷凍サイクルの運転周波数および送風ファン7の送風量が制御されるようになっている。
室内熱交換機9の前後の下部には冷房または除湿時に室内熱交換器9から落下した結露を補集するドレンパン10が設けられている。前方のドレンパン10はフロントパネル3に取り付けられ、後方のドレンパン10はキャビネット2と一体に成形されている。
送風経路6内の吹出口5の近傍には、外部に臨んで上下方向の吹出角度を略水平方向と後方下方との間の任意方向に変更可能な横ルーバ11a、11bが設けられている。空気調和機の運転停止時には横ルーバ11a、11bはそれぞれ吹出口5の上部及び下部を遮蔽する。
これにより、室内機1の内部を視認できないように覆うとともに塵埃の侵入を防止するようになっている。この時、横ルーバ11aを前面パネル3に沿って配置して美観が保持されている。また、横ルーバ11a、11bの奥側には左右方向の吹出角度を変更可能な縦ルーバ12が設けられている。
上記構成の空気調和機において、空気調和機の暖房を開始すると、送風ファン7が回転駆動され、室外機(不図示)からの冷媒が室内熱交換器9へ流れて冷凍サイクルが運転される。これにより、室内機1内には吸込口4から空気が吸い込まれ、エアフィルタ8によって空気中に含まれる塵埃が除去される。
室内機1内に取り込まれた空気は室内熱交換器9と熱交換して加熱される。そして、送風経路6を通って縦ルーバ12及び横ルーバ11a、11bによって左右方向及び上下方向の向きが規制され、吹出口5から前方下方に向けて調和空気が室内に送出される。
特許第3311932号(第4頁−第5頁、第14図)
しかしながら、上記従来の空気調和機によると、空気調和機の運転停止時に横ルーバ11a、11bの間に大きな隙間が生じる。該隙間から塵埃や油煙等が吹出口5内部に侵入し、送風経路6や送風ファン7等を汚す問題があった。更に、空気調和機の室内機1を下方から見た場合の美観を損なう問題もあった。
本発明は、吹出口から内部への塵埃や油煙等の侵入を防止するとともに、美観を向上できる空気調和機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、室内の空気を取り入れる吸込口と、前記吸込口から取り入れて調和された調和空気を室内に送出する吹出口と、調和空気を前記吹出口に導く送風経路と、前記吹出口の上下にそれぞれ回動可能に配置して調和空気の風向を可変する第1、第2風向板とを備え、室内の壁面に取り付けられる空気調和機において、第1、第2風向板の一方が前記吹出口を遮蔽する位置に配置されるとともに、該一方に回動する他方が当接して前記吹出口を遮蔽する位置に位置決めされることによって前記吹出口を閉塞することを特徴としている。
この構成によると、空気調和機は室内の壁面に取り付けられ、送風手段によって吸込口から取り入れられた空気が冷却または昇温して調和される。送風経路の上部及び下部を流通する調和空気はそれぞれ第1、第2風向板により風向を可変して吹出口から送出される。空気調和機の運転停止時等には第1、第2風向板の一方が回動して吹出口の一部を遮蔽する位置に配され、他方が回動により該一方に当接して吹出口の一部を遮蔽する位置に配置される。これにより、吹出口が閉塞される。
また本発明は、上記構成の空気調和機において、前記吹出口の上部を遮蔽する上部遮蔽位置に第1風向板を配置し、前記吹出口の下部を遮蔽する下部遮蔽位置に第2風向板を配置して前記吹出口を閉塞するとともに、第2風向板は上部遮蔽位置に配された第1風向板に当接して下部遮蔽位置に位置決めされることを特徴としている。この構成によると、空気調和機の運転停止時等には第1風向板が回動して上部遮蔽位置に配され、第2風向板が回動により第1風向板に当接して下部遮蔽位置に配置される。これにより、吹出口が閉塞される。
また本発明は、上記構成の空気調和機において、第1風向板は前記送風経路の上壁に当接して上部遮蔽位置に位置決めされることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の空気調和機において、第1風向板の一端から所定距離離れた位置に突起部を設け、前記突起部に当接して第2風向板が下部遮蔽位置で位置決めされることを特徴としている。この構成によると、吹出口を閉塞する際に、第1風向板が回動して上部遮蔽位置に配され、第2風向板が回動により第1風向板の突起部に当接して下部遮蔽位置に配置される。突起部は第1風向板の長手方向に所定間隔離れて複数設けてもよい。
また本発明は、上記構成の空気調和機において、第1風向板が前記吹出口の上部を開放した際に、第2風向板が下部遮蔽位置から両方向に回動して前記吹出口の下部を開放できることを特徴としている。この構成によると、空気調和機の運転を開始すると第1、第2風向板が回動して吹出口が開放される。
また本発明は、上記構成の空気調和機において、第2風向板は前記吹出口を開放する位置から一方向に回動して下部遮蔽位置を超えた後、逆方向に回動して下部遮蔽位置に配置されることを特徴としている。この構成によると、吹出口を閉塞する際に、吹出口下部を開放する位置に配された第2風向板は吹出口下部を遮蔽する方向に回動し、下部遮蔽位置を通過する。そして、第1風向板が上部遮蔽位置に配置され、第2風向板が逆方向に回動して第1風向板に当接し、下部遮蔽位置に位置決めされる。
また本発明は、上記構成の空気調和機において、前記吹出口の上部を遮蔽する上部遮蔽位置に第1風向板を配置し、前記吹出口の下部を遮蔽する下部遮蔽位置に第2風向板を配置して前記吹出口を閉塞するとともに、第1風向板は下部遮蔽位置に配された第2風向板に当接して上部遮蔽位置に位置決めされることを特徴としている。この構成によると、空気調和機の運転停止時等には第2風向板が回動して下部遮蔽位置に配され、第1風向板が回動により第2風向板に当接して上部遮蔽位置に配置される。これにより、吹出口が閉塞される。
また本発明は、上記構成の空気調和機において、第1風向板は前記吹出口を開放する位置から一方向に回動して上部遮蔽位置を超えた後、第2風向板が下部遮蔽位置に配置され、第1風向板が逆方向に回動して上部遮蔽位置に配置されることを特徴としている。この構成によると、吹出口を閉塞する際に、吹出口下部を開放する位置に配された第1風向板は吹出口上部を遮蔽する方向に回動し、上部遮蔽位置を通過する。そして、第2風向板が下部遮蔽位置に配置され、第1風向板が逆方向に回動して第2風向板に当接し、上部遮蔽位置に位置決めされる。
また、本発明は上記構成の空気調和機において、前記吹出口上方に配されて筐体の前面を覆う前面パネルを備え、上部遮蔽位置で第1風向板が前記前面パネルに沿って配置されることを特徴としている。
また、本発明は上記構成の空気調和機において、第1、第2風向板をそれぞれ独立して駆動する複数の駆動モータを備えたことを特徴としている。この構成によると、第1風向板は一の駆動モータにより駆動され、第2風向板は他の駆動モータにより駆動される。
また、風向可変部は送風経路の可動の内壁により形成できる。風向可変部により送風経路を延長してもよい。風向可変部は吹出口に配されて回動により向きを変える複数の風向板により形成してもよい。
