JP2016130100A - 軸受キャップ及び転がり軸受ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】ホルダ挿入孔又はホルダ支持部内に侵入した異物を効果的に排出する事ができる、軸受キャップの構造を実現する。【解決手段】軸受キャップ33を構成する底板部39に、センサホルダを構成する棒状の本体部の先端部を挿入する為の有底のホルダ挿入部46を設けると共に、このホルダ挿入部46の開口部の周囲に、前記底板部39の軸方向内側面から軸方向内方に向けて突出した、前記ホルダ本体部の中間部をがたつきなく支持する為のホルダ支持部47を設ける。このホルダ支持部47を4本のホルダ支柱48a、48bから構成する事で、このホルダ支持部47の円周方向に関して複数個所に、異物を外部に排出する為の隙間56a、56b、56cを設ける。【選択図】図2

Description

この発明は、転がり軸受ユニットを構成する外輪の軸方向端部開口を塞ぐと共に、センサを支持する為に使用する軸受キャップ、及び、この軸受キャップを備えた転がり軸受ユニットの改良に関する。
自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支持する為の車輪支持用の転がり軸受ユニットと、ABS等の制御に必要な車輪の回転速度を検出する為の回転速度検出装置とを互いに組み合わせて成る、回転速度検出装置付の転がり軸受ユニットが、従来から広く使用されている。
図18は、この様な回転速度検出装置付の転がり軸受ユニットの従来構造の1例として、特許文献1に記載されたものを示している。この回転速度検出装置付の転がり軸受ユニット1は、使用時に懸架装置に支持固定された状態で回転しない外輪2の内径側に、使用時に図示しない車輪を支持した状態でこの車輪と共に回転するハブ3を、複数個の転動体4、4を介して、回転自在に支持している。前記外輪2の外周面には、前記懸架装置を構成する図示しないナックルに結合固定する為の固定側フランジ5が設けられている。又、前記ハブ3の外周面の軸方向外端寄り(軸方向に関して「外」とは、車両への組み付け状態で車体の幅方向外側を言い、各図の左側。反対に、車体の幅方向中央側となる、各図の右側を、軸方向に関して「内」と言う。本明細書及び特許請求の範囲の全体で同じ。)部分には、車輪を支持固定する為の回転側フランジ6が設けられている。
又、前記外輪2の内周面と前記ハブ3の外周面との間で前記各転動体4、4を設置した空間の軸方向外端開口は、シールリング7により塞いでいる。これに対し、前記外輪2の軸方向内端部には、有底円筒状の軸受キャップ8を装着して、この外輪2の軸方向内端開口を塞いでいる。この軸受キャップ8は、合成樹脂製で、全体を有底円筒状に構成されたキャップ本体9と、このキャップ本体9にモールドされた金属板製の金属環10から構成されており、円筒状の嵌合筒部11と、この嵌合筒部11の軸方向内端部から径方向内方に向けて伸長した底板部12とを備えている。そして、前記嵌合筒部11の先半部(軸方向外半部)を構成する前記金属環10を、前記外輪2の軸方向内端部外周面に締り嵌めで外嵌固定する事により、この外輪2の軸方向内端開口を塞ぐ状態で、この外輪2の軸方向内端部に装着されている。
前記ハブ3の軸方向内端部には、回転速度検出装置を構成する、円環状のエンコーダ13を、このハブ3と同心に支持固定している。このエンコーダ13の被検出面(軸方向内側面)には、S極とN極とが円周方向に関して交互に且つ等ピッチで配置されている。又、前記軸受キャップ8を構成する前記底板部12には、回転速度検出装置を構成する合成樹脂製のセンサホルダ14を支持固定している。この為に、前記底板部12のうちで、軸方向に関して前記エンコーダ13の被検出面の一部と対向する部分に、軸方向に貫通するホルダ挿入孔15を形成すると共に、このホルダ挿入孔15に隣接した部分に、ボルト挿通孔16を形成している。又、前記底板部12の軸方向外側面のうちで、このボルト挿通孔16の開口周縁部に、ナット17を熱かしめ固定している。そして、前記センサホルダ14を構成する、その先端部にホール素子等の磁気検出素子及び波形成形回路を組み込んだICから成るセンサを包埋した、棒状(円柱状又は四角柱状等)のホルダ本体部18を、前記ホルダ挿入孔15内に挿入している。更に、このホルダ本体部18の基端部に設けられた取付フランジ部19及び前記ボルト挿通孔16を挿通したボルト20を、前記ナット17に螺合している。これにより、前記センサホルダ14を前記軸受キャップ8に支持固定している。
以上の様な回転速度検出装置付の転がり軸受ユニット1の使用時には、前記外輪2の外周面に固設した固定側フランジ5を懸架装置に対して、図示しないボルトにより結合固定すると共に、前記ハブ3の外周面に固設した回転側フランジ6に車輪を、この回転側フランジ6に設けたスタッドボルトにより固定する事で、懸架装置に対して車輪を回転自在に支持する。この状態で車輪が回転すると、前記ホルダ本体部18の先端部に保持されたセンサの近傍を、前記エンコーダ13の被検出面に配置されたS極とN極とが交互に通過する。この結果、このセンサの検出部内を流れる磁束の密度が変化し、その出力信号を変化させる。この様にしてセンサの出力信号が変化する周波数は、前記車輪の回転数に比例する。従って、この出力信号を図示しない制御器に送れば、ABSやTCSを適切に制御できる。
