JP2016123305A - 苗移植機の旋回連動機構 - Google Patents

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山崎 仁史
Hitoshi Yamazaki
仁史 山崎
名本 学
Manabu Namoto
学 名本
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Abstract

【課題】
モータ駆動により植付レバーを移動させて苗植付部の下降及び植付作業の開始を行えると共に、必要に応じて植付レバーをモータ駆動により苗植付部の上昇位置に移動させることのできる苗移植機を提供する。
【解決手段】
走行車体1に苗植付部3を設け、植付レバー4の操作とモータ5駆動によって各作動位置を決めるカム穴P1〜P4を形成したカムプレート6と、カム穴P1〜P4に係合してカムプレート6の回動位置を係止するカムピン7を有する共に、モータ5によって回動される駆動ピン8と、駆動ピン8を前後摺動自在に嵌合させる長穴9を形成して端部をカムプレート6に連結した連動ロッド10を有するシフトアクチュエータ11を構成すると共に、モータ5により回動する駆動ピン8によって、連動ロッド10を前側f及び後側r方向へ押引駆動して、カムプレート6を前後方向に回動可能に構成する。
【選択図】 図3

Description

植付レバーをモータの回転駆動によって、正確にシフト位置にさせる苗移植機の旋回連動機構に関するものである。
作業者の手動操作で、角シフト位置へ植付レバーを操作すると共に、モータ駆動によってシフトアクチュエータを介して作動させて、各シフト位置へ自動的に操作する技術(例えば、特許文献1参照)が知られている。
特開2012− 5385号公報
モータによって植付レバーを各シフト位置へ回動する技術は、例えば、上昇位置側駆動一方向のみの駆動で、下降側の駆動は、スプリング力によって復帰回動するように構成することが多い。
このため、植付レバーにはスプリングによる回動力が働いており、作業者による操作力は、負荷が常に大きく働き、円滑で的確な操作を維持し難く、作業者の労力が増大する問題がある。
請求項1に記載の発明は、走行車体(1)の後側に昇降可能に苗植付部(3)を設け、植付レバー(4)の操作と、モータ(5)駆動によって、上昇、停止、下降、植付等の各作動位置に操作回動して、各位置決めする各ポジションカム穴(P1〜P4)を形成したカムプレート(6)と、各カム穴(P1〜P4)に係合してカムプレート(6)の回動位置を係止するカムピン(7)を有する共に、前記モータ(5)によって回動される駆動ピン(8)と、この駆動ピン(8)を前後方向摺動自在に嵌合させる長穴(9)を形成して基端部をカムプレート(6)に回動自在に連結した連動ロッド(10)を有したシフトアクチュエータ(11)を構成する苗移植機において、前記モータ(5)により回動する駆動ピン(8)の回転駆動によって、前記連動ロッド(10)を前側(f)及び後側(r)方向へ押し引き駆動して、前記カムプレート(6)を前、後方向へ回動可能に設けることを特徴とする苗移植機の旋回連動機構とする。
請求項2に記載の発明は、左右走行輪(12)の回転を検出する回転センサ(13)と、ステアリングハンドル(14)の操向角を検出する操向センサ(15)とを設け、このハンドル(14)による所定以上の操向角を前記操向センサ(15)が検出することによって、前記モータ(5)駆動により植付レバー(4)を上昇位置(P1)へシフトして、苗植付部(3)を上昇位置へ作動して旋回操向状態とし、この旋回走行によって、前記操向センサ(15)による操向角の検出がOFFの状態になって左右の走行輪(12)の回転センサ(13)が所定の回転値を検出すると、前記モータ(5)を駆動して、前記シフトアクチュエータ(11)を介して植付レバー(4)を下降位置(P3)へシフトして、苗植付部(3)を下降すると共に、左右の回転センサ(13)が所定値を検出すると、モータ(5)によって植付レバー(4)を植付位置(P4)へシフトさせ、苗植付部(3)の植付作動を開始させるように構成したことを特徴とする苗移植機の旋回連動機構とする。
請求項3に記載の発明は、前記走行車体(1)の前後進走行を操作する走行レバー(16)のレバーガイド(17)に、後進走行位置を検出する後進位置センサ(18)を設け、該後進位置センサ(18)の検出によって、前記モータ(5)を駆動して植付レバー(4)を上昇位置(P1)へシフトさせて苗植付部(3)を上昇することを特徴とする請求項1または2に記載の苗移植機の旋回連動機構とする。
請求項4に記載の発明は、前記操向センサ(15)と後進位置センサ(18)との入力を入切する切替スイッチ(19)と、前記旋回操向において苗植付部(3)の下降、乃至植付位置へ切替える旋回連動スイッチ(20)を操作パネル(21)に設け、切替スイッチ(19)を切操作することにより、ハンドル(14)を所定角度以上操作する、あるいは走行レバー(16)を後進位置に操作しても、前記モータ(5)による植付レバー(4)が作動せず、苗植付部(3)を上昇しない状態となり、前記旋回連動スイッチ(20)を切り操作することにより、旋回走行時の苗植付部(3)の下降と苗植付作動の自動的開始を行わせない状態とすることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の苗移植機の旋回連動機構とする。
請求項5に記載の発明は、前記走行車体(1)の回転センサ(13)によって走行車速を検出して、この走行車速が遅いときは、前記モータ(5)によるシフトアクチュエータ(11)の作動速度を緩速にするように切替制御することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の苗移植機の旋回連動機構とする。
請求項1に記載の発明は、操向センサ(15)が一定の操向旋回角度を検出すると、旋回連動のシフトアクチュエータ(11)で、植付レバー(4)をシフト移動させて、苗植付部(3)を上昇位置(P1)まで移動可能にする。
