JP2016125539A - 空気ばね - Google Patents
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Abstract
Description
その係止手段は、押え蓋(5)と下部台受(4)とに架け渡されるボルト(13)及びナットを、押え蓋(5)の外周側に複数配置することで構成されていた。
この構成の係止手段では、ボルトの締め付けによって、内部ストッパの予圧縮を行うことと、その予圧縮状態に維持させての取付とが一挙に行える利点はあるが、複数のボルトは、点対称で対向するものどうしを対として組付けることを繰り返すなど、規則正しい順番で制御しながら締付け作業する必要があり、面倒な作業であった。また、部品点数も増加する傾向にある。
また、大径となる板部材は強度の点からは厚みを厚くしたいが、それは軽量化の妨げとなることからあまり厚くもできず、従って、ボルト締め付けに伴って反り返りが出る強度不安の面もあった。
前記上支持部1と前記下支持部2とのいずれか一方の支持部2に弾性材製の内部ストッパcを設け、前記上支持部1と前記下支持部2とが上下方向に所定量相対接近移動するに伴って、前記上支持部1と前記下支持部2とのいずれか他方の支持部1と前記内部ストッパcとが当接する構成とされ、
前記内部ストッパcにおける前記一方の支持部2の存在側と反対側に押え具18を配置し、前記一方の支持部2と前記押え具18との上下間隔Hを、前記内部ストッパcの弾性に抗して前記内部ストッパcの上下幅hよりも短い値に維持する係止手段22を設けるとともに、前記係止手段22は、上下方向視における前記内部ストッパcの外郭線yの内側に収まるように配備されていることを特徴とする。
前記内部ストッパcの上下幅hを、前記一方の支持部2と前記押え具18との上下間隔Hに圧縮させる予圧縮機構dが装備されるとともに、前記予圧縮機構dは、上下方向視における前記外郭線yの内側に収まるように配備されていることを特徴とする。
前記係止手段22は、前記一方の支持部2と前記押え具18とに跨って設けられるボルト17とナット19とにより構成されていることを特徴とする。
前記係止手段22は、上下方向視において前記内部ストッパcの中心部に一つ配備されていることを特徴とする。
前記押え具18と前記内部ストッパcとの相対的な回動移動を阻止する回止め機構eが装備されていることを特徴とする。
前記押え具18に、前記内部ストッパcの上端部に外嵌してインロー部20を形成する外周部18aが設けられていることを特徴とする。
その結果、緊急用の内部ストッパを予圧縮させた状態に維持させることに関する構成を見直す工夫により、係止手段の配置する構成のコンパクト化が図れるとともに、配置スペースを変えることなく内部ストッパを大型化できるとか、内部ストッパのバネ定数の設定範囲の増大が可能となるなど、改善された空気ばねを提供することができる。
上受座1eは、筒部1cの外周面には薄膜状で第1,2支持座1a,1bの下面内側には厚肉状に形成され、かつ、径外側ほど下方に厚くなる形状(略鉢伏形状)に形成されている。筒部1cの下面には、ステンレス材製で円形の板状摺動部材4が接着等によって一体化されている。
中心円板2Bは、内部ストッパcを載せ付ける底板部10と、底板部10よりも一段高い位置でフランジ板2Aの内周部に内嵌状態で載せ付けられる外周部11と、外周部11の最外周から立上る外周壁部12とを備える略深皿状の部品である。
底板部10と外周部11とをつなぐ側壁部13には、弾性体5の内部空間とダイヤフラム3の内部空間とを連通させる通孔14が1箇所又は複数箇所に形成されている。
弾性体5は、金属製で三枚の硬質板8と上下四層のゴム層7とが上下に交互に積層されて成る積層ゴム構造に構成されて、円板部6bとフランジ板2Aとの上下間に介装されている。各硬質板8、円板部6b、及びフランジ板2Aと各ゴム層7とは加硫接着により一体化されている。
互いに同一でなくても良い上下の取付板15,16の外径は筒状ゴム9の外径より僅かに大きく、上下の取付板15,16の内径より筒状ゴム9の内径は僅かに大きい。
