JP2016124937A - 塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤および該加工助剤を含有する塩化ビニル樹脂組成物 - Google Patents

塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤および該加工助剤を含有する塩化ビニル樹脂組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】塩化ビニル樹脂組成物の成形加工時に発生するプレートアウトを抑制する塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤を提供すること。
【解決手段】下記A成分およびB成分を含む混合物を溶融混合して得ることを特徴とする塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤。
A成分:(a1)ペンタエリスリトール類と脂肪酸をエステル化した反応物、および/または(a2)ペンタエリスリトール類と脂肪酸および二塩基酸をエステル化した反応物
B成分:炭化水素系ワックス
【選択図】 なし

Description

本発明は、塩化ビニル樹脂組成物を成形加工する際のプレートアウトを抑制することができる塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤および該加工助剤を含有するプレートアウトを抑制した塩化ビニル樹脂組成物、並びに上記加工助剤を用いたプレートアウト抑制方法に関する。
従来、硬質塩化ビニル樹脂組成物には、光や熱に対する安定性向上、加工時の流動性改善および適度な物性の付与などを目的として、安定剤、滑剤および充填剤などの加工助剤を添加している。安定剤としては、鉛系安定剤が最も幅広く用いられていたが、作業環境や使用上の面で毒性が指摘され、特に上水用塩化ビニル樹脂管および下水用塩化ビニル樹脂管では、鉛系安定剤の使用が禁止あるいは使用規制されている。そのため、より安全性の高い有機スズ系安定剤やカルシウム、亜鉛、バリウムなどの金属石鹸系安定剤に置き換えられている。
しかし、有機スズ系安定剤または金属石鹸系安定剤や充填剤などを含む塩化ビニル樹脂組成物に従来の滑剤などを加工助剤として用いた場合、成形加工する際に成形金型内でプレートアウトが発生し、成形金型および成形品に充填剤などを主成分とする物質が付着する問題があった。
塩化ビニル樹脂組成物を成形加工する際に発生するプレートアウトを抑制する従来技術としては、分子内に遊離のカルボン酸を有するグリセリンコハク酸脂肪酸エステルから成る塩化ビニル樹脂の成形加工時のプレートアウトを抑制・低減する加工助剤(特許文献1)、特定のアクリル酸エステル系共重合体樹脂、塩化ビニル系樹脂、グリセリン脂肪酸エステルおよび顔料を特定比率配合し混練して成ることを特徴とする塩化ビニル樹脂用着色剤(特許文献2)、塩化ビニル樹脂と、有機錫系安定剤と、無機充填剤と、滑剤と、ステアリン酸カルシウムとからなる塩化ビニル樹脂組成物に、特定の酸化型ポリエチレンワックスを特定量配合されていることを特徴とする塩化ビニル樹脂組成物(特許文献3)、特定のポリグリセリン脂肪酸エステルと炭化水素系ワックスとを含有することを特徴とする塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤(特許文献4)、特定のソルビトールの縮合率およびエステル化率であるソルビタン脂肪酸エステルであることを特徴とする塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤(特許文献5)が開示されている。しかし、上記技術では大量生産の塩化ビニルパイプなどに使用するには高価であることや、滑性不良による表面荒れなどの問題が起きる可能性があり、改善が求められている。
特開2002−275336号公報 特開2001−31888号公報 特開平7−242784号公報 特開2012−207065号公報 特開2014−12774号公報
本発明は、塩化ビニル樹脂組成物の成形加工時に発生するプレートアウトを抑制する塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決する為に鋭意研究を重ねた結果、ペンタエリスリトール類と脂肪酸をエステル化した反応物と炭化水素系ワックスとを溶融混合して得た加工助剤が、上記課題を解決することを見出した。本発明者は、これらの知見に基づきさらに研究を重ね、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、以下のような構成からなっている。
[1]下記A成分およびB成分を含む混合物を溶融混合して得ることを特徴とする塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤。
A成分:(a1)ペンタエリスリトール類と脂肪酸をエステル化した反応物、および/または(a2)ペンタエリスリトール類と脂肪酸および二塩基酸をエステル化した反応物
