JP2016128309A - ステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ステアリングホイール11と、ステアリングホイール11に連結されたコラムシャフト12と、コラムシャフト12を回転自在で支持するコラムパイプ13と、コラムシャフト12に設けられコラムシャフト12に生じるトルクに応じて透磁率が変化する第1磁歪膜31〜第4磁歪膜34と、第1磁歪膜31〜第4磁歪膜34に発生した磁気の変化を検出する第1コイル41〜第4コイル44と、コラムパイプ13をコラム取り付け用ブラケット213に取り付けるブラケット51と、ブラケット51とコラム取り付け用ブラケット213との間に設けられ、ブラケット51とコラム取り付け用ブラケット213との間における磁路を遮断する非磁性材料で形成された磁路遮断部材60と、を備える。
【選択図】図2
Description
本実施形態に係るステアリング装置1は、四輪車(車両)に搭載されており、転舵輪である前輪を転舵する装置である。ステアリング装置1は、コラムシャフト12(コラム軸)に発生した操舵トルクを磁歪式のトルクセンサ30で検出し、操舵トルクに対応して電動モータ(図示しない)の発生するアシスト力がピニオン軸111に入力されるピニオンアシスト型の電動パワーステアリング装置である。ただし、アシスト力がコラムシャフト12に入力されるコラムアシスト型や、アシスト力がラック軸(図示しない)に入力されるラックアシスト型でもよい。
ステアリングホイール11は、前輪を転舵する場合に運転者が回転操作する環状部材である。
コラムシャフト12は、前後方向に延びる細長の円筒状(パイプ状)の部材である。コラムシャフト12の後端はステアリングホイール11に連結されており、コラムシャフト12及びステアリングホイール11は一体で、軸線O1を中心として回転するようになっている。
コラムパイプ13は、コラムシャフト12の径方向外側に同軸で配置され、コラムシャフト12よりも大径である円筒状の部材である。そして、コラムパイプ13は、第1軸受21及び第2軸受22を介して、コラムシャフト12を回転自在で支持している。コラムパイプ13は、ブラケット51及び磁路遮断部材60を介してコラム取り付け用ブラケット213(車体200)に固定されている。よって、コラムパイプ13は非回転状態である。
第1軸受21、第2軸受22は、径方向においてコラムシャフト12とコラムパイプ13との間に設けられ、コラムパイプ13に対してコラムシャフト12を回転自在とするための軸受である。第1軸受21、第2軸受22は、例えば、ラジアルボールベアリングで構成されている。第1軸受21は、第1磁歪膜31〜第4磁歪膜34及び第1コイル41〜第4コイル44よりも前側に配置されている。第1軸受21は、第1磁歪膜31〜第4磁歪膜34及び第1コイル41〜第4コイル44よりも後側に配置されている。
トルクセンサ30は、コラムシャフト12に発生する操舵トルクを検出する磁歪式のトルクセンサである。トルクセンサ30は、第1磁歪膜31〜第4磁歪膜34(磁気変化発生部)と、第1コイル41〜第4コイル44(磁気変化検出部)と、を備えている。
第1磁歪膜31〜第4磁歪膜34は、コラムシャフト12の外周面に固定された薄円筒状の部材であって、コラムシャフト12に生じるトルクによって透磁率の変化する磁性膜である。第1磁歪膜31〜第4磁歪膜34は、例えば、コラムシャフト12の外周面にめっき法で形成されたNi−Fe系の合金膜で構成される。
第1コイル41〜第4コイル44は、第1磁歪膜31〜第4磁歪膜34に発生した磁気の変化を検出するコイルである。具体的には、第1コイル41は、第1磁歪膜31の径方向外側に所定隙間を空けて同軸で配置されており、第1磁歪膜31における磁気の変化を検出するようになっている。第2コイル42は、第2磁歪膜32の径方向外側に所定隙間を空けて同軸で配置されており、第2磁歪膜32における磁気の変化を検出するようになっている。第3コイル43は、第3磁歪膜33の径方向外側に所定隙間を空けて同軸で配置されており、第3磁歪膜33における磁気の変化を検出するようになっている。第4コイル44は、第4磁歪膜34の径方向外側に所定隙間を空けて同軸で配置されており、第4磁歪膜34における磁気の変化を検出するようになっている。
