JP2016126856A - 二次電池用バインダ、二次電池用セパレータ、及び二次電池 - Google Patents

二次電池用バインダ、二次電池用セパレータ、及び二次電池 Download PDF

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Abstract

【課題】高い耐熱性及び強い接着力を有する、新規かつ改良された二次電池用バインダ及びこれを用いた二次電池用セパレータ等を提供することにある。
【解決手段】上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、ガラス転移温度が50℃以上150℃以下であるハードセグメントと、ガラス転移温度が−100℃以上30℃以下のソフトセグメントと、からなるIPN型アクリル系樹脂を備えることを特徴とする、二次電池用バインダが提供される。この観点による二次電池用バインダは、高い耐熱性及び強い接着力を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、二次電池用バインダ、二次電池用セパレータ、及び二次電池に関する。
最近、各種電子機器の小型化と軽量化が進むにつれ、これらの電子機器の電源用として使用する二次電池は高容量化、小型化、軽量化などが要求されている。その中でもリチウムイオン二次電池は、高い電圧、長い寿命、高いエネルギー密度などの長所がある。このため、リチウムイオン二次電池に関する活発な研究が行われると共に生産・販売されている。
これらのリチウム二次電池の特性は、使用されている電極、電解液、他の電池材料等の特性によって大きく左右される。特に、リチウムイオン二次電池のセパレータは、リチウムイオン二次電池のサイクル特性に影響を与える。具体的には、無機粒子及びバインダを含むスラリーを多孔質基材に塗工することでセパレータが作製される場合がある。このようなセパレータは、多孔質基材上に無機粒子及びバインダからなるコーティング層が形成されるので、コーティングセパレータとも称される。バインダは、無機粒子を多孔質ポリエチレン膜に結着させるものである。そして、このようなセパレータを用いてリチウムイオン二次電池を作製した場合、リチウムイオン二次電池のサイクル特性は、多孔質ポリエチレン(PE)とセラミック粒子(無機粒子の一種)との間、更にセラミック粒子とセラミック粒子との間に結着力を有するバインダの特性に左右される。
特に、高耐熱性のセラミック粒子をコーティング膜に用いると、高電圧且つ高容量の電池を作成できる。ただし、高耐熱性セラミック粒子がその特性を十分に発揮するためには、リチウムイオン二次電池の充放電の際に、バインダがセラミックコーティング層の構造を安定的に維持する必要がある。すなわち、高耐熱性セラミック粒子をセパレータ内に安定して保持する必要がある。さらに、バインダは、セパレータと各電極とを強固に結着する必要がある。したがって、優れた耐熱性及び接着力を有するバインダが求められている状況である。
現在、コーティングセパレータ用のバインダに関する研究例は多くなく、現状では、電極用のバインダをコーティングセパレータ用のバインダに流用することが多い。具体的には、代表的な電極用バインダであるポリビニリデンフルオライド(PVDF)系高分子を、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)等の有機溶媒に混合したバインダ組成物(以下、「PVDF系バインダ」と記載する。)をコーティングセパレータ用のバインダに流用することが多い。
特開2013−211273号公報
ただし、PVDF系バインダは、十分な接着力を維持するためにセパレータへの導入量が多いという問題や、リチウムイオン二次電池の充放電の際における電解液の含浸及びリチウムイオンの物質移動によるコーティング層の安定した構造の持続が困難であるという問題があった。これらの解決手法として、例えば、多孔質PEと接着力が強い化学構造を含む異なる2相構造のバインダとシランカップリング剤とを利用して無機酸化物(無機粒子の一種)との接着力を向上させたリチウムイオン二次電池や、PVDF系高分子と親水性ポリマー(不飽和カルボン酸)とを重合させたIPN(interpenetrating polymer network)型樹脂を含むバインダ(例えば、特許文献1を参照)等が知られている。
しかし、これらのバインダは、多孔質PEまたは無機粒子のいずれか一方のみに対する接着力は満足するが、多孔質PEと無機粒子の両方に対して十分な接着力を有するものではない。従って、このようなバインダを用いたコーティングセパレータを用いたリチウムイオン二次電池の充放電を繰り返すと、コーティング層の構造に変化が起き、セルの容量低下が余儀なくされる、という問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、高い耐熱性及び強い接着力を有する、新規かつ改良された二次電池用バインダ及びこれを用いた二次電池用セパレータ等を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、ガラス転移温度が50℃以上150℃以下であるハードセグメントと、ガラス転移温度が−100℃以上30℃以下のソフトセグメントと、からなるIPN型アクリル系樹脂を備える二次電池用バインダが提供される。
この観点による二次電池用バインダは、高い耐熱性及び強い接着力を有する。
ここで、ハードセグメントのヒルデブランドの溶解度パラメータの値が21以上25以下であり、ソフトセグメントの溶解度パラメータの値が16以上25以下であることが好ましい。
この観点による二次電池用バインダは、高い耐熱性及び強い接着力を有する。
