JP5473720B2 - タービン装置及びそのタービン装置を備えた冷熱発電システム - Google Patents

タービン装置及びそのタービン装置を備えた冷熱発電システム Download PDF

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本発明は、駆動流体が供給される流体供給路と駆動流体が排出される流体排出路とが接続されたタービンを備えたタービン装置、及び、そのタービン装置を備えた冷熱発電システムに関する。
かかるタービン装置は、流体供給路を通して高圧の駆動流体を供給することによりタービンを駆動するものであり、タービンを通過した駆動流体は流体排出路に排出される。
直接膨張方式の冷熱発電システムは、液化天然ガスを気化させて得られた高圧の天然ガスを駆動流体としてタービンを駆動し、そのタービンにより発電機を駆動するものであり、液化天然ガスの気化により得られた高圧の天然ガスの圧力を需要先に供給する圧力に減圧する際に発生する圧力エネルギを利用して発電している。
ところで、駆動流体はタービンを通過することにより螺旋状の旋回流となっているので、タービンから吐出された駆動流体は流体排出路を螺旋状に旋回する状態で流動する。
そして、流体排出路を螺旋状に旋回する状態で流動する駆動流体の旋回中心が動くと流体排出路が振動する場合があるので、その振動を抑制する手段を講じる必要があった。
例えば、流体排出路は、金属パイプ等の直管と共に、流路を曲げるためのエルボ等の曲がり管を用いて構成されるが、特にこの曲がり管の部分で旋回流の中心が動き易く、流体排出路が振動し易い。
そこで、このようなタービン装置において、従来は、流体排出路の振動を抑制するために、流体排出路に駆動流体の旋回を抑制するための整流機構が設けられていた(例えば、特許文献1参照。)。
ちなみに、整流機構としては、管軸心に略平行な平板状体にて形成された正方形状の格子の目を有する格子体が流路を横断する形態で設けられていた。
特開昭59−222606号公報
ところで、このようなタービン装置は、タービン前後の駆動流体の差圧によりタービン出力が得られるものである。
一方、タービンから排出された駆動流体が所定の用途に供給されて使用される場合(例えば都市ガスとして供給される場合)があり、そのような場合は、タービンの駆動に供されたのちに所定の用途に供給される駆動流体の圧力を所定の圧力に維持する必要がある。
例えば、このようなタービン装置を備えた冷熱発電システムでは、タービンから排出された駆動流体としての天然ガスが需要先に供給されて消費されるものであるので、需要先に供給される天然ガスの圧力を所定の圧力に維持する必要がある。
しかしながら、従来のタービン装置では、流体排出路に設けられた整流機構により圧力損失が生じるので、所定の用途に供給される駆動流体の圧力を所定の圧力に維持するには、整流機構による圧力損失分だけ、タービンから排出される駆動流体の圧力を高く設定する必要がある。
従って、従来のタービン装置では、タービン前後の駆動流体の差圧が小さくなるので、タービン出力が低下するという問題があった。
又、このようなタービン装置を備えた冷熱発電システムでは、タービン出力が低下する分、発電出力が低下するという問題があった。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、流体排出路の振動を抑制しながらタービン出力を向上し得るタービン装置、及び、流体排出路の振動を抑制しながら発電出力を向上し得る冷熱発電システムを提供することにある。
本発明に係るタービン装置は、駆動流体が供給される流体供給路と駆動流体が排出される流体排出路とが接続されたタービンを備えたものであって、
その特徴構成は、
前記流体排出路を旋回状態で流動する駆動流体の旋回を抑制するように、旋回抑制用流体を前記流体排出路に供給する旋回抑制流路が設けられ
前記流体排出路において前記旋回抑制流路から当該流体排出路に流入させる旋回抑制用流体の流入方向を、当該流体排出路を流動する前記タービンからの駆動流体の旋回状態の吐出流に対向衝突する方向として、前記流体排出路に前記旋回抑制流路が接続されている点にある。
上記特徴構成によれば、旋回抑制流路により、流体排出路を旋回状態で流動する駆動流体の旋回を抑制するように旋回抑制用流体が供給されるので、流体排出路を流動する駆動流体の旋回が抑制される。
しかも、流体排出路を流動する駆動流体の旋回を抑制するに当たって、駆動流体の圧力損失を現出させるような部材を流体排出路内に設けるような従来技術によるものではなく、駆動流体の旋回を抑制するように旋回抑制用流体を流体排出路に供給するものであって、流体排出路に部材を設けるような従来技術に比べて流体排出路を流動する駆動流体に圧力損失を生じさせないので、タービン前後の駆動流体の差圧を従来技術に比べて大きく設定することが可能となり、それにより、タービン出力を従来に比べて充分に向上することが可能となる。
更に、流体排出路における駆動流体の旋回状態の吐出流に対向衝突するように、旋回抑制流路から旋回抑制用流体が流体排出路に流入するので、駆動流体の吐出流の旋回成分が効果的に抑制されることになって、流体排出路を流動する駆動流体の旋回が効果的に抑制される。
