JP2016125566A - 交差連結具 - Google Patents

交差連結具 Download PDF

Info

Publication number
JP2016125566A
JP2016125566A JP2014265687A JP2014265687A JP2016125566A JP 2016125566 A JP2016125566 A JP 2016125566A JP 2014265687 A JP2014265687 A JP 2014265687A JP 2014265687 A JP2014265687 A JP 2014265687A JP 2016125566 A JP2016125566 A JP 2016125566A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holding
holding unit
fastening
plate portion
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014265687A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6470564B2 (ja
Inventor
竜司 池辺
Ryuji Ikebe
竜司 池辺
裕生 中島
Hiroo Nakajima
裕生 中島
一滋 小泉
Kazushige Koizumi
一滋 小泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inaba Denki Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Inaba Denki Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inaba Denki Sangyo Co Ltd filed Critical Inaba Denki Sangyo Co Ltd
Priority to JP2014265687A priority Critical patent/JP6470564B2/ja
Publication of JP2016125566A publication Critical patent/JP2016125566A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6470564B2 publication Critical patent/JP6470564B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】互いに交差する2本の棒状体どうしを強固かつ確実に連結することができる交差連結具を提供する。【解決手段】交差連結具(1)は、第一棒状体(92A)を保持する第一保持ユニット(2)と、第二棒状体(92B)を保持する第二保持ユニット(4)と、締結ボルト(61)と締結ナット(62)で両保持ユニット(2,4)を締結固定する締結ユニット(6)とを備える。第一保持ユニット(2)及び第二保持ユニット(4)に、締結ボルト(61)と締結ナット(62)との緩みを防止する緩み防止構造(S)が組み込まれている。【選択図】図3

