JP2016129611A - 炊飯器 - Google Patents

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利弘 齋藤
Toshihiro Saito
利弘 齋藤
和善 根岸
Kazuyoshi Negishi
和善 根岸
智也 蜷川
Tomoya Ninagawa
智也 蜷川
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【課題】蓋体と内釜を安定してシールすることができ、蓋体を閉じるときの操作力が重くならない炊飯器を提供することを目的とする。【解決手段】上方が開口した本体と、本体開口から本体内に出し入れ自在に収納される上端が開口した内釜と、本体に回動自在に設けられ、内釜の上端開口を覆う蓋体と、本体内に設けられ、内釜を加熱する加熱手段と、を備え、内釜には、内釜の上端開口よりも下方で、内釜の高さの半分よりも高い位置の外周面全周から、本体開口の内周よりも外側へ延びた鍔形状が設けられ、本体開口に内釜を収納したとき、内釜の鍔形状から上部は本体上面開口から上方に突出していて、蓋体の回動中心を、高さ方向で内釜の上端開口の高さ以上の位置に配置した。【選択図】図3

Description

本発明は、米飯を炊飯、保温する炊飯器に関する。
従来、内釜の上方に鍔形状を有し、その鍔形状により本体に保持される炊飯器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−65457号公報(第2頁、図1)
特許文献1に記載の炊飯器では、内釜の上端は鍔形状から更に上方に突出していて、蓋体内部に突出部が収容されている。蓋体はヒンジ部で本体と回動自在に取り付けられている。
蓋体は、炊飯時に蒸気が漏れないよう内釜をシールする必要があり、蓋体には撓みを持たせたシール材が設けられている。鍔形状から更に上方に突出した内釜の突出部を蓋体内部に収容する構造の場合、蓋体が厚くなる。厚みのある蓋体を回動するときにヒンジ部が内釜の突出部上端よりも低い位置にあると、ヒンジ部に近い位置にある蓋体のシール部材が早く内釜に接触し、ヒンジ部から遠い位置にあるシール部材が接触するまでにずれたり変形したりしてシール性能が安定しないという問題があった。
また、ヒンジ部に近い位置にある蓋体のシール部材が早く内釜に接触することから、早く接触したシール材が抵抗となって、蓋体を完全に閉じるまでの操作力が重くなってしまうという問題があった。
本発明は、かかる課題を解決するために、蓋体と内釜を安定してシールすることができ、蓋体を閉じるときの操作力が重くならない炊飯器を提供することを目的とする。
課題を解決する本発明に係る炊飯器は、上方が開口した本体と、本体開口から本体内に出し入れ自在に収納される上端が開口した内釜と、本体に回動自在に設けられ、内釜の上端開口を覆う蓋体と、本体内に設けられ、内釜を加熱する加熱手段と、を備え、内釜には、内釜の上端開口よりも下方で、内釜の高さの半分よりも高い位置の外周面全周から、本体開口の内周よりも外側へ延びた鍔形状が設けられ、本体開口に内釜を収納したとき、内釜の鍔形状から上部は本体上面開口から上方に突出していて、蓋体の回動中心を、高さ方向で内釜の上端開口の高さ以上の位置に配置したものである。
本発明によれば、蓋体の回動中心を、高さ方向で内釜の上端開口の高さ以上の位置に配置したので、蓋体の回動中心となるヒンジ部に近い位置にあるシール部材が内釜の上端に接触するタイミングを遅くすることができ、シール部材がずれたり変形したりすることを抑制できるのでシール性能が安定する。
また、シール部材が内釜の上端に接触するタイミングを遅くすることができることから、蓋体を閉じるときのシール材の抵抗を軽減でき、蓋体を閉じる動作力を低減することができる。
