JP2016128731A - 冷凍機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】二酸化炭素からなる冷媒を用いて冷却装置を冷却するための冷凍機において、冷却装置に接続するための三方弁からなる入口サービスバルブ31および出口サービスバルブ30を備え、入口サービスバルブ31および出口サービスバルブ30は、開状態で、圧縮機11とサービスポート54が連通した状態となり、中間状態で、圧縮機11と冷却装置とサービスポート54のすべてが連通した状態となり、閉状態で、圧縮機11とサービスポート54とが連通した状態となるように設置した。
【選択図】図2
Description
この種の冷凍装置においては、冷凍機に、冷凍機と冷却装置とを接続するためのサービスポートが設けられている。
特に、送風ファンによる送風をケーシングの側面で行う、いわゆるサイドフロー式の冷凍機において、冷媒として二酸化炭素を用いる場合には、圧縮機などを設置する機械室のスペースが多く必要であり、圧縮機の交換作業や真空引きなどの作業を容易に行えることが望まれている。
本発明は前記した点に鑑みてなされたものであり、圧縮機の交換や真空引きなどの作業を容易に行うことのできる冷凍機を提供することを目的とするものである。
図1は、本発明に係る冷凍機の実施形態を示す冷凍サイクルの回路図である。
冷凍機10は、例えば、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの施設に設置され、冷蔵・冷凍商品を陳列するショーケースなどの冷却装置(図示せず)を冷却するものである。また、本実施形態においては、冷媒として二酸化炭素冷媒を用いている。
圧縮機11の第1吸入口20は、冷却装置から送られる冷媒を吸入し、1段目の圧縮機構により、中間圧力に圧縮して第1吐出口21から吐出するように構成されている。また、圧縮機11の第1吐出口21は、それぞれ冷媒配管13を介してインタクーラ15の入口側に接続されており、インタクーラ15の出口側は、それぞれ冷媒配管13を介して圧縮機11の第2吸入口22に接続されている。
オイルセパレータ24は、冷媒中のオイルを分離し、この分離したオイルは、オイル管25を介して圧縮機11にそれぞれ戻されるように構成されている。オイル管25の中途部には、三方弁からなるオイルサービスバルブ26が設けられている。さらに、圧縮機11の第2吐出口23に接続される冷媒配管13の中途部には、逆止弁27が設けられている。
また、ガスクーラ14には、冷媒配管13を介して中間冷却器28が接続されており、この冷媒配管13の中途部には、ガスクーラ14から送られる冷媒を減圧するための減圧電動弁29が設けられている。
中間冷却器28の出口側の冷媒配管13には、冷却装置の蒸発器に冷媒を送るための出口サービスバルブ30が接続されている。一方、圧縮機11の第1吸入口20に接続される冷媒配管13には、冷却装置の蒸発器からの冷媒が戻るための入口サービスバルブ31が接続されている。
また、中間冷却器28には、ガス戻し電動弁32および液戻し電動弁33を介して冷媒戻し配管34が接続されており、冷媒戻し配管34は、インタクーラ15の出口側に接続されている。
図2から図4に示すように、冷凍機10は、箱型のケーシング40を備えており、ケーシング40の内部には、ケーシング40の一側面から背面に沿って平面略L字状のガスクーラ14およびインタクーラ15が配置されている。
また、ケーシング40の一側は、熱交換室41とされており、この熱交換室41には、上下に位置する2つの送風ファン16が設置されている。すなわち、本実施形態の冷凍機10は、いわゆるサイドフロー式の冷凍機10とされている。
入口サービスバルブ31は、主管50を備えている。主管50の内部には、弁体51が収容されており、主管50の一端部には、弁体51を動作させるためのバルブ操作ねじ52が設けられている。主管50の他端部側面には、2つの分岐管53a,53bが主管50の軸方向に位置をずらして接続されている。
また、主管50の分岐管53とバルブ操作ねじ52との間の側面には、サービスポート54が設けられており、このサービスポート54には、サービスポート54を閉塞する蓋部材55が着脱自在に設けられている。
そのため、バルブ操作ねじ52により弁体51が引き上げられた開状態(弁体51が最もバルブ操作ねじ52側に位置する状態)では、2つの分岐管53が連通し、圧縮機11と冷却装置とが接続された状態となる。この状態では、サービスポート54が閉じられた状態となり、通常の冷却運転時の状態となる。
また、バルブ操作ねじ52により弁体51がわずかに押し下げられ中間状態(弁体51がサービスポート54と分岐管53bとの間に位置する状態)では、サービスポート54が開状態となり、蓋部材55を取り外すことにより、圧縮機11と冷却装置とサービスポート54のすべてが連通する状態となる。
