JP2016125567A - 液化ガス用気化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】停電時の耐久性の低下を抑制でき、且つ、復電時に起動を適切に行うことができる液化ガス用気化装置を提供する。
【解決手段】出口側通流開度調整部Bが、熱源液体排出路4に設けられて、開度を調整自在で、且つ、閉じ状態に切り換え可能な出口側流量調整弁5と、熱源液体SWが液化ガス用気化器Eに満杯状態になったときの熱源液体高さよりも上方に立ち上がる立ち上がり部分8tを備える状態で、熱源液体排出路4における出口側流量調整弁5よりも上流側の箇所から分岐して出口側流量調整弁5を迂回する形態で配置され、且つ、通流開度が熱源液体排出路4よりも小さい出口側迂回排出路8と、を備える形態に構成され、出口側流量調整弁5が、停電時には閉じ状態に切り換えられるように構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】出口側通流開度調整部Bが、熱源液体排出路4に設けられて、開度を調整自在で、且つ、閉じ状態に切り換え可能な出口側流量調整弁5と、熱源液体SWが液化ガス用気化器Eに満杯状態になったときの熱源液体高さよりも上方に立ち上がる立ち上がり部分8tを備える状態で、熱源液体排出路4における出口側流量調整弁5よりも上流側の箇所から分岐して出口側流量調整弁5を迂回する形態で配置され、且つ、通流開度が熱源液体排出路4よりも小さい出口側迂回排出路8と、を備える形態に構成され、出口側流量調整弁5が、停電時には閉じ状態に切り換えられるように構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、熱源液体供給路を通して供給される熱源液体ポンプからの熱源液体を熱源にして、気化対象の液化ガスを加熱して気化させ、且つ、加熱処理後の熱源液体を熱源液体排出路を通して排出する液化ガス用気化器と、熱源液体供給路を通流する熱源液体の通流量を通常運転用大流量状態と待機運転用小流量状態とに切り換える入口側流量切換部と、熱源液体排出路の通流開度を調整自在な出口側通流開度調整部と、熱源液体供給路を通流する熱源液体の流量を検出する熱源液体流量検出手段と、熱源液体流量検出手段にて検出される熱源液体の流量に基づいて出口側通流開度調整部を制御する制御手段とが設けられた液化ガス用気化装置に関する。
かかる液化ガス用気化装置は、液化ガス用気化器において、熱源液体を熱源にして、気化対象の液化ガスを気化させて所定の生成ガスを生成するものであり、例えば、液化天然ガスを気化対象の液化ガスとして、その液化天然ガスを気化させて天然ガスを生成ガスとして生成する(例えば、特許文献1参照。)。
熱源液体としては、例えば、海水、河川水、湖沼水、地下水又は地表水等の自然水の他、工業用水や水道水等が用いられる。
熱源液体としては、例えば、海水、河川水、湖沼水、地下水又は地表水等の自然水の他、工業用水や水道水等が用いられる。
前記の特許文献1には記載されていないが、このような液化ガス用気化装置の運転形態としては、熱源液体を通常流量で液化ガス用気化器に供給して、生成ガスを通常の生成量で生成する通常運転や、熱源液体を通常流量よりも少ない待機流量で液化ガス用気化器に供給して、生成ガスの生成量を通常運転よりも少なくする待機運転等がある。つまり、生成ガスの生成が要求されない期間等、生成ガスの生成を休止する期間中は、待機運転を実行して、次に通常運転を再開するときの立ち上がりを速めるようになっている。
つまり、通常運転では、熱源液体ポンプを所定の定常運転条件で作動させると共に、入口側流量切換部を通常運転用大流量状態に切り換え、待機運転では、熱源液体ポンプを定常運転条件で作動させると共に、入口側流量切換部を待機運転用小流量状態に切り換えるように構成されている。
更に、通常運転においては、熱源液体流量検出手段にて検出される熱源液体の流量が通常流量になるように出口側通流開度調整部を制御すべく、制御手段が構成されている。
更に、通常運転においては、熱源液体流量検出手段にて検出される熱源液体の流量が通常流量になるように出口側通流開度調整部を制御すべく、制御手段が構成されている。
ところで、待機運転において、無駄なエネルギーの消費を抑制するために、熱源液体の待機流量は通常流量に比べてかなり低く設定される。例えば、待機流量は、通常流量の1/10程度に設定される。
そして、待機運転において、熱源液体排出路の通流開度として、熱源液体を液化ガス用気化器に充満させた状態で確実に待機流量で通流させることが可能な開度を確保できるように、出口側通流開度調整部を構成する必要がある。
そして、待機運転において、熱源液体排出路の通流開度として、熱源液体を液化ガス用気化器に充満させた状態で確実に待機流量で通流させることが可能な開度を確保できるように、出口側通流開度調整部を構成する必要がある。
そこで、前記の特許文献1には記載されていないが、このような液化ガス用気化装置において、従来は、出口側通流開度調整部を、開度の調整により流体通流量を調整可能な電動式の出口側流量調整弁にて構成し、待機運転において熱源液体を確実に待機流量で通流させることが可能なように、その出口側流量調整弁を、最小開度が待機流量に対応する待機流量用開度になるように機械的にロックしていた。
ところで、このような液化ガス用気化装置は、通常、商用電力により駆動され、商用電力等の駆動電力が停電すると、出口側通流開度調整部を構成する部材のうち、電力により駆動する電気的駆動部材に対する駆動電力の供給が停止する。つまり、従来の液化ガス用気化装置では、出口側通流開度調整部を構成する出口側流量調整弁が電気的駆動部材であり、停電時には、この出口側流量調整弁への駆動電力の供給が停止することになる。
そして、この出口側流量調整弁は、停電時には、例えば、非常電源を用いて、制御手段によって閉じ状態に切り換えられるように構成されている。しかしながら、この出口側流量調整弁は、最小開度が待機流量用開度になるように機械的にロックされているので、停電時には、出口側流量調整弁は待機流量用開度で開いたままの状態となっている。
そして、この出口側流量調整弁は、停電時には、例えば、非常電源を用いて、制御手段によって閉じ状態に切り換えられるように構成されている。しかしながら、この出口側流量調整弁は、最小開度が待機流量用開度になるように機械的にロックされているので、停電時には、出口側流量調整弁は待機流量用開度で開いたままの状態となっている。
従って、停電すると、熱源液体ポンプの作動も停止して、液化ガス用気化器への熱源液体の供給が停止するが、従来の液化ガス用気化装置では、出口側流量調整弁が待機流量用開度で開いたままであるので、液化ガス用気化器内の熱源液体が出口側流量調整弁を通過する形態で熱源液体排出路を通して排出されることになり、液化ガス用気化器内の熱源液体が少なくなるか空になる。
そして、停電時に、液化ガス用気化器内の熱源液体が少なくなるか空になることに起因して、以下のような問題が生じていた。
そして、停電時に、液化ガス用気化器内の熱源液体が少なくなるか空になることに起因して、以下のような問題が生じていた。
即ち、液化ガス用気化器内の熱源液体が少なくなるか空になっても、液化ガス用気化器内には気化対象の液化ガスが残留しているので、液化ガス用気化器における熱源液体の通流部の内面に付着しているか内部にわずかに残留している熱源液体が凍結する虞がある。そして、液化ガス用気化器における熱源液体の通流部の内部で熱源液体が凍結すると、熱応力が大きくなるので、耐久性が低下する虞がある。
