JP2016126061A - カラオケ装置及びカラオケシステム - Google Patents

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JP2016126061A JP2014264937A JP2014264937A JP2016126061A JP 2016126061 A JP2016126061 A JP 2016126061A JP 2014264937 A JP2014264937 A JP 2014264937A JP 2014264937 A JP2014264937 A JP 2014264937A JP 2016126061 A JP2016126061 A JP 2016126061A
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Abstract

【課題】試聴を行うことのできるカラオケ装置を提供する。【解決手段】本発明に係るカラオケ装置は、予約情報が入力された場合、予約情報で指定されている楽曲を予約リストに登録し、前記予約リストに登録された楽曲に対応する楽曲情報を順に前記再生部に再生し、第1の出力系から出力する第1の再生処理と、リモコン装置から試聴依頼情報を受信した場合、試聴依頼情報で指定されている楽曲の楽曲関連情報を前記表示部に表示させ、入力部で指定された楽曲に対応する楽曲情報の一部を前記再生部に再生させ、第2の出力系から出力する第2の再生処理と、を実行可能としたことを特徴とする。【選択図】図10

Description

本発明は、楽曲の自動演奏に合わせて歌唱を楽しむことのできるカラオケ装置に関する。特に、歌唱する前に楽曲を試聴できるカラオケ装置、及び、当該カラオケ装置とリモコン装置を備えたカラオケシステムに関する。
従来、自動演奏に合わせて歌唱を楽しむことのできるカラオケが社交の場等において行われている。カラオケを行うユーザは、リモコン装置等を使用して、歌唱したい楽曲をカラオケ装置に予約指定し、カラオケ装置で順次再生される楽曲に併せて歌唱を楽しむことになる。現在、カラオケ装置では、過去にリリースされた膨大な数の楽曲を再生することが可能である。また、新規にリリースされる楽曲を、通信を利用して迅速に取得することが可能であり、カラオケ装置で歌唱できる楽曲は、日を追う毎に増加している。
現在、このような膨大な数の楽曲の中から、自分の歌唱したい楽曲を見つけることを目的として、従来の目次本に代え、歌手名や楽曲名を入力することで楽曲を予約指定できるリモコン装置(別名、電子目次本)が使用されている。リモコン装置では、検索した楽曲の楽曲名、歌手名、歌い出しといった楽曲関連情報を表示することで、自分の歌唱したい楽曲か否かを確認し、予約指定することが可能である。このようにリモコン装置を使用して楽曲を検索、予約指定することが可能な環境下ではあるが、膨大な数の楽曲では、同じ楽曲名を有する楽曲も多数あるため、楽曲名しか覚えていないユーザは、同じ楽曲名の中からどの楽曲を選択して良いか迷うことがある。また、同じ楽曲であっても、異なるバージョンで楽曲が提供されることがある。このような場合、カラオケ装置で楽曲が再生されるまで、どのような演奏形態であるかを確認することができなかった。
そのため、カラオケ装置では、楽曲を予約する前、あるいは、予約した楽曲を聴覚的に確認することのできる試聴機能を備えたものがある。ユーザは、楽曲名、歌手名、歌い出しといった楽曲関連情報以外に、楽曲中のサビのフレーズなど、特徴的な部分を聴くことで、自分の歌唱したい楽曲か否かを聴覚的に確認することが可能である。
特許文献1には、このような試聴機能を備えたカラオケシステムについて、カラオケ装置の利用者が一覧表示させた予約待ち行列に登録されている楽曲について、補助端末装置(リモコン装置)において、カラムを指定することにより個別に試聴できるようにしたことが開示されている。このカラオケシステムでは、利用者が何ら煩わしい手間もなく予約待ち行列を確認しながら、既に予約登録された楽曲を効率よく試聴するようにして、余勢でうっかり選曲予約してしまっても、無駄な演奏を省き、他の利用者の歌唱機会を奪うことで、不快な思いを招かないようにすることが可能である。
また、特許文献2に開示されるカラオケ選曲予約装置(リモコン装置)では、表示された楽曲情報に対して試聴要求の操作入力があった際、マイクロホンからの音声入力音量が基準以上である場合には、スピーカから音声出力させずにヘッドホンから音声出力させることが開示されている。このカラオケ選曲予約装置によれば、検索した楽曲を試聴しようとする際に、カラオケでだれかが歌っている最中で大きな音が響いている場合、自動的にヘッドホンに切り替えることで、大きな音が響く環境下では、ヘッドホンを使用した試聴を行うことが可能である。
特開2008−139395号公報 特開2011−215203号公報
特許文献1、特許文献2に開示される試聴機能は、いずれも補助端末装置、カラオケ選曲予約装置(いずれも「リモコン装置」に相当)を使用するものであって、リモコン装置リモコン装置が手元に無い環境では、試聴を行うことはできない。スナックのようなスペースの狭いナイト店では、リモコン装置の台数は限られており、リモコン装置は客側で占有されることが多い。したがって、店舗側の従業者にて楽曲確認を行うことは困難な状況にあった。また、店舗側での楽曲確認用にリモコン装置の台数を増やすことは、店舗側での購入価格やリース価格の増加、及び、リモコン装置の管理上の面倒さ等、店舗側の負担を増加させることが考えられる。
そのため、本発明に係るカラオケ装置は以下の構成を採用するものである。
再生部と、制御部と、表示部と、入力部と、を備えるカラオケ装置であって、
前記再生部は、楽曲情報の再生を可能とし、
前記制御部は、第1の再生処理と、第2の再生処理と、を並行して実行可能とし、
前記第1の再生処理は、予約情報が入力された場合、予約情報で指定されている楽曲を予約リストに登録し、前記予約リストに登録された楽曲に対応する楽曲情報を順に前記再生部に再生し、第1の出力系から出力し、