また、ハードセグメントが、ポリメタクリロニトリル、ポリN−(イソブトキシメチル)アクリルアミドおよびポリN−フェニルメタクリルアミドから選ばれる少なくとも一種を含む組成物であり、且つ、ソフトセグメントが、ポリブチルアクリレート及び/又はポリ2−シアノエチルアクリレートを含む組成物であってもよい。
この観点による二次電池用バインダは、高い耐熱性及び強い接着力を有する。
本発明の他の観点によれば、基材と、少なくとも前記基材の表面に形成されたコーティング層と、を備え、上記コーティング層が、上述した二次電池用バインダを含む二次電池用セパレータが提供される。
この観点による二次電池用セパレータは、高い耐熱性及び強い接着力を有する二次電池用バインダを用いて作製されている。したがって、このセパレータを用いて二次電池を作製することで、二次電池のサイクル特性を向上させることができる。
ここで、コーティング層が、無機粒子をさらに含んでいてもよい。
この観点による二次電池用セパレータは、無機粒子を含む。したがって、このセパレータを用いて二次電池を作製することで、二次電池のサイクル特性をさらに向上させることができる。
本発明の他の観点によれば、上記のセパレータを備えることを特徴とする、二次電池が提供される。
この観点による二次電池は、サイクル特性が向上する。
以上説明したように本発明によるバインダは、高いガラス転移温度を有するハードセグメントと、低いガラス転移温度を有するソフトセグメントとからなるIPN型アクリル樹脂を含んでいるので、高い耐熱性及び強い接着力を有する。
本発明の実施形態に係るリチウムイオン二次電池の構成を示す側断面図である。 本発明の実施例の熱収縮評価で用いたサンプルを示す模式図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本発明では、基材の表面にコーティング層を有する二次電池用セパレータにおいて、コーティング層形成のためのバインダとして、高Tgのハードセグメントと低Tgのソフトセグメントとから構成される相互侵入高分子網目(IPN:Inter penetrating network)型アクリル系樹脂を含むバインダ組成物を用いることによって、セパレータの耐熱性及び基材とコーティング層との間の密着性が向上する。また、本発明では、IPN型のアクリル系樹脂をバインダとして用いコーティング層を形成することによって、セパレータと電極層との間の密着強度が向上する。これにより二次電池の安全性とサイクル寿命が向上する。以下、本発明の好適な実施の形態に係るリチウムイオン二次電池について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
(リチウムイオン二次電池の構成)
まず、図1に基づいて、第1の実施形態に係るリチウムイオン二次電池10の構成について説明する。
リチウムイオン二次電池10は、正極20と、負極30と、セパレータ40と、非水電解液とを備える。リチウムイオン二次電池10の充電到達電圧(酸化還元電位)は、例えば4.3V(vs.Li/Li)以上5.0V以下、特に4.5V以上5.0V以下となる。リチウムイオン二次電池10の形態は、特に限定されない。即ち、リチウムイオン二次電池10は、円筒形、角形、ラミネート(laminate)形、ボタン(button)形等のいずれであってもよい。
(正極20)
正極20は、集電体21と、正極活物質層22とを備える。集電体21は、導電体であればどのようなものでも良く、例えば、アルミニウム(aluminium)、ステンレス(stainless)鋼、及びニッケルメッキ(nickel coated)鋼等で構成される。
正極活物質層22は、少なくとも正極活物質を含み、導電剤と、バインダとをさらに含んでいてもよい。正極活物質は、例えばリチウムを含む固溶体酸化物であるが、電気化学的にリチウムイオンを吸蔵及び放出することができる物質であれば特に制限されない。固溶体酸化物は、例えば、LiMnCoNi(1.150≦a≦1.430、0.45≦x≦0.6、0.10≦y≦0.15、0.20≦z≦0.28)、LiMnCoNi(0.3≦x≦0.85、0.10≦y≦0.3、0.10≦z≦0.3)、LiMn1.5Ni0.5となる。
導電剤は、例えばケッチェンブラック(Ketjenblack)、アセチレンブラック(acetylene black)等のカーボンブラック、天然黒鉛、人造黒鉛等であるが、正極の導電性を高めるためのものであれば特に制限されない。
バインダは、例えばポリフッ化ビニリデン(polyvinylidene fluoride)、エチレンプロピレンジエン(ethylene−propylene−diene)三元共重合体、スチレンブタジエンゴム(Styrene−butadiene rubber)、アクリロニトリルブタジエンゴム(acrylonitrile−butadiene rubber)、フッ素ゴム(fluororubber)、ポリ酢酸ビニル(polyvinyl acetate)、ポリメチルメタクリレート(polymethylmethacrylate)、ポリエチレン(polyethylene)、ニトロセルロース(cellulose nitrate)等であるが、正極活物質及び導電剤を集電体21上に結着させることができるものであれば、特に制限されない。
正極活物質層22は、例えば、以下の製法により作製される。すなわち、まず、正極活物質、導電剤、及びバインダを乾式混合することで正極合剤を作製する。ついで、正極合剤を適当な有機溶媒に分散させることで正極合剤スラリー(slurry)を作製し、この正極合剤スラリーを集電体21上に塗工し、乾燥、圧延することで正極活物質層が作製される。
(負極30)