又、停電が解消する復電時には、入口側流量切換部が通常運転用大流量状態に切り換えられると共に、熱源液体ポンプが作動し、並びに、熱源液体流量検出手段にて検出される熱源液体の流量に基づいて出口側流量調整弁が制御されて、液化ガス用気化器への熱源液体の供給が開始される。しかしながら、液化ガス用気化器内の熱源液体が少なくなっているか空になっていることに起因して、液化ガス用気化装置が停止して(即ち、トリップして)、起動を適切に行うことができない場合がある。
以下、図5に基づいて、復電時にトリップが発生する過程を説明する。ちなみに、図5は、停電時及び復電時における海水(熱源液体の一例)及び液化天然ガス(気化対象の液化ガスの一例)夫々の流量の推移を示す。尚、液化ガス用気化装置には、液化ガス用気化器に液化天然ガス供給路を通して液化天然ガスを供給する液化天然ガス供給部が設けられている。
通常運転では、熱源液体ポンプ及び液化天然ガス供給部が作動して、海水が海水用通常流量Q(SW)oで熱源液体供給路を通流すると共に、液化天然ガスが液化天然ガス用通常流量Q(LNG)oで液化天然ガス供給路を通流している。
通常運転中、時点Tsで停電が発生すると、熱源液体ポンプ及び液化天然ガス供給部が停止するので、海水の流量及び液化天然ガスの流量が急減して0になる。
時点Trで復電すると、熱源液体ポンプが作動されると共に、入口側流量切換部が通常運転用大流量状態に切り換えられるが、熱源液体ポンプの始動時から、海水の流量が海水用通常流量Q(SW)oにまで立ち上がる間は、熱源液体流量検出手段の検出流量に基づく制御により、出口側流量調整弁の開度は狭められたままとなっている。
通常運転中、時点Tsで停電が発生すると、熱源液体ポンプ及び液化天然ガス供給部が停止するので、海水の流量及び液化天然ガスの流量が急減して0になる。
時点Trで復電すると、熱源液体ポンプが作動されると共に、入口側流量切換部が通常運転用大流量状態に切り換えられるが、熱源液体ポンプの始動時から、海水の流量が海水用通常流量Q(SW)oにまで立ち上がる間は、熱源液体流量検出手段の検出流量に基づく制御により、出口側流量調整弁の開度は狭められたままとなっている。
そのような状態で、液化ガス用気化器内が海水で満杯になると、出口側流量調整弁により熱源液体排出路の通流開度も狭められているため、通流抵抗が急激に大きくなるので、海水の流量が急減して、熱源液体流量検出手段の検出流量が急減する。
一方、復電後、所定のタイミング(例えば、熱源液体流量検出手段の検出流量が液化天然ガス供給開始用流量Q(SW)sになったタイミング)で、液化天然ガス供給部が作動されて、液化ガス用気化器への液化天然ガスの供給も開始されるが、熱源液体流量検出手段の検出流量がトリップ判定用流量Q(SW)tまで急減すると、液化天然ガス供給部が停止されるので、液化ガス用気化装置がトリップする。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、停電時の耐久性の低下を抑制でき、且つ、復電時に起動を適切に行うことができる液化ガス用気化装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る液化ガス用気化装置は、熱源液体供給路を通して供給される熱源液体ポンプからの熱源液体を熱源にして、気化対象の液化ガスを加熱して気化させ、且つ、加熱処理後の熱源液体を熱源液体排出路を通して排出する液化ガス用気化器と、
前記熱源液体供給路を通流する熱源液体の通流量を少なくとも通常運転用大流量状態と待機運転用小流量状態とに切り換え自在な入口側流量切換部と、
前記熱源液体排出路の通流開度を調整自在な出口側通流開度調整部と、
前記熱源液体供給路を通流する熱源液体の流量を検出する熱源液体流量検出手段と、
前記熱源液体流量検出手段にて検出される熱源液体の流量に基づいて前記出口側通流開度調整部を制御する制御手段とが設けられた液化ガス用気化装置であって、その特徴構成は、
前記出口側通流開度調整部が、
前記熱源液体排出路に設けられて、開度を調整自在で、且つ、閉じ状態に切り換え可能な出口側流量調整弁と、
熱源液体が前記液化ガス用気化器に満杯状態になったときの熱源液体高さよりも上方に立ち上がる立ち上がり部分を備える状態で、前記熱源液体排出路における前記出口側流量調整弁よりも上流側の箇所から分岐して前記出口側流量調整弁を迂回する形態で配置され、且つ、通流開度が前記熱源液体排出路よりも小さい出口側迂回排出路と、を備える形態に構成され、
前記出口側流量調整弁が、停電時には前記閉じ状態に切り換えられるように構成されている点にある。
前記熱源液体供給路を通流する熱源液体の通流量を少なくとも通常運転用大流量状態と待機運転用小流量状態とに切り換え自在な入口側流量切換部と、
前記熱源液体排出路の通流開度を調整自在な出口側通流開度調整部と、
前記熱源液体供給路を通流する熱源液体の流量を検出する熱源液体流量検出手段と、
前記熱源液体流量検出手段にて検出される熱源液体の流量に基づいて前記出口側通流開度調整部を制御する制御手段とが設けられた液化ガス用気化装置であって、その特徴構成は、
前記出口側通流開度調整部が、
前記熱源液体排出路に設けられて、開度を調整自在で、且つ、閉じ状態に切り換え可能な出口側流量調整弁と、
熱源液体が前記液化ガス用気化器に満杯状態になったときの熱源液体高さよりも上方に立ち上がる立ち上がり部分を備える状態で、前記熱源液体排出路における前記出口側流量調整弁よりも上流側の箇所から分岐して前記出口側流量調整弁を迂回する形態で配置され、且つ、通流開度が前記熱源液体排出路よりも小さい出口側迂回排出路と、を備える形態に構成され、
前記出口側流量調整弁が、停電時には前記閉じ状態に切り換えられるように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、停電時には、出口側流量調整弁が閉じ状態に切り換えられた状態で、出口側迂回排出路の立ち上がり部分に、液化ガス用気化器における満杯状態の熱源液体高さよりも高い位置にまで熱源液体が溜まっているので、その出口側迂回排出路の立ち上がり部分によって、熱源液体排出路を通しての液化ガス用気化器からの熱源液体の排出が防止されることになり、液化ガス用気化器に熱源液体が略満杯状態で充填されている状態が維持される。
このことにより、液化ガス用気化器内に気化対象の液化ガスが残留していても、液化ガス用気化器における熱源液体の通流部の内部で熱源液体が凍結するのが防止される。
又、復電時に、液化ガス用気化器への熱源液体の供給が開始されると、熱源液体流量検出手段の検出流量に基づいて出口側流量調整弁の開度が増大調整されながら、熱源液体の流量が通常流量にまで連続的に増加するので、熱源液体の流量の急減に伴って気化対象の液化ガスの供給が停止されるといった制御が出現するのが回避される。
又、復電時に、液化ガス用気化器への熱源液体の供給が開始されると、熱源液体流量検出手段の検出流量に基づいて出口側流量調整弁の開度が増大調整されながら、熱源液体の流量が通常流量にまで連続的に増加するので、熱源液体の流量の急減に伴って気化対象の液化ガスの供給が停止されるといった制御が出現するのが回避される。
ところで、出口側流量調整弁が閉じ状態に切り換えられても、出口側迂回排出路によって、熱源液体排出路の通流開度として、熱源液体が待機流量で通流可能な開度を確保することができるので、待機運転では熱源液体を確実に待機流量で通流させることができる。
従って、停電時の耐久性の低下を抑制でき、且つ、復電時に起動を適切に行うことができる液化ガス用気化装置を提供することができる。
従って、停電時の耐久性の低下を抑制でき、且つ、復電時に起動を適切に行うことができる液化ガス用気化装置を提供することができる。
本発明に係る液化ガス用気化装置の更なる特徴構成は、前記液化ガス用気化器が、熱源液体とその熱源液体よりも沸点の低い中間熱媒体とを熱交換させて、当該中間熱媒体を気化させる熱源用熱交換器と、前記熱源用熱交換器で気化された中間熱媒体と気化対象の液化ガスとを熱交換させて、中間熱媒体を凝縮させると共に気化対象の液化ガスを気化させる液化ガス気化用熱交換器とを備えて構成され、
