JP5183714B2 - 蒸気供給設備 - Google Patents

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  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)

Description

本発明は、汽力発電プラントに備えられる、ボイラで発生させた蒸気の一部を所定の温度に調整し外部に供給する蒸気供給設備に関する。
従来の一般的な汽力発電プラントは、石炭、重油、LNG等を燃料としボイラで蒸気を発生させ、発生した蒸気を蒸気タービンに導き発電機を駆動し発電する。蒸気タービンを駆動した蒸気は、冷却され復水にされた後、ボイラ給水として利用される。ボイラで発生させた蒸気は、蒸気タービンの駆動の他、一部の蒸気は所内蒸気として使用されるが基本的に蒸気は外部には供給されない。
一方、汽力発電プラントの中には、発電を行うと共に外部の顧客に蒸気を供給する蒸気供給設備を備える汽力発電プラントがある。このような蒸気供給設備を備える汽力発電プラントにおいて、顧客の要求に応じて可変かつ迅速に蒸気を供給することができる蒸気供給設備が提案されている(例えば特許文献1参照)。この発電プラントでは、顧客の要求する蒸気温度に調整するために高温再熱蒸気を減温器に導き、スプレー水により蒸気温度を調整した後、供給している。発電プラントによっては、蒸気供給を主蒸気ラインから行うものもある(例えば特許文献2参照)。
特開2006−242522号公報 特開2002−4809号公報
今日、多くの発電プラントで、発電効率の向上、エネルギの有効利用、省エネルギ、さらにはランニングコストの低減に向けた取組みがなされているが、このような発電効率の向上、ランニングコストの低減等は、発電プラントにとって永遠の課題と言うべきものであり、今後も更なる改善が期待されている。この点に関しては蒸気供給設備を備える発電プラントにおいても変わるところはなく、また新設の発電プラントのみならず既設の発電プラントにおいても同じである。蒸気を所定の温度に調整し外部に供給する蒸気供給設備では、通常、ボイラで発生させた蒸気の一部を減温器に導き、ここで減温水をスプレーし所定の温度に調整する。このため減温器への蒸気及び/又は減温水の供給方法、さらには減温器での温度調整方法等を改善することで、ランニングコストを低減させることが期待できるが、これまで蒸気供給設備の効率化等に対する提案はほとんどなされていない。
本発明の目的は、汽力発電プラントに備えられる、ランニングコストを低減可能な蒸気供給設備を提供することである。
本発明は、部に供給する蒸気を所定の温度に調整する減温器と、前記減温器に減温水を供給可能な複数の減温水供給手段と、前記減温水供給手段の中から外部に供給する蒸気の仕様に対応した減温水を一番安価に供給可能な減温水供給手段を選定し、該減温水供給手段から前記減温器に減温水を供給させるように制御する制御装置とを含む、汽力発電プラントに備えられるボイラで発生させた蒸気の一部を所定の温度に調整し外部に供給する蒸気供給設備であって、前記減温水供給手段は、それぞれ減温水を供給可能なポンプ及び該ポンプと前記減温器とを結ぶ減温水供給ラインを備え、前記制御装置は、前記ポンプの中から外部に供給する蒸気の仕様に対応した減温水を供給可能な1以上のポンプを選定し、該ポンプの中から減温水を供給するに必要な所要動力が一番小さいポンプを選定し、該ポンプを備える減温水供給手段から前記減温器に減温水を供給させるように制御することを特徴とする蒸気供給設備である。
また本発明は、前記蒸気供給設備において、前記ポンプは、必要な減温水を全量供給可能な減温水専用の減温水供給ポンプの他、前記汽力発電プラントの給水・復水系統に組み込まれたポンプであることを特徴とする。