本発明の実施の形態1に係る炊飯器の概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る炊飯器の概略構成を示す側面図である。 本発明の実施の形態1に係る炊飯器の蓋体を開いた状態を示す側面図である。 本発明の実施の形態1に係る炊飯器の内部構成を示す側面から見た断面図である。 (a)本発明の実施の形態1に係る炊飯器の内釜の上端と蓋体の回動中心がほぼ同じ高さに位置するときの、回動中心と一例のシール材周辺の要部を拡大した、蓋体が閉じる少し前の状態を示す断面図、(b)本発明の実施の形態1に係る炊飯器の内釜の上端と蓋体の回動中心がほぼ同じ高さに位置するときの、回動中心と一例のシール材周辺の要部を拡大した、蓋体が閉じた状態を示す断面図である。 (a)本発明の実施の形態1に係る炊飯器の内釜の上端より蓋体の回動中心が高い位置にあるときの、回動中心と一例のシール材周辺の要部を拡大した、蓋体が閉じる少し前の状態を示す断面図、(b)本発明の実施の形態1に係る炊飯器の内釜の上端より蓋体の回動中心が高い位置にあるときの、回動中心と一例のシール材周辺の要部を拡大した、蓋体が閉じた状態を示す断面図である。 (a)蓋体の回動中心が内釜の上端より下にある炊飯器の回動中心と一例のシール材周辺の要部を拡大した、蓋体が閉じる少し前の状態を示す断面図、(b)蓋体の回動中心が内釜の上端より下にある炊飯器の回動中心と一例のシール材周辺の要部を拡大した、蓋体が閉じた状態を示す断面図である。 (a)本発明の実施の形態1に係る炊飯器の内釜の上端と蓋体の回動中心がほぼ同じ高さに位置するときの、回動中心と他の例のシール材周辺の要部を拡大した、蓋体が閉じる少し前の状態を示す断面図、(b)本発明の実施の形態1に係る炊飯器の内釜の上端と蓋体の回動中心がほぼ同じ高さに位置するときの、回動中心と他の例のシール材周辺の要部を拡大した、蓋体が閉じた状態を示す断面図である。 (a)蓋体の回動中心が内釜の上端より下にある炊飯器の回動中心と他の例のシール材周辺の要部を拡大した、蓋体が閉じる少し前の状態を示す断面図、(b)蓋体の回動中心が内釜の上端より下にある炊飯器の回動中心と他の例のシール材周辺の要部を拡大した、蓋体が閉じた状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る炊飯器の内釜の上端より蓋体の回動中心が高い位置にあり、内釜の上端が内側へ向かって傾斜している形状のときの、回動中心と他の例のシール材周辺の要部を拡大した、蓋体が閉じた状態を示す断面図である。
実施の形態1.
(全体の構成)
図1は本発明の実施の形態1に係る炊飯器の概略構成を示す斜視図、図2は本発明の実施の形態1に係る炊飯器の概略構成を示す側面図、図3は本発明の実施の形態1に係る炊飯器の蓋体を開いた状態を示す側面図、図4は本発明の実施の形態1に係る炊飯器の内部構成を示す側面から見た断面図である。図1から図4により、本発明の実施の形態1に係る炊飯器の概略全体構成を説明する。
図1に示すように、100は本発明の実施の形態1に係る炊飯器であり、本体1と蓋体2で構成されている。本体1と蓋体2はそれぞれ用途に応じた樹脂素材からなり、例えば樹脂成形により形成されているが、必ずしも樹脂素材に限定されるものではなく、本体1及び蓋体2の外装に金属板を加工したものを使用してもよい。
蓋体2には、図1に示すように蓋上面カバー2aを有しており、蓋体2の前方寄りに操作結果や動作状況を表示するための図4に示す表示パネル8の表示内容を視認できる透過性のある表示窓4が設けられている。また、図4に示すように蓋上面カバー2aの下方には蓋体2の内部空間である基板室2cが設けられている。
表示窓4の周辺には、炊飯器100を操作するために、それぞれ炊飯、保温、予約等の機能が与えられた各種の操作キー(詳細図示せず)を有する操作部3が設けられていて、表示パネル8の表示内容を見ながら操作ができるようになっている。
基板室2cには操作表示基板9が収容される。操作表示基板9には操作部3の操作キーの入力を行うためのスイッチ9aや、前述の表示パネル8が耐熱性の樹脂で形成された保持部材10を介して搭載されている。
また、操作表示基板9は本体内後側に配置された制御基板14と図示しないフラットケーブルで電気的に接続されている。制御基板14の下方には、制御基板14及び高温となる部品を冷却するための冷却ファンが設けられており、本体1底部の図示しない吸気穴から本体1内に外気を導入して制御基板14等を冷却する。
蓋体2の後方寄りには、炊飯時に発生する蒸気を排出する排気口2bが設けられている。なお、本発明の実施の形態1では、蒸気を本体外に排出するタイプの炊飯器で説明しているが、蒸気を本体外に排出しないタイプの炊飯器でもよく、その場合では蒸気の排気口は設けられない。