但し、上述した様な従来構造の第1例の場合には、次の様な問題を生じる可能性がある。即ち、前記軸受キャップ8を構成する底板部12を軸方向に貫通したホルダ挿入孔15に、前記ホルダ本体部18を挿入する構成を採用している為、このセンサ挿通孔15を通じて、前記軸受キャップ8の内部(底板部12の軸方向外側)の空間に、泥水等の異物が侵入する可能性がある。又、前記ホルダ挿入孔15だけでなく、前記ボルト挿通孔16に就いても、前記底板部12を軸方向に貫通している為、前記センサホルダ14を前記軸受キャップ8に支持固定する以前の状態で、前記両孔15、16を通じて、この軸受キャップ8の内部の空間に異物が侵入する可能性がある。
上述の様な事情に鑑みて、例えば特許文献2には、図19〜20に示す様な、軸受キャップ8aの構造が開示されている。この従来構造の第2例の軸受キャップ8aは、合成樹脂製で、全体を有底円筒状に構成されたキャップ本体9aと、このキャップ本体9aにモールドされた金属板製の金属環10a及びナット17aから構成されており、円筒状の嵌合筒部11aと、この嵌合筒部11aの軸方向内端部から径方向内方に向けて伸長した底板部12aとを備えている。そして、このうちの底板部12aに、センサホルダ14aを構成するホルダ本体部18aの先端部を挿入する為の、軸方向内側面側のみが開口した有底のホルダ挿入孔15aを設けている。又、このホルダ挿入孔15aの周囲に、前記底板部12aの軸方向内側面から軸方向内方に向けて突出する状態で、前記ホルダ本体部18aの中間部外周面をがたつきなく支持する為の、筒状のホルダ支持部21を設けている。そして、このホルダ支持部21及び前記ホルダ挿入孔15aにより、前記ホルダ本体部18aを介して(このホルダ本体部18aの先端部に包埋した)センサの位置決めを図っている。又、前記底板部12aのうちで、前記ホルダ挿入孔15aに隣接する部分に、前記ナット17aをインサート成形により保持している。
以上の様な構成を有する従来構造の第2例の場合には、前記ホルダ挿入孔15aを、前記底板部12aを軸方向に貫通しない有底孔としている為、このホルダ挿入孔15aを通じて、泥水等の異物が前記軸受キャップ8aの内部に侵入する事を防止できる。更に、前記ナット17aを設けた部分に関しても、前記底板部12aを軸方向に貫通しない構造としている為、異物の進入を防止できる。
ところが、上述した従来構造の第2例の場合には、前記ホルダ挿入孔15a又は前記ホルダ支持部21内に侵入した異物を、効率良く排出する事が困難である。
即ち、従来構造の第2例の場合には、前記ホルダ支持部21の内周面の断面形状(輪郭形状)を、前記ホルダ本体部18aの外周面形状に合致した円形状ではなく、前記ホルダ支持部21の内側にこのホルダ本体部18aを挿入した際に、このホルダ本体部18aの周囲の円周方向4箇所に断面略半円形状の隙間22、22が形成される形状(花弁形状)としている。これにより、これら各隙間22、22を利用して、前記ホルダ挿入孔15a又は前記ホルダ支持部21の内側に侵入した異物を外部に排出する様にしている。但し、前記各隙間22、22は何れも、軸方向内方のみが開口した軸方向に長い形状を有している為、これら各隙間22、22を通じて異物を完全に排出する事は困難であり、水分だけが排出されて内部に泥が堆積する可能性がある。又、堆積した泥や内部に残留した水分の氷結によって、前記ホルダ本体部18aの先端部を損傷したり、前記ホルダ挿入孔15aの底部を損傷したりする可能性もある。
特開平11−142424号公報 国際公開第2014/044261号
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、ホルダ挿入孔又はホルダ支持部内に侵入した異物を効果的に排出する事ができる、軸受キャップの構造を実現すべく発明したものである。
本発明の軸受キャップ及び転がり軸受ユニットのうち、軸受キャップに係る発明は、軸方向内端部にエンコーダを支持したハブを、その内径側に複数個の転動体を介して回転自在に支持した外輪の軸方向内端開口を塞ぐ状態で、この外輪の軸方向内端部に装着されると共に、その一部にセンサホルダが支持固定されるものである。
又、本発明に係る軸受キャップは、全体を有底円筒状に構成されており、前記外輪の軸方向内端部に嵌合固定される嵌合筒部と、この嵌合筒部の軸方向一部(例えば軸方向内端部)から径方向内方に伸長する状態で設けられた底板部とを備えており、少なくともこの底板部が合成樹脂を射出成形する事により造られている。
更に、前記底板部のうちで、軸方向に関して前記エンコーダの一部と対向する部分に、前記センサホルダを構成する棒状(円柱状や四角柱状等)のホルダ本体部のうちで、内部にセンサを保持した先端部を挿入する為の、軸方向内側面側のみが開口した有底のホルダ挿入孔を設けている。又、このホルダ挿入孔の開口部の周囲に、前記底板部の軸方向内側面から軸方向内方に向けて突出する状態で、前記ホルダ本体部のうちで前記ホルダ挿入孔から突出した部分(ホルダ本体部の中間部)をがたつきなく支持する為の、ホルダ支持部を設けている。
特に本発明の場合には、前記ホルダ支持部の円周方向に関して少なくとも1個所に、不連続部(内周面と外周面とを連通させる開口、透孔)を設けている。
この不連続部の形状は特に限定されず、軸方向に長い形状としても良いし、円周方向に長い形状とする事もできる。又、円周方向に関する幅寸法に就いても、軸方向に亙り一定としても良いし、軸方向に関して変化させても良い。又、前記不連続部は、前記ホルダ支持部の軸方向全長に亙り形成しても良いし、軸方向一部に形成しても良い。更に、前記不連続部は、前記ホルダ支持部の円周方向1個所にのみ形成しても良いし、円周方向複数個所に形成しても良い。
又、本発明の軸受キャップを実施する場合、例えば請求項2に係る発明の様に、前記不連続部を、前記軸受キャップを前記外輪に装着した状態で下方に位置する部分(より好ましくは鉛直方向下方に位置する部分)に設ける事ができる。