また本発明は、前記蒸気供給設備において、前記蒸気供給設備は、減温水供給手段として前記減温水供給ポンプから減温水を供給する減温水供給手段のみを備える既設の汽力発電プラントの蒸気供給設備を改造しなされたものであることを特徴とする。
また本発明は、前記蒸気供給設備において、前記ボイラは、蒸気タービンを駆動した後の蒸気を再加熱する再熱器を備え、前記ボイラで発生させた蒸気の一部が、前記再熱器で再加熱された蒸気であることを特徴とする。
また本発明は、前記蒸気供給設備において、前記外部に供給する蒸気の流量及び/又は温度を可変可能なことを特徴とする。
本発明に係る蒸気供給設備は、ポンプ及び該ポンプと減温器とを結ぶ減温水供給ラインを有する複数の減温水供給手段を備え、制御装置は、前記ポンプの中から外部に供給する蒸気の仕様に対応した減温水を供給するに必要な所要動力が一番小さいポンプを選定し、該ポンプを備える減温水供給手段から前記減温器に減温水を供給させるように制御する。このとき制御装置は、必ずしも1つの減温水供給手段から減温水を供給させるように制御するのではなく、2つ以上の減温水供給手段から減温水を供給するケースが、ポンプの所要動力が一番小さければ、この2つ以上の減温水供給手段から減温水を供給させるように制御する。このように制御装置は、ポンプの所要動力に基づき減温水供給手段を選定するので、ランニングコストの一番小さい減温水供給手段が選定され、蒸気温度を調整するためのランニングコストを低減させることができる。
また本発明によれば、減温水を供給するポンプは、必要な減温水を全量供給可能な減温水専用の減温水供給ポンプ及び汽力発電プラントの給水・復水系統に組み込まれたポンプからなる。ポンプの所要動力は、吐出量が零、つまり締切り状態でも比較的多くの所要動力を必要とする一方で、吐出流量の増加に伴う所要動力の増加は小さい。よって性能曲線及び運転データに基づき稼働中の給水・復水系統に組み込まれたポンプを選定し、該ポンプから減温水を供給させることで蒸気温度を調整するためのランニングコストを低減させることができる。外部に供給する蒸気の仕様により、稼働中の給水・復水系統に組み込まれたポンプを使用できないときは、減温水供給ポンプから減温水を供給できるので、減温水を確実に供給することができる。
また本発明によれば、蒸気供給設備は、減温水供給手段として減温水供給ポンプから減温水を供給する減温水供給手段のみを備える既設の汽力発電プラントの蒸気供給設備を改造しなされたものである。減温水供給ポンプからのみ減温水を供給する蒸気供給設備の場合、設計時に比べ外部に供給する蒸気の条件が変化した場合、特に蒸気量が減少した場合、又は温度が低下した場合には、減温水供給ポンプの吐出量を低下させた状態で使用する必要があるが、適正な容量の減温水供給ポンプと比較しポンプ所要動力は大きく、動力の浪費と言える。このような既設の蒸気供給設備を備える汽力発電プラントに本願発明を適用することは非常に効果的である。
また本発明によれば、外部に供給する蒸気の蒸気源は、ボイラの再熱器で再加熱された蒸気であるので、主蒸気に比較して圧力が低く、給水・復水系統に組み込まれたポンプのうち多くのポンプが吐出圧条件を満足しやすい。よって主蒸気を蒸気源とする場合に比較して、減温水供給手段の選択肢が多く蒸気温度を調整するためのランニングコストを低減させ易い。
