JP2016125619A - パイプ及びパイプ連結構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】パイプを厚くすることなくネジ部の連結強度を確保する。【解決手段】第1パイプFaは、第1連結端部11と、第1連結端部11に形成した第1ネジ部14を有し、第2パイプMaは、第2連結端部21と、第2連結端部21に形成した第2ネジ部24を有する。第1連結端部11は、第1パイプ本体部10に連なる第1ベース部12と、第1ベース部12からの延出部分を第1ベース部12の内周側へ折り返した第1折返部13とを備えた二重壁構造である。第2連結端部21は、第2パイプ本体部20に連なる第2ベース部22と、第2ベース部22からの延出部分を第2ベース部22の内周側へ折り返した第2折返部23とを備えた二重壁構造である。【選択図】図1
Description
本発明は、パイプの連結構造に関するものである。
特許文献1には、パイプと軸状部材とを連結する手段として、パイプの端部内周に雌ネジ部を形成するとともに、軸状部材の端部外周に雄ネジ部を形成し、双方のネジ部をねじ込む構造が開示されている。
上記の連結構造において両ネジ部の連結強度を高めるためには、ネジ山の高さ寸法を大きくすればよいのであるが、ネジ山の高さを高くするためには、パイプの肉厚寸法を大きくする必要がある。しかし、パイプを厚くすると、材料コストが高くなり、パイプの重量も増すため、改善が望まれる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、パイプを厚くすることなくネジ部の連結強度を確保することを目的とする。
第1の発明のパイプは、
金属製のパイプ本体部と、
前記パイプ本体部と同軸状に連なる金属製の連結端部と、
前記連結端部の周面に形成されたネジ部とを備え、
前記連結端部が、前記パイプ本体部に連なるベース部と、前記ベース部から延出する部分を前記ベース部の内周側又は外周側へ折り返した形態の折返部とを備えた二重壁構造であるところに特徴を有する。
金属製のパイプ本体部と、
前記パイプ本体部と同軸状に連なる金属製の連結端部と、
前記連結端部の周面に形成されたネジ部とを備え、
前記連結端部が、前記パイプ本体部に連なるベース部と、前記ベース部から延出する部分を前記ベース部の内周側又は外周側へ折り返した形態の折返部とを備えた二重壁構造であるところに特徴を有する。
第2の発明のパイプ連結構造は、
第1パイプ本体部と、前記第1パイプ本体部と同軸状に連なる第1連結端部を有する金属製の第1パイプと、
第2パイプ本体部と、前記第2パイプ本体部と同軸状に連なる第2連結端部を有する金属製の第2パイプとを備え、
前記第1連結端部の周面に形成された第1ネジ部と、前記第2連結端部の周面に形成された第2ネジ部とをねじ込むことによって、前記第1パイプと前記第2パイプを連結するパイプ連結構造であって、
前記第1連結端部が、前記第1パイプ本体部に連なる第1ベース部と、前記第1ベース部から延出する部分を前記第1ベース部の内周側又は外周側へ折り返した形態の第1折返部とを備えた二重壁構造であり、
前記第2連結端部が、前記第2パイプ本体部に連なる第2ベース部と、前記第2ベース部から延出する部分を前記第2ベース部の内周側又は外周側へ折り返した形態の第2折返部とを備えた二重壁構造であるところに特徴を有する。
第1パイプ本体部と、前記第1パイプ本体部と同軸状に連なる第1連結端部を有する金属製の第1パイプと、
第2パイプ本体部と、前記第2パイプ本体部と同軸状に連なる第2連結端部を有する金属製の第2パイプとを備え、
前記第1連結端部の周面に形成された第1ネジ部と、前記第2連結端部の周面に形成された第2ネジ部とをねじ込むことによって、前記第1パイプと前記第2パイプを連結するパイプ連結構造であって、
前記第1連結端部が、前記第1パイプ本体部に連なる第1ベース部と、前記第1ベース部から延出する部分を前記第1ベース部の内周側又は外周側へ折り返した形態の第1折返部とを備えた二重壁構造であり、
前記第2連結端部が、前記第2パイプ本体部に連なる第2ベース部と、前記第2ベース部から延出する部分を前記第2ベース部の内周側又は外周側へ折り返した形態の第2折返部とを備えた二重壁構造であるところに特徴を有する。
