JP2016128217A - 化粧シート、その製造方法及び畳の製造方法 - Google Patents

化粧シート、その製造方法及び畳の製造方法 Download PDF

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一輝 坂本
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Abstract

【課題】紙等のシート基材3にエンボス成形を施して凹凸模様を形成するに当たり、凹凸模様の凹凸部が大きい場合であってもシート基材3が破れず、そのシート基材3に美麗な凹凸模様を形成できるようにする。
【解決手段】波形の凹凸部2を有するシート基材3を用意し、そのシート基材3の凹凸部2に、成形面に畳表模様の成形用凹凸部5を有するエンボス成形型6によりエンボス成形を施し、表面にエンボス成形型6の成形用凹凸部5による畳表模様の凹凸模様9が転写して形成された化粧シート8を得る。
【選択図】図3

Description

本発明は、化粧シート、その製造方法及び畳の製造方法に関する。
従来、畳の製造方法として、特許文献1に示されるように、木質繊維板の上に熱可塑性樹脂を介して紙を積層し、この紙を畳表模様の成形面を有するエンボス成形型で熱圧して、紙に畳表模様をエンボス成形して転写するとともに、熱可塑性樹脂を溶融させて紙及び木質繊維板に浸透させ両者を一体化する方法が知られている。
尚、この他、畳の製造方法ではないが、特許文献2には、平板に波板が一体的に接着された片面段ボールシートの波板のみに潰し部を形成することで、その片面段ボールシートを波板の方向と無関係に全ての方向に曲げ得るようにすることが示されている。
特許第4455238号公報 特開2000−296569号公報
ところが、上記特許文献1のものでは、平坦な紙にエンボス成形型によるエンボス成形によって畳表模様を転写するので、エンボス成形の際に紙が十分に伸びず、美麗な畳表模様を形成することが難しくなるだけでなく、畳表模様の凹凸部の大きさ(凹凸寸法)が大きくなると、変形の大きい部分で紙が破れるという問題があり、改良の余地があった。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので、その目的は、エンボス成形が施される紙等のシート基材に改良を加えることにより、エンボス成形される凹凸模様の凹凸部が大きい場合であってもシート基材が破れず、そのシート基材に美麗な凹凸模様を形成できるようにすることにある。
上記の目的の達成のため、この発明では、シート基材は凹凸部を有するものとし、その凹凸部にエンボス成形を施すことで、凹凸部を伸ばしながら凹凸模様を形成するようにした。
具体的には、第1の発明に係る化粧シートの製造方法は、凹凸部を有するシート基材の該凹凸部に、成形面に成形用凹凸部を有するエンボス成形型によりエンボス成形を施すことにより、表面にエンボス成形型の成形用凹凸部による凹凸模様が転写された化粧シートを得ることを特徴とする。
この第1の発明では、凹凸部を有するシート基材の該凹凸部にエンボス成形型によりエンボス成形が施され、このことで、表面にエンボス成形型の成形用凹凸部による凹凸模様が転写された化粧シートが形成される。
そのとき、エンボス成形されるのはシート基材の凹凸部であり、そのエンボス成形の際にエンボス成形型の成形用凹凸部によってシート基材の凹凸部が伸びながら成形される。すなわち、シート基材が凹凸部を有することで、そのシート基材の表面積が平坦なシート基材に比べて増えて成形時に伸び代となる部分ができるとともに、シート基材がエンボス成形時の圧力により移動し易くなり、シート基材に対しエンボス成形型の成形用凹凸部を確実に転写して、成形用凹凸部による美麗な凹凸模様を形成することができ、エンボス成形型の成形用凹凸部の凹凸寸法が大きくなっても、変形の大きい部分でシート基材が破れることはない。
しかも、エンボス成形時にシート基材の凹凸部がエンボス成形型の成形用凹凸部により成形されることで、両凹凸部が組み合わされてそれらとは異なるランダムな凹凸模様が形成されることも生じ、その場合に自然な意匠性が得られる。これらによって美麗な凹凸模様を安定して形成することができる。
第2の発明は、第1の発明において、シート基材の凹凸部の凹凸寸法と、エンボス成形型の成形用凹凸部の凹凸寸法とを互いに同一又は実質的に同じとすることを特徴とする。
