JP2016125539A - 空気ばね - Google Patents

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【課題】緊急用の内部ストッパを予圧縮させた状態に維持させることに関する構成の見直しを行い、係止手段の配置する構成のコンパクト化、或いは係止手段の組付けの簡略化が図れるように改善される空気ばねを提供する。【解決手段】車体側の上支持部1と、台車側の下支持部2と、ゴム製のダイヤフラム3とを備えて成る空気ばねにおいて、下支持部2にゴム製内部ストッパcを設け、ダイヤフラム3のデフレート時には上支持部1と内部ストッパcとが当接する構成とされ、内部ストッパcの上側に押え具18を配置し、下支持部2と押え具18との上下間隔を、内部ストッパcの弾性に抗して内部ストッパcの上下幅よりも短い値に維持する係止手段22を設ける。係止手段22は、上下方向視における内部ストッパcの外郭線yの内側に収まるように配備される。【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道車両などにおいて車両を台車に懸架する手段として好適に用いられる空気ばねに係り、詳しくは、車体側の上支持部と、その下方に配置される台車側の下支持部と、上支持部と下支持部とに亘って設けられる弾性材製のダイヤフラムとを備えて成る空気ばねに関するものである。
懸架装置として空気ばねを用いた場合、ダイヤフラムのデフレート時の対応策を盛り込んでおく必要がある。例えば、鉄道車両用の空気ばねにおいては、何らかの原因によってダイヤフラムがデフレートした場合でも、その日ぐらいは何とか走り続けることや修理のために車庫までは走行できることが可能となるように、緊急用の内部ストッパが装備されている。この内部ストッパは、クッション性能も確保すべく、ゴム等による弾性材製のものとされているのが一般的である。
従来の空気ばねにおいては、特許文献1において開示されるように、上支持部の下面側に弾性材製の内部ストッパ(内部ストッパゴム:10)を配置し、ダイヤフラム(ベローズ:3)のデフレート時にはその内部ストッパと下支持部(下面板:2)とが当接して支えるように構成されている。なお、内部ストッパの動作荷重を大きく取るため、内部ストッパの下側に配備される可動プレート(9)を複数のボルトで締め上げ固定する構造により、上下方向にある程度圧縮された予圧縮状態に維持する構成とされている。
また、特許文献2においては、弾性材製の内部ストッパ(弾性部:a)を下支持部に載置し、ダイヤフラム(3)のデフレート時には上支持部(1)と内部ストッパとが当接する構成とされている。この特許文献2においても、内部ストッパの上側に配置される押え蓋(5)を、内部ストッパの弾性に抗して下方に強制移動させて、押え蓋(5)と下部台受(4)との上下間隔を内部ストッパの上下幅よりも狭めた状態に維持する手段、即ち、内部ストッパを予圧縮状態に維持する係止手段が採られている。
その係止手段は、押え蓋(5)と下部台受(4)とに架け渡されるボルト(13)及びナットを、押え蓋(5)の外周側に複数配置することで構成されていた。
特開2009−222197号公報 特開2011−020585号公報
前述したいずれの従来の空気ばねでも、内部ストッパをある程度圧縮させた予圧縮状態に維持する係止手段は、大径の板部材を、その外周部を複数箇所ボルト止めすることによって内部ストッパを押え付けた状態に維持させる構成のものとされている。
この構成の係止手段では、ボルトの締め付けによって、内部ストッパの予圧縮を行うことと、その予圧縮状態に維持させての取付とが一挙に行える利点はあるが、複数のボルトは、点対称で対向するものどうしを対として組付けることを繰り返すなど、規則正しい順番で制御しながら締付け作業する必要があり、面倒な作業であった。また、部品点数も増加する傾向にある。