従って、流体排出路の振動を抑制しながらタービン出力を向上し得るタービン装置を提供することができるようになった。
本発明に係るタービン装置の更なる特徴構成は、
前記旋回抑制流路が、前記流体供給路から駆動流体の一部を前記旋回抑制用流体として取り出し、前記タービンを迂回させて前記流体排出路に供給するバイパス路にて構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、流体供給路を流動する駆動流体の一部が旋回抑制用流体としてバイパス路に取り出されて、そのバイパス路によりタービンを迂回して流体排出路に供給される。
そして、駆動流体は流体供給路を直進流動し、バイパス路に旋回抑制用流体として取り出された駆動流体も直進流動するので、そのような駆動流体の直進流が、タービンから吐出された駆動流体が旋回流動する流体排出路に供給されることにより、流体排出路を流動する駆動流体の旋回が効果的に抑制される。
しかも、流体供給路からの駆動流体の取り出し流量を、流体排出路の振動を抑制するのに必要最小限の流量に抑えることにより、タービン出力を従来に比べて充分に向上することが可能となる。
従って、流体排出路の振動をより的確に抑制することができるようにできるようになった。
本発明に係るタービン装置の更なる特徴構成は、
前記旋回抑制流路が、前記流体排出路から駆動流体の一部を前記旋回抑制用流体として取り出したのち、前記流体排出路を流動する駆動流体の旋回状態の吐出流に対抗衝突させるように当該流体排出路における駆動流体の取り出し部位よりも下流側の部位に供給する取り出し流路にて構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、取り出し流路により、流体排出路から駆動流体の一部が旋回抑制用流体として取り出されて、流体排出路を流動する駆動流体の旋回状態の吐出流に対向衝突するように当該流体排出路における駆動流体の取り出し部位よりも下流側の部位に供給される。
つまり、取り出し流路に旋回抑制用流体として取り出された駆動流体も旋回しているが、その取り出し流路から駆動流体が流体排出路を旋回状態で流動する駆動流体の旋回状態の吐出流に対向衝突するように供給されるので、その衝突により流体排出路を流動する駆動流体の旋回が抑制される。
しかも、旋回抑制用流体としては、流体排出路を流動する駆動流体の一部を用いるので、流体供給路を流動する駆動流体の全量によりタービンが駆動されることになる。
従って、タービン出力を更に向上することができるようになった。
本発明に係るタービン装置の更なる特徴構成は、
前記バイパス路を開閉する開閉弁と、
前記流体排出路が振動する振動状態が発生するか否かを判別可能な情報を取得する判別用情報取得手段と、
その判別用情報取得手段の取得情報に基づいて、前記振動状態が発生すると判別すると開弁し、前記振動状態にないと判別すると閉弁する形態で、前記開閉弁の作動を制御する制御手段とが設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、制御手段は、判別用情報取得手段の取得情報に基づいて、流体排出路が振動する振動状態が発生するか否かを判別して、振動状態が発生すると判別すると開閉弁を開弁し、振動状態にないと判別すると開閉弁を閉弁するので、流体排出路が振動する可能性があるときは、流体供給路を流動する駆動流体の一部がバイパス路を通して流体排出路に供給され、流体排出路が振動する可能性がないときは、流体供給路を流動する駆動流体の全量がタービンに供給されるようになる。
つまり、振動状態が発生するか否かは、タービンから吐出される駆動流体の状態、例えば圧力や流量等に左右されるので、そのようなタービンから吐出される駆動流体の状態を変動させるパラメータに関する情報に基づいて、振動状態が発生するか否か判別することができ、そのようなパラメータに関する情報が、振動状態が発生するか否かを判別可能な情報となる。
そして、そのような情報を取得して、その取得情報に基づいて、振動状態が発生すると判別した場合は、流体供給路から駆動流体の一部を取り出して流体排出路に供給することにより流体排出路の振動を抑制し、一方、振動状態にないと判別した場合は、流体供給路からの駆動流体の取り出しを停止することにより、タービン出力を更に向上するのである。
従って、流体排出路の振動を抑制しながら、タービン出力を更に向上することができるようになった。
本発明に係るタービン装置の更なる特徴構成は、
前記バイパス路により前記流体供給路から前記旋回抑制用流体として取り出す駆動流体の流量が、前記流体供給路を流動する駆動流体の流量の1%以下である点にある。
上記特徴構成によれば、流体供給路を流動する駆動流体の流量の1%以下の流量で、流体供給路から駆動流体がバイパス路に取り出されて流体排出路に供給される。
つまり、流体排出路の振動を抑制するために、流体供給路から駆動流体の一部を取り出して流体排出路に供給するにしても、その取り出し流量を少なくするほどタービン出力を従来に比べてより一層向上することができる。
そして、流体供給路からの駆動流体の取り出し流量と流体排出路の振動の抑制能力との関係について、鋭意調べた結果、取り出し流量を流体供給路における駆動流体の流量の1%以下にしても、流体排出路の振動を十分に抑制できることを見出した。ちなみに、本願発明の効果が得られる取り出し流量の下限は、例えば、流体供給路における駆動流体の流量の0.1%程度である。
