JP2016123758A - 栗用皮剥き器 - Google Patents

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【課題】鬼皮と渋皮を同時に剥くことができるだけでなく、渋皮を残して鬼皮のみを剥くことができる栗用皮剥き器を提供する。【解決手段】栗用皮剥き器1を、片刃が形成された第一刃部10と、第一刃部10よりも短い片刃が形成された第二刃部11と、第二刃部11の刃表に、刃裏に対して略直角に取付けられると共に、切先側で刃先に近づくように刃元側から切先側に亘って取付けられ、栗が載置される栗載置部30とを具備し、第一刃部10と第二刃部11の刃元側を開閉支点とし、互いの切先が離隔した開状態と、互いの刃先が重なり合った閉状態とで開閉可能である構成とする。【選択図】図1

Description

本発明は、栗の鬼皮や渋皮を剥くために使用する栗用皮剥き器に関するものである。
栗は、食する実の部分の外表面が薄い渋皮に包まれていると共に、更にその外側が硬い鬼皮により覆われている。このため、栗を食する場合は鬼皮や渋皮を剥く必要があるが、生の鬼皮は硬く、渋皮は実に密着しているため剥き難い。一般に栗の鬼皮を剥く場合は、栗を水に浸けて鬼皮を柔らかくしてから包丁やナイフ等の刃物で剥く。しかしながら、鬼皮は水に浸しても依然として硬く、丸みを帯びた形状であるため、鬼皮に刃物の刃先が切込み難く、剥き難いものであった。
また、一般に栗の渋皮を剥く場合は、前記の手順により鬼皮を剥いた栗を茹で、渋皮を膨潤させた状態で、包丁やナイフ等の刃物を用いて剥く。このように、栗の鬼皮や渋皮を剥く作業は非常に手間のかかるものであった。
このため、栗の鬼皮と渋皮を生のままでも剥くことができる様々な栗用皮剥き器が提案されている。図5及び図6に示すように、従来の栗用皮剥き器100の多くは、一対の把持部120,121を接近、離隔させることにより、一対の刃部110,111が開閉するように軸支されたハサミ状の構造である。一対の刃部110,111は、刃先を向い合せると共に、傾斜して取付けられている。また、一方の刃部111は刃先が波形に形成されている。そして、波形の刃部111を栗90の鬼皮93に食い込ませて固定させると共に、もう一方の刃部110を実91の部分まで切り込ませて、鬼皮93と渋皮92を剥くものである。従って、従来の栗用皮剥き器100を用いて鬼皮93と渋皮92を剥く場合は、実91の部分も少なからず削り取ってしまうことがあった。
また、従来の栗用皮剥き器100で渋皮92を残して鬼皮93だけを剥こうとすると、刃部110を栗90に浅く切り込ませることが難しく、浅く剥き過ぎて鬼皮93が残ることや、深く剥き過ぎて渋皮92まで剥いてしまうことがあった。例えば、鬼皮93だけを剥いた栗90の用途として、栗の渋皮煮がある。
上記のように、従来の栗用皮剥き器では鬼皮だけを剥くことが困難であった。従って、鬼皮と渋皮を同時に剥くことができるだけでなく、渋皮を残した状態で鬼皮のみを剥くことができる栗用皮剥き器が望まれていた。
そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、鬼皮と渋皮を同時に剥くことができるだけでなく、渋皮を残して鬼皮のみを剥くことができる栗用皮剥き器の提供を課題とするものである。
請求項1の発明にかかる栗用皮剥き器は、
「片刃が形成された第一刃部と、
前記第一刃部よりも短い片刃が形成された第二刃部と、
前記第二刃部の刃表に、刃裏に対して略直角に取付けられると共に、切先側で刃先に近づくように刃元側から切先側に亘って取付けられ、栗が載置される栗載置部とを具備し、
前記第一刃部と前記第二刃部の刃元側を開閉支点として互いの刃先が離隔した開状態と、互いの刃先が重なり合った閉状態とに開閉可能である」ものである。
ここでは、「第一刃部」及び「第二刃部」のそれぞれ片刃が形成されている端部を「刃先」、刃先の延びた先で鋭利になった端部を「切先」、「切先」とは反対側の端部を「刃元」、刃先に向かって傾斜した面を有する側面を「刃表」、「刃表」の裏面で平面状の側面を「刃裏」と称する。
本構成の栗用皮剥き器は、第一刃部と第二刃部とが互いの刃元側を開閉支点としてハサミ状に開閉可能である。また、第二刃部の刃表には、切先側で刃先に近づくように、栗載置部が取付けられている。つまり、栗載置部の上面に対して第二刃部の刃先の位置が切先側で低く、刃元側で高くなっている。本構成の栗用皮剥き器では、栗載置部に載置する栗の位置を変えることにより鬼皮のみを剥くことや、鬼皮と渋皮を同時に剥くことができる。