蓋体2は、蓋体2に設けられた係合部15と、本体1に設けられた係止部16が係合することで本体1の上面を閉塞している。5は本体1の前側に設けられた係止解除ボタンであり、係合部15と係止部16との係合が外れない方向に、付勢手段17により付勢されている。
付勢手段17の付勢力に抗して係止解除ボタン5を押込むことにより、係合部15と係止部16との係合が外れ、本体1の後側で本体上面から一部上方へ突出している本体上面部材1aに、回動可能に保持された蓋体2の回動中心である回動軸21を中心にして、開放方向への付勢力を蓋体2に与えている付勢手段22により、所定の位置まで、例えば図3に示すように閉じた位置から90度まで回動し開放される。
本体1の上面は図2に示すように、本体1の後方で蓋体2の回動中心の下方となる位置で寸法Aの分、一段高くなっている。寸法Aは、例えば10mmから20mm程度の高さである。この本体1上面と倣うように蓋体2の下端も、蓋体2の回動中心の下方となる位置で寸法Aの分、一段高くなっている。
蓋体2を所定の位置まで開放したときに、蓋体2の後部が本体1の上面と対向する位置にくるが、このように一段高くしない場合、蓋体2の後部と本体1の上面との間に大きな隙間が生じてしまい、指などを挟んでしまう虞がある。
指などを挟まないようにするには、蓋体2の後部を延長する方法があるが、蓋体2の後部を延長した場合、蓋体2を閉じた状態では蓋体2の後部が本体1の後側よりも突出してしまう。
後述するが、本発明の実施の形態のように、内釜6のとなる鍔形状上部内釜6c、内釜上端部6aまでは本体1の上面開口から突出していて、その突出している鍔形状6より上部を蓋体2内に収容する構成の場合、突出部の収容代の分、蓋体2は厚くなる。
その厚くなっている蓋体2がさらに後方に突出するため、炊飯器100の外形がより大きくなり、また外観の見栄えも悪くなってしまう。よって、本体1の後方で蓋体2の回動中心の下方となる位置にて一段高くする必要がある。
図4に示すように、本体1上面は開口しており、被炊飯物である水と米を収容する内釜6が着脱自在に収納される。内釜6は、被炊飯物である水と米を収容可能に上端が開口しており、図示していないが円形になっていて、内釜の上端開口よりも下方で、内釜6の全高の半分よりも高い位置の外周面から外側へ延びた鍔形状6bが全周に設けられている。
鍔形状6bは本体1の上面開口の内周よりも外側まで延びており、本体上面部材1aの凹部へ嵌め込まれたシールパッキン下側保持部材1bとシールパッキン上側保持部材1dで挟持され本体1の上面開口全周に設けられた本体側シールパッキン1cに、鍔形状6bの下部が載置されて内釜6は保持される。
図3及び図4に示すようにこの保持状態で、内釜6のとなる鍔形状上部内釜6c、内釜上端部6aまでは本体1の上面開口から突出している。内釜の、その突出している鍔形状6より上部は、図4に示すように蓋体2内に収容される。
蓋体2の、内釜6の上端部6aと対向する面には内蓋7が、蓋体2から取り外し自在に設けられている。内蓋7の外周全周にはシール部材7aが設けられており、図2に示すように蓋体2が閉塞された状態で、内釜上端部6aとシール部材7aが全周にわたって接触しシールされる。
図4に示す蓋体2の回動中心は、高さ方向で鍔形状6の下部から寸法Cの高さにあり、水平方向で内釜6の上端に近い位置の内周から寸法Bの位置にある。寸法Bは寸法Cよりも距離が長くなっている。
このように水平方向で内釜6の上端に近い位置の内周からの寸法Bを長くすることで、蓋体2が回動するときにシール部材7aが内釜上端部6aに接触するのを遅くすることができる。蓋体2の回動とシール部材7aとの関係は後段で説明する。
内釜6は、鍔形状6bが突出している周辺から上部の鍔形状上部内釜6cが、内釜上端部6aに向かって肉厚が厚くなっている。これは熱を保ちやすくするためと、鍔形状6bが突出している周辺の強度を高めるためである。本発明の実施の形態では、内釜6を焼成した炭素材料(カーボン)で形成したものとしているため、強度を高める構造をしている。