従って、流体排出路の振動を抑制しながら、タービン出力をより一層向上することができるようになった。
本発明に係るタービン装置の更なる特徴構成は、
前記流体排出路に、流路を曲げるための曲がり管が備えられ、
前記旋回抑制流路が、前記流体排出路における前記曲がり管よりも上流側の箇所に接続されている点にある。
上記特徴構成によれば、流体排出路における曲がり管よりも上流側の箇所に、旋回抑制流路から旋回抑制用流体が供給されて、流体排出路における曲がり管よりも上流側で駆動流体の旋回が抑制されるので、流体排出路の振動を的確に抑制することができる。
従って、流体排出路の配管の自由度を向上するために、曲がり管を用いて流体排出路を曲げて配管する場合において、流体排出路が曲がり管の部分で特に振動し易いにも拘らず、流体排出路の振動を的確に抑制することができるようになった。
本発明に係る冷熱発電システムは、これまで説明してきたタービン装置のいずれかを備えたものであって、
その特徴構成は、
液化天然ガスとそれよりも高温の気化用熱媒体とを熱交換させて液化天然ガスを気化させる液化天然ガス気化器と、
前記タービンにより駆動される発電機とが設けられ、
前記液化天然ガス気化器にて気化された天然ガスが駆動流体として、前記流体供給路を通して前記タービンに供給される点にある。
上記特徴構成によれば、液化天然ガス気化器において、液化天然ガスが気化用熱媒体との熱交換により気化されて高圧の天然ガスが生成され、その高圧の天然ガスが駆動流体として流体供給路を通してタービンに供給されてタービンが駆動され、そのタービンによって発電機が駆動される。
そして、旋回抑制流路を介して旋回抑制用流体が流体排出路に供給されるので、流体排出路の振動が抑制される。
しかも、タービン装置について先に説明したのと同様に、流体排出路を流動する駆動流体の旋回を抑制するに当たって、流体排出路に整流機構を設けるような従来技術と比べて流体排出路を流動する駆動流体に圧力損失を生じさせないので、タービン出力を従来に比べて充分に向上することが可能となり、それによって、発電出力を従来に比べて充分に向上することが可能となる。
従って、流体排出路の振動を抑制しながら発電出力を向上し得る冷熱発電システムを提供することができるようになった。
本発明に係る冷熱発電システムの更なる特徴構成は、
液化天然ガスよりも高温の液状の中間熱媒体とその中間熱媒体よりも高温の高温熱媒体とを熱交換させて中間熱媒体を気化させる中間熱媒体気化器と、
その中間熱媒体気化器により気化された気体状の中間熱媒体にて駆動される中間熱媒体タービンが設けられ、
その中間熱媒体タービンから排出された気体状の中間熱媒体が、前記気化用熱媒体として前記液化天然ガス気化器に供給され、その液化天然ガス気化器にて凝縮された中間熱媒体が前記中間熱媒体気化器に供給されるように構成され、
前記中間熱媒体タービンが前記発電機を駆動するように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、中間熱媒体気化器において、液状の中間熱媒体が高温熱媒体との熱交換により気化され、その気化された気体状の中間熱媒体が中間熱媒体タービンの駆動に供されたのち、その中間熱媒体タービンから排出される。その中間熱媒体タービンから排出された気体状の中間熱媒体は、気化用熱媒体として液化天然ガス気化器に供給されて、液化天然ガスとの熱交換により凝縮され、その凝縮された液状の中間熱媒体が中間熱媒体気化器に供給される。つまり、中間熱媒体が、中間熱媒体気化器、中間熱媒体タービン、液化天然ガス気化器を巡る循環経路を気化、凝縮を繰り返しながら循環することになり、ランキンサイクルが構成される。
そして、発電機がタービンと中間熱媒体タービンとの協働で駆動される。
従って、ランキンサイクル方式とそのランキンサイクル方式により気化された天然ガスにより発電機を駆動する直接膨張方式とを組み合わせた冷熱発電システムにおいて、流体排出路の振動を抑制しながら発電出力を向上することができるようになった。
第1実施形態に係るタービン装置を備えた冷熱発電システムの全体概略構成を示すブロック図 第1実施形態に係るタービン装置の天然ガス排出路におけるバイパス路との接続部分の断面図 第2実施形態に係るタービン装置を備えた冷熱発電システムの全体概略構成を示すブロック図 第3実施形態に係るタービン装置を備えた冷熱発電システムの全体概略構成を示すブロック図
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
〔第1実施形態〕
先ず、第1実施形態を説明する。
図1は、本発明に係るタービン装置Tを備えた冷熱発電システムの全体概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、この冷熱発電システムに備えられるタービン装置Tは、駆動流体としての天然ガスNGが供給される天然ガス供給路1(流体供給路に相当する)と天然ガスNGが排出される天然ガス排出路2(流体排出路に相当する)とが接続された天然ガスタービン3(タービンに相当する)を備えて構成されている。