さらに、バルブ操作ねじ52により弁体51が最も押し込まれた閉状態(弁体51が最も端部の分岐管53aを塞ぐ状態)では、他方の分岐管53bとサービスポート54とが連通する状態となる。なお、図5は閉状態を示している。
本実施形態においては、まず、圧縮機11を動作させることにより、圧縮機11の第1吸入口20からショーケース40から送られる冷媒を吸入し、この冷媒は、1段目の圧縮機構により、中間圧力に圧縮されて第1吐出口21から吐出される。
また、圧縮機11の第1吐出口21から吐出された冷媒は、冷媒配管13を介してインタクーラ15に流入し、このインタクーラ15で送風ファン16により外気と熱交換して冷却され、圧縮機11の第2吸入口22に戻される。
この冷媒は、中間冷却器28で冷却された冷媒は、出口サービスバルブ30を介してショーケース40の蒸発器41に送られ、この蒸発器41において、庫内空気と熱交換して、庫内の冷却が行われる。蒸発器41で熱交換した後の冷媒は、入口サービスバルブ31および冷媒配管13を介して圧縮機11に戻される。
通常、冷凍機10を設置した場合には、冷凍サイクルの冷媒配管13の真空引きを行っている。本実施形態においては、入口サービスバルブ31および出口サービスバルブ30のバルブ操作ねじ52を操作することにより、入口サービスバルブ31および出口サービスバルブ30をそれぞれ中間状態にする。
この状態で、蓋部材55を取り外し、サービスポート54に真空ポンプなどを接続する。そして、真空ポンプを動作させることにより、サービスポート54を介して冷凍機10および冷却装置の冷媒配管13の真空引きを行う。
この状態で、冷却装置側の分岐管53aは閉じられ、冷凍機10とサービスポート54とが連通した状態となる。そして、同様に、サービスポート54に真空ポンプなどを接続して、真空ポンプを動作させることにより、サービスポート54を介して冷凍機10のみの冷媒配管13の真空引きを行う。
この場合は、入口サービスバルブ31および出口サービスバルブ30のバルブ操作ねじ52を操作することにより、入口サービスバルブ31および出口サービスバルブ30をそれぞれ閉状態にする。
この状態で、冷却装置側の分岐管53aは閉じられ、冷凍機10とサービスポート54とが連通した状態となり、冷凍機10と冷却装置とを切り離すことが可能となる。そして、冷却装置を切り離すことで、冷凍機10のみの冷媒配管13の冷媒を抜き取ることができ、圧縮機11の交換を容易に行うことが可能となる。
圧縮機11を交換した後、入口サービスバルブ31または出口サービスバルブ30の一方のサービスポート54から真空引きを行うとともに、他方のサービスポート54から冷媒を注入することで、冷凍機10の冷媒配管13に冷媒を充填することができる。その後、入口サービスバルブ31および出口サービスバルブ30を開状態とすることで、冷凍機10と冷却装置とを連通させることができる。
この場合は、入口サービスバルブ31および出口サービスバルブ30のバルブ操作ねじ52を操作することにより、入口サービスバルブ31および出口サービスバルブ30をそれぞれ閉状態にする。
この状態で、サービスポート54に真空ポンプなどを接続して、真空ポンプを動作させることにより、サービスポート54を介して冷凍機10のみの冷媒配管13の真空引きを行う。これとともに、オイルサービスバルブ26のサービスポート54からオイルを注入することにより、圧縮機11の内部にオイルを供給することができる。
11 圧縮機
12 冷凍用熱交換器
13 冷媒配管
14 ガスクーラ
15 インタクーラ
16 送風ファン
20 第1吸入口
21 第1吐出口
22 第2吸入口
23 第2吐出口
24 オイルセパレータ24
25 オイル管
26 オイルサービスバルブ
28 中間冷却器
30 出口サービスバルブ
31 入口サービスバルブ
34 冷媒戻り配管
40 ケーシング
50 主管
51 弁体
52 バルブ操作ねじ
53a,53b 分岐管
54 サービスポート
55 蓋部材
Claims (3)
- 二酸化炭素からなる冷媒を用いて冷却装置を冷却するための冷凍機において、
前記冷却装置に接続するための三方弁からなるサービスバルブを備え、
前記サービスバルブは、開状態で、圧縮機と冷却装置が連通した状態となり、中間状態で、前記圧縮機と前記冷却装置と前記サービスポートのすべてが連通した状態となり、閉状態で、前記圧縮機と前記サービスポートとが連通した状態となるように設置したことを特徴とする冷凍機。 - 前記サービスバルブは、冷媒の入口側および出口側にそれぞれ設置されていることを特徴とする請求項1に記載の冷凍機。
- 前記圧縮機にオイルを注入するためのオイルサービスバルブをさらに備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷凍機。
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2015
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