即ち、前記シフトアクチュエータ(11)は、モータ(5)によって回転乃至回動されるカムピン(7)の回動経を長く設定して、前後方向に回動するカムプレート(6)に連結の連動ロッド(10)の長穴(9)に摺動自在に嵌合させて、このカムピン(7)を長穴(9)に沿って前後に回動移動させることによって、前記連動ロッド(10)を前後方向へ押し引き移動して、カムプレート(7)を各前後操作のシフト位置(P1〜P4)域に亘って移動させて、各シフト位置(P1〜P4)を係合するものであるから、全操作領域のシフト位置(P1〜P4)を、前後往復のシフト行程を、前記モータ(5)、カムピン(7)及び長穴(9)を形成の連動ロッド(10)を介してシフト駆動することができるので、従来のような戻りスプリング等の早戻り機構等を不要として、安定したシフト作動のシフトアクチュエータ(15)を簡潔に構成して、的確なシフト位置決め作動を行わせることができる。
また、前記カムピン(7)の回動径を長く形成することによって、植付レバー(4)の移動距離が長いときでも、苗植付部(3)の上昇が遅れることなく作動され、余分な苗の植付を防止することができるので作業者の植付レバー(4)を操作する頻度が減少し、操作性が向上する。
そして、前記カムピン(7)が連動ロッド(10)の長穴(9)に常時嵌合案内させた形態にあることにより、シフトアクチュエータ(11)で植付レバー(4)の位置を変更しても植付レバー(4)を手動操作することができるので、作業状態に合わせて苗植付部(3)を昇降させたり、植付の入切操作が行え、操作性が向上する。
請求項2に記載の発明は、前記操向センサ(13)がONになると、シフトアクチュエータ(11)で植付レバー(4)を移動させて、苗植付部(3)を上昇させることにより、ハンドル(14)を所定角度以上に操作すると苗の植付を終了して、苗植付部(3)を自動的に上昇させることができるので、苗が空中で解放されたり、欠植状態となることを防止できる。
また、苗植付部(3)が十分に上昇しない状態で操向旋回が開始されることを防止できるので、苗植付部(3)の下部に接触した苗が押し潰されるようなことが防止され、正確な苗植付を行わせることができる。
そして、操向センサ(15)がOFFになってからの走行輪(12)の回転数に基づいて、苗植付部(3)の下降、及び植付の開始を行うことにより、苗植付部(3)の下降タイミングや、植付タイミングが乱れることが防止でき、苗の的確な植付精度を向上することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明の効果に加えて、走行レバー(16)を後進位置に操作すると、シフトアクチュエータ(11)が植付レバー(4)を移動して苗植付部(3)を上昇位置(P1)へ上昇させることにより、走行車体(1)が後進開始する際に苗植付部(3)を圃場面から上昇させておくことができるので、苗植付部(3)の下部が土壌面をき荒すことが防止され、苗の植付精度を向上することができる。
また、確実に苗の植付を終了して苗植付部(3)を上昇させることができるので、苗が空中で解放されたり、欠植状態となることが減少する。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、切替スイッチ(19)と旋回連動スイッチ(20)を切り操作しておくと、操向旋回開始時や、後進時には,苗植付部(3)が自動上昇しなくなるので、苗植付部(3)の昇降や、植付の入切を植付レバー(4)の手動操作で決定することができるので、細かい操作を自由に行うことができ、苗の植付精度の向上が図られる。
また、切替スイッチ(19)を入状態とし、旋回連動スイッチ(20)を切り操作しておくと、苗植付部(3)の昇降のみ自動化できるので、苗植付部(3)の下降位置(P3)や、植付開始位置(P4)が揃い難い作業位置や条件下であっても、植付レバー(4)の手動操作で苗の植付位置を揃えることができる。
そして、前記切替スイッチ(19)と旋回連動スイッチ(20)を操作パネル(21)に配置することによって、走行車体(1)上で苗植付部(3)の自動上昇や、操向旋回連動を切替えることができ、操作性を高めることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、苗移植機の走行速度が遅いときは、旋回連動のシフトアクチュエータ(11)の作動速度を遅くすることにより、植付レバー(4)の操作位置が制御する移動位置とは異なる位置まで移動することを防止できるので、誤作動を防止することができ、苗の植付精度を向上し、欠植状態の発生が防止される。
苗移植機の側面図 苗移植機の平面図 植付レバー及びシフトアクチュエータ部の側面図 カムプレート部の斜視図 カムプレート部の側面図 ステアリングハンドル部の側面図 走行レバーとシフトアクチュエータとの連動図 シフトアクチュエータの操作制御のブロック図 植付レバー、及びシフトアクチュエータ部の各操作作動位置P1〜P4を示す側面図(A)〜(D) 苗ストッパー部の作用状態を示す側面図(A)、(B) 苗ストッパー部の平面図 苗ストッパー部の実施例を示す平面図(A)、(B) 苗ストッパー部の別操作を示す側面図(A)、(B) 苗タンクの苗取口部の側面図 苗ガイド線部の側面図(A)、背面図(B)、平面図(C) 苗移植機の平面図 苗移植機の側面図 畦クラッチレバー部の作動を示す側面図(A)、(B)
図面に基づいて、苗移植機は、ステアリングハンドル14によって操向する左右両側部の前輪23と、後端左右両側部の後輪12とを配置して、エンジン24から連動駆動して走行する四輪駆動走行形態の車体1の後側に、油圧伸縮されるリフトシリンダ25と、これにより昇降回動される平行リンク形態のリフトリンク26とからなるリフト装置2を介して、この後端部に、センタフロート27や、サイドフロート28に支持される苗植フレーム29上の苗タンク30、及びこの苗タンク30の苗取口31に繰出される苗を分離保持して下方の土壌面に植付ける植付装置32等から構成される多条植形態の苗植付部3を取付ける。また、各フロート27、28の前側には、代ロー夕33を配置して、苗植付部3と一体的に昇降可能に設けている。