だが、内釜6の素材は炭素材料(カーボン)の他にも、土、金属等により形成可能で、用途に応じて選択可能であり、例えば、炊飯器100の加熱手段が誘導加熱によるものであれば、磁性材である炭(カーボン)や磁性の金属であるステンレスを選択することができる。金属により形成された内釜6であれば、多少の衝撃では損壊することはないので全体を均一の肉厚で形成してもよい。
図4に示すように、本体内底部材1eには内釜6を加熱し、収容した米を炊飯する、あるいは炊き上がったご飯を保温するための、それぞれ加熱手段である誘導加熱コイル11a、11b、11cが設けられている。なお、本実施の形態では加熱手段として誘導加熱コイルを図示したがこれに限定されるものではなく、例えばシーズヒーターのような輻射式の加熱手段でもよい。
また、鍔形状6bの下方となる内釜6の外周(胴部6d)を取り囲むように、加熱手段の1つである側面(胴部)ヒーター13が設けられている。側面(胴部)ヒーター13は炊飯時及び保温時に通電され、炊飯及び保温の温度調整に利用される。側面(胴部)ヒーター13は本体上側部材1aと本体内底部材1eにより挟持され保持されている。
加熱コイル11aの内側には、内釜6の底部外側中央部と接触するように温度センサー12が設けられている。温度センサー12は炊飯時の内釜6の温度を検出し、炊飯の制御に利用される。
(一例のシール部材のときの蓋体の回動動作)
次に、一例のシール部材7aのときの、蓋体の回動中心の高さの違いによる回動動作とシールの軌道について図5から図7を用いて説明する。なお。一例のシール部材7aとは、シール部材7aのシール面が内釜6の上端部6aと接触してシールする形態のものである。図5(a)は本発明の実施の形態1に係る炊飯器の内釜の上端と蓋体の回動中心がほぼ同じ高さに位置するときの、回動中心と一例のシール材周辺の要部を拡大した、蓋体が閉じる少し前の状態を示す断面図、図5(b)は本発明の実施の形態1に係る炊飯器の内釜の上端と蓋体の回動中心がほぼ同じ高さに位置するときの、回動中心と一例のシール材周辺の要部を拡大した、蓋体が閉じた状態を示す断面図、図6(a)は本発明の実施の形態1に係る炊飯器の内釜の上端より蓋体の回動中心が高い位置にあるときの、回動中心と一例のシール材周辺の要部を拡大した、蓋体が閉じる少し前の状態を示す断面図、図6(b)は本発明の実施の形態1に係る炊飯器の内釜の上端より蓋体の回動中心が高い位置にあるときの、回動中心と一例のシール材周辺の要部を拡大した、蓋体が閉じた状態を示す断面図、図7(a)は蓋体の回動中心が内釜の上端より下にある炊飯器の回動中心と一例のシール材周辺の要部を拡大した、蓋体が閉じる少し前の状態を示す断面図、図7(b)は蓋体の回動中心が内釜の上端より下にある炊飯器の回動中心と一例のシール材周辺の要部を拡大した、蓋体が閉じた状態を示す断面図である。
図5(a)に示す、蓋体2の回動中心が内釜上端部6aとほぼ同じ高さである場合(図3で示している蓋体2の回動中心からの水平仮想線と内釜上端部6aとほぼ同じ高さである場合と同じ)、蓋体2が閉じる少し前の状態、例えば開き角度5度程度では、内釜6の上端部6aに近い位置の内周からシール部材7aの端部までの距離が寸法Dとなっている。
これに対し、図7(a)に示す、蓋体2の回動中心が内釜の上端部6aより下にある場合、蓋体2が閉じる少し前の状態では、内釜6の上端部6aに近い位置の内周からシール部材7aの端部までの距離が寸法Fとなっており、寸法Dより距離が短くなっている。
この関係から分かるように、蓋体2の回動中心が内釜の上端部6aより下にある場合は、シール部材7aの回動軌道が内釜に近くなるので、図7(a)に示すように、既にこの時点で蓋体2の回動中心に近い内釜6の内釜上端部6aとシール部材7aが接触している。
このように蓋体2の回動中心が内釜の上端部6aより下にある場合は、蓋体2が閉じる少し前の開き角度5度程度の段階からシール部材7aが接触して閉じる操作に対して抵抗となり操作力が重くなってしまう。
また、シール部材7aが接触してから蓋体2が閉じるまで、シール部材7aは蓋体2の回動中心に近い内釜上端部6aの上を摺りながら移動することになる。シール部材7aは蒸気に耐える柔軟性を備えた材料、例えばシリコーンゴムで形成され、シリコーンゴムの摺動性はよくない。そのため、蓋体2が閉じるまでの操作に対してシリコーンゴムの摺動性の悪さが大きな抵抗となり、より操作力が重くなる。さらに、シール部材7aがずれたり変形したりしてシールの安定性の低下、摺れ、変形等のよるシール部材7aの寿命が短くなる虞がある。