前記出口側迂回排出路の前記立ち上がり部分が、熱源液体が前記熱源用熱交換器に満杯状態になったときの熱源液体高さよりも上方に立ち上がるように構成されている点にある。
前記出口側迂回排出路の前記立ち上がり部分が、熱源液体が前記熱源用熱交換器に満杯状態になったときの熱源液体高さよりも上方に立ち上がるように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、熱源用熱交換器において、中間熱媒体と熱源液体とが熱交換して、中間熱媒体が気化し、液化ガス気化用熱交換器において、熱源用熱交換器で気化した中間熱媒体と気化対象の液化ガスとが熱交換して、中間熱媒体が凝縮すると共に気化対象の液化ガスが気化して、生成ガスが生成される。
そして、停電時には、出口側迂回排出路の立ち上がり部分に、熱源用熱交換器における満杯状態の熱源液体高さよりも高い位置にまで、熱源液体が溜まっているので、その出口側迂回排出路の立ち上がり部分によって、熱源液体排出路を通しての熱源用熱交換器からの熱源液体の排出が防止されることになり、熱源用熱交換器に熱源液体が略満杯状態で充填されている状態が維持される。
従って、熱源液体を熱源にして中間熱媒体を介して気化対象の液化ガスを気化させる、所謂、中間熱媒体式の液化ガス用気化装置において、停電時の耐久性の低下を抑制することができ、且つ、復電時に起動を適切に行うことができる。
そして、停電時には、出口側迂回排出路の立ち上がり部分に、熱源用熱交換器における満杯状態の熱源液体高さよりも高い位置にまで、熱源液体が溜まっているので、その出口側迂回排出路の立ち上がり部分によって、熱源液体排出路を通しての熱源用熱交換器からの熱源液体の排出が防止されることになり、熱源用熱交換器に熱源液体が略満杯状態で充填されている状態が維持される。
従って、熱源液体を熱源にして中間熱媒体を介して気化対象の液化ガスを気化させる、所謂、中間熱媒体式の液化ガス用気化装置において、停電時の耐久性の低下を抑制することができ、且つ、復電時に起動を適切に行うことができる。
本発明に係る液化ガス用気化装置の更なる特徴構成は、前記熱源用熱交換器が、少なくとも上下方向に並び且つ熱源液体を通流させる複数の伝熱管と、それら複数の前記伝熱管の一端に連通し且つ内部空間の最上部が最上位の前記伝熱管の内部空間よりも高い入口側ヘッダ室と、複数の前記伝熱管の他端に連通する出口側ヘッダ室とを備えて構成され、
前記出口側迂回排出路の前記立ち上がり部分が、前記入口側ヘッダ室の内部空間の最上部よりも上方に立ち上がるように構成されている点にある。
前記出口側迂回排出路の前記立ち上がり部分が、前記入口側ヘッダ室の内部空間の最上部よりも上方に立ち上がるように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、入口側ヘッダ室の内部空間の最上部が、複数の伝熱管のうちの最上位の伝熱管の内部空間よりも高いので、入口側ヘッダ室から熱源液体を複数の伝熱管の全てに満杯状態で通流させることができる。
そして、出口側迂回排出路の立ち上がり部分が入口側ヘッダ室の内部空間の最上部よりも上方に立ち上がっているので、停電時には、入口側ヘッダ室、複数の伝熱管及び出口側ヘッダ室にわたる熱源用熱交換器の全域にわたって、略満杯状態で熱源液体が充填されている状態が維持されることになり、熱源用熱交換器の内部で熱源液体が凍結するのをより一層確実に防止することができる。
従って、停電時の耐久性の低下をより一層抑制することができ、且つ、復電時の適切な起動をより一層確実に行うことができる。
そして、出口側迂回排出路の立ち上がり部分が入口側ヘッダ室の内部空間の最上部よりも上方に立ち上がっているので、停電時には、入口側ヘッダ室、複数の伝熱管及び出口側ヘッダ室にわたる熱源用熱交換器の全域にわたって、略満杯状態で熱源液体が充填されている状態が維持されることになり、熱源用熱交換器の内部で熱源液体が凍結するのをより一層確実に防止することができる。
従って、停電時の耐久性の低下をより一層抑制することができ、且つ、復電時の適切な起動をより一層確実に行うことができる。
本発明に係る液化ガス用気化装置の更なる特徴構成は、前記出口側迂回排出路に、当該出口側迂回排出路内の圧力に応じて吸排気作用する吸排気弁が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、出口側迂回排出路内が負圧になると、吸排気弁が吸気作用して、出口側迂回排出路内に外部から空気が導入されるようにすることが可能となるので、サイフォン現象によって、出口側迂回排出路を通して液化ガス用気化器内の熱源液体が排出されるのが防止される。
又、熱源液体ポンプが作動して、出口側迂回排出路内を熱源液体が通流し始めると、吸排気弁が排気作用して、出口側迂回排出路内の気体が排出されるようにすることが可能となるので、熱源液体の通流が適切に行われるようにすることができる。
従って、停電時に、液化ガス用気化器に熱源液体が略満杯状態で充填されている状態をより一層確実に維持することができる。
又、熱源液体ポンプが作動して、出口側迂回排出路内を熱源液体が通流し始めると、吸排気弁が排気作用して、出口側迂回排出路内の気体が排出されるようにすることが可能となるので、熱源液体の通流が適切に行われるようにすることができる。
従って、停電時に、液化ガス用気化器に熱源液体が略満杯状態で充填されている状態をより一層確実に維持することができる。
本発明に係る液化ガス用気化装置の更なる特徴構成は、前記入口側流量切換部が、前記熱源液体供給路を開き状態と閉じ状態とに開閉する入口側開閉弁と、前記熱源液体供給路における前記入口側開閉弁の上流側箇所と下流側箇所とに接続されて前記入口側開閉弁を迂回する形態で配置され、且つ、通流開度が前記熱源液体供給路よりも小さい入口側迂回供給路とを備えて構成され、
前記制御手段が、気化対象の液化ガスの供給量を通常運転よりも少なくする待機運転の指令に基づいて、前記入口側開閉弁及び前記出口側流量調整弁夫々を前記閉じ状態に切り換えるように構成されている点にある。
前記制御手段が、気化対象の液化ガスの供給量を通常運転よりも少なくする待機運転の指令に基づいて、前記入口側開閉弁及び前記出口側流量調整弁夫々を前記閉じ状態に切り換えるように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、待機運転では、入口側開閉弁及び出口側流量調整弁夫々が閉じ状態に切り換えられて、熱源液体は、入口側迂回供給路を通流して液化ガス用気化器に流入し、その液化ガス用気化器から出口側迂回排出路を通して排出されるので、熱源液体を的確に待機流量で液化ガス用気化器を通流させることができる。
従って、停電時の耐久性の低下を抑制でき、且つ、復電時に起動を適切に行うことができるようにしながら、待機運転を適切に行わせることができる。
従って、停電時の耐久性の低下を抑制でき、且つ、復電時に起動を適切に行うことができるようにしながら、待機運転を適切に行わせることができる。
以下、図面に基づいて、本発明を気化対象の液化ガスの一例としての液化天然ガスを気化させる液化ガス用気化装置に適用した場合の実施形態を説明する。
この実施形態では、液化ガス用気化装置は、熱源液体を熱源にして中間熱媒体を介して液化天然ガスを気化させる、所謂、中間熱媒体式に構成されている。
そして、熱源液体の一例として海水(自然水の一例)を用い、中間熱媒体の一例として、沸点が海水の温度よりも低く、且つ、凝縮点が液化天然ガスの温度よりも高いプロパンを用いる。つまり、気化された中間熱媒体、即ち、気体状の中間熱媒体は、プロパンガスであり、プロパンガスは液化石油ガスを気化させて生成されるので、凝縮された中間熱媒体、即ち、液状の中間熱媒体としては、液化石油ガスが適用される。