車体1の上側には、エンジン24上を覆うエンジンカバーの上側に運転席34を設け、この後側に施肥装置35を搭載している。また、運転席34の前方には、ハンドルポストボード36上にステアリングハンドル14を設け、このハンドルポストボード36の左手側に走行レバー16を設け、右手側に植付レバー4を設け、これら左右両側のレバー16、4間に形成される操作パネル21に、切替スイッチ19や、オートリフトスイッチ22、旋回連動スイッチ20等を配置する。
前記運転席34からハンドルポストボード36に亘る運転操作部の左右外側部には、前輪23、及び後輪12上側部を覆うように広幅のサイドフロア37を形成し、このサイドフロア37の前端外側部上方位置に、補助苗載棚38を設けて、前記後方の苗タンク30に補給するためのマット苗を収容させる。
左右サイドフロア37間のセンタフロア39の下側には、エンジン24からベルト伝動される油圧無段変速装置40や、更にこの変速装置40からの伝動のギヤ機構等を内装のミッションケース41等を配置し、このミッションケース41から左右に突出するフロントアクスルハウジング42の両端部に操向自在の前輪23を軸装し、後側に後輪連動軸43、及びPTO軸44を取出して、連動軸43からリアアクスルハウジング49に軸装の後輪12を伝動駆動すると共に、PTO軸44から苗植付部3の入力軸45や、施肥装置35等を連動する。
前記ステアリングハンドル14の操向角を検出する操向センサ15を、ステアリング軸47の下端部に設け、この操向センサ15の操向旋回角を検出することにより、モータ5を駆動して、シフトアクチュエータ11を駆動する。そして連動アーム53を介してリフトシリンダ25の基部に設ける油圧回路の昇降制御弁48を連動(図面省略)する。
左右後輪12の回転を検出する回転センサ13を、各後輪12を軸装するリアアクスルハウジング49に設けて、左右の後輪12の回転数が異なると、操向旋回状態にあり、同じ回転数であると直進状態にあること等を検出して判別する。
また、ハンドルポストボード36の内部にコントローラ50を内装のコントロールボックスを設け、前記操向センサ15や、後進位置センサ18、切替スイッチ19、オートリフトスイッチ22、後輪回転センサ13、旋回連動スイッチ20及びシフトアクチュエータ11のカムプレート6の回動角を検出するポテンショメータ51等の各制御部のセンサやスイッチ等を入力可能に配置し、リフトシリンダ25の昇降制御弁48や、シフトアクチュエータ11のモータ、苗植付部3の伝動クラッチ等を出力する。
前記植付レバー4によって前後に回動されるカムプレート6が、ハンドルポストボード36の横側のブラケット58上のプレート軸52周りに回動自在に支持される。このカムプレート6には、前記プレート軸52周りに円弧状のポジションガイドカム穴Pと、このポジションガイドカム穴Pの内端部に沿って窪むカム穴P1〜P4が形成されて、カムピン7を嵌合させて、このカムピン7に対してカムプレート6を前側f,後側f方向に回動案内させながら各カム穴P1~P4位置にシフト回動させることができる。
また、前記カムプレート6の回動基部には、連動アーム53が形成されて、この連動アーム53と前記リフト装置2の昇降制御弁48との間をワイヤー等で連動して、リフトシリンダ25を油圧伸縮するように連動構成している。
前記カムプレート6の後側には、例えば,ギヤードモータからなるモータ5をフレームブラケット58に取付けて、このモータ5の電動回転によって、ギヤケース54に軸受けしたアーム軸55及びこのアーム軸55に取付けられて先端部に駆動ピン8を有する適宜長さの駆動アーム56を駆動アーム軸55の周りに回動乃至回転するように構成する。
この駆動ピン8は、前側のカムプレート6との間に連動ロッド10を介して、前後回動揺動するように連動する。即ち、カムプレート6に連動ピン57で連結する連動ロッド10には、適宜長さの長穴9を形成して、該長穴9に前記駆動アーム56の駆動ピン8を摺動自在に嵌合案内させる。
駆動アーム56の回動によって駆動ピン8が回動して長穴9部を前後へ空移動するも,連動ロッド10は移動されないが,この長穴9の長さ域を超えて前後方向へ回動移動するときは,回動駆動ピン8が長穴9の前,後端縁部に係合して,連動ロッド10を前側fへ押し移動したり,後側rへ引き移動することができる。
上記のとおり、前記モータ5によって回転される駆動ピン8は、長穴9に沿って前側f、後側f方向へ移動して、これら移動の前後端部では、長穴9の前端縁に係合して連動ロッド10を前側fへ押して回動移動することで、長穴9の後端縁に係合して連動ロッド10を後側rへ引っ張って回動移動するように連動構成する。
これら駆動ピン8、及び長穴9を形成した連動ロッド10を介して揺動されるカムプレート6の回動角度は、ポジションガイドカム穴Pの前後長さによって設定されて、長穴9の領域内で、駆動ピン8と連動ロッド10との連動を吸収しながら、カムプレート6をポジションガイドカム穴Pの全長域に亘って回動可能に構成している。
前記モータ5及び駆動ピン8は、所定の回動角域を前側f、後側f方向に往復回動する形態としているが、この形態に代えて、モータ5を一方向にのみ回転して、駆動アーム56、乃至駆動ピン8の回転を前側f、後側f方向へ往復回動する形態としたり、モータ5、及び駆動アーム56による駆動ピン8の回転を一方向にのみ回転して、連動ロッド10前側f、後側f方向へ往復回動するように構成することも可能である。
また、前記連動ロッド10の長穴9は、駆動ピン56の回転位置に拘らず、植付レバー4の操作によってカムプレート6の回動操作を可能に、連動ロッド10の前、後移動を自由に行わせる。
前記カムプレート6に形成される前後円弧状の長穴(ポジションガイドカム穴)Pは、回動中心のプレート軸52の位置する上円に沿って、ラック状形態のカム穴P1〜P4を形成して、植付レバー4の各シフト位置P1〜P4と対応させている。