上述の様な本発明の軸受キャップを実施する場合には例えば、前記ホルダ支持部を、円周方向に離隔した状態で配置された複数のホルダ支柱から構成する事ができる。そして、この場合には、円周方向に隣り合うホルダ支柱同士の間部分に存在する隙間を、前記不連続部とする事ができる。
或いは、前記ホルダ支持部を、円周方向1箇所にのみ不連続部を有する、断面略U字形状(略C字形状)に構成する事もできる。
又、上述の様な本発明の軸受キャップを実施する場合には例えば、前記底板部のうちで、前記ホルダ挿入孔と隣接する部分に、ナットをインサート成形により保持して成る、前記底板部を軸方向に貫通しない、ナット保持部を設ける事ができる。
又、この様なナット保持部を設ける場合には、このナット保持部と前記ホルダ支持部とを一体的に設ける事ができる。
更に、前記ナット保持部を設ける場合には、このナット保持部の軸方向内端面と、前記ホルダ支持部の軸方向内端面とを、同一仮想平面上に位置させる事ができる。更には、ホルダ支持部の軸方向内端面のうち、前記軸受キャップを前記外輪に装着した状態で上方に位置する部分に、軸方向内方に突出した庇部を設ける事もできる。
一方、本発明の転がり軸受ユニットは、例えば自動車の車輪(従動輪)を回転自在に支持する為のもので、外輪と、ハブと、複数個の転動体と、エンコーダと、軸受キャップとを備える。
このうちの外輪は、内周面に単列又は複列の外輪軌道を有する。
又、前記ハブは、外周面に単列又は複列の内輪軌道を有し、使用時に回転する。
又、前記各転動体は、前記外輪軌道と前記内輪軌道との間に、転動自在に設けられている。これら各転動体としては、玉、円すいころ、円筒ころ、球面ころ、ニードル等を使用する事ができる。
又、前記エンコーダは、前記ハブの軸方向内端部に、このハブと同心に支持固定され、その特性を円周方向に関して交互に且つ等ピッチで変化させたものである。
更に、前記軸受キャップは、前記外輪の軸方向内端開口を塞ぐ状態で、この外輪の軸方向内端部に装着されると共に、その一部にセンサホルダが支持固定される。
特に本発明の転がり軸受ユニットの場合には、前記軸受キャップとして、請求項1〜2に記載した何れかの軸受キャップを使用している。
上述の様に構成する本発明の軸受キャップ及び転がり軸受ユニットによれば、ホルダ挿入孔又はホルダ支持部内に侵入した異物を効果的に排出する事ができる。
即ち、本発明の場合には、軸受キャップを構成する底板部に設けた、ホルダ本体部のうちでホルダ挿入孔から突出した部分を支持するホルダ支持部を、円周方向に関して少なくとも1個所に不連続部を有するものとしている。この為、この不連続部を通じて、前記ホルダ挿入孔又は前記ホルダ支持部内に侵入した異物を、径方向外方に排出する事が可能になる。従って、本発明の軸受キャップによれば、前述した従来構造の第2例の様に、軸方向内方のみが開口した隙間を通じて異物を排出する構造を採用した場合に比べて、異物を効率良く排出する事ができる。
本発明の実施の形態の第1例を示す、回転速度検出装置付の転がり軸受ユニットの断面図。 同じく軸受キャップを取り出して示す端面図。 同じく図2のA−A断面図。 本発明の実施の形態の第2例を示す、図2に相当する図。 同じく図3に相当する図。 本発明の実施の形態の第3例を示す、図2に相当する図。 同じく図3に相当する図。 本発明の実施の形態の第4例を示す、図2に相当する図。 同じく図3に相当する図。 本発明の実施の形態の第5例を示す、図2に相当する図。 同じく図3に相当する図。 本発明の実施の形態の第6例を示す、図2に相当する図。 同じく図3に相当する図。 本発明の実施の形態の第7例を示す、図2に相当する図。 同じく図3に相当する図。 本発明の実施の形態の第8例を示す、図2に相当する図。 同じく図3に相当する図。 従来構造の第1例の回転速度検出装置付の転がり軸受ユニットを示す断面図。 従来構造の第2例に関する軸受キャップを取り出して示す端面図。 同じく図19のB−B断面図。
[実施の形態の第1例]
本発明の実施の形態の第1例に就いて、図1〜3を参照しつつ説明する。本例の特徴は、外輪2の軸方向内端開口を塞ぐ為の軸受キャップ33の構造を工夫した点にある。その他の部分の構成及び作用効果に就いては、前述した従来構造の場合と基本的には同じであるので、以下、本例の特徴部分及び先に説明しなかった部分を中心に説明する。
本例の回転速度検出装置付の転がり軸受ユニット1aは、従動輪である車輪をナックル等の懸架装置に対して回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速度を検出するもので、静止輪である外輪2の内径側に、回転輪であるハブ3を、複数個の転動体4、4を介して、回転自在に支持している。
前記外輪2は、外周面に懸架装置を構成する図示しないナックルに結合固定する為の固定側フランジ5を、内周面に複列の外輪軌道23a、23bを、それぞれ有している。又、前記ハブ3は、ハブ本体24と内輪25とを、かしめ部26により結合固定して成るもので、外周面に複列の内輪軌道27a、27bを有し、前記外輪2の内径側に、この外輪2と同心に支持されている。又、前記ハブ本体24の軸方向外端部で、前記外輪2の軸方向外端開口よりも軸方向外方に突出した部分には、車輪を支持する為の回転側フランジ6を設けている。そして、前記各外輪軌道23a、23bと、前記各内輪軌道27a、27bとの間に、それぞれ複数個ずつ前記各転動体4、4を設けている。尚、図示の例では、これら各転動体4、4として玉を使用しているが、重量の嵩む自動車用の転がり軸受ユニットの場合には、円すいころを使用する場合もある。
前記外輪2及び前記ハブ3を構成するハブ本体24は、S53C等の中炭素鋼製であり、少なくとも前記各軌道23a、23b、27aの表面に、高周波焼き入れ等の硬化処理が施されている。一方、前記ハブ3を構成する内輪25及び前記各転動体4、4は、SUJ2等の高炭素クロム軸受鋼製であり、例えば、ずぶ焼き入れによる硬化処理が施されている。