第1の発明によれば、ネジ部が形成されている連結端部は、パイプ本体に連なるベース部と、ベース部から延出する部分をベース部の内周側又は外周側へ折り返した形態の折返部とを備えた二重壁構造となっているので、連結端部の肉厚はパイプ本体部の肉厚よりも厚くなっている。これにより、ネジ部のネジ山を高くしても、連結端部の強度を十分に確保することができる。したがって、パイプを厚くすることなくネジ部の連結強度を確保することができる。
第2の発明によれば、第1ネジ部が形成されている第1連結端部と第2ネジ部が形成されている第2連結端部は、いずれも、第1又は第2パイプ本体に連なる第1又は第2ベース部と、第1又は第2ベース部から延出する部分を第1又は第2ベース部の内周側又は外周側へ折り返した形態の第1又は第2折返部とを備えた二重壁構造となっている。この二重壁構造の第1及び第2連結端部の肉厚は、第1又は第2パイプ本体部の肉厚よりも厚くなっているので、第1及び第2ネジ部のネジ山を高くしても、第1及び第2連結端部の強度を十分に確保することができる。したがって、第1及び第2パイプを厚くすることなく第1ネジ部と第2ネジ部の連結強度を確保することができる。
第1の発明のパイプは、
前記折返部が周方向に分割された形態であり、
前記ベース部の周面と前記折返部の周面との間に、前記折返部の径方向への弾性変位を許容する隙間が設けられ、
前記ネジ部が前記折返部の周面に形成されていてもよい。
この構成によれば、折返部が弾性変位した状態でネジ部を相手部材にねじ込むことにより、連結強度を高めることができる。
前記折返部が周方向に分割された形態であり、
前記ベース部の周面と前記折返部の周面との間に、前記折返部の径方向への弾性変位を許容する隙間が設けられ、
前記ネジ部が前記折返部の周面に形成されていてもよい。
この構成によれば、折返部が弾性変位した状態でネジ部を相手部材にねじ込むことにより、連結強度を高めることができる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1を参照して説明する。本実施例1のパイプ連結構造は、金属製の第1パイプFa(請求項に記載のパイプ)と金属製の第2パイプMa(請求項に記載のパイプ)とを備えて構成されている。第1パイプFaは第1ネジ部14(請求項に記載のネジ部)を有し、第2パイプMaは第2ネジ部24(請求項に記載のネジ部)を有している。第1ネジ部14と第2ネジ部24をねじ込むことにより、第1パイプFaと第2パイプMaが同軸状に連結される。
以下、本発明を具体化した実施例1を図1を参照して説明する。本実施例1のパイプ連結構造は、金属製の第1パイプFa(請求項に記載のパイプ)と金属製の第2パイプMa(請求項に記載のパイプ)とを備えて構成されている。第1パイプFaは第1ネジ部14(請求項に記載のネジ部)を有し、第2パイプMaは第2ネジ部24(請求項に記載のネジ部)を有している。第1ネジ部14と第2ネジ部24をねじ込むことにより、第1パイプFaと第2パイプMaが同軸状に連結される。
第1パイプFaは、断面が真円形であって、肉厚(外周面と内周面との間の径方向の厚さ寸法)が一定の円筒形材料からなる。この円筒形材料にプレス加工と切削加工を施すことにより、第1パイプFaには、第2パイプMaに連結される第1連結端部11(請求項に記載の連結端部)が形成されている。第1パイプFaのうち第1連結端部11以外の領域は、第1パイプ本体部10(請求項に記載のパイプ本体部)となっている。
第1連結端部11は、第1パイプ本体部10に、直接、連なる円筒形の第1ベース部12(請求項に記載のベース部)と、第1ベース部12の内周側に同心状に重なる円筒形の第1折返部13(請求項に記載の折返部)とを備えた二重壁構造となっている。第1ベース部12の外径は、第1パイプ本体部10の外径と同じ寸法である。第1折返部13は、第1ベース部12の先端から延出した部分を、複数のプレス成形機(図示省略)を用いて複数のプレス工程を経ることにより、第1ベース部12の内周側へ折り返した形態に成形されている。第1折返部13の外周面は、第1ベース部12の内周面に対し、殆ど隙間を空けずに対向、又は接触している。