上昇位置P1は、苗植付部3をリフト装置2により土壌面上適宜高さの位置に上昇させて,この上昇した姿勢位置を維持する状態である。停止位置P2は、苗植付部3のリフト装置2による昇降作動位置を停止維持させる姿勢状態であると共に、下降位置P3は、リフト装置2により苗植付部3を土壌面に接する位置に下降させる状態、及びこの姿勢位置を維持する状態を示すと共に、植付位置P4は、前記下降位置P3における苗植付部3の伝動クラッチをONして苗植付作用を行わせる姿勢状態を示す。
これら各カム穴P1〜P4に嵌合したカムピン7は、ブラケット58等との間に掛け渡す復帰スプリング(図面省略)状態に位置決め維持される。従って、このカム穴P1〜P4とカムピン7との係合を外して、カムプレート6をシフトするときは、各シフト作動時の操向センサ15や、後進位置センサ18等からの入力によってカム穴P1〜P2位置のカムピン7を、前記復帰スプリングに抗して長穴形態のポジションガイドカム穴P部側に移動させて各カム穴P1~P4部から外すように構成している。
前記カムプレート6の内側(ステアリング軸47の位置する側)に、横向きのカムピン7を固定したプレートアーム59を位置させて、このプレートアーム59の後端をブラケット58に支持させる支持軸60に回動自在に支持させる。
この支持軸60には、前記プレートアーム59のカムプレート6の側面に接近させて上下回動できる切替アーム61を設け、この切替アーム61の中間部にはピン穴62を形成して、このピン穴62を内側のプレートアーム59のピン63に係合することによって、これら切替アーム61とプレートアーム59を一体的にして、支持軸60周りに上下回動でき、この下方回動でカム穴P1〜P4に係合していたカムピン7を、長穴のガイドカム穴P部へ移動させて、位置決め係合を外すことができる形態である。
このカムピン7の位置決め係合を外すには、前記プレートアーム59のピン63に係合させた切替アーム61を、操向センサ15の旋回操向角検出によってワイヤー64等を介して下方へ引き回動するか、又は走行レバー16の後進位置操作によって、ワイヤー65を介して下方へ引かれるピン66や、切替レバー67等を介して、カムピン7をガイドカム穴P部へ外し移動するように構成している。
前記カムピン7の内側端部には、後進走行時に切替レバー67を前側へ回動操作しておくと、この切替レバー67に形成している鉤型状形態のガイド穴の縦穴部68に、前記後進位置に操作された走行レバー16によって、ワイヤー65を介して下動されるピン66が案内されて上下方向へ移動するのみで、カムピン7の下動は行われない。
また、前記切替レバー67を後側へ回動操作して、横穴部69にピン66を嵌合させると、前記操向レバー16の後進位置操作によって連動されるピン66が、この横穴69部の切替レバー67を前記復帰スプリングに抗して押し下げて、カムピン7を係合位置のカム穴P1〜P4からガイドカム穴P部へ移動して、位置決めを解除することができる。
このように切替レバー67の回動操作によって、カムピン7の係合位置決めを固定状態としたり、解除可能状態とするように切替選択できる構成である。
前記走行レバー16は、クランク状のレバーガイド17に沿って前側f、後側f進位置へ操作案内するもので、中間部の中立位置Nにあるときは、油圧無段変速装置40の変速アームはニュートラル位置にあり、前進位置Fに操作することによって前進走行速を増減操作でき、後進位置Rに操作することによって後進走行速を増減速操作することができる。
この中立位置Nの後進位置側ガイド17部に、走行レバー16によって押されてON、OFFする後進センサ(スイッチ)18を設けている。この下部に後進位置操作の走行レバー16を係合させるワイヤー65端部のヨーク70をのぞませている。
前記カムプレート6の後方位置で、モータ5の下方位置のブラケット58には、前記カムプレート6のプレート軸52周りの回動角を検出するポテンショメータ51を設けて、この検出値をコントローラ50に入力して、モータ5の駆動位置をフィードバック制御したり、各部の連動位置を制御する形態である。
このメータ軸72と一体に回動するアーム73の長穴74には、カムプレート6と一体に回動するアーム75のピン76が係合されていて、カムプレート6の前後回動により、メータ軸72を回動させて、この回動位置をポテンショメータ51で、検出して、コントローラ50へ入力する。
前記コントローラ50からの出力でモータ5を駆動してシフトアクチュエータ11を出力駆動する場合に、左右後輪12の走行回転から検出する車速(回転)センサ13の検出値が、通常値よりも低速値であるときは、前記シフトアクチュエータ11のモータ5の駆動回転数を低くするように切替えて、シフトアクチュエータ11の作動速度を緩速にして出力する。
ここに,走行車体1の後側にリフト装置2を介して昇降可能に連結する苗植装着3を、植付レバー4の操作と、モータ5駆動によって、上昇、停止、下降、植付等の各作動位置に操作回動して、各位置決めする各ポジションカム穴P1〜P4を形成したカムプレート6と、各カム穴P1〜P4に係合してカムプレート6の回動位置を係止するカムピン7を有する共に、前記モータ5によって回動される駆動ピン8と、この駆動ピン8を前後方向摺動自在に嵌合させる長穴9を形成して基端部をカムプレート6に回動自在に連結した連動ロッド10とを有したシフトアクチュエータ11を構成する苗移植機において、前記モータ5により回動する駆動ピン8の回転(又は正、逆回転,乃至回動)駆動によって、前記連動ロッド10を前側f、後側f方向へ押し引き駆動して、前記カムプレート6を前、後に回動可能に設ける苗移植機の旋回連動機構の構成とする。
苗移植機は、前輪23、及び後輪12を配置した四輪駆動走行形態の乗用車体1の後方に装着した多条植形態の苗植付部3を、車体1側搭載のエンジン24から駆動伝動して、苗植付作用を行わせる。この苗移植機走行では、運転者がステアリングハンドル14を操向しながら、圃場端の畦際等においては、このハンドル14の操向角を大きく操作して、苗植走行方向を折返操向旋回して,往復行程の苗植作業を連続して行う。