負極30は、集電体31と、負極活物質層32とを含む。集電体31は、導電体であればどのようなものでも良く、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、及びニッケルメッキ鋼等で構成される。負極活物質層32は、リチウムイオン二次電池の負極活物質層として使用されるものであれば、どのようなものであってもよい。例えば、負極活物質層32は、負極活物質を含み、バインダをさらに含んでいてもよい。負極活物質は、例えば、黒鉛活物質(人造黒鉛、天然黒鉛、人造黒鉛と天然黒鉛との混合物、人造黒鉛を被覆した天然黒鉛等)、ケイ素もしくはスズもしくはそれらの酸化物の微粒子と黒鉛活物質との混合物、ケイ素もしくはスズの微粒子、ケイ素もしくはスズを基本材料とした合金、及びLiTi12等の酸化チタン系化合物等が考えられる。ケイ素の酸化物は、SiO(0≦x≦2)で表される。負極活物質としては、これらの他に、例えば金属リチウム等が挙げられる。バインダは、正極活物質層22を構成するバインダと同様のものでもある。正極活物質とバインダとの質量比は特に制限されず、従来のリチウムイオン二次電池で採用される質量比が本実施形態でも適用可能である。
負極活物質層32は、例えば、以下の製法により作製される。すなわち、まず、負極活物質、及びバインダを乾式混合することで負極合剤を作製する。ついで、負極合剤を適当な溶媒に分散させることで負極合剤スラリー(slurry)を作製し、この負極合剤スラリーを集電体31上に塗工し、乾燥、圧延することで負極活物質層32が作製される。
(セパレータ40)
セパレータ(separator)40は、基材40aと、コーティング層(フィラー層)40bとを含む。基材40aは、特に制限されず、リチウムイオン二次電池のセパレータとして使用されるものであれば、どのようなものであってもよい。基材40aとしては、優れた高率放電性能を示す多孔膜(多孔性フィルム)や不織布等を、単独あるいは併用することが好ましい。基材40aを構成する樹脂としては、例えばポリエチレン(polyethylene),ポリプロピレン(polypropylene)等に代表されるポリオレフィン(polyolefin)系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(Polyethylene terephthalate),ポリブチレンテレフタレート(polybutylene terephthalate)等に代表されるポリエステル(Polyester)系樹脂、PVDF、フッ化ビニリデン(VDF)−ヘキサフルオロプロピレン(HFP)共重合体、フッ化ビニリデン−パーフルオロビニルエーテル(par fluorovinyl ether)共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン(tetrafluoroethylene)共重合体、フッ化ビニリデン−トリフルオロエチレン(trifluoroethylene)共重合体、フッ化ビニリデン−フルオロエチレン(fluoroethylene)共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロアセトン(hexafluoroacetone)共重合体、フッ化ビニリデン−エチレン(ethylene)共重合体、フッ化ビニリデン−プロピレン(propylene)共重合体、フッ化ビニリデン−トリフルオロプロピレン(trifluoro propylene)共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン(tetrafluoroethylene)−ヘキサフルオロプロピレン(hexafluoropropylene)共重合体、フッ化ビニリデン−エチレン(ethylene)−テトラフルオロエチレン(tetrafluoroethylene)共重合体等を挙げることができる。
コーティング層40bは、無機粒子(フィラー)と、バインダとを含む。本実施形態に係る無機粒子としては、例えば高い耐熱性を有する無機粒子が挙げられる。このような無機粒子の具体例としては、ケイ素、アルミニウム、マグネシウム、チタンの酸化物及びこれらの水酸化物が挙げられる。高い耐熱性を有する無機粒子をセパレータ40に含めることで、リチウムイオン二次電池10のサイクル特性が改善される。無機粒子の粒径は特に制限されず、リチウムイオン二次電池10に使用される無機粒子の粒径であれば特に制限されない。
バインダは、無機粒子をコーティング層40b内、すなわちセパレータ40内に保持するものである。本実施形態のバインダは、IPN型アクリル系樹脂を備える。このIPN型アクリル系樹脂は、ガラス転移温度(Tg)が50℃以上150℃以下であるハードセグメントと、Tgが−100℃以上30℃以下のソフトセグメントとからなり、これらのハードセグメントとソフトセグメントをIPN化して得られるものである。このような高Tgのハードセグメントと低TgのソフトセグメントとからなるIPN型アクリル系樹脂をコーティング層40b用のバインダとして用いることで、セパレータ40の耐熱性及び基材40aとコーティング層40bとの間の密着性が向上する。また、本実施形態では、IPN型のアクリル系樹脂をバインダとして用いコーティング層40bを形成することによって、セパレータ40と電極(正極20および負極30)との間の密着強度が向上する。これによりリチウムイオン二次電池10の安全性とサイクル寿命が向上する。
なお、本実施形態のバインダであるアクリル系樹脂がIPN型構造を有するか否かは、例えば、ハードセグメントのポリマー微粒子のSEM像と、当該ハードセグメントにソフトセグメントを反応させて得られたポリマー微粒子のSEM像とを比較し、これらのSEM像から観察されるポリマー微粒子の構造が類似するか否かにより確認することができる。類似している場合には、ハードセグメントのポリマー微粒子に後から反応させたソフトセグメントのモノマーが、ハードセグメントのポリマー微粒子に吸収された状態で重合したこと、すなわち、IPN型ポリマーが形成されたことを示唆している。