Description

本発明は、互いに交差する2本の棒状体どうしを連結する交差連結具に関する。
例えば空調機器の室内機や、照明機器、ケーブルラック等の吊設機器は、例えばその四隅にて、棒状体を用いて天井スラブ等の構造体から吊設される場合がある。このような場合において、地震等に起因する吊設機器の揺れ動きを抑制するため、垂設される一対の棒状体に対して交差姿勢で別の棒状体を配設し、これらを相互に連結して補強する場合がある。また、そのような補強用の棒状体を2本用い、これらを交差姿勢で配設しつつ相互に連結してさらに補強する場合がある。これらの場合、互いに交差する2本の棒状体どうしを連結する交差連結具が用いられる。
このような交差連結具として、例えば特開2014−148828号公報(特許文献1)に記載されたものが知られている。特許文献1の長尺ボルト交差連結金具1は、一方の長尺ボルト3を保持する第1J字部材4と他方の長尺ボルト3を保持する第2J字部材5とを、それぞれの長辺部4A,5Aどうしを積層した状態で、回動接続部6によって接続して構成されている。回動接続部6は、カシメ手段によって構成されても良いが、全体としての剛性を高めてより強固に補強するためには、ボルト・ナットを用いた構成(特許文献1の段落0036を参照)を採用することも考えられる。特許文献1の長尺ボルト交差連結金具1において、回動接続部6として対をなすボルト・ナットを採用した構成を、特許文献1の図3を転載しつつ一部改変して本願の図11に示す。
上記の構成では、回動接続部6を構成するボルト及びナットは、第1J字部材4と第2J字部材5とに分かれて圧接されている。このため、例えば大きな振動が作用した場合等には、2本の長尺ボルト3の交差角度が拡大及び縮小し、それに伴って第1J字部材4と第2J字部材5とが揺れ動き、さらに回動接続部6を構成するボルトとナットとが緩み方向に相対回転する可能性がある。一旦、J字部材4,5に対するボルト及びナットの圧接状態が解除されると、これらが自ずと圧接状態に復帰することはないため、その後は振動の作用によってボルトとナットとは緩む一方となる。その結果、最終的にボルトとナットとが離脱して第1J字部材4と第2J字部材5とが分離してしまい、長尺ボルト交差連結金具1の本来の機能が発揮されなくなる可能性がある。
特開2014−148828号公報
互いに交差する2本の棒状体どうしを強固かつ確実に連結することができる交差連結具が望まれる。
本発明に係る交差連結具は、
互いに交差する2本の棒状体どうしを連結する交差連結具であって、
第一棒状体を保持する第一保持ユニットと、
前記第一棒状体に対して交差姿勢で配置される第二棒状体を保持する第二保持ユニットと、
対をなす締結ボルトと締結ナットとを有し、前記第一棒状体と前記第二棒状体とが設定交差角度をなすように前記第一保持ユニットと前記第二保持ユニットとを締結固定する締結ユニットと、を備え、
前記第一保持ユニット及び前記第二保持ユニットに、前記締結ボルトと前記締結ナットとの緩みを防止する緩み防止構造が組み込まれている。
この構成によれば、例えば大きな振動が作用して2本の棒状体の交差角度が拡大及び縮小し、それに伴って第一保持ユニットと第二保持ユニットとが揺れ動いたとしても、締結ボルトと締結ナットとの間に緩みが生じるのを防止できる。よって、締結ユニットによって第一保持ユニットと第二保持ユニットとが締結固定された状態を定常的に維持できるので、互いに交差する2本の棒状体どうしを強固かつ確実に連結することができる。緩み防止機能は、追加的な機械的要素によってもたらされるのではなく、第一保持ユニット及び第二保持ユニットに組み込まれる構造的要素によってもたらされるので、実質的なコストアップを伴うことなく上記の効果を得ることができる。
以下、本発明の好適な態様について説明する。但し、以下に記載する好適な態様例によって、本発明の範囲が限定される訳ではない。
1つの態様として、前記緩み防止構造が、前記締結ユニットによる締結固定部位において前記第一保持ユニットを前記第二保持ユニットが外側から挟み込んでなる挟持連結構造で構成されると好適である。
この構成によれば、締結ユニットが第一保持ユニットと第二保持ユニットとを締結固定した状態で、締結ボルト及び締結ナットがいずれも第二保持ユニットに圧接される。このため、仮に第一保持ユニットと第二保持ユニットとが揺れ動いたとしても、締結ボルトと締結ナットとは、締まり方向にも緩み方向にも相対回転することがなく、特定の相対位置関係を維持する。よって、締結ボルトと締結ナットとの間に緩みが生じるのを確実性高く防止することができ、緩み防止構造を適切かつ確実に構成できる。また、第二保持ユニットを、締結ユニットによる締結固定部位において第一保持ユニットを外側から挟み込むように構成するだけで良いので、構造の複雑化を伴うことなく上記の効果を得ることができる。
1つの態様として、前記第一保持ユニット及び前記第二保持ユニットが、被係止部を有する板状に形成されたベース板部と、係止部を有するとともに少なくとも部分的に前記第一棒状体の外周に沿って当該第一棒状体を包囲する包囲部を有する保持板部と、前記被係止部に前記係止部が係止された状態で前記締結ボルトが挿通される挿通部と、をそれぞれ有し、前記第二保持ユニットのベース板部は、平坦な基部に対して前記第一保持ユニットのベース板部及び保持板部の合計板厚分のオフセット段差を有するクランク状に形成されていると好適である。
この構成によれば、第一保持ユニット及び第二保持ユニットのそれぞれにおいて、ベース板部と包囲部を有する保持板部とで対応する棒状体を軸方向に沿って狭着保持することができる。棒状体をその外周側から容易に挟み込んで保持することができるので、その保持のための保持操作が容易である。また、係止部と被係止部との係止部位は、締結ユニットと協働して棒状体を狭着保持するための1つの支点となるので、棒状体に対する保持操作を少ない労力で容易に行うことができる。ベース板部に関しては、第二保持ユニットのベース板部を所定段差を有するクランク状に形成しているので、第二保持ユニットのベース板部と保持板部とで第一保持ユニットのベース板部及び保持板部を外側から挟み込む挟持連結構造を、適切かつ確実に構成できる。一方、保持板部に関しては、第一保持ユニットと第二保持ユニットとで同一構成の保持板部を用いることができるので、部品の共通化によって低コスト化を図ることができる。
1つの態様として、前記第一保持ユニットのベース板部と前記第二保持ユニットのベース板部における前記基部とが同一平面状に配置され、当該同一平面に対して、前記第一保持ユニットの包囲部と前記第二保持ユニットの包囲部とが反対側に配置されていると好適である。
この構成によれば、互いに連結される交差連結具及び2本の棒状体をコンパクトに構成しつつ、2本の棒状体どうしの干渉を有効に抑制できる。
実施形態の交差連結具を用いた吊下支持構造の斜視図 2本交差用の交差連結具の正面図 2本交差用の交差連結具の平面図 2本交差用の交差連結具の分解斜視図 第二保持ユニットの5面図 3本交差用の交差連結具の正面図 3本交差用の交差連結具の平面図 交差連結具の別態様を示す斜視図 交差連結具の別態様を示す斜視図 交差連結具の別態様を示す斜視図 従来仕様の交差連結具を示す平面図