このような苗植作業において、苗植付部3の苗植付作用を手動操作で行わせるときは、運転者が植付レバー4を操作して、カムプレート6をプレート軸52の周りに前側f、後側f方向へ回動させることができ、車体1に対して一定位置に設けられたカムピン7に対して、カムプレート6を後側f側方向へ回動して、円弧状長穴形態のガイドカム穴Pに形成の下降位置カム穴P3を対向させて、このカムピン7に係合させて、苗植付部3の土壌面に接する下降姿勢位置を決めて保持する。
そして、このカムプレート6の回動によってリフト装置2の油圧昇降制御弁48が下降位置へ切替えられて、苗植付部3を下降位置P3に位置させる。
このように、苗植付部3を下降位置P3に移動させた状態で、苗植付部3の伝動クラッチを入りにして植付装置による苗植付作用を行わせるときは、前記植付レバー4を操作して、カムプレート6を後側f側方向へ回動する。ガイドカム穴Pの前端がカムピン7に当って、前端部の植付位置のカム穴P4をカムピン7に係合させると、前記苗植付部3の植付装置等が伝動駆動されて、多条植えの苗植作用が行われる。
また、苗植走行の折返操向旋回位置において、自動的旋回を行わせるときは、この自動的旋回に必要な操作パネル21のオートリフトスイッチ22や、旋回連動スイッチ20等をON操作しておき、苗植行程の終端部で、ハンドル14を切って旋回行程に入ると、前記旋回操向センサ(又は操向スイッチ)15による所定旋回操向角の検出(又はスイッチON)によって、前記シフトアクチュエータ11のカムピン7を係合している植付位置のカム穴P4から外すと共に、モータ5を正回転駆動して、駆動ピン8の回動により長穴9の後端縁を係合して後側f側方向へ引いて、この長穴9を形成する連動ロッド10を前側に連結カムプレート6を後側f側へ回動して,前記カムピン7に対してカム穴P1が係合するように駆動される。
このカムプレート6の上昇位置P1への回動によって、前記リフト装置2の昇降制御弁48が切替えられて、苗植付部3を土壌面上所定高さの非苗植作用高さの位置に上昇させる。
また、このようにして苗移植機の折返操向旋回が行われて、次行程の苗植作業行程に移るときは、左右の走行車輪12の回転を回転センサ13が検出していて、この旋回行程が終ったことを検出することによって、モータ5が逆回転駆動して、上昇位置のカム穴P1に係合しているカムピン7との係合を外して、駆動ピン8の逆方向回動によって、長穴9を回動してこの前端縁部を係合して、この長穴9を形成する連動ロッド10を前側f側方向へ押して、この連動ロッド10の連結されたカムプレート6を前側へ押し回動し、前記カムピン7に対して、下降位置、乃至植付位置のカム穴P3、又はP4を係合させて、苗植付作業を再開することができる。
また、このとき植付位置のカム穴P4が係合すると、リフト装置2によって下降された苗植付部3は、伝動クラッチの入りによって苗植付作動される状態となる。
さらに、前記苗移植機においては、左右走行輪12の回転を検出する回転センサ13と、ステアリングハンドル14の操向角を検出する操向センサ15とを設け、このハンドル14による所定の旋回操向角を操向センサ15で検出したときは、前記モータ5駆動により植付レバー4を上昇位置(のカム穴)P1へシフトして、苗植付部3を上昇位置へ作動して旋回操向状態とし、この旋回走行の完了によって、前記操向センサ15が旋回終了を検出して(又は,操向スイッチ15がOFFして)、左右の走行輪12の回転センサ13が所定の回転値を検出すると、前記モータ5を駆動して、前記シフトアクチュエータ11を介して植付レバー4を下降位置P3へシフトして、苗植付部3を下降状態とし、左右の回転センサ13が所定値を検出すると、モータ5を駆動して、植付レバー4を植付位置P4へシフトして、苗植付部3の植付作動を開始させるように構成する。
苗移植機が畦際の植付条端に達して折返操向旋回行程に入るときは、前記のように操向ハンドル14の所定以上の切り角を操向センサ15が検出することによって、モータ5駆動によるシフトアクチュエータ11を介して、植付レバー4を上昇位置のカム穴P1に移動させて、苗植付部3をリフト装置2によって非苗植高さ位置に上昇させる。
このようにして操向旋回が終ると、操向センサ15が検出して(操向センサスイッチがOFF状態となり)、左右の回転センサ13が検出している左,右いずれか一方の車輪12の回転数が所定数に達すると、前記シフトアクチュエータ11を作動させて、植付レバー4を下降位置P3に移動させて、苗植付部3を下降させる。この苗植付部3が下降した後、左右の回転センサ13が検出している左右の各後輪12の回転が共に所定値に達すると、シフトアクチュエータ11を作動させて植付レバー4を植付位置P4へ移動させて、旋回行程を終って操向旋回後の行程の苗植付行程に入るとして、苗植付部3による苗植付作動を開始させる。
また、前記走行車体1の前、後進走行を操作する走行レバー16のレバーガイド17に、この後進走行位置を検出する後進位置センサ18を設け、この後進位置センサ18の検出によって、前記モータ5を駆動して植付レバー4を上昇位置P1へシフトさせて苗植付部3を上昇する。
苗植付作業時は、走行レバー16をレバーガイド17の前進位置に操作した状態で、苗植付部3を前方へ推進させながら苗植付行程を作業する。圃場内で苗植作業を行わないで、単に苗移植機を後退させたり、畦際での折返操向旋回行程で後退走行することがあるが、このとき走行レバー16をレバーガイド17の後進走行位置に操作すると、後進位置センサ18によって検出される。
この後進位置センサ18による検出によって、前記シフトアクチュエータ11を作動させて、植付けレバー4を上昇位置P1へ作動させて、下降位置P3等にある苗植付部3を上昇位置P1へ移動させる。