B成分:炭化水素系ワックス
[2]さらに下記C成分を含む混合物を溶融混合して得ることを特徴とする上記[1]に記載の塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤。
C成分:ソルビタン脂肪酸エステル
[3]上記[1]または[2]に記載の塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤を含有することを特徴とする塩化ビニル樹脂組成物。
[4]塩化ビニル樹脂組成物に上記[1]または[2]に記載の塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤を配合することを特徴とする成形加工時のプレートアウトを抑制する方法。
本発明の塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤を含有する塩化ビニル樹脂組成物は、成形加工時に発生するプレートアウトを抑制、具体的には安定剤や充填剤などの添加剤に由来する物質の金型への付着および成形品表面への付着を抑制し、且つ該樹脂組成物成形品の表面を滑らかでツヤのあるものにすることができる。
本発明で用いられるA成分は、(a1)ペンタエリスリトール類と脂肪酸をエステル化した反応物、および/または(a2)ペンタエリスリトール類と脂肪酸および二塩基酸をエステル化した反応物である。
上記ペンタエリスリトール類とは、ペンタエリスリトールおよび/またはその重合物であり、具体的には、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトールなどが挙げられ、これら1種または2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記脂肪酸としては、例えば、炭素数8〜28の飽和または不飽和の直鎖、分岐またはヒドロキシ酸などの天然あるいは合成による脂肪酸などが挙げられ、具体的にはカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、アイコサペンタエン酸、ベヘニン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、モンタン酸、エライジン酸、エルカ酸、オレイン酸、リノール酸、リノール酸、リシノール酸、ヒドロキシステアリン酸、イソステアリン酸などが挙げられる。この中でもとりわけパルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸は、これらの脂肪酸を用いたA成分を配合した塩化ビニル樹脂組成物の滑性が良好であり、且つ塩化ビニル樹脂組成物の加工時にA成分が揮発しにくいため好ましい。また、これら脂肪酸は1種または2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記二塩基酸としては、例えば、炭素数2〜10のものが挙げられ、具体的には、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸などが挙げられる。これらの中でもとりわけコハク酸、アジピン酸が価格面や供給面から好ましい。また、これら二塩基酸は1種または2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ペンタエリスリトール類と脂肪酸をエステル化、またはペンタエリスリトール類と脂肪酸および二塩基酸をエステル化する方法としては公知の方法でエステル化すればよく、下記の方法を例示することができる。
例えば、攪拌機、加熱用のジャケット、窒素導入管、水分定量管、空冷管などを備えた通常の反応容器にペンタエリスリトール類と、脂肪酸または脂肪酸と二塩基酸を任意のモル比で仕込み、触媒として酸化亜鉛、水酸化カルシウムなどのアルカリ、あるいは錫などのルイス酸を加えて攪拌混合し、窒素ガス雰囲気下で、エステル化反応により生成する水を系外に除去しながら、温度調節器を用いて所定温度で加熱することによりエステル化した反応物(a1またはa2)を得る方法が挙げられる。
上記エステル化反応の際の反応温度条件は、通常、約180〜250℃の範囲、好ましくは約220〜240℃の範囲である。反応圧力条件は、減圧下または常圧下が好ましく、その際の反応時間は、約5〜12時間である。エステル化反応の終点は、通常エステル化した反応物の酸価が、約5以下となった時点を目安に決められる。
エステル化反応する際のペンタエリスリトール類および脂肪酸の配合比率は、ペンタエリスリトール類の平均重合度をnとした場合、ペンタエリスリトール類:脂肪酸=1:2n〜2(n+1)のモル比が好ましく、1:2(n+0.5)〜2(n+1)がより好ましい。
エステル化反応する際のペンタエリスリトール類、脂肪酸および二塩基酸の配合比率は、ペンタエリスリトール類の平均重合度をnとした場合、ペンタエリスリトール類:脂肪酸:二塩基酸=1:2n〜2(n+0.95):0.1〜2のモル比が好ましく、1:2n〜2(n+0.75):0.5〜1がより好ましい。上記配合比率であると、A成分を配合した塩化ビニル樹脂組成物の滑性が良好であり、該樹脂組成物の成形品の表面性を良好にするため好ましい。