また、本実施形態におけるTgは、各ハードセグメントおよびソフトセグメントをホモポリマーとした場合のTgであり、ハードセグメントおよびソフトセグメントのTgとしては、示差走査熱量計DSCにより測定した値を用いる。
上述したようなハードセグメントとしては、ヒルデブランドの溶解度パラメータの値(以下、「SP値」と記載する。)が21以上25以下のものを用いることが好ましい。ハードセグメントのSP値を21以上25以下とすることにより、電解液に対して過度に膨潤し難いという効果が得られる。このようなSP値を有するハードセグメントとしては、例えば、ポリメタクリロニトリル(SP値23.7)、ポリN−(イソブトキシメチル)アクリルアミド(SP値21.2)、ポリN−フェニルメタクリルアミド(SP値22.4)等が挙げられる。これらのハードセグメントは、一種を単独で用いてもよく、複数種を組み合わせて用いてもよい。
また、ソフトセグメントしては、SP値が16以上25以下のものを用いることが好ましい。ソフトセグメントのSP値を16以上25以下とすることにより、ハードセグメントとの相溶性が過度に悪くなることを防ぐ効果が得られる。このようなSP値を有するソフトセグメントとしては、例えば、ポリブチルアクリレート(SP値17.5)、ポリ2−シアノエチルアクリレート(SP値21.6)等が挙げられる。これらのソフトセグメントは、一種を単独で用いてもよく、複数種を組み合わせて用いてもよい。
なお、ハードセグメントおよびソフトセグメントが上述した範囲のSP値を有する場合、ハードセグメントとソフトセグメントのSP値の差の絶対値が小さくなることから、ハードセグメントとソフトセグメントとの相溶性が高まる。そのため、得られるアクリル系樹脂がIPN型構造を形成しやすくなる。
セパレータ40は、例えば、以下の製法により作製される。すなわち、まず、無機粒子分散液及びバインダ溶液を用意する。無機粒子分散液の溶媒は、無機粒子を分散させることができるものであれば特に制限されない。無機粒子分散液の溶媒は、バインダ溶液の溶媒と同じであることが好ましい。バインダ溶液の溶媒は、バインダを溶解することができれば特に制限されない。このような溶媒としては、例えばN−メチルピロリドン(NMP)等が挙げられる。そして、無機粒子分散液及びバインダ溶液を混合することでスラリーを作製する。スラリーは、バインダ溶液の溶媒と同じものを任意に添加することで、無機粒子及びバインダの濃度を調整してもよい。また、スラリーには、他の種類のバインダ、例えばPVDF系のバインダ(PVDFを主鎖として含むバインダ)をさらに添加してもよい。そして、スラリーを基材40a上に展開(例えば塗工)し、乾燥することでコーティング層40bを作製する。基材40aはスラリーに浸漬されてもよい。これらの工程により、セパレータ40を作製する。なお、図1では、コーティング層40bは基材40aの表面にのみ形成されているが、コーティング層40bは、基材40aの細孔内にも形成されていてもよい。
非水電解液は、従来からリチウム二次電池に用いられる非水電解液と同様のものを特に限定なく使用することができる。非水電解液は、非水溶媒に電解質塩を含有させた組成を有する。非水溶媒としては、例えば、プロピレンカーボネート(propylene carbonate)、エチレンカーボネート(ethylene carbonate)、ブチレンカーボネート(ethylene carbonate)、クロロエチレンカーボネート(chloroethylene carbonate)、ビニレンカーボネート(vinylene carbonate)等の環状炭酸エステル(ester)類;γ−ブチロラクトン(butyrolactone)、γ−バレロラクトン(valerolactone)等の環状エステル類;ジメチルカーボネート(dimethyl carbonate)、ジエチルカーボネート(diethyl carbonate)、エチルメチルカーボネート(ethyl methyl carbonate)等の鎖状カーボネート類;ギ酸メチル(methyl formate)、酢酸メチル(methyl acetate)、酪酸メチル(butyric acid methyl)等の鎖状エステル類;テトラヒドロフラン(Tetrahydrofuran)またはその誘導体;1,3−ジオキサン(dioxane)、1,4−ジオキサン(dioxane)、1,2−ジメトキシエタン(dimethoxyethane)、1,4−ジブトキシエタン(dibutoxyethane)、メチルジグライム(methyl diglyme)等のエーテル(ether)類;アセトニトリル(acetonitrile)、ベンゾニトリル(benzonitrile)等のニトリル(nitrile)類;ジオキソラン(Dioxolane)またはその誘導体;エチレンスルフィド(ethylene sulfide)、スルホラン(sulfolane)、スルトン(sultone)またはその誘導体等の単独またはそれら2種以上の混合物等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