前記ハブ3を構成する内輪25の軸方向内端部には、回転速度検出装置を構成する、円環状のエンコーダ13を、前記ハブ3と同心に支持固定している。このエンコーダ13は、支持環28と、エンコーダ本体29とから構成されている。このうちの支持環28は、SUS430等のフェライト系ステンレス鋼板や防錆処理が施されたSPCC等の冷間圧延鋼板に、プレス加工を施す事により、断面略L字形で全体を円環状に形成されている。又、前記支持環28は、円筒状の嵌合部30と、この嵌合部30の軸方向外端部(図1の左端部)から径方向外方に折れ曲がる状態で設けられた外向鍔部31と、前記嵌合部30の軸方向内端部から径方向内方に折れ曲がる状態で設けられた円輪部32とから構成されている。又、前記嵌合部30は、軸方向外半部に設けられ、前記内輪25の軸方向内端部に直接外嵌される小径部と、軸方向内半部に設けられ、軸方向内側に向かう程外径寸法が大きくなる方向に傾斜したテーパ部とを備えている。又、前記エンコーダ本体29は、フェライト粉末等の磁性体を混入したゴム磁石又はプラスチック磁石等の永久磁石により全体を円輪状に形成したもので、軸方向に着磁すると共に、着磁の向きを、円周方向に関して交互に且つ等ピッチで変化させている。これにより、このエンコーダ本体29の軸方向内側面(被検出面)にS極とN極とを円周方向に関して交互に且つ等ピッチで配置している。そして、この様なエンコーダ本体29を、前記円輪部32の軸方向内側面に添着固定した状態で、このエンコーダ本体29の軸方向内側面(被検出面)を、前記ハブ本体24の軸方向内端部に形成されたかしめ部26の軸方向内端面よりも軸方向内方に位置させている。
又、前記外輪2の内周面と前記ハブ3の外周面との間で前記各転動体4、4を設置した空間の軸方向外端開口は、シールリング7により塞いでいる。これに対し、前記外輪2の軸方向内端部には、有底円筒状の軸受キャップ33を装着して、この外輪2の軸方向内端開口を塞いでいる。又、この軸受キャップ33には、使用状態で、回転速度検出装置を構成する、合成樹脂製のセンサホルダ14bが支持固定されている。このセンサホルダ14bは、円柱状(棒状)のホルダ本体部18bと、このホルダ本体部18bの基端部に設けられた取付フランジ部19bとを備えている。又、このホルダ本体部18bの先端部には、ホールIC、ホール素子、MR素子、GMR素子等の磁気検知素子及び波形成形回路を組み込んだICから成る図示しないセンサが包埋されている。
前記軸受キャップ33は、合成樹脂製で、有底円筒状に構成されたキャップ本体34と、このキャップ本体34にそれぞれモールドされた、金属環35、Oリング36、及び、ナット37から構成されており、略円筒状の嵌合筒部38と、この嵌合筒部38の軸方向内端部から径方向内方に向けて伸長した略円板状の底板部39とを備えている。
前記キャップ本体34は、例えばポリアミド66樹脂に、グラスファイバーを適宜加えたポリアミド樹脂混合材料を、射出成形する事により造られている。又、必要に応じて、ポリアミド樹脂に、非晶性芳香族ポリアミド樹脂(変性ポリアミド6T/6I)、低吸水脂肪族ポリアミド樹脂(ポリアミド11樹脂、ポリアミド12樹脂、ポリアミド610樹脂、ポリアミド612樹脂)を適宜加える事で、より耐水性を向上させても良い。又、本例の場合、前記金属環35、前記Oリング36、及び、前記ナット37は、前記キャップ本体34の射出成形時にモールド固定する事により、このキャップ本体34に固定されている。
前記軸受キャップ33を構成する嵌合筒部38は、先半部(軸方向外半部、図1の左半部、図3の下半部)に設けられた小径筒部40と、基半部(軸方向内半部、図1の右半部、図3の上半部)に設けられた大径筒部41とを、段差面42により連続させた、段付き円筒状に構成されている。又、本例の場合、前記小径筒部40の外径側部分を、前記金属環35により構成している。この金属環35は、ステンレス鋼板や冷間圧延鋼板等から造られており、断面L字形で、円筒部43と、この円筒部43の軸方向内端部から径方向外方に折れ曲がった外向フランジ部44とを備えている。このうちの円筒部43は、前記小径筒部40の外周面に露出しているのに対し、前記外向フランジ部44は、前記大径筒部41の内部に埋め込まれている。又、前記段差面42の内径側部分を、前記外向フランジ部44の軸方向外側面に隣接する状態で配置された、前記Oリング36により構成している。
又、前記底板部39は、全体を略円板状に構成しており、その一部に、他の部分よりも軸方向厚さ寸法が大きくなった(軸方向外側に向けて膨出した)厚肉部45が設けられている。又、この厚肉部45のうち、前記軸受キャップ33を前記外輪2に装着した状態で、軸方向に関して前記エンコーダ13(エンコーダ本体29)の被検出面の一部と対向する部分で、且つ、鉛直方向に関して上端部に位置する部分に、軸方向内側面側のみが開口した有底のホルダ挿入孔46が設けられている。このホルダ挿入孔46は、前記センサホルダ14bを構成するホルダ本体部18bの先端部をがたつきなく挿入する為のもので、このホルダ本体部18bの先端部の外径寸法よりも僅かに大きい内径寸法を有する。