本発明に係る交差連結具の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態に係る交差連結具1は、吊りボルト91とこの吊りボルト91に対して交差するブレースボルト92、又は、互いに交差する2本のブレースボルト92等、互いに交差する2本の棒状体どうしを連結するための器具(棒状体用交差連結具)である。本実施形態の交差連結具1は、以下の点によって特徴付けられる。すなわち、交差連結具1は、第1の棒状体を保持する第一保持ユニット2と、第1の棒状体に対して交差姿勢で配置される第2の棒状体を保持する第二保持ユニット4と、対をなす締結ボルト61と締結ナット62とで両保持ユニット2,4を締結固定する締結ユニット6とを備える。そして、第一保持ユニット2及び第二保持ユニット4に、締結ボルト61と締結ナット62との緩みを防止する緩み防止構造Sが組み込まれている。これにより、互いに交差する2本の棒状体どうしを強固かつ確実に連結することができる。以下、本実施形態の交差連結具1について、詳細に説明する。
なお、以下の説明において、交差連結具1を構成する各部材の説明における位置や方向等についての言及は、特に断らない限り、吊りボルト91やブレースボルト92に連結された状態での位置や方向等を意図しているものとする。また、以下の説明で参照する図面においては、図示の容易化や理解の容易化等の観点から、縮尺や上下左右の寸法比率等が実際の製品とは異なる場合がある。
図1に、例えばコンクリート製の天井スラブや梁等の構造体から垂設された複数の吊りボルト(吊部材の一例)91を用いて、構造体に吊設機器9を吊り下げ支持する支持構造を示す。本支持構造は、一例として、構造体から鉛直方向に沿って下方に延びる4本の吊りボルト91のそれぞれに、吊設機器9の四隅に固定された取付片9Aを連結してなる。吊設機器9は、吊りボルト91に螺合する一対のナットで取付片9Aを上下から挟み込むことで、それぞれの吊りボルト91に固定されている。なお、吊設機器9は、例えば空調機器の室内機や、照明機器、ケーブルラック等である。以下、天井スラブ(構造体の一例)から垂設された4本の吊りボルト91に、空調機器の室内機(吊設機器9の一例)が吊り下げ支持された構造を例として説明する。
互いに隣接する一対の吊りボルト91の間に規定されるスパン94に、仮想的な平面(仮想平面)が観念される。吊りボルト91は、交差する2つの仮想平面の交線に沿って配設されている。それぞれのスパン94には、一対の吊りボルト91に亘って、2本のブレースボルト(振止部材の一例)92が、互いに交差し、かつ、吊りボルト91に交差する姿勢で配置されている。2本のブレースボルト92は、各スパン94に観念される仮想平面に沿って配置されている。なお、ここで言う「交差」とは、仮想延長線上での関係を含み、少なくとも実体部分が互いに連結固定可能な程度に近接した状態で互いに交わる関係又はねじれの位置の関係にあることを意味する(以下同様)。また、「沿って配置される」とは、平行姿勢で配置されること、又は、実質的には平行とみなすことができる程度の僅かな傾斜姿勢で配置されることを意味する(以下同様)。
互いに交差する2本のブレースボルト92どうしを連結するために、2本交差用の交差連結具1が用いられている。交差連結具1は、相対変位可能に連結された、2本のブレースボルト92のうちの一方を保持する第一保持ユニット2と、2本のブレースボルト92のうちの他方を保持する第二保持ユニット4とを備えている。
図2及び図3に示すように、第一保持ユニット2は、第1のブレースボルト92(以下、区別の容易化のために「ブレースボルト92A」と表示)を保持する。本実施形態では、ブレースボルト92Aが「第一棒状体」に相当する。第一保持ユニット2は、ブレースボルト92Aの軸方向L1に沿ってブレースボルト92Aを挟み込んで保持する。本実施形態では、第一保持ユニット2は、互いに別異の2つの部材である第一ベース板部20と第一保持板部30とを含むユニットとして構成されている。第一保持ユニット2は、第一ベース板部20と第一保持板部30とでブレースボルト92Aを挟み込んで狭着保持する。第一ベース板部20及び第一保持板部30は、鉄やステンレス、炭素鋼等の金属材料を用いて構成されている。また、第一ベース板部20及び第一保持板部30は、例えば金属製の板材の切断・穴あけ・成形等を行う加工と、折り曲げを行う加工とを、1つの金型内で行うプレス加工等によって形成することができる。
図2〜図4に示すように、第一ベース板部20は板状に形成されている。第一ベース板部20は、ブレースボルト92Aの軸方向L1に対して略直交する方向に延びる平板状(平坦な板状)のベース本体部21を有する。第一ベース板部20(ベース本体部21)は、全体が平坦に形成されている。ベース本体部21は、当該ベース本体部21を板厚方向に貫通するスリット状の係止孔22を有する。本実施形態では、係止孔22が第一保持ユニット2の「被係止部」に相当する。係止孔22は、第一ベース板部20の板幅方向(第一ベース板部20の延在方向に直交する方向であり、本例ではブレースボルト92Aの軸方向L1に一致する)に沿って形成されている。この係止孔22には、第一保持板部30の係止片部37が係止される。また、ベース本体部21は、当該ベース本体部21を板厚方向に貫通する丸穴状(真円状)の挿通孔23を有する。挿通孔23は、ベース本体部21の板幅方向の中央部に形成されている。この挿通孔23には、締結ユニット6を構成する締結ボルト61が挿通される。係止孔22と挿通孔23とは、第一ベース板部20の延在方向の異なる位置に、少なくともブレースボルト92Aの直径分よりも大きい間隔を隔てて設けられている。また、係止孔22と挿通孔23とは、第一保持ユニット2によって保持されるブレースボルト92Aの配設位置に対して、両側に分かれて設けられている。
第一保持板部30は板状に形成されている。第一保持板部30は、第一ベース板部20に沿って延びる変形帯板状に形成されている。第一保持板部30は、平板状(平坦な板状)に形成された保持本体部31と、この保持本体部31の端部に位置する包囲部34と、この包囲部34における保持本体部31とは反対側の端部に位置する係止片部37とを有する。第一保持板部30を構成する保持本体部31と包囲部34と係止片部37とは、連続して形成されており、言い換えれば、継ぎ目なく一体的に形成されている。
保持本体部31は、当該保持本体部31を板厚方向に貫通する丸穴状(真円状)の挿通孔32を有する。挿通孔32は、保持本体部31の板幅方向(第一保持板部30の延在方向に直交する方向)の中央部に形成されている。保持本体部31は、その挿通孔32がベース本体部21の挿通孔23と重なる状態で、ベース本体部21に沿って配置される。保持本体部31とベース本体部21とは、全面的に接する状態で配置されている。
包囲部34は、少なくとも部分的にブレースボルト92Aの外周に沿って当該ブレースボルト92Aを包囲する。包囲部34は、ブレースボルト92Aの軸方向L1に延びつつブレースボルト92Aの周方向の一部(本例では、中心角がおよそ240°の範囲)に沿う、湾曲板状に形成されている。包囲部34は、断面略U字状を呈するように湾曲形成されている。「略U字状」とは、その向きを問わず、U字形状、又は、多少の歪み又は異形部分等があったとしても概略的にはU字とみなすことができる形状を意味する(本明細書において、「略」を用いて表現する他の形状・状態等に関しても同様である)。包囲部34の内面には、位置規制部35が設けられている。位置規制部35は、ブレースボルト92Aの外周面に形成された雄ネジに対して係合可能な、例えば雌ネジや内向き突起等で構成することができる。