また本発明によれば、蒸気供給設備は、外部に供給する蒸気の流量及び/又は温度を可変可能である。蒸気量及び/又は蒸気温度の変更が要求される蒸気供給設備において、減温水供給手段を1つしか備えない場合、例えば減温水供給ポンプのみから減温水を供給する場合、最大蒸気量及び/又は最高蒸気温度の蒸気を減温するに必要な減温水を供給可能な容量のポンプを使用する必要がある。蒸気量及び/又は蒸気温度が固定されている場合には、それに見合った減温水供給ポンプを使用することで効率的な運転が可能となるが、蒸気量及び/又は蒸気温度の低下要求があると、減温水供給ポンプの吐出量を低下させた状態で使用する必要があり、適正な容量の減温水供給ポンプと比較し、ポンプ所要動力は大きく動力の浪費と言える。これに対して本発明に係る蒸気供給設備は、複数の減温水供給手段を備えるので、外部に供給する蒸気の流量及び/又は温度が変更されても、その条件に適した減温水供給手段を選定可能であり、蒸気温度を調整するためのランニングコストを低減させることができる。
本発明の実施の一形態としての蒸気供給設備を備える汽力発電プラントのプロセスフロー図である。 一般的なポンプの性能曲線である。 図1のスプレー水供給系統制御装置のスプレー水供給系統の選定手順を示すフローチャートである。
図1は、本発明の実施の一形態としての蒸気供給設備を備える汽力発電プラントのプロセスフロー図である。汽力発電プラントは、発電設備と蒸気供給設備とを備え、ボイラで発生させた蒸気で蒸気タービンを駆動し、蒸気タービンに連結される発電機により発電を行うと共に、顧客の要求に応じて、ボイラで発生させた蒸気の一部を顧客の要求する蒸気仕様に調整し送出する。
ボイラ1は、燃料であるLNG(液化天然ガス)を燃焼させる火炉3、飽和蒸気を過熱蒸気とする過熱器5及びタービンを駆動した後の蒸気を加熱する再熱器7を有し、火炉3で発生した蒸気は、過熱器5で過熱蒸気とされ、主蒸気管9、主蒸気管9に設けられた主蒸気加減弁11を通じて高圧タービン13に送られ高圧タービン13を駆動する。高圧タービン13を駆動し温度の低下した蒸気は、低温再熱蒸気管15を通して再熱器7に送られ、ここで過熱蒸気となる。この過熱蒸気は、再熱蒸気弁17が設けられた高温再熱蒸気管19を通じて中圧タービン21に送られ、中圧タービン21を駆動する。この高温再熱蒸気管19には再熱蒸気弁17の上流側に、蒸気を減温器61に送る蒸気供給管23が連結し、再熱器7から送出される過熱蒸気の一部は、中圧タービン21を駆動することなく外部に供給される蒸気として使用される。
中圧タービン21を駆動した蒸気は、クロスオーバー管25を通じて低圧タービン27に送られ低圧タービン27を駆動する。発電機29は、高圧タービン13、中圧タービン21、低圧タービン27と連結し、これらタービンにより駆動され発電を行う。低圧タービン27から排出される蒸気は、復水器31で冷却され凝縮し復水となる。この復水は、復水ポンプ33で昇圧された後、復水脱塩装置35で浄化される。復水脱塩装置35で浄化された復水は、復水昇圧ポンプ37により昇圧され給水となり、低圧給水加熱器39に送られる。低圧給水加熱器39は、表面接触式の熱交換器であり、抽気管41を通じて供給される低圧タービン27の抽気蒸気で加熱される。給水を加熱した蒸気はドレンとなり、ドレンポンプ43を介して給水管45に送られ、給水と混合された後、脱気器47へ送られる。脱気器47に送られた給水は、抽気管49を通じて供給される中圧タービン21の抽気蒸気(脱気用蒸気)で加熱され、給水中の溶存酸素等不凝縮性ガスが除去される。
脱気器47で不凝縮性ガスが除去された給水は、ボイラ給水ポンプ51で昇圧された後、高圧給水加熱器53に送られる。高圧給水加熱器53に送られた給水は、ここで抽気管55を通じて供給される高圧タービン13の抽気蒸気で加熱された後、ボイラ1に送られる。この汽力発電プラントでは、復水器31からボイラ1入口までの管路及びその管路に介装された各装置が給水・復水系統に該当し、給水・復水系統に組み込まれたポンプは、復水ポンプ33、復水昇圧ポンプ37、ドレンポンプ43、ボイラ給水ポンプ51が該当する。