4つのブラケット51は、コラムパイプ13の左側又は右側に配置され、コラムパイプ13をコラム取り付け用ブラケット213に取り付けるための部材である。ブラケット51は、軸方向視(前後方向視)においてL字形を呈しており、鉛直方向に延びると共にコラムパイプ13の外周面に溶接等で固定された鉛直部52と、鉛直部52の上端から車幅方向外側(コラムパイプ13から遠ざかる側)に延びる水平部53(フランジ部)と、を備えている。
磁路遮断部材60は、各ブラケット51の水平部53とコラム取り付け用ブラケット213との磁気回路的な間に配置され、水平部53とコラム取り付け用ブラケット213とを磁気的に遮断、つまり、水平部53とコラム取り付け用ブラケット213と間の磁路を遮断する部材である。磁路遮断部材60は、非磁性材料、例えば、ステンレスやアルミニウム合金を含む非磁性金属、合成樹脂で形成されている。
63は、ボルト61に外挿すると共に、水平部53とコラム取り付け用ブラケット213との間に配置され、水平部53とコラム取り付け用ブラケット213とで挟まれている。
ステアリング装置1の作用・効果を説明する。
磁路遮断部材60によって各ブラケット51の水平部53とコラム取り付け用ブラケット213との間の磁路が遮断されているので、コラムシャフト12の前側から後側に向かう磁気ノイズが、ブラケット51を介してコラム取り付け用ブラケット213に伝達せず、ステアリングホイール11に向かう(図2、矢印A1参照)。
11 ステアリングホイール
12 コラムシャフト
13 コラムパイプ
30 トルクセンサ
31 第1磁歪膜(磁気変化発生部)
32 第2磁歪膜(磁気変化発生部)
33 第3磁歪膜(磁気変化発生部)
34 第4磁歪膜(磁気変化発生部)
41 第1コイル(磁気変化検出部)
42 第2コイル(磁気変化検出部)
43 第3コイル(磁気変化検出部)
44 第4コイル(磁気変化検出部)
51 ブラケット(コラム取り付け部)
60 磁路遮断部材
61 ボルト
62 カラー
63 プレート
200 車体
213 コラム取り付け用ブラケット
Claims (3)
- ステアリングホイールと、
前記ステアリングホイールに連結されたコラムシャフトと、
前記コラムシャフトを回転自在で支持するコラムパイプと、
前記コラムシャフトに設けられ当該コラムシャフトに生じるトルクに応じて透磁率が変化する磁気変化発生部と、
前記磁気変化発生部に発生した磁気の変化を検出する磁気変化検出部と、
前記コラムパイプを車体に取り付けるコラム取り付け部と、
前記コラム取り付け部と前記車体との間に設けられ、前記コラム取り付け部と前記車体との間における磁路を遮断する非磁性材料で形成された磁路遮断部材と、
を備える
ことを特徴とするステアリング装置。 - 前記コラムシャフトの軸方向において前記磁気変化発生部及び前記磁気変化検出部の外側に配置された複数の前記コラム取り付け部、若しくは、前記コラムシャフトの軸方向において前記磁気変化発生部及び前記磁気変化検出部の内側に少なくとも1つが配置された複数の前記コラム取り付け部と、
前記各コラム取り付け部と前記車体との間に配置された前記磁路遮断部材と、
を備える
ことを特徴とする請求項1に記載のステアリング装置。 - 前記磁路遮断部材は、前記コラム取り付け部を前記車体に締結するためのボルトと、前記ボルトが挿通されるカラーと、前記コラム取り付け部と前記車体との間に設けられたプレートと、を備える
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のステアリング装置。
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