係止片部37は、第一ベース板部20(ベース本体部21)の係止孔22に係止可能な板片状に形成されている。係止片部37は、保持本体部31及び包囲部34、並びに係止孔22よりも板幅方向の長さが短く形成されている。また、係止片部37は、断面クランク状を呈するように2箇所で屈曲された屈曲片として構成されている。係止片部37は、係止孔22に挿通されて、その先端部がベース本体部21の裏面(保持本体部31及び包囲部34とは反対側の面)に係止される。本実施形態では、係止片部37が第一保持ユニット2の「係止部」に相当する。また、係止孔22に係止片部37が係止された状態で、互いに重なる挿通孔32とベース本体部21の挿通孔23との両方に、締結ユニット6を構成する締結ボルト61が挿通される。本実施形態では、挿通孔23と挿通孔32とにより、第一保持ユニット2の「挿通部29」が構成されている。なお、挿通孔23及び挿通孔32の具体的形状は、適宜設定されて良い。
図2及び図3に示すように、第二保持ユニット4は、ブレースボルト92Aに対して交差姿勢で配置される第2のブレースボルト92(以下、区別の容易化のために「ブレースボルト92B」と表示)を保持する。本実施形態では、ブレースボルト92Bが「第二棒状体」に相当する。第二保持ユニット4は、ブレースボルト92Bの軸方向L2に沿ってブレースボルト92Bを挟み込んで保持する。本実施形態では、第二保持ユニット4は、互いに別異の2つの部材である第二ベース板部40と第二保持板部50とを含むユニットとして構成されている。第二保持ユニット4は、第二ベース板部40と第二保持板部50とでブレースボルト92Bを挟み込んで狭着保持する。第二ベース板部40及び第二保持板部50は、鉄やステンレス、炭素鋼等の金属材料を用いて構成されており、例えばプレス加工等によって形成することができる。
図2〜図5に示すように、第二ベース板部40は板状に形成されている。第二ベース板部40は、ブレースボルト92Bの軸方向L2に対して略直交する方向に延びる屈曲帯板状に形成されている。第二ベース板部40は、微小な段差部を有して断面クランク状を呈するように屈曲形成されている。第二ベース板部40は、基部41Aと、この基部41Aに対して交差(本例では直交)して延びる交差延在部41Bと、この交差延在部41Bに対して交差(本例では直交)するとともに基部41Aに対して平行に延びる平行延在部41Cとを有する。基部41A及び平行延在部41Cは、いずれも平板状(平坦な板状)に形成されている。基部41Aは、第一保持ユニット2を構成する第一ベース板部20のベース本体部21と同一平面状に配置されている。
交差延在部41Bの延在長さは、基部41A及び平行延在部41Cの延在長さに比べて小さく(ごく僅かであり)、交差延在部41Bは、基部41Aに対して平行延在部41Cをオフセットさせる段差部として機能する。より具体的には、本実施形態では、交差延在部41Bの延在長さは、第一保持ユニット2を構成する第一ベース板部20のベース本体部21の板厚と、第一保持板部30の保持本体部31の板厚との和に等しいか、それよりも僅かに大きく設定されている。これにより、第二ベース板部40は、平坦な基部41Aに対して第一ベース板部20(ベース本体部21)及び第一保持板部30(保持本体部31)の合計板厚分のオフセット段差を有する断面クランク状に形成されている。こうして、平行延在部41Cは、基部41Aに対して同一平面状に配置されるベース本体部21との間に保持本体部31を挟み込むように配置される。
基部41Aは、当該基部41Aを板厚方向に貫通するスリット状の係止孔42を有する。本実施形態では、係止孔42が第二保持ユニット4の「被係止部」に相当する。係止孔42は、第二ベース板部40の板幅方向(第二ベース板部40の延在方向に直交する方向であり、本例ではブレースボルト92Bの軸方向L2に一致する)に沿って形成されている。この係止孔42には、第二保持板部50の係止片部57が係止される。また、平行延在部41Cは、当該平行延在部41Cを板厚方向に貫通する丸穴状(真円状)の挿通孔43を有する。挿通孔43は、平行延在部41Cの板幅方向の中央部に形成されている。この挿通孔43には、締結ユニット6を構成する締結ボルト61が挿通される。平行延在部41Cは、その挿通孔43が保持本体部31の挿通孔32と重なる状態で、保持本体部31に沿って配置される。係止孔42と挿通孔43とは、少なくともブレースボルト92Bの直径分よりも大きい間隔を隔てて設けられている。また、係止孔42と挿通孔43とは、第二保持ユニット4によって保持されるブレースボルト92Bの配設位置に対して、両側に分かれて設けられている。
本実施形態では、第一保持板部30と第二保持板部50とで部品の共通化が図られており、言い換えれば、第二保持板部50は、第一保持ユニット2を構成する第一保持板部30と同一の構成を備えている。以下、第二保持板部50の構成を概略的に説明するが、詳細に関しては第一保持板部30の構成と同様であるものとする。
図2〜図5に示すように、第二保持板部50は、ブレースボルト92Bの軸方向L2に対して略直交する方向に延びる、第二ベース板部40と同程度の長さの変形帯板状に形成されている。第二保持板部50は、一体的に形成された保持本体部51と包囲部54と係止片部57とを有する。保持本体部51は、平板状に形成され、当該保持本体部51を板厚方向に貫通する丸穴状(真円状)の挿通孔52を有する。包囲部54は、少なくとも部分的にブレースボルト92Bの外周に沿って当該ブレースボルト92Bを包囲するように、略U字状に湾曲形成されている。包囲部54の内面には、雌ネジや内向き突起等からなる位置規制部(図示せず)が設けられている。係止片部57は、第二ベース板部40(基部41A)の係止孔42に係止可能な板片状に形成されている。係止片部57は、係止孔42に挿通されて、その先端部が、基部41Aの裏面(保持本体部51及び包囲部54とは反対側の面)に係止される。本実施形態では、係止片部57が第二保持板部50の「係止部」に相当する。また、係止孔42に係止片部57が係止された状態で、互いに重なる挿通孔52と平行延在部41Cの挿通孔43との両方に、締結ユニット6を構成する締結ボルト61が挿通される。本実施形態では、挿通孔43と挿通孔52とにより、第二保持ユニット4の「挿通部49」が構成されている。なお、挿通孔43及び挿通孔52の具体的形状は、適宜設定されて良い。
本実施形態において、保持本体部51は、その挿通孔52が第一ベース板部20のベース本体部21の挿通孔23と重なる状態で、ベース本体部21に沿って配置される。保持本体部51は、ベース本体部21に対して全面的に接する状態で配置されている。これにより、保持本体部51は、平行延在部41Cとの間に、ベース本体部21と保持本体部31とを挟み込むように配置される。また、本実施形態において、包囲部54は、同一平面状に配置されるベース本体部21及び基部41Aに対して、第一保持ユニット2の包囲部34とは反対側に配置されている。第一保持ユニット2の包囲部34と第二保持ユニット4の包囲部54とは、同一平面状に配置されるベース本体部21及び基部41Aに対して、互いに反対方向に向かって膨出するように配置されている。