そして、前記操向センサ15と後進位置センサ18との入力を入り切りする切替スイッチ19と、前記旋回操向において苗植付部3の下降、乃至植付位置へ切替える旋回連動スイッチ20を、走行車体1の操作パネル21に設け、切替スイッチ19を切り操作することにより、ステアリングハンドル14を所定角度以上操作しても、あるいは走行レバー16を後進位置に操作しても、前記モータ5による植付レバー4が作動せず、苗植付部3を上昇しない状態となり、前記旋回連動スイッチ20を切り操作することにより、旋回走行時の苗植付部3の下降と苗植付作動の自動的開始を行わせない形態とすることができる。
前記のようにモータ5を有したシフトアクチュエータ11により植付レバー4を自動シフトする操作、及び制御形態にあっては、これらの制御のために必要な条件を検出するための前記操向センサ15や、後進位置センサ18等を配置するが、圃場の形態によっては、前記自動によるシフトアクチュエータ11の使用できない場合がある。
このため、前記操向センサ15と後進位置センサ18との入力を入り切りする切替スイッチ19を設けて、この切替スイッチ19を切り(OFF)操作することにより、自動シフトアクチュエータ11を作動させないことができる。
また、前記操向旋回行程におけるシフトアクチュエータ11による自動シフト制御による下降位置P3、及び植付位置P4への出力作動を、旋回連動スイッチ20を設けて、各操作制御の途中で自動的シフト作動を停止させることができる。
さらに、前記走行車体1の回転センサ13によって走行車速を検出して、この走行車速が遅いときは、前記モータ5によるシフトアクチュエータ11の作動速度を緩速にするように切替制御することができる。
前記のように苗移植機は、操向レバー16を前進位置に操作して、走行速度を所定の領域に選択して、苗植付部3を走行推進しながら、一定の植付間隔に苗植作業を行う。
また、前記モータ5によって作動されるシフトアクチュエータ11の作動は、このモータ5の回転駆動によって行われるものであるから、走行車体1の操向旋回行程時の車速に対して、シフトアクチュエータ11の自動シフト旋回が早過ぎる場合は、苗植付部3の昇降タイミングが大きくずれて、正確な苗植作業を維持できないこととなるが、このようなときは、前記回転センサ13により走行車速が遅いことを検出することにより、モータ5により駆動するシフトアクチュエータ11の作動速度を緩速に切替制御して、車体1の操向旋回速度に合せることができる。
苗移植機は、前輪23、及び後輪12を配置した四輪駆動走行形態の乗用車体1の後方に装着した多条植形態の苗植付部3を、車体1側搭載のエンジン24から駆動伝動して、苗植付作用を行わせる。この苗移植機走行では、運転者がステアリングハンドル14を操向しながら、圃場端の畦際等においては、このハンドル14の操向角を大きく操作して、苗植走行方向を折返操向旋回して,往復行程の苗植作業を連続して行う。
このような苗植作業において、苗植付部3の苗植付作用を手動操作で行わせるときは、運転者が植付レバー4を操作して、カムプレート6をプレート軸52の周りに前側f、後側f方向へ回動させることができ、車体1に対して一定位置に設けられたカムピン7に対して、カムプレート6を後側f側方向へ回動して、円弧状長穴形態のガイドカム穴Pに形成の下降位置カム穴P3を対向させて、このカムピン7に係合させて、苗植付部3の土壌面に接する下降姿勢位置を決めて保持する。
そして、このカムプレート6の回動によってリフト装置2の油圧昇降制御弁48が下降位置へ切替えられて、苗植付部3を下降位置P3に位置させる。
このように苗植付部3を下降位置P3に移動させた状態で、苗植付部3の伝動クラッチを入りにして植付装置による苗植付作用を行わせるときは、前記植付レバー4を操作して、カムプレート6を後側f側方向へ回動する。
ガイドカム穴Pの前端がカムピン7に当って、前端部の植付位置のカム穴P4をカムピン7に係合させると、前記苗植付部3の植付装置等が伝動駆動されて、多条植えの苗植作用が行われる。
また、苗植走行の折返操向旋回位置において、自動的旋回を行わせるときは、この自動的旋回に必要な操作パネル21のオートリフトスイッチ22や、旋回連動スイッチ20等をON操作しておき、苗植行程の終端部で、ハンドル14を切って旋回行程に入ると、前記旋回操向センサ(又は操向スイッチ)15による所定旋回操向角の検出(又はスイッチON)によって、前記シフトアクチュエータ11のカムピン7を係合している植付位置のカム穴P4から外すと共に、モータ5を正回転駆動して、駆動ピン8の回動により長穴9の後端縁を係合して後側f側方向へ引いて、この長穴9を形成する連動ロッド10を前側に連結カムプレート6を後側f側へ回動して,前記カムピン7に対してカム穴P1が係合するように駆動される。
このカムプレート6の上昇位置P1への回動によって、前記リフト装置2の昇降制御弁48が切替えられて、苗植付部3を土壌面上所定高さの非苗植作用高さの位置に上昇させる。
また、このようにして苗移植機の折返操向旋回が行われて、次行程の苗植作業行程に移るときは、左右の走行車輪12の回転を回転センサ13が検出していて、この旋回行程が終ったことを検出することによって、モータ5が逆回転駆動して、上昇位置のカム穴P1に係合しているカムピン7との係合を外して、駆動ピン8の逆方向回動によって、長穴9を回動してこの前端縁部を係合して、この長穴9を形成する連動ロッド10を前側f側方向へ押して、この連動ロッド10の連結されたカムプレート6を前側へ押し回動し、前記カムピン7に対して、下降位置、乃至植付位置のカム穴P3、又はP4を係合させて、苗植付作業を再開することができる。
そして、このとき植付位置のカム穴P4が係合すると、リフト装置2によって下降された苗植付部3は、伝動クラッチの入りによって苗植付作動される状態となる。
苗移植機が畦際の植付条端に達して折返操向旋回行程に入るときは、前記のように操向ハンドル14の所定以上の切り角を操向センサ15が検出することによって、モータ5駆動によるシフトアクチュエータ11を介して、植付レバー4を上昇位置のカム穴P1に移動させて、苗植付部3をリフト装置2によって非苗植高さ位置に上昇させる。