本発明では、天然ガス排出路2を旋回状態で流動する天然ガスNGの旋回を抑制するように、旋回抑制用流体を天然ガス排出路2に供給する旋回抑制流路Rが設けられている。
この第1実施形態では、旋回抑制流路Rが、天然ガス供給路1から天然ガスNGの一部を取り出し、天然ガスタービン3を迂回させて天然ガス排出路2に供給するバイパス路4にて構成されている。
更に、この第1実施形態では、タービン装置Tには、バイパス路4を開閉する開閉弁5と、天然ガス排出路2が振動する振動状態が発生するか否かを判別可能な情報を取得する判別用情報取得手段Gと、その判別用情報取得手段Gの取得情報に基づいて、振動状態が発生すると判別すると開弁し、振動状態にないと判別すると閉弁する形態で、開閉弁5の作動を制御する制御手段としての制御部6とが設けられている。
そして、バイパス路4により天然ガス供給路1から取り出す天然ガスNGの流量が、天然ガス供給路1を流動する天然ガスNGの流量の1%以下のバイパス用設定流量になるように、バイパス路4を形成する管体の径が設定されている。あるいは、バイパス路4を流動する天然ガスNGの流量がバイパス用設定流量になるように、バイパス路4に絞り部材を設けても良い。例えば、前記バイパス用設定流量は、天然ガス排出路2の振動を十分に抑制できる条件で、天然ガス供給路1を流動する天然ガスNGの流量の0.1〜1.0%の範囲の極力少ない流量に設定される。
冷熱発電システムには、液化天然ガスLNGを貯留する液化天然ガスタンク7と、その液化天然ガスタンク7からの液化天然ガスLNGとそれよりも高温の気化用熱媒体とを熱交換させて液化天然ガスLNGを気化させる液化天然ガス気化器8と、タービン装置Tを構成する前記天然ガスタービン3により駆動される発電機9とが設けられている。
そして、液化天然ガス気化器8にて気化された天然ガスNGが駆動流体として、天然ガス供給路1を通して天然ガスタービン3に供給されて、天然ガスタービン3を駆動するように構成されている。
更に、この実施形態では、液化天然ガスLNGよりも高温の液状の中間熱媒体としての液化石油ガスLPGとその液化石油ガスLPGよりも高温の高温熱媒体としての海水SWとを熱交換させて液化石油ガスLPGを気化させる液化石油ガス気化器10(中間熱媒体気化器に相当する)と、その液化石油ガス気化器10により気化された気体状の中間熱媒体(プロパンガスを主成分とするので、以下、プロパンガスPGと記載する)にて駆動されるプロパンガスタービン11(中間熱媒体タービンに相当する)が設けられている。
そして、そのプロパンガスタービン11から排出されたプロパンガスPGが、前記気化用熱媒体として液化天然ガス気化器8に供給され、その液化天然ガス気化器8にて凝縮された液化石油ガスLPGが液化石油ガス気化器10に供給されるように構成されている。
又、プロパンガスタービン11が前記発電機9を駆動するように構成されている。
つまり、この実施形態の冷熱発電システムは、プロパンを中間熱媒体として用いてプロパンガスタービン11を駆動するランキンサイクル方式と、そのランキンサイクル方式により気化された天然ガスNGにより天然ガスタービン3を駆動する直接膨張方式とを組み合わせたシステムである。
ここで、天然ガスタービン3及びプロパンガスタービン11は、例えば軸流タービンにて構成され、発電機9は、例えば同期発電機にて構成される。
更に、液化天然ガス気化器8にて気化されて天然ガス供給路1を流動する天然ガスNGを海水SWとの熱交換により加熱する前流アフターヒータ12、及び、天然ガスタービン3から排出されて天然ガス排出路2を流動する天然ガスNGを海水SWとの熱交換により加熱する後流アフターヒータ13が設けられている。
液化石油ガス気化器10は、缶体10cの内部に伝熱管10pを備え、並びに、缶体10cの上部に缶体10c内に液化石油ガスLPGを滴下する滴下器10dを備えて構成され、液化天然ガス気化器8は、缶体8cの内部に伝熱管8pを備えて構成されている。
前流アフターヒータ12は、缶体12cの内部に伝熱管12pを備えて構成され、後流アフターヒータ13も、缶体13cの内部に伝熱管13pを備えて構成されている。
液化石油ガス気化器10の伝熱管10pの入口、出口にそれぞれ海水供給路14、海水排出路15が接続されている。
液化石油ガス気化器10の缶体10cの上部とプロパンガスタービン11の駆動流体入口とが、プロパンガス供給路16にて接続され、プロパンガスタービン11の駆動流体出口と液化天然ガス気化器8の缶体8cの側方部とがプロパンガス排出路17にて接続され、液化天然ガス気化器8の底部の液溜まり部と液化石油ガス気化器10の滴下器10dとが液化石油ガス供給路18にて接続されている。
又、その液化石油ガス供給路18には、液化天然ガス気化器8の液溜まり部の液化石油ガスLPGを液化石油ガス気化器10の滴下器10dに圧送する液化石油ガスポンプ19が設けられている。
液化天然ガス気化器8の伝熱管8pの入口には、液化天然ガスタンク7から液化天然ガスLNGが送出される液化天然ガス供給路20が接続され、液化天然ガス気化器8の伝熱管8pの出口と天然ガスタービン3の駆動流体入口とが前記天然ガス供給路1にて接続されている。