図3及び図4に示すように、締結ユニット6は、対をなす締結ボルト61と締結ナット62とを有する。締結ボルト61と締結ナット62とは、互いに螺合される。本実施形態では、締結ナット62として、通常の六角ナットを用いている。締結ユニット6は、第一保持ユニット2と第二保持ユニット4とを締結固定する。締結ユニット6は、第一ベース板部20の係止孔22に第一保持板部30の係止片部37が係止され、かつ、第二ベース板部40の係止孔42に第二保持板部50の係止片部57が係止された状態で、第一ベース板部20、第一保持板部30、第二ベース板部40、及び第二保持板部50を一括的に締結固定する。本実施形態では、締結ユニット6は、第一保持ユニット2と第一保持ユニット2とを相対変位可能に連結するための枢支連結部材を兼用している。締結ユニット6は、2本のブレースボルト92A,92Bが設定交差角度をなすように第一保持ユニット2と第二保持ユニット4との相対姿勢が調整された状態で、両保持ユニット2,4を締結固定する。なお、設定交差角度の大きさは適宜設定されて良い。
図3に示すように、締結ユニット6による締結固定部位において、第一ベース板部20のベース本体部21、第一保持板部30の保持本体部31、第二ベース板部40の平行延在部41C、及び第二保持板部50の保持本体部51が積層されている。これらは、「保持本体部51−ベース本体部21−保持本体部31−平行延在部41C」の順に配置されている。つまり、第一保持ユニット2を構成するベース本体部21及び保持本体部31を、第二保持ユニット4がその保持本体部51と平行延在部41Cとで外側から挟み込んでいる。そして、第一保持ユニット2を挟み込んでいる第二保持ユニット4を、締結ユニット6がその締結ボルト61と締結ナット62とでさらに外側から挟み込んで締結固定している。
締結ユニット6が第一保持ユニット2と第二保持ユニット4とを締結固定した状態では、締結ボルト61の頭部が第二ベース板部40の平行延在部41Cに圧接され、締結ナット62が第二保持板部50の保持本体部51に圧接される。つまり、締結ユニット6を構成する締結ボルト61及び締結ナット62が、いずれも第二保持ユニット4に圧接される。このため、例えば大きな振動が作用して2本のブレースボルト92A,92Bの交差角度が拡大及び縮小し、それに伴って第一保持ユニット2と第二保持ユニット4とが揺れ動いたとしても、締結ボルト61と締結ナット62との間に緩みが生じるのを防止できる。
詳述すると、締結ボルト61と締結ナット62とが同一部材である第二保持ユニット4に圧接されているので、仮に両保持ユニット2,4が揺れ動いたとしても、締結ボルト61と締結ナット62は、締まり方向にも緩み方向にも相対回転することがない。締結ボルト61と締結ナット62とが特定の相対位置関係を維持するので、締結ユニット6によって第一保持ユニット2と第二保持ユニット4とが強固に締結固定された状態を定常的に維持することができる。このように、第一保持ユニット2及び第二保持ユニット4に締結ボルト61と締結ナット62との緩みを防止する緩み防止構造Sが組み込まれているので、互いに交差する2本のブレースボルト92A,92Bどうしを強固かつ確実に連結することができる。
しかも、その緩み防止構造Sが、締結ユニット6による締結固定部位において第一保持ユニット2を第二保持ユニット4が外側から挟み込んでなる挟持連結構造で構成されるので、機械的要素の追加を伴うことなく低コストに上記の効果を得ることができる。また、そのような挟持連結構造を実現するのに、本実施形態では、第一ベース板部20(全体が平坦に形成される)と対応関係にある第二ベース板部40を、交差延在部41Bによって断面クランク状に形成しているだけである。本実施形態では、このような第二ベース板部40の形状の簡単な改変によって、緩み防止構造Sが組み込まれている。よって、対応関係にある第一保持板部30と第二保持板部50とが同一構造の部品で構成されて部品の共通化が図られていることとも合わせて、これらの点からも低コスト化を図りつつ上記の効果を得ることができる。
また、上述したように、例えば大きな振動が作用した場合等にも、緩み防止構造Sによって締結ボルト61と締結ナット62とが強固に締結固定された状態が維持されるので、締結ナット62として通常の六角ナットを問題なく用いることができる。このような汎用品の利用が可能である点も、低コスト化に寄与している。
また、本実施形態では、第一保持ユニット2が第一ベース板部20と第一保持板部30とでブレースボルト92Aを挟み込んで狭着保持するので、その保持操作や位置調整等を容易に行うことができる。第二保持ユニット4に関しても同様である。さらに、第一保持ユニット2における係止孔22と係止片部37との係止部位、及び、第二保持ユニット4における係止孔42と係止片部57との係止部位は、締結ユニット6と協働して対応するブレースボルト92を狭着保持するための1つの支点となる。よって、ブレースボルト92に対する保持操作を、少ない労力で容易に行うことができる。
なお、締結ユニット6の不完全締結状態では、第一ベース板部20、第一保持板部30、第二ベース板部40、及び第二保持板部50が位置拘束されつつ狭着保持力が十分に発揮されない状態となる。この状態で、各ブレースボルト92の軸方向に沿って両保持ユニット2,4を移動させ、その位置決めを容易に行うことができる。また、2本のブレースボルト92どうしの設定交差角度の変更にも対応することができる。2本のブレースボルト92どうしの交差角度調整及び各保持ユニット2,4の位置決めが完了した後は、不完全締結状態にあった締結ユニット6を締め増して完全締結させる。このように単一の締結ユニット6の締結操作を行うだけで、各保持ユニット2,4による対応するブレースボルト92A,92Bの狭着保持と、これら2つのブレースボルト92A,92Bの交差角度の固定とを、一括的に行うことができる。
図1に示すように、本実施形態では、吊りボルト91とこれに交差する2本のブレースボルト92とを連結するために、3本交差用の交差連結具10が用いられている。交差連結具10は、吊りボルト91を保持する第一保持ユニット7と、ブレースボルト92を保持し、かつ、第一保持ユニット7に対して相対変位可能に連結された一対の第二保持ユニット8とを備えている。
図6及び図7に示すように、第一保持ユニット7は、吊りボルト91を保持する。本実施形態では、第一保持ユニット7は、吊りボルト91の軸方向に沿って吊りボルト91を挟み込んで保持する。本実施形態では、第一保持ユニット7は、互いに別異の2つの部材である第一ベース板部71と第一保持板部77とで吊りボルト91を挟み込んで狭着保持する。一対の第二保持ユニット8は、ブレースボルト92をそれぞれ保持する。本実施形態では、第二保持ユニット8は、ブレースボルト92の軸方向に沿ってブレースボルト92を挟み込んで保持する。本実施形態では、第二保持ユニット8は、互いに別異の2つの部材である第二ベース板部81と第二保持板部87とでブレースボルト92を挟み込んで狭着保持する。第一ベース板部71、第一保持板部77、第二ベース板部81、及び第二保持板部87は、鉄やステンレス、炭素鋼等の金属材料を用いて構成されており、例えばプレス加工等によって形成することができる。
第一ベース板部71は、吊りボルト91の軸方向に対して略直交する方向に延びる帯板状に形成されている。第一ベース板部71は、当該第一ベース板部71の延在方向の中央部に位置するベース本体部72と、このベース本体部72の両側に位置する一対の取付基部74とを有する。これらは、一体的に形成されている。ベース本体部72及び取付基部74は、それぞれ平板状(平坦な板状)に形成されている。一対の取付基部74のそれぞれは、ベース本体部72に対して鈍角状に交差するように配置されている。ベース本体部72には、当該ベース本体部72を板厚方向に貫通するスリット状の係止孔73が形成されている。この係止孔73に第一保持板部77の係止片部が係止された状態で、第一ベース板部71と第一保持板部77とが締結固定されている。