ボイラ1、蒸気タービン、発電機29、ポンプ、その他機器、弁等の運転又は制御は、運転制御装置101が行う。ボイラ1、蒸気タービン、発電機29を始め各装置及び各装置を結ぶ管路には、図示した弁以外に運転、制御に必要な多くの弁が設けられ、さらに温度、圧力、流量、ポンプの電流値等を検出する検出器(図示を省略)が設けられている。運転制御装置101には検出器から各種データが送られ、運転制御装置101は、発電要求に応じてボイラ1、蒸気タービン等の運転を制御し、要求される発電を行う。
蒸気供給設備は、高温再熱蒸気管19の過熱蒸気を顧客の要求する蒸気仕様に調整し、その蒸気を顧客に供給するための設備であり、蒸気温度を調整する減温器61、減温器61に減温用のスプレー水(減温水)を供給する3つのスプレー水供給系統、3つのスプレー水供給系統の中からスプレー水を供給するスプレー水供給系統を選定し、選定したスプレー水供給系統からスプレー水を供給させるように制御するスプレー水供給系統制御装置63を備える。このほか過熱蒸気を減温器61に導く蒸気供給管23、調整後の蒸気を送出する蒸気供給管65、蒸気供給管23、65に装着された供給蒸気の温度、流量等を検出する検出器、温度、流量等を調節する調節計等を有する。
減温器61は、蒸気供給管23を通じて送られる過熱蒸気(高温再熱蒸気)に、スプレー水供給系統から送られる減温用の水をスプレーし、蒸気を顧客の要求する蒸気温度に調整するための装置である。蒸気供給管23には、上流側に蒸気供給元弁67、その下流側に蒸気供給流量調整弁69、蒸気供給管65には、蒸気供給弁71が設けられている。また蒸気供給管65には、蒸気供給弁71の上流側に流量計73、温度計75が装着され、蒸気供給流量調整弁69は、流量計73と接続する流量調節計74、温度計75と接続する温度調節計76の信号に基づき過熱蒸気の流量を調整する。
スプレー水供給系統は、蒸気温度の調整に必要なスプレー水を全量供給することができるスプレー水のみを供給する減温スプレー水ポンプ77を備える減温スプレー水ポンプスプレー水系統79、ボイラ給水ポンプ51を通じて給水の一部をスプレー水として供給するボイラ給水ポンプスプレー水系統81、復水昇圧ポンプ37を通じて給水の一部をスプレー水として供給する復水昇圧ポンプスプレー水系統83の3つの系統からなる。
減温スプレー水ポンプスプレー水系統79は、管路を通じて脱気器47と接続し、減温スプレー水ポンプ77の吐出部と減温器61を結ぶスプレー水供給管85を通じて、減温器61に減温水を圧送する。スプレー水供給管85には、スプレー水供給弁87、スプレー水調整弁89が設けられており、スプレー水調整弁89は、流量調節計74、温度調節計76の信号に基づきスプレー水量を調整する。減温スプレー水ポンプ77は、電流計(図示を省略)さらには吐出部に流量計(図示を省略)を備え、検出された電流値、流量は、運転制御装置101に送られる。
ボイラ給水ポンプスプレー水系統81は、ボイラ給水ポンプ51の吐出部に接続する給水管45を分岐するように設けられたスプレー水供給管91を介して減温器61に給水の一部を圧送する。スプレー水供給管91は、一端をボイラ給水ポンプ51の吐出部と流量調整弁52とを結ぶ給水管45に、他端をスプレー水調整弁89の上流側のスプレー水供給管85に接続させる。スプレー水供給管91には、スプレー水供給弁93の他、給水の圧力を減圧させる圧力調整弁95が設けられている。
復水昇圧ポンプスプレー水系統83は、復水昇圧ポンプ37の吐出部に接続する給水管45を分岐するように設けられたスプレー水供給管97を介して減温器61に低圧給水加熱器39で加熱する前の給水の一部を圧送する。スプレー水供給管97は、一端を復水昇圧ポンプ37の吐出部と流量調整弁38とを結ぶ給水管45に、他端をスプレー水調整弁89の上流側のスプレー水供給管85に接続させる。スプレー水供給管97には、スプレー水供給弁99が設けられている。