この実施形態では、液化ガス用気化装置は、熱源液体を熱源にして中間熱媒体を介して液化天然ガスを気化させる、所謂、中間熱媒体式に構成されている。
そして、熱源液体の一例として海水(自然水の一例)を用い、中間熱媒体の一例として、沸点が海水の温度よりも低く、且つ、凝縮点が液化天然ガスの温度よりも高いプロパンを用いる。つまり、気化された中間熱媒体、即ち、気体状の中間熱媒体は、プロパンガスであり、プロパンガスは液化石油ガスを気化させて生成されるので、凝縮された中間熱媒体、即ち、液状の中間熱媒体としては、液化石油ガスが適用される。
図1に示すように、液化ガス用気化装置は、海水供給路(熱源液体供給路の一例)1を通して供給される海水ポンプ(熱源液体ポンプの一例)2からの海水SW(熱源液体の一例)を熱源にして、液化天然ガスLNG(気化対象の液化ガスの一例)を加熱して気化させ、且つ、加熱処理後の海水SWを海水排出路(熱源液体排出路の一例)4を通して排出する液化ガス用気化器Eと、海水供給路1を通流する海水SWの通流量を少なくとも通常運転用大流量状態と待機運転用小流量状態とに切り換え自在な入口側流量切換部Aと、海水排出路4の通流開度を調整自在な出口側通流開度調整部Bと、海水供給路1を通流する海水SWの流量を検出する海水流量センサ(熱源液体流量検出手段の一例)22と、この液化ガス用気化装置の運転を制御する制御部(制御手段の一例)6と、その制御部6へ各種制御情報を送信する操作部7等を備えて構成されている。
図示を省略するが、天然ガスNGを生成する天然ガス生成施設には、通常、このような液化ガス用気化装置が複数台設けられる。そして、通常、海水ポンプ2は、複数の液化ガス用気化器Eに対して、並行して海水SWを供給する形態で1台設けられる。
液化ガス用気化器Eは、海水SWとその海水SWよりも沸点の低い液化石油ガスLPG(中間熱媒体(具体的には液状の中間熱媒体)の一例)とを熱交換させて、当該液化石油ガスLPGを気化させる熱源用熱交換器E1と、熱源用熱交換器E1で気化されたプロパンガスPG(中間熱媒体(具体的には気体状の中間熱媒体)の一例)と気化対象の液化天然ガスLNGとを熱交換させて、プロパンガスPGを凝縮させると共に液化天然ガスLNGを気化させて、天然ガスNGを生成する液化ガス気化用熱交換器E2とを備えて構成されている。
又、熱源用熱交換器E1に供給される前の海水SWと、液化ガス気化用熱交換器E2で生成された天然ガスNGとを熱交換させて、天然ガスNGを昇温する生成ガス昇温用熱交換器E3が設けられている。
この実施形態では、入口側流量切換部Aが、海水供給路1を開き状態と閉じ状態とに開閉する入口側開閉弁3と、海水供給路1における入口側開閉弁3の上流側箇所と下流側箇所とに接続されて入口側開閉弁3を迂回する形態で配置され、且つ、通流開度が海水供給路1よりも小さい入口側迂回供給路21とを備えて構成されている。
つまり、入口側開閉弁3を開弁する(即ち、開き状態に切り換える)ことが、入口側流量切換部Aを通常運転用大流量状態に切り換えることに相当し、入口側開閉弁3を閉弁する(即ち、閉じ状態に切り換える)ことが、入口側流量切換部Aを待機運転用小流量状態に切り換えることに相当する。
つまり、入口側開閉弁3を開弁する(即ち、開き状態に切り換える)ことが、入口側流量切換部Aを通常運転用大流量状態に切り換えることに相当し、入口側開閉弁3を閉弁する(即ち、閉じ状態に切り換える)ことが、入口側流量切換部Aを待機運転用小流量状態に切り換えることに相当する。
また、出口側通流開度調整部Bが、海水排出路4に設けられて、開度を調整自在で、且つ、閉じ状態に切り換え可能な出口側流量調整弁5と、海水SWが液化ガス用気化器Eに満杯状態になったときの海水高さ(即ち、熱源液体高さに相当し、以下、満杯水位と記載する場合がある)よりも上方に立ち上がる立ち上がり部分8tを備える状態で、海水排出路4における出口側流量調整弁5よりも上流側の箇所から分岐して出口側流量調整弁5を迂回する形態で配置され、且つ、通流開度が海水排出路4よりも小さい出口側迂回排出路8と、を備える形態に構成されている。
そして、出口側流量調整弁5が、停電時には閉じ状態に切り換えられるように構成されている。
そして、出口側流量調整弁5が、停電時には閉じ状態に切り換えられるように構成されている。
次に、図1に基づいて、液化ガス用気化装置の各部について、詳細に説明する。
熱源用熱交換器E1は、シェルアンドチューブ式(多管式)熱交換器にて構成され、プロパンガスPGを充満させる気相部11gを形成する状態で下方側の液溜まり部11fに液化石油ガスLPGを貯留可能なシェル11内に、海水SWを通流させる多数の伝熱管12を上下方向及び横方向に並設して構成されている。
各伝熱管12は、直線状であり、管軸芯を略水平方向に沿わせて、両端部夫々をシェル11の側部に支持した状態で、シェル11内に設けられている。
熱源用熱交換器E1は、シェルアンドチューブ式(多管式)熱交換器にて構成され、プロパンガスPGを充満させる気相部11gを形成する状態で下方側の液溜まり部11fに液化石油ガスLPGを貯留可能なシェル11内に、海水SWを通流させる多数の伝熱管12を上下方向及び横方向に並設して構成されている。
各伝熱管12は、直線状であり、管軸芯を略水平方向に沿わせて、両端部夫々をシェル11の側部に支持した状態で、シェル11内に設けられている。
更に、シェル11における複数の伝熱管12の一端が支持された側部には、複数の伝熱管12の一端に連通する状態で、海水SWを流入させる入口側ヘッダ室として機能させると共に後述する生成ガス昇温用熱交換器E3の出口側ヘッダ室に兼用する連結室13が設けられ、シェル11における複数の伝熱管12の他端が支持された側部には、複数の伝熱管12の他端に連通する状態で、海水SWを流出させる出口側ヘッダ室14が設けられている。
連結室13及び出口側ヘッダ室14共に、内部空間の最上部は、複数の伝熱管12のうちの最上位の伝熱管12の内部空間よりも高くなるように構成され、更に、連結室13の内部空間の最上部は、出口側ヘッダ室14の内部空間の最上部よりも高くなるように構成されている。
液化ガス気化用熱交換器E2も、シェルアンドチューブ式熱交換器にて構成され、熱源用熱交換器E1のシェル11の気相部11g内に、液化天然ガスLNGを通流させる多数の伝熱管15を横方向に並設して構成されている。
各伝熱管15はU字状であり、そのU字状の各伝熱管15が、両端部を鉛直方向に沿わせて、その両端部をシェル11の気相部11gにおける一側部(出口側ヘッダ室14の設置側)に支持した状態で、シェル11内に設けられている。
各伝熱管15はU字状であり、そのU字状の各伝熱管15が、両端部を鉛直方向に沿わせて、その両端部をシェル11の気相部11gにおける一側部(出口側ヘッダ室14の設置側)に支持した状態で、シェル11内に設けられている。
更に、シェル11における複数の伝熱管15夫々の両端部が支持された側部には、液化天然ガスLNGを流入させる入口側ヘッダ室16が、各伝熱管15の下方側の端部に連通する状態で、及び、天然ガスNGを流出させる出口側ヘッダ室17が、各伝熱管15の上方側の端部に連通する状態で、夫々設けられている。
生成ガス昇温用熱交換器E3も、シェルアンドチューブ式熱交換器にて構成され、シェル18内に、海水SWを通流させる多数の伝熱管19を上下方向及び横方向に並設して構成されている。
各伝熱管19は、直線状であり、管軸芯を略水平方向に沿わせて、両端部夫々をシェル18の側部に支持した状態で、シェル18内に設けられている。
各伝熱管19は、直線状であり、管軸芯を略水平方向に沿わせて、両端部夫々をシェル18の側部に支持した状態で、シェル18内に設けられている。