この二重壁構造の第1連結端部11の内周には、雌ネジからなる第1ネジ部14が形成されている。第1ネジ部14は、第1折返部13の内周に、1本の螺旋溝を連続して切削加工することによって形成されたものである。したがって、第1折返部13は、第1ネジ部14を切削加工することによって螺旋状に肉薄の領域が存在することになる。そのため、第1ネジ部14を形成したことに起因する第1連結端部11の強度低下が懸念される。しかし、第1折返部13の外周側(つまり、第1ネジ部14が形成されている側とは反対側)には、第1ベース部12が重なるように存在しているので、第1連結端部11の強度は保たれる。
第2パイプMaは、断面が真円形であって、肉厚(外周面と内周面との間の径方向の厚さ寸法)が一定の円筒形材料からなる。この円筒形材料にプレス加工と切削加工を施すことにより、第2パイプMaには、第1パイプFaに連結される第2連結端部21(請求項に記載の連結端部)が形成されている。第2パイプMaのうち第2連結端部21以外の領域は、第2パイプ本体部20(請求項に記載のパイプ本体部)となっている。
第2連結端部21は、第2パイプ本体部20に、直接、連なる円筒形の第2ベース部22(請求項に記載のベース部)と、第2ベース部22の内周側に同心状に重なる円筒形の第2折返部23(請求項に記載の折返部)とを備えた二重壁構造となっている。第2パイプMa本体の外径は第1パイプFa本体の外径と同じ寸法である。第2ベース部22の外径は、第2パイプ本体部20の外径よりも小さい寸法である。つまり、第2ベース部22は、第2パイプ本体部20に対して段差状に、且つ同心状に縮径した形態である。
第2折返部23は、第2ベース部22の先端から延出した部分を、複数のプレス成形機(図示省略)を用いて複数のプレス工程を経ることにより、第2ベース部22の内周側へ折り返した形態に成形されている。第2折返部23の外周面は、第2ベース部22の内周面に対し、殆ど隙間を空けずに対向、又は接触している。
この二重壁構造の第2連結端部21の外周には、雄ネジからなる第2ネジ部24が形成されている。つまり、第2ネジ部24は、第2ベース部22の外周に、1本の螺旋溝を連続して切削加工することによって形成されたものである。したがって、第2ベース部22は、第2ネジ部24を切削加工することによって螺旋状に肉薄の領域が存在することになる。そのため、第2ネジ部24を形成したことに起因する第2連結端部21の強度低下が懸念される。しかし、第2ベース部22の内周側(つまり、第2ネジ部24が形成されている側とは反対側)には、第2折返部23が重なるように存在しているので、第2連結端部21の強度は保たれる。
上述のように、第1ネジ部14が形成されている第1連結端部11は、第1パイプFa本体に連なる第1ベース部12と、第1ベース部12から延出する部分を第1ベース部12の内周側へ折り返した形態の第1折返部13とを備えた二重壁構造となっている。また、第2ネジ部24が形成されている第2連結端部21は、第2パイプMa本体に連なる第2ベース部22と、第2ベース部22から延出する部分を第2ベース部22の内周側へ折り返した形態の第2折返部23とを備えた二重壁構造となっている。
この二重壁構造の第1連結端部11及び第2連結端部21の肉厚は、いずれも、第1パイプ本体部10及び第2パイプ本体部20の肉厚よりも厚くなっている。したがって、第1ネジ部14と第2ネジ部24のネジ山を高くしても(換言すると、ネジ溝を深くしても)、第1連結端部11と第2連結端部21の強度を十分に確保することができる。これにより、第1パイプFa及び第2パイプMaの円筒形材料の肉厚を厚くしなくても、第1ネジ部14と第2ネジ部24との連結強度を高めることができる。
<実施例2>
以下、本発明を具体化した実施例2を図2を参照して説明する。本実施例2のパイプ連結構造は、金属製の第1パイプFb(請求項に記載のパイプ)と金属製の第2パイプMb(請求項に記載のパイプ)とを備えて構成されている。第1パイプFbは第1ネジ部34(請求項に記載のネジ部)を有し、第2パイプMbは第2ネジ部44(請求項に記載のネジ部)を有している。第1ネジ部34と第2ネジ部44をねじ込むことにより、第1パイプFbと第2パイプMbが同軸状に連結される。