また、電解質塩としては、例えば、LiClO、LiBF、LiAsF、LiPF,LiPF6−x(C2n+1[但し、1<x<6,n=1or2],LiSCN,LiBr,LiI,LiSO,Li10Cl10,NaClO,NaI,NaSCN,NaBr,KClO,KSCN等のリチウム(Li)、ナトリウム(Na)またはカリウム(K)の1種を含む無機イオン塩、LiCFSO,LiN(CFSO,LiN(CSO,LiN(CFSO)(CSO),LiC(CFSO,LiC(CSO,(CHNBF,(CHNBr,(CNClO,(CNI,(CNBr,(n−CNClO,(n−CNI,(CN−maleate,(CN−benzoate,(CN−phtalate、ステアリルスルホン酸リチウム(stearyl sulfonic acid lithium)、オクチルスルホン酸リチウム(octyl sulfonic acid)、ドデシルベンゼンスルホン酸リチウム(dodecyl benzene sulphonic acid)等の有機イオン塩等が挙げられ、これらのイオン性化合物を単独、あるいは2種類以上混合して用いることが可能である。なお、電解質塩の濃度は、従来のリチウム二次電池で使用される非水電解液と同様でよく、特に制限はない。本実施形態では、適当なリチウム化合物(電解質塩)を0.8〜1.5mol/L程度の濃度で含有させた非水電解液を使用することができる。
なお、非水電解液には、各種の添加剤を添加してもよい。このような添加剤としては、負極作用添加剤、正極作用添加剤、エステル系の添加剤、炭酸エステル系の添加剤、硫酸エステル系の添加剤、リン酸エステル系の添加剤、ホウ酸エステル系の添加剤、酸無水物系の添加剤、及び電解質系の添加剤等が挙げられる。これらのうちいずれか1種を非水電解液に添加しても良いし、複数種類の添加剤を非水電解液に添加してもよい。
(リチウムイオン二次電池の製造方法)
次に、リチウムイオン二次電池10の製造方法について説明する。正極20は、以下のように作製される。まず、正極活物質、導電剤、及びバインダを混合したものを、溶媒(例えばN−メチル−2−ピロリドン)に分散させることでスラリーを作製する。次いで、スラリーを集電体21上に展開(例えば塗工)し、乾燥させることで、正極活物質層22を作製する。なお、塗工の方法は、特に限定されない。塗工の方法としては、例えば、ナイフコーター(knife coater)法、グラビアコーター(gravure coater)法等が考えられる。以下の各塗工工程も同様の方法により行われる。次いで、プレス(press)機により正極活物質層22をプレスする。これにより、正極20が作製される。
負極30も、正極20と同様に作製される。まず、負極活物質、及びバインダを混合したものを、溶媒(例えばN−メチル−2−ピロリドン、水)に分散させることでスラリーを作製する。次いで、スラリーを集電体31上に展開(例えば塗工)し、乾燥させることで、負極活物質層32を作製する。次いで、プレス機により負極活物質層32をプレスする。これにより、負極30が作製される。
セパレータ40は、例えば、以下の製法により作製される。すなわち、まず、無機粒子分散液及びバインダ溶液を用意する。そして、無機粒子分散液及びバインダ溶液を混合することでスラリーを作製する。スラリーは、バインダ溶液の溶媒と同じものを任意に添加することで、無機粒子及びバインダの濃度を調整してもよい。そして、スラリーを基材40a上に展開(例えば塗工)し、乾燥することでコーティング層40bを作製する。基材40aはスラリーに浸漬されてもよい。これらの工程により、セパレータ40を作製する。
次いで、セパレータ40を正極20及び負極30で挟むことで、電極構造体を作製する。次いで、電極構造体を所望の形態(例えば、円筒形、角形、ラミネート形、ボタン形等)に加工し、当該形態の容器に挿入する。次いで、当該容器内に上記組成の電解液を注入することで、セパレータ内の各気孔に電解液を含浸させる。これにより、リチウムイオン二次電池が作製される。
<1.バインダ樹脂合成>
次に、本実施形態の実施例について説明する。まず、バインダ樹脂の合成例について説明する。
[合成例1:ポリメタクリロニトリル(PMAN)微粒子溶液(ハードセグメント(ホモポリマーのTg:67℃))の合成例]
撹拌子、温度計、冷却管を装着した1000mlの4つ口セパラブルフラスコ内に、蒸留水600gを加え、ダイヤフラムポンプで内圧を10mmHgに減圧し、窒素で内圧を常圧に戻す操作を3回繰り返した。ついで、ドデシル硫酸ナトリウム(7.5g,0.026mol)を脱気した蒸留水20gに溶解して加え、更にメタクリロニトリル(150g,2.236mol)、過硫酸アンモニウム(2.55g,0.0112mol,0.005当量)を加え600rpmで撹拌した。反応液の温度が70℃〜80℃の間で安定するように加熱を制御しつつ6時間反応させた。
室温に冷却後、反応液を2ml程度取り、不揮発分(NV)を測定したところ20.0%(理論値21%)であった。
[合成例2:ポリN−(イソブトキシメチル)アクリルアミド(PIBMAAM)微粒子溶液(ハードセグメント(ホモポリマーのTg:135℃))の合成例]
撹拌子、温度計、冷却管を装着した1000mlの4つ口セパラブルフラスコ内に、蒸留水600gを加え、ダイヤフラムポンプで内圧を10mmHgに減圧し、窒素で内圧を常圧に戻す操作を3回繰り返した。ついで、ドデシル硫酸ナトリウム(7.5g,0.026mol)を脱気した蒸留水20gに溶解して加え、更にN−(イソブトキシメチル)アクリルアミド(150g,1.048mol)、過硫酸アンモニウム(1.19g,0.00524mol,0.005当量)を加え600rpmで撹拌した。反応液の温度が70℃〜80℃の間で安定するように加熱を制御しつつ6時間反応させた。
室温に冷却後、ロータリーエバポレーターで水150gを留去したのち、不揮発分(NV)が20.0%になるように蒸留水で希釈した。
[合成例3:ポリN−(イソブトキシメチル)アクリルアミド(PIBMAAM)微粒子溶液(ハードセグメント(ホモポリマーのTg:165℃))の合成例]
撹拌子、温度計、冷却管を装着した1000mlの4つ口セパラブルフラスコ内に、蒸留水600gを加え、ダイヤフラムポンプで内圧を10mmHgに減圧し、窒素で内圧を常圧に戻す操作を3回繰り返した。ついで、ドデシル硫酸ナトリウム(7.5g,0.026mol)を脱気した蒸留水20gに溶解して加え、更にメタクリロニトリル(150g,0.931mol)、過硫酸アンモニウム(0.935g,0.00465mol,0.005当量)を加え600rpmで撹拌した。反応液の温度が70℃〜80℃の間で安定するように加熱を制御しつつ6時間反応させた。