前記第2の再生処理は、前記リモコン装置から試聴依頼情報を受信した場合、試聴依頼情報で指定されている楽曲の楽曲関連情報を前記表示部に表示させ、前記入力部で指定された楽曲に対応する楽曲情報の一部を前記再生部に再生させ、第2の出力系から出力することを特徴とする。
さらに本発明に係るカラオケ装置は、
前記第2の再生処理は、前記入力部で楽曲を指定可能な操作領域を、試聴依頼情報で指定されている楽曲の楽曲関連情報に対応して前記表示部に表示することを特徴とする。
さらに本発明に係るカラオケ装置は、
前記カラオケ装置の筐体に内蔵され、前記第2の出力系に接続された内蔵スピーカを備えることを特徴とする。
さらに本発明に係るカラオケ装置において、
前記第2の再生処理は、同じ楽曲情報を再生した場合、前記第1の再生処理に対して発音数が少ないことを特徴とする。
さらに本発明に係るカラオケ装置には、複数のリモコン装置が対応付けられており、
前記第2の再生処理は、前記リモコン装置で試聴依頼された楽曲の楽曲関連情報を、前記リモコン装置毎に識別可能に表示することを特徴とする。
また、本発明に係るカラオケシステムは、
カラオケ装置と、前記カラオケ装置に対応付けられたリモコン装置と、を備えたカラオケシステムであって、
前記カラオケ装置は、再生部と、表示部と、入力部と、を備え、
前記再生部は、楽曲情報の再生を可能とし、
前記制御部は、第1の再生処理と、第2の再生処理と、を並行して実行可能とし、
前記第1の再生処理は、予約情報が入力された場合、予約情報で指定されている楽曲を予約リストに登録し、前記予約リストに登録された楽曲に対応する楽曲情報を順に前記再生部に再生し、第1の出力系から出力し、
前記第2の再生処理は、前記リモコン装置から試聴依頼情報を受信した場合、試聴依頼情報で指定されている楽曲の楽曲関連情報を前記表示部に表示させ、前記入力部で指定された楽曲に対応する楽曲情報の一部を前記再生部に再生させ、第2の出力系から出力することを特徴とする。
さらに本発明に係るカラオケシステムにおいて、
前記リモコン装置は、1の楽曲の試聴依頼が入力された場合、当該楽曲の試聴依頼情報を、前記カラオケ装置に送信することを特徴とする。
さらに本発明に係るカラオケシステムにおいて、
前記リモコン装置は、1の楽曲について、当該楽曲の楽曲関連情報を示す楽曲確認画面が、リモコン側表示部に表示された場合、当該楽曲の試聴依頼情報を前記カラオケ装置に送信することを特徴とする。
本発明に係るカラオケ装置、または、カラオケシステムによれば、リモコン装置が手元にない状況であっても、カラオケ装置において楽曲の試聴を行うことが可能である。したがって、スナックのようなナイト店等、リモコン装置の台数が限られた環境下においても、カラオケ装置(本体)を直接操作する人(従業者など)が、試聴を行うことが可能であり、客の要求に応えて試聴を行うことが可能となる。また、第1の再生処理(歌唱用の再生)と、第2の再生処理(試聴用の再生)とを、並行して実行可能とすることで、カラオケ装置において歌唱するための楽曲を演奏している最中であっても、試聴を行うことが可能である。さらに、第2の再生処理(試聴用の再生)では、一旦、試聴指示情報で指定された楽曲の楽曲関連情報を表示部に表示させ、カラオケ装置の入力部で指定されたことを契機として楽曲情報の一部を再生するため、試聴を行う人(従業員など)に対して、カラオケ装置を直接操作するタイミングで確実に試聴させることが可能となる。
さらに本発明に係るカラオケ装置によれば、入力部で楽曲を指定可能な操作領域を、試聴依頼情報で指定されている楽曲の楽曲関連情報に対応して表示部に表示することとしている。このような構成により、楽曲の楽曲関連情報を確認し、当該楽曲関連情報に対応する操作領域に対する操作を行うことで楽曲の試聴を行うことが可能となる。
さらに本発明に係るカラオケ装置によれば、カラオケ装置の筐体に内蔵された内蔵スピーカにより、試聴依頼のあった楽曲を再生することで、余分な機器を必要とすることなく、カラオケ装置のみで試聴を行うことが可能となる。
さらに本発明に係るカラオケ装置によれば、第2の再生処理は、同じ楽曲情報を再生した場合、第1の再生処理に対して発音数を少なくすることで、第2の再生処理によるカラオケ装置の負担を軽減することが可能となる。
さらに本発明に係るカラオケシステムでは、リモコン装置において、ユーザが、1の楽曲の試聴依頼を入力することで、当該楽曲の試聴依頼情報を、前記カラオケ装置に送信することとしている。このような構成により、ユーザは、カラオケ装置にて試聴したい楽曲を、リモコン装置で指定することが可能である。
さらに本発明に係るカラオケシステムでは、リモコン装置において、ユーザが、1の楽曲について、当該楽曲の楽曲関連情報を示す楽曲確認画面を、リモコン側表示部に表示させた場合、当該楽曲の試聴依頼情報を前記カラオケ装置に送信することとしている。このような構成により、リモコン装置を使用するユーザが試聴したい楽曲を指定せずとも、カラオケ装置側で、リモコン装置を使用するユーザが嗜好する楽曲を試聴することが可能である。
本実施形態のカラオケシステムの構成を示す図 本実施形態の音響制御部の構成を示す図 本実施形態のカラオケシステムの利用状況を説明するための図 本実施形態のカラオケ装置で使用する各種データ構成を示す図 本実施形態の楽曲検索処理を示すフロー図 本実施形態の検索結果画面を示す図 本実施形態の楽曲確認画面を示す図 本実施形態のカラオケ装置側での処理(試聴確認画面表示処理、試聴処理)を示すフロー図 本実施形態の楽曲再生処理を示すフロー図 本実施形態の試聴確認画面を示す図 他の実施形態の試聴確認画面を示す図 他の施形態の楽曲検索処理を示すフロー図 他の実施形態の楽曲確認画面を示す図
図1は、本発明の実施形態に係るカラオケシステムの構成を示す図である。本実施形態におけるカラオケシステムは、カラオケ装置2(コマンダ)と、リモコン装置1を含んで構成されている。なお、図1に示す例では、1台のカラオケ装置2に対して、リモコン装置1aとリモコン装置1b、2台のリモコン装置1が使用されている例である。これらリモコン装置1a、1bの構成は同一であるため、リモコン装置1として説明を行う。カラオケ装置2とリモコン装置1は、LAN100及びアクセスポイント110を利用してネットワークを形成するように接続されている。