以下、本発明を具体化した実施例2を図2を参照して説明する。本実施例2のパイプ連結構造は、金属製の第1パイプFb(請求項に記載のパイプ)と金属製の第2パイプMb(請求項に記載のパイプ)とを備えて構成されている。第1パイプFbは第1ネジ部34(請求項に記載のネジ部)を有し、第2パイプMbは第2ネジ部44(請求項に記載のネジ部)を有している。第1ネジ部34と第2ネジ部44をねじ込むことにより、第1パイプFbと第2パイプMbが同軸状に連結される。
第1パイプFbは、断面が真円形であって、肉厚(外周面と内周面との間の径方向の厚さ寸法)が一定の円筒形材料からなる。この円筒形材料にプレス加工と切削加工を施すことにより、第1パイプFbには、第2パイプMbに連結される第1連結端部31(請求項に記載の連結端部)が形成されている。第1パイプFbのうち第1連結端部31以外の領域は、第1パイプ本体部30(請求項に記載のパイプ本体部)となっている。
第1連結端部31は、第1パイプ本体部30に、直接、連なる円筒形の第1ベース部32(請求項に記載のベース部)と、第1ベース部32の内周側に同心状に重なる円筒形の第1折返部33(請求項に記載の折返部)とを備えた二重壁構造となっている。第12ベース部の外径は、第1パイプ本体部30の外径よりも小さい寸法である。つまり、第1ベース部32は、第1パイプ本体部30に対して段差状に、且つ同心状に縮径した形態である。
第1折返部33は、第1ベース部32の先端から延出した部分を、複数のプレス成形機(図示省略)を用いて複数のプレス工程を経ることにより、第1ベース部32の外周側へ折り返した形態に成形されている。第1折返部33の内周面は、第1ベース部32の外周面に対し、殆ど隙間を空けずに対向、又は接触している。第1折返部33の外径は、第1パイプ本体部30の外径とほぼ同じ寸法である
この二重壁構造の第1連結端部31の内周には、雌ネジからなる第1ネジ部34が形成されている。つまり、第1ネジ部34は、第1ベース部32の内周に、1本の螺旋溝を連続して切削加工することによって形成されたものである。したがって、第1ベース部32は、第1ネジ部34を切削加工することによって螺旋状に肉薄の領域が存在することになる。そのため、第1ネジ部34を形成したことに起因する第1連結端部31の強度低下が懸念される。しかし、第1ベース部32の外周側(つまり、第1ネジ部34が形成されている側とは反対側)には、第1折返部33が重なるように存在しているので、第1連結端部31の強度は保たれる。
この二重壁構造の第1連結端部31の内周には、雌ネジからなる第1ネジ部34が形成されている。つまり、第1ネジ部34は、第1ベース部32の内周に、1本の螺旋溝を連続して切削加工することによって形成されたものである。したがって、第1ベース部32は、第1ネジ部34を切削加工することによって螺旋状に肉薄の領域が存在することになる。そのため、第1ネジ部34を形成したことに起因する第1連結端部31の強度低下が懸念される。しかし、第1ベース部32の外周側(つまり、第1ネジ部34が形成されている側とは反対側)には、第1折返部33が重なるように存在しているので、第1連結端部31の強度は保たれる。
第2パイプMbは、断面が真円形であって、肉厚(外周面と内周面との間の径方向の厚さ寸法)が一定の円筒形材料からなる。この円筒形材料にプレス加工と切削加工を施すことにより、第2パイプMbには、第1パイプFbに連結される第2連結端部41(請求項に記載の連結端部)が形成されている。第2パイプMbのうち第2連結端部41以外の領域は、第2パイプ本体部40(請求項に記載のパイプ本体部)となっている。
第2連結端部41は、第2パイプ本体部40に、直接、連なる円筒形の第2ベース部42(請求項に記載のベース部)と、第2ベース部42の外周側に同心状に重なる円筒形の第2折返部43(請求項に記載の折返部)とを備えた二重壁構造となっている。第2パイプMb本体の外径は第1パイプFb本体の外径と同じ寸法である。第2ベース部42の外径は、第2パイプ本体部40の外径よりも小さい寸法である。つまり、第2ベース部42は、第2パイプ本体部40に対して段差状に、且つ同心状に縮径した形態である。