蓋体2の回動中心が内釜上端部6aとほぼ同じ高さである場合は、蓋体2が閉じる少し前の開き角度5度程度の段階ではシール部材7aが接触しておらず、開き角度がさらに小さくなってからシール部材7aが接触するので、操作力に対する抵抗が生じるまでのタイミングを遅くすることができ、操作力の低減が図れる。
図6(a)に示す、蓋体2の回動中心が内釜の上端部6aより高い位置、例えば10mmから30mm程度の高さにある場合、蓋体2が閉じる少し前の状態、例えば開き角度5度程度では、内釜6の上端部6aに近い位置の内周からシール部材7aの端部までの距離が寸法Eとなっている。
寸法Eは、寸法F、寸法Dよりも距離が長くなっていて、シール部材7aの回動軌道がより大きくなっている。図6(a)に示すように蓋体2の回動中心が内釜上端部6aとほぼ同じ高さである場合と同様、蓋体2が閉じる少し前の開き角度5度程度の段階ではシール部材7aが接触しておらず、蓋体2の回動中心が内釜上端部6aとほぼ同じ高さである場合よりもシール部材7aと内釜上端部6aとの距離が離れている。
よって、蓋体2の回動中心が内釜上端部6aとほぼ同じ高さである場合よりも、さらに開き角度がさらに小さくなってからシール部材7aが接触するので、操作力に対する抵抗が生じるまでのタイミングを遅くすることができ、操作力の低減が図れる。
図5(b)、図6(b)、図7(b)に示すように、蓋体2を閉じた状態では内釜上端部6aとシール部材7aとの上下方向の寸法関係は同等となる。
蓋体2の回動中心が内釜上端部6aと同じ高さ以上であって、シール部材7aのシール面が内釜6の上端部6aと接触してシールする形態の場合、図10に示すように内釜6の上端部6aを仮想水平線から下がる方向で、内周に向かって3度から5度程度傾斜させてもよい。
内釜6の上端部6aを内周に傾斜させることで、蓋体2が閉じるまでのシール部材7aと内釜6の上端部6aの距離がさらにとれるので、開き角度がさらに小さくなってからシール部材7aが接触するようになり、操作力に対する抵抗が生じるまでのタイミングを遅くすることができて操作力の低減が図れる。
(他の例のシール部材のときの蓋体の回動動作)
次に他の例のシール部材7bのときの、蓋体の回動中心の高さの違いによる回動動作とシールの軌道について図8、図9を用いて説明する。なお。他の例のシール部材7bとは、シール部材7bのシール面aが内釜6の上端部6aに近い位置の内周と接触してシールして、さらにシール部材7bのシール面bが内釜6の上端部6aと接触してシールする形態のものである。
図8(a)は本発明の実施の形態1に係る炊飯器の内釜の上端と蓋体の回動中心がほぼ同じ高さに位置するときの、回動中心と他の例のシール材周辺の要部を拡大した、蓋体が閉じる少し前の状態を示す断面図、図8(b)は本発明の実施の形態1に係る炊飯器の内釜の上端と蓋体の回動中心がほぼ同じ高さに位置するときの、回動中心と他の例のシール材周辺の要部を拡大した、蓋体が閉じた状態を示す断面図、図9(a)は蓋体の回動中心が内釜の上端より下にある炊飯器の回動中心と他の例のシール材周辺の要部を拡大した、蓋体が閉じる少し前の状態を示す断面図、図9(b)は蓋体の回動中心が内釜の上端より下にある炊飯器の回動中心と他の例のシール材周辺の要部を拡大した、蓋体が閉じた状態を示す断面図である。
図8(a)に示す、蓋体2の回動中心が内釜上端部6aとほぼ同じ高さである場合、蓋体2が閉じる少し前の状態、例えば開き角度5度程度では、内釜6の上端部6aに近い位置の内周とシール部材7bのシール面aはまだ接触しておらず空間がある。
これに対し、図9(a)に示す、蓋体2の回動中心が内釜の上端部6aより下にある場合、蓋体2が閉じる少し前の状態では、内釜6の上端部6aに近い位置の内周とシール部材7bのシール面aが既に接触している。
この関係から分かるように、蓋体2の回動中心が内釜の上端部6aより下にある場合は、シール部材7bの回動軌道が内釜に近くなるので、シール部材7bのシール面aが早く接触して閉じる操作に対して抵抗となり操作力が重くなってしまう。