スナックなどのナイト店やカラオケボックスなどの各種店舗に設置されるカラオケ装置2は、楽曲を再生するための再生部としての音響制御部25を備えている。また、カラオケ装置2は、ユーザからの各種入力を受け付ける操作部21を備える。カラオケ装置2は、操作部21からの入力を解釈してCPU30に伝達する操作処理部22を備える。また、カラオケ装置2は、各種情報を記憶する記憶部としてのHDD32(ハードディスク)を備える。カラオケ装置2は、LAN100に接続してネットワークに加入する通信手段としてのLAN通信部24を備えている。
また、カラオケ装置2は、モニタ41に対して歌詞映像、背景映像を表示させる映像再生手段を備える。この映像再生手段は、映像情報に基づいて映像を再生する映像再生部29、再生する映像を一時的に蓄積するビデオRAM28、再生された映像に対する歌詞テロップの重畳、映像効果を付与する映像制御部31を備えて構成される。
さらに、このカラオケ装置2では、外部に接続されるモニタ41以外に、タッチパネルモニタ33に対して各種情報を表示することを可能としている。タッチパネルモニタ33は映像制御部31から入力された映像情報を表示する表示部35と、タッチ入力された位置を操作処理部22に出力するタッチパネル34が重畳されて構成されている。このタッチパネルモニタ33は、カラオケ装置2の操作部21、あるいは、リモコン装置1のタッチパネルモニタ11等と同様、入力部として機能する。ユーザは、タッチパネルモニタ33にて楽曲を選択することで、直接カラオケ装置2に予約をさせるなど、カラオケ装置2に対する各種操作を行うことが可能である。
さらに、カラオケ装置2は、各構成を統括して制御するためのCPU30、各種プログラムを実行するにあたって必要となる情報を一時記憶するためのメモリ27を備えて構成される。
このような構成にてカラオケ装置2は、各種処理を実行することとなるが、カラオケ装置2の主な機能として、楽曲予約処理、楽曲再生処理などを実行可能としている。楽曲予約処理は、ユーザからの指定に基づいて楽曲を指定、予約するための処理であってリモコン装置1と連携して実行される。ユーザの操作により、リモコン装置1などの入力部で指定された予約情報をメモリ27中の予約テーブルに登録する。楽曲再生処理は、予約された楽曲を再生させる処理であって、楽曲演奏処理と歌詞再生処理とが同期して実行される処理である。
楽曲演奏処理は、楽曲情報に含まれる演奏情報に基づき、音響制御部25に演奏を実行させる処理である。音響制御部25にて演奏された楽曲は、歌唱用マイク44a、44b(マイクロホン)から入力される歌唱音声と一緒にスピーカ42から放音される。歌詞再生処理は、楽曲情報に含まれる歌詞情報をモニタ41に表示させることで歌唱補助を行う処理である。この歌詞再生処理で表示される歌詞に、背景映像を重畳させて表示させる背景映像表示処理を実行することとしてもよい。
さらに本実施形態のカラオケ装置2では、リモコン装置1などから試聴依頼のあった楽曲について、カラオケ装置2が内蔵する内蔵スピーカ36を使用して試聴を行うことが可能である。試聴を行う場合、一旦、タッチパネルモニタ33に、試聴依頼のあった楽曲に関する試聴楽曲関連情報(楽曲名、歌手名など)を表示させる。次に、タッチパネルモニタ33から試聴依頼を受けた楽曲について、内蔵スピーカ36を使用して試聴を行うこととしている。
一方、リモコン装置1は、歌唱する楽曲を選択する選曲処理を実行可能とし、予約情報などカラオケ装置2に対して各種指示を送信可能としている。また、リモコン装置1は、カラオケ装置2あるいはインターネット上に接続されたホスト装置5から各種情報を受信し、ユーザに対して各種情報を提供することも可能である。本実施形態では、ユーザから各種指示を受け付けるユーザインターフェイスとして、操作部17と、タッチパネルモニタ11を備えている。タッチパネルモニタ11は、表示部11aとタッチパネル11bを有して構成され、表示部11aに各種インターフェイスを表示するとともに、ユーザからのタッチ入力を受付可能としている。
さらにリモコン装置1は、楽曲検索に必要とされるデータベース、各種プログラム、並びに、プログラム実行に伴って発生する各種情報を記憶する記憶部として、メモリ14、そして、これら構成を統括して制御するためのリモコン側制御部を備えて構成される。リモコン側制御部には、CPU15、タッチパネルモニタ11に対して表示する映像を形成する映像制御部13、表示する映像情報を一時的に蓄えるビデオRAM12、タッチパネルモニタ11あるいは操作部17からの入力を解釈してCPU15に伝える操作処理部18が含まれている。
また、リモコン装置1は、無線LAN通信部16によって、アクセスポイント110と無線接続されることで、LAN100によって構成されるネットワークに接続される。なお、各リモコン装置1は、特定のカラオケ装置2に対して事前に対応付けされている。リモコン装置1から出力される各種命令は、対応付けされたカラオケ装置2にて受信されることとなる。
このようなリモコン装置1の構成により、ユーザからの各種入力をタッチパネルモニタ11、あるいは、操作部17から受付けるとともに、映像情報をタッチパネルモニタ11の表示により各種情報を提供することで、カラオケ装置2に対して楽曲予約などの各種指示を行うことが可能とされている。
図2には、本実施形態のカラオケ装置2について、その音響制御部25の詳細を示したものである。音響制御部25は、歌唱するための楽曲を再生する第1再生部251と、試聴するための楽曲を再生する第2再生部252、第1再生部251で再生された楽音信号と、歌唱用マイク44a、44bから入力された歌唱音声信号をミキシングするミキシング部253、ミキシング信号を増幅し、カラオケ装置2の外部に設置されたスピーカ42に出力する第1アンプ254、第2再生部で再生された楽音信号を内蔵スピーカ36、あるいいは、外部出力端子37に出力する外部出力端子37を備えて構成されている。