また、本発明は上記構成の空気調和機において、前端が後端よりも上方になるように第1風向板を配置するとともに略水平または前端が後端よりも下方になるように第2風向板を配置して冷房運転または除湿運転を行うことを特徴としている。この構成によると、冷房運転または除湿運転時に送風経路を流通する調和空気は第1、第2風向板に沿って前方上方に送出される。室内に送出された調和空気はコアンダ効果により天井に沿って流通し、空気調和機に対向する壁面に沿って降下する。送風経路の上壁が前記吹出口近傍で前方へ行くほど上方になるように傾斜させるとより望ましい。
また、本発明は上記構成の空気調和機において、前記吹出口の上部を流通する調和空気を下方に導く位置に第1風向板を配置するとともに下端を上端の真下または上端よりも後方になるように第2風向板を配置して暖房運転を行うことを特徴としている。この構成によると、暖房運転時に送風経路を流通する調和空気は第1、第2風向板に沿って略真下方向または後方下方に送出される。室内に送出された調和空気はコアンダ効果によって壁面に沿って降下し、床面に沿って流通する。
本発明によると、第1、第2風向板の一方が吹出口を遮蔽する位置に配され、該一方に他方が回動して当接し、吹出口を遮蔽する位置に位置決めされるので、第1、第2風向板間の隙間をなくすことができる。従って、吹出口から空気調和機の内部に塵埃や油煙等が侵入することを防止できるとともに空気調和機の美観を向上することができる。
また、本発明によると、第2風向板が上部遮蔽位置の第1風向板に当接して下部遮蔽位置に位置決めされるので、容易に第1、第2風向板間の隙間をなくすことができる。
また、第1風向板は送風経路の上壁に当接して上部遮蔽位置に位置決めされるので、送風経路と第1風向板との隙間をなくして塵埃や油煙等の侵入を更に防止することができる。
また、第1風向板の一端から所定距離離れた位置に設けた突起部に当接して第2風向板が下部遮蔽位置に位置決めされるので、突起部と第2風向板との接触面が第1風向板で覆われ、更に塵埃や油煙等の侵入を防止できるとともに美観を向上することができる。また、第1、第2風向板にソリが発生しても突起部と第2風向板の隙間が第1風向板で覆われて視認されず、美観を保持することができる。
また、突起部を第1風向板の長手方向に所定間隔離れて複数設けたので、美観が向上されるとともに、突起部による気流の乱れを低減して送風効率の低下を防止することができる。また、突起部と第2風向板の接触面積が減少し、突起部に第2風向板が当接した際の衝撃音を低減することができる。
また本発明によると、第1風向板が吹出口の上部を開放した際に、第2風向板が下部遮蔽位置から両方向に回動して吹出口の下部を開放できるので、第1、第2風向板が互いに干渉せずに容易に風向制御することができる。
また本発明によると、第2風向板は吹出口を開放する位置から一方向に回動して下部遮蔽位置を超えた後、第1風向板が上部遮蔽位置に配置され、第2風向板が逆方向に回動して下部遮蔽位置に配置されるので、吹出口を閉塞する際に第1、第2風向板が互いに干渉することなくそれぞれ上部遮蔽位置及び下部遮蔽位置に配置される。
また、本発明によると、第1風向板が下部遮蔽位置の第2風向板に当接して上部遮蔽位置に位置決めされるので、容易に第1、第2風向板間の隙間をなくすことができる。
また本発明によると、第1風向板は吹出口を開放する位置から一方向に回動して上部遮蔽位置を超えた後、第2風向板が下部遮蔽位置に配置され、第1風向板が逆方向に回動して上部遮蔽位置に配置されるので、吹出口を閉塞する際に第1、第2風向板が互いに干渉することなくそれぞれ上部遮蔽位置及び下部遮蔽位置に配置される。
また本発明によると、上部遮蔽位置で第1風向板が前面パネルに沿って配置されるので、運転停止時等に空気調和機の美観をより向上することができる。
また本発明によると、第1、第2風向板をそれぞれ独立して駆動する複数の駆動モータを備えたので、第1、第2風向板を独立に駆動して第2風向板が第1風向板に当接して位置決めされる機構を容易に実現することができる。
また本発明によると、前端が後端よりも上方になるように第1風向板を配置するとともに略水平または前端が後端よりも下方になるように第2風向板を配置して冷房運転または除湿運転を行うので、前方上方に送出される冷気によって快適な冷房運転または除湿運転を行うことができる。
また本発明によると、吹出口の上部を流通する調和空気を下方に導く位置に第1風向板を配置するとともに下端を上端の真下または上端よりも後方になるように第2風向板を配置して暖房運転を行うので、略真下方向または後方下方に送出される暖気によって快適な暖房運転を行うことができる。
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明する。説明の便宜上、以下の各実施形態において前述の図36に示す従来例と同一の部分については同一の符号を付している。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態の空気調和機を示す側面断面図である(後述する図7のD断面を示している)。空気調和機の室内機1は、キャビネット2により本体部が保持されており、キャビネット2には上面側と前面側に吸込口4が設けられたフロントパネル3が着脱自在に取り付けられている。
図1は第1実施形態の空気調和機を示す側面断面図である(後述する図7のD断面を示している)。空気調和機の室内機1は、キャビネット2により本体部が保持されており、キャビネット2には上面側と前面側に吸込口4が設けられたフロントパネル3が着脱自在に取り付けられている。
キャビネット2は後方側面に爪部(不図示)が設けられ、居室の側壁W1に取り付けられた取付板(不図示)に該爪部を係合することにより支持される。フロントパネル3の下端部とキャビネット2の下端部との間隙には、吹出口5が設けられている。吹出口5は室内機1の幅方向に延びる略矩形に形成され、前方下方に臨んで設けられている。
室内機1の内部には、吸込口4から吹出口5に連通する送風経路6が形成されている。送風経路6内には空気を送出する送風ファン7が配されている。送風ファン7として、例えば、クロスフローファン等を用いることができる。送風経路6は送風ファン7により送出される空気を前方下方に案内する前方案内部6aを有している。前方案内部6aには左右方向の吹出角度を変更可能な縦ルーバ12が設けられている。また、送風経路6の上壁は前方案内部6aの終端から前方へ行くほど上方に傾斜した傾斜面になっている。
吹出口5には回動可能に支持される風向可変部113a、113b、113cが設けられる。風向可変部113cは前方案内部6aの下壁を延長し、第1の駆動モータ(不図示)の駆動によって回転する回動軸113fによりキャビネット2に枢支されている。風向可変部113a(第1風向板)は吹出口5の上部に配されるとともに第2の駆動モータ(不図示)によって回転する回動軸113dにより回動可能に支持されている。
風向可変部113b(第2風向板)は吹出口5の下部に配されるとともに第3の駆動モータ(不図示)によって回転する回動軸113eにより回動可能に支持されている。風向可変部113a、113bは各駆動モータの駆動によって独立に回動し、向きを替えて風向を可変する。
