JP2016127195A - ウエーハの研削方法 - Google Patents

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将昭 鈴木
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Abstract

【課題】研削加工後チャックテーブルから搬出する保持面から流体を噴出される際のコンタミによるウエーハ汚染を防止する。
【解決手段】ウエーハ2を吸引保持する保持面を有するチャックテーブル41の保持面412にウエーハを載置して吸引保持する保持工程と、研削砥石を有する研削ホイールを備えた研削手段によってチャックテーブルに吸引保持されたウエーハの上面である被研削面を研削水を供給しつつ研削する研削工程と、研削工程が実施されチャックテーブルに吸引保持されているウエーハの被研削面を洗浄する洗浄工程と、洗浄工程が実施され該チャックテーブルに吸引保持されているウエーハの吸引保持を解除するとともに該保持面に流体を噴出させてウエーハをチャックテーブルから搬出する搬出工程とを含み、搬出工程においては、ウエーハの被研削面に水の層6を形成して該保持面に流体を噴出させてウエーハをチャックテーブルから搬出する。
【選択図】図6

Description

本発明は、半導体ウエーハ等のウエーハの被加工面に研削加工を施すウエーハの研削方法に関する。
例えば、半導体デバイス製造工程においては、略円板形状であるウエーハの表面に格子状に形成された分割予定ラインによって区画された複数の領域にIC、LSI等のデバイスを形成し、該デバイスが形成された各領域を分割予定ラインに沿って分割することにより個々のデバイスを製造している。なお、ウエーハは、一般に個々のデバイスに分割する前にその裏面を研削装置によって研削して所定の厚みに形成される。
研削装置は、被加工物を吸引保持する保持面を有するチャックテーブルと、研削砥石を有する研削ホイールを備え研削水を供給しつつチャックテーブルに保持された被加工物の上面(被加工面)を研削する研削手段と、チャックテーブルによる吸引保持を解除するとともに保持面に流体を噴出させて被加工物をチャックテーブルから搬出する搬出手段と、該搬出手段によって搬出され研削加工されている被加工物を洗浄する洗浄手段とを具備している(例えば、特許文献1参照)。
また、本出願人は、径の小さい(例えば直径が13mm)のウエーハを効率よく研削する装置として、被加工物を吸引保持する保持面を有するチャックテーブルと、研削砥石を有する研削ホイールを備え研削水を供給しつつチャックテーブルに保持されたウエーハの上面(被加工面)を研削する研削手段と、研削加工されチャックテーブルに保持されているウエーハの被研削面を洗浄する洗浄手段と、チャックテーブルによる吸引保持を解除するとともに保持面に流体を噴出させて被加工物をチャックテーブルから搬出する搬出手段と、を具備する研削装置を特願2013−255149号として提案した。
特開2008−183659号公報
而して、特願2013-255149号として提案した研削装置は、研削加工されチャックテーブルに保持されているウエーハの被研削面を洗浄する構成となっていることに加え、洗浄が終了した後にチャックテーブルによる吸引保持を解除するとともに保持面に流体を噴出させてウエーハをチャックテーブルから搬出する構成となっているために、保持面から流体を噴出させる際に研削時に吸引されたコンタミが浮上して洗浄済のウエーハを汚染するという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、研削加工されチャックテーブルに保持されているウエーハの被研削面を洗浄し、洗浄が終了した後にチャックテーブルによる吸引保持を解除するとともに保持面に流体を噴出させてウエーハをチャックテーブルから搬出する研削方法において、保持面から流体を噴出させる際に研削時に吸引されたコンタミによって洗浄済のウエーハを汚染させることがないウエーハの加工方法を提供することである。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、ウエーハを吸引保持する保持面を有するチャックテーブルの保持面にウエーハを載置して吸引保持する保持工程と、