室温に冷却後、ロータリーエバポレーターで水150gを留去したのち、不揮発分(NV)が20.0%になるように蒸留水で希釈した。
<2.バインダの合成>
次に、バインダの合成例について説明する。
(実施例1:ポリメタクリロニトリル(PMAN)−ポリブチルアクリレート(PBu) IPNポリマー(PMAN:PBu=60:40)の合成例)
撹拌子、温度計、冷却管を装着した1000mlの4つ口セパラブルフラスコ内に、合成例1で合成したポリメタクリロニトリル微粒子溶液(ハードセグメント,NV20.0%,樹脂分重量換算20g)100g、蒸留水67.5gを加え、ダイヤフラムポンプで内圧を25mmHgに減圧し、窒素で内圧を常圧に戻す操作を5回繰り返した。ブチルアクリレート(ソフトセグメント(ホモポリマーのTg:−55℃),13.5g,0.105mol)を加え、60℃にて2時間撹拌した。ついでアゾイソブチロニトリル(AIBN,0.120g,0.53mmol,0.005当量)を加え、反応温度を70℃〜80℃の間で安定するように加熱を制御しつつ6時間反応させた。室温に冷却後、不揮発分(NV)が15.0%になるように蒸留水で希釈した。
(実施例2:ポリメタクリロニトリル(PMAN)−ポリブチルアクリレート(PBu) IPNポリマー(PMAN:PBu=70:30)の合成例)
蒸留水43.5g、ブチルアクリレート(8.6g,0.067mol)、AIBN(0.077g,0.34mmol,0.005当量)を用いた以外は全て実施例1と同様にして行った。
(実施例3:ポリメタクリロニトリル(PMAN)−ポリブチルアクリレート(PBu) IPNポリマー(PMAN:PBu=80:20)の合成例)
蒸留水25.5g、ブチルアクリレート(5.0g,0.039mol)、AIBN(0.044g,0.20mmol,0.005当量)を用いた以外は全て実施例1と同様にして行った。
(実施例4:ポリメタクリロニトリル(PMAN)−ポリ2−シアノエチルアクリレート(PCEA) IPNポリマー(PMAN:PCEA=60:40)の合成例)
撹拌子、温度計、冷却管を装着した1000mlの4つ口セパラブルフラスコ内に、合成例1で合成したポリメタクリロニトリル微粒子溶液(ハードセグメント,NV20.0%, 樹脂分重量換算20g)100g、蒸留水67.5gを加え、ダイヤフラムポンプで内圧を25mmHgに減圧し、窒素で内圧を常圧に戻す操作を5回繰り返した。2−シアノエチルアクリレート(ソフトセグメント(ホモポリマーのTg:4℃),13.5g,0.095mol) を加え、60℃にて2時間撹拌した。ついでアゾイソブチロニトリル(AIBN,0.108g,0.47mmol,0.005当量)を加え、反応温度を70℃〜80℃の間で安定するように加熱を制御しつつ6時間反応させた。室温に冷却後、不揮発分(NV)が15.0%になるように蒸留水で希釈した。
(実施例5:ポリメタクリロニトリル(PMAN)−ポリ2−シアノエチルアクリレート(PCEA) IPNポリマー(PMAN:PCEA=70:30)の合成例)
蒸留水25.5g、2−シアノエチルアクリレート(8.6g,0.060mol)、AIBN(0.069g,0.30mmol,0.005当量)を用いた以外は全て実施例4と同様にして行った。
(実施例6:ポリメタクリロニトリル(PMAN)−ポリ2−シアノエチルアクリレート(PCEA) IPNポリマー(PMAN:PCEA=70:30)の合成例)
蒸留水25.5g、2−シアノエチルアクリレート(5.0g,0.035mol)、AIBN(0.040g,0.18mmol,0.005当量)を用いた以外は全て実施例4と同様にして行った。
(実施例7:ポリN−(イソブトキシメチル)アクリルアミド(PIBMAAM)−ポリ2−シアノエチルアクリレート(PCEA) IPNポリマー(PIBMAAM:PCEA=60:40)の合成例)
撹拌子、温度計、冷却管を装着した1000mlの4つ口セパラブルフラスコ内に、合成例2で合成したポリN−(イソブトキシメチル)アクリルアミド微粒子溶液(ハードセグメント,NV20.0%, 樹脂分重量換算20g)100g、蒸留水67.5gを加え、ダイヤフラムポンプで内圧を25mmHgに減圧し、窒素で内圧を常圧に戻す操作を5回繰り返した。2−シアノエチルアクリレート(ソフトセグメント(ホモポリマーのTg:4℃),13.5g,0.095mol) を加え、60℃にて2時間撹拌した。ついでアゾイソブチロニトリル(AIBN,0.108g,0.47mmol,0.005当量)を加え、反応温度を70℃〜80℃の間で安定するように加熱を制御しつつ6時間反応させた。室温に冷却後、不揮発分(NV)が15.0%になるように蒸留水で希釈した。
(実施例8:ポリN−(イソブトキシメチル)アクリルアミド(PIBMAAM)−ポリ2−シアノエチルアクリレート(PCEA) IPNポリマー(PIBMAAM:PCEA=70:30)の合成例)
蒸留水25.5g、2−シアノエチルアクリレート(8.6g,0.060mol)、AIBN(0.069g,0.30mmol,0.005当量)を用いた以外は全て実施例7と同様にして行った。
(実施例9:ポリN−(イソブトキシメチル)アクリルアミド(PIBMAAM)−ポリ2−シアノエチルアクリレート(PCEA) IPNポリマー(PIBMAAM:PCEA=80:20)の合成例)
蒸留水25.5g、2−シアノエチルアクリレート(5.0g,0.035mol)、AIBN(0.040g,0.18mmol,0.005当量)を用いた以外は全て実施例7と同様にして行った。
(実施例10:ポリN−フェニルメタクリルアミド(PPMAAM)−ポリ2−シアノエチルアクリレート(PCEA) IPNポリマー(PIBMAAM:PCEA=60:40)の合成例)