ペンタエリスリトール類と脂肪酸、またはペンタエリスリトール類と脂肪酸および二塩基酸のエステル化率は、好ましくは約80%以上であり、さらに好ましくは約90%以上である。上記範囲以内であると、A成分を配合した塩化ビニル樹脂組成物の滑性が良好であるため好ましい。なおエステル化率は、以下の計算式によって算出することができる。
エステル化率(%)={エステル価/(エステル価+水酸基価)}×100
ここでエステル価および水酸基価は、「基準油脂分析試験法(I)」(社団法人 日本油化学会編)の[2.3.3―1996 エステル価]および[2.3.6―1996 ヒドロキシル価]に準じて測定される。
本発明で用いられるB成分は、炭化水素系ワックスであり、例えば、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、スラックワックス(石油系ワックス)、カルナバワックス、ライスワックス、キャンデリラワックス(植物系ワックス)、モンタンワックス(鉱物系ワックス)、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ポリプロピレンワックス(合成ワックス)、酸化ポリエチレンワックス(加工・変性ワックス)などが挙げられる。これらのワックスは1種または2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記A成分、B成分に加え、さらにC成分であるソルビタン脂肪酸エステルを含む混合物を溶融混合して得る塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤も本発明の形態の1つである。
前記C成分とは、ソルビトールあるいはその縮合物と、脂肪酸あるいは脂肪酸誘導体とのエステル化生成物であり、エステル化反応など自体公知の方法で製造される。
上記ソルビトールあるいはその縮合物としては、例えば、ソルビトールとしては、白色粉末または粒状のD−ソルビトールあるいはD−ソルビトールを約50〜70質量%含有するD−ソルビトール液などが挙げられる。また、ソルビトールの縮合物としては、ソルビトールが分子内脱水により、水1分子の脱水したソルビタン、水2分子の脱水したソルバイドなどが挙げられる。
上記脂肪酸としては、例えば、炭素数8〜28の飽和または不飽和の直鎖、分岐またはヒドロキシ酸などの天然あるいは合成による脂肪酸などが挙げられ、具体的にはカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、アイコサペンタエン酸、ベヘニン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、モンタン酸、エライジン酸、エルカ酸、オレイン酸、リノール酸、リノール酸、リシノール酸、ヒドロキシステアリン酸、イソステアリン酸などが挙げられる。この中でもとりわけパルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸は、これらの脂肪酸を用いたC成分を配合した塩化ビニル樹脂組成物の滑性が良好であり好ましい。また、これら脂肪酸は1種または2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記脂肪酸誘導体としては、脂肪酸のハロゲン化物、脂肪酸のエステル化物などであり、具体的には、脂肪酸クロライド、脂肪酸メチルなどが挙げられる。好ましくは、脂肪酸クロライドである。前記脂肪酸誘導体は1種または2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤は、上記A成分とB成分を含む混合物を溶融混合、またはA成分、B成分およびC成分を含む混合物を溶融混合することにより得られる。上記A成分とB成分を含む混合物の場合、該混合物100質量部中のA成分の配合量は、好ましくは30〜70質量部であり、より好ましくは40〜60質量部である。B成分の配合量は、好ましくは30〜70質量部であり、より好ましくは40〜60質量部である。上記範囲内であると本発明の効果が発揮され、さらに塩化ビニル樹脂組成物の表面性(表面の滑らかさ、表面の堆積物など)が良好になるため好ましい。
さらにC成分を配合する場合の配合量は、混合物100質量部中のA成分の配合量は、好ましくは30〜65質量部であり、より好ましくは40〜55質量部である。B成分の配合量は、好ましくは30〜65質量部であり、より好ましくは40〜55質量部である。C成分の配合量は、好ましくは5〜40質量部であり、より好ましくは5〜20質量部である。
本発明の塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤は、上記A成分、B成分、C成分の他に、本発明の効果を阻害しない範囲で、その他の物質、例えばグリセリン脂肪酸エステル、直鎖アルコールフタル酸エステル、直鎖アルコール脂肪酸エステルなどを配合することができる。