減温スプレー水ポンプ77の運転、スプレー水供給に伴うボイラ給水ポンプ51及び/又は復水昇圧ポンプ37の吐出量制御、スプレー水供給弁87、93、99の開閉は、運転制御装置101がスプレー水供給系統制御装置63の指令に基づき行う。
スプレー水供給系統制御装置63は、運転制御装置101と信号を送受信可能に接続しており、運転制御装置101から各スプレー水供給系統の運転データを入手し、3つのスプレー水供給系統の中からスプレー水供給コストが最も小さいスプレー水供給系統を選定し、運転制御装置101に選定したスプレー水供給系統から減温用のスプレー水を供給するように指令を発する。運転制御装置101は、スプレー水供給系統制御装置63からの指令に基づき、復水昇圧ポンプ37、ボイラ給水ポンプ51、スプレー水供給ポンプ77の運転及びスプレー水供給弁87、93、99の開閉を制御する。スプレー水供給系統制御装置63には、コンピュータ、プログラマブルロジックコントローラを使用することができる。スプレー水供給系統制御装置63のスプレー水供給系統の選定要領については、後述する。
本実施形態に示す蒸気供給設備は、より少ないランニングコストで蒸気温度を調整すべく、減温器61にスプレー水を送水するポンプの所要動力に着目しなしたものであり、より詳細には、同じ量のスプレー水を送水する場合であっても、ポンプの使用状態によって所要動力が異なることに着目しなしたものである。
復水昇圧ポンプ37、ボイラ給水ポンプ51、減温スプレー水ポンプ77は、いずれも遠心ポンプであり、遠心ポンプの所要動力(軸動力)Wは、式(1)で示され、吐出量Q及び全揚程(圧力)Hに比例し、ポンプ効率ηに逆比例する。
W=ρ・g・H・Q/η・・・(1)
ここで H:全揚程(m)
Q:吐出量(m/s)
g:重力加速度 9.8(m/s
ρ:液密度(kg/m
η:ポンプ効率(−)
ポンプ効率は、吐出量に対して一定ではなく、締切り点(吐出量=0)が一番小さく、吐出量が増加するに従って上昇し、通常、ポンプの定格容量あるいはその近傍で最大となる。このためポンプは、定格容量付近で使用するのが一番効率的である。吐出量と軸動力(所要動力)との関係を、図2を用いて説明する。図2は、遠心ポンプの一般的な性能曲線である(例えば、社団法人電気学会,火力発電総論,2002年10月25日,第154頁)。吐出量Q(図中A点)の軸動力は、Wである。一方、吐出量Qの状態(図中B点)から流量をQだけ増加させ吐出量をQ(図中C点)とした場合、軸動力はWからWに増加する。このとき増加した軸動力ΔW32は、ΔW32=W−Wとなるが、この軸動力ΔW32は、締切り状態から流量Qを送水するときの軸動力Wに比較し圧倒的に小さい。
図3は、スプレー水供給系統制御装置63のスプレー水供給系統の選定手順を示すフローチャートである。以下、図3を用いてスプレー水供給系統の選定手順を説明する。なお、復水昇圧ポンプ37、ボイラ給水ポンプ51及び減温スプレー水ポンプ77の仕様及び性能曲線は、予めスプレー水供給系統制御装置63に入力されているものとする。また外部に供給する蒸気の仕様と必要なスプレー水圧力P及びスプレー水量Qとの関係が取得され、これらの関係もスプレー水供給系統制御装置63に入力されているものとする。さらにスプレー水供給系統制御装置63は、運転制御装置101から必要な運転データを入手可能であるとする。
スプレー水供給系統制御装置63は、まず、外部に供給する蒸気の仕様に基づきスプレー水供給に必要なスプレー水圧力P及びスプレー水量Qを取得する(ステップS1)。外部に供給する蒸気の仕様と必要なスプレー水圧力P及びスプレー水量Qとの関係が予め取得されており、蒸気の仕様を入力することで簡単に必要なスプレー水圧力P及びスプレー水量Qを算出することができる。スプレー水圧力Pは、スプレー水調整弁89の入口部における圧力である。