また、風向可変部113b、113cは断面形状が湾曲しており、一面が凸状の曲面に形成されるとともに他面が凹状の曲面に形成される。風向可変部113aは一面(図中、右側)が略平面になっており他面(図中、左側)が緩やかな凸状の曲面に形成され、略中央部付近を回転軸113dで軸支されている。
また、送風経路6内には前方側の風向可変部113a、113b近傍の静圧を検知する静圧検知センサ(不図示)が設けられている。静圧検知センサの検知により風向可変部113a、113b近傍の静圧が所定値になるように風向可変部113a、113b、113cを配置できるようになっている。
尚、静圧検知センサを用いて風向可変部113a、113b近傍の静圧が所定値になるように風向可変部113a、113b、113cを可変し、風向可変部113a、113b、113cの位置をデータベースとして記憶してもよい。これにより、運転条件に応じたデータをデータベースから取りだして風向可変部113a、113b、113cを所定位置に配置でき、静圧検知センサを省くことができる。
フロントパネル3に対向する位置には、吸込口4から吸い込まれた空気に含まれる塵埃を捕集・除去するエアフィルタ8が設けられている。送風経路6中の送風ファン7とエアフィルタ8との間には、室内熱交換器9が配置されている。室内熱交換器9は屋外に配される圧縮機(不図示)に接続されており、圧縮機の駆動により冷凍サイクルが運転される。
冷凍サイクルの運転によって冷房時には室内熱交換器9が周囲温度よりも低温に冷却される。また、暖房時には、室内熱交換器9が周囲温度よりも高温に加熱される。尚、室内熱交換器9とエアフィルタ8との間には吸い込まれた空気の温度を検知する温度センサ61が設けられ、室内機1の側部には空気調和機の駆動を制御する制御部(不図示)が設けられている。室内熱交換機9の前後の下部には冷房または除湿時に室内熱交換器9から落下した結露を補集するドレンパン10が設けられている。
同図に示すように、空気調和機の運転停止状態では風向可変部113cが送風経路6内に配置される。風向可変部113a(第1風向板)は送風経路6の上部を遮蔽する上部遮蔽位置に配置される。風向可変部113b(第2風向板)は送風経路6の下部を遮蔽する下部遮蔽位置に配置される。これにより、吹出口5が閉塞される。
また、上部遮蔽位置で風向可変部113aは上端が送風経路6の上壁に近接して前面パネル3に沿って配され、下部遮蔽位置で風向可変部113aの下端とキャビネット2の底面とを繋ぐように風向可変部113bが配置される。これにより、室内機1の美観を損ねないようになっている。
図2は上部遮蔽位置及び下部遮蔽位置にそれぞれ配された風向可変部113a、113bの要部詳細図である。風向可変部113bは後端が送風経路6内に配された状態から回動軸113eの回転によってK方向に回動する。風向可変部113bの端面n3が上部遮蔽位置に配された風向可変部113aの下方の端面m3に当接すると風向可変部113bはそれ以上回動できず、下部遮蔽位置に位置決めされる。これにより、風向可変部113a、113b間の隙間をなくすことができる。従って、吹出口5から室内機1の内部に塵埃や油煙等が侵入することを防止できるとともに室内機1の美観を向上することができる。
また、風向可変部113bの開放端が回動軸113eよりも前方に配された状態(図3参照)から吹出口5を閉塞する際には、風向可変部113bは開放端が後方へ回動して下部遮蔽位置を通過する。そして、風向可変部113aが上部遮蔽位置に配された後、風向可変部113bは開放端が前方へ回動して風向可変部113aに当接するように駆動モータが制御される。これにより、風向可変部113a、113bが互いに干渉することなくそれぞれ上部遮蔽位置及び下部遮蔽位置に配置される。
上記構成の空気調和機において、暖房運転を開始すると、風向可変部113a、113b、113cは図3に示すように配置される。即ち、風向可変部113aは回転軸113dの駆動により後方下方に面して平面側が配され、前方上方に面して曲面側が配置される。風向可変部113bは回転軸113eの駆動により上流側端部は送風経路6を流通する気流に略平行かつ気流を二分して配される。また、風向可変部113bの前方上方側が凸に配置され、下流側の端部は前方下方に向けられる。
そして、送風ファン7が回転駆動され、室外機(不図示)からの冷媒が室内熱交換器9へ流れて冷凍サイクルが運転される。これにより、室内機1内には吸込口4から空気が吸い込まれ、エアフィルタ8によって空気中に含まれる塵埃が除去される。
室内機1内に取り込まれた空気は室内熱交換器9と熱交換し、冷却または加熱される。
室内熱交換器9で冷却または加熱された調和空気は、縦ルーバ12及び風向可変部113a、113b、113cによって左右方向および上下方向に向きを規制され、矢印Aに示すように前方下方に向けて室内に送出される。これにより、室内機1は前方下方に調和空気を送出する前方下方吹出しの状態になる。
このとき、風向可変部113a、113b、113cは前方案内部6aを流通する気流に沿った流路を形成する。また、風向可変部113cは送風経路6側が凸になっているため、調和空気の流路が下流に行くほど断面積が拡大されている。このため、風向可変部113cが所謂ディフューザとして作用し、風向可変部113a、113b、113cに面して流通する気流の運動エネルギーが静圧に変換される。従って、吹出口5から送出される調和空気の風量が増加されるようになっている。
空気調和機の運転開始直後は速やかに室内の空気を循環させる必要がある。このため、送風ファン7の回転速度を高くして室内熱交換器9で熱交換された空気は吹出口5から勢いよく送出される。これにより、調和空気は吹出口5から前方下方に例えば風速約6〜7m/秒で矢印Aに示すように送出され、居室内を循環する。
また、図4に示すように風向可変部113a、113cにより吹出口5を絞ることもできる。即ち、風向可変部113aは前方上方に面して平面側が配され、後方下方に面して曲面側が配される。風向可変部113cは図3よりも上向きに配置され、風向可変部113aとの間に形成される調和空気の流路面積が縮小される。風向可変部113bは風向可変部113a、113cの間を流通する気流に沿って配置される。
これにより、風向可変部113a、113cの間を気流が流通すると静圧が運動エネルギーに変換される。従って、送風ファン7の風量が減少して吹出し風速が増加し、気流の到達距離を延長することができる。
暖房運転を開始して一定時間経過後または吸込口4より取込んだ空気の温度と設定温度との差が所定温度よりも小さい時に図5に示すように風向可変部113a、113b、113cが配置される。即ち、風向可変部113aは駆動モータの駆動によって平面側を前面に向け、送風経路6の上壁に一端部が近接して送風経路6の上壁を延長する位置に配される。