第2折返部43は、第2ベース部42の先端から延出した部分を、複数のプレス成形機(図示省略)を用いて複数のプレス工程を経ることにより、第2ベース部42の外周側へ折り返した形態に成形されている。第2折返部43の内周面は、第2ベース部42の外周面に対し、殆ど隙間を空けずに対向、又は接触している。
この二重壁構造の第2連結端部41の外周には、雄ネジからなる第2ネジ部44が形成されている。つまり、第2ネジ部44は、第2折返部43の外周に、1本の螺旋溝を連続して切削加工することによって形成されたものである。したがって、第2折返部43は、第2ネジ部44を切削加工することによって螺旋状に肉薄の領域が存在することになる。そのため、第2ネジ部44を形成したことに起因する第2連結端部41の強度低下が懸念される。しかし、第2折返部43の内周側(つまり、第2ネジ部44が形成されている側とは反対側)には、第2ベース部42が重なるように存在しているので、第2連結端部41の強度は保たれる。
上述のように、第1ネジ部34が形成されている第1連結端部31は、第1パイプFb本体に連なる第1ベース部32と、第1ベース部32から延出する部分を第1ベース部32の外周側へ折り返した形態の第1折返部33とを備えた二重壁構造となっている。また、第2ネジ部44が形成されている第2連結端部41は、第2パイプMb本体に連なる第2ベース部42と、第2ベース部42から延出する部分を第2ベース部42の外周側へ折り返した形態の第2折返部43とを備えた二重壁構造となっている。
この二重壁構造の第1連結端部31及び第2連結端部41の肉厚は、いずれも、第1パイプ本体部30及び第2パイプ本体部40の肉厚よりも厚くなっている。したがって、第1ネジ部34と第2ネジ部44のネジ山を高くしても(換言すると、ネジ溝を深くしても)、第1連結端部31と第2連結端部41の強度を十分に確保することができる。これにより、第1パイプFb及び第2パイプMbの円筒形材料の肉厚を厚くしなくても、第1ネジ部34と第2ネジ部44との連結強度を高めることができる。
<実施例3>
以下、本発明を具体化した実施例3を図3を参照して説明する。本実施例3の第1パイプFc(請求項に記載のパイプ)は、第1連結端部51(請求項に記載の連結端部)を、実施例1の第1パイプFaとは異なる形態としたものである。実施例1の第1連結端部51では第1折返部53が全周に亘って連続した円筒形をなしていたのに対し、本実施例3の第1折返部53(請求項に記載の折返部)は、周方向に分割した形態となっている。つまり、第1折返部53は、周方向に間隔を空けて配置された複数の第1折返片54によって構成されている。
以下、本発明を具体化した実施例3を図3を参照して説明する。本実施例3の第1パイプFc(請求項に記載のパイプ)は、第1連結端部51(請求項に記載の連結端部)を、実施例1の第1パイプFaとは異なる形態としたものである。実施例1の第1連結端部51では第1折返部53が全周に亘って連続した円筒形をなしていたのに対し、本実施例3の第1折返部53(請求項に記載の折返部)は、周方向に分割した形態となっている。つまり、第1折返部53は、周方向に間隔を空けて配置された複数の第1折返片54によって構成されている。
第1連結端部51を構成する第1ベース部52(請求項に記載のベース部)は、第1パイプ本体部50と面一状に連なっている。各第1折返片54の外周面は、第1ベース部52の内周に対し隙間57を空けて非接触状態で径方向に対向している。そして、各第1折返片54は、第1ベース部52に連なる基端部を支点として、隙間57を狭めるように径方向外方へ弾性変位し得るようになっている。そして、各第1折返片54の内周面には、軸線方向に並ぶように配された複数の溝部56が形成されている。全ての溝部56は一定の螺旋ピッチで形成されていて、これら複数の溝部56は、第1折返部53の内周において第1ネジ部55(請求項に記載のネジ部)を構成している。