上記溶融混合する方法としては、A成分とB成分またはA成分、B成分およびC成分が均一になるように溶融混合すればよく、例えば、各成分の融点以上に加熱して混合すればよい。具体的には、加熱機能を有する公知の混合機、例えば加温ジャケットを備えた混合機、ホットプレートスターラーなどで各成分を含む混合物を加熱して溶融混合すればよく、溶融混合する際の温度としては、好ましくは約110℃〜140℃、より好ましくは約115〜130℃である。溶融混合する際の温度が上記範囲内であると、各成分を溶融し均一に混合することができ、さらにエステルの分解や着色が発生することがないので好ましい。また、溶融混合する際の混合時間としては例えば、原料がすべて溶解してから5〜120分が挙げられる。
上記溶融混合して得られた溶融混合物は、常温まで冷却することが好ましい。常温まで冷却した塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤の形態としては、特に制限はなく、例えば、固体状、液体状、ペースト状などの形態が挙げられるが、ハンドリング性を考慮した場合は固体状が好ましい。固体状の形状としては、例えば、ブロック状、ペレット状、フレーク状、粉末状などが挙げられ、好ましくは粉末状である。
塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤を粉末状にする方法としては、例えば、各成分を溶融混合した後、冷却してブロック状となった混合物を粉砕機などで粉砕する方法、各成分を溶融混合した後、噴霧しながら冷却(スプレークーリング)する方法などが挙げられる。
塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤が粉末状の場合、平均粒子径は、好ましくは約50〜2000μm、さらに好ましくは約100〜1000μmである。平均粒子径が上記範囲を超えると、塩化ビニル樹脂組成物を加工する際のゲル化挙動に大きく影響を及ぼす場合がある。
塩化ビニル樹脂または塩化ビニル樹脂および各種添加剤と、塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤を含有する塩化ビニル樹脂組成物も本発明の形態の1つである。
上記塩化ビニル樹脂は、例えば、塩化ビニルや塩素化塩化ビニルの単量重合体またはエチレン、プロピレンなどのオレフィン、酢酸ビニルのようなビニルエステル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルのような不飽和カルボン酸などとのランダム重合体などの共重合体との混合物、またはこれらを主体としてゴム弾性を有するポリマーとアロイ化したものなどが挙げられる。
本発明の塩化ビニル樹脂組成物は、塩化ビニル樹脂と塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤を含有するが、その他に通常塩化ビニル樹脂組成物に用いられる添加剤を配合することができる。上記添加剤としては、例えば安定剤、無機充填剤、可塑剤(フタル酸系、アジピン酸系など)、着色剤(無機顔料、有機顔料、レーキ顔料など)、帯電防止剤(グリセリン脂肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステル、アニオン系界面活性剤など)、発泡剤(アゾ系発泡剤、ニトロソ系発泡剤)、高分子系改質剤(アクリル系改質剤、MBS改質剤など)、酸化防止剤(フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤など)、紫外線吸収剤(ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系紫外線吸収剤など)、その他安定助剤(ステアロイルベンゾイルメタン、ジペンタエリスリトール、ハイドロタルサイト、ゼオライトなど)などが挙げられる。
上記安定剤としては、有機スズ系安定剤、カルシウム、亜鉛などの金属石鹸など、毒性の少ない或いは無毒の安定剤および鉛系安定剤を用いることができ、例えば、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、オクチル錫メルカプト、ジブチル錫マレートなどが挙げられる。
上記無機充填剤としては種々のものが使用されるが、例えば、炭酸カルシウム、クレー、シリカ、カーボンブラック、ケイ酸カルシウム、珪藻土、チョークなどが挙げられる。
有機スズ系または金属石鹸の安定剤、および無機充填剤を配合した一般的な塩化ビニル樹脂組成物は、プレートアウト現象がより多く発生する傾向にあるため、本発明による塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤を配合することにより特に優れたプレートアウト抑制効果を発揮することができる。
本発明の塩化ビニル樹脂組成物は、例えば、塩化ビニル樹脂および有機スズ系または金属石鹸の安定剤、無機充填剤などの添加剤と共に塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤を加熱機能を有する公知の混合機、例えば、ヘンシェルミキサーなどのホットブレンダーで95〜140℃に加熱しながら混合した後、55℃未満に冷却することにより得ることができる。
塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤の塩化ビニル樹脂への配合量は、塩化ビニル樹脂100質量部に対し、好ましくは約0.01〜5.0質量部、さらに好ましくは約0.1〜2.0質量部である。上記範囲内であると塩化ビニル樹脂組成物の成形性が良好であり、成形された塩化ビニル樹脂組成物は適度な物性を維持することができるため好ましい。
このようして得られた本発明の塩化ビニル樹脂組成物は、押出成形、射出成形、圧縮成形、シート成形、吹込成形、真空成型などの種々の成形手段に供して任意の形状の成形体として使用することができる。これら成形体の用途としては、上下水用配管、継手などのパイプ関連製品、電線被覆材、ハウス・トンネルなどの農業用資材、衣類や玩具、包装材料、容器などの雑貨・日用品、雨樋、窓枠、壁紙などの建材などに用いられる。
以下に本発明を実施例で説明するが、これは本発明を単に説明するだけのものであって、本発明を限定するものではない。
<A成分(エステル化した反応物)の作製>
ここで「エステル化した反応物」は、A成分である「ペンタエリスリトール類と脂肪酸をエステル化した反応物、および/またはペンタエリスリトール類と脂肪酸および二塩基酸をエステル化した反応物」を意味する。
(1)原材料
[ペンタエリスリトール類]
ペンタエリスリトール(商品名:ペンタエリスリトール:和光純薬工業社製)
ジペンタエリスリトール(商品名:ジペンタエリスリトール:和光純薬工業社製)
トリペンタエリスリトール(商品名:トリペンタリット:広栄化学社製)
[脂肪酸]
脂肪酸(商品名:ステアリン酸;和光純薬工業社製)
[二塩基酸]
アジピン酸(商品名:アジピン酸:和光純薬工業社製)
[触媒]
ジオクチル錫ジラウレート(商品名:EMBILIZER OL‐1;東京ファインケミカル社製)
酸化亜鉛(商品名:酸化亜鉛;和光純薬工業社製)
水酸化カルシウム(商品名:水酸化カルシウム;和光純薬工業社製)
酸化スズ(II)(商品名:酸化第一スズ;昭和化工社製)
(2)A成分(エステル化した反応物)の配合
上記原材料を用いて作製したA成分(エステル化した反応物)の配合量を表1に示す。
Figure 2016124937
(3)A成分(エステル化した反応物1〜4)の作製
温度調節機、窒素導入管、攪拌機および冷却管を取り付けた4つ口フラスコに、表1に記載の等倍量の原材料をそれぞれ加え、これらを窒素気流下、230℃で反応水を留去しつつ、常圧で6時間反応させA成分(エステル化した反応物1〜4)を得た。得られたエステル化した反応物1〜4の質量およびエステル化率は、エステル化した反応物1が359.0g(92%)、エステル化した反応物2が376.0g(80%)、エステル化した反応物3が375.1g(92%)、エステル化した反応物4が360.0g(92%)であった。
<塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤の作製>
(1)原材料
[A成分(エステル化した反応物)]
エステル化した反応物1〜4(上記方法で得られたもの)
[B成分:炭化水素系ワックス]
炭化水素系ワックス1(商品名:ネオワックス ACL;ヤスハラケミカル社製)
炭化水素系ワックス2(商品名:ポリエチレンワックスLuwax AL3;BASF社製)
[C成分:ソルビタン脂肪酸エステル]
ソルビタン脂肪酸エステル(商品名:ポエムS−65V;理研ビタミン社製)
(2)塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤の配合
上記原材料を用いて作製した溶融混合した得た混合物の配合量を表2、3に示す。
Figure 2016124937
Figure 2016124937
(3)塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤の作製
[実施例品1〜9]
表2に記載の1/2量を100mLビーカーに加え、電熱ヒーター(三菱電機社製)を用いて130℃になるまで加温し、スパチュラを用いて均一になるまで10分間溶融混合した。その後、室温で混合物が固化するまで冷却し、固化した混合物を高速ミキサー(型式:Osterizer;Oster社製)を用いて粉砕し、14メッシュの篩で篩って塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤(実施例品1〜9)を得た。
[比較例品1〜4]
表3に記載の1/2量を100mLビーカーに加え、電熱ヒーター(三菱電機社製)を用いて130℃になるまで加温し、スパチュラを用いて均一になるまで10分間溶融混合した。その後、室温で混合物が固化するまで冷却し、固化した混合物を高速ミキサー(型式:Osterizer;Oster社製)を用いて粉砕し、14メッシュの篩で篩って塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤(比較例品1〜4)を得た。
[比較例品5〜7]