風向可変部113aの他端部は回動軸113eに当接して下方に向けて配される。風向可変部113bは送風経路6側が凹になるように先端が後方下方に向けて配される。これにより、前方案内部6aを流通する気流の進行方向前方を閉塞する。風向可変部113cは送風経路6側が凸になるように先端が後方下方に向けられて配される。そして、前方案内部6aを流通する気流が風向可変部113a、113b、113cにより湾曲され、吹出口5から矢印Cに示すように後方下方(壁方向)に例えば風速約5〜6m/秒で調和空気を送出する。
図6は送風経路6の図5における高静圧部90の静圧分布を示している。風向可変部113a、113bの内面側には風向可変部113a、113bに接して前方案内部6aの静圧よりも高圧の高静圧部90が形成される。送風経路6の静圧を検知する静圧検知センサ(不図示)の検知結果によって風向可変部113a、113b、113cは位置調整され、高静圧部90の等圧線90aが風向可変部113a、113bに面して流通する気流に沿って形成されている。即ち、高静圧部90の等圧線90aは前方案内部6aの終端と風向可変部113bの終端とを結ぶ線に略平行に形成され、高静圧部90近傍で気流が等圧線90aに略平行になっている。
このため、高圧部90が流体力学的な壁面として作用し、風向可変部113a、113b、113cによって調和空気の送出方向を滑らかに可変して気流を湾曲させる。そして、風向可変部113a、113bに接する高静圧部90の等圧線90aが送風経路6を湾曲して流通する気流の主流の流線と交わらないため、該気流にかかる圧力損失を大幅に低減することができる。その結果、大きな風向の変更にもかかわらず大風量の調和空気を後方下方に送出することができる。尚、高静圧部90では主流から分かれた低速かつ低エネルギーの気流が風向可変部113a、113bに沿って流通しているため、圧力損失に対する影響が少なくなっている。
また、風向可変部113a、113b、113cに面して流通する調和空気の主流は高静圧部90と送風経路6の下壁面とに囲まれた空間を流通する。即ち、高静圧部90により流路の壁面が形成される。従って、気流が風向可変部113a、113bと接していないので粘性による損失が低減され、更に風量を増加することができる。
また、高静圧部90は流路の壁面を成し、高静圧部90により調和空気の流路を絞ってノズル形状を成して流路面積を前方案内部6aよりも狭くなる。このため、ノズルの作用により高エネルギーの流体が吹出口5から送出される。その結果、高静圧部90に隣接する気流の風速が大きく変化せず、気流の静圧変動を抑制して気流がよりスムーズに流れて圧力損失をより低減できる。従って、空気調和機から送出する調和空気の風量をより増加させることができる。
また、高静圧部90により絞られて一端狭くなった流路面積が風向可変部113a、113b、113cの下流側で再度拡大されている。これにより、流路は下流に行くに従い一旦断面積が減少して最小断面積部(以下「のど部」という)が形成される。このため、拡大された流路によって所謂ディフューザが構成され、送風ファン7の静圧上昇を補助して更に風量を増加することができる。また、図6に示すように、流路ののど部には高静圧部90が発生せず圧力損失が生じないため、その位置で流路を湾曲することにより、圧力損失が生じない湾曲部を形成することができる。
尚、前方案内部6aの上壁と風向可変部113aとの接触部分が滑らかな曲面により形成されないため高静圧部90には渦25が発生して送風効率がやや低下する。しかしながら、従来よりも圧力損失の増加を抑制して送風効率を向上することができる。
更に、風向可変部113bは前方案内部6aの下壁を吹出口5のさらに外側に延長した仮想面98と交差するように配置されている。これにより、風向可変部113aの下端部が仮想面98よりも下方に配され、気流が略真下方向または後方下方に確実に導かれる。従って、意図しない方向に気流が送出されず、信頼性の高い空気調和機を得ることができる。
図7は後方下方吹出し時の居室R内の気流の挙動を示している。調和空気は側壁W1に沿って下降して矢印Cに示すように床面F、側壁W1に対向する側壁W2、天井壁Sを順次伝って吸込口4に戻る。これにより、送出された暖気の巻き上がりを防止してショートサーキットによる暖房効率の低下を防止できるとともに、居室Rの下部を充分暖めて快適性を向上させることができる。
吸込口4より取込んだ空気の温度と設定温度との温度差が小さくなったことを温度センサ61により検知すると、送風ファン7の調整により徐々に送風量が低下される。送風量が低下しても、室内機1から下方に送出された調和空気(暖気)はコアンダ効果により巻き上がらずに側壁W1に沿って下降し続け、居住空間に直接降り注がずに床面Fを伝って足元に到達する。従って、使用者に直接風が当たることによる不快感もなく快適性が向上する。
更に、使用者に直接風が当たることによる不快感がなく、同時に静音化が確保されているため、吸込口4より取込んだ空気の温度と設定温度との温度差が小さくなっても風量を低下させる必要がない。従って、常に大風量の調和空気を居室R内に供給し続けることができる。
図8に示すように、風向可変部113aの平面側を送風経路6に面して前面パネル3に沿った上部遮蔽位置に配置してもよい。これにより、前面パネル3に沿って風向可変部113a、113bが配され、室内機1の美観が向上する。この時、高静圧部90は前方上方に傾斜した送風経路6の上壁と風向可変部113a、113bにより囲まれて形成されるため高静圧部90内に発達する渦25が大きくなる。このため、図5の場合に比して送風効率がやや若干低下するが従来よりも圧力損失の増加を抑制することができる。
また、図9に示すように、風向可変部113b、113cの先端を略真下方向に向けて吹出口5から略真下方向に調和空気を送出してもよい。この場合も上記と同様に風向可変部113a、113b、113cの向きによって高静圧部90の等圧線90aを気流に沿って形成し、風量を減少させずに調和空気を略真下方向に送出することができる。また、図10に示すように前面パネル3に沿って風向可変部113aを配置すると室内機1の美観が向上する。
上記構成の空気調和機において、冷房運転を開始すると、風向可変部113a、113b、113cは図11に示すように配置される。即ち、風向可変部113aは前方案内部6aを流通する気流に沿って平面側が前方上方に面して配置される。風向可変部113bは前方案内部6aを流通する気流に略平行かつ気流を二分して下に凸に配される。風向可変部113cは吹出口5から送出される気流から退避してキャビネット2の下方に配される。
そして、調和空気を矢印Aに示すように前方下方に送出する。これにより、暖房運転時の前方下方吹出しよりも上方に調和空気を送出し、温度の低い調和空気が自重により降下して室内に拡散される。
尚、風向可変部113aを前述の図3に示すように後方下方に面して平面側を配置すると上方に気流が流れず風向可変部113aに結露が生じる。このため、風向可変部113aの平面側を上面にすることにより回動軸113dよりも下方に風向可変部113aが配置される。これにより、風向可変部113aの両面に沿って低温の調和空気が流通し、風向可変部113aの結露を防止することができる。