実施例1の第2ネジ部24と実施例2の第2ネジ部44は、いずれも、連続する1本の螺旋溝によって構成されているので、これらの第2ネジ部24,44は、いずれも、この実施例3の第1ネジ部55にねじ込むことができる。つまり、本実施例3の第1パイプFcは、実施例1の第2パイプMa及び実施例2の第2パイプMbと連結することができる。また、本実施例3の第1ネジ部55を実施例1,2の第2ネジ部24,44にねじ込む際には、第1折返片54が隙間57を狭めるように径方向外側へ弾性変位する。これにより、各第1折返片54は、その弾性復元力によって第2連結端部21,41を径方向内側へ押圧するので、第1折返片54の内周面と第2連結端部21,41の外周面との間の摩擦によって、第1ネジ部55と第2ネジ部24,44が緩み難くなっている。
このように、本実施例3の第1パイプFcは、第1折返部53が周方向に分割された形態であり、第1ベース部52の内周面と第1折返部53の外周面との間に、第1折返部53の径方向への弾性変位を許容する隙間57が設けられており、第1ネジ部55が第1折返部53の内周面に形成されている。この本実施例3の構成によれば、第1折返部53が弾性変位した状態で第1ネジ部55を相手部材(第2ネジ部24,44)にねじ込むことにより、連結強度を高めることができる。
<実施例4>
以下、本発明を具体化した実施例4を図4を参照して説明する。本実施例4の第2パイプMc(請求項に記載のパイプ)は、第2連結端部61(請求項に記載の連結端部)を、実施例2の第2パイプMbとは異なる形態としたものである。実施例2の第2連結端部41では第2折返部43が全周に亘って連続した円筒形をなしていたのに対し、本実施例4の第2折返部63(請求項に記載の折返部)は、周方向に分割した形態となっている。つまり、第2折返部63は、周方向に間隔を空けて配置された複数の第2折返片64によって構成されている。
以下、本発明を具体化した実施例4を図4を参照して説明する。本実施例4の第2パイプMc(請求項に記載のパイプ)は、第2連結端部61(請求項に記載の連結端部)を、実施例2の第2パイプMbとは異なる形態としたものである。実施例2の第2連結端部41では第2折返部43が全周に亘って連続した円筒形をなしていたのに対し、本実施例4の第2折返部63(請求項に記載の折返部)は、周方向に分割した形態となっている。つまり、第2折返部63は、周方向に間隔を空けて配置された複数の第2折返片64によって構成されている。
第2連結端部61を構成する第2ベース部62(請求項に記載のベース部)は、第2パイプ本体部60に対し段差状に縮径した形態で連なっている。各第2折返片64の内周面は、第2ベース部62の外周に対し隙間67を空けて非接触状態で径方向に対向している。そして、各第2折返片64は、第2ベース部62に連なる基端部を支点として、隙間67を狭めるように径方向外方へ弾性変位し得るようになっている。そして、各第2折返片64の外周面には、軸線方向に並ぶように配された複数の溝部66が形成されている。全ての溝部66は一定の螺旋ピッチで形成されていて、これら複数の溝部66は、第2折返部63の外周において第2ネジ部65(請求項に記載のネジ部)を構成している。
実施例1の第1ネジ部14と実施例2の第1ネジ部34は、いずれも、連続する1本の螺旋溝によって構成されているので、これらの第1ネジ部14,34は、いずれも、この実施例4の第2ネジ部65にねじ込むことができる。つまり、本実施例4の第2パイプMcは、実施例1の第1パイプFa及び実施例2の第1パイプFbと連結することができる。また、本実施例4の第2ネジ部65を実施例1,2の第1ネジ部14,34にねじ込む際には、第2折返片64が隙間67を狭めるように径方向内側へ弾性変位する。これにより、各第2折返片64は、その弾性復元力によって実施例1,2の第1連結端部11,31を径方向外側へ押圧するので、第2折返片64の外周面と第1連結端部11,31の内周面との間の摩擦によって、第2ネジ部65と第1ネジ部14,34が緩み難くなっている。