このようにして操向旋回が終ると、操向センサ15が検出して(操向センサスイッチがOFF状態となり)、左右の回転センサ13が検出している左,右いずれか一方の車輪12の回転数が所定数に達すると、前記シフトアクチュエータ11を作動させて、植付レバー4を下降位置P3に移動させて、苗植付部3を下降させる。
この苗植付部3が下降した後、左右の回転センサ13が検出している左右の各後輪12の回転が共に所定値に達すると、シフトアクチュエータ11を作動させて植付レバー4を植付位置P4へ移動させて、旋回行程を終って操向旋回後の行程の苗植付行程に入ると、苗植付部3による苗植付作動を開始させる。
苗植付作業時は、走行レバー16をレバーガイド17の前進位置に操作した状態で、苗植付部3を前方へ推進させながら苗植付行程を作業する。圃場内で苗植作業を行わないで、単に苗移植機を後退させたり、畦際での折返操向旋回行程で後退走行することがあるが、このとき走行レバー16をレバーガイド17の後進走行位置に操作すると、後進位置センサ18によって検出される。
この後進位置センサ18による検出によって、前記シフトアクチュエータ11を作動させて、植付けレバー4を上昇位置P1へ作動させて、下降位置P3等にある苗植付部3を上昇位置P1へ移動させる。
前記のようにモータ5を有したシフトアクチュエータ11により植付レバー4を自動シフトする操作、制御形態にあっては、これらの制御のために必要な条件を検出するための前記操向センサ15や、後進位置センサ18等を配置するが、圃場の形態によっては、前記自動によるシフトアクチュエータ11の使用できない場合がある。
このため、前記操向センサ15と後進位置センサ18との入力を入り切りする切替スイッチ19を設けて、この切替スイッチ19を切り(OFF)操作することにより、自動シフトアクチュエータ11を作動させないことができる。
また、前記操向旋回行程におけるシフトアクチュエータ11による自動シフト制御による下降位置P3、及び植付位置P4への出力作動を、旋回連動スイッチ20を設けて、各操作制御の途中で自動的シフト作動を停止させることができる。
前記のように苗移植機は、操向レバー16を前進位置に操作して、走行速度を所定の領域に選択して、苗植付部3を走行推進しながら、一定の植付間隔に苗植作業を行う。
また、前記モータ5によって作動されるシフトアクチュエータ11の作動は、このモータ5の回転駆動によって行われるものであるから、走行車体1の操向旋回行程時の車速に対して、シフトアクチュエータ11の自動シフト旋回が早過ぎる場合は、苗植付部3の昇降タイミングが大きくずれて、正確な苗植作業を維持できないこととなるが、このようなときは、前記回転センサ13により走行車速が遅いことを検出することにより、モータ5により駆動するシフトアクチュエータ11の作動速度を緩速に切替制御して、車体1の操向旋回速度に合せることができる。
次に、図10〜図13において、前記苗植付部3の苗タンク30に、この苗タンク30に供給されて苗取口31側へ繰出されるマット苗の操出端部を係止できる苗ストッパー80を、くし歯状形態にして、各苗タンク30の苗取口31部上にタンク幅方向に亘って架設して、苗タンク30の前部上端部位置の苗補給位置側へ向けて操作レバー81を突出させて、この苗補給位置側から苗補給を行うと共に、操作レバー81を操作してマット苗ストッパー80の出退を切替える(図10(A)、(B)参照)。
これにより、作業者が苗移植機後方の土壌面に降りて、苗ストッパー80の切替操作を手で直接操作する手間を解消する。
また,前記苗ストッパー80は,くし歯状形態であるから、マット苗の上面に対する突き刺し、引き抜き行い易くして、苗の損傷を少くする。
各苗ストッパー80の左右両端部の下端部を、苗タンク30の左右両側部のサイドガイド82のブラケット84に対してピン83周りに回動自在に支持し、この苗ストッパー80の後側に突出するアーム88に、操作レバー81を連結し、この操作レバー81を各苗タンク30の仕切サイドガイド82の上側部に沿わせて前方上部へ向けて設ける。
前記くし歯状形態は、適宜幅の係止板部85と間隔部86を交互に形成したもので(図12(A)参照)、この係止板部85の先端に,先端を尖らせた狭幅部87を形成した二段形態(図12(B)参照)に形成することもできる。
前記苗ストッパー80を苗タンク30の繰出端部上に突出する支持ブラケット84アーム89に対して回動自在に支持83して、操作レバー81を押し引き操作することにより、苗ストッパー80の下端縁が苗タンク30上面をき上げるように回動して、係合したマット苗を適宜苗取口31から後退させて停止するように構成することもできる(図13(A)及び(B)参照)。
次に、主として図14、図15において、苗タンク30の苗取口31の下側に、植付装置32の苗植付爪90の下降する植付軌跡線Dに沿って形成の苗ガイド線91の上端部を、この苗取口31を形成する苗受ガイド92の下側部に取付ける形態において、この苗ガイド線91の上端部93を前側に膨出させて、締付ボルト等により着脱する取付具94位置よりも前側に位置させて、この苗ガイド線91の上端部93を取付具94よりも上位置にしてできるだけ苗取口31の下側部に接近させて取付ける。
前記苗ガイド線91は、ピアノ線材から植付軌跡線Dに沿うように円弧状に湾曲する湾曲部95と、この上端部93を後側下部へ倒U字状に湾曲し、上端部93の後辺部96を横側へU字状に湾曲して取付具94を嵌合させる取付部97を形成し、先端部98を後側へ突出させている。
また、前記苗ガイド線91の側部に沿って植付苗を案内するガイド99を位置させて、上端部を苗ガイド92の下側に取付具100で着脱可能に取付けている。
苗取口31とこの下側の苗ガイド線91の上端部93との間の間隔部を狭くして、この間隔部にわら屑や、泥土、石礫等の異物が停滞したり、詰ることが少く、苗植付姿勢を乱すことを少くし、苗を損傷し難くし、苗ガイド線91の取付具94による取付位置をできるだけ下げて、着脱操作を容易化し、メンテナンス性を高めることができ、苗ガイド線91の構成を簡潔化できる。