冷房運転を開始して一定時間が経過した場合や吸込口4より取込んだ空気の温度と設定温度との差が所定温度よりも小さい場合には、図12に示すように風向可変部113a、113b、113cが配置される。即ち、風向可変部113aは前方案内部6aを流通する気流に沿って平面側が後方上方に面して配置される。風向可変部113bは前方案内部6aを流通する気流に略平行かつ気流を二分して下に凸に配される。風向可変部113cは吹出口5から送出される気流から退避してキャビネット2の下方に配される。
これにより、調和空気は送風経路6の上壁に沿って吹出口5から矢印Eに示すように前方上方に例えば風速約5〜6m/秒で送出される。室内に送出された調和空気は図13に示すように、居室Rの天井に到達する。その後、コアンダ効果により天井面Sから室内機1に対向する壁面W2、床面F、室内機1側の壁面W1を順次伝って室内機1の両側方から吸込口4に吸い込まれる。
従って、使用者に常に冷たい風や暖かい風が当たることがなく、使用者の不快感を防止して快適性を向上することができる。更に、冷房時には局所的に使用者の体温を低下させることがなく健康上の安全性を向上することができる。またこのとき、気流が居室R全体を大きく攪拌するので、居室R内の温度分布が設定温度付近で均一になる。即ち、居室Rの上方の一部を除いて、使用者の居住領域全体が設定温度に略一致して温度ばらつきが小さく直接風もほとんど使用者に当たることのない快適空間を得ることができる。また、風向可変部113cをキャビネット2の下方に収納することにより、冷房時の風向可変部113cへの発露を防止できる。
更に、図14に示すように、風向可変部113aの向きを水平にすると、矢印Dに示すように調和空気を吹出口5から水平方向に送出することができる。尚、前述の図11に示す前方下方吹出し時に風向可変部113bを下に凸に配置することにより、前方上方吹出し時(図12参照)及び水平方向吹出し時(図14参照)においてスムーズに風向可変部113bを配置することができる。
尚、風向可変部113a、113b、113cの配置の設定を使用者によるリモートコントローラ(不図示)の操作によって行えるようになっている。これにより、調和空気の風向を使用者により任意に選択することができる。
本実施形態の図2において、上部遮蔽位置に配された風向可変部113a(第1風向板)にK方向に回動する風向可変部113b(第2風向板)が当接して吹出口5が閉塞されている。これに対して、上部遮蔽位置に配された風向可変部113a(第1風向板)にK方向と逆方向(図2において反時計回り)に回動する風向可変部113b(第2風向板)が当接して吹出口5を閉塞してもよい。風向可変部113aの端面m3を後方に面した傾斜面にするとともに風向可変部113bの端面n3を前面に面した傾斜面にすると風向可変部113bを容易に位置決めすることができる。
この時、風向可変部113bの開放端が回動軸113eよりも後方に配された状態(図11参照)から吹出口5を閉塞する際には、風向可変部113bは開放端が前方へ回動して下部遮蔽位置を通過する。そして、風向可変部113aが上部遮蔽位置に配された後、風向可変部113bは開放端が後方へ回動して風向可変部113aに当接するように駆動モータが制御される。これにより、風向可変部113a、113bが互いに干渉することなくそれぞれ上部遮蔽位置及び下部遮蔽位置に配置される。
また、下部遮蔽位置に配された風向可変部113bに回動する風向可変部113aが当接して吹出口5を閉塞してもよい。この時、風向可変部113bを支持する固定腕を吹出口5の長手方向の略中央に設け、固定腕に形成した突起部に当接することによって風向可変部113bを位置決めすることができる。送風経路6の内壁に当接して停止した風向可変部113cに当接することによって風向可変部113bを位置決めすることもできる。
<第2実施形態>
次に、図15は第2実施形態の空気調和機の室内機1を示す側面断面図である。前述の図1〜図14に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は第1実施形態の風向可変部113a、113b、113cに替えて風向可変部114a、114bが設けられる。その他の部分は第1実施形態と同様である。
次に、図15は第2実施形態の空気調和機の室内機1を示す側面断面図である。前述の図1〜図14に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は第1実施形態の風向可変部113a、113b、113cに替えて風向可変部114a、114bが設けられる。その他の部分は第1実施形態と同様である。
風向可変部114a、114bは吹出口5に配され、両面が平面の平板から成っている。回動軸114c、114dは風向可変部114a、114bを回動可能に支持し、駆動モータ(不図示)によって回転する。これにより、風向可変部114a、114bは駆動モータの駆動によって向きを替えて風向を可変する風向板から成っている。また、回動軸114cは風向可変部114aの略中央に設けられ、回動軸114dは風向可変部114bの端部に設けられる。
空気調和機の運転停止状態では風向可変部114a(第1風向板)は送風経路6の上部を遮蔽する上部遮蔽位置に配置される。風向可変部114b(第2風向板)は送風経路6の下部を遮蔽する下部遮蔽位置に配置される。これにより、吹出口5が閉塞される。
また、風向可変部114aは上部遮蔽位置で上端が送風経路6の上壁に当接して前面パネル3に沿って位置決めされる。これにより、風向可変部114aと送風経路6の上壁との隙間をなくして塵埃や油煙の侵入を防止することができる。風向可変部114bは下部遮蔽位置で風向可変部114aの下端とキャビネット2の底面とを繋ぐように配置される。これにより、室内機1の美観を損ねないようになっている。
図16は上部遮蔽位置及び下部遮蔽位置にそれぞれ配された風向可変部114a、114bの要部詳細図である。風向可変部114bは後端が送風経路6内に配された状態から回動軸114dの回転によってK方向に回動する。風向可変部114bの端部に形成された傾斜面n4が上部遮蔽位置に配された風向可変部114aの下方の端面m4に当接すると風向可変部114bはそれ以上回動できず、下部遮蔽位置に位置決めされる。これにより、風向可変部114a、114b間の隙間をなくすことができる。従って、吹出口5から室内機1の内部に塵埃や油煙等が侵入することを防止できるとともに室内機1の美観を向上することができる。
また、風向可変部114bの開放端が回動軸114dよりも前方に配された状態(図17参照)から吹出口5を閉塞する際には、風向可変部114bは開放端が後方へ回動して下部遮蔽位置を通過する。そして、風向可変部114aが上部遮蔽位置に配された後、風向可変部114bは開放端が前方へ回動して風向可変部114aに当接するように駆動モータが制御される。これにより、風向可変部114a、114bが互いに干渉することなくそれぞれ上部遮蔽位置及び下部遮蔽位置に配置される。
上記構成の空気調和機において、暖房運転を開始すると風向可変部114a、114bは図17に示すように配置される。即ち、風向可変部114a、114bは前方案内部6aを流通する気流に沿って配置される。この時、風向可変部114bは回動軸114d側の端部が後方になるように配置されている。そして、調和空気を矢印Aに示すように前方下方に送出する。これにより、室内機1は前方下方に調和空気を送出する前方下方吹出しの状態になる。