このように、本実施例4の第2パイプMcは、第2折返部63が周方向に分割された形態であり、第2ベース部62の外周面と第2折返部63の内周面との間に、第2折返部63の径方向への弾性変位を許容する隙間67が設けられており、第2ネジ部65が第2折返部63の外周面に形成されている。この本実施例4の構成によれば、第2折返部63が弾性変位した状態で第2ネジ部65を相手部材(第1ネジ部14,34)にねじ込むことにより、連結強度を高めることができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施例1の第1パイプは、実施例2の第2パイプと連結することが可能である。この場合、第1折返部に形成した第1ネジ部と第2折返部に形成した第2ネジ部がねじ込まれることになる。
(2)実施例2の第1パイプは、実施例1の第2パイプと連結することが可能である。この場合、第1ベース部に形成した第1ネジ部と第2ベース部に形成した第2ネジ部がねじ込まれることになる。
(3)上記実施例1〜3では、第1連結端部の外径を第1パイプ本体部の外径と同じ寸法としたが、第1連結端部の外径は、第1パイプ本体部の外径より大きい寸法でもよく、第1パイプ本体部の外径より小さい寸法でもよい。
(4)上記実施例1,2,4では、第2連結端部の外径を第2パイプ本体部の外径より小さい寸法としたが、第2連結端部の外径は、第2パイプ本体部の外径と同じ寸法でもよく、第2パイプ本体部の外径より大きい寸法でもよい。
(5)上記実施例1〜3では、第1パイプを第2パイプに連結したが、実施例1〜3の第1パイプは、中空を有しない中実の軸状部材の外周にねじ込んで連結することができる。
(6)上記実施例1,2では、第1パイプの連結対象である第2パイプが、二重壁構造の第2連結端部を有しているが、実施例1,2の第1パイプは、連結端部が二重壁構造ではなく単一壁構造であるパイプにも連結できる。
(7)上記実施例1,2では、第2パイプの連結対象である第1パイプが、二重壁構造の第1連結端部を有しているが、実施例1,2の第2パイプは、連結端部が二重壁構造ではなく単一壁構造であるパイプにも連結できる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施例1の第1パイプは、実施例2の第2パイプと連結することが可能である。この場合、第1折返部に形成した第1ネジ部と第2折返部に形成した第2ネジ部がねじ込まれることになる。
(2)実施例2の第1パイプは、実施例1の第2パイプと連結することが可能である。この場合、第1ベース部に形成した第1ネジ部と第2ベース部に形成した第2ネジ部がねじ込まれることになる。
(3)上記実施例1〜3では、第1連結端部の外径を第1パイプ本体部の外径と同じ寸法としたが、第1連結端部の外径は、第1パイプ本体部の外径より大きい寸法でもよく、第1パイプ本体部の外径より小さい寸法でもよい。
(4)上記実施例1,2,4では、第2連結端部の外径を第2パイプ本体部の外径より小さい寸法としたが、第2連結端部の外径は、第2パイプ本体部の外径と同じ寸法でもよく、第2パイプ本体部の外径より大きい寸法でもよい。
(5)上記実施例1〜3では、第1パイプを第2パイプに連結したが、実施例1〜3の第1パイプは、中空を有しない中実の軸状部材の外周にねじ込んで連結することができる。
(6)上記実施例1,2では、第1パイプの連結対象である第2パイプが、二重壁構造の第2連結端部を有しているが、実施例1,2の第1パイプは、連結端部が二重壁構造ではなく単一壁構造であるパイプにも連結できる。
(7)上記実施例1,2では、第2パイプの連結対象である第1パイプが、二重壁構造の第1連結端部を有しているが、実施例1,2の第2パイプは、連結端部が二重壁構造ではなく単一壁構造であるパイプにも連結できる。
Fa,Fb,Fc…第1パイプ(パイプ)
Ma,Mb,Mc…第2パイプ(パイプ)
10,30,50…第1パイプ本体部(パイプ本体部)
11,31,51…第1連結端部(連結端部)
12,32,52…第1ベース部(ベース部)
13,33,53…第1折返部(折返部)
14,34,55…第1ネジ部(ネジ部)
20,40,60…第2パイプ本体部(パイプ本体部)
21,41,61…第2連結端部(連結端部)
22,42,62…第2ベース部(ベース部)
23,43,63…第2折返部(折返部)
24,44,65…第2ネジ部(ネジ部)