研削砥石を有する研削ホイールを備えた研削手段によって該チャックテーブルに吸引保持されたウエーハの上面である被研削面を研削水を供給しつつ研削する研削工程と、
該研削工程が実施され該チャックテーブルに吸引保持されているウエーハの被研削面を洗浄する洗浄工程と、
該洗浄工程が実施され該チャックテーブルに吸引保持されているウエーハの吸引保持を解除するとともに該保持面に流体を噴出させてウエーハをチャックテーブルから搬出する搬出工程と、を含み、
該搬出工程においては、ウエーハの被研削面に水の層を形成して該保持面に流体を噴出させてウエーハをチャックテーブルから搬出する、
ことを特徴とするウエーハの研削方法が提供される。
上記搬出工程においては、ウエーハの被研削面に水を供給し水の表面張力によって水の層を形成する。
本発明によるウエーハの研削方法においては、ウエーハを吸引保持する保持面を有するチャックテーブルの保持面にウエーハを載置して吸引保持する保持工程と、研削砥石を有する研削ホイールを備えた研削手段によってチャックテーブルに吸引保持されたウエーハの上面である被研削面を研削水を供給しつつ研削する研削工程と、該研削工程が実施されチャックテーブルに吸引保持されているウエーハの被研削面を洗浄する洗浄工程と、該洗浄工程が実施されチャックテーブルに吸引保持されているウエーハの吸引保持を解除するとともに保持面に流体を噴出させてウエーハをチャックテーブルから搬出する搬出工程とを含み、該搬出工程においては、ウエーハの被研削面に水の層を形成して該保持面に流体を噴出させてウエーハをチャックテーブルから搬出するので、搬出工程においてチャックテーブルの保持面に流体を噴出させると、研削工程においてチャックテーブルの保持面から吸引されたコンタミが浮上するが、ウエーハの被研削面には水の層が形成されているので、浮上したコンタミは水の層によって侵入が遮断され、洗浄済みのウエーハの被研削面を汚染することはない。
本発明によるウエーハの研削方法によって研削加工されるウエーハとしての半導体ウエーハを示す斜視図。 本発明によるウエーハの研削方法における保護部材貼着工程の説明図。 本発明によるウエーハの研削方法における研削工程を実施するための研削装置の要部を破断して示す正面図。 本発明によるウエーハの研削方法における研削工程の説明図。 本発明によるウエーハの研削方法における洗浄工程の説明図。 本発明によるウエーハの研削方法における搬出工程の説明図。
以下、本発明によるウエーハの研削方法について添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1には、本発明によるウエーハの研削方法によって研削されるウエーハとしての半導体ウエーハの斜視図が示されている。図1に示す半導体ウエーハ2は、厚みが例えば500μmのシリコンウエーハからなっており、表面2aに複数の分割予定ライン21が格子状に形成されているとともに、該複数の分割予定ライン21によって区画された複数の領域にIC、LSI等のデバイス22が形成されている。以下、この半導体ウエーハ2をデバイスを区画する複数の分割予定ライン21に沿って加工するウエーハの加工方法について説明する。
先ず、半導体ウエーハ2の表面2aに形成されたデバイス22を保護するために、半導体ウエーハ2の表面2aに保護部材を貼着する保護部材貼着工程を実施する。即ち、図2に示すように半導体ウエーハ2の表面2aに保護部材としての保護テープ3を貼着する。このように表面2aに保護テープ3が貼着された半導体ウエーハ2は、裏面2bが被研削面として露出される。なお、保護テープ3は、図示の実施形態においては厚さが100μmのアクリル系樹脂シートの表面にアクリル系樹脂粘着層31が厚さ5μm程度敷設されている。
上述した保護部材貼着工程が実施された半導体ウエーハ2の被研削面である裏面2bを研削加工するには、図3に示す研削装置4が用いられる。図3に示す研削装置4は、被加工物を吸引保持する保持面を有するチャックテーブル41と、該チャックテーブル41に保持された被加工物を研削する研削手段42を具備している。チャックテーブル41は、円形状のチャックテーブル本体411と、該チャックテーブル本体411の上面に配設された円形状の吸着保持チャック412とからなっている。チャックテーブル本体411は、ステンレス鋼等の金属材によって形成されており、上面に円形の嵌合凹部411aが形成されており、この嵌合凹部411aの底面外周部に環状の載置棚411bが設けられている。そして、嵌合凹部411aに無数の吸引孔を備えたポーラスなセラミックス等からなる多孔性部材によって形成された吸着保持チャック412が嵌合される。このようにチャックテーブル本体411の嵌合凹部411aに嵌合された吸着保持チャック412は、上面がウエーハを吸引保持する保持面として機能する。また、チャックテーブル本体411には嵌合凹部411aに連通する通路411cが形成されており、該通路411cが吸引手段43および流体供給手段44に接続されている。