又、前記ホルダ挿入孔46の開口部の周囲に、前記底板部39の軸方向内側面から軸方向内方に向けて突出する状態で、前記ホルダ本体部18bの中間部外周面をがたつきなく支持する為の、ホルダ支持部47を設けている。特に本例の場合、このホルダ支持部47を、前記ホルダ挿入孔46の開口部の周囲に90度ずつ位相をずらして配置された、4本のホルダ支柱48a、48bから構成している。これら各ホルダ支柱48a、48bのうち、前記底板部39の円周方向一方側(図2、3の左側)に配置した1対のホルダ支柱48a、48aは、それぞれの断面形状を略矩形状としているのに対し、円周方向他方側(図2、3の右側)に配置した1対のホルダ支柱48b、48bは、それぞれの断面形状を略三角形状としており、後述するナット保持部49と連続する状態で設けている。又、前記各ホルダ支柱48a、48bのうち、前記ホルダ支持部47の中心側を向いた内径側側面を、それぞれこのホルダ支持部47の中心軸を中心とする円筒状凹面としており、これら各円筒状凹面の曲率半径を、前記ホルダ本体部18bの中間部外周面の曲率半径と同じか、これよりも僅かに大きくしている。又、本例の場合、前記底板部39の軸方向内側面からの前記ホルダ支持部47の軸方向内方への突出量を、後述する保持筒部51(ナット保持部49)に関する突出量の半分(1/2)程度としている。
更に、前記各ホルダ支柱48a、48bのうち、下方に配置された1対のホルダ支柱48a、48b同士を、前記ホルダ支持部47の円周方向(図2、3の左右方向、水平方向)に離隔した状態で配置している。これにより、前記両ホルダ支柱48a、48b同士の間で、前記ホルダ支持部47の中心軸を通る鉛直線上に、特許請求の範囲に記載した不連続部に相当する隙間56aを、前記ホルダ支持部47の全長に亙り設けている。又、本例の場合には、前記各ホルダ支柱48a、48bのうち、前記底板部39の円周方向一方側に配置された1対のホルダ支柱48a、48a同士の間に隙間56bを設けると共に、上方に配置された1対のホルダ支柱48a、48b同士の間にも隙間56cを設けている。但し、円周方向他方側に配置された1対のホルダ支柱48b、48b同士は、円周方向(図2の上下方向)に連続する状態で設けている。従って、本例の場合には、前記ホルダ支持部47のうち、鉛直方向下方位置、側方位置及び鉛直方向上方位置の合計3個所位置に、不連続部である前記各隙間56a、56b、56cが設けられている。
又、前記底板部39のうちで、前記ホルダ挿入孔46の円周方向他方側(図2、3の右側)に隣接した部分には、他の部分に比べて軸方向内方に突出した、略円筒状のナット保持部49が設けられている。このナット保持部49は、その内側に前記ナット37がインサート成形(包埋)されている。このナット保持部49は、前記厚肉部45の軸方向内側面側にのみ開口すると共に、前記ナット37の軸方向外端部(基端部)をその内側に固定した有底の保持凹部50と、この保持凹部50の開口部の周囲に、前記厚肉部45の軸方向内側面から軸方向内方に突出する状態で形成され、前記ナット37の周囲を覆った、保持筒部51とから構成されている。又、前記保持凹部50及びこの保持筒部51は、一体的に形成されており、これら保持凹部50及び保持筒部51の内周面には、それぞれ係合凸条52、52が形成されている。これに対し、前記ナット37は、有底円筒状の袋ナットであり、内周面に雌ねじ部53が形成されていると共に、外周面に係合凹溝54、54が形成されている。そして、これら各係合凹溝54、54に、前記ナット保持部49の内周面に形成された係合凸条52、52をそれぞれ係合させている。又、前記ナット37の軸方向内端面と前記ナット保持部49(保持筒部51)の軸方向内端面とは、同一仮想平面上に位置しており、前記センサホルダ14bを構成する取付フランジ部19bの軸方向外側面を当接させる為の突き当て面55としている。又、前記底板部39の軸方向内側面の中央部には、前記キャップ本体34を射出成形する際における合成樹脂の注入口(ゲート)である、円形状の凹部が形成されている。
尚、本例の場合、前記ナット37を、軸方向に貫通しない構造(袋ナット)としている為、インサート成形時に、このナット37を、雄ねじ部と螺合させずに済み、インサート成形の作業性を向上できる。一方、ナットを、軸方向に貫通した構造とした場合には、このナットの内側に樹脂が入り込まない様に、雄ねじ部と螺合した状態で、インサート成形を行う。又、前記ナット37の固定方法は、インサート成形に限らず、例えば圧入等、従来から知られた各種方法を採用できる。
上述の様な構成を有する本例の軸受キャップ33は、前記嵌合筒部38のうちの小径筒部40(円筒部43)を前記外輪2の軸方向内端部に締り嵌めで内嵌固定する事により、この外輪2の軸方向内端開口を塞ぐ状態で、この外輪2の軸方向内端部に装着される。又、この状態で、前記段差面42を、この外輪2の軸方向内端面に突き当てる事により、この外輪2に対する前記軸受キャップ33の軸方向に関する位置決めが図られる。これと共に、前記Oリング36を、この外輪2の軸方向内端面と前記外向フランジ部44の軸方向外側面との間で弾性的に圧縮する事により、これら両側面同士の間部分がシールされる。そして、前記底板部39のうちで、前記ホルダ挿入孔46の底部を構成する部分の軸方向外側面が、前記エンコーダ13(エンコーダ本体29)の被検出面に対し近接対向する。
そして、本例の場合には、上述の様な構成を有する軸受キャップ33に対し、前記センサホルダ14bを、次の様にして支持固定する。即ち、このセンサホルダ14bを構成する棒状のホルダ本体18bのうち、内部に前記センサを包埋した先端部を、前記ホルダ挿入孔46の内側にがたつきなく配置(挿入)すると共に、中間部を前記ホルダ支持部47を構成する前記各ホルダ支柱48a、48bの内側にがたつきなく配置する。そして、前記ホルダ本体18bの基端部に設けた取付フランジ部19bに対し、図示しないボルトを挿通させ、このボルトの先端部に設けた雄ねじ部を、前記ナット37の雌ねじ部53に螺合させる。これにより、前記エンコーダ13(エンコーダ本体29の被検出面)に対し、前記センサを、前記ホルダ挿入孔46の底部を介して近接対向させる。