この第2の発明では、シート基材の凹凸部の凹凸寸法と、エンボス成形型の成形用凹凸部の凹凸寸法とが互いに同一又は実質的に同じであるので、エンボス成形の際にシート基材の凹凸部がエンボス成形型の成形用凹凸部によって確実に伸びながら成形される。このことで、美麗な凹凸模様をより一層安定して形成することができる。
第3の発明は、第1の発明において、シート基材の凹凸部の凹凸寸法を、エンボス成形型の成形用凹凸部の凹凸寸法よりも大きくして、エンボス成形によりシート基材の凹凸模様表面に皺(しわ)を形成することを特徴とする。
この第3の発明では、シート基材の凹凸部とエンボス成形型の成形用凹凸部との間の凹凸寸法の差により、シート基材の凹凸部に成形に伴い余った部分が皺となる。この皺があることで、化粧シートの表面意匠がより自然なものとなって、その意匠性を高めることができる。
第4の発明は、第1〜第3の発明のいずれか1つにおいて、平坦なシート素材を凹凸加工することで、凹凸部を有するシート基材を形成することを特徴とする。
この第4の発明では、凹凸部を有するシート基材は、平坦なシート素材を凹凸加工することにより形成される。こうすると、凹凸部を有するシート基材が容易に得られる。
第5の発明は、第1〜第4の発明のいずれか1つにおいて、シート基材が紙、樹脂含浸紙又はポリサンド紙であることを特徴とする。
この第5の発明では、シート基材として望ましい材料が得られる。
第6の発明は、第1〜第5の発明のいずれか1つにおいて、シート基材の表面又は裏面にホットメルト系接着剤、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂を塗布することを特徴とする。
この第6の発明では、熱圧エンボス成形を行う場合に、シート基材の表面又は裏面に塗布されたホットメルト系接着剤や熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂がエンボス成形の際にシート基材に含浸し又はエンボス成形後に硬化(固化)し、化粧シートの凹凸模様の保形性を高めることができる。
第7の発明は、第1〜第6の発明のいずれか1つにおいて、シート基材の裏面に熱可塑性不織布又は熱可塑性もしくは熱硬化性の樹脂シートを積層してエンボス成形により一体化することを特徴とする。
この第7の発明では、シート基材の裏面に積層された熱可塑性不織布、又は熱可塑性もしくは熱硬化性の樹脂シートがエンボス成形によりシート基材に一体化されるので、化粧シートの凹凸模様の保形性を高めることができる。
第8の発明は、第6又は第7の発明において、化粧シートの表面に凹凸模様を形成し、裏面を平坦面にすることを特徴とする。
この第8の発明では、表面に凹凸模様が形成された化粧シートの裏面が平坦面であるので、平坦面側の裏面に他の基材等を積層するのが容易となる。
第9の発明は、第1〜第8の発明のいずれか1つにおいて、シート基材に印刷模様を施すことを特徴とする。
この第9の発明では、シート基材に印刷模様があることで、この印刷模様がシート基材の凹凸部やエンボス成形型の成形用凹凸部と組み合わさり、それらとの相乗効果により、化粧シートのより美麗な意匠を得ることができる。
第10の発明に係る化粧シートは、第1〜第9の発明のいずれか1つの化粧シートの製造方法により製造されたことを特徴とする。
この第10の発明では、第1の発明と同様に、美麗な凹凸模様が安定して形成された化粧シートが得られる。
第11の発明に係る畳の製造方法は、第1〜第9の発明のいずれか1つの化粧シートの製造方法を使用して畳を製造する方法であって、エンボス成形型は、成形面に畳表模様の成形用凹凸部を有するものとして、そのエンボス成形型によるシート基材のエンボス成形により表面に畳表模様の凹凸模様を有する化粧シートを得、その畳表模様の凹凸模様が転写された化粧シートを畳基材の表面に積層して一体化することを特徴とする。
この第11の発明では、エンボス成形型の成形面に畳表模様の成形用凹凸部が形成されているので、シート基材の凹凸部にエンボス成形型によりエンボス成形が施されたとき、化粧シートの表面には、エンボス成形型の成形用凹凸部による凹凸模様として畳表模様が転写される。そして、この畳表模様を有する化粧シートが畳基材の表面に積層一体化されて畳が製造される。このことによって、美麗な凹凸模様としての畳表模様が安定して形成された畳が得られる。
以上説明のように、本発明によると、凹凸部を有するシート基材に対し、その凹凸部に、成形面に成形用凹凸部を有するエンボス成形型によりエンボス成形を施して、表面にエンボス成形型の成形用凹凸部による凹凸模様が転写された化粧シートを得ることにより、エンボス成形の際にシート基材の凹凸部を伸ばしながら成形し、シート基材に対しエンボス成形型の成形用凹凸部を確実に転写して美麗な凹凸模様を形成することができ、エンボス成形型の成形用凹凸部の凹凸寸法が大きくなってもシート基材が破れることもないとともに、エンボス成形時にシート基材の凹凸部とエンボス成形型の成形用凹凸部とが組み合わされてそれらとは異なるランダムな凹凸部が形成され、よって美麗な凹凸模様が安定して形成された化粧シートが得られる。
