JP2016125540A - 空気ばね - Google Patents
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Abstract
【解決手段】筒状ゴム膜1と、大径板状部材2と、ピストン3とを有し、他端部側が折り返されて成る裏返し筒部分1Cを転動案内可能な周面3cをピストン3に持つ空気ばねにおいて、ピストン3に設けられる弾性ストッパ14は、ピストン3に固定される支持部9に一つのボルト15で取付けられるベース板16と、ベース板16に一体化される弾性部17とを有してなり、ベース板16に一体形成される凸部tと、支持部9に形成される凹部uとの嵌合により、一つのボルト15に起因する支持部9とベース板16との相対回動移動を阻止する回り止め機構rが構成されている。
【選択図】図1
Description
つまり、大荷重などによりアッパープレート2が過剰に下降すると弾性ストッパ6が当接し、空気ばねAと弾性ストッパ6との双方で懸架する状態になるように構成されている。
また、弾性ストッパが軸心方向視において点対称でない形状の場合には、回動移動することによって所期する位置や姿勢で組付けられない不都合を招きやすい。
従って、弾性ストッパを一つの取付手段により取付ける構成は、組付け姓のよさやコストメリットが得られる反面、組付け時の回動移動が生じないようにする点で、さらなる改善の余地が残されているものであった。
前記ピストン3と前記大径板状部材2とのいずれか一方に、前記ピストン3と前記大径板状部材2との前記軸心P方向の間隔が所定量縮まるに伴っていずれか他方に当接する弾性ストッパ14を設け、
前記弾性ストッパ14は、前記一方に固定される支持部9に一つの取付手段15により取付けられるベース板16と、このベース板16に一体化される弾性部17とを有してなり、
前記支持部9と前記ベース板16とのいずれか一方に一体形成される凸部tと、いずれか他方に形成される凹部uとの嵌合により、前記一つの取付手段15に起因する前記支持部9と前記ベース板16との相対回動移動を阻止する回り止め機構rが構成されていることを特徴とする。
前記支持部9は前記ピストン3に固定されており、前記一つの取付手段15は前記軸心Pに沿う方向に設けられる螺子により構成されていることを特徴とするものである。
前記支持部9に前記凹部uが形成され、前記ベース板16に前記凸部tが形成されていることを特徴とするものである。
前記ベース板16における前記凸部tの裏側は前記弾性部17で覆われていることを特徴とするものである。
故に、弾性ストッパを組付けるべく、取付ボルトを締め付け方向に回し操作しても、ベース板と支持部とは軸心周りに回動移動できないから、締付けトルクに伴う連れ回り現象や、走行振動や取付ボルトの緩みに伴う相対回動移動など、一つの取付手段に起因する支持部とベース板との相対回動移動が生じないようになる。
この場合、請求項2のように、弾性ストッパを、一つの螺子によりピストン側の部材である支持部に取付ければ、弾性ストッパの支持部への組付け作業が行い易くて好都合である。
台座部3Bは、大径のフランジ部3e、周側壁3f、底壁3gとを有する深皿状の部材に形成されている。
底壁3gの下面側には、円筒状の下パイプ材5を介して中心孔6a付きの底板6が溶接などにより一体化されている。底板6は、複数のボルト7が固定されており、それらボルト7により、例えば、図6に示すように、脚部材13に螺着により固定される。
弾性部17は軸心P方向視で円形ドーナツ状を呈しており、軸心P方向視で円形のベース板16に加硫接着などにより一体化されている。
「取付ボルト15に起因する…相対回動移動」とは、締付け方向への回し操作による締付けトルクに伴う連れ回り現象や、走行振動による軸心P回りの相対回動移動又はそのおそれ、或いは取付ボルト15の緩みに伴う相対回動移動などが考えられる。
また走行振動に取付ボルト15の緩みにより、ベース板16と取付板9とが相対回動移動するおそれもない。
この弾性ストッパ14が、一つの取付ボルト15で取付けられているにも拘わらずに回動移動しない、という作用効果は、弾性ストッパ14の平面視形状が対称形状ではなく、方向性がある場合(後述、図4,5参照)に、より一層の利点となって現れる。