撹拌子、温度計、冷却管を装着した1000mlの4つ口セパラブルフラスコ内に、合成例3で合成したポポリN−フェニルメタクリルアミド微粒子溶液(ハードセグメント,NV20.0%, 樹脂分重量換算20g)100g、蒸留水67.5gを加え、ダイヤフラムポンプで内圧を25mmHgに減圧し、窒素で内圧を常圧に戻す操作を5回繰り返した。2−シアノエチルアクリレート(ソフトセグメント(ホモポリマーのTg:4℃),13.5g,0.095mol) を加え、60℃にて2時間撹拌した。ついでアゾイソブチロニトリル(AIBN,0.108g,0.47mmol,0.005当量)を加え、反応温度を70℃〜80℃の間で安定するように加熱を制御しつつ6時間反応させた。室温に冷却後、不揮発分(NV)が15.0%になるように蒸留水で希釈した。
(実施例11:ポリN−フェニルメタクリルアミド(PPMAAM)−ポリ2−シアノエチルアクリレート(PCEA) IPNポリマー(PIBMAAM:PCEA=70:30)の合成例)
蒸留水25.5g、2−シアノエチルアクリレート(8.6g,0.060mol)、AIBN(0.069g,0.30mmol,0.005当量)を用いた以外は全て実施例10と同様にして行った。
(実施例12:ポリN−フェニルメタクリルアミド(PPMAAM)−ポリ2−シアノエチルアクリレート(PCEA) IPNポリマー(PIBMAAM:PCEA=80:20)の合成例)
蒸留水25.5g、2−シアノエチルアクリレート(5.0g,0.035mol)、AIBN(0.040g,0.18mmol,0.005当量)を用いた以外は全て実施例10と同様にして行った。
<3.コーティングセパレータ作製>
(実施例13)
ベーマイトC20(大明化学工業社製)61.4g、ベーマイトACTILOX−200SM(ナバルテック社製)6.8gに蒸留水185g、実施例1のバインダ45.3g(NV換算6.8g,ベーマイト全重量に対して10%量)を加え、スラリー状になるまで撹拌し、その後ビーズミル(社製、ジルコニアビーズ,0.5φ,充填率60%,2000rpm,4回パス)にて分散させ、ベーマイト/バインダ混合溶液を作製した。
ついで、乾燥後の塗工量(ローディング量)が3.0g/mになるように調製したグラビアコーターを用いて、市販の12μmのポリエチレン微多孔膜(T12−507<SKイノベーション社製>)に上記ベーマイト/バインダ混合溶液を塗布乾燥してコーティングセパレータを得た。
(実施例14)
実施例2で作製したバインダを用いた以外は全て実施例13と同様に行い、コーティングセパレータを得た。
(実施例15)
実施例3で作製したバインダを用いた以外は全て実施例13と同様に行い、コーティングセパレータを得た。
(実施例16)
実施例4で作製したバインダを用いた以外は全て実施例13と同様に行い、コーティングセパレータを得た。
(実施例17)
実施例5で作製したバインダを用いた以外は全て実施例13と同様に行い、コーティングセパレータを得た。
(実施例18)
実施例6で作製したバインダを用いた以外は全て実施例13と同様に行い、コーティングセパレータを得た。
(実施例19)
実施例7で作製したバインダを用いた以外は全て実施例13と同様に行い、コーティングセパレータを得た。
(実施例20)
実施例8で作製したバインダを用いた以外は全て実施例13と同様に行い、コーティングセパレータを得た。
(実施例21)
実施例9で作製したバインダを用いた以外は全て実施例13と同様に行い、コーティングセパレータを得た。
(実施例22)
実施例10で作製したバインダを用いた以外は全て実施例13と同様に行い、コーティングセパレータを得た。
(実施例23)
実施例11で作製したバインダを用いた以外は全て実施例13と同様に行い、コーティングセパレータを得た。
(実施例24)
実施例12で作製したバインダを用いた以外は全て実施例13と同様に行い、コーティングセパレータを得た。
(比較例1)
バインダに25質量% PVDF水分散液(Solvay社製Solef90000)(27.2g,NV換算6.8g,ベーマイト全重量に対して10%量)を用いた以外は全て実施例5と同様に行い、コーティングセパレータを得た。
<4.コーティング層の密着性評価>
ステンレス板上に固定したコーティングセパレータに、幅1.5cmの粘着テープ(ニチバン社製セロテープ(登録商標) No.405)を張り付けた。そして、剥離試験機(島津製作所社製SHIMAZU EZ−S)を用いて、180°引き剥がしにおけるピール強度を測定した。密着性評価結果を表1にまとめて示す。
<5.熱収縮評価>
図2に示すように、コーティングセパレータをTD*MD=60mm*80mmとなるように切り出し、TD/MD方向にノギスを用いて50mmの間隔で印を入れた。セパレータを二つ折りにしたアルミ箔の間にはさみ、130℃の恒温槽中に60分静置した。セパレータを取り出した後、TD/MDそれぞれの印の間隔をノギスで読み取り、次式にしたがって熱収縮率を算出した。熱収縮評価結果をまとめて表1に示す。
収縮率(%)=((50−加熱後の間隔)/50)*100)
Figure 2016126856
表1によれば、実施例1〜12に係るバインダ、即ち、Tgが50℃以上200℃以下であるハードセグメントと、Tgが−100℃以上30℃以下のソフトセグメントと、からなるIPN型アクリル系樹脂を含むバインダは、耐熱性及び接着力に優れていることがわかる。
<6.二次電池作製>
(実施例25)
(負極合剤スラリーの作製)
人造黒鉛96質量%、アセチレンブラック2質量%、スチレンブタジエン共重合体(SBR)バインダ1質量%、カルボキシメチルセルロース(CMC)1質量%を混合し、混合物に粘度調整のために水を加えることで、負極合剤スラリーを作製した。なお、負極合剤スラリー中の不揮発分はスラリー総質量に対して48質量%であった。