具体的には、鬼皮のみを剥く場合は、栗載置部の刃元寄りに栗を載置する。栗載置部の刃元寄りでは、栗載置部の上面に対して第二刃部の刃先の位置が高く、且つ、第一刃部と第二刃部の刃先間の距離が短いため、栗は栗載置部の上面と第二刃部の刃表と、第一刃部の刃先に当接して支持される。このとき、第一刃部と第二刃部の刃先が通る切断面から突出する栗の突出量が鬼皮の厚さと同程度になる。これにより、鬼皮だけを剥くことができる。
また、鬼皮と渋皮を同時に剥く場合は、栗載置部の切先寄りに栗を載置する。栗載置部の切先寄りでは、第二刃部の刃先の位置が栗載置部に対して低く、第一刃部と第二刃部の刃先間の距離が長いため、第一刃部と第二刃部の刃先が通る切断面から突出する栗の突出量が鬼皮と渋皮の厚さと同程度になる。これにより、鬼皮と渋皮を同時に剥くことができる。従って、本構成の栗用皮剥き器では、鬼皮と渋皮を同時に剥くだけでなく、鬼皮だけを剥くことができる。
請求項2の発明にかかる栗用皮剥き器は、上記構成に加えて、「前記第二刃部の刃裏に略直角に取付けられ、前記第一刃部及び前記第二刃部を閉じた際に、前記第一刃部の刃先が当接する挟持部を具備する」ものである。
本構成の栗用皮剥き器では、鬼皮や渋皮に第一刃部を切り込ませた後、第一刃部の刃先と挟持部とで鬼皮や渋皮を挟持することができる。この状態で栗載置部に載置された栗を手で保持し、栗用皮剥き器を捩じるようにして鬼皮や渋皮を剥くことができる。
請求項3の発明にかかる栗用皮剥き器は、上記構成に加えて、「前記第二刃部の切先近傍から延出し、第一刃部側へ屈曲している切先栗載置部を具備する」ものである。
本構成の栗用皮剥き器では、切先栗載置部に栗を載置することにより、第一刃部の切先で栗の鬼皮に切込みを入れることが容易になる。この際、切先栗載置部は、第一刃部側へ屈曲していることにより、栗を載置しやすい。
請求項4の発明にかかる栗用皮剥き器は、上記構成において、「前記切先栗載置部は、前記第一刃部と前記第二刃部を閉じた際に、前記第一刃部の切先が挿入される切先孔部を有する」ものである。
本構成の栗用皮剥き器では、第一刃部と第二刃部とを閉じた際に、第一刃部の切先が切先孔部に挿入された状態となる。これにより、第一刃部と第二刃部とを閉じるまで切先栗載置部に載置した栗に第一刃部の切先で切込みを入れることができる。
請求項5の発明にかかる栗用皮剥き器は、上記構成において、「前記切先栗載置部及び前記挟持部の何れか一方、或いは両方と、前記栗載置部とが一体で形成されている」ものである。
本構成の栗用皮剥き器は、栗載置部と挟持部とが一体で形成されている場合、栗載置部と切先栗載置部とが一体で形成されている場合、及び、栗載置部と挟持部と切先栗載置部とが一体で形成されている場合がある。栗載置部と挟持部とが一体で形成されている場合は、栗載置部と挟持部の両方を第二刃部の刃裏に対して略直角に取付けることが容易になる。栗載置部と切先栗載置部が一体で形成されている場合は、栗載置部を第二刃部の刃表に取付けることにより、切先栗載置部が切先に位置するため、切先栗載置部の取付けが容易になる。栗載置部と挟持部と切先栗載置部とが一体で形成されている場合は、栗載置部と挟持部の両方を第二刃部の刃裏に対して略直角に取付けることが容易になると共に、第二刃部の切先に切先栗載置部を取付けることが容易になる。なお、栗載置部、切先栗載置部、及び挟持部を第二刃部と一体で形成することも可能である。
以上のように、本発明の効果として、鬼皮と渋皮を同時に剥くことができるだけでなく、渋皮を残して鬼皮のみを剥くことができる栗用皮剥き器を提供することができる。
本発明の一実施形態である栗用皮剥き器の斜視図である。 図1の栗用皮剥き器の第一刃部及び第二刃部を閉じた場合の(a)は要部の右側面図、(b)は要部の左側面図である。 図1の栗用皮剥き器を用いて栗の鬼皮を剥く際の栗、栗載置部、第一刃部、及び第二刃部の関係を示す説明図であり、(a)は切り込み前、(b)は切り込み途中を示す断面図である。 図1の栗用皮剥き器を用いて栗の鬼皮と渋皮を剥く際の栗、栗載置部、第一刃部、及び第二刃部の関係を示す説明図であり、(a)は切り込み前、(b)は切り込み途中を示す断面図である。 従来の栗用皮剥き器の斜視図である。 図5の栗用皮剥き器による栗の皮剥きを説明する断面図である。