第1再生部251、第2再生部252は、カラオケ装置2の制御部を構成するCPU30からの制御信号S1、S2によって、それぞれ独立して楽曲の再生を行うことが可能である。すなわち、歌唱用に第1再生部251で楽曲を再生している期間中であっても、第2再生部252で試聴用の楽曲を再生することが可能である。制御信号S1は歌唱用の楽音信号(スピーカ42に出力するための楽音信号)を再生するための制御信号であり、制御信号S2は試聴用の楽音信号(内蔵スピーカ36もしくは外部出力端子37に出力するための楽音信号)を再生するための制御信号である。本実施形態では、制御信号S1、制御信号S2ともに楽曲情報内の演奏情報を使用している。本実施形態では、カラオケ装置2を使用して試聴を行うことを新規に提案するものであるが、その際、新たに試聴用の情報を用意する必要なく、歌唱用に使用している演奏情報を使用して試聴することが可能である。
第1再生部251と第2再生部252とは、ハードウェア的に異なる構成であってもよいが、ハードウェアを共通に使用するソフトウェア音源を使用することも可能である。ソフトウェア音源を使用した場合、音響制御部25の限られた再生能力(例えば、同時発音数の制限など)を使用して、歌唱用の楽曲と試聴用の楽曲を同時に再生する必要がある。したがって、第2再生部252における試聴用の楽曲の再生には、歌唱用の楽曲再生と同様、演奏情報を全て使用して再生を行うのでは無く、演奏情報内の限られたパート(例えば、主旋律)を再生し、音響制御部25の負荷を削減することとしてもよい。なお、第1再生部251と第2再生部252とを、ハードウェア的に異なる構成とする場合においても、同様に、第2再生部252での再生パート数を第1再生部251での再生パート数よりも減らすことで、第2再生部252の構成を第1再生部251の構成よりも簡略化することが可能である。
第1再生部251で再生された歌唱用の楽音信号は、従来のカラオケ装置と同様、歌唱用マイク44a、44bからの歌唱音声信号とミキシングされ、第1アンプ254を経てスピーカ42へと出力される。本実施形態では、ミキシング部253、第1アンプ254で第1の出力系を構成している。なお、第1の出力系は、このような形態に限られるものではなく、ミキシング部253、第1アンプ254の少なくとも一方を含まない、すなわち、カラオケ装置2の外部でミキシングや増幅を行うこととしてもよい。
一方、第2再生部252で再生された試聴用の楽音信号は、第2アンプ255で増幅され内蔵スピーカ36と外部出力端子37に出力される。内蔵スピーカ36は、カラオケ装置2の前面等に設けた放音孔から試聴用の楽音を放音するように、カラオケ装置2の筐体内部に内蔵されている。本実施形態では、内蔵スピーカ36のみなならず、外部出力端子37からも試聴用の楽音信号を出力することが可能となっている。スピーカ42を使用した歌唱が行われる中、内蔵スピーカ36で再生される楽音では、聞き取りづらいことが考えられる。そのような場合、外部出力端子37にヘッドホンなどを接続し、第2再生部252で再生された試聴用の楽音を聴取することとしてもよい。なお、本実施形態では、第2アンプ255は、内蔵スピーカ36と外部出力端子37の両方に接続されているが、通常知られる各種音響機器のように、外部出力端子37にヘッドホンなどが接続された場合、内蔵スピーカ36への出力を切断し、内蔵スピーカ36による放音を中断するように構成してもよい。
図3には、本実施形態のカラオケシステムの利用状況を説明するための図が示されている。ここでは、スナック等のナイト店を想定したものであり、店内には接客用のカウンタが設けられており、カラオケ装置2は、店員による操作が可能なカウンタ内側に設置されている。カウンタの外側の領域は客側の領域である。図3の例では、ユーザA、ユーザBがそれぞれ、リモコン装置1a、1bを使用して選曲を行うとともに、ユーザCが歌唱用マイク44aを使用して歌唱している状態である。
前述したように、本実施形態では、カラオケ装置2の内蔵スピーカ36を使用して試聴を行うことが可能である。特に、図3に示す例のようにスナック等のナイト店では、カラオケ装置2を操作する店員によって試聴が行われることになる。ナイト店では、客が店員と相談しながら選曲を行うことがある。図3の例の場合、ユーザAは、リモコン装置1aを使用して選曲を行っているが、例えば、選曲した楽曲が、店員のアドバイスした楽曲であるか否か、を確認したい場合がある。従来、リモコン装置1に設けたスピーカを使用して試聴を行うシステムは存在したが、このようなシステムでは、カウンタ内の店員は、ユーザCが歌唱する状況の中、ユーザAが使用するリモコン装置1aから放音される楽音を聴取することができないことが考えられる。リモコン装置1aで試聴を行う場合には、店員にリモコン装置1aを手渡すなどの操作性の煩わしさがあった。図3に示すナイト店の例では、本実施形態のカラオケ装置2を使用することで、ユーザAがカラオケ装置2を操作する店員に対して、自分の歌唱したい楽曲などを試聴、確認させることが可能である。
また、ナイト店では、デュエット楽曲のように店員と客が一緒に歌唱することがある。例えば、ユーザAがあるデュエット楽曲を店員と歌唱したい場合、このデュエット楽曲を一緒に歌唱しないかと店員に持ちかけることが考えられる。本実施形態のカラオケ装置2では、このような場合、ユーザAは、リモコン装置1aを使用して、歌唱したいデュエット楽曲を選択し、店員に試聴させることが可能である。カラオケ装置2を使用して試聴を行った店員は、ユーザAから持ちかけられたデュエット楽曲を試聴し、デュエット楽曲が歌唱できるか否かを確認することが可能である。また、デュエット楽曲を歌唱する前に試聴を行うことで、事前に予習をすることも可能である。
さらに本実施形態のカラオケシステムでは、複数台(図3の例では2台)のリモコン装置1a、1bを、カラオケ装置2の操作手段として使用することが可能である。本実施形態では、このような状況を考慮し、カラオケ装置2において、複数台からの試聴依頼を受け付け可能としている。試聴依頼のあった楽曲は、リモコン装置1a、1b毎にタッチパネルモニタ33に楽曲に関連する情報(曲名、歌手名など)が表示され、店員などユーザの指示によって試聴再生が開始される。