又、液化天然ガス供給路20には、液化天然ガスタンク7から液化天然ガスLNGを液化天然ガス気化器8の伝熱管8pに圧送する液化天然ガスポンプ21が設けられている。
前流アフターヒータ12の缶体12cが、天然ガス供給路1の中間箇所に介装され、前流アフターヒータ12の伝熱管12pの入口、出口にそれぞれ海水供給路22、海水排出路23が接続されている。
この前流アフターヒータ12の伝熱管12pに接続されている海水供給路22には、その伝熱管12pに供給される海水SWの温度を検出する海水温度センサ24が設けられている。
前記天然ガス排出路2は、前記天然ガスタービン3の駆動流体出口に接続され、その天然ガス排出路2の中間箇所には、エルボ25(曲り管に相当する)が介装されて、そのエルボ25によって天然ガス排出路2が曲げられている。
前記バイパス路4は、ティーズ状の前流側継手部材26を介して天然ガス供給路1における前流アフターヒータ12よりも下流側の箇所に接続され、並びに、ティーズ状の後流側継手部材27を介して天然ガス排出路2におけるエルボ25による流路曲り部分よりも上流側の箇所に接続されている。
又、後流アフターヒータ13の缶体13cが、天然ガス排出路2におけるエルボ25による流路曲り部分よりも下流側の箇所に介装され、後流アフターヒータ13の伝熱管13pの入口、出口にそれぞれ海水供給路28、海水排出路29が接続されている。
図2にも示すように、前流側、後流側の2つの継手部材26,27はいずれも、軸心が同心で互いに対向する2つの接続口と、軸心がそれら2つの接続口の軸心に直交する1つの接続口との3つの接続口を有している。そして、2つの継手部材26,27が、それぞれ、互いに対向する2つの接続口を用いて天然ガス供給路1、天然ガス排出路2に介装され、バイパス路4が、天然ガス供給路1に介装された前流側継手部材26の残りの接続口と天然ガス排出路2に介装された後流側継手部材27の残りの接続口とに接続されている。
つまり、バイパス路4が、その長手方向が天然ガス排出路2の長手方向と直交する形態で天然ガス排出路2に接続されている。
図2に示すように、天然ガスタービン3から吐出された天然ガスNGは天然ガス排出路2を螺旋状に旋回する形態で流動し、バイパス路4から天然ガスNGが天然ガス排出路2の長手方向に直交する方向に沿って天然ガス排出路2に流入する。すると、天然ガス排出路2を螺旋状に旋回する状態で流動する天然ガスNGの吐出流に対して、対向衝突するようにバイパス路4から天然ガスNGの直進流が流入するので、天然ガス排出路2を流動する天然ガスNGの旋回が効果的に抑制されることになる。
つまり、天然ガス排出路2においてバイパス路4から当該天然ガス排出路2に流入させる天然ガスNGの流入方向が当該天然ガス排出路2を流動する天然ガスタービン3からの天然ガスNGの吐出流の流動方向に対向するように、天然ガス排出路2にバイパス路4が接続されていることになる。
次に、上述のように構成された冷熱発電システムの作用を説明する。
液化石油ガス気化器10においては、海水SWが流動する伝熱管10pに液化石油ガスLPGが液化石油ガスポンプ19により滴下器10dから滴下されて、液化石油ガスLPGが海水SWとの熱交換により気化してプロパンガPGが生成される。そのプロパンガスPGがプロパンガス供給路16を通してプロパンガスタービン11に供給されて、そのプロパンガスタービン11を駆動して減圧されたのちプロパンガス排出路17に排出され、更に、そのプロパンガス排出路17を通して液化天然ガス気化器8の缶体8c内に供給される。
液化天然ガス気化器8においては、液化天然ガスポンプ21により圧送されて伝熱管8pを流動する液化天然ガスLNGとプロパンガス排出路17から缶体8c内に供給されたプロパンガスPGとが熱交換して、液化天然ガスLNGが気化して天然ガスNGが生成されると共に、プロパンガスPGが凝縮して液化石油ガスLPGが生成される。
つまり、プロパンは、液化石油ガス気化器10、プロパンガス供給路16、プロパンガスタービン11、プロパンガス排出路17、液化天然ガス気化器8、液化石油ガス供給路18を巡る閉回路を気化、凝縮を繰り返しながら循環することになる。
液化天然ガス気化器8にて生成された天然ガスNGは、前流アフターヒータ12において伝熱管12pを流動する海水SWとの熱交換により加熱されたのち、天然ガス供給路1を通して天然ガスタービン3に供給されて、その天然ガスタービン3を駆動して減圧されたのち天然ガス排出路2に吐出され、並びに、天然ガス供給路1を流動する天然ガスNGの一部がバイパス路4を通して天然ガスタービン3を迂回して天然ガス排出路2に供給されて、天然ガスタービン3から吐出された天然ガスNGに合流する。そのように合流した天然ガスNGが後流アフターヒータ13において伝熱管13pを流動する海水SWとの熱交換により加熱されたのち、需要先に供給される。
又、発電機9は、天然ガスタービン3とプロパンガスタービン11との協働で駆動されて、発電電力が需要先に供給される。
そして、上述したように、天然ガス排出路2を螺旋状に旋回する状態で流動する天然ガスNGに対向衝突するように、バイパス路4から天然ガス排出路2に天然ガスNGの直進流が流入することにより、天然ガス排出路2を流動する天然ガスNGの旋回が効果的に抑制されるので、天然ガス排出路2の振動が抑制される。