本実施形態では、交差連結具10を構成する第一保持板部77及び第二保持板部87は、交差連結具1を構成する第一保持板部30及び第二保持板部50と同一の構成を備えている。言い換えれば、第一保持板部30と第二保持板部50と第一保持板部77と第二保持板部87とで部品の共通化が図られている。また、交差連結具10を構成する第二ベース板部81は、交差連結具1を構成する第一ベース板部20と同一の構成を備えている。言い換えれば、第一ベース板部20と第二ベース板部81とで部品の共通化が図られている。よって、第一保持板部77、第二ベース板部81、及び第二保持板部87に関しては、ここでは詳細な説明は省略する。
このような交差連結具10でも、2つの保持ユニット7,8がそれぞれ吊りボルト91及びブレースボルト92を挟み込んで保持するので、その保持のための保持操作が容易である。また、仮保持状態で、各保持ユニット7,8を対応するボルト91,92の軸方向に沿って移動させることができるので、それぞれの位置調整も容易である。よって、吊りボルト91とそれに対して交差する2本のブレースボルト92とを相互に連結固定するための連結操作を容易に行うことができる。
〔その他の実施形態〕
最後に、交差連結具のその他の実施形態について説明する。なお、以下のそれぞれの実施形態で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記の実施形態では、第一保持ユニット2及び第二保持ユニット4が、それぞれ2部材で、対応するブレースボルト92を軸方向に沿って挟み込む構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば図8に示すように、第一保持ユニット7が単一部材からなるループ状板部39で構成されるとともに、第二保持ユニット4が単一部材からなるループ状板部59で構成されても良い。ループ状板部39の両端部は重ね合わせて配置され、第一保持ユニット2はその重複端部39Aにて第二保持ユニット4と連結される。同様に、ループ状板部59の両端部は重ね合わせて配置され、第二保持ユニット4はその重複端部59Aにて第一保持ユニット2と連結される。この場合、締結ユニット6による締結固定部位において、第一保持ユニット2の重複端部39Aを第二保持ユニット4の一対の重複端部59Aが外側から挟み込んで緩み防止構造Sが構成されると好適である。
(2)上記の実施形態では、第一保持ユニット2と第二保持ユニット4とが単一の締結ユニット6によって直接的に締結固定されている構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば図9に示すように、第一保持ユニット2と第二保持ユニット4とが第3の部材(中間連結部材5)を介して連結されても良い。この場合、当該中間連結部材5と各保持ユニット2,4とのそれぞれの連結部位(締結ユニット6による締結固定部位)において、中間連結部材5を各保持ユニット2,4が外側から挟み込んでなる挟持連結構造が構成されると好適である。この場合には、それら2つの挟持連結構造が組み合わさって、緩み防止構造Sが構成される。
(3)上記の実施形態では、締結ユニット6による締結固定部位において第一保持ユニット2を第二保持ユニット4が外側から挟み込んでなる挟持連結構造で緩み防止構造Sが構成される例について説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。構造的に締結ボルト61と締結ナット62との緩みを防止することができれば、緩み防止構造Sの具体的構造は適宜設計できる。
(4)上記の実施形態では、第一保持ユニット2の第一ベース板部20が係止孔22を有するとともに、第一保持板部30が係止孔22に係止される係止片部37を有する構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば第一保持板部30が係止孔を有するとともに、第一ベース板部20がその係止孔に係止される係止片部を有するように構成されても良い。第二保持ユニット4に関しても同様であり、第二保持板部50が係止孔を有するとともに、第二ベース板部40がその係止孔に係止される係止片部を有するように構成されても良い。これら以外にも、互いに係止される「係止部」及び「被係止部」の具体的構造は、適宜設計されて良い。
(5)上記の実施形態では、互いに交差する2本のブレースボルト92を連結するのに2本交差用の交差連結具1を用い、吊りボルト91とこれに交差する2本のブレースボルト92とを連結するのに3本交差用の交差連結具10を用いる構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、吊りボルト91とこれに交差する2本のブレースボルト92とを連結するのに、2本交差用の交差連結具1を2つ組み合わせて用いても良い。この場合、吊りボルト91及びブレースボルト92の一方が「第一棒状体」に相当し、他方が「第二棒状体」に相当する。
(6)上記の実施形態では、2本交差用の交差連結具1にのみ緩み防止構造Sが組み込まれ、3本交差用の交差連結具10には組み込まれていない構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば図10に示すように、3本交差用の交差連結具10にも緩み防止構造Sが組み込まれても良い。この場合、例えば第二保持ユニット8が単一部材からなるループ状板部89で構成され、締結ユニット6による締結固定部位において、第一保持ユニット7の取付基部74を第二保持ユニット8の一対の重複端部89Aが外側から挟み込んで緩み防止構造Sが構成されても良い。
(7)上記の実施形態では、棒状体(第一棒状体及び第二棒状体)として吊りボルト91やブレースボルト92を用いる構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、軸方向に沿って離散的に形成された多数の係止突起(全周に亘ってでも良いし、周方向の一部であっても良い)を有するものを、棒状体として用いても良い。
(8)その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で例示であって、本発明の範囲はそれらによって限定されることはないと理解されるべきである。当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜改変が可能であることを容易に理解できるであろう。従って、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で改変された別の実施形態も、当然、本発明の範囲に含まれる。
本発明は、例えば互いに交差する2本の棒状体どうしを連結する交差連結具に利用することができる。
1 交差連結具
2 第一保持ユニット
4 第二保持ユニット
6 締結ユニット
20 第一ベース板部
22 係止孔(被係止部)
29 第一挿通部
30 第一保持板部
34 包囲部
37 係止片部(係止部)
40 第二ベース板部
41A 基部
41B 交差延在部
41C 平行延在部
42 係止孔(被係止部)
49 第二挿通部
50 第二保持板部
54 包囲部
57 係止片部(係止部)
61 締結ボルト
62 締結ナット
92 ブレースボルト(棒状体)
92A 第一ブレースボルト(第一棒状体)
92B 第二ブレースボルト(第二棒状体)
L1 第一ブレースボルトの軸方向
L2 第二ブレースボルトの軸方向
S 緩み防止構造