更に、シェル18における複数の伝熱管19の一端が支持された側部には、複数の伝熱管19の一端に連通する状態で、海水SWを流入させる入口側ヘッダ室20が設けられ、シェル18における複数の伝熱管19の他端が支持された側部は、熱源用熱交換器E1の連結室13に対して、それら複数の伝熱管19の他端が連結室13に連通する状態で接続されている。
つまり、夫々シェルアンドチューブ式熱交換器にて構成される熱源用熱交換器E1、液化ガス気化用熱交換器E2及び生成ガス昇温用熱交換器E3が、一体的に組み付けられて、一体物として構成されている。
生成ガス昇温用熱交換器E3の入口側ヘッダ室20に海水供給路1が接続され、熱源用熱交換器E1の出口側ヘッダ室14に海水排出路4が接続され、その海水排出路4は、その先端が海面SFに没入するように設けられている。
海水ポンプ2は、隣接する海域(図示省略)から海水SWを取水して、生成ガス昇温用熱交換器E3の入口側ヘッダ室20に向けて圧送するように、海水供給路1に設けられている。
海水ポンプ2は、隣接する海域(図示省略)から海水SWを取水して、生成ガス昇温用熱交換器E3の入口側ヘッダ室20に向けて圧送するように、海水供給路1に設けられている。
入口側開閉弁3としては、例えば、電動モータ(図示省略)によって開閉制御される電動式のものが用いられ、その入口側開閉弁3が、海水供給路1における海水ポンプ2よりも下流側の箇所に設けられている。
入口側迂回供給路21は、上流端が海水供給路1における海水ポンプ2と入口側開閉弁3との間の箇所に接続され、且つ、下流端が海水供給路1における入口側開閉弁3よりも下流側の箇所に接続された形態で設けられている。
前述の海水流量センサ22は、海水供給路1における海水ポンプ2と入口側迂回供給路21の上流端の接続箇所との間の部分に設けられている。
入口側迂回供給路21は、上流端が海水供給路1における海水ポンプ2と入口側開閉弁3との間の箇所に接続され、且つ、下流端が海水供給路1における入口側開閉弁3よりも下流側の箇所に接続された形態で設けられている。
前述の海水流量センサ22は、海水供給路1における海水ポンプ2と入口側迂回供給路21の上流端の接続箇所との間の部分に設けられている。
出口側流量調整弁5としては、例えば、電動モータ(図示省略)によって開度が調整され且つ閉じ状態に切り換えられる電動式のものが用いられ、その出口側流量調整弁5が海水排出路4の途中に設けられている。
入口側開閉弁3及び出口側流量調整弁5は、停電時には、非常電源を用いて、制御部6によって閉じ状態に切り換えられるように構成されている。
出口側迂回排出路8の立ち上がり部分8tは、海水排出路4における出口側流量調整弁5よりも上流側の箇所から分岐して、熱源用熱交換器E1の連結室13における内部空間の最上部より高い位置にまで、略鉛直方向に立ち上がるように設けられる。
そして、出口側迂回排出路8は、立ち上がり部分8tの上端から略水平方向に延びる水平部分8hを有し、その水平部分8hから更に下方側に向けて延びて、先端が海面SFに没入するように設けられている。
入口側開閉弁3及び出口側流量調整弁5は、停電時には、非常電源を用いて、制御部6によって閉じ状態に切り換えられるように構成されている。
出口側迂回排出路8の立ち上がり部分8tは、海水排出路4における出口側流量調整弁5よりも上流側の箇所から分岐して、熱源用熱交換器E1の連結室13における内部空間の最上部より高い位置にまで、略鉛直方向に立ち上がるように設けられる。
そして、出口側迂回排出路8は、立ち上がり部分8tの上端から略水平方向に延びる水平部分8hを有し、その水平部分8hから更に下方側に向けて延びて、先端が海面SFに没入するように設けられている。
出口側迂回排出路8の水平部分8hには、当該出口側迂回排出路8内の圧力に応じて吸排気作用する吸排気弁23が設けられ、更に、出口側迂回排出路8における吸排気弁23よりも下流側には、流量を規制するオリフィス24が設けられている。
吸排気弁23は、出口側迂回排出路8内が負圧になると、外部から空気を導入して負圧を解消して、サイフォン現象が起こるのを防止し、出口側迂回排出路8を海水SWが通流するときには、内部の空気を排気して海水SWの通流が円滑に行われるように構成されている。
吸排気弁23は、出口側迂回排出路8内が負圧になると、外部から空気を導入して負圧を解消して、サイフォン現象が起こるのを防止し、出口側迂回排出路8を海水SWが通流するときには、内部の空気を排気して海水SWの通流が円滑に行われるように構成されている。
入口側迂回供給路21の流路横断面積は、海水供給路1の流路横断面積よりも小さく設定され、海水排出路4の流路横断面積(即ち、通流開度)は、海水供給路1の流路横断面積と略同一であり、出口側迂回排出路8の流路横断面積(即ち、通流開度)は、入口側迂回供給路21の流路横断面積と略同一になるように設定されている。
液化ガス気化用熱交換器E2の入口側ヘッダ室16には、液化天然ガスLNGを供給する液化天然ガス供給路25が接続され、その液化天然ガス供給路25には、図示を省略するが、入口側ヘッダ室16に液化天然ガスLNGを供給すると共に、その供給流量を液化天然ガス用通常流量とする通常運転状態と、その供給流量を液化天然ガス用通常流量よりも少ない液化天然ガス用待機流量とする待機運転状態とに切り換え自在な液化天然ガス供給部が設けられている。
又、出口側ヘッダ室17には、各伝熱管15を通流する液化天然ガスLNGが気化されて生成された天然ガスNGを送出する天然ガス移送路27が接続され、その天然ガス移送路27の先端が生成ガス昇温用熱交換器E3のシェル18に接続されて、液化ガス気化用熱交換器E2で生成された天然ガスNGが生成ガス昇温用熱交換器E3のシェル18内に移送されるように構成されている。
又、生成ガス昇温用熱交換器E3のシェル18には、シェル18から天然ガスNGを外部の天然ガス消費先に送出する天然ガス送出路28が接続されている。
又、生成ガス昇温用熱交換器E3のシェル18には、シェル18から天然ガスNGを外部の天然ガス消費先に送出する天然ガス送出路28が接続されている。
制御部6により実行する液化ガス用気化装置の運転形態として、液化天然ガス供給部を通常運転状態に切り換えて、液化天然ガスLNGを液化天然ガス用通常流量で液化ガス気化用熱交換器E2に供給して天然ガスNGを通常の生成量で生成する通常運転、及び、液化天然ガス供給部を待機運転状態に切り換えて、液化天然ガスLNGを液化天然ガス用待機流量で液化ガス気化用熱交換器E2に供給して天然ガスNGを通常運転よりも少ない生成量で生成する待機運転等がある。
液化天然ガス用通常流量の液化天然ガスLNGを気化させるための海水SWの流量として、海水用通常流量が設定され、又、液化天然ガス用待機流量の液化天然ガスLNGを気化させるための海水SWの流量として、海水用待機流量が設定されている。
そして、通常運転においては、海水ポンプ2を所定の定常運転条件で作動させ、入口側開閉弁3を開弁し(即ち、入口側流量切換部Aを通常運転用大流量状態に切り換える)、並びに、海水流量センサ22の検出流量が海水用通常流量になるように出口側流量調整弁5の開度を調整することにより、海水SWを海水用通常流量で供給するように構成されている。又、待機運転においては、海水ポンプ2を定常運転条件で作動させ、入口側開閉弁3を閉弁し(即ち、入口側流量切換部Aを待機運転用小流量状態に切り換える)、出口側流量調整弁5を閉弁することにより、海水SWを海水用待機流量で供給するように構成されている。
そして、通常運転においては、海水ポンプ2を所定の定常運転条件で作動させ、入口側開閉弁3を開弁し(即ち、入口側流量切換部Aを通常運転用大流量状態に切り換える)、並びに、海水流量センサ22の検出流量が海水用通常流量になるように出口側流量調整弁5の開度を調整することにより、海水SWを海水用通常流量で供給するように構成されている。又、待機運転においては、海水ポンプ2を定常運転条件で作動させ、入口側開閉弁3を閉弁し(即ち、入口側流量切換部Aを待機運転用小流量状態に切り換える)、出口側流量調整弁5を閉弁することにより、海水SWを海水用待機流量で供給するように構成されている。