図1は、本発明の実施形態に係る化粧シート及び畳の製造方法において、凹凸加工(波形加工)される前のシート素材の断面図である。 図2は、シート素材を凹凸加工して形成されたシート基材の断面図である。 図3は、エンボス加工工程を示す図である。 図4は、製造された化粧シートの平面図である。 図5は、図4のV−V線断面図である。 図6は、化粧シートに畳基材を積層する工程を示す図である。 図7は、製造された畳の断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
図1〜図6は、本発明の実施形態に係る化粧シートの製造方法、及びその化粧シートの製造方法を使用した畳の製造方法を概略的に示し、この方法は、凹凸加工工程、エンボス加工工程及び積層工程を備えている。
(凹凸加工工程)
上記凹凸加工工程では、まず、図1に示すような平坦なシート素材1を用意し、次いで、図2に示すように、その平坦なシート素材1を凹凸加工として例えば波形加工(コルゲート加工)することで、全体が波形に凹凸成形された、凹凸部2を有するシート基材3を形成する。この波形の凹凸部2は、互いに平行に延びる複数の波形凹部2a及び波形凸部2bが交互に形成されたものであり、シート基材3は全体が波板形状になる。
上記波形加工は、図示しないが、例えば外周表面に軸方向に延びる複数の凹凸条を有する1対の加工ローラを各々の凹凸条が互いに噛み合うように配置し、それら両加工ローラの凹凸条間に上記平坦なシート素材1を通過させることで、そのシート素材1を波板状に成形することができる。
上記シート素材1としては、例えば和紙、洋紙、板紙、ポリサンド紙、強化紙、樹脂含浸紙、樹脂シート等が好適に用いられる。
このように、平坦なシート素材1を凹凸加工することで、凹凸部2を有するシート基材3が容易に得られる。
また、シート基材3(又はシート素材1)に例えばストライプ柄等の印刷模様を施してもよい。こうすれば、シート基材3に施された印刷模様が同じシート基材3の凹凸部2や後述するエンボス成形型6の成形用凹凸部5による凹凸模様9と組み合わさり、それらとの相乗効果により、化粧シート8のより美麗な意匠を得ることができる。
尚、シート基材3は、波形の凹凸部2を有する表面材の裏面にライナーが貼り合わされた複層構造のもの(例えば片面段ボール紙等)とすることもできる。また、シート素材1にAステージ状態の熱硬化性樹脂を含浸させることもできる。
(エンボス加工工程)
エンボス加工工程では、図3に示すように、上記凹凸部2を有するシート基材3の該凹凸部2に、成形面に成形用凹凸部5を有する例えば平板プレスタイプのエンボス成形型6によりエンボス成形を施す。図3中、7はエンボス成形型6の下方に設置されたクッション性を有するプレートであり、このプレート7上にシート基材3が載置されて、上方から下降するエンボス成形型6によって成形される。
エンボス成形型6の成形面には畳表模様の成形用凹凸部5が形成されており、このことで、図4及び図5に示すように、シート基材3のエンボス成形により表面にエンボス成形型6の成形用凹凸部5による畳表模様の凹凸模様9が転写されて形成された化粧シート8が得られる。
その際、例えば、成形用凹凸部5の畳表模様におけるイグサの繊維長さ方向(横糸方向)がシート基材3の凹凸部2における波形凹部2a及び波形凸部2bと一致又は略一致するように配置してエンボス成形するのが好ましい。
エンボス成形は熱圧で行うことが好ましいが、冷圧であってもよい。また、エンボス成形型6は平板プレスタイプの他にローラプレスタイプのものを用いてもよい。
このように、シート基材3の凹凸部2に対しエンボス成形型6によりエンボス成形が施されると、そのエンボス成形の際にシート基材3の凹凸部2がエンボス成形型6の成形用凹凸部5によって伸びながら成形される。すなわち、シート基材3が凹凸部2を有することで、そのシート基材3の表面積が平坦なシート基材に比べ増えて、シート基材3に成形時に伸び代となる部分ができるとともに、シート基材3がエンボス成形時の圧力により移動し易くなり、このことでシート基材3に対しエンボス成形型6の成形用凹凸部5を確実に転写して、その成形用凹凸部5による美麗な凹凸模様9(畳表模様)を形成することができる。また、エンボス成形型6の成形用凹凸部5の凹凸寸法が大きくなっても、変形の大きい部分でシート基材3が破れることはない。