暖房運転を開始して一定時間が経過した場合や吸込口4より取込んだ空気の温度と設定温度との差が所定温度よりも小さい場合には、図18に示すように風向可変部114a、114bが配置される。即ち、風向可変部114aは駆動モータの駆動によって一端が送風経路6の上壁に近接して上壁を下方へ延長するように配される。風向可変部114aの他端部は回動軸114dに近接して下方に向けて配される。風向可変部114bは先端が後方下方に向けて配される。
これにより、前方案内部6aを流通する気流の進行方向前方が風向可変部114a、114bにより閉塞され、風向可変部114a、114bに接した高静圧部90が形成される。高静圧部90の等圧線90a(図6参照)は第1実施形態と同様に風向可変部114a、114bに面した調和空気の流通方向に沿って形成される。このため、高静圧部90が流体力学的な壁面となり、調和空気が送出方向を滑らかに可変して吹出口5から後方下方に送出される。
また、高静圧部90によって流路が絞られ、下流側で再度流路が拡大されている。更に、風向可変部114bは前方案内部6aの下壁を吹出口5から外側に延長した仮想面98と交差するように配置される。従って、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、図19に示すように、風向可変部114aを前面パネル3に沿って配置すると室内機1の美観が向上する。この時、前方案内部6aの上壁と風向可変部114aとの接触部分が滑らかな曲面により形成されないため高静圧部90には渦25が発生して送風効率がやや低下する。しかしながら、従来よりも圧力損失の増加を抑制して送風効率を向上することができる。
また、図20に示すように風向可変部114bの先端を略真下方向に向けて吹出口5から略真下方向に調和空気を送出してもよい。この時、図21に示すように、前面パネル3に沿って風向可変部114aを配置すると室内機1の美観が向上する。
また、図22に示すように、風向可変部114bを軸側の端部が前方になるように配置して前方吹出しを行ってもよい。しかしながら、前述の図17において前方下方吹出し時に風向可変部114bの軸側の端部を後方に配置することによって、後方下方吹出し時(図18、図19参照)や略真下方向に送出する際(図20、図21参照)に風向可変部114bをスムーズに移動させることができるのでより望ましい。
また、上記構成の空気調和機において冷房運転を開始すると、風向可変部114a、114bは図23に示すように配置される。即ち、風向可変部114a、114bは前方案内部6aを流通する気流に沿って前方下方に傾斜して配置される。この時、風向可変部114aは前述の図17、図22に示す暖房運転の前方下方吹出し時よりも前端が上方に配される。これにより、風向可変部114aの両面を気流が通過して低温の調和空気による風向可変部114a表面の結露を防止することができる。
また、風向可変部114bは回動軸114d側の端部が前方になるように配置されている。そして、調和空気を矢印Aに示すように前方下方に送出する。これにより、室内機1は前方下方に調和空気を送出する前方下方吹出しの状態になる。
冷房運転を開始して一定時間が経過した場合や吸込口4より取込んだ空気の温度と設定温度との差が所定温度よりも小さい場合には、図24に示すように風向可変部114a、114bが配置される。即ち、風向可変部114aは前端が後端よりも上方に配され、吹出口5近傍で上方に傾斜した送風経路6の上壁に略平行になっている。風向可変部114bは軸側の端部が開放側の端部よりも前方下方になるように配される。
これにより、調和空気は送風経路6の上壁に沿って吹出口5から矢印Eに示すように前方上方に例えば風速約5〜6m/秒で送出される。室内に送出された調和空気は前述の図7と同様に居室Rの天井に到達する。その後、コアンダ効果により天井面Sから室内機1に対向する壁面W2、床面F、室内機1側の壁面W1を順次伝って室内機1の両側方から吸込口4に吸い込まれる。従って、第4実施形態と同様に、快適性や安全性を向上することができる。
更に、図25に示すように、風向可変部114aの向きを水平にすると、矢印Dに示すように調和空気を吹出口5から水平方向に送出することができる。尚、前述の図23に示す前方下方吹出し時に風向可変部114bの軸側を前方に配置することにより、前方上方吹出し時(図24参照)及び水平方向吹出し時(図25参照)にスムーズに風向可変部114bを配置することができる。
また、使用者によるリモートコントローラの操作によって、縦ルーバ12及び風向可変部114a、114bの位置を可変できるようになっている。
本実施形態において、第1実施形態と同様に、上部遮蔽位置に配された風向可変部114a(第1風向板)にK方向と逆方向(図16において反時計回り)に回動する風向可変部114b(第2風向板)が当接して吹出口5を閉塞してもよい。また、下部遮蔽位置に配された風向可変部114bに回動する風向可変部114aが当接して吹出口5を閉塞してもよい。
<第3実施形態>
次に、図26は第3実施形態の空気調和機の室内機1を示す側面断面図である。前述の図15〜図25に示す第2実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は第2実施形態の風向可変部114a、114bに替えて、風向可変部115a、115bが設けられる。その他の部分は第2実施形態と同様である。
次に、図26は第3実施形態の空気調和機の室内機1を示す側面断面図である。前述の図15〜図25に示す第2実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は第2実施形態の風向可変部114a、114bに替えて、風向可変部115a、115bが設けられる。その他の部分は第2実施形態と同様である。
風向可変部115a、115bは吹出口5に配され、両面が平面の平板から成っている。回動軸115c、115dは風向可変部115a、115bを回動可能に支持し、駆動モータ(不図示)によって回転する。これにより、風向可変部115a、115bは駆動モータの駆動によって向きを替えて風向を可変する風向板から成っている。また、回動軸115cは風向可変部115aの略中央に設けられ、回動軸115dは風向可変部115bの略中央の風向可変部115bから所定量離れた位置に設けられる。
空気調和機の運転停止状態では風向可変部115a(第1風向板)は送風経路6の上部を遮蔽する上部遮蔽位置に配置される。風向可変部115b(第2風向板)は送風経路6の下部を遮蔽する下部遮蔽位置に配置される。これにより、吹出口5が閉塞される。
また、風向可変部115aは上部遮蔽位置で上端が送風経路6の上壁に当接して前面パネル3に沿って位置決めされる。これにより、風向可変部115aと送風経路6の上壁との隙間をなくして塵埃や油煙の侵入を防止することができる。風向可変部115bは下部遮蔽位置で風向可変部115aの下端とキャビネット2の底面とを繋ぐように配置される。これにより、室内機1の美観を損ねないようになっている。