以下、本発明の一実施形態である栗用皮剥き器1について図1乃至図4を用いて説明する。
本実施形態の栗用皮剥き器1は、図1及び図2に示すように、片刃が形成された第一刃部10と、第一刃部10よりも短い片刃が形成された第二刃部11を具備している。そして、栗用皮剥き器1は、第二刃部11の刃表に取付けられる栗載置部30、第二刃部11の刃裏に取付けられる挟持部31、及び第二刃部11の刃先近傍に取付けられる切先栗載置32を具備している。
第一刃部10の片刃は、刃先が直線状に形成されている。第二刃部11の片刃は、刃先が凹状に湾曲して形成されている。なお、第一刃部10には、第二刃部11と同一方向に湾曲した略半円状の刃先が形成されていてもよい。または、第二刃部11に第一刃部10と同様に、直線状の刃先が形成されていてもよい。
第一刃部10と第二刃部11は、互いの刃裏を向い合せた状態で、それぞれの刃元を貫通する支軸40により軸支されている。第一刃部10の刃元からは長棒状の第一把持部20が、第一刃部10の切先とは反対方向へ延びている。同様に、第二刃部11の刃元からは長棒状の第二把持部21が、第二刃部11の切先とは反対方向へ延びている。第一把持部20と第二把持部21とを接近させた場合は、第一刃部10と第二刃部11が刃元から切先に亘って互いの刃先を重ね合わせた閉状態となる。第一把持部20と第二把持部21とを離隔させた場合は、第一刃部10と第二刃部11の互いの刃先が離隔した開状態となる。つまり、第一刃部10と第二刃部11とは支軸40を開閉支点として開閉可能である。なお、第一刃部10と第一把持部20、第二刃部11と第二把持部21はそれぞれ金属製であり、一体で形成されている。また、第一把持部20及び第二把持部21は、長棒状に限らず、環状に形成することができる。加えて、第一把持部20及び第二把持部21は、第一刃部10及び第二刃部11と別体で形成されていてもよい。この場合は、第一把持部20及び第二把持部21を樹脂製、或いは木製とすることができる。
第一把持部20と第二把持部21の支軸40側にはトーションバネ50が取付けられており、第一把持部20と第二把持部21が互いに広がる方向に付勢されている。このため、トーションバネ50の付勢に抗して接近させた第一把持部20と第二把持部21を開放すると、トーションバネ50の弾性力により再び離隔した状態になる。従って、第一把持部20と第二把持部21を連続して開閉することが容易になり、鬼皮93や渋皮92を剥きやすい。なお、トーションバネ50に限らず、コイルバネ、板バネ等のバネを使用することもできる。
第一把持部20及び第二把持部21は、第一刃部10及び第二刃部11よりも長い。従って、てこの原理により、第一把持部20及び第二把持部21を力点、支軸40を支点として、第一刃部10及び第二刃部11と鬼皮93との接点(作用点)に大きな力を加えることができ、硬い鬼皮93を容易に剥くことができる。例えば、第一刃部10の長さは3cm〜5cmとすることができ、第二刃部11の長さは、2.5cm〜4.5cmとすることができる。第一刃部10と第二刃部11は、栗90の大きさよりも長過ぎても短過ぎ剥き難いからである。第一把持部20及び第二把持部21の長さは、10cm〜12cmとすることができる。第一把持部20と第二把持部21は片手で握りやすい長さとすることが好ましい。
栗載置部30は、長方形状の平板である。栗載置部30は、第二刃部11の刃表に、刃裏に対して略直角に取付けられると共に、切先側で刃先に近づくように刃元側から切先側に亘って取付けられている。つまり、図2に示すように、栗載置部30の上面に対して第二刃部11の刃先の位置が切先から刃元に向かって高くなっている。例えば、栗載置部30の長さは、第二刃部11の長さに合わせて2.5cm〜4.5cmとすることができる。栗載置部30の幅は、1cm〜5cmとすることができる。なお、栗載置部30は平板状に限らず、上面が凹状に湾曲した形状とすることができる。この場合は、凹状の部分で丸い栗90を支持させやすい。または、栗載置部30は平板状に限らず、網状とすることができる。或いは、第二刃部11の刃表に突設された複数の軸棒とすることができる。