つまり、通常運転では、海水SWを、海水供給路1及び入口側迂回供給路21の両方を通流させて熱源用熱交換器E1に供給し、熱源用熱交換器E1から海水排出路4及び出口側迂回排出路8の両方を通流させて排出させることになる。
又、待機運転では、海海水SWを、入口側迂回供給路21を通流させて熱源用熱交換器E1に供給し、熱源用熱交換器E1から出口側迂回排出路8を通流させて排出させることになる。
又、待機運転では、海海水SWを、入口側迂回供給路21を通流させて熱源用熱交換器E1に供給し、熱源用熱交換器E1から出口側迂回排出路8を通流させて排出させることになる。
待機運転において、海水ポンプ2を定常運転条件で作動させる状態で、海水SWを海水用待機流量で熱源用熱交換器E1に通流させるために、入口側迂回供給路21及び出口側迂回排出路8夫々の流路横断面積が設定されている。
オリフィス24は、海水SWの通流量を海水用待機流量に規制するように構成されている。
ちなみに、例えば、液化天然ガス用通常流量が150t/hに設定され、それに対応して、海水用通常流量が5000t/hに設定される。又、例えば、液化天然ガス用待機流量が15t/hに設定され、それに対応して、海水用待機流量が500t/hに設定される。
オリフィス24は、海水SWの通流量を海水用待機流量に規制するように構成されている。
ちなみに、例えば、液化天然ガス用通常流量が150t/hに設定され、それに対応して、海水用通常流量が5000t/hに設定される。又、例えば、液化天然ガス用待機流量が15t/hに設定され、それに対応して、海水用待機流量が500t/hに設定される。
次に、制御部6の制御動作について説明する。
図示を省略するが、操作部7には、通常運転の開始を指令する通常運転スイッチ、待機運転の開始を指令する待機運転スイッチ、通常運転や待機運転の停止を指令する停止スイッチ等が設けられている。
そして、制御部6は、操作部7から通常運転の開始が指令されると、入口側開閉弁3を開き状態に切り換え、海水ポンプ2を定常運転条件で作動させ、並びに、海水流量センサ22の検出流量が海水用通常流量になるように出口側流量調整弁5の開度を調整し、続いて、所定のタイミングで、液化天然ガス供給部を通常運転状態で作動させる。
図示を省略するが、操作部7には、通常運転の開始を指令する通常運転スイッチ、待機運転の開始を指令する待機運転スイッチ、通常運転や待機運転の停止を指令する停止スイッチ等が設けられている。
そして、制御部6は、操作部7から通常運転の開始が指令されると、入口側開閉弁3を開き状態に切り換え、海水ポンプ2を定常運転条件で作動させ、並びに、海水流量センサ22の検出流量が海水用通常流量になるように出口側流量調整弁5の開度を調整し、続いて、所定のタイミングで、液化天然ガス供給部を通常運転状態で作動させる。
制御部6は、操作部7から待機運転の開始が指令されると、入口側開閉弁3及び出口側流量調整弁5を閉弁した状態で、海水ポンプ2を定常運転条件で作動させ、且つ、液化天然ガス供給部を待機運転状態で作動させて、待機運転を開始する。
次に、通常運転及び待機運転の夫々における液化ガス用気化装置の作動形態を、海水SWの通流形態を主にして説明する。
図1に示すように、通常運転では、海水SWは、海水用通常流量で、入口側迂回供給路21に分流する形態で海水供給路1を通流して、生成ガス昇温用熱交換器E3の入口側ヘッダ室20に供給され、液化天然ガスLNGは、液化天然ガス用通常流量で、液化天然ガス供給路25を通して液化ガス気化用熱交換器E2の入口側ヘッダ室16に供給される。
生成ガス昇温用熱交換器E3の入口側ヘッダ室20に供給された海水SWは、連結室13を経由して、生成ガス昇温用熱交換器E3の複数の伝熱管19と熱源用熱交換器E1の複数の伝熱管12とを通流して、熱源用熱交換器E1の出口側ヘッダ室14に流出し、更に、出口側迂回排出路8に分流する形態で海水排出路4を通流して、それら海水排出路4及び出口側迂回排出路8を通して海に廃棄される。
図1に示すように、通常運転では、海水SWは、海水用通常流量で、入口側迂回供給路21に分流する形態で海水供給路1を通流して、生成ガス昇温用熱交換器E3の入口側ヘッダ室20に供給され、液化天然ガスLNGは、液化天然ガス用通常流量で、液化天然ガス供給路25を通して液化ガス気化用熱交換器E2の入口側ヘッダ室16に供給される。
生成ガス昇温用熱交換器E3の入口側ヘッダ室20に供給された海水SWは、連結室13を経由して、生成ガス昇温用熱交換器E3の複数の伝熱管19と熱源用熱交換器E1の複数の伝熱管12とを通流して、熱源用熱交換器E1の出口側ヘッダ室14に流出し、更に、出口側迂回排出路8に分流する形態で海水排出路4を通流して、それら海水排出路4及び出口側迂回排出路8を通して海に廃棄される。
このような通常運転が実行されている状態では、生成ガス昇温用熱交換器E3の入口側ヘッダ室20及び複数の全ての伝熱管19、並びに、熱源用熱交換器E1の連結室13、複数の全ての伝熱管12及び出口側ヘッダ室14には、海水SWが満水状態で満たされている。
生成ガス昇温用熱交換器E3においては、複数の伝熱管19を通流する海水SWと、液化ガス気化用熱交換器E2から天然ガス移送路27を通してシェル18内に供給された天然ガスNGとが熱交換して、天然ガスNGが昇温される。
熱源用熱交換器E1においては、複数の伝熱管12を通流する海水SWとシェル11の液溜まり部11fに溜まっている液化石油ガスLPGとが熱交換して、液化石油ガスLPGの一部が気化し、液化ガス気化用熱交換器E2においては、伝熱管15を通流する液化天然ガスLNGとシェル11の気相部11gのプロパンガスPGとが熱交換して、プロパンガスPGが凝縮すると共に、液化天然ガスLNGが気化する。
熱源用熱交換器E1においては、複数の伝熱管12を通流する海水SWとシェル11の液溜まり部11fに溜まっている液化石油ガスLPGとが熱交換して、液化石油ガスLPGの一部が気化し、液化ガス気化用熱交換器E2においては、伝熱管15を通流する液化天然ガスLNGとシェル11の気相部11gのプロパンガスPGとが熱交換して、プロパンガスPGが凝縮すると共に、液化天然ガスLNGが気化する。
図2に示すように、待機運転では、海水SWは、海水用待機流量で、入口側迂回供給路21を通流して、生成ガス昇温用熱交換器E3の入口側ヘッダ室20に供給され、液化天然ガスLNGは、液化天然ガス用待機流量で、液化天然ガス供給路25を通して液化ガス気化用熱交換器E2の入口側ヘッダ室16に供給される。
すると、生成ガス昇温用熱交換器E3の入口側ヘッダ室20に供給された海水SWは、連結室13を経由して、生成ガス昇温用熱交換器E3の複数の伝熱管19と熱源用熱交換器E1の複数の伝熱管12とを通流して、熱源用熱交換器E1の出口側ヘッダ室14に流出し、更に、出口側迂回排出路8を通流して海に廃棄される。
すると、生成ガス昇温用熱交換器E3の入口側ヘッダ室20に供給された海水SWは、連結室13を経由して、生成ガス昇温用熱交換器E3の複数の伝熱管19と熱源用熱交換器E1の複数の伝熱管12とを通流して、熱源用熱交換器E1の出口側ヘッダ室14に流出し、更に、出口側迂回排出路8を通流して海に廃棄される。
このような待機運転が実行されている状態では、生成ガス昇温用熱交換器E3の入口側ヘッダ室20及び複数の全ての伝熱管19、並びに、熱源用熱交換器E1の連結室13、複数の全ての伝熱管12及び出口側ヘッダ室14には、海水SWが満水状態で満たされている。
次に、図3に基づいて、商用電力が停電した停電時における液化ガス用気化装置の状態について説明する。