上記吸引手段43は、吸引源431と、該吸引源431と通路411cとを接続する配管432に配設された電磁開閉弁433とからなっている。このように構成された吸引手段43は、電磁開閉弁433が閉路している状態では吸引源431と通路411cとの連通が遮断され、電磁開閉弁433が開路すると吸引源431と通路411cとを連通するようになっている。また、流体供給手段44は、流体源441と、該流体源441と通路411cとを接続する配管442に配設された電磁開閉弁443とからなっている。このように構成された流体供給手段44は、電磁開閉弁443が閉路している状態では流体源441と通路411cとの連通が遮断され、電磁開閉弁443が開路すると流体源441と通路411cとを連通するようになっている。
上記研削手段42は、回転スピンドル421と、該回転スピンドル421の下端に装着されたマウンター422と、該マウンター422の下面に取り付けられた研削ホイール423とを具備している。この研削ホイール423は、円環状の基台424と、該基台424の下面に環状に装着された研削砥石425とからなっており、基台424がマウンター422の下面に締結ボルト422aによって取り付けられている。なお、上記回転スピンドル421には軸方向に貫通する研削水通路421aが形成されており、この研削水通路421aが研削水供給手段426に接続されている。研削水供給手段426は、研削水供給源427と、該研削水供給源427と研削水通路421aとを接続する配管428に配設された電磁開閉弁429とからなっている。このように構成された研削水供給手段426は、電磁開閉弁429が閉路している状態では研削水供給源427と研削水通路421aとの連通が遮断され、電磁開閉弁429が開路すると研削水供給源427と研削水通路421aとを連通するようになっている。
上述した研削装置4を用いて上記研削工程を実施するには、上述した保護部材貼着工程が実施された半導体ウエーハ2の被研削面である裏面2bを研削加工するには、図4に示すようにチャックテーブル41を構成する吸着保持チャック412の上面(保持面)に上記半導体ウエーハ2の保護テープ3側を載置する。そして、吸引手段43の電磁開閉弁433を開路して吸引源431と通路411cとを連通する。この結果、チャックテーブル本体411に形成された通路411cおよび嵌合凹部411aを介して吸着保持チャック412の上面に負圧が作用し、吸着保持チャック412の上面である保持面上に半導体ウエーハ2を保護テープ3を介して吸着保持する(保持工程)。従って、チャックテーブル41上に保持された半導体ウエーハ2は、被研削面である裏面2bが上側となる。
上述した保持工程を実施し吸着保持チャック412上に半導体ウエーハ2を保護テープ3を介して吸引保持したならば、研削水供給手段426を構成する電磁開閉弁429を開路して研削水供給源427と研削水通路421aとを連通する。この結果、研削水通路421aを通して研削水が研削ホイール423の研削砥石425による研削加工部に供給される。そして、チャックテーブル41を図4において矢印41aで示す方向に例えば300rpmで回転しつつ、研削手段42の研削ホイール423を図4において矢印423aで示す方向に例えば6000rpmで回転せしめて、図4に示すように研削砥石425を被研削面である半導体ウエーハ2の裏面2bに接触せしめ、研削ホイール423を図4において矢印423bで示すように例えば1μm/秒の研削送り速度で下方(チャックテーブル41の保持面に対し垂直な方向)に所定量研削送りする。この結果、半導体ウエーハ2の被研削面である裏面2bが研削されて半導体ウエーハ2は所定の厚み(例えば200μm)に形成される(研削工程)。