Claims (4)

  1. 互いに交差する2本の棒状体どうしを連結する交差連結具であって、
    第一棒状体を保持する第一保持ユニットと、
    前記第一棒状体に対して交差姿勢で配置される第二棒状体を保持する第二保持ユニットと、
    対をなす締結ボルトと締結ナットとを有し、前記第一棒状体と前記第二棒状体とが設定交差角度をなすように前記第一保持ユニットと前記第二保持ユニットとを締結固定する締結ユニットと、を備え、
    前記第一保持ユニット及び前記第二保持ユニットに、前記締結ボルトと前記締結ナットとの緩みを防止する緩み防止構造が組み込まれている交差連結具。
  2. 前記緩み防止構造が、前記締結ユニットによる締結固定部位において前記第一保持ユニットを前記第二保持ユニットが外側から挟み込んでなる挟持連結構造で構成される請求項1に記載の交差連結具。
  3. 前記第一保持ユニット及び前記第二保持ユニットが、
    被係止部を有する板状に形成されたベース板部と、
    係止部を有するとともに少なくとも部分的に前記第一棒状体の外周に沿って当該第一棒状体を包囲する包囲部を有する保持板部と、
    前記被係止部に前記係止部が係止された状態で前記締結ボルトが挿通される挿通部と、
    をそれぞれ有し、
    前記第二保持ユニットのベース板部は、平坦な基部に対して前記第一保持ユニットのベース板部及び保持板部の合計板厚分のオフセット段差を有するクランク状に形成されている請求項2に記載の交差連結具。
  4. 前記第一保持ユニットのベース板部と前記第二保持ユニットのベース板部における前記基部とが同一平面状に配置され、
    当該同一平面に対して、前記第一保持ユニットの包囲部と前記第二保持ユニットの包囲部とが反対側に配置されている請求項3に記載の交差連結具。
JP2014265687A 2014-12-26 2014-12-26 交差連結具 Active JP6470564B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014265687A JP6470564B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 交差連結具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014265687A JP6470564B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 交差連結具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016125566A true JP2016125566A (ja) 2016-07-11
JP6470564B2 JP6470564B2 (ja) 2019-02-13

