JP2019049278A - 空気ばね - Google Patents

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Abstract

【課題】組み立てが容易で、かつ耐久性に優れた空気ばねを提供することを目的とする。【解決手段】車体に取付けられるアッパープレート2と、車軸に取付けられる筒状のピストン3と、アッパープレート2及びピストン3の間に介装される筒状の可撓部材4と、弾性ストッパ5と、弾性ストッパ5を支持する支持部材6とを備えた空気ばねであって、支持部材6は、その下端がピストン3の底部において固定され、その上端部がピストン3の上部開口11から突出するように形成され、支持部材6の上端部は、上部開口11の径よりも小径に形成されており、弾性ストッパ5は、剛性を有する補強板19に載置され、弾性ストッパ5及び補強板19はともに、平面視で一部がピストン3の上部開口縁に重なるように、可撓部材4の軸心Pから偏心した位置で支持部材6に取付けられたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、トラック・バス等の自動車や鉄道車両に用いられる空気ばねに関するものであり、特に低床式車輌に好適に用いられる空気ばねに関するものである。
この種の空気ばねとしては、特許文献1の図1、2に示すように、縦向きの軸心Pを有するダイヤフラム(筒状の可撓部材)1と、これの上端に気密接合されるアッパープレート2と、ダイヤフラム1の下端に気密接合されるピストン3とを備え、ピストン3とアッパープレート2との相対変位を制限する(ダイヤフラム1の変形を制限する)弾性ストッパ14が、ピストン3から上方に突出した状態に設けられたものが知られている。
上記空気ばねは、ダイヤフラム内の空間が空気室として弾性作用を発揮するとともに、弾性ストッパにより、路面の凹凸等によって空気ばねに過大な荷重がかかって底付きしてもストッパが有する弾性により、車体に伝わる衝撃を緩和することが可能となる。ところで、近年、バス等においては、乗降の利便性から低床式車両が増加しつつある。このような低床式車両のサスペンションに上記構成の空気ばねを使用した場合、特許文献1の図6に示すように、空気ばねから離れた低位置のローリング軸心Xを中心に車体10が左右にローリングする。
すなわち、アッパープレート2と、ピストン3とは、上下方向に相対的に変位するだけでなく、左右方向にも相対的に変位することになるため、車両が走行する路面状況等によっては弾性ストッパがダイヤフラムの内壁(車体中心側に位置するダイヤフラムの内壁)もしくはダイヤフラムとアッパープレートとの接合箇所に干渉(接触)し、空気ばねの耐久性に影響を及ぼすおそれがあった。
上記問題を解決するため、特許文献2の図1に示すように、弾性ストッパをダイヤフラムの軸心から偏心させた位置(車体幅方向外側に偏心させた位置)に取り付けた空気ばねが知られており、このような構成を採用することでダイヤフラムへの弾性ストッパの干渉を抑制し、耐久性を向上させることが可能となる。
特開2016−125540号公報 特開2016−125541号公報
しかしながら、特許文献2記載の空気ばねにおいては、弾性ストッパを支持する支持部材として、ダイヤフラムの下端に嵌合可能な台座部の上下に上パイプ材と下パイプ材をそれぞれ溶接し、上パイプ材の上端に支持板を溶接し、下パイプ材の下端に底板を溶接して一体化した部材を用いていた。
上述のごとく、特許文献2記載の空気ばねにおいては、支持部材は構造が複雑である上に、空気ばねを組み立てる際には、支持部材の台座部にダイヤフラムの下端を嵌合させた後、ダイヤフラムを挟むように台座部にピストンを嵌合し、最終的に空気ばねを車軸(アクスル)側の所定位置に配置し、底板のボルトを締結することで、台座部とピストンの間にダイヤフラムを気密挟持することが可能となる。このように、特許文献2記載の空気ばねは、構造が複雑で、かつ組み立て作業が煩雑となっていた。