図4(A)は、本実施形態で使用する楽曲情報のデータ構成を示したものである。楽曲情報は、楽曲情報に関連する各種情報であるメタ情報と、演奏等、各種処理を実行する実情報を含んで構成される。メタ情報には、楽曲情報を識別するための楽曲識別情報、曲名、歌手名、作詞者名、作曲者名、試聴区間情報、原曲キーが含まれている。リモコン装置1などを使用して楽曲を検索する際には、メタ情報に含まれる曲名、歌手名、作詞者名、作曲者名などの楽曲関連情報をユーザに表示することが可能である。また、試聴区間情報は、カラオケ装置2において試聴を行う際、使用される情報であって、実情報中の演奏情報について、試聴の際の再生区間を示す情報である。本実施形態では、試聴を行う際、試聴用の情報を新たに用意することなく、歌唱用に使用する演奏情報の一部を第2再生部252で再生することで試聴を行うこととしている。試聴区間情報が示す再生区間としては、楽曲のサビ部分など適宜区間を使用することが可能である。また、試聴の際には、演奏情報が含む全パートを再生させるのではなく、主旋律など一部パートを再生することとしてもよい。予め定められたパートを試聴用に再生することとしてもよいが、メタ情報に試聴する際、使用するパートを示す試聴再生パート情報を含ませておき、試聴時の演奏情報の再生に使用することとしてもよい。なお、試聴時には、試聴する楽曲が分かりやすいように、主旋律のように歌唱するパートが含まれることが好ましい。
楽曲情報の実情報には、演奏情報、歌詞情報、歌唱基準情報が含まれている。演奏情報は、MIDI規格に基づいて電子楽器用の制御情報、あるいは、実際の演奏を録音した圧縮音声情報等で構成され、カラオケの伴奏音を演奏するための情報である。歌詞情報は、歌唱補助のため、演奏情報に同期して表示される情報であり、演奏に同期して表示された歌詞の色替えを行うように構成することも可能である。歌唱基準情報は、歌唱評価処理(採点処理)に使用される情報であり、歌唱の基準となる音高等を示す情報である。楽曲再生時、この歌唱基準情報を、歌唱用マイク44a、44bから入力される歌唱音声信号の音高と比較することで、ユーザの歌唱能力を評価することが可能である。
次に、本実施形態のリモコン装置1側で実行される楽曲検索処理について説明する。図5は、本実施形態の楽曲検索処理を示すフロー図であり、図6は、リモコン装置1のタッチパネルモニタ11に表示される検索結果画面であり、図7は、リモコン装置1のタッチパネルモニタ11に表示される楽曲確認画面である。
図6は、歌唱したい楽曲について所定条件(曲名や歌手名の一部など)を入力して、検索を行った後の検索結果画面であり、図7は、検索により得られた複数の候補の内、1つの楽曲を選択したときの楽曲確認画面である。本実施形態のカラオケシステムは、各リモコン装置1のタッチパネルモニタ11から認証情報(ユーザIDやパスワード)を入力することで、ログインして使用することが可能となっている。特に、本実施形態のカラオケシステムでは、複数のユーザをログインさせることを可能としており、ログインしたユーザ(ログインユーザ)に関する情報は画面上方に常時表示される。ログインしたユーザの分身像(アバター)を表示するためのログインユーザ欄103が設けられている。なお、分身像としては、人、キャラクターを模した像の他、図形や記号など各種形態を採用することができる。
また、アカウントを有していないユーザのためのゲストアイコン102、ユーザを切り替えるためのユーザ切り替えスイッチ101が表示されている。ログインしたユーザは、ログインユーザ欄103に表示される分身像を選択、あるいは、ユーザ切り替えスイッチ101を操作することで、自分のユーザ情報を利用した各種サービスを受けることが可能となる。また、アカウントを有していないユーザは、ゲストアイコン102を操作することで、選曲など一般的なサービスを受けることが可能となっている。なお、ユーザの切り替えの際には、パスワードなどを使用した認証を行うこととしてもよいが、認証を行うことなく簡易に切り替えることとしてもよい。
楽曲検索処理では、ログインしているユーザ、あるいは、ゲストユーザから楽曲検索入力を受け付けることが可能である(S101)。楽曲を検索する際、ログインしているユーザは、ログインユーザ欄103において、自己の分身像を選択する等して、選曲を行うユーザが自分となるようにリモコン装置1を操作する。図6の例は、曲名による検索を行った状態であり、画面左側に示される曲名の読みの先頭文字を示す検索ボタンの一つ(図6では「な」を選択)を選択したときの検索結果画面である。このように、リモコン装置1に楽曲検索入力があった場合(S101:Yes)、検索結果画面には、候補となる楽曲の曲名と、歌手名などの楽曲関連情報が一覧表示され、ユーザは、これら楽曲関連情報を参照して、歌唱したい楽曲の一つを選択することが可能となっている(S102)。図6の例では、曲名による検索を示したものであるが、楽曲検索は、このような形態に限らず、歌手名を使用した検索、あるいは、ユーザがお気に入りに登録した楽曲から検索することが可能である。
検索結果画面中、所望する楽曲が無い場合等、ユーザは検索結果画面左下に表示された戻るボタンを操作(S103:Yes)することで再建策を行うことが可能である。一方、検索結果画面に表示された楽曲関連情報をタッチ操作して1の楽曲を選択する(S104:Yes)ことで、当該楽曲に関する楽曲確認画面が表示される(S105)。楽曲確認画面には、検索結果画面などで選択された1の楽曲の詳細(楽曲名、歌手名、歌い出しなど)が表示され、ユーザは歌唱する楽曲に間違いがないかを確認することが可能である。本実施形態の楽曲確認画面には、カラオケ装置2に対して歌唱する楽曲を予約するための予約ボタン104と、カラオケ装置2に楽曲の試聴を依頼するための試聴依頼ボタン105が表示されている。
楽曲確認画面に表示された予約ボタン104を操作すること(S109:Yes)で、楽曲の予約が確定し、確定した楽曲に関する予約情報が、リモコン装置1からカラオケ装置2に送信される(S110)。図4(B)には、予約情報のデータ構成が示されている。予約情報は、楽曲(楽曲確認画面で表示した楽曲)を識別するための楽曲識別情報と、予約したユーザを示すユーザ識別情報を含んで構成されている。リモコン装置1が複数台の場合でも、ユーザが識別できればユーザ毎に曲を予約することは可能であるが、後述する試聴依頼情報とデータフォーマットを一致させるために、リモコン装置1を識別するリモコン識別情報(破線部)も含ませておいてもよい。カラオケ装置2は、予約情報を受信した場合(S401:Yes)、受信した予約情報を予約テーブルに追記する(S402)。そして、予約テーブルに記録された予約情報に基づいて順次、楽曲再生処理を実行する(S403〜S406)。