デフレート時には、上支持部1が下がって来て、板状摺動部材4と滑りシート21とが当接して内部ストッパcに荷重が作用する状態となる。その状態では、内部ストッパcと弾性ばね機構bとの双方により、懸架作用が発揮される。通常時は、空気ばね部aと弾性ばね機構bとの双方によって懸架作用が発揮される。
つまり、内部ストッパc及び中心円板2Bを上から下に貫いた状態の軸状ボルト17にナット19掛けして締付けることにより、押え具18と中心円板2Bとの上下間にて内部ストッパcを圧縮できる構成の予圧縮機構dである。
また、中心の一つのナット19の回し操作のみの簡単で工数の少ない作業により、内部ストッパcを予圧縮状態に維持できる係止手段22を機能させることができて便利であるばかりでなく、内部ストッパcを予圧縮させる予圧縮機構dも同時に機能させることができる、という非常に合理的な手段が実現できている。
予圧縮機構dを作動させるために、軸状ボルト17下部にナット19を螺着させて締付け方向に回動すると、そのトルクにより押え具18と上取付板15とがスリップし、締付け不可になるおそれがある。しかしながら、回止め機構eの装備により、押え具18と上取付板15(内部ストッパc)との相対回動移動は阻止され、確実なナット19掛けが可能となる利点がある。
(1)予圧縮機構dは(係止手段22は)、図5(a)に示すように、ねじ部を有する先端部17Bより軸部17Aが若干大径となる段付き状の軸状ボルト17を有する構成とすれば好都合である。即ち、軸部17Aにおける押え具18より下の部分の長さである軸部長さfを、圧縮後の内部ストッパcの上下幅Hに等しく設定する。
なお、筒状ゴム9が3層以上(中間硬質板28は2つ以上)ある積層ゴム構造の内部ストッパcとしても良い。
また、やはり図示は省略するが、例えば、押え具18の厚み範囲内に収まるボルト頭部(皿ねじなど)を有するボルト及びナットの一セット又は複数セットを、内部ストッパcの外郭線yの内側に収まるように上下貫通状態で配備する構成の係止手段22や予圧縮機構dも可能である。
2 下支持部
3 ダイヤフラム
17 ボルト
18 押え具
18a 外周部
19 ナット
20 インロー部
22 係止手段
H 一方の支持部と押え具との上下間隔
c 内部ストッパ
d 予圧縮機構
e 回止め機構
h 内部ストッパの上下幅
y 内部ストッパの外郭線
Claims (6)
- 車体側の上支持部と、その下方に配置される台車側の下支持部と、前記上支持部と前記下支持部とに亘って設けられる弾性材製のダイヤフラムとを備えて成る空気ばねであって、
前記上支持部と前記下支持部とのいずれか一方の支持部に弾性材製の内部ストッパを設け、前記上支持部と前記下支持部とが上下方向に所定量相対接近移動するに伴って、前記上支持部と前記下支持部とのいずれか他方の支持部と前記内部ストッパとが当接する構成とされ、
前記内部ストッパにおける前記一方の支持部の存在側と反対側に押え具を配置し、前記一方の支持部と前記押え具との上下間隔を、前記内部ストッパの弾性に抗して前記内部ストッパの上下幅よりも短い値に維持する係止手段を設けるとともに、前記係止手段は、上下方向視における前記内部ストッパの外郭線の内側に収まるように配備されている空気ばね。 - 前記内部ストッパの上下幅を、前記一方の支持部と前記押え具との上下間隔に圧縮させる予備圧縮機構が装備されるとともに、前記予備圧縮機構は、上下方向視における前記外郭線の内側に収まるように配備されている請求項1に記載の空気ばね。
- 前記係止手段は、前記一方の支持部と前記押え具とに跨って設けられるボルトとナットとにより構成されている請求項1又は2に記載の空気ばね。
- 前記係止手段は、上下方向視において前記内部ストッパの中心部に一つ配備されている請求項1〜3の何れか一項に記載の空気ばね。
- 前記押え具と前記内部ストッパとの相対的な回動移動を阻止する回止め機構が装備されている請求項3に記載の空気ばね。
- 前記押え具に、前記内部ストッパの上端部に外嵌してインロー部を形成する外周部が設けられている請求項1〜5の何れか一項に記載の空気ばね。
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