次に、図16〜図18において、畦クラッチを入り切り操作する操作レバーの構成に関する。多条植形態の苗植付部3において、左、右両側部の苗植付部3の苗植伝動クラッチ(畦クラッチ)101、102を入り切り操作する左、右両側部の左側畦クラッチレバー103と、右側畦クラッチレバー104を、走行車体1のフロア37上に接近して横並びにして設け、両畦クラッチレバー103、104を、単一のクラッチペダル105の踏込操作によってクラッチ入り位置に操作できる形態とする。
苗植付部3上昇位置で畦クラッチ101、102を切り位置に作動される左右の畦クラッチレバー103、104を、ペダル105操作で同時にクラッチ入り操作できる。また、前記左右のクラッチレバー103、104は、各代ロー夕33伝動クラッチを連動可能に構成するも可能である。
前記左右の畦クラッチ101、102は、サイドフロート28の苗植伝動ケース106内の伝動機構に構成されて、この伝動ケース106の左右両側部で植付作動Dする一対の植付装置32毎に連動する畦クラッチ101、102を配置している。左、右の各畦クラッチ101、102毎に連結するワイヤー109、110を、サイドフロア17上のクラッチレバー103、104と連結している。畦クラッチレバー103、104は、下側に操作してクラッチ入り位置とし(A)、上側に操作してクラッチ切り位置としている(B)。
これら両畦クラッチレバー103、104の上側に亘って、ペダル105の踏込操作によって下方回動されるアーム111のリング112を係合させることによって、このリング112の下動で左右のクラッチレバー103、104を同時にクラッチ入り位置(A)に操作できる。
1 車体
3 苗植付部
4 植付レバー
5 モータ
6 カムプレート
7 カムピン
8 駆動ピン
9 長穴
10 連動ロッド
11 シフトアクチュエータ
12 後輪
13 回転センサ
14 ハンドル
15 操向センサ
16 走行レバー
17 レバガイド
18 後進位置センサ
19 切替スイッチ
20 旋回連動スイッチ
21 操作パネル
22 オートリフトスイッチ
23 前輪
24 エンジン
25 リフトシリンダ
26 リフトリンク

Claims (5)

  1. 走行車体(1)の後側に昇降可能に苗植付部(3)を設け、植付レバー(4)の操作と、モータ(5)駆動によって、上昇、停止、下降、植付等の各作動位置に操作回動して、各位置決めする各ポジションカム穴(P1〜P4)を形成したカムプレート(6)と、各カム穴(P1〜P4)に係合してカムプレート(6)の回動位置を係止するカムピン(7)を有する共に、前記モータ(5)によって回動される駆動ピン(8)と、この駆動ピン(8)を前後方向摺動自在に嵌合させる長穴(9)を形成して基端部をカムプレート(6)に回動自在に連結した連動ロッド(10)を有したシフトアクチュエータ(11)を構成する苗移植機において、
    前記モータ(5)により回動する駆動ピン(8)の回転駆動によって、前記連動ロッド(10)を前側(f)及び後側(r)方向へ押し引き駆動して、前記カムプレート(6)を前後方向に回動可能に設けることを特徴とする苗移植機の旋回連動機構。
  2. 左右走行輪(12)の回転を検出する回転センサ(13)と、ステアリングハンドル(14)の操向角を検出する操向センサ(15)とを設け、このハンドル(14)による所定以上の操向角を前記操向センサ(15)が検出することによって、前記モータ(5)駆動により植付レバー(4)を上昇位置(P1)へシフトして、苗植付部(3)を上昇位置へ作動して旋回操向状態とし、この旋回走行によって、前記操向センサ(15)による操向角の検出がOFFの状態になって左右の走行輪(12)の回転センサ(13)が所定の回転値を検出すると、前記モータ(5)を駆動して、前記シフトアクチュエータ(11)を介して植付レバー(4)を下降位置(P3)へシフトして、苗植付部(3)を下降すると共に、左右の回転センサ(13)が所定値を検出すると、モータ(5)によって植付レバー(4)を植付位置(P4)へシフトさせ、苗植付部(3)の植付作動を開始させるように構成したことを特徴とする苗移植機の旋回連動機構。
  3. 前記走行車体(1)の前後進走行を操作する走行レバー(16)のレバーガイド(17)に、後進走行位置を検出する後進位置センサ(18)を設け、該後進位置センサ(18)の検出によって、前記モータ(5)を駆動して植付レバー(4)を上昇位置(P1)へシフトさせて苗植付部(3)を上昇することを特徴とする請求項1または2に記載の苗移植機の旋回連動機構。
  4. 前記操向センサ(15)と後進位置センサ(18)との入力を入切する切替スイッチ(19)と、前記旋回操向において苗植付部(3)の下降、乃至植付位置へ切替える旋回連動スイッチ(20)を操作パネル(21)に設け、切替スイッチ(19)を切操作することにより、ハンドル(14)を所定角度以上操作する、あるいは走行レバー(16)を後進位置に操作しても、前記モータ(5)による植付レバー(4)が作動せず、苗植付部(3)を上昇しない状態となり、前記旋回連動スイッチ(20)を切り操作することにより、旋回走行時の苗植付部(3)の下降と苗植付作動の自動的開始を行わせない状態とすることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の苗移植機の旋回連動機構。
  5. 前記走行車体(1)の回転センサ(13)によって走行車速を検出して、この走行車速が遅いときは、前記モータ(5)によるシフトアクチュエータ(11)の作動速度を緩速にするように切替制御することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の苗移植機の旋回連動機構。
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