(負極の作製)
次いで、乾燥後の合剤塗工量(面密度)が9.55mg/cmになるようにバーコータのギャップを調整し、このバーコータにより負極合剤スラリーを銅箔(集電体、厚さ10μm)へ均一に塗工した。次いで、負極合剤スラリーを80℃に設定した送風型乾燥機で15分乾燥した。ついで、乾燥後の負極合剤をロールプレス機により合剤密度が1.65g/cmとなるようにプレスした。ついで、負極合剤を150℃で6時間真空乾燥することで、負極集電体と負極活物質層とからなるシート状の負極を作製した。
(正極合剤スラリーの作製)
固溶体酸化物Li1.20Mn0.55Co0.10Ni0.15 96質量%、ケッチェンブラック2質量%、ポリフッ化ビニリデン2質量%をN−メチル−2−ピロリドンに分散させることで、正極合剤スラリーを形成した。なお、正極合剤スラリー中の不揮発分はスラリー総質量に対して50質量%であった。
(正極の作製)
次いで、乾燥後の合剤塗工量(面密度)が22.7mg/cmになるようにバーコータのギャップを調整し、このバーコータにより正極合剤スラリーを集電体であるアルミニウム集電箔上に塗工した。ついで、正極合剤スラリーを80℃に設定した送風型乾燥機で15分乾燥した。ついで、乾燥後の正極合剤をロールプレス機により合剤密度が3.9g/cmとなるようにプレスした。ついで、正極合剤を80℃で6時間真空乾燥することで、正極集電体と正極活物質層とからなるシート状の正極を作製した。
(リチウムイオン二次電池の作製)
負極作製例で示した負極を直径1.55cmの円形に、正極作製例で示した正極を直径1.3cmの円形に各々切断した。ついで、実施例13で作製したコーティングセパレータを直径1.8cmの円形に切断した。直径2.0cmのステンレス製コイン外装容器内で、直径1.3cmの円形に切断した正極、直径1.8cmの円形に切断したコーティングセパレータ、直径1.55cmの円形に切断した負極、さらにスペーサーとして直径1.5cmの円形に切断した厚さ200μmの銅箔をこの順番に重ね合わせた。ついで、容器に電解液(1.4MのLiPF エチレンカーボネート/ジエチルカーボネート/フルオロエチレンカーボネート=10/70/20混合溶液(体積比))を150μL加えた。ついで、ポリプロピレン製のパッキンを介して、ステンレス製のキャップを容器に被せ、コイン電池作製用のかしめ器で容器を密封した。これにより、実施例13に係るリチウムイオン二次電池(コインセル)を作製した。
(実施例26〜36、比較例2)
表2に示したセパレータを使用した以外は全て実施例25と同様の処理を行うことで、実施例26〜36、及び比較例2に係るリチウムイオン二次電池を作製した。
<7.サイクル寿命の評価>
各実施例及び比較例に係るリチウムイオン二次電池を25℃で0.2Cで1回充放電した。その後、1.0Cでリチウムイオン二次電池を充放電する充放電サイクルを100回繰り返した。100サイクル時(1.0C充放電サイクルの100回目)の放電容量を1サイクル時(1.0C充放電サイクルの1回目)の放電容量で除することで、放電容量維持率(百分率)を算出した。容量維持率が大きいほどサイクル寿命が良いことを示す。評価結果をまとめて表2に示す。
Figure 2016126856
表2によれば、本実施例に係るリチウムイオン二次電池のサイクル特性が向上していることがわかる。
以上により、本実施形態に係るバインダは、高い耐熱性及び強い接着力を有する。したがって、本実施形態に係るバインダを用いてセパレータ40を作製し、このセパレータ40を用いてリチウムイオン二次電池10を作製することで、リチウムイオン二次電池10のサイクル特性を向上させることができる。さらに、セパレータ10の熱収縮も抑制されるので、リチウムイオン二次電池10の熱暴走を抑制することができ、ひいては、リチウムイオン二次電池10の安全性が向上する。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、リチウムイオン二次電池に本実施形態に係るバインダを使用したが、他の種類の二次電池に本実施形態に係るバインダを使用してもよい。
10 リチウムイオン二次電池
20 正極
30 負極
40 セパレータ
40a 基材
40b コーティング層

Claims (6)

  1. ガラス転移温度が50℃以上200℃以下であるハードセグメントと、ガラス転移温度が−100℃以上30℃以下のソフトセグメントと、からなるIPN型アクリル系樹脂を備えることを特徴とする、二次電池用バインダ。
  2. 前記ハードセグメントのヒルデブランドの溶解度パラメータの値が21以上25以下であり、前記ソフトセグメントの溶解度パラメータの値が16以上25以下であることを特徴とする、請求項1の記載の二次電池用バインダ。
  3. 前記ハードセグメントが、ポリメタクリロニトリル、ポリN−(イソブトキシメチル)アクリルアミドおよびポリN−フェニルメタクリルアミドから選ばれる少なくとも一種を含む組成物であり、且つ、前記ソフトセグメントが、ポリブチルアクリレート及び/又はポリ2−シアノエチルアクリレートを含む組成物であることを特徴とする、請求項1または2に記載の二次電池用バインダ。
  4. 基材と、少なくとも前記基材の表面に形成されたコーティング層と、を備え、
    前記コーティング層が、請求項1〜3のいずれか1項に記載の二次電池用バインダを含むことを特徴とする、二次電池用セパレータ。
  5. 前記コーティング層が、無機粒子をさらに含むことを特徴とする、請求項4記載の二次電池用セパレータ。
  6. 請求項4または5記載のセパレータを備えることを特徴とする、二次電池。
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