楽曲確認画面には、カラオケ装置2で試聴を依頼するための試聴依頼ボタン105が設けられている。図3で説明したように、例えば、リモコン装置1aを使用するユーザは、確認などを目的として、店員に試聴してもらいたい場合は、この試聴依頼ボタン105を操作することで、カラオケ装置2で試聴再生を行うこと可能である。なお、本実施形態では、試聴依頼ボタン105を操作後、すぐにカラオケ装置2で試聴再生するのではなく、タッチパネルモニタ33に一旦、試聴依頼のあった楽曲に関連する情報(曲名や歌手名)を表示し、カラオケ装置2に対して試聴再生開始指示が入力されることで、試聴依頼のあった楽曲の試聴再生を行うこととしている。図3のように、ユーザCなどにより歌唱が行われる状況下では、試聴依頼の直後に試聴再生が行われた場合、店員は聞き取ることができないことが考えられる。本実施形態では、カラオケ装置2に設けられたタッチパネルモニタ33等の入力手段を使用し、試聴開始指示が入力されたときに試聴再生を開始することとしている。このような形態によれば、店員は曲間、あるいは、静かな曲の再生中など、聴取上、都合のよいタイミングで試聴開始指示を出すことが可能である。
リモコン装置1において、試聴依頼ボタン105が操作された場合(S106:Yes)、リモコン装置1は、カラオケ装置2に対して試聴依頼情報を送信する(S107)。図4(C)には、試聴依頼情報のデータ構成が示されている。試聴情報は、試聴する楽曲(楽曲確認画面で表示した楽曲)を識別するための楽曲識別情報と、試聴依頼したユーザを示すユーザ識別情報と、リモコン装置1a、1bを識別するためのリモコン識別情報を含んで構成されている。試聴依頼情報を受信したカラオケ装置2は、試聴依頼情報をメモリ27内で管理する試聴用バッファに記録し、試聴に関する処理を実行する。
図8は、カラオケ装置2で実行する試聴に関する処理のフロー図であり、図8(A)は試聴確認画面表示処理のフロー図が、図8(B)は試聴処理のフロー図を示したものである。また、図9は、カラオケ装置2のタッチパネルモニタ33に表示される試聴確認画面である。リモコン装置1から送信された試聴依頼情報を受信(S201:Yes)したカラオケ装置2は、試聴確認画面表示処理を実行する。カラオケ装置2は、受信した試聴依頼情報をメモリ27内にて管理する試聴用バッファに記憶させる。本実施形態の試聴用バッファは、リモコン装置1a、1b毎に用意されており、カラオケ装置2は、試聴依頼情報に含まれるリモコン識別情報を参照し、対応する試聴用バッファに記憶する。また、本実施形態の試聴用バッファは、各リモコン装置1a、1b毎に1つの試聴依頼情報を記憶可能としている。リモコン装置1を使用した選曲は、使用するユーザが変化するなどの事情により常に変化することとなり、最新の試聴依頼の必要性が高いことが考えられる。このような事情を考慮し、本実施形態では、新たに試聴依頼情報を受信した場合(S201)、前の試聴依頼情報を書き換えることとしている。このような構成により試聴用バッファの容量を小さく抑えることも可能である。また、本実施形態では、試聴依頼情報を試聴用バッファに書き込む際、あわせて現在の時刻を試聴依頼情報に対応付けて書き込むこととしている。
カラオケ装置2は、試聴用バッファに書き込まれた試聴依頼情報に基づいて、タッチパネルモニタ33に試聴確認画面を表示させる。ユーザ(図3の例の場合、店員)は、タッチパネルモニタ33で試聴依頼のあった楽曲を確認し、試聴上、都合の良いタイミングで試聴開始指示を入力して試聴を行う。図10には、タッチパネルモニタ33に表示される試聴確認画面が示されている。本実施形態の試聴確認画面には、2つのリモコン装置1a、1bにそれぞれ対応した試聴関連情報表示欄301A、301Bが表示されている。各試聴関連情報表示欄301A、301Bは、各リモコン装置1a、1bに対応する試聴用バッファを参照して形成される。試聴関連情報表示欄301A(301Bも同様)には、試聴依頼のあった楽曲の歌手名、楽曲名、歌い出しなどの試聴楽曲関連情報302、試聴依頼を行ったユーザの分身像(アイコン)、ユーザ名などの試聴依頼ユーザ情報304、試聴依頼のあった時刻に関する試聴依頼時刻情報303、試聴ボタン305が表示されている。ユーザ(店員)は、この試聴確認画面にて、各リモコン装置1a、1bからの試聴依頼のあった楽曲を確認し、試聴再生指示を行うことが可能である。試聴ボタン305は、試聴関連情報表示欄301A、301B内に試聴楽曲関連情報302などと対応するように表示される。ユーザ(店員)は、タッチパネル33に表示された試聴ボタン305をタッチ操作することで、タッチ操作された試聴ボタン305に対応する楽曲の試聴再生を開始する。なお、試聴ボタン305に対する操作は、タッチパネル33を使用したタッチ操作のみならず、カラオケ装置2の操作部21の操作で行うこととしてもよい。また、試聴ボタン305を設けることに代え、試聴関連情報表示欄301A、301Bの欄内などを、試聴再生開始のための操作領域として使用することも可能である。
試聴関連情報表示欄301A中、試聴楽曲関連情報302は、試聴依頼情報に含まれる楽曲識別情報を参照して表示することが可能である。試聴依頼ユーザ情報は、試聴依頼情報に含まれるユーザ識別情報を使用して表示することが可能である。リモコン装置1は、複数のユーザ間で使い回すことが予想される。ユーザ(店員)が試聴確認画面を視認したときには、試聴依頼を行ったのとは異なるユーザがリモコン装置1を使用していることも考えられる。本実施形態では、試聴確認画面に試聴依頼ユーザ情報を表示することで、誰が試聴依頼を行ったかを把握させることを可能としている。試聴依頼時刻情報は、試聴依頼情報の受信時、試聴依頼情報と一緒に記憶したカラオケ装置2で計時する現在時刻に基づいて表示される情報である。本実施形態では、記憶した時刻情報とともに、どのくらい前に依頼があったかを示す時間情報(図10の試聴関連情報表示欄301Aの例の場合、「5分前」と表示)を併せて表示している。試聴確認画面を視認するユーザ(店員)は、どのくらい前に試聴依頼があったのかを、この試聴依頼時刻情報を視認して確認することが可能である。例えば、試聴関連情報表示欄301Bに示されるように試聴依頼時刻情報(「60分前」と表示)があまりに古い場合、ユーザ(店員)は、試聴依頼を行わないことも可能である。