そこで、本発明においては、上記問題に鑑み、組み立てが容易で、かつ耐久性に優れた空気ばねを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様としての空気ばねは、車体に取付けられるアッパープレートと、車軸に取付けられる筒状のピストンと、前記アッパープレート及びピストンの間に介装される筒状の可撓部材と、弾性ストッパと、前記弾性ストッパを支持する支持部材とを備えた空気ばねであって、前記支持部材は、その下端が前記ピストンの底部において固定され、その上端部がピストンの上部開口から突出するように形成され、前記支持部材の上端部は、前記上部開口径よりも小径に形成されており、前記弾性ストッパは、剛性を有する補強板に載置され、前記弾性ストッパ及び補強板はともに、平面視で一部が前記ピストンの上部開口縁に重なるように、前記筒状の可撓部材の軸心から偏心した位置で前記支持部材に取付けられたことを特徴とする。
支持部材は、パイプ材と、前記パイプ材の上端に固定される、弾性ストッパ取付用の台座とを備え、パイプ材に内外を連通する開口部が形成された構成としてもよい。また、ピストンの底部がベース板により閉塞され、前記ベース板上に前記支持部材の下端が固定された構成としてもよい。
上記空気ばねは、支持部材を前記ベース板に溶接して得られた支持部材付きベース板を、支持部材側から前記ピストンの下部開口に挿入し、支持部材の上端部をピストンの上部開口から突出させた状態で、ベース板をピストン底部の内壁に全周溶接して支持部材とピストンとが一体化したピストンユニットを形成し、前記可撓部材の下端部を前記ピストンユニットのピストン上端部に止着した後、前記弾性ストッパを補強板に載置した状態で、両者をともにピストンの軸心から偏心した位置で支持部材に取付ける方法で製造することができる。
上記本発明の一態様に係る空気ばねによれば、支持部材は従来のように中間に台座部を設ける必要がなく、構造が簡易であり、かつ、支持部材の上端部をピストンの上部開口径よりも小径に形成しているため、支持部材の上端部をピストンの上部開口から突出させることが可能となる。したがって、弾性ストッパをピストンから突出した支持部材の上端に取り付けるだけで弾性ストッパを所定の位置にセットすることができ、容易に組立て可能な空気ばねを得ることができる。
なお、弾性ストッパは、筒状の可撓部材及び支持部材の軸心から偏心した位置に取り付けられるが、支持部材の上端面はピストンの上部開口面積よりも小さく、弾性ストッパは平面視で支持部材からはみ出すため、剛性を有する補強板によって弾性ストッパを補強することで、弾性ストッパに負荷がかかってもその変形を防止することが可能となる。これにより、耐久性に優れた空気ばねを得ることができる。
本発明の空気ばねの実施形態を示す縦断面図 空気ばねの弾性ストッパの平面図 空気ばねの補強板の平面図 空気ばねの台座の平面図 補強板に載置した弾性ストッパを台座に取り付けた状態を示す平面図 空気ばねを搭載した低床バスの要部を示す模式図 アッパープレートと、ピストンユニットとの相対的変位の軌道を示す図
以下、本発明の実施形態について図面を基に説明する。図1〜5は、低床バスに用いられる本発明の空気ばねの実施形態を示す図であり、図1は空気ばねの縦断面図を、図2は空気ばねに用いられる弾性ストッパの平面図を、図3は空気ばねに用いられる補強板の平面図を、図4は空気ばねに用いられる台座の平面図を、図5は補強板に載置した弾性ストッパを台座に取り付けた状態を示す平面図を、それぞれ示す。
図1に示すように、本実施形態の空気ばね1は、アッパープレート2と、筒状のピストン3と、アッパープレート2及びピストン3の間に介装される筒状の可撓部材4と、弾性ストッパ5と、弾性ストッパ5を支持する支持部材6とを備えている。可撓部材4としては、ダイヤフラムやベローズが用いられる。空気ばね1を車輌に搭載して可撓部材4内を通常使用時の空気圧に加圧した静止状態においては、空気ばねの軸心は、アッパープレート2、ピストン3、可撓部材4及び支持部材6の軸心と一致するため、以下、この状態での上記部材の軸心の符号はPに統一して表記する。
図示のごとく、弾性ストッパ5は、空気ばね1(支持部材6)の軸心Pから距離Lだけ偏心して支持部材6に取付けられる。偏心する方向は、空気ばね1をバスに搭載した状態における車体幅方向Xのうち、幅方向外側X1である。すなわち、ローリング軸心A(図6参照)が存在する幅方向内側X2とは反対方向に弾性ストッパ5を偏心させている。
本実施形態では、可撓部材4として、補強コードが埋設された補強ゴム層を中間層とする筒状積層ゴムから構成された弾性膜であるダイヤフラムが使用されており、可撓部材4の上端部及び下端部にはビードコアに補強ゴム層を巻き付けた肉厚の上ビード部4a及び下ビード部4bが形成されている。