57,67…隙間
Ma,Mb,Mc…第2パイプ(パイプ)
10,30,50…第1パイプ本体部(パイプ本体部)
11,31,51…第1連結端部(連結端部)
12,32,52…第1ベース部(ベース部)
13,33,53…第1折返部(折返部)
14,34,55…第1ネジ部(ネジ部)
20,40,60…第2パイプ本体部(パイプ本体部)
21,41,61…第2連結端部(連結端部)
22,42,62…第2ベース部(ベース部)
23,43,63…第2折返部(折返部)
24,44,65…第2ネジ部(ネジ部)
57,67…隙間
Claims (3)
- 金属製のパイプ本体部と、
前記パイプ本体部と同軸状に連なる金属製の連結端部と、
前記連結端部の周面に形成されたネジ部とを備え、
前記連結端部が、前記パイプ本体部に連なるベース部と、前記ベース部から延出する部分を前記ベース部の内周側又は外周側へ折り返した形態の折返部とを備えた二重壁構造であることを特徴とするパイプ。 - 前記折返部が周方向に分割された形態であり、
前記ベース部の周面と前記折返部の周面との間に、前記折返部の径方向への弾性変位を許容する隙間が設けられ、
前記ネジ部が前記折返部の周面に形成されていることを特徴とする請求項1記載のパイプ。 - 第1パイプ本体部と、前記第1パイプ本体部と同軸状に連なる第1連結端部を有する金属製の第1パイプと、
第2パイプ本体部と、前記第2パイプ本体部と同軸状に連なる第2連結端部を有する金属製の第2パイプとを備え、
前記第1連結端部の周面に形成された第1ネジ部と、前記第2連結端部の周面に形成された第2ネジ部とをねじ込むことによって、前記第1パイプと前記第2パイプを連結するパイプ連結構造であって、
前記第1連結端部が、前記第1パイプ本体部に連なる第1ベース部と、前記第1ベース部から延出する部分を前記第1ベース部の内周側又は外周側へ折り返した形態の第1折返部とを備えた二重壁構造であり、
前記第2連結端部が、前記第2パイプ本体部に連なる第2ベース部と、前記第2ベース部から延出する部分を前記第2ベース部の内周側又は外周側へ折り返した形態の第2折返部とを備えた二重壁構造であることを特徴とするパイプ連結構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015001469A JP2016125619A (ja) | 2015-01-07 | 2015-01-07 | パイプ及びパイプ連結構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015001469A JP2016125619A (ja) | 2015-01-07 | 2015-01-07 | パイプ及びパイプ連結構造 |
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ID=56357695
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JP2015001469A Pending JP2016125619A (ja) | 2015-01-07 | 2015-01-07 | パイプ及びパイプ連結構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2016125619A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018191549A (ja) * | 2017-05-15 | 2018-12-06 | 毅 難波 | ねじロック式押しばね罠 |
JP2019163781A (ja) * | 2018-03-19 | 2019-09-26 | 日本製鉄株式会社 | 鋼管の接続構造 |
-
2015
- 2015-01-07 JP JP2015001469A patent/JP2016125619A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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