そして、内部ストッパより大径となる箇所にボルトを配置する構成上、係止手段に要するスペースが大きくなる傾向にあり、周辺の配置構造に少なからず影響が出る不利もあった。
また、大径となる板部材は強度の点からは厚みを厚くしたいが、それは軽量化の妨げとなることからあまり厚くもできず、従って、ボルト締め付けに伴って反り返りが出る強度不安の面もあった。
本発明の目的は、上記実状に鑑みて、緊急用の内部ストッパを予圧縮させた状態に維持させることに関する構成の見直しを行い、係止手段の配置する構成のコンパクト化、或いは係止手段の組付けの簡略化が図れるように改善される空気ばねを提供する点にある。
請求項1に係る発明は、車体側の上支持部1と、その下方に配置される台車側の下支持部2と、前記上支持部1と前記下支持部2とに亘って設けられる弾性材製のダイヤフラム3とを備えて成る空気ばねにおいて、
前記上支持部1と前記下支持部2とのいずれか一方の支持部2に弾性材製の内部ストッパcを設け、前記上支持部1と前記下支持部2とが上下方向に所定量相対接近移動するに伴って、前記上支持部1と前記下支持部2とのいずれか他方の支持部1と前記内部ストッパcとが当接する構成とされ、
前記内部ストッパcにおける前記一方の支持部2の存在側と反対側に押え具18を配置し、前記一方の支持部2と前記押え具18との上下間隔Hを、前記内部ストッパcの弾性に抗して前記内部ストッパcの上下幅hよりも短い値に維持する係止手段22を設けるとともに、前記係止手段22は、上下方向視における前記内部ストッパcの外郭線yの内側に収まるように配備されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の空気ばねにおいて、
前記内部ストッパcの上下幅hを、前記一方の支持部2と前記押え具18との上下間隔Hに圧縮させる予圧縮機構dが装備されるとともに、前記予圧縮機構dは、上下方向視における前記外郭線yの内側に収まるように配備されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の空気ばねにおいて、
前記係止手段22は、前記一方の支持部2と前記押え具18とに跨って設けられるボルト17とナット19とにより構成されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の空気ばねにおいて、
前記係止手段22は、上下方向視において前記内部ストッパcの中心部に一つ配備されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項3に記載の空気ばねにおいて、
前記押え具18と前記内部ストッパcとの相対的な回動移動を阻止する回止め機構eが装備されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の空気ばねにおいて、
前記押え具18に、前記内部ストッパcの上端部に外嵌してインロー部20を形成する外周部18aが設けられていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、内部ストッパを予圧縮状態に維持可能な係止手段が、上下方向視で内部ストッパの外郭線の内側に収められるから、径外側に複数のボルト・ナットによる係止手段を設ける従来手段に比べて、内部ストッパの平面視形状の大きさ(径)を無理なく大きくでき、内部ストッパのバネ定数を高くしたり低くしたりの設計自由度を無理なく増大させることが可能になる。
その結果、緊急用の内部ストッパを予圧縮させた状態に維持させることに関する構成を見直す工夫により、係止手段の配置する構成のコンパクト化が図れるとともに、配置スペースを変えることなく内部ストッパを大型化できるとか、内部ストッパのバネ定数の設定範囲の増大が可能となるなど、改善された空気ばねを提供することができる。