アッパープレート2は、上側プレート7と、下側プレート8とを上下に重ねて一体化することで構成される。具体的に、上側プレート7及び下側プレート8は略円盤状に形成されており、下側プレート8は上側プレート7よりもやや小径とされる。アッパープレート2には、上側プレート7及び下側プレート8を貫通する貫通孔9が形成されており、アッパープレート2を車体側部材に取付ける締結部材としてボルト10が下側プレート8の下側から貫通孔9に挿通された状態で下側プレート8に固定される。
下側プレート8の外周側に、全周にわたって一段低く形成されたフランジ8aが設けられ、このフランジ8aと上側プレート7の外周部とにより可撓部材4の上ビード部4aを挟持するようにしている。上側プレート7及び下側プレート8には、これらを貫通する図示しない連通管が配置され、この連通管により可撓部材4内の空気等の気体を吸排気できるようになっている。
ピストン3は、金属製の円筒体をプレス成形して形成されており、筒状の外周面部3aと、外周面部3aの上端から上方にカーブを描いて内側に折り返す肩部3bと、肩部3bに続いて肩部3bの頂部よりも低い位置に形成される平面部3cと、平面部3cの半径方向内方に平面部3cから上方に突出形成される円筒状の上面部3dとから構成される。平面部3cは、肩部3bの頂部よりも低い位置に形成される。
肩部3bは、ピストン3の全周において断面半円弧状に上方に突出した形状とされており、上面部3dの中心部には上部開口11(直径D1)が形成され、ピストン3の底部には上部開口11より大径の下部開口12が形成される。上面部3dには、環状のロアシート13がボルトによって締結される。ロアシート13の内径は、上部開口11の直径と同じとされる。ロアシート13の外周側に、全周にわたって一段低く形成されたフランジ13aが設けられ、このフランジ13aと平面部3cとにより可撓部材4の下ビード部4bを挟持するようにしている。
支持部材6は、パイプ材14と、パイプ材14の上端に溶接等によって固定される、弾性ストッパ5取付用の台座15とを備え、パイプ材14に内外を連通する開口部14aが形成される。台座15は金属製円板からなり、パイプ材14よりもやや大径に形成され、台座15の直径D2は、D2<D1となるように設定される。パイプ材14の下端には、下部開口12より若干小径で円板状のベース板16が溶接等により固着される。
図1及び図2に示すように、弾性ストッパ5は、円板状の基板17と、基板17上に積層される、円筒状の一部を上下方向に切り欠いた切欠部18aを備えた形状の弾性部18とを備える。切欠部18aは、車体の幅方向内側X2に設けられる。これにより、弾性部18は平面視でD字状ないしC字状に形成される。弾性部18は、ゴム状弾性体で構成されており、基板17と同心状でほぼ同径とされる。基板17の中心にはボルト穴17aが形成される。また、基板17の下面には基板の中心から離れた位置に、下方に突出する第一凸部17bが形成される。
図3に示すように、補強板19は、基板17とほぼ同径の肉厚の金属製円板からなる。補強板19の特性としては、空気ばね1からエアが抜けたとき(デフレート時)に、弾性ストッパ5にかかる車体重量によって弾性ストッパ5が変形しない強度を備える。補強板19の中心にはボルト穴19aが形成される。また、補強板19の上面には基板17に形成された第一凸部を嵌合する第一受部19bが形成される。補強板19の下面には補強板19の中心から離れた位置に、下方に突出する第二凸部19cが形成される。
図4に示すように、台座15には、台座15の軸心(空気ばね1の軸心)Pから車体の幅方向外側X1へ距離Lだけ偏心した位置にねじ穴15aが形成される。また、台座15の上面には、補強板19に形成された第二凸部19cを嵌合する第二受部15bが形成される。上記第一凸部17bと第一受部19b、及び、第二凸部19cと第二受部15bは弾性ストッパ5をボルト締めする際の回り止め機構として機能する。
弾性ストッパ5を支持部材6に取付ける際には、弾性ストッパ5のボルト穴17a、補強板19のボルト穴19a及び台座15のねじ穴15aを同心状に配置し、第一凸部17bと第一受部19b、第二凸部19cと第二受部15bとをそれぞれ嵌合させた後、ボルト20をボルト穴17a及び19aに挿入してねじ穴15aに螺合する。第一受部19b及び第二受部15bは、凹部でもよいし、貫通孔とすることも可能である。