通常運転の実行中に、停電して駆動電力の供給が停止すると、海水ポンプ2が停止して海水SWの供給が停止すると共に、液化天然ガス供給部が停止して液化天然ガスLNGの供給が停止し、同時に、入口側開閉弁3及び出口側流量調整弁5が閉じ状態に切り換えられる。
又、待機運転の実行中に停電すると、海水ポンプ2が停止して海水SWの供給が停止すると共に、液化天然ガス供給部が停止して液化天然ガスLNGの供給が停止する。
通常運転の実行中に、停電して駆動電力の供給が停止すると、海水ポンプ2が停止して海水SWの供給が停止すると共に、液化天然ガス供給部が停止して液化天然ガスLNGの供給が停止し、同時に、入口側開閉弁3及び出口側流量調整弁5が閉じ状態に切り換えられる。
又、待機運転の実行中に停電すると、海水ポンプ2が停止して海水SWの供給が停止すると共に、液化天然ガス供給部が停止して液化天然ガスLNGの供給が停止する。
そして、通常運転や待機運転の実行中に、停電により海水ポンプ2が停止して、海水SWの供給が停止しても、図3に示すように、出口側流量調整弁5が閉じられた状態で、出口側迂回排出路8の立ち上がり部分8tには、熱源用熱交換器E1の満杯水位、即ち、熱源用熱交換器E1の最高位置である連結室13の内部空間の最上部よりも上位にまで、海水SWが溜まっているので、その出口側迂回排出路8の立ち上がり部分8tによって、出口側迂回排出路8を通しての海水SWの排水が防止されることになり、熱源用熱交換器E1内の全域、即ち、連結室13、全ての伝熱管15、及び、出口側ヘッダ室14に満杯状態で海水SWが溜まっている状態が維持される。
従って、液化ガス用気化器E内(具体的には、液化ガス気化用熱交換器E2の複数の伝熱管15内)に液化天然ガスLNGが残留しているが、熱源用熱交換器E1内の全域、即ち、連結室13、全ての伝熱管15、及び、出口側ヘッダ室14に満杯状態で海水SWが溜まっているので、熱源用熱交換器E1内で海水SWが凍結するのが防止される。
次に、図4に基づいて、停電が解消した復電時の制御部6の制御動作、並びに、それに伴う海水SW及び液化天然ガスLNG夫々の流量の推移について説明する。
通常運転では、海水SWが海水用通常流量Q(SW)oで海水供給路1を通流すると共に、液化天然ガスLNGが液化天然ガス用通常流量Q(LNG)oで液化天然ガス供給路25を通流している。
通常運転では、海水SWが海水用通常流量Q(SW)oで海水供給路1を通流すると共に、液化天然ガスLNGが液化天然ガス用通常流量Q(LNG)oで液化天然ガス供給路25を通流している。
通常運転中、時点Tsで停電が発生すると、海水ポンプ2及び液化天然ガス供給部が停止して、海水SW及び液化天然ガスLNGの供給が停止するので、海水供給路1における海水SWの流量及び液化天然ガス供給路25における液化天然ガスLNGの流量が急減して0になり、又、入口側開閉弁3及び出口側流量調整弁5が閉じ状態に切り換えられる。
時点Trで復電すると、制御部6は、海水ポンプ2を定常運転条件で作動させ、入口側開閉弁3を開き状態に切り換え、並びに、海水流量センサ22の検出流量が海水用通常流量になるように、出口側流量調整弁5の開度を調整する。
停電しても、先述のように、熱源用熱交換器E1内の全域、即ち、連結室13、全ての伝熱管15、及び、出口側ヘッダ室14に満杯状態で海水SWが溜まっている状態が維持されているので、海水SWの流量は、海水用通常流量Q(SW)oにまで連続して増加し、以降、その海水用通常流量Q(SW)oに維持される。
そして、制御部6は、海水流量センサ22の検出流量が液化天然ガス供給開始用流量Q(SW)sになると、液化天然ガス供給部を通常運転状態で作動させる。すると、液化天然ガスLNGの流量が液化天然ガス用通常流量Q(LNG)oにまで連続して増加し、以降、液化天然ガス用通常流量Q(LNG)oに維持される。
従って、海水SWの流量の急減に伴って液化天然ガス供給部が停止されるといった制御が出現するのが回避されるので、トリップが起こるのが回避され、復電時の起動を適切に行うことができる。
停電しても、先述のように、熱源用熱交換器E1内の全域、即ち、連結室13、全ての伝熱管15、及び、出口側ヘッダ室14に満杯状態で海水SWが溜まっている状態が維持されているので、海水SWの流量は、海水用通常流量Q(SW)oにまで連続して増加し、以降、その海水用通常流量Q(SW)oに維持される。
そして、制御部6は、海水流量センサ22の検出流量が液化天然ガス供給開始用流量Q(SW)sになると、液化天然ガス供給部を通常運転状態で作動させる。すると、液化天然ガスLNGの流量が液化天然ガス用通常流量Q(LNG)oにまで連続して増加し、以降、液化天然ガス用通常流量Q(LNG)oに維持される。
従って、海水SWの流量の急減に伴って液化天然ガス供給部が停止されるといった制御が出現するのが回避されるので、トリップが起こるのが回避され、復電時の起動を適切に行うことができる。
〔別実施形態〕
(A)上記の実施形態では、本発明を中間熱媒体式の液化ガス用気化装置に適用する場合について説明したが、本発明は、中間熱媒体式以外に、種々の型式の液化ガス用気化装置に適用することができる。
例えば、オープンラック式の液化ガス用気化装置に適用することができる。このオープンラック式では、液化ガス用気化器Eを構成するに、気化対象の液化ガスを通流させる複数の伝熱管をカーテン状に並設し、それら複数の伝熱管の上方に各伝熱管の外部を伝わせて熱源液体を流下させる熱源液体ヘッダを設けて構成する。つまり、各伝熱管内を上方に向けて液化ガスを流動させて、各伝熱管において、内部を上方に流動する液化ガスと外部を伝って流下する熱源液体とを熱交換させて、液化ガスを気化させる。
(A)上記の実施形態では、本発明を中間熱媒体式の液化ガス用気化装置に適用する場合について説明したが、本発明は、中間熱媒体式以外に、種々の型式の液化ガス用気化装置に適用することができる。
例えば、オープンラック式の液化ガス用気化装置に適用することができる。このオープンラック式では、液化ガス用気化器Eを構成するに、気化対象の液化ガスを通流させる複数の伝熱管をカーテン状に並設し、それら複数の伝熱管の上方に各伝熱管の外部を伝わせて熱源液体を流下させる熱源液体ヘッダを設けて構成する。つまり、各伝熱管内を上方に向けて液化ガスを流動させて、各伝熱管において、内部を上方に流動する液化ガスと外部を伝って流下する熱源液体とを熱交換させて、液化ガスを気化させる。
(B)入口側流量切換部Aの具体的な構成は、上記の実施形態において説明した構成、即ち、海水供給路1を開閉する入口側開閉弁3と入口側開閉弁3を迂回する形態で海水供給路1に配置された入口側迂回供給路21とを備えた構成に限定されるものではない。
例えば、流量を調整可能な電動式の流量調整弁を海水供給路1に設けて、入口側流量切換部Aをその流量調整弁にて構成しても良い。
例えば、流量を調整可能な電動式の流量調整弁を海水供給路1に設けて、入口側流量切換部Aをその流量調整弁にて構成しても良い。
(C)上記の実施形態では、熱源用熱交換器E1、液化ガス気化用熱交換器E2及び生成ガス昇温用熱交換器E3を一体的に組み付けたが、熱源用熱交換器E1、液化ガス気化用熱交換器E2及び生成ガス昇温用熱交換器E3のうちのいずれか一つを別体に構成したり、全てを別体に構成しても良い。
(D)熱源用熱交換器E1、液化ガス気化用熱交換器E2及び生成ガス昇温用熱交換器E3の夫々を構成する熱交換器としては、上記の実施形態で例示したシェルアンドチューブ式熱交換器に限定されるものではなく、プレート式等、種々の型式の熱交換器を用いることができる。
(E)本発明の液化ガス用気化装置は、上記の実施形態で例示した如き、液化天然ガスLNGを気化対象の液化ガスとするもの以外に、液化窒素、エチレン、液化酸素等、種々の液化ガスを気化対象とするものに適用することができる。