試聴を行う試聴処理では、試聴ボタン305をタッチ操作することで、試聴関連情報表示欄301A、301Bに対応する楽曲について試聴再生が実行される。試聴ボタン305をタッチ操作による試聴指定が行われた場合(S301:Yes)、カラオケ装置2は、図4(A)で説明した楽曲情報中、メタ情報内の試聴区間情報にて指定される演奏情報の区間(試聴区間)を第2再生部252に再生させる(S302)。このとき、演奏情報の全てのパートを再生させてもよいが、主旋律など一部パートの再生としてもよい。一部パートを再生する場合、予め決められたパートを再生することや、楽曲情報に含ませておいた試聴再生パート情報を使用して再生することが考えられる。
第2再生部252で再生された楽音信号は、第2アンプ255等、第2の出力系を経て、内蔵スピーカ36から放音出力、あるいは、外部出力端子37に接続された音響機器から放音出力される。この試聴再生時、試聴区間に対応する歌詞情報を併せて映像再生部29に再生させ、タッチパネルモニタ33に表示させてもよい。なお、試聴再生を行うときには、試聴確認画面を、例えば、歌詞情報の表示、再生箇所の指示などを行うことのできる試聴再生用の画面に切り換えてもよい。試聴区間情報で指定された区間の再生が終了した場合(S303:Yes)、試聴処理の先頭に戻り、試聴指定入力の指示を待つ(S301)。
カラオケ装置2側で表示する試聴確認画面には、図10のような形態に限られるものでは無く各種形態を採用することが可能である。図11は、他の実施形態の試聴確認画面を示す図である。図10の試聴確認画面では、試聴用バッファ中に1の楽曲の試聴依頼情報を記憶可能としているが、本実施形態の試聴確認画面では、1つのリモコン装置1について、複数の試聴依頼を受け付け可能としている点において異なっている。図11(A)には、リモコン選択画面が表示されている。リモコン選択画面には、リモコン選択ボタン306A、306Bが表示され、試聴したいリモコン装置1a、1bを選択することが可能である。また、本実施形態のリモコン選択画面には、各リモコン装置1a、1bから試聴依頼のあった楽曲数(リモコン装置1aは5曲、リモコン装置1bは3曲)が表示されており、ユーザ(店員)は、この試聴確認画面で新たな試聴依頼があったことを確認することが可能である。
図11(A)のリモコン選択画面で、リモコン選択ボタン306Aをタッチ操作した場合、図11(B)に示す試聴確認画面が表示される。本実施形態では、1頁の試聴確認画面内に3曲分の試聴関連情報表示欄301A〜301Cが試聴依頼の新しい順に表示される。それ以前の試聴依頼について試聴関連情報表示欄301を表示させたい場合には、試聴確認画面右側に表示された頁切り換えボタンを操作することで、試聴関連情報表示欄301が変更表示される。本実施形態の試聴関連情報表示欄301A〜301Cには、図10の試聴確認画面と同様、試聴楽曲関連情報302、試聴依頼時刻情報303、試聴依頼ユーザ情報304、試聴ボタン305を含んで構成されている。画面面積の都合上、図10の試聴確認画面よりも幾分、情報を削減した形態となっている。なお、試聴関連情報表示欄301の表示順は、図11(B)のように試聴依頼の新しい順のみならず、試聴依頼の古い順とすることや、ユーザ別としてもよい。あるいはユーザ(店員)の選択した表示順で並び替えることや、ユーザ(店員)が選択したユーザを抽出することしてもよい。
本実施形態の試聴確認画面において、ユーザ(店員)は、試聴ボタン305を操作することで、同試聴関連情報表示欄301A〜301Cに表示されている楽曲の試聴再生を行うことが可能である。なお、本実施形態では、1つのリモコン装置1a、1bについて複数の楽曲の試聴再生を可能としているが、試聴再生の終わった楽曲は、試聴確認画面から削除することとしてもよい。あるいは、試聴関連情報表示欄301内に削除ボタンを設け、ユーザ(店員)の操作により削除可能としてもよい。このように複数の楽曲について試聴再生可能とする場合、歌唱に備えた準備をするため、何度も試聴再生する必要のある楽曲と、試聴する必要の無い楽曲が試聴関連情報表示欄301に混在して表示されることが考えられる。削除ボタンを設ける等、試聴関連情報表示欄301A〜301Cをユーザが編集可能とすることで、試聴再生に関する操作性の向上を図ることが可能となる。
一方、歌唱するために予約された楽曲に対しては、第1再生部251を使用して楽曲に対応する演奏情報の再生が行われる。図9には、本実施形態の楽曲再生処理を示すフロー図が示されている。楽曲再生処理が開始されると、カラオケ装置2内のメモリ27に記憶している予約テーブルを参照し(S403)、次に再生させる楽曲の有無が判定される(S404)。予約テーブル中、次に再生させる楽曲がある場合(S404:Yes)、予約情報に含まれる楽曲識別情報に対応する楽曲情報を使用して楽曲再生が行われる(S405)。楽曲情報中の演奏情報は、音響制御部25の第1再生部251で再生される。楽曲の再生が終了した場合(S406:Yes)、楽曲再生処理の先頭に戻り、予約テーブル中、次に再生させる楽曲の有無を判定する。
以上、本実施形態のカラオケ装置2について各種処理を説明したが、本実施形態のカラオケ装置2では、試聴依頼のあった楽曲について試聴再生を行うことが可能であり、図3で説明したようなナイト店の状況下において、試聴用にリモコン装置1や外部機器などを用意する必要が無く、省スペースで試聴を実現することが可能である。また、リモコン装置1を使用して選曲しているユーザも、リモコン装置1を店員に手渡す必要が無く、選曲をしながら他のユーザ(店員など)に試聴させることが可能であり、試聴時の操作性にも優れたものとなっている。
上述した実施形態では、図7の予約確認画面に示されるように試聴依頼ボタン105を操作することで、予約確認画面に表示される楽曲の試聴を行うことを可能としているが、試聴する楽曲は、リモコン装置1を操作するユーザに試聴の意思を問うこと無く、楽曲確認画面を表示させたことを契機として、リモコン装置1から試聴依頼情報を送信するようにすることも可能である。