しかも、天然ガス排出路2を流動する天然ガスNGの旋回を抑制するために、天然ガスNGの圧力損失を現出させるような部材を天然ガス排出路2内に設けるものではなく、天然ガス供給路1から天然ガスNGの一部を取り出して天然ガス排出路2に供給するものであり、そして、その天然ガスNGの取り出し流量を、天然ガス排出路2の振動を抑制するのに必要最小限の流量に抑えるので、タービン出力、延いては発電出力を従来に比べて充分に向上することができる。
ここで、前流アフターヒータ12においては、缶体12c内の天然ガスNGが伝熱管12pを流動する海水SWとの熱交換により加熱されることになるので、缶体12cから流出して天然ガス供給路1を通して天然ガスタービン3に供給される天然ガスNGの圧力は、伝熱管12pを流動する海水SWの温度に応じて、海水SWの温度が高くなるに伴って高くなる形態で変化することになる。
そして、天然ガスタービン3に供給される天然ガスNGの圧力が高くなるほど、天然ガスタービン3から吐出されて天然ガス排出路2を流動する天然ガスNGの圧力が高くなって、天然ガス排出路2が振動し易くなる。
そこで、海水温度センサ24にて検出される海水SWの温度に基づいて、天然ガス排出路2が振動する振動状態が発生するか否かを判別することが可能となる。
つまり、この実施形態では、判別用情報取得手段Gが海水温度センサ24により構成されて、天然ガス排出路2が振動する振動状態が発生するか否かを判別可能な情報として、前流アフターヒータ12において天然ガスNGと熱交換させる海水SWの温度を取得するように構成されている。
次に、制御部6の制御動作について説明を加える。
天然ガスタービン3から吐出される天然ガスNGの圧力が高くなるほど、天然ガス排出路2を振動させ易いので、予め実験等により、天然ガス排出路2を振動させる可能性のある天然ガスNGの最低圧力が排出側規制圧力として求められる。又、天然ガスタービン3から吐出される天然ガスNGの圧力が排出側規制圧力となるときの、天然ガスタービン3に供給される天然ガスNGの圧力が求められて、その圧力が供給側規制圧力として設定されている。
そして、アフターヒータ12から流出する天然ガスNGの圧力が供給側規制圧力になるときに対応して、アフターヒータ12の伝熱管12pに供給される海水SWの温度が求められて、その温度が設定海水温度として設定されている。
制御部6は、この冷熱発電システムの運転中は海水温度センサ24の検出温度を監視して、海水温度センサ24の検出温度が設定海水温度以上になると開閉弁5を開弁し、海水温度センサ24の検出温度が設定海水温度よりも低くなると開閉弁5を閉弁する。
従って、天然ガス排出路2が振動する可能性のあるときは、天然ガス供給路1から天然ガスNGの一部が取り出されて天然ガス排出路2に供給されるので、天然ガスタービン3のタービン出力、延いては発電出力を従来に比べて向上しながらも、天然ガス排出路2の振動を抑制することができる。又、天然ガス排出路2が振動する可能性のないときは、天然ガス供給路1からの天然ガスNGの取り出しが停止されて、天然ガス供給路1を流動する天然ガスNGの全量が天然ガスタービン3に供給されるので、天然ガスタービン3のタービン出力、延いては発電出力を更に向上することができる。
以下、本発明の第2及び第3の各実施形態を説明するが、各実施形態は旋回抑制流路Rの別の実施形態を説明するものであって、冷熱発電システムの構成は上記の第1実施形態と同様であるので、各実施形態では、冷熱発電システムの構成の説明を省略する。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態を説明する。
図3に示すように、この第2実施形態では、旋回抑制流路Rが、天然ガス排出路2から天然ガスNGの一部を旋回抑制用流体として取り出したのち、天然ガス排出路2を流動する天然ガスNGに衝突させるように当該天然ガス排出路2における天然ガスNGの取り出し部位よりも下流側の部位に供給する取り出し流路30にて構成されている。
取り出し流路30は、夫々ティーズ状の上流側継手部材31及び下流側継手部材32により、天然ガス排出路2に接続されている。
上流側、下流側の2つの継手部材31,32はいずれも、軸心が同心で互いに対向する2つの接続口と、軸心がそれら2つの接続口の軸心に直交する1つの接続口との3つの接続口を有している。そして、2つの継手部材31,32が、それぞれ、互いに対向する2つの接続口を用いて天然ガス排出路2に介装され、取り出し流路30が、上流側継手部材31の残りの接続口と下流側継手部材の残りの接続口とに接続されている。
ちなみに、取り出し流路30により天然ガス排出路2から取り出す天然ガスNGの流量が、天然ガス排出路2を流動する天然ガスNGの流量の50%よりも少ない取り出し用設定流量(例えば40%以下の流量)になるように、取り出し流路30を形成する管体の径が設定されている。あるいは、取り出し流路30を流動する天然ガスNGの流量が取り出し用設定流量になるように、取り出し流路30に絞り部材を設けても良い。前記取り出し用設定流量は、天然ガス排出路2の振動を十分に抑制できる条件で、天然ガス排出路2を流動する天然ガスNGの流量の50%以下の極力少ない流量に設定される。