挟持部31は、長方形状の平板である。挟持部31は、第二刃部11の刃裏に略直角に取付けられていると共に、切先側で刃先に近づくように刃元側から切先側に亘って取付けられている。また、挟持部31は、第一刃部10と第二刃部11とを閉じた際に第一刃部10の刃先が当接するようになっている。例えば、挟持部31の長さは、2.5cm〜4.5cmとすることができる。挟持部31の幅は、0.5cm〜2cmとすることができる。
切先栗載置部32は平板状であり、第二刃部11の切先近傍から延出して、第一刃部10側へ屈曲している。また、切先栗載置部32は、第一刃部10と第二刃部11とを閉じた際に、第一刃部10の切先が挿入される切先孔部35を有している。例えば、栗載置部32の長さは1cm〜4cmとすることができ、幅は1cm〜4cmとすることができる。
栗載置部30、挟持部31、及び切先栗載置部32は、一体で形成されている。具体的には、栗載置部30、挟持部31、及び切先栗載置部32は、第二刃部11よりも長い長方形状の平板33で形成されており、切先栗載置部32側が屈曲している。また、平板33には、第二刃部11と幅が同等であり、長さが長い切先孔部35が、平板33の一端を開放するように切り欠かれて形成されている。平板33は、切先孔部35に第二刃部11の片刃を嵌入させると共に、栗載置部30及び挟持部31が第二刃部11の刃裏に対して直交する状態で溶接によって取付けられている。つまり、平板33の第二刃部11の刃表側に位置する部分が栗載置部30であり、刃裏側に位置する部分が挟持部31である。そして、切先近傍から延びて第一刃部10側に屈曲している部分が切先栗載置部32である。また、切先孔部35は第二刃部11の片刃より長く形成されていることにより、切先より先の部分に貫通した孔部が形成された状態となっている。栗載置部30、挟持部31、及び切先栗載置部32は、一体で形成されていることにより、取付けを同時に行うことができる。また、部品点数を少なくすることができる。なお、栗載置部30、挟持部31、及び切先栗載置部32が第二刃部11と一体で形成されていてもよい。この場合は、栗載置部30、挟持部31、切先栗載置部32、及び第二刃部11を鋳造により形成し、その後、第二刃部11に片刃を形成することにより製造することができる。或いは、栗載置部30、挟持部31、及び切先栗載置部32は、それぞれ別体で形成されていてもよい。この場合は、それぞれを様々な大きさや形状、材質とすることが可能である。
ここで、本実施形態の栗用皮剥き器1を使用した栗90の皮剥き動作について説明する。まず、栗用皮剥き器1を用いて栗90の鬼皮93のみを剥く場合は、第一刃部10が第二刃部11の上方に位置するように第一把持部20及び第二把持部21を把持する。そして、栗載置部30の刃元寄りに栗90を載置する。栗載置部30の刃元寄りでは、第二刃部11の刃先の位置が栗載置部30上面に対して高く、第一刃部10と第二刃部11の刃先間の距離が短い。従って、図3(a)に示すように、栗90は栗載置部30の上面と、第二刃部11の刃表と、第一刃部10の刃先とに当接する。これにより、第一刃部10と第二刃部11の刃先が通る切断面95から突出する栗90の突出量が鬼皮93の厚さと同程度になる。この状態で、第一把持部20及び第二把持部21を接近させ、第一刃部10及び第二刃部11を閉じる。図3(b)に示すように、栗90に第一刃部10の刃先が浅く切り込まれることにより、鬼皮93のみを剥くことができる。
続いて、栗用皮剥き器1を用いて栗90の鬼皮93と渋皮92を同時に剥く場合は、栗載置部30の切先寄りに栗90を載置する。切先寄りでは、栗載置部30の上面に対して第二刃部11の刃先の位置が低く、第一刃部10と第二刃部11の刃先間の距離が長い。従って、図4(a)に示すように、栗90は栗載置部30の上面と第二刃部11の刃表とに当接する。そして、第一刃部10と第二刃部11の刃先が通る切断面95から突出する栗90の突出量が鬼皮93と渋皮92の厚さと同等になる。つまり、図4(b)に示すように、図3(b)の場合よりも栗90を厚く剥くことができ、鬼皮93だけでなく、渋皮92も同時に剥くことができる。また、第一刃部10と第二刃部11とが、互いの刃先を重ね合わせるように開閉する構成であることにより、刃先が実91の部分まで深く切り込み難いので、実91の部分が削られることが少ない。
従って、本実施形態の栗用皮剥き器1では、栗載置部30に載置される栗90の位置を変えて第一刃部10と第二刃部11の刃先が通る切断面95から挟持部31側に突出する栗90の幅を変えることにより、鬼皮93だけを剥くことや、鬼皮93と渋皮92を同時に剥くことができる。