また、シール部材7bもシール部材7a同様、摺動性のよくないシリコーンゴムで形成されるので、蓋体2が閉じるまでの操作に対してシリコーンゴムの摺動性の悪さが大きな抵抗となり、より操作力が重くなる。
蓋体2の回動中心が内釜上端部6aとほぼ同じ高さである場合は、蓋体2が閉じる少し前の開き角度5度程度の段階ではシール部材7bのシール面aが接触しておらず、開き角度がさらに小さくなってからシール部材7bのシール面aが接触するので、操作力に対する抵抗が生じるまでのタイミングを遅くすることができ、操作力の低減が図れる。
図8(b)、図9(b)に示すように、蓋体2を閉じた状態では内釜上端部6aに近い位置の内周とシール部材7bのシール面a、内釜上端部6aとシール部材7bのシール面bとの接触関係は同等となる。
以上のように本発明の実施の形態によれば、蓋体の回動中心を内釜上端部と同じ高さ以上としたので、蓋体の回動中心が内釜上端部より下にあるものよりシール部材の回動軌道を大きくすることができ、シール部材が内釜上端部に接触するまでのタイミングが遅くできることから、蓋体を閉じる操作力にシール部材の抵抗が生じるまでのタイミングを遅くすることができ、操作力の低減が図れる。
また、シール部材が内釜上端部に接触するまでのタイミングが遅くできることから、シール部材がずれたり変形したりすることで生じるシールの安定性の低下、摺れ、変形等のよるシール部材の短寿命化を抑制できる。
1 本体、1a 本体上面部材、1b シールパッキン下側保持部材、1c 本体側シールパッキン、1d シールパッキン上側保持部材、1e 本体内底部材、2 蓋体、2a 蓋上面カバー、2b 排気口、2c 基板室、3 操作部、4 表示窓、5 係止解除ボタン、6 内釜、6a 内釜(の)上端部、6b 鍔形状、6c 鍔形状上部内釜、6d 胴部、7 内蓋、7a シール部材、7b シール部材、8 表示パネル、9 操作表示基板、10 保持部材、11a 誘導加熱コイル、11b 誘導加熱コイル、11c 誘導加熱コイル、12 温度センサー、13 側面(胴部)ヒーター、14 制御基板、15 係合部、16 係止部、17 付勢手段、18 冷却ファン、21 回動軸、22 付勢手段、100 炊飯器。

Claims (6)

  1. 上方が開口した本体と、
    前記本体開口から前記本体内に出し入れ自在に収納される上端が開口した内釜と、
    前記本体に回動自在に設けられ、前記内釜の前記上端開口を覆う蓋体と、
    前記本体内に設けられ、前記内釜を加熱する加熱手段と、を備え、
    前記内釜には、前記内釜の上端開口よりも下方で、前記内釜の高さの半分よりも高い位置の外周面全周から、前記本体開口の内周よりも外側へ延びた鍔形状が設けられ、
    前記本体開口に前記内釜を収納したとき、前記内釜の前記鍔形状から上部は前記本体上面開口から上方に突出していて、
    前記蓋体の回動中心を、高さ方向で前記内釜の前記上端開口の高さ以上の位置に配置したことを特徴とする炊飯器。
  2. 前記内釜を前記本体に収容した状態で、前記内釜の前記鍔形状下端から前記蓋体の前記回動中心までの垂直方向の距離よりも、前記蓋体の前記回動中心に最も近い前記内釜の内周壁から前記蓋体の前記回動中心までの水平方向の距離が長いことを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
  3. 前記本体の上面を構成する上面部材は、前記蓋体の回動中心の下方となる箇所が、垂直方向で一段高くなっていることを特徴とする請求項1又は請求項2何れかに記載の炊飯器。
  4. 前記蓋体を閉じた状態で、前記蓋体の下端は、前記蓋体の回動中心の下方となる箇所が、垂直方向で一段高くなっていることを特徴とする請求項1〜請求項3何れか1項に記載の炊飯器。
  5. 前記蓋体は、前記内釜の開口全周と接触するシール部材を備え、該シール部材は前記内釜の上端と接触してシールすることを特徴とする請求項1〜請求項4何れか1項に記載の炊飯器。
  6. 前記蓋体は、前記内釜の開口全周と接触するシール部材を備え、該シール部材は少なくとも一部が前記内釜の内周と接触してシールすることを特徴とする請求項1〜請求項4何れか1項に記載の炊飯器。
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