次に3つのスプレー水供給系統のうち、圧力の一番低いスプレー水系統である復水昇圧ポンプ37の吐出圧PCBP−αがスプレー水圧力P以上か否かを判定する(ステップS2)。このステップS2は、圧力の点から、復水昇圧ポンプスプレー水系統83からスプレー水を供給可能か否か判断するステップである。ここでαは、復水昇圧ポンプ37の吐出量を現状からスプレー水量Qだけ増加させたときの復水昇圧ポンプ37の吐出圧低下分ΔPCBPに対応する値である。復水昇圧ポンプ37は、吐出量増加に伴い吐出圧が低下するので、現状の吐出圧PCBPがスプレー水圧力P以上であったとしても、吐出量をスプレー水量Qだけ増加させると吐出圧PCBPがスプレー水圧力Pを下回ることもある。吐出圧PCBPがスプレー水圧力Pを下回ると復水昇圧ポンプスプレー水系統83からスプレー水を供給できないので、スプレー水量Qだけ増加させたときの復水昇圧ポンプ37の吐出圧低下分ΔPCBPを考慮した判定を行う。αは復水昇圧ポンプ37の性能曲線から簡単に求めることができる。なお、αは、安全を見てΔPCBPより多少大きい値とする。
復水昇圧ポンプ37の吐出圧PCBP−αがスプレー水圧力P以上であると判断すると、ステップS3に進み、復水昇圧ポンプ37の増加可能な吐出量ΔQCBPを算出する。この吐出量ΔQCBPは、復水昇圧ポンプ37の最大吐出量から現在の吐出量を減算することで算出する。一方、復水昇圧ポンプ37の吐出圧PCBP−αがスプレー水圧力P未満であると判断すると、復水昇圧ポンプスプレー水系統83からスプレー水を供給することができないので、ステップS4でΔQCBP=0としてステップS5に進む。
ステップS5では、ボイラ給水ポンプ51の増加可能な吐出量ΔQBFPを算出する。この吐出量ΔQBFPは、ボイラ給水ポンプ51の最大吐出量から現在の吐出量を減算することで算出する。ボイラ給水ポンプ51は、減温スプレー水ポンプ77以上の圧力で運転されるため、復水昇圧ポンプ37のようにボイラ給水ポンプ51の吐出圧とスプレー水圧力Pとを比較する必要はない。
ステップS6は、ボイラ給水ポンプスプレー水系統81、復水昇圧ポンプスプレー水系統83、又はボイラ給水ポンプスプレー水系統81と復水昇圧ポンプスプレー水系統83とを合算した場合、スプレー水を供給する余裕があるか否かを判断するステップであり、ステップS3〜S5で算出した復水昇圧ポンプ37の増加可能な吐出量ΔQCBP、ボイラ給水ポンプ51の増加可能な吐出量ΔQBFP及びΔQCBP+ΔQBFPのいずれかがスプレー水量Q以上か否かを判定する。
ステップS7は、ステップS6でスプレー水量Q以上と判定されたスプレー水系統及び減温スプレー水ポンプスプレー水系統79のスプレー水供給コストを算出する。例えば、ステップS6において、ΔQCBP、ΔQBFP、ΔQCBP+ΔQBFPの全てが必要スプレー水量Qを上回ると判断されたときは、(1)復水昇圧ポンプスプレー水系統83、(2)ボイラ給水ポンプスプレー水系統81、(3)復水昇圧ポンプスプレー水系統83とボイラ給水ポンプスプレー水系統81との2つの系統から同時にスプレー水を供給する系統、(4)減温スプレー水ポンプスプレー水系統79の4つのケースについて、スプレー水供給コストを算出する。スプレー水供給コストは、各スプレー水供給系統のポンプの所要動力から算出する。この所要動力は、ポンプの性能曲線から簡単に算出することができる。
ステップS8は、ステップS7で算出されたスプレー水供給コストが最小のスプレー水系統を選定し、ステップS9において、ステップS8で選定されたスプレー水系統を通じてスプレー水を供給するように運転制御装置101に指令を発する。スプレー水の供給は必ずしも1つの系統から行う必要はなく、復水昇圧ポンプスプレー水系統83とボイラ給水ポンプスプレー水系統81との2つの系統から同時にスプレー水を供給してもよい。