本実施形態では第一受部19b、ボルト穴19a及び第二凸部19cは、平面視で車体幅方向Xと直交する方向に、直線上に並ぶように配置されている。これにより、弾性ストッパ5、補強板19及び台座15をボルト20で締結する際に、弾性ストッパ5と補強板19の供回りを防止しつつ、バランスよく締めこむことが可能となり、弾性ストッパ5のガタツキを抑制することができる。なお、第一受部19b、ボルト穴19a及び第二凸部19cが並ぶ向きは、特に限定されるものではなく、例えば、車体幅方向Xに沿って直線上に並ぶように配置してもよい。
上記構成の空気ばね1を製造方法について説明する。先ず、支持部材6とベース板16とを溶接して一体化した部材を、支持部材6側からピストン3の下部開口12に挿入し、支持部材6の上端部をピストン3の上部開口11から突出させた状態で、ベース板16をピストン3の底部の内壁に全周溶接することで支持部材6とピストン3とが一体化したピストンユニット21を形成する。
上記ピストンユニット21のピストン3の上端部を可撓部材4の下部開口に嵌入し、ロアシート13をボルト締めすることで、ロアシートのフランジ13aとピストンの平面部3cとにより可撓部材の下ビード部4bを気密に挟持することができる。なお、ロアシート13をボルト締めする際、支持部材6の上端部の径は、上部開口11の径よりも小径とされているため、ボルト締め作業の妨げとなることがない。
ピストンユニット21は、可撓部材の下ビード部4bがピストン3に止着された状態で可撓部材4を全体的に押し下げ、可撓部材の上部開口から補強板19に載置した状態の弾性ストッパ5を可撓部材4内にさし入れて台座15に取付け、弾性ストッパ5を台座15上に締結する。その後、可撓部材の上ビード部4aをアッパープレート2で挟持する。これにより空気ばね1を得ることができる。
以上説明したように、本発明によれば、支持部材6は従来のように中間に台座部を設ける必要がなく、構造が簡易であり、かつ、支持部材6の上端部をピストン3の上部開口11の径よりも小径に形成しているため、支持部材6の上端部をピストン3の上部開口11から突出させることが可能となる。したがって、弾性ストッパ5をピストン3から突出した支持部材6の上端に取り付けるだけで弾性ストッパ5を所定の位置にセットすることができ、容易に組立て可能な空気ばねを得ることができる。
弾性ストッパ5は、可撓部材4及び支持部材6の軸心Pから偏心した位置に取り付けられるが、支持部材6の上端面はピストン3の上部開口面積よりも小さく、弾性ストッパ5は平面視で支持部材6からはみ出すことになる。そのため、剛性を有する補強板19によって弾性ストッパ5を補強することで、弾性ストッパ5に負荷がかかってもその変形を防止することが可能となる。これにより、耐久性に優れた空気ばねを得ることができる。
また、一般的に、車両の乗心地性能を高めるためには、空気ばねの上下方向ばね定数を低剛性化することが効果的であるが、このばね定数を低剛性化するには空気ばねの空気室容積を増加させることが必要とされる。
この点について、本実施形態では、ピストン3の上部開口11と、支持部材6との間には十分な隙間が存在する。さらに、支持部材6のパイプ材14には開口部14aが形成されている。これにより、ピストン3の内部空間及びパイプ材14の内部空間を空気室容積として利用することができ、空気ばねのばね特性を幅広い範囲で調整することが可能となる。
図6は、空気ばね1を搭載した低床バスの要部を示す模式図である。図示のごとく、車体23のタイヤハウス部分の下面にはアッパープレート2と車体23とを接続する上部接続部材24が設けられており、車軸25上にはピストン3と車軸25とを接続する下部接続部材26が設けられている。空気ばね1は、上部接続部材24と下部接続部材26の間に介装される。
具体的には、ピストン3に溶接されたベース板16には下向きに突出するボルト27が固着されており、このボルト27を下部部材26に形成された図示しないボルト穴に挿通し、ナットによりピストン3を下部接続部材26に取り付ける。アッパープレート2のボルト10を上部接続部材24に形成された図示しないボルト穴に挿通し、ナットによりアッパープレート2を上部接続部材24に取り付ける。