しかも、エンボス成形時にシート基材3の凹凸部2がエンボス成形型6の成形用凹凸部5により成形されることで、両凹凸部2,5が組み合わされてそれらとは異なるランダムな凹凸模様9が形成されることも生じ、その場合に自然な意匠性が得られる。これらによって美麗な凹凸模様9を安定して形成することができる。
上記シート基材3の凹凸部2の凹凸寸法D1(図2参照)、すなわち波形凹部2aの深さ又は波形凸部2bの高さと、エンボス成形型6の成形面における成形用凹凸部5の凹凸寸法D2(同様に波形凹部の深さ又は波形凸部の高さ)との関係は、両者を同一(D1=D2)又は実質的に同じにするか、或いはシート基材3の凹凸部2の凹凸寸法D1を成形用凹凸部5の凹凸寸法D2よりも大きくすればよい(D1>D2)。いずれの場合も、シート素材1の表面積がエンボス成形型6における成形面の表面積よりも大きくなり、エンボス成形時にシート基材3に伸び代となる余剰部分が形成される。
特に、前者の場合、シート基材3の凹凸部2の凹凸寸法D1と、エンボス成形型6の成形用凹凸部5の凹凸寸法D2とが互いに同一又は実質的に同じであるので、エンボス成形の際にシート基材3の凹凸部2がエンボス成形型6の成形用凹凸部5によって確実に伸びながら成形される。このことで、美麗な凹凸模様9をより一層安定して形成することができる。
一方、後者のようにシート基材3の凹凸部2の凹凸寸法D1を成形用凹凸部5の凹凸寸法D2よりも大きくすることで、余剰部分に伸び代を超えた部分が形成され、エンボス成形により化粧シート8の凹凸模様9の表面に皺を形成することができる。すなわち、シート基材3の凹凸部2とエンボス成形型6の成形用凹凸部5との間の凹凸寸法D1,D2の差により、シート基材3の凹凸部2に成形に伴って余った部分が皺に形成される。この皺があることで、化粧シート8の表面意匠がさらに自然なものとなって、その意匠性を高めることができる。
シート基材3の表面又は裏面にEVA(エチレン酢酸ビニル)ホットメルト系接着剤もしくはPUR(ポリウレタンリアクティブ)ホットメルト系接着剤、熱可塑性ポリウレタン系樹脂、熱可塑性ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、合成ゴム系ホットメルト樹脂、熱可塑性ポリアミド系ホットメルト樹脂等の樹脂、又は熱硬化性樹脂を塗布してもよい。こうすれば、エンボス成形を熱圧で行う場合に、シート基材3の表面又は裏面に塗布されたホットメルト系接着剤等の樹脂がエンボス成形の際にシート基材3に含浸し又はエンボス成形後に硬化(固化)するので、化粧シート8の凹凸模様9の保形性を高めることができる。
また、シート基材3の裏面に熱可塑性不織布、又は熱可塑性もしくは熱硬化性の樹脂シートを積層して、これらを上記エンボス成形により一体化してもよい。こうすると、シート基材3の裏面に積層された熱可塑性不織布、又は熱可塑性もしくは熱硬化性の樹脂シートがエンボス成形によりシート基材3に一体化されるので、化粧シート8の凹凸模様9の保形性を高めることができる。
シート基材3にホットメルト系接着剤を塗布する場合やシート基材3の裏面に不織布又は樹脂シートを積層する場合、さらに、表面に凹凸模様9が形成された化粧シート8の裏面を平坦面にする。こうすると、表面に凹凸模様9が形成された化粧シート8の裏面が平坦面であることで、化粧シート8の平坦面側に他の基材等を積層するのが容易となる。
以上の工程により、表面にエンボス成形型6の成形用凹凸部5による畳表模様が転写された凹凸模様9を有する化粧シート8が製造され、このようにして製造された化粧シート8は、美麗な凹凸模様9(畳表模様)が安定して形成されたものとなる。
(積層工程)
積層工程では、図6に示すように、上記エンボス成形型6によるシート基材3のエンボス成形により製造された、表面に畳表模様の凹凸模様9を有する化粧シート8を平板状の畳基材11の表面に積層して一体化する。このことで、図7に示すように畳12が製造される。
その際、上記のように化粧シート8の裏面を平坦面としておけば、化粧シート8の平坦面側である裏面に畳基材11を容易に積層することができる。
畳基材11としては、例えば畳床や木質繊維板が用いられる。畳床の場合には、化粧シート8を畳基材11(畳床)に縫い合わせる。また、木質繊維板の場合には、化粧シート8を畳基材11(木質繊維板)に接着剤13による接着により一体化する。木質繊維板としては、軽量で取扱いが容易なインシュレーションボード(IB)や中密度繊維板(MDF)等が好適である。