Family

ID=56359085

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014265687A Active JP6470564B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 交差連結具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6470564B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019044861A (ja) * 2017-09-01 2019-03-22 因幡電機産業株式会社 ボルト連結具
JP2019143671A (ja) * 2018-02-19 2019-08-29 株式会社国元商会 吊下げ用螺軸の揺れ止め金具
JP2019210981A (ja) * 2018-06-01 2019-12-12 株式会社昭和コーポレーション 交差部支持金具
JP6949259B1 (ja) * 2021-02-10 2021-10-13 株式会社昭和コーポレーション 仮止構造およびそれを備えた長尺体取付具並びに長尺体支持具
JP7474471B2 (ja) 2020-03-13 2024-04-25 合同会社ブレスト工業研究所 棒状材用支持具

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57205407U (ja) * 1981-06-25 1982-12-27
JPS59122052U (ja) * 1983-02-07 1984-08-17 本岡 定夫 ビニ−ルハウスの筋交いパイプ固定具
JPS6191611U (ja) * 1984-11-22 1986-06-13
JP2002051646A (ja) * 2000-08-07 2002-02-19 Sadao Motooka ビニールハウスに於けるパイプ連結具の連結部の構造
JP2012087860A (ja) * 2010-10-19 2012-05-10 Showa Corporation 振れ止め用金具

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57205407U (ja) * 1981-06-25 1982-12-27
JPS59122052U (ja) * 1983-02-07 1984-08-17 本岡 定夫 ビニ−ルハウスの筋交いパイプ固定具
JPS6191611U (ja) * 1984-11-22 1986-06-13
JP2002051646A (ja) * 2000-08-07 2002-02-19 Sadao Motooka ビニールハウスに於けるパイプ連結具の連結部の構造
JP2012087860A (ja) * 2010-10-19 2012-05-10 Showa Corporation 振れ止め用金具

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019044861A (ja) * 2017-09-01 2019-03-22 因幡電機産業株式会社 ボルト連結具
JP7018275B2 (ja) 2017-09-01 2022-02-10 因幡電機産業株式会社 ボルト連結具
JP2019143671A (ja) * 2018-02-19 2019-08-29 株式会社国元商会 吊下げ用螺軸の揺れ止め金具
JP2019210981A (ja) * 2018-06-01 2019-12-12 株式会社昭和コーポレーション 交差部支持金具
JP7051589B2 (ja) 2018-06-01 2022-04-11 株式会社昭和コーポレーション 交差部支持金具
JP7474471B2 (ja) 2020-03-13 2024-04-25 合同会社ブレスト工業研究所 棒状材用支持具
JP6949259B1 (ja) * 2021-02-10 2021-10-13 株式会社昭和コーポレーション 仮止構造およびそれを備えた長尺体取付具並びに長尺体支持具
JP2022122795A (ja) * 2021-02-10 2022-08-23 株式会社昭和コーポレーション 仮止構造およびそれを備えた長尺体取付具並びに長尺体支持具

Also Published As

Publication number Publication date
JP6470564B2 (ja) 2019-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6470564B2 (ja) 交差連結具
JP2011140749A (ja) 天井ブレース取付金具
JP6602499B2 (ja) 交差連結具
JP6284668B1 (ja) ボルト連結具
JP5508489B2 (ja) 吊りボルト用振れ止め金具
JP5701426B1 (ja) 吊りボルト用振れ止め金具
JP6026497B2 (ja) 交差連結具
JP3202842U (ja) 振れ止め金具
JP6069453B1 (ja) 吊りボルト用振れ止め金具
JP2017062038A (ja) 交差連結具
JP6247415B1 (ja) ボルト連結具
JP5643595B2 (ja) 振れ止め用金具
JP6506801B2 (ja) 交差連結具
JP6313737B2 (ja) ブレース連結金具
JP6284373B2 (ja) 脱落抑止具
JP2011163544A (ja) 交差金具
JP2017193902A (ja) Tバー用ハンガー
JP6011834B1 (ja) 振れ止め用金具
JP2019044861A (ja) ボルト連結具
JP6141502B2 (ja) 交差連結具
JP2018179280A (ja) ボルト連結具
JP6697893B2 (ja) 交差連結具
JP2016136041A (ja) 交差連結具
JP2014134011A (ja) ブレース固定金具
JP2021050484A (ja) ブレース連結金具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180920

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6470564

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250