表3に記載の原材料をそれぞれ高速ミキサー(型式:Osterizer;Oster社製)を用いて粉砕し、14メッシュの篩で篩った後、表3に記載の1/2量を100mLビーカーに加え、溶融混合することなく常温(約25℃)でスパチュラを用いて均一になるまで5分間混合し、塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤(比較例品5〜7)を得た。
<塩化ビニル樹脂組成物および該組成物の成形品を作製しての評価>
[塩化ビニル樹脂組成物の作製]
(1)塩化ビニル樹脂組成物に用いる原材料および配合
塩化ビニル樹脂組成物に用いる原材料および配合量を表4に示す。
Figure 2016124937
(2)塩化ビニル樹脂組成物および該組成物の成形品の作製
表4に記載の塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤以外の原材料の50倍量をヘンシェルミキサーに投入し、樹脂温度が110℃になるまで加温しながら撹拌混合した後に55℃まで冷却した。この混合物に、表4に記載の塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤の50倍量を加えてコールドブレンドして塩化ビニル樹脂組成物を作製した。この塩化ビニル樹脂組成物を異方向2軸押出し機(型式:TP−20T;サーモプラスチック工業社製)を用いてバレル温度170〜190℃(C1=170℃、C2=180℃、C3=190℃)、金型温度200℃、スクリュー回転数70rpm、押出し量3.0kg/hの条件にて30分間押出してプレート状の塩化ビニル樹脂組成物の成形品(試作品1〜16)を作製した。
(3)成形加工時に発生するプレートアウトの評価
[金型表面への付着堆積状態の評価]
塩化ビニル樹脂組成物の成形品(試作品1〜16)を作製した後の、異方向2軸押出し機の金型表面に付着堆積(プレートアウト)した安定剤や充填剤などの添加剤に由来する物質の付着状況を目視観察して下記評価基準で評価した。結果を表5に示す。
(金型への付着堆積状態の評価基準)
◎:金型表面への堆積物がほとんど見られない状態。
○:金型表面への堆積物がわずかにみられる状態。
△:金型表面への堆積物がやや多く見られる状態。
×:金型表面への堆積物が多く見られる状態。
[成形品の表面状態の評価]
得られた塩化ビニル樹脂組成物の成形品(試作品1〜16)の表面状態を目視観察し、プレートアウトした安定剤や充填剤などの添加剤に由来する付着物(堆積物)の付着状況を下記評価基準で評価した。結果を表5に示す。
(成形品の表面状態の評価基準)
◎:成形品の表面が滑らかでツヤがあり、堆積物が見られない状態。
○:成形品の表面が滑らかであり、堆積物が見られない状態。
△:成形品の表面がやや荒れている、あるいはやや堆積物が見られる状態。
×:成形品の表面が非常に荒れている、あるいは堆積物が多く見られる状態。
Figure 2016124937
結果より、A成分(エステル化した反応物)およびB成分(炭化水素系ワックス)を溶融混練して得た塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤である実施例品を用いた塩化ビニル樹脂組成物の成形品(試作品1〜5)は、金型への付着堆積状態の評価および成形品の表面状態の評価が「○」または「◎」と良い評価であった。さらに、C成分(ソルビタン脂肪酸エステル)をA成分、B成分とともに溶融混合して得た塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤である実施例品(試作品6〜9)は、上記いずれの評価も「◎」であった。
一方、比較例品を用いた塩化ビニル樹脂組成物の成形品(試作品10〜16)は、上記いずれかの評価が「△」あるいは「×」であり悪い評価であった。

Claims (4)

  1. 下記A成分およびB成分を含む混合物を溶融混合して得ることを特徴とする塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤。
    A成分:(a1)ペンタエリスリトール類と脂肪酸をエステル化した反応物、および/または(a2)ペンタエリスリトール類と脂肪酸および二塩基酸をエステル化した反応物
    B成分:炭化水素系ワックス
  2. さらに下記C成分を含む混合物を溶融混合して得ることを特徴とする請求項1に記載の塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤。
    C成分:ソルビタン脂肪酸エステル
  3. 請求項1または2に記載の塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤を含有することを特徴とする塩化ビニル樹脂組成物。
  4. 塩化ビニル樹脂組成物に請求項1または2に記載の塩化ビニル樹脂組成物用加工助剤を配合することを特徴とする成形加工時のプレートアウトを抑制する方法。
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