低床バス等の低床車両(鉄道車両やトラックでもよい)では、図6に示すローリング軸心Aを中心に車体23がローリングする。このときの、空気ばね1のアッパープレート2と、ピストンユニット21との相対的な変位の軌道を図7に示す。図示のごとく、ピストンユニット21はアッパープレート2に近づくに従って、アッパープレート2の軸心Pよりも車体幅方向内側X2の方向に変位する。
しかしながら、本発明では、弾性ストッパ5を支持部材6(空気ばね1)の軸心Pよりも車体の幅方向外側X1に偏心した位置に配置するとともに、弾性部18の車体幅方向内側X2に切欠部18aを設けたため、弾性ストッパ5が車体の幅方向内側X2に位置する可撓部材4の内壁もしくは可撓部材4とアッパープレート2との接合箇所に干渉(接触)するのを抑制することが可能となる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。たとえば、変形例として、本実施形態においては、可撓部材の下ビード部はロアシートとピストンとで気密に挟持するタイプを採用しているが、セルフシールタイプであってもよい。また、可撓部材の上ビード部は、上側プレートと下側プレートとで気密に挟持するタイプを採用しているが、1枚のプレートを用いた加締めタイプであってもよい。
また、本実施形態では、弾性部の形状は、側面視で略矩形形状とされるが、これに限らず、台形形状であってもよいし、山形形状とすることもできる。
本実施形態及び上記変形例に開示されている構成要件は互いに組合せ可能であり、組合せることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 空気ばね
2 アッパープレート
3 ピストン
3a 外周面部
3b 肩部
3c 平面部
3d 上面部
4 可撓部材
4a 上ビード部
4b 下ビード部
5 弾性ストッパ
6 支持部材
7 上側プレート
8 下側プレート
8a フランジ
9 貫通孔
10 ボルト
11 上部開口
12 下部開口
13 ロアシート
13a フランジ
14 パイプ材
14a 開口部
15 台座
16 ベース板
17 基板
17a ボルト穴
17b 第一凸部
18 弾性部
18a 切欠部
19 補強板
19a ボルト穴
19b 第一受部
19c 第二凸部
20 ボルト
21 ピストンユニット
23 車体
24 上部接続部材
25 車軸
26 下部接続部材
27 ボルト
A ローリング軸心

Claims (4)

  1. 車体に取付けられるアッパープレートと、車軸に取付けられる筒状のピストンと、前記アッパープレート及びピストンの間に介装される筒状の可撓部材と、弾性ストッパと、前記弾性ストッパを支持する支持部材とを備えた空気ばねであって、前記支持部材は、その下端が前記ピストンの底部において固定され、その上端部がピストンの上部開口から突出するように形成され、前記支持部材の上端部は、前記上部開口径よりも小径に形成されており、前記弾性ストッパは、剛性を有する補強板に載置され、前記弾性ストッパ及び補強板はともに、平面視で一部が前記ピストンの上部開口縁に重なるように、前記可撓部材の軸心から偏心した位置で前記支持部材に取付けられたことを特徴とする空気ばね。
  2. 前記支持部材は、パイプ材と、前記パイプ材の上端に固定される、弾性ストッパ取付用の台座とを備え、前記パイプ材に内外を連通する開口部が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の空気ばね。
  3. 前記ピストンの底部がベース板により閉塞され、前記ベース板上に前記支持部材の下端が固定されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の空気ばね。
  4. 請求項3に記載の空気ばねの製造方法であって、前記支持部材を前記ベース板に溶接して得られた支持部材付きベース板を、支持部材側から前記ピストンの下部開口に挿入し、支持部材の上端部をピストンの上部開口から突出させた状態で、ベース板をピストン底部の内壁に全周溶接して支持部材とピストンとが一体化したピストンユニットを形成し、前記可撓部材の下端部を前記ピストンユニットのピストン上端部に止着した後、前記弾性ストッパを補強板に載置した状態で、両者をともにピストンの軸心から偏心した位置で支持部材に取付けることを特徴とする空気ばねの製造方法。
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