請求項2の発明によれば、内部ストッパを予備圧縮させる予備圧縮機構も装備されるので、空気ばね以外の専用の圧縮手段を用意する必要が無くなって便利で作業性に優れている。そして、その予備圧縮機構も上下方向視で内部ストッパの外郭線の内側に収められるから、請求項1の構成による前記作用効果が維持できる点も好ましい。
請求項3の発明によれば、係止手段が、ボルトとナットとにより構成されているから、ナットを回しての締付け操作により、内部ストッパの弾性に抗して一方の支持部と押え具との上下間隔を狭めること、即ち、内部ストッパを圧縮させる予圧縮機構も兼ねることが可能となる。その結果、ボルト・ナットによる廉価手段の設定工夫により、予圧縮機構も兼用できてより合理的な係止手段が備わる空気ばねを提供することができる。
請求項4の発明によれば、係止手段は内部ストッパの中心部に一つ装備されているので、その1箇所の作業のみによって簡単で便利に係止手段を動作させることができる。加えて、係止手段は内部ストッパの中心に作用するものであるから、係止手段が最小数の一つでありながら、内部ストッパの圧縮量が部分的に異なることが少なく、均等な圧縮状態に維持できる優れものである。
請求項5の発明によれば、係止手段を構成するボルトとナットにより、ナットを締付け方向に回動すると、そのトルクにより押え具と内部ストッパとがスリップし、締付け不可になるおそれがある。しかしながら、回止め機構の装備により、押え具と内部ストッパとの相対回動移動は阻止され、確実なナット掛けが可能となる利点がある。
請求項6の発明によれば、インロー部を設けて押え具と内部ストッパ上端部とが外嵌する構成としてあるので、ダイヤフラムのデフレート時に上支持部と内部ストッパとが当接した状態で横方向に力が生じた場合には、上支持部と押え具とが擦れることとなり、押え具と内部ストッパとが擦れてしまう不都合が防止される利点がある。
空気ばねの構造を示す断面図 図1の空気ばねにおける内部ストッパ部分を示す一部切欠きの斜視図 内部ストッパ部分の配置構造を示す要部の平面図 内部ストッパ要部の断面図を示し、(a)は自由状態、(b)は圧縮後の状態 (a)別構造の内部ストッパを示す空気ばね要部の断面図、(b)別構造の係止手段を示す要部の断面図 別構造の係止手段を示す要部の断面図
以下に、本発明による空気ばねの実施の形態を、鉄道車両に好適なものとして図面を参照しながら説明する。
図1に鉄道車両用の空気ばねAが示されている。この空気ばねAは、上から下に空気ばね部a、内部ストッパc、外部ストッパ(弾性ばね機構)bをこの順で配備して構成されている。空気ばね部aは、鉄道車両の車体(図示省略)に取付られることとなる上下方向視で円形の上支持部1と、その下方に配置されるベース部(下支持部の一例)2と、これら両者1,2に亘って設けられるCRやNR等のゴム(弾性材の一例)製のダイヤフラム3と、を有して構成されている。
上支持部1は、上下方向視で円形を呈する鋼板製で上下2枚の第1及び第2支持座1a,1b、これの下面に固着される鋼板製で有底無蓋状の筒部1c、これら三者1a,1b,1cに亘って固定される上下の軸心Pを有する支軸1d、筒部1cの径外側において第1及び第2支持座1a,1bの下面側に一体化されるリング状でゴム製の上受座1e等を有して構成されている。支軸1dには、上下に貫く中心孔1fが形成されている。
上受座1eは、筒部1cの外周面には薄膜状で第1,2支持座1a,1bの下面内側には厚肉状に形成され、かつ、径外側ほど下方に厚くなる形状(略鉢伏形状)に形成されている。筒部1cの下面には、ステンレス材製で円形の板状摺動部材4が接着等によって一体化されている。
ベース部2は、図1,2に示されるように、リング状で径外側のフランジ板2Aと、段付円板状で径内側の中心円板2Bとから成る。フランジ板2Aの内周部の上に中心円板2B外周部を乗せてのボルト・ナット33により、フランジ板2Aと中心円板2Bとを螺着一体化してベース部2が構成されている。
中心円板2Bは、内部ストッパcを載せ付ける底板部10と、底板部10よりも一段高い位置でフランジ板2Aの内周部に内嵌状態で載せ付けられる外周部11と、外周部11の最外周から立上る外周壁部12とを備える略深皿状の部品である。