上述の様な構成を有する本例の回転速度検出装置付きの転がり軸受ユニット1aの場合にも、前述した従来構造の場合と同様に、従動輪である車輪を懸架装置に対して回転自在に支持できると共に、この車輪の回転速度を検出する事ができる。この為、ABSやTCSを適切に制御できる。
特に本例の場合には、前記ホルダ本体部18aを介してセンサの位置決めを図る為の、前記ホルダ挿入孔46及び前記ホルダ支持部47内に侵入した異物を、効果的に排出する事ができる。
即ち、本例の場合には、前記軸受キャップ33を構成する底板部39に設けた、前記ホルダ本体部19bのうちで前記ホルダ挿入孔46から突出した中間部を支持するホルダ支持部47を、4本のホルダ支柱48a、48bから構成する事で、このホルダ支持部47のうち、鉛直方向下方位置、側方位置及び鉛直方向上方位置の合計3個所位置に、不連続部である前記各隙間56a、56b、56cを設けている。この為、前記ホルダ挿入孔46又は前記ホルダ支持部47内に侵入した異物を、前記各隙間56a、56b、56cを通じて排出する事ができる。特に、これら各隙間56a、56b、56cのうち、隙間56aは、前記ホルダ支持部47の鉛直方向下方位置に配置されている為、重力の作用を利用して、異物を効果的に排出する事ができる。従って、本例の構造によれば、前述した従来構造の第2例の様に、軸方向内方のみが開口した隙間を通じて異物を排出する構造を採用した場合に比べて、異物を効率良く排出する事ができる。この結果、前記ホルダ挿入孔46又は前記ホルダ支持部47から異物が排出されなかったり、水分だけが排出されて泥が堆積する事を有効に防止できる。又、堆積した泥や内部に残留した水分の氷結によって、前記ホルダ本体部18bの先端部を損傷したり、前記ホルダ挿入孔46の底部を損傷したりする事も有効に防止できる。
更に、本例の場合には、前記ホルダ支持部47を、4本のホルダ支柱48a、48bから構成している為、前述した従来構造の第2例の場合(断面花弁状とした場合)に比べて、前記ホルダ支持部47を単純な形状にできる。この為、射出成形後の材料が収縮した際に生じる、変形の影響を受けにくくできる。従って、前記ホルダ支持部47の内周面と前記ホルダ本体部18bの外周面との間の隙間を厳密に管理する事が可能になる。これにより、センサの位置精度の向上を図れると共に、車両の走行時に加わる振動等に起因して、センサ位置がずれる事も有効に防止できる。
[実施の形態の第2例]
本発明の実施の形態の第2例に就いて、図4〜5を参照しつつ説明する。本例は、前述した実施の形態の第1例の変形例であり、その特徴は、軸受キャップ33aを構成するホルダ支持部47aの構造にある。即ち、本例の場合には、このホルダ支持部47aを、ホルダ挿入孔46の開口部の周囲に120度ずつ位相をずらして配置した、3本のホルダ支柱48c、48dから構成している。本例の場合には、前記ホルダ挿入孔46の上方にホルダ支柱48cを1本配置すると共に、このホルダ挿入孔46の下方にホルダ支柱48d、48dを2本配置している。又、前記各ホルダ支柱48c、48dのうち、前記ホルダ支持部47aの中心側を向いた内径側側面を、それぞれこのホルダ支持部47aの中心軸を中心とする円筒状凹面としている。又、前記各ホルダ支柱48c、48dのうち、下方に配置された1対のホルダ支柱48d、48d同士の間で、前記ホルダ支持部47の中心軸を通る鉛直線上に、隙間56dを設けている。又、上方に配置されたホルダ支柱48cと下方に配置されたホルダ支柱48d、48d同士の間に、それぞれ隙間56e、56eをそれぞれ設けている。
更に、本例の場合には、前記各ホルダ支柱48c、48dのそれぞれの内径側側面(円筒状凹面)を通る内接円の直径を、ホルダ本体部18b(図1参照)の中間部の外径寸法よりも僅かに小さくする事で、このホルダ本体部18bの中間部を締り嵌めにより保持できる様にしている。これにより、このホルダ本体部18bががたつく事を防止して、センサの位置精度の向上を図っている。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第3例]
本発明の実施の形態の第3例に就いて、図6〜7を参照しつつ説明する。本例は、前述した実施の形態の第1例の変形例であり、その特徴は、軸受キャップ33bを構成するホルダ支持部47bの構造にある。即ち、本例の場合には、このホルダ支持部47bを、鉛直方向下方に不連続部である開口部57を有する、断面略U字形(C字形、コ字形)に構成している。別な表現をすれば、前記実施の形態の第1例に関して、4本のホルダ支柱48a、48bのうち、底板部39の円周方向一方側(図2、3の左側)に配置された1対のホルダ支柱48a、48a同士を連続させると共に、上方に配置された1対のホルダ支柱48a、48b同士を連続させた構成としている。
以上の様な構成を有する本例の場合には、前記実施の形態の第1例や第2例の場合の様に、ホルダ支持部を複数本のホルダ支柱から構成する場合に比べて、前記ホルダ支持部47bの剛性を高くできる。この為、ホルダ本体部18bの保持力の向上を図れる。又、前記実施の形態の第1例及び第2例の場合に比べて、ホルダ挿入孔46及びホルダ支持部47b内に、上方や側方から異物が侵入しにくくできる為、悪路走行に使用される頻度が高い車両に好ましく用いる事ができる。又、従来構造の第2例の様に、ホルダ支持部の断面形状を花弁形状とした場合に比べて、射出成形後の材料が収縮した際に生じる、変形の影響を受けにくくできる為、前記ホルダ支持部47bの内周面と前記ホルダ本体部18bの外周面との間の隙間を厳密に管理する事が可能になる。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第4例]