この別構造の弾性ストッパ14は、図1,2に示す弾性部17の一部、即ち、図4,5において紙面右側部分をカットして、平面視でC字形状を呈するゴム塊としたものである。また、回り止め機構rは、図4に示すように、図1に示すものからは軸心P周りに90度移動した箇所に構成されている。その構造自体については図1に示すものと同じであり、窪み箇所16aに弾性部17のゴムが入り込む構造も同じである。
図1の空気ばねAは、裏返し筒部分1Cが主周面3cに位置している状態を示しており、アッパープレート2の軸心Yとピストン3の軸心(下部構造体aの軸心)Pとが一直線上にあって一致している状態を示している。
図3は、別構造の弾性ストッパ14を有する別実施形態の空気ばねAを描いて検討されたものであり、車体10のセンターラインZ上に設定されるローリング軸心Xに関するローリングに伴う空気ばねAの変化を、位置固定されたアッパープレート2に対するピストン3の動きとして描いてある。
ダイヤフラム1及びピストン3として下側の実線が標準状態(自由状態)であり、一点上側の実線がクッション状態(車体が沈み込む状態)、そして仮想線がリバウンド状態(車体が浮き上がる状態)をそれぞれ示している。
回り止め機構rは、図7に示すように、ベース板16に上から下に貫通固定される頭付ピン20と、取付板9に形成された孔18との嵌合でなる構成のものも考えられる。この構造では、弾性部17に覆われているとは言え、気密性の点から頭付ピン20をベース板16に隙間無く一体化する必要がある。また、頭付ピン20はベース板16とは別部材であるから、その分部品点数は増加する。
なお、図7に示す空気ばねAは、上パイプ材8の長さと回り止め機構rが異なる以外は、図1に示す空気ばねAと同じに付き、回り止め機構r以外の部分の符記並びに説明は基本的に割愛するものとする。
また、回り止め機構rは、ベース板16に凹部uを、取付板9に凸部tを設けて互いに嵌合させる構成のものでも良い。凹部uは、孔のほか、貫通しない穴や文字通りに凹んだ箇所でも良いし、周方向の両側が土手盛りされる構成による凹部でも良い。
1C 裏返し筒部分
2 大径板状部材
3 ピストン
3c 周面
9 支持部
14 弾性ストッパ
15 一つの取付手段
16 ベース板
17 弾性部
P 軸心
r 回り止め機構
t 凸部
u 凹部
Claims (4)
- 筒状ゴム膜と、これの軸心方向の一端部に気密接合される大径板状部材と、前記筒状ゴム膜の軸心方向の他端部に気密接合されるピストンとを有し、前記筒状ゴム膜の弾性変形に伴って前記他端部側が折り返されて成る裏返し筒部分を転動案内可能な周面が前記ピストンに形成されている空気ばねであって、
前記ピストンと前記大径板状部材とのいずれか一方に、前記ピストンと前記大径板状部材との前記軸心方向の間隔が所定量縮まるに伴っていずれか他方に当接する弾性ストッパを設け、
前記弾性ストッパは、前記一方に固定される支持部に一つの取付手段により取付けられるベース板と、このベース板に一体化される弾性部とを有してなり、
前記支持部と前記ベース板とのいずれか一方に一体形成される凸部と、いずれか他方に形成される凹部との嵌合により、前記一つの取付手段に起因する前記支持部と前記ベース板との相対回動移動を阻止する回り止め機構が構成されている空気ばね。 - 前記支持部は前記ピストンに固定されており、前記取付手段は前記軸心に沿う方向に設けられる螺子により構成されている請求項1に記載の空気ばね。
- 前記支持部に前記凹部が形成され、前記ベース板に前記凸部が形成されている請求項1又は2に記載の空気ばね。
- 前記ベース部における前記凸部の裏側は前記弾性部で覆われている請求項1〜3の何れか一項に記載の空気ばね。
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DE102022002550A1 (de) | 2022-07-12 | 2024-01-18 | Günther Zimmer | Feder-Dämpfer-System mit Endlagananschlag und Zweiradfahrzeug mit Feder-Dämpfer-System |
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