図12は、このような他の実施形態の楽曲検索処理を示すフロー図を示したものであり、図13は、他の実施形態の楽曲確認画面を示した図である。本実施形態の楽曲確認画面では、図7の予約確認画面と異なり、試聴依頼ボタン105が設けられていない。リモコン装置1は、楽曲確認画面を表示させた楽曲について試聴依頼情報をカラオケ装置2に送信する。図12の楽曲検索処理は、図5で説明した楽曲検索処理と破線内の処理において異なっている。他の処理については同様である。図5の実施形態では、表示させた楽曲確認画面中、試聴依頼ボタン105を操作する(S106:Yes)ことで、カラオケ装置2に試聴依頼情報が送信された(S107)のに対し、図12に示す本実施形態では、1の楽曲が選択されたこと(S104:Yes)を契機として、楽曲確認画面を表示する(S105)とともに、試聴依頼情報を送信するS107)。
このような形態によれば、試聴依頼情報を受信したカラオケ装置2では、リモコン装置1で選曲している状況を確認することが可能となる。特に、試聴関連情報表示欄301Aには、誰が試聴依頼を行ったか(この実施形態では、ユーザの操作による試聴依頼が行われるわけではない。)を示す試聴依頼ユーザ情報304が表示されるため、店員は、選曲に迷っているユーザに対し、カラオケ装置2側に表示される試聴依頼確認画面を参照し、選曲に関するアドバイスをすることや、あるいは、ユーザがこれから予約する、あるいは、予約しようとする楽曲を試聴することで、事前に予習しておくことが可能である。なお、このような実施形態では、試聴依頼情報を記憶する試聴用バッファには、各リモコン装置1について、複数の試聴依頼情報を記憶可能とし、各リモコン装置1で表示させた複数の楽曲について試聴を可能とすることが、ユーザの選曲状況を伺う上で好ましい。
1…リモコン装置 254…第1アンプ
11…タッチパネルモニタ 255…第2アンプ
11a…表示部 27…メモリ
11b…タッチパネル 28…ビデオRAM
12…ビデオRAM 29…映像再生部
13…映像制御部 30…CPU
14…メモリ 31…映像制御部
15…CPU 32…HDD(ハードディスク)
16…無線LAN通信部 33…タッチパネルモニタ
17…操作部 34…タッチパネル
18…操作処理部 35…表示部
19…赤外線通信部 36…内蔵スピーカ
2…カラオケ装置(コマンダ) 37…外部出力端子
21…操作部 41…モニタ
22…操作処理部 42…スピーカ
23…赤外線通信部 44a、44b…歌唱用マイク
24…LAN通信部 5…サーバ装置
25…音響制御部 51…記憶装置
251…第1再生部 100…LAN
252…第2再生部 110…アクセスポイント
253…ミキシング部

Claims (8)

  1. 再生部と、制御部と、表示部と、入力部と、を備えるカラオケ装置であって、
    前記再生部は、楽曲情報の再生を可能とし、
    前記制御部は、第1の再生処理と、第2の再生処理と、を並行して実行可能とし、
    前記第1の再生処理は、予約情報が入力された場合、予約情報で指定されている楽曲を予約リストに登録し、前記予約リストに登録された楽曲に対応する楽曲情報を順に前記再生部に再生し、第1の出力系から出力し、
    前記第2の再生処理は、前記リモコン装置から試聴依頼情報を受信した場合、試聴依頼情報で指定されている楽曲の楽曲関連情報を前記表示部に表示させ、前記入力部で指定された楽曲に対応する楽曲情報の一部を前記再生部に再生させ、第2の出力系から出力することを特徴とする
    カラオケ装置。
  2. 前記第2の再生処理は、前記入力部で楽曲を指定可能な操作領域を、試聴依頼情報で指定されている楽曲の楽曲関連情報に対応して前記表示部に表示することを特徴とする
    請求項1に記載のカラオケ装置。
  3. 前記カラオケ装置の筐体に内蔵され、前記第2の出力系に接続された内蔵スピーカを備えることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載のカラオケ装置。
  4. 前記第2の再生処理は、同じ楽曲情報を再生した場合、前記第1の再生処理に対して発音数が少ないことを特徴とする
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載のカラオケ装置。
  5. 前記カラオケ装置には、複数のリモコン装置が対応付けられており、
    前記第2の再生処理は、前記リモコン装置で試聴依頼された楽曲の楽曲関連情報を、前記リモコン装置毎に識別可能に表示することを特徴とする
    請求項1から請求項4の何れか1項に記載のカラオケ装置。
  6. カラオケ装置と、前記カラオケ装置に対応付けられたリモコン装置と、を備えたカラオケシステムであって、
    前記カラオケ装置は、再生部と、表示部と、入力部と、を備え、
    前記再生部は、楽曲情報の再生を可能とし、
    前記制御部は、第1の再生処理と、第2の再生処理と、を並行して実行可能とし、
    前記第1の再生処理は、予約情報が入力された場合、予約情報で指定されている楽曲を予約リストに登録し、前記予約リストに登録された楽曲に対応する楽曲情報を順に前記再生部に再生し、第1の出力系から出力し、
    前記第2の再生処理は、前記リモコン装置から試聴依頼情報を受信した場合、試聴依頼情報で指定されている楽曲の楽曲関連情報を前記表示部に表示させ、前記入力部で指定された楽曲に対応する楽曲情報の一部を前記再生部に再生させ、第2の出力系から出力することを特徴とする
    カラオケシステム。
  7. 前記リモコン装置は、1の楽曲の試聴依頼が入力された場合、当該楽曲の試聴依頼情報を、前記カラオケ装置に送信することを特徴とする
    請求項6に記載のカラオケシステム。
  8. 前記リモコン装置は、1の楽曲について、当該楽曲の楽曲関連情報を示す楽曲確認画面が、リモコン側表示部に表示された場合、当該楽曲の試聴依頼情報を前記カラオケ装置に送信することを特徴とする
    請求項6に記載のカラオケシステム。
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