底板部10と外周部11とをつなぐ側壁部13には、弾性体5の内部空間とダイヤフラム3の内部空間とを連通させる通孔14が1箇所又は複数箇所に形成されている。
ダイヤフラム3は、第2支持座1bと筒部1cとで形成される上隅角部に圧入的に嵌合される上ビード部3a、広い面積でもって上受座1eで受け止められる円板上部3b、最も横方向に張り出す本体部3c、及び、ベース部2に嵌合される下ビード部3dを有して形成されている。このようにダイヤフラム3は、自動車のタイヤとホイールとの関係のように、上支持部1とベース部2との双方に、ボルト等の締結構造無しに嵌合装着される構造、いわゆる「セルフシール型ダイヤフラム」を持つ空気ばね部aに構成されている。
下ビード部3dは、フランジ板2Aの外周部に載せ付け支持されるアタッチメントリング23と、フランジ状の外周壁部12とで形成される周溝状の箇所に嵌合装備される。アタッチメントリング23は、図1に示すように、下側のプレス鋼板製でリング状の支持円板24と、その上側に加硫接着等によって一体化される環状ゴム25とで形成されている。支持円板24の内周部は、中心円板2Bの外周壁部12の下側に潜り込むように入る部分に形成されている。
外部ストッパbは、台車側の下受台部6と、その上方に配置されるベース部2とに亘って上下方向視で環状を為す弾性体5を介装して構成されている。下受台部6は、軸心Pを有する中心筒軸部6aと、台車に載せ付けられる部分である円板部6bとを有し、上下方向視で円形を呈するものに形成されている。
弾性体5は、金属製で三枚の硬質板8と上下四層のゴム層7とが上下に交互に積層されて成る積層ゴム構造に構成されて、円板部6bとフランジ板2Aとの上下間に介装されている。各硬質板8、円板部6b、及びフランジ板2Aと各ゴム層7とは加硫接着により一体化されている。
内部ストッパcは、図1,2に示されるように、鋼板などでなる上下の取付板15,16と、これらの上下間に介装される筒状ゴム9とを有して構成され、中心円板2Bに載置されている。そして、この内部ストッパcをある程度上下間に圧縮した状態として中心円板2Bに載せ付け支持させる予圧縮機構dが設けられている。
互いに同一でなくても良い上下の取付板15,16の外径は筒状ゴム9の外径より僅かに大きく、上下の取付板15,16の内径より筒状ゴム9の内径は僅かに大きい。
内部ストッパcは、パンクや長期保管など、ダイヤフラム3の空気を抜いたデフレート時に、ダイヤフラム3に代わる弾性機能を発揮させる臨時のものであり、ダイヤフラム3が正規にバネ作用する通常時は使用されない。
デフレート時には、上支持部1が下がって来て、板状摺動部材4と滑りシート21とが当接して内部ストッパcに荷重が作用する状態となる。その状態では、内部ストッパcと弾性ばね機構bとの双方により、懸架作用が発揮される。通常時は、空気ばね部aと弾性ばね機構bとの双方によって懸架作用が発揮される。
予圧縮機構dは、板状の押え具18の中心に取付けられている軸状ボルト17と、中心円板2Bの中心を貫いて下方突出する軸状ボルト17に螺着可能なナット19とでなる係止手段22を有して構成されている。この係止手段22は、上下方向視において内部ストッパcの中心部に一つ配備されている。押え具18の上には、フッ素樹脂などの底摩擦材料でなる滑りシート21が接着などによって装備されている。つまり、図1に示す空気ばねAにおいては、「係止手段22=予圧縮機構d」に構成されている。
押え具18は、上取付板15に外嵌してインロー部20を形成する外周部18aを有するとともに、軸状ボルト17を嵌合しての溶接により一体化させてある。軸状ボルト17の上端部には、吊下げフックを螺装するための内ねじ部17aが形成されている。
つまり、内部ストッパc及び中心円板2Bを上から下に貫いた状態の軸状ボルト17にナット19掛けして締付けることにより、押え具18と中心円板2Bとの上下間にて内部ストッパcを圧縮できる構成の予圧縮機構dである。