ステップS6において、この条件を満足しない場合、つまりボイラ給水ポンプ51等にスプレー水を供給する余裕がないときは、スプレーの専用供給系統である減温スプレー水ポンプスプレー水系統79からスプレー水を供給するように運転制御装置101に指令を発する(ステップS10)。
スプレー水供給系統の選定要領は、大略的に次のように整理することができる。
(1)必要なスプレー水圧力P以上の吐出圧を有するポンプを備えるスプレー水系統のみが選定される。よって外部に供給する蒸気の圧力が高い場合には、減温器61に供給するスプレー水の圧力も高くなることから、復水昇圧ポンプスプレー水系統83は選択されず、ボイラ給水ポンプスプレー水系統81又は減温スプレー水ポンプスプレー水系統79が選択されることとなる。
(2)必要なスプレー水圧力P以上の吐出圧を有するポンプを備えるスプレー水系統であっても、吐出量にスプレー水を供給する余裕がないスプレー水系統は選択されない。このため汽力発電プラントの運転、特にボイラ、タービンを含む発電に支障をきたすことはない。
(3)必要なスプレー水圧力P以上でかつ必要なスプレー水量Qを供給可能なスプレー水供給系統が複数ある場合には、コストミニマムのスプレー水供給系統が選択される。スプレー水を供給するに必要なポンプの所要動力は、式(1)で示すように、吐出量Q及び全揚程(圧力)Hに比例し、ポンプ効率ηに逆比例するから、復水昇圧ポンプスプレー水系統83とボイラ給水ポンプスプレー水系統81とが共に必要なスプレー水圧力Pとスプレー水量Qとの条件を満足するときには、吐出圧の低い復水昇圧ポンプスプレー水系統83が選択される可能性が高い。ポンプ効率が同じならば吐出圧の低い復水昇圧ポンプ37の方が、吐出圧の高いボイラ給水ポンプ51に比べ、スプレー水を供給するに必要な所要動力は小さいからである。またポンプ効率ηは、締切り点近傍では非常に小さいので、スプレー水量Qが少ない場合には、減温スプレー水ポンプスプレー水系統79よりも、復水昇圧ポンプスプレー水系統83又はボイラ給水ポンプスプレー水系統81が選択される可能性が高い。
(4)以上のことから、スプレー水圧力P以上の吐出圧でかつスプレー水圧力Pに近い起動中のポンプを有するスプレー水供給系統からスプレー水を供給することが効率的と言える。
上記実施形態で示す蒸気供給設備は、複数のスプレー水供給系統の中から外部に供給する蒸気の仕様に対応したスプレー水を一番安価に供給できるスプレー水供給系統として、スプレー水を供給可能な条件を満たしかつスプレー水供給に必要なポンプの所要動力が一番小さいスプレー水供給系統を選定し、そのスプレー水供給系統から減温水を供給するので、従来の蒸気供給設備に比較し、蒸気温度を調整するためのランニングコストを低減させることができる。また減温水を供給するポンプも汽力発電プラントの給水・復水系統に組み込まれたポンプを使用するので、既設の汽力発電プラントに蒸気供給設備が設けられているときはもちろん、蒸気供給設備が設けられていない既設の汽力発電プラントであっても簡単な改造で本発明の蒸気供給設備を得ることができる。また新設の汽力発電プラントにも容易に適することができる。また外部に供給する蒸気の仕様により、稼働中の給水・復水系統に組み込まれたポンプを使用できないときは、減温水専用のポンプである減温スプレー水ポンプからスプレー水を供給できるので、スプレー水を確実に供給することができる。
上記実施形態で示されるように本発明に係る蒸気供給設備は、特に、設計時に比べ外部に供給する蒸気の条件が変化したような蒸気供給設備を備える汽力発電プラントに好適に使用することができる。また外部に供給する蒸気の流量及び/又は温度の変更を要求される蒸気供給設備に、本発明に係る蒸気供給設備を適用することは非常に効果的である。