本発明の実施の形態の第4例に就いて、図8〜9を参照しつつ説明する。本例は、前述した実施の形態の第1例の変形例であり、その特徴は、軸受キャップ33cを構成するホルダ支持部47cの構造にある。即ち、本例の場合には、このホルダ支持部47cを、ホルダ挿入孔46の周囲に配置した3本のホルダ支柱48e、48f、48gから構成している。本例の場合には、前記ホルダ挿入孔46の上方(鉛直方向上方)にホルダ支柱48eを1本配置すると共に、このホルダ挿入孔46の下方(鉛直方向下方)にホルダ支柱48fを1本配置している。又、このホルダ挿入孔46の側方(円周方向一方側、図8、9の左側)に、ホルダ支柱48gを1本配置している。又、前記各ホルダ支柱48e、48f、48gのうち、前記ホルダ挿入孔46の側方に配置されたホルダ支柱48gの内径側側面を、このホルダ挿入孔46の中心軸を中心とする円筒状凹面としているのに対し、前記ホルダ挿入孔46の上方及び下方に配置されたホルダ支柱48e、48fの内径側側面(上下方向に関して互いに対向する側面)を、それぞれ円筒状凸面としている。又、本例の場合にも、下方に配置されたホルダ支柱48fの円周方向両側に隙間56f、56gを設けている。更に、上方に配置されたホルダ支柱48eと側方に配置されたホルダ支柱48gとの間に、隙間56hを設けている。
以上の様な構成を有する本例の場合には、ホルダ本体部18bの中間部外周面を、鉛直方向に配置された(上下方向両側に配置された)1対のホルダ支柱48e、48fにより上下両側から支持する事ができる。この為、車両の振動等に拘らず、センサの位置がずれる事を有効に防止できる。従って、本例の構造も、石畳路等、上下方向の振動が厳しい条件で使用される車両に好ましく用いる事ができる。又、本例の場合には、下方に配置された前記ホルダ支柱48eの上面を円筒状凸面としている為、このホルダ支柱48eが異物排出の妨げにならずに済む。又、本例の構造を実施する場合、側方に配置したホルダ支柱48gに就いては、省略する事も可能である。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第5例]
本発明の実施の形態の第5例に就いて、図10〜11を参照しつつ説明する。本例は、前述した実施の形態の第1例の変形例であり、その特徴は、軸受キャップ33dを構成するホルダ支持部47dの構造にある。即ち、本例の場合には、このホルダ支持部47dを、断面略C字形(三日月形)で、全体を半円筒状に構成しており、ホルダ挿入孔46の上半部のみを覆う様に設けている。これにより、前記ホルダ支持部47dの下半部を、特許請求の範囲に記載した不連続部に相当する開口部57aとしている。又、本例の場合には、底板部39の軸方向内側面からの前記ホルダ支持部47dの軸方向内方への突出量を、保持筒部51(ナット保持部49)に関する突出量と同じとしている。これにより、前記ホルダ支持部47dの軸方向内端面により、センサホルダ14b(図1参照)を構成する取付フランジ部19bの軸方向外側面を当接させる為の突き当て面55aの一部を構成している。
以上の様な構成を有する本例の場合には、前記ホルダ支持部47dによって、ホルダ本体部18bの上方から滴下する泥水等から保護する事ができる。又、センサホルダ14bを支持固定する際に利用するボルトをナット37に螺合させる際に、このセンサホルダ14bに作用する回転力を、前記ホルダ支持部47dによって支承する事ができる。
尚、本例の構造を実施する場合に、走行に於ける上下振動に起因してセンサ位置がずれる事を防止する為に、前記センサ挿入孔46の下方位置(図10に破線で示した位置)に、別途ホルダ支柱を設ける事もできる。又、この場合には、このホルダ支柱の上面を円筒状凸面として、異物の排出性を良好にする事もできる。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第6例]
本発明の実施の形態の第6例に就いて、図12〜13を参照しつつ説明する。本例は、前述した実施の形態の第5例の変形例であり、その特徴は、軸受キャップ33eを構成するホルダ支持部47e及びナット保持部49aの構造にある。即ち、本例の場合には、このホルダ支持部47eのうち、底板部39の円周方向に関して他半部(図12、13の右半部)を、前記実施の形態の第5例に関して、前記ホルダ支持部47dと保持筒部51(ナット保持部49)との間部分に存在している断面扇形の空間を埋める様な、厚肉形状としている。又、前記ナット保持部49aを構成する保持筒部51aの下半部を、前記底板部39の円周方向一方側(図12、13の左側)に張り出させている。これにより、前記ホルダ支持部47eと前記保持筒部51aとを一体的に構成し、全体として、前記ホルダ支持部47eの下半部が切り欠かれた(開口部57aが設けられた)、小判形状としている。
以上の様な構成を有する本例の場合には、前記ホルダ支持部47eの剛性を、前記実施の形態の第5例の場合に比べて高められる為、ホルダ本体部18bの泥水等からの保護、及び、センサホルダ14bの回転防止を、より有効に図れる。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例及び第5例の場合と同様である。
[実施の形態の第7例]
本発明の実施の形態の第7例に就いて、図14〜15を参照しつつ説明する。本例は、前述した実施の形態の第6例の変形例である。即ち、本例の軸受キャップ33fの場合には、ホルダ支持部47e及びナット保持部49aの軸方向内端面に、上端縁に沿って、軸方向内方に向けて突出した庇部58を設けた点にある。