又、熱源液体としては、上記の実施形態で例示した海水SW以外に、河川水、湖沼水、地下水及び地表水等の自然水のうちのいずれか一つを用いることができる。あるいは、海水SW、河川水、湖沼水、地下水及び地表水等の自然水のうちのいずれか二つ以上を混合したものを用いることができる。又、熱源液体としては、自然水の他に、工業用水や水道水等を用いることができる。
又、中間熱媒体としては、上記の実施形態において例示したプロパンに限定されるものではなく、フロン、ブタン等、沸点が熱源液体(上記の実施形態では、海水SW)の温度よりも低い種々のものを用いることができる。
又、熱源液体としては、上記の実施形態で例示した海水SW以外に、河川水、湖沼水、地下水及び地表水等の自然水のうちのいずれか一つを用いることができる。あるいは、海水SW、河川水、湖沼水、地下水及び地表水等の自然水のうちのいずれか二つ以上を混合したものを用いることができる。又、熱源液体としては、自然水の他に、工業用水や水道水等を用いることができる。
又、中間熱媒体としては、上記の実施形態において例示したプロパンに限定されるものではなく、フロン、ブタン等、沸点が熱源液体(上記の実施形態では、海水SW)の温度よりも低い種々のものを用いることができる。
以上説明したように、停電時の耐久性の低下を抑制でき、且つ、復電時に起動を適切に行うことができる液化ガス用気化装置を提供することができる。
1 海水供給路(熱源液体供給路)
2 海水ポンプ(熱源液体ポンプ)
3 入口側開閉弁
4 海水排出路(熱源液体排出路)
5 出口側流量調整弁
6 制御部(制御手段)
8 出口側迂回排出路
8t 立ち上がり部分
12 伝熱管
13 連結室(入口側ヘッダ室)
14 出口側ヘッダ室
21 入口側迂回供給路
22 海水流量センサ(熱源液体流量検出手段)
23 吸排気弁
A 入口側流量切換部
B 出口側通流開度調整部
E 液化ガス用気化器
E1 熱源用熱交換器
E2 液化ガス気化用熱交換器
LNG 液化天然ガス(気化対象の液化ガス)
LPG 液化石油ガス(中間熱媒体)
SW 海水(熱源液体)
2 海水ポンプ(熱源液体ポンプ)
3 入口側開閉弁
4 海水排出路(熱源液体排出路)
5 出口側流量調整弁
6 制御部(制御手段)
8 出口側迂回排出路
8t 立ち上がり部分
12 伝熱管
13 連結室(入口側ヘッダ室)
14 出口側ヘッダ室
21 入口側迂回供給路
22 海水流量センサ(熱源液体流量検出手段)
23 吸排気弁
A 入口側流量切換部
B 出口側通流開度調整部
E 液化ガス用気化器
E1 熱源用熱交換器
E2 液化ガス気化用熱交換器
LNG 液化天然ガス(気化対象の液化ガス)
LPG 液化石油ガス(中間熱媒体)
SW 海水(熱源液体)
Claims (5)
- 熱源液体供給路を通して供給される熱源液体ポンプからの熱源液体を熱源にして、気化対象の液化ガスを加熱して気化させ、且つ、加熱処理後の熱源液体を熱源液体排出路を通して排出する液化ガス用気化器と、
前記熱源液体供給路を通流する熱源液体の通流量を少なくとも通常運転用大流量状態と待機運転用小流量状態とに切り換え自在な入口側流量切換部と、
前記熱源液体排出路の通流開度を調整自在な出口側通流開度調整部と、
前記熱源液体供給路を通流する熱源液体の流量を検出する熱源液体流量検出手段と、
前記熱源液体流量検出手段にて検出される熱源液体の流量に基づいて前記出口側通流開度調整部を制御する制御手段とが設けられた液化ガス用気化装置であって、
出口側通流開度調整部が、
前記熱源液体排出路に設けられて、開度を調整自在で、且つ、閉じ状態に切り換え可能な出口側流量調整弁と、
熱源液体が前記液化ガス用気化器に満杯状態になったときの熱源液体高さよりも上方に立ち上がる立ち上がり部分を備える状態で、前記熱源液体排出路における前記出口側流量調整弁よりも上流側の箇所から分岐して前記出口側流量調整弁を迂回する形態で配置され、且つ、通流開度が前記熱源液体排出路よりも小さい出口側迂回排出路と、を備える形態に構成され、
前記出口側流量調整弁が、停電時には前記閉じ状態に切り換えられるように構成されている液化ガス用気化装置。 - 前記液化ガス用気化器が、熱源液体とその熱源液体よりも沸点の低い中間熱媒体とを熱交換させて、当該中間熱媒体を気化させる熱源用熱交換器と、前記熱源用熱交換器で気化された中間熱媒体と気化対象の液化ガスとを熱交換させて、中間熱媒体を凝縮させると共に気化対象の液化ガスを気化させる液化ガス気化用熱交換器とを備えて構成され、
前記出口側迂回排出路の前記立ち上がり部分が、熱源液体が前記熱源用熱交換器に満杯状態になったときの熱源液体高さよりも上方に立ち上がるように構成されている請求項1に記載の液化ガス用気化装置。 - 前記熱源用熱交換器が、少なくとも上下方向に並び且つ熱源液体を通流させる複数の伝熱管と、それら複数の前記伝熱管の一端に連通し且つ内部空間の最上部が最上位の前記伝熱管の内部空間よりも高い入口側ヘッダ室と、複数の前記伝熱管の他端に連通する出口側ヘッダ室とを備えて構成され、
前記出口側迂回排出路の前記立ち上がり部分が、前記入口側ヘッダ室の内部空間の最上部よりも上方に立ち上がるように構成されている請求項2に記載の液化ガス用気化装置。 - 前記出口側迂回排出路に、当該出口側迂回排出路内の圧力に応じて吸排気作用する吸排気弁が設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の液化ガス用気化装置。
- 前記入口側流量切換部が、前記熱源液体供給路を開き状態と閉じ状態とに開閉する入口側開閉弁と、前記熱源液体供給路における前記入口側開閉弁の上流側箇所と下流側箇所とに接続されて前記入口側開閉弁を迂回する形態で配置され、且つ、通流開度が前記熱源液体供給路よりも小さい入口側迂回供給路とを備えて構成され、
前記制御手段が、気化対象の液化ガスの供給量を通常運転よりも少なくする待機運転の指令に基づいて、前記入口側開閉弁及び前記出口側流量調整弁夫々を前記閉じ状態に切り換えるように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の液化ガス用気化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014265742A JP2016125567A (ja) | 2014-12-26 | 2014-12-26 | 液化ガス用気化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014265742A JP2016125567A (ja) | 2014-12-26 | 2014-12-26 | 液化ガス用気化装置 |
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Cited By (2)
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JP2019178737A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-17 | 大阪瓦斯株式会社 | 液化天然ガス気化器及び液化天然ガス気化器の運転方法 |
JP2019178738A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-17 | 大阪瓦斯株式会社 | 液化天然ガス気化器 |
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- 2014-12-26 JP JP2014265742A patent/JP2016125567A/ja active Pending
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