なお、本発明に係る蒸気供給設備は、上記実施形態に限定されるものではなく、また要旨を変更しない範囲で変更することが可能である。例えば上記実施形態では、スプレー水供給系統として、3つのスプレー水供給系統を有する例を示したが、スプレー水供給系統は上記形態に限定されるものではない。要求される蒸気仕様、特に圧力の点から復水昇圧ポンプスプレー水系統を使用する可能性がない場合は、ボイラ給水ポンプスプレー水系統と減温スプレー水ポンプスプレー水系統の2系統とすればよい。逆に要求される蒸気仕様、特に圧力が高い圧力から低い圧力まで幅広い場合には、前記3系統以外に復水ポンプからスプレー水を供給可能とする復水ポンプスプレー水系統を設け4系統としてもよい。
また上記実施形態では、外部に供給する蒸気の蒸気源を高温再熱蒸気としたが、外部に供給する蒸気の蒸気源が主蒸気であっても、低温再熱蒸気であっても本発明に係る蒸気供給設備を適用可能なことは言うまでもない。また上記実施形態では、スプレー水供給系統制御装置63と運転制御装置101とを別々に設ける例を示したが、スプレー水供給系統制御装置63を運転制御装置101に組み込み、一体化させてもよいことはもちろんである。
1 ボイラ
13 高圧タービン
21 中圧タービン
23 蒸気供給管
27 低圧タービン
29 発電機
37 復水昇圧ポンプ
45 給水管
51 ボイラ給水ポンプ
61 減温器
63 スプレー水供給系統制御装置
65 蒸気供給管
69 蒸気供給流量調整弁
73 流量計
75 温度計
77 減温スプレー水ポンプ
79 減温スプレー水ポンプスプレー水系統
81 ボイラ給水ポンプスプレー水系統
83 復水昇圧ポンプスプレー水系統
85 スプレー水供給管
87 スプレー水供給弁
89 スプレー水調整弁
91 スプレー水供給管
93 スプレー水供給弁
95 圧力調整弁
97 スプレー水供給管
99 スプレー水供給弁
101 運転制御装置

Claims (5)

  1. 部に供給する蒸気を所定の温度に調整する減温器と、前記減温器に減温水を供給可能な複数の減温水供給手段と、前記減温水供給手段の中から外部に供給する蒸気の仕様に対応した減温水を一番安価に供給可能な減温水供給手段を選定し、該減温水供給手段から前記減温器に減温水を供給させるように制御する制御装置とを含む、汽力発電プラントに備えられるボイラで発生させた蒸気の一部を所定の温度に調整し外部に供給する蒸気供給設備であって、
    前記減温水供給手段は、それぞれ減温水を供給可能なポンプ及び該ポンプと前記減温器とを結ぶ減温水供給ラインを備え、
    前記制御装置は、前記ポンプの中から外部に供給する蒸気の仕様に対応した減温水を供給可能な1以上のポンプを選定し、該ポンプの中から減温水を供給するに必要な所要動力が一番小さいポンプを選定し、該ポンプを備える減温水供給手段から前記減温器に減温水を供給させるように制御することを特徴とする蒸気供給設備。
  2. 前記ポンプは、必要な減温水を全量供給可能な減温水専用の減温水供給ポンプの他、前記汽力発電プラントの給水・復水系統に組み込まれたポンプであることを特徴とする請求項に記載の蒸気供給設備。
  3. 前記蒸気供給設備は、減温水供給手段として前記減温水供給ポンプから減温水を供給する減温水供給手段のみを備える既設の汽力発電プラントの蒸気供給設備を改造しなされたものであることを特徴とする請求項に記載の蒸気供給設備。
  4. 前記ボイラは、蒸気タービンを駆動した後の蒸気を再加熱する再熱器を備え、
    前記ボイラで発生させた蒸気の一部が、前記再熱器で再加熱された蒸気であることを特徴とする請求項1からのいずれか1に記載の蒸気供給設備。
  5. 前記外部に供給する蒸気の流量及び/又は温度を可変可能なことを特徴とする請求項1からのいずれか1に記載の蒸気供給設備。
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