図27は上部遮蔽位置及び下部遮蔽位置にそれぞれ配された風向可変部115a、115bの要部詳細図である。風向可変部115bは後端が送風経路6内に配された状態から回動軸115dの回転によってK方向に回動する。風向可変部115bの端部に形成された傾斜面n5が上部遮蔽位置に配された風向可変部115aの突起部115eに当接すると風向可変部115bはそれ以上回動できず、下部遮蔽位置に位置決めされる。
突起部115eは風向可変部115aの長手方向に伸びて下端から所定距離離れて形成される。これにより、突起部115eに当接する風向可変部115bの端部が風向可変部115aにより覆われている。従って、突起部115eと風向可変部115bとの隙間をなくして吹出口5から室内機1の内部に塵埃や油煙等が侵入することを防止できるとともに、第1、第2実施形態よりも更に室内機1の美観を向上することができる。また、成形加工等によって風向可変部115a、115bのソリが発生しても突起部115eと風向可変部115bの隙間が風向可変部115aで覆われて視認されず、美観を保持することができる。
また、風向可変部115bの開放端が回動軸115dよりも前方に配された状態(図29参照)から吹出口5を閉塞する際には、風向可変部115bは開放端が後方へ回動して下部遮蔽位置を通過する。そして、風向可変部115aが上部遮蔽位置に配された後、風向可変部115bは開放端が前方へ回動して突起部115eに当接するように駆動モータが制御される。これにより、風向可変部115a、115bが互いに干渉することなくそれぞれ上部遮蔽位置及び下部遮蔽位置に配置される。
尚、突起部115eによって風向可変部115aに沿って流通する気流が乱され、送風効率の低下が発生する。また、突起部115eの高さが高いと風切り音や結露が生じる。このため、突起部115eは高さを低くして断面形状を流線型や楕円等に形成するとより望ましい。
また、突起部115eは図28に示すように、風向可変部115aの長手方向に所定間隔で複数設けてもよい。このようにすると、上記と同様に室内機1の美観を向上することができるとともに、気流が乱されずの送風効率の低下を防止することができる。また、突起部115eと風向可変部115bとの接触面積が少なくなるため、これらが当接した際の衝撃音が低下して衝撃音による不快感を防止することができる。この時、風向可変部115a、115b間の隙間d(図27参照)を介して送風経路6内に塵埃が侵入する可能性があるため隙間dを狭くする必要がある。
上記構成の空気調和機において、暖房運転を開始すると風向可変部115a、115bは図29に示すように配置される。即ち、風向可変部115a、115bは前方案内部6aを流通する気流に沿って配置される。この時、風向可変部115bの回動軸115dは風向可変部115bの上方に配されている。そして、調和空気を矢印Aに示すように前方下方に送出する。これにより、室内機1は前方下方に調和空気を送出する前方下方吹出しの状態になる。
また、図30に示すように、風向可変部115bの回動軸115dを風向可変部115bの下方に配して前方下方吹出しを行ってもよい。図29に示すように回動軸115dを風向可変部115bの上方に配した場合は、遠方にまで調和空気を到達させることができる。このため、居室が比較的大きい場合に適している。
また、図30に示すように回動軸115dを風向可変部115bの下方に配した場合は、回動軸115dを風向可変部115bの上方に配した場合よりも暖房時に近傍の空間においてきめ細やかな気流制御を行うことができる。このため、居室が比較的小さい場合に適している。従って、居室の大きさに基づいて適時選択することができる。
暖房運転を開始して一定時間が経過した場合や吸込口4より取込んだ空気の温度と設定温度との差が所定温度よりも小さい場合には、図31に示すように風向可変部115a、115bが配置される。即ち、風向可変部115aは駆動モータの駆動によって一端が送風経路6の上壁に接して前方案内部6aの上壁を延長するように配される。風向可変部115bは一端が風向可変部115aに近接し、他端が略真下方向に向けて配される。尚、風向可変部115a、115b間の隙間は極めて小さく、調和空気がこの隙間から漏れる量は極めて微量である。
これにより、前方案内部6aを流通する気流の進行方向前方が風向可変部115a、115bにより閉塞され、風向可変部115a、115bに接した高静圧部90が形成される。高静圧部90の等圧線90a(図6参照)は第1、第2実施形態と同様に風向可変部115a、115bに面した調和空気の流通方向に沿って形成される。このため、高静圧部90が流体力学的な壁面となり、調和空気が送出方向を滑らかに可変して吹出口5から後方下方に送出される。
また、高静圧部90によって流路が絞られ、下流側で再度流路が拡大されている。更に、風向可変部115bは前方案内部6aの下壁を吹出口5から外側に延長した仮想面98と交差するように配置される。従って、第1、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、風向可変部115bは回動軸115dが端部に設けられず、略中央の所定量離れて設けられるため、第2実施形態に比して少ないトルクで回動させることができる。従って、駆動モータの省電力化や駆動モータ出力のスペックダウンによる低コスト化を図ることができる。
尚、図32に示すように風向可変部115bの先端を真下方向からやや前方に向けて吹出口5から矢印Bに示すように略真下方向に調和空気を送出してもよい。前述の図30において前方下方吹出し時に風向可変部115bの回動軸115dを下方に配置することによって、後方下方吹出し時(図31参照)や略真下方向に送出する際(図32参照)に風向可変部115bをスムーズに移動させることができる。
また、上記構成の空気調和機において冷房運転を開始すると、風向可変部115a、115bは前述の図29に示すように配置される。この時、風向可変部115aは暖房時に比べて外側端部がやや上になるように設定される。これにより、風向可変部115aの両面に調和空気を流通させて風向可変部115aの発露を防止することができる。そして、調和空気を矢印Aに示すように前方下方に送出する。これにより、室内機1は前方下方に調和空気を送出する前方下方吹出しの状態になる。
冷房運転を開始して一定時間が経過した場合や吸込口4より取込んだ空気の温度と設定温度との差が所定温度よりも小さい場合には、図33に示すように風向可変部115a、115bが配置される。即ち、風向可変部115aは前端が後端よりも上方に配され、吹出口5近傍で上方に傾斜した送風経路6の上壁に略平行になっている。風向可変部115bは外側の端部が内側の端部よりも前方下方になるように配される。
これにより、調和空気は送風経路6の上壁に沿って吹出口5から矢印Eに示すように前方上方に例えば風速約5〜6m/秒で送出される。室内に送出された調和空気は前述の図13と同様に居室Rの天井に到達する。その後、コアンダ効果により天井面Sから室内機1に対向する壁面W2、床面F、室内機1側の壁面W1を順次伝って室内機1の両側方から吸込口4に吸い込まれる。従って、第1、第2実施形態と同様に、快適性や安全性を向上することができる。