この第2実施形態では、取り出し流路30によって、天然ガス排出路2を流動する天然ガスNGの一部が取り出されて、天然ガス排出路2を螺旋状に旋回する状態で流動する天然ガスNGの吐出流に対向衝突するように供給されるので、天然ガス排出路2を流動する天然ガスNGの旋回が効果的に抑制されることになる。
つまり、天然ガス排出路2において取り出し流路30から当該天然ガス排出路2に流入させる天然ガスNGの流入方向が当該天然ガス排出路2を流動する天然ガスタービン3からの天然ガスNGの吐出流の流動方向に対向するように、天然ガス排出路2にバイパス路4が接続されていることになる。
〔第3実施形態〕
以下、第3実施形態を説明する。
図4に示すように、この第3実施形態では、旋回抑制流路Rが、天然ガス排出路2を流動する天然ガスNGを2等分する流量比率で旋回抑制用流体として分流させたのち、互いに均等な流量の流れが対向して衝突するように合流させる2系統の分流路33にて構成されている。
分流路33は、夫々ティーズ状の上流側継手部材34及び下流側継手部材35により、天然ガス排出路2の途中に介装されている。
上流側、下流側の2つの継手部材34,35はいずれも、軸心が同心で互いに対向する2つの接続口と、軸心がそれら2つの接続口の軸心に直交する1つの接続口との3つの接続口を有している。そして、2系統の分流路33が、上流側継手部材34の互いに対向する2つの接続口を用いて天然ガス排出路2から分岐され、下流側継手部材35の互いに対向する2つの接続口を用いて天然ガス排出路2に合流されている。
この第3実施形態では、天然ガス排出路2を流動する天然ガスNGが2系統の分流路33に分流された後、互いに衝突するように再び合流して天然ガス排出路2を流動するので、合流後の天然ガスNGの旋回が効果的に抑制される。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ) 天然ガスタービン3から吐出される天然ガスNGの圧力が高くなるほど、天然ガス排出路2が振動し易くなる。そして、天然ガスタービン3から吐出される天然ガスNGの圧力は、天然ガスタービン3に供給される天然ガスNGの圧力が高くなるほど高くなる。
そこで、上記の第1実施形態において、バイパス路4に天然ガスNGの流量を調整自在な比例弁を設けて、海水温度センサ24の検出温度に基づいて、その検出温度が高くなるほど開度を大きくする形態で、比例弁の開度を調整するように構成しても良い。
(ロ) 上記の第1実施形態では、バイパス路4に開閉弁5を設けたが、このような開閉弁5を省略しても良い。
(ハ) 天然ガス排出路2を振動させるか否かは、天然ガスタービン3から吐出される天然ガスNGの圧力や流量に左右され、その天然ガスタービン3から吐出される天然ガスNGの圧力や流量を変動させるパラメータとしては、上記の第1実施形態において説明した海水SWの温度の他に、液化天然ガス気化器8に供給されるプロパンガスPGの温度、冷熱発電システムが設置される箇所の気温等が挙げられる。
そこで、判別用情報取得手段Gを、液化天然ガス気化器8に供給されるプロパンガスPGの温度を検出する手段や、冷熱発電システムが設置される箇所の気温を検出する手段により構成しても良い。
あるいは、判別用情報取得手段Gを、天然ガスタービン3から吐出される天然ガスNGの圧力を検出する手段や、天然ガスタービン3から吐出される天然ガスNGの流量を検出する手段により構成することも可能である。
あるいは、天然ガスタービン3から吐出される天然ガスNGの圧力、流量は、それぞれ天然ガスタービン3に供給される天然ガスNGの圧力、流量に応じて変動する。
そこで、判別用情報取得手段Gを、天然ガスタービン3に供給される天然ガスNGの圧力を検出する手段や、天然ガスタービン3に供給される天然ガスNGの流量を検出する手段により構成することも可能である。
(ニ) 上記の第1実施形態において、バイパス路4により天然ガス供給路1から取り出す天然ガスNGの取り出し流量は、天然ガス供給路1を流動する天然ガスNGの流量の1%以下に限定されるものではなく、1%よりも多い流量でも良い。但し、天然ガスタービン3の出力の減少を極力抑制する上では、天然ガスNGの取り出し流量は極力少なくするのが好ましい。
(ホ) 天然ガス排出路2において旋回抑制流路(バイパス路4、取り出し流路30)から当該天然ガス排出路2に流入させる天然ガスNGの流入方向は、上記の実施形態において例示した方向、即ち、天然ガス排出路2の長手方向と直交する方向に限定されるものではない。
例えば、旋回抑制流路(バイパス路4、取り出し流路30)の先方側ほど天然ガス排出路2の上流側に位置する形態で、天然ガス排出路2の長手方向と直交する方向に対して傾斜する方向や、旋回抑制流路(バイパス路4、取り出し流路30)の先方側ほど天然ガス排出路2の下流側に位置する形態で、天然ガス排出路2の長手方向と直交する方向に対して傾斜する方向でも良い。
(ヘ) 中間熱媒体としては、上記の実施形態において例示したプロパンに限定されるものではなく、フロン、ブタン等、種々のものを適用することができる。
(ト) 本発明を適用可能な冷熱発電システムは、上記の実施形態で例示したシステム、即ち、ランキンサイクル方式と直接膨張方式とを組み合わせたシステムに限定されるものではなく、ランキンサイクル方式によるシステムや、直接膨張方式によるシステムにも適用することが可能である。