また、栗用皮剥き器1は、第二刃部11の刃表に栗載置部30が取付けられていることにより、栗載置部30の上面と第二刃部11の刃表とに栗90を当接させて支持させることができる。これにより、第一刃部10と第二刃部11の切断面95から突出する栗90の突出量を一定にすることができ、安定して鬼皮93のみを剥くことや、鬼皮93と渋皮92を同時に剥くことができる。
更に、本実施形態の栗用皮剥き器1では、第二刃部11の刃裏側に挟持部31が取付けられている。これにより、栗90に切り込ませた第一刃部10と挟持部31とで鬼皮93や渋皮92を挟持することができる。この状態で栗90を手で保持し、栗用皮剥き器1を捩じって鬼皮93や渋皮92を剥くことができる。
加えて、本実施形態の栗用皮剥き器1は、第一刃部10が第二刃部11よりも長く、第二刃部11の切先に切先栗載置部32を備えている。これにより、切先近傍の位置に栗90を載置することができ、第一刃部10の切先で栗90に切込みを入れやすい。この際、切先栗載置部32が第一刃部10側に屈曲していることにより、切先栗載置部32に栗90を支持させやすく、切込を入れる際に栗90が逃げ難い。また、切先栗載置部32に切先孔部35が設けられていることにより、第一刃部10の切先が切先孔部35に挿入されて第一刃部10と第二刃部11を閉じるまで栗90に切込みを入れることができる。更に、切込みを入れた箇所に、第一刃部10の刃先を当てることにより、刃先が栗90に切込みやすく、鬼皮93を容易に剥くことができる。
また、第一刃部10と第二刃部11とを閉じて鬼皮93や渋皮92を剥く際、第一刃部10と第二刃部11とが刃元から切先へ徐々に閉じることにより、栗90には押し出されるように切先側へ向かう力が作用する。本実施形態の栗用皮剥き器1では、第二刃部11の刃先が凹状に湾曲していることにより、直線状の刃が形成されている場合と比較して栗90に切先側へ向かう力が作用し難く、逃げ難いため鬼皮93や渋皮92が剥きやすい。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
本実施形態では、第一刃部と第二刃部とが支軸により軸支されている構成を示したが、U字形に屈曲した金属板の一方の端部に第一刃部が設けられ、他方の端部に第二刃部が設けられた構成にできる(所謂、握り鋏)。この場合は、第一刃部と第二刃部の刃先とは反対側の端部を押圧することにより、第一刃部と第二刃部とを開閉することができる。
1 栗用皮剥き器
10 第一刃部
11 第二刃部
20 第一把持部
21 第二把持部
30 栗載置部
31 挟持部
32 切先栗載置部

Claims (5)

  1. 片刃が形成された第一刃部と、
    前記第一刃部よりも短い片刃が形成された第二刃部と、
    前記第二刃部の刃表に、刃裏に対して略直角に取付けられると共に、切先側で刃先に近づくように刃元側から切先側に亘って取付けられ、栗が載置される栗載置部とを具備し、
    前記第一刃部と前記第二刃部の刃元側を開閉支点として互いの刃先が離隔した開状態と、互いの刃先が重なり合った閉状態とに開閉可能である
    ことを特徴とする栗用皮剥き器。
  2. 前記第二刃部の刃裏に略直角に取付けられ、前記第一刃部及び前記第二刃部を閉じた際に、前記第一刃部の刃先が当接する挟持部
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の栗用皮剥き器。
  3. 前記第二刃部の切先近傍から延出し、第一刃部側へ屈曲している切先栗載置部
    を具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の栗用皮剥き器。
  4. 前記切先栗載置部は、前記第一刃部と前記第二刃部を閉じた際に、前記第一刃部の切先が挿入される切先孔部を有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の栗用皮剥き器。
  5. 前記挟持部及び前記切先栗載置部の何れか一方、或いは両方と、前記栗載置部とが一体で形成されている
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れか一つに記載の栗用皮剥き器。
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