更に、図34に示すように、風向可変部115aの向きを水平にすると、矢印Dに示すように調和空気を吹出口5から水平方向に送出することができる。尚、前述の図29に示す前方下方吹出し時に風向可変部115bの回動軸115dを風向可変部115bの上方に配置することにより、前方上方吹出し時(図33参照)及び水平方向吹出し時(図34参照)にスムーズに風向可変部115bを配置することができる。
尚、使用者によるリモートコントローラの操作によって、縦ルーバ12及び風向可変部115a、115bの位置を可変できるようになっている。
本実施形態において、第1、第2実施形態と同様に、上部遮蔽位置に配された風向可変部115a(第1風向板)にK方向と逆方向(図27において反時計回り)に回動する風向可変部115b(第2風向板)が当接して吹出口5を閉塞してもよい。また、下部遮蔽位置に配された風向可変部115bに回動する風向可変部115aが当接して吹出口5を閉塞してもよい。この場合、突起部115eは風向可変部115b(第2風向板)に前端から所定距離離れて形成される。
第1〜第3実施形態において、空気調和機を所謂コーナーエアコンのように構成してもよい。即ち、図35に示すように、室内機1bを居室Rの隣接する二側壁W3、W4が交差したコーナーLの天井壁Sに接する位置に取り付けてもよい。この場合においても、暖房運転時に吹出口からコーナーLに向けて後方下方に調和空気を吹き出すことにより、調和空気はコーナーL及び側壁W3、W4に沿って下降し、矢印Cに示すように床面F、側壁W3、W4に対向する側壁W5、W6、天井壁Sを順次伝って吸込口4に戻る。これにより暖気が居室R内を循環して暖房運転が行われる。従って、上記と同様の効果を得ることができる。
以上本発明に係る空気調和機を説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜の変更を加えて実施することができる。
1 室内機
2 キャビネット
3 フロントパネル
4 吸込口
5 吹出口
6 送風経路
7 送風ファン
8 エアフィルタ
9 室内熱交換器
10 ドレンパン
12 縦ルーバ
25 渦
61 温度センサ
90 高静圧部
98 仮想面
113a、113b、113c、114a、114b、115a、115b 風向可変部
115e 突起部
2 キャビネット
3 フロントパネル
4 吸込口
5 吹出口
6 送風経路
7 送風ファン
8 エアフィルタ
9 室内熱交換器
10 ドレンパン
12 縦ルーバ
25 渦
61 温度センサ
90 高静圧部
98 仮想面
113a、113b、113c、114a、114b、115a、115b 風向可変部
115e 突起部
Claims (14)
- 室内の空気を取り入れる吸込口と、前記吸込口から取り入れて調和された調和空気を室内に送出する吹出口と、調和空気を前記吹出口に導く送風経路と、前記吹出口の上下にそれぞれ回動可能に配置して調和空気の風向を可変する第1、第2風向板とを備え、室内の壁面に取り付けられる空気調和機において、第1、第2風向板の一方が前記吹出口を遮蔽する位置に配置されるとともに、該一方に回動する他方が当接して前記吹出口を遮蔽する位置に位置決めされることによって前記吹出口を閉塞することを特徴とする空気調和機。
- 前記吹出口の上部を遮蔽する上部遮蔽位置に第1風向板を配置し、前記吹出口の下部を遮蔽する下部遮蔽位置に第2風向板を配置して前記吹出口を閉塞するとともに、第2風向板は上部遮蔽位置に配された第1風向板に当接して下部遮蔽位置に位置決めされることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
- 第1風向板は前記送風経路の上壁に当接して上部遮蔽位置に位置決めされることを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
- 第1風向板の一端から所定距離離れた位置に突起部を設け、前記突起部に当接して第2風向板が下部遮蔽位置で位置決めされることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の空気調和機。
- 前記突起部は第1風向板の長手方向に所定間隔離れて複数設けられることを特徴とする請求項4に記載の空気調和機。
- 第1風向板が前記吹出口の上部を開放した際に、第2風向板が下部遮蔽位置から両方向に回動して前記吹出口の下部を開放できることを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれかに記載の空気調和機。
- 第2風向板は前記吹出口を開放する位置から一方向に回動して下部遮蔽位置を超えた後、第1風向板が上部遮蔽位置に配置され、第2風向板が逆方向に回動して下部遮蔽位置に配置されることを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれかに記載の空気調和機。
- 前記吹出口の上部を遮蔽する上部遮蔽位置に第1風向板を配置し、前記吹出口の下部を遮蔽する下部遮蔽位置に第2風向板を配置して前記吹出口を閉塞するとともに、第1風向板は下部遮蔽位置に配された第2風向板に当接して上部遮蔽位置に位置決めされることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
- 第1風向板は前記吹出口を開放する位置から一方向に回動して上部遮蔽位置を超えた後、第2風向板が下部遮蔽位置に配置され、第1風向板が逆方向に回動して上部遮蔽位置に配置されることを特徴とする請求項8に記載の空気調和機。
- 前記吹出口上方に配されて筐体の前面を覆う前面パネルを備え、上部遮蔽位置で第1風向板が前記前面パネルに沿って配置されることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の空気調和機。
- 第1、第2風向板をそれぞれ独立して駆動する複数の駆動モータを備えたことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の空気調和機。
- 前端が後端よりも上方になるように第1風向板を配置するとともに略水平または前端が後端よりも下方になるように第2風向板を配置して冷房運転または除湿運転を行うことをを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載の空気調和機。
- 前記送風経路の上壁が前記吹出口近傍で前方へ行くほど上方になるように傾斜して成ることを特徴とする請求項12に記載の空気調和機。
- 前記吹出口の上部を流通する調和空気を下方に導く位置に第1風向板を配置するとともに下端を上端の真下または上端よりも後方になるように第2風向板を配置して暖房運転を行うことを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれかに記載の空気調和機。
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