以上の様な構成を有する本例の場合には、ホルダ本体18b(図1参照)の泥水等からの保護、及び、センサホルダ14bの回転防止を、前記実施の形態の第6例の場合に比べて、より有効に図れる。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例、第5例及び第6例の場合と同様である。
[実施の形態の第8例]
本発明の実施の形態の第8例に就いて、図16〜17を参照しつつ説明する。本例は、前述した実施の形態の第7例の変形例である。即ち、本例の軸受キャップ33gの場合には、ホルダ支持部47e及びナット保持部49aの軸方向内端面に設けた庇部58aのうち、このナット保持部49a側の端縁を、このナット保持部49aの中心軸を通る仮想鉛直平面上(上端縁位置まで)とした点にある。又、本例の場合には、保持筒部51aの下半部を、円周方向一方側(図16の左側)に張り出さずに、前記実施の形態の第1〜5例の場合と同様に円筒面状としている。
以上の様な構成を有する本例の場合には、前記実施の形態の第7例の場合に比べて、使用する合成樹脂材料が少なく済む為、材料コストの低減を図れると共に、前記軸受キャップ33g全体としての軽量化を図れる。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例、第5例、第6例及び第7例の場合と同様である。
上述した実施の形態の各例では、軸受キャップを、合成樹脂製のキャップ本体と、金属製の金属環等、合成樹脂以外の材料から造られた部材を組み合わせた構造を例に挙げて説明したが、本発明の軸受キャップは、その全体が合成樹脂から造られていても良い。又、前記実施の形態の各例では、本発明の転がり軸受ユニットを、車輪支持用の転がり軸受ユニットに適用した場合に就いて説明したが、本発明の転がり軸受ユニットは、この様な用途に限定されず、例えば工作機械等、種々の用途に適用する事ができる。又、前述した実施の形態の各例の構造は、適宜組み合わせて実施する事ができる。
1 転がり軸受ユニット
2 外輪
3 ハブ
4 転動体
5 固定側フランジ
6 回転側フランジ
7 シールリング
8、8a 軸受キャップ
9、9a キャップ本体、
10、10a 金属環
11、11a 嵌合筒部
12、12a 底板部
13 エンコーダ
14、14a、14b センサホルダ
15、15a ホルダ挿入孔
16 ボルト挿通孔
17、17a ナット
18、18a、18b ホルダ本体部
19、19a、19b 取付フランジ部
20 ボルト
21 ホルダ支持部
22 隙間
23a、23b 外輪軌道
24 ハブ本体
25 内輪
26 かしめ部
27a、27b 内輪軌道
28 支持環
29 エンコーダ本体
30 嵌合部
31 外向鍔部
32 円輪部
33、33a、33b、33c、33d、33e、33f、33g 軸受キャップ
34 キャップ本体
35 金属環
36 Oリング
37 ナット
38 嵌合筒部
39 底板部
40 小径筒部
41 大径筒部
42 段差面
43 円筒部
44 外向フランジ部
45 厚肉部
46 ホルダ挿入孔
47、47a、47b、47c、47d、47e ホルダ支持部
48a、48b、48c、48d、48e、48f、48g ホルダ支柱
49、49a ナット保持部
50 保持凹部
51、51a 保持筒部
52 係合凸条
53 雌ねじ部
54 係合凹溝
55、55a 突き当て面
56a、56b、56c、56d、56e、56e、56f、56g、56h 隙間
57、57a 開口部
58 庇部

Claims (3)

  1. 軸方向内端部にエンコーダを支持したハブを、その内径側に複数個の転動体を介して回転自在に支持した外輪の軸方向内端開口を塞ぐ状態で、この外輪の軸方向内端部に装着されると共に、その一部にセンサホルダが支持固定される、軸受キャップであって、
    この軸受キャップは、前記外輪の軸方向内端部に嵌合固定される嵌合筒部と、この嵌合筒部の軸方向一部から径方向内方に伸長する状態で設けられた底板部とを備え、少なくともこの底板部が合成樹脂を射出成形する事により造られたものであり、
    前記底板部のうちで、軸方向に関して前記エンコーダの一部と対向する部分に、前記センサホルダを構成する棒状のホルダ本体部のうちで内部にセンサを保持した先端部を挿入する為の、軸方向内側面側のみが開口した有底のホルダ挿入孔が設けられていると共に、このホルダ挿入孔の開口部の周囲に、前記底板部の軸方向内側面から軸方向内方に向けて突出する状態で、前記ホルダ本体部のうちで前記ホルダ挿入孔から突出した部分を支持する為の、ホルダ支持部が設けられており、
    このホルダ支持部の円周方向に関して少なくとも1個所に不連続部が設けられている、
    事を特徴とする軸受キャップ。
  2. 前記不連続部が、前記軸受キャップを前記外輪に装着した状態で下方に位置する部分に設けられている、請求項1に記載した軸受キャップ。
  3. 内周面に外輪軌道を有し、使用時にも回転しない外輪と、外周面に内輪軌道を有し、使用時に回転するハブと、これら外輪軌道と内輪軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体と、このハブの軸方向内端部にこのハブと同心に支持固定され、その特性を円周方向に関して交互に且つ等ピッチで変化させたエンコーダと、前記外輪の軸方向内端開口を塞ぐ状態で、この外輪の軸方向内端部に装着されると共に、その一部にセンサホルダが支持固定される軸受キャップと、を備えた転がり軸受ユニットであって、この軸受キャップが、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載した軸受キャップである事を特徴とする転がり軸受ユニット。
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