ちなみに、ランキンサイクル方式によるシステムでは、上記の実施形態における天然ガスタービン3を省略して、液化天然ガス気化器8で生成された天然ガスNGを海水SWにより昇温して需要先に供給するように構成する。
又、直接膨張方式では、海水等を気化用熱媒体として用いて液化天然ガスLNGを気化させて、高圧の天然ガスNGを発生させ、その天然ガスNGでタービンを駆動するように構成する。
(チ) 本発明を適用可能なタービン装置Tは、上記の実施形態で例示した如き駆動流体として天然ガスNGを用いるものに限定されるものではなく、燃焼ガスや水蒸気等、種々の流体を駆動流体として用いるものに適用することができる。
(リ) 本発明を適用可能なタービン装置Tは、上記の実施形態で例示した如き冷熱発電システムで用いるものに限定されるものではなく、種々の用途で用いるタービン装置Tに適用することができる。
以上説明したように、流体排出路の振動を抑制しながらタービン出力を向上し得るタービン装置、及び、流体排出路の振動を抑制しながら発電出力を向上し得る冷熱発電システムを提供することができる。
1 天然ガス供給路(流体供給路)
2 天然ガス排出路(流体排出路)
3 天然ガスタービン(タービン)
4 バイパス路
5 開閉弁
6 制御部(制御手段)
8 液化天然ガス気化器
9 発電機
10 液化石油ガス気化器(中間熱媒体気化器)
11 プロパンガスタービン(中間熱媒体タービン)
25 エルボ(曲がり管)
30 取り出し流路
33 分流路
G 判別用情報取得手段
LNG 液化天然ガス
LPG 液化石油ガス(中間熱媒体)
NG 天然ガス(駆動流体)
PG プロパンガス(気化用熱媒体、気体状の中間熱媒体)
R 旋回抑制流路
SW 海水(高温熱媒体)
T タービン装置

Claims (8)

  1. 駆動流体が供給される流体供給路と駆動流体が排出される流体排出路とが接続されたタービンを備えたタービン装置であって、
    前記流体排出路を旋回状態で流動する駆動流体の旋回を抑制するように、旋回抑制用流体を前記流体排出路に供給する旋回抑制流路が設けられ
    前記流体排出路において前記旋回抑制流路から当該流体排出路に流入させる旋回抑制用流体の流入方向を、当該流体排出路を流動する前記タービンからの駆動流体の旋回状態の吐出流に対向衝突する方向として、前記流体排出路に前記旋回抑制流路が接続されているタービン装置。
  2. 前記旋回抑制流路が、前記流体供給路から駆動流体の一部を前記旋回抑制用流体として取り出し、前記タービンを迂回させて前記流体排出路に供給するバイパス路にて構成されている請求項1に記載のタービン装置。
  3. 前記旋回抑制流路が、前記流体排出路から駆動流体の一部を前記旋回抑制用流体として取り出したのち、前記流体排出路を流動する駆動流体の旋回状態の吐出流に対向衝突させるように当該流体排出路における駆動流体の取り出し部位よりも下流側の部位に供給する取り出し流路にて構成されている請求項1に記載のタービン装置。
  4. 前記バイパス路を開閉する開閉弁と、
    前記流体排出路が振動する振動状態が発生するか否かを判別可能な情報を取得する判別用情報取得手段と、
    その判別用情報取得手段の取得情報に基づいて、前記振動状態が発生すると判別すると開弁し、前記振動状態にないと判別すると閉弁する形態で、前記開閉弁の作動を制御する制御手段とが設けられている請求項2に記載のタービン装置。
  5. 前記バイパス路により前記流体供給路から前記旋回抑制用流体として取り出す駆動流体の流量が、前記流体供給路を流動する駆動流体の流量の1%以下である請求項2又はに記載のタービン装置。
  6. 前記流体排出路に、流路を曲げるための曲がり管が備えられ、
    前記旋回抑制流路が、前記流体排出路における前記曲がり管よりも上流側の箇所に接続されている請求項1〜のいずれか1項に記載のタービン装置。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載のタービン装置を備えた冷熱発電システムであって、
    液化天然ガスとそれよりも高温の気化用熱媒体とを熱交換させて液化天然ガスを気化させる液化天然ガス気化器と、
    前記タービンにより駆動される発電機とが設けられ、
    前記液化天然ガス気化器にて気化された天然ガスが駆動流体として、前記流体供給路を通して前記タービンに供給される冷熱発電システム。
  8. 液化天然ガスよりも高温の液状の中間熱媒体とその中間熱媒体よりも高温の高温熱媒体とを熱交換させて中間熱媒体を気化させる中間熱媒体気化器と、 その中間熱媒体気化器により気化された気体状の中間熱媒体にて駆動される中間熱媒体タービンが設けられ、
    その中間熱媒体タービンから排出された気体状の中間熱媒体が、前記気化用熱媒体として前記液化天然ガス気化器に供給され、その液化天然ガス気化器にて凝縮された中間熱媒体が前記中間熱媒体気化器に供給されるように構成され、
    前記中間熱媒体タービンが前記発電機を駆動するように構成されている請求項に記載の冷熱発電システム。
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