このようにして製造された畳12は、畳基材11の表面に化粧シート8が一体化され、その化粧シート8の表面に、エンボス成形型6の成形用凹凸部5による畳表模様の凹凸模様9が形成されているので、美麗な凹凸模様9(畳表模様)が安定して形成された畳12が得られる。
(その他の実施形態)
尚、上記実施形態では、凹凸加工工程において、平坦なシート素材1を波形加工(コルゲート加工)することで、波形の凹凸部2を有するシート基材3を形成しているが、本発明においては、波形の凹凸部2に限定されず、円形等の他の形状の凹凸部2を形成することもできる。
また、上記実施形態では、エンボス成形型6は成形面に畳表模様の成形用凹凸部5を有するものとし、化粧シート8の表面に畳表模様の凹凸模様9を転写して成形するようにしているが、本発明は、エンボス成形型6の成形面を畳表模様以外の成形用凹凸部5とすることで、化粧シート8に他の模様の凹凸模様9を成形するようにしてもよい。
本発明は、美麗な凹凸模様が安定して形成された化粧シートが得られるので、極めて有用である。
1 シート素材
2 凹凸部
D1 凹凸寸法
3 シート基材
5 成形用凹凸部
D2 凹凸寸法
6 エンボス成形型
8 化粧シート
9 凹凸模様(畳表模様)
11 畳基材
12 畳

Claims (11)

  1. 凹凸部を有するシート基材の該凹凸部に、成形面に成形用凹凸部を有するエンボス成形型によりエンボス成形を施すことにより、表面にエンボス成形型の成形用凹凸部による凹凸模様が転写された化粧シートを得ることを特徴とする化粧シートの製造方法。
  2. 請求項1において、
    シート基材の凹凸部の凹凸寸法と、エンボス成形型の成形用凹凸部の凹凸寸法とを互いに同一又は実質的に同じとすることを特徴とする化粧シートの製造方法。
  3. 請求項1において、
    シート基材の凹凸部の凹凸寸法を、エンボス成形型の成形用凹凸部の凹凸寸法よりも大きくして、エンボス成形によりシート基材の凹凸模様表面に皺を形成することを特徴とする化粧シートの製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つにおいて、
    平坦なシート素材を凹凸加工することで、凹凸部を有するシート基材を形成することを特徴とする化粧シートの製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つにおいて、
    シート基材が紙、樹脂含浸紙又はポリサンド紙であることを特徴とする化粧シートの製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つにおいて、
    シート基材の表面又は裏面にホットメルト系接着剤、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂を塗布することを特徴とする化粧シートの製造方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つにおいて、
    シート基材の裏面に熱可塑性不織布又は熱可塑性もしくは熱硬化性の樹脂シートを積層してエンボス成形により一体化することを特徴とする化粧シートの製造方法。
  8. 請求項6又は7において、
    化粧シートの表面に凹凸模様を形成し、裏面を平坦面にすることを特徴とする化粧シートの製造方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか1つにおいて、
    シート基材に印刷模様を施すことを特徴とする化粧シートの製造方法。
  10. 請求項1〜9のいずれか1つの化粧シートの製造方法により製造されたことを特徴とする化粧シート。
  11. 請求項1〜9のいずれか1つの化粧シートの製造方法を使用して畳を製造する方法であって、
    エンボス成形型は、成形面に畳表模様の成形用凹凸部を有するものとして、該エンボス成形型によるシート基材のエンボス成形により表面に畳表模様の凹凸模様が転写された化粧シートを得、
    上記畳表模様の凹凸模様を有する化粧シートを畳基材の表面に積層して一体化することを特徴とする畳の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6072342B1 (ja) * 2016-09-23 2017-02-01 茂 馬場 床用シートの製造方法及び床用シート

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