つまり、上支持部1とベース部2とのいずれか一方の支持部であるベース部2に弾性材製の内部ストッパcを設け、上支持部1とベース部2とが上下方向に所定量相対接近移動するに伴って、上支持部1とベース部2とのいずれか他方の支持部である上支持部1と内部ストッパcとが、板状摺動部材4と滑りシート21と押え具18とを介して当接する構成とされている。
そして、図3、図4(a),(b)に示すように、ベース部2と押え具18との上下間隔Hを、自由状態における内部ストッパcの上下幅hよりも短い値に設定することで内部ストッパcを所定量圧縮させる予圧縮機構dを設けてある。この予圧縮機構dは、内部ストッパcの弾性に抗してベース部2と押え具18とが上下方向に離れるのを規制する前記係止手段22を、上下方向視における内部ストッパcの外郭線yの内側に収まるように配備することで構成されている。
ベース部2と押え具18との上下間隔Hを内部ストッパcの上下幅hより短い値に維持させる係止手段22を、内部ストッパcの外郭線yの内側に配置してあるから、筒状ゴム9を(内部ストッパcを)側壁部13の内径に近い径として、従来よりも無理なく面積を大きくでき、内部ストッパcのバネ定数の設定範囲をより広くすることが可能である。
また、中心の一つのナット19の回し操作のみの簡単で工数の少ない作業により、内部ストッパcを予圧縮状態に維持できる係止手段22を機能させることができて便利であるばかりでなく、内部ストッパcを予圧縮させる予圧縮機構dも同時に機能させることができる、という非常に合理的な手段が実現できている。
ダイヤフラムのデフレート時には、下がってくる上支持部1と内部ストッパcとは、板状摺動部材4と滑りシート21とが当接するとともに相対横滑りにも対処でき、インロー部20の存在により、押え具18と上取付板15とは相対横ズレしない。つまり、相対移動しては好ましくない箇所は相対横移動しないように設定されており、相対横ズレすることを前提とした箇所は横ズレする、という所期どおりの動きをして性能や耐久性に優れるものとされている。
また、図4(a)に示すように、押え具18と内部ストッパcとの相対的な回動移動を阻止する回止め機構eが装備されている。一例として、回止め機構eは、上取付板15に上方突出状態に植設されるピン26と、このピン26が嵌入可能に押え具18に形成される孔27とにより構成される。
予圧縮機構dを作動させるために、軸状ボルト17下部にナット19を螺着させて締付け方向に回動すると、そのトルクにより押え具18と上取付板15とがスリップし、締付け不可になるおそれがある。しかしながら、回止め機構eの装備により、押え具18と上取付板15(内部ストッパc)との相対回動移動は阻止され、確実なナット19掛けが可能となる利点がある。
〔別実施形態〕
(1)予圧縮機構dは(係止手段22は)、図5(a)に示すように、ねじ部を有する先端部17Bより軸部17Aが若干大径となる段付き状の軸状ボルト17を有する構成とすれば好都合である。即ち、軸部17Aにおける押え具18より下の部分の長さである軸部長さfを、圧縮後の内部ストッパcの上下幅Hに等しく設定する。
このような構成とすれば、リング状の段付面17bが中心円板2Bに当接する締切り状態になるまでナット19を締め付け方向に回し操作するだけで、内部ストッパcを所定量圧縮し、かつ、その状態に係止維持できる予圧縮機構d並びに係止手段22を提供することができる。
(2)空気ばねAは、図5(b)に示すように、積層ゴム構造の内部ストッパcを有する構造のものでも良い。即ち、内部ストッパcは、上下の取付板15,16間に、2段の筒状ゴム9,9と、鋼板などでなる中間硬質板28とを交互に介装することで構成されている。その他は、実施形態1による空気ばねAと同じである。
なお、筒状ゴム9が3層以上(中間硬質板28は2つ以上)ある積層ゴム構造の内部ストッパcとしても良い。