次に、上記研削工程が実施されチャックテーブル41に吸引保持されている半導体ウエーハ2の被研削面である裏面2bを洗浄する洗浄工程を実施する。この洗浄工程を実施するには、図5に示すように上記研削工程が実施された半導体ウエーハ2を吸引保持しているチャックテーブル41を洗浄手段5の洗浄水噴出ノズル51による洗浄水噴射領域に移動する。そして、洗浄手段5の洗浄水噴出ノズル51と洗浄水供給源52とを接続する配管53に配設された電磁開閉弁54を開路し、洗浄水供給源52と洗浄水噴出ノズル51が連通する。この結果、洗浄水噴出ノズル51がチャックテーブル41に吸引保持されている半導体ウエーハ2の被研削面である裏面2bに洗浄水50が噴射され、被研削面である裏面2bが洗浄される。
上述した洗浄工程を実施したならば、洗浄工程が実施されチャックテーブル41に吸引保持されている半導体ウエーハ2の吸引保持を解除するとともに保持面に流体を噴出させて半導体ウエーハ2をチャックテーブル41から搬出する搬出工程を実施する。この搬出工程を実施する際には、図6に示すようにチャックテーブル41に吸引保持されている半導体ウエーハ2の被研削面である裏面2b(上面)に水を供給して水の層6を形成しておくことが重要である。この水の層6は、半導体ウエーハ2の被研削面である裏面2b(上面)に水を供給した水の表面張力によって形成される水の層でもよく、また、上記洗浄手段5による洗浄水を供給して水の層を形成してもよい。
上述したようにチャックテーブル41に吸引保持されている半導体ウエーハ2の被研削面である裏面2b(上面)に水を供給して水の層6を形成したならば、図6に示すように吸引手段43の電磁開閉弁433を閉路して吸引源431と通路411cとの連通を遮断することにより、チャックテーブル41に吸引保持されている半導体ウエーハ2の吸引保持を解除する。そして、流体供給手段44の流体源441と通路411cとを接続する配管442に配設された電磁開閉弁443を開路して流体源441と通路411cとを連通する。この結果、チャックテーブル本体411に形成された通路411cおよび嵌合凹部411aを介して吸着保持チャック412の上面である保持面に流体が噴出され、吸着保持チャック412の上面である保持面に保持されていた半導体ウエーハ2が剥離され僅かに浮上せしめられる。このように吸着保持チャック412の上面である保持面に流体を噴出させると、上述した研削工程においてチャックテーブル41を構成する吸着保持チャック412の上面である保持面から吸引されたコンタミが浮上するが、半導体ウエーハ2の被研削面である裏面2b(上面)には水の層6が形成されているので、浮上したコンタミは水の層6によって侵入が遮断され、洗浄済みの半導体ウエーハ2の被研削面である裏面2bを汚染することはない。このようにして、チャックテーブル41を構成する吸着保持チャック412の上面である保持面に保持されていた半導体ウエーハ2が剥離され僅かに浮上せしめられならば、半導体ウエーハ2は図示しない搬送手段によってチャックテーブル41上から搬出される。
2:半導体ウエーハ
3:保護テープ
31:粘着層
4:研削装置
41:研削装置のチャックテーブル
42:研削手段
421:回転スピンドル
423:研削ホイール
426:研削水供給手段
43:吸引手段
44:流体供給手段
5:洗浄手段
51:洗浄水噴出ノズル

Claims (2)

  1. ウエーハを吸引保持する保持面を有するチャックテーブルの保持面にウエーハを載置して吸引保持する保持工程と、
    研削砥石を有する研削ホイールを備えた研削手段によって該チャックテーブルに吸引保持されたウエーハの上面である被研削面を研削水を供給しつつ研削する研削工程と、
    該研削工程が実施され該チャックテーブルに吸引保持されているウエーハの被研削面を洗浄する洗浄工程と、
    該洗浄工程が実施され該チャックテーブルに吸引保持されているウエーハの吸引保持を解除するとともに該保持面に流体を噴出させてウエーハをチャックテーブルから搬出する搬出工程と、を含み、
    該搬出工程においては、ウエーハの被研削面に水の層を形成して該保持面に流体を噴出させてウエーハをチャックテーブルから搬出する、
    ことを特徴とするウエーハの研削方法。
  2. 該搬出工程においては、ウエーハの被研削面に水を供給し水の表面張力によって水の層を形成する、請求項1記載のウエーハの研削方法。
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