(3)予圧縮機構dは、前述した2タイプの軸状ボルト17及びナット19を2セット以上備える構成のものでも良い。例えば、軸心Pの周囲180度間隔で2セット設ける構造や、120度間隔で3セット設ける構造が可能である。
また、やはり図示は省略するが、例えば、押え具18の厚み範囲内に収まるボルト頭部(皿ねじなど)を有するボルト及びナットの一セット又は複数セットを、内部ストッパcの外郭線yの内側に収まるように上下貫通状態で配備する構成の係止手段22や予圧縮機構dも可能である。
(4)図6に示すような、前述した軸状ボルト17の先端部を、ねじ部ではなく、引っ掛けフック29を1又は2以上備える仕掛け軸部17Cとした係止軸17を備える係止手段22としても良い。引っ掛けフック29は、径外側に突出した張出し位置に揺動復帰及び軸径内に退入移動可能に係止軸17に装備されている。係止軸17に支持される先端軸30で揺動する引っ掛けフック29は、軸17の孔への挿入に伴って軸17の径内に退入移動し、孔を通過したら張出し位置に揺動復帰する。
この場合、内部ストッパcを所定量で圧縮させる手段は、油圧プレスなどの機械や工具等を用いて行えば良く、圧縮させるに伴い、中心円板2Bの下方に出た途端に引っ掛けフック29が張出し位置に揺動復帰し、内部ストッパcを所定量圧縮した状態を係止維持する。なお、図6の符号31は、引っ掛けフック29の張出し位置を定める止め具であり、符号32は、引っ掛けフック29を突出付勢させる弾性手段(コイルばね)である。
(5)図示は省略するが、軸心Pの中心に一つの予圧縮機構(ボルト17、ナット19など)を設け、その周囲に係止手段22(図6参照)を一つ又は複数設ける、という構成の内部ストッパcを備える空気ばねAも可能である。
1 上支持部
2 下支持部
3 ダイヤフラム
17 ボルト
18 押え具
18a 外周部
19 ナット
20 インロー部
22 係止手段
H 一方の支持部と押え具との上下間隔
c 内部ストッパ
d 予圧縮機構
e 回止め機構
h 内部ストッパの上下幅
y 内部ストッパの外郭線

Claims (6)

  1. 車体側の上支持部と、その下方に配置される台車側の下支持部と、前記上支持部と前記下支持部とに亘って設けられる弾性材製のダイヤフラムとを備えて成る空気ばねであって、
    前記上支持部と前記下支持部とのいずれか一方の支持部に弾性材製の内部ストッパを設け、前記上支持部と前記下支持部とが上下方向に所定量相対接近移動するに伴って、前記上支持部と前記下支持部とのいずれか他方の支持部と前記内部ストッパとが当接する構成とされ、
    前記内部ストッパにおける前記一方の支持部の存在側と反対側に押え具を配置し、前記一方の支持部と前記押え具との上下間隔を、前記内部ストッパの弾性に抗して前記内部ストッパの上下幅よりも短い値に維持する係止手段を設けるとともに、前記係止手段は、上下方向視における前記内部ストッパの外郭線の内側に収まるように配備されている空気ばね。
  2. 前記内部ストッパの上下幅を、前記一方の支持部と前記押え具との上下間隔に圧縮させる予備圧縮機構が装備されるとともに、前記予備圧縮機構は、上下方向視における前記外郭線の内側に収まるように配備されている請求項1に記載の空気ばね。
  3. 前記係止手段は、前記一方の支持部と前記押え具とに跨って設けられるボルトとナットとにより構成されている請求項1又は2に記載の空気ばね。
  4. 前記係止手段は、上下方向視において前記内部ストッパの中心部に一つ配備されている請求項1〜3の何れか一項に記載の空気ばね。
  5. 前記押え具と前記内部ストッパとの相対的な回動移動を阻止する回止め機構が装備されている請求項3に記載の空気ばね。
  6. 前記押え具に、前記内部ストッパの上端部に外嵌してインロー部を形成する外周部が設けられている請求項1〜5の何れか一項に記載の空気ばね。
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