JP2016122826A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、複数の基板を積層させる半導体装置において、構造体をセルフアラインで電極上に配置することができる半導体装置を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の一実施形態による半導体装置は、第1面に凹部が設けられた半導体性の第1基板と、少なくとも凹部の内側に配置され、第1面に対して凹形状を有する第1電極と、を有する。また、当該半導体装置は、凹部における第1電極上に配置されたバンプと、バンプに接続する第2電極を有する第2基板と、をさらに有してもよい。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置に関する。特に、半導体装置の表面又は裏面に形成された電極の形状に関する。
近年、電子デバイスは軽薄短小化が要求されており、半導体デバイスの形態も小型化、集積化が急速に進んでいる。半導体デバイスの小型化、集積化のために複数の基板を積層する技術が進められている。より具体的には、半導体素子が設けられた半導体基板と配線基板又はインターポーザ基板とを積層することで、複数の単位回路が電気的に接続されて一つの回路を構成する。このように、複数の基板を積層させる方法として、例えば基板同士をバンプ等を介して実装するフリップチップボンディング法がある。
フリップチップボンディング法では、積層させる基板の互いに対向する面側にそれぞれ露出された電極を設け、各々の電極をバンプ等を介して接続することで基板を積層させる。当該バンプの形成方法としては、例えば特許文献1に示すように、基板の電極上に小型のはんだボールを直接搭載するボール搭載法がある。ボール搭載法は、形状のそろったバンプを形成することができ、積層する基板間の間隔を一定に保つことができる。
特開2013−222923号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたボール搭載法は、基板面より突出した電極上にはんだボールが配置される。したがって、はんだボールが電極上から落ちてしまう問題を抑制するためには、はんだボールを電極上に正確に位置決めして配置する必要がある。はんだボールの位置決め(アライメント)を制御するためには、高いアライメント精度を有する高額な装置が必要となる。また、精度の高いアライメントを行う場合、アライメント工程に要する時間が長くなりスループットが低下してしまう。
本発明は、上記の実情を鑑み、複数の基板を積層させる半導体装置において、構造体を自己整合(セルフアライン)で電極上に配置することができる半導体装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態による半導体装置は、第1面に凹部が設けられた半導体性の第1基板と、少なくとも凹部の内側に配置され、第1面に対して凹形状を有する第1電極と、を有する。
また、別の態様において、凹部における第1電極上に配置されたバンプと、バンプに接続する第2電極を有する第2基板と、をさらに有してもよい。
また、別の態様において、第1基板上に、第1電極を露出する開口部が設けられた絶縁層をさらに有してもよい。
また、別の態様において、凹部の側壁の断面形状は湾曲形状であってもよい。
また、別の態様において、凹部の深さが5μm以上50μm以下であってもよい。
また、別の態様において、第1電極は、バンプに含まれる材料に対するブロッキング性を有する第1導電層と、第1導電層上に配置され、第1導電層及び第1基板よりもバンプの濡れ性が高い第2導電層と、を有してもよい。
また、別の態様において、第1電極は、バンプに含まれる材料に対するブロッキング性を有する第1導電層と、第1導電層上に配置され、第1導電層及び絶縁層よりもバンプの濡れ性が高い第2導電層と、を有してもよい。
また、別の態様において、第1電極は、第1導電層と第1基板との間に配置され、第1基板とオーミック接触となる第3導電層をさらに有してもよい。
また、別の態様において、第1導電層はNiを含み、第2導電層はAuを含み、第3導電層はPtを含んでもよい。
また、別の態様において、第1基板は、Cd、Zn、Teを含んでもよい。
また、別の態様において、第1基板は単結晶であってもよい。
本発明に係る半導体装置によれば、電極の密着性を高め、構造体をセルフアラインで電極上に配置することができる半導体装置を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る半導体装置の一例を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係る半導体装置の製造方法において、第1基板にレジストを形成する工程を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係る半導体装置の製造方法において、第1基板をエッチングする工程を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係る半導体装置の製造方法において、第1基板の凹部に電極を形成する工程を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係る半導体装置の製造方法において、第1基板の凹部に電極を形成する工程を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係る半導体装置の製造方法において、レジストをリフトオフする工程を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係る半導体装置の製造方法において、絶縁層を形成する工程を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係る半導体装置の製造方法において、電極の凹部にはんだボールを配置する工程を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係る半導体装置の製造方法において、第2基板を実装する工程を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係る半導体装置を使用した電子デバイスの概要を示す図である。 本発明の実施形態1の変形例1に係る半導体装置の一例を示す断面図である。 本発明の実施形態1の変形例2に係る半導体装置の一例を示す断面図である。 本発明の実施形態1の変形例3に係る半導体装置の一例を示す断面図である。 本発明の実施形態1の変形例4に係る半導体装置の一例を示す断面図である。 本発明の実施形態1の変形例5に係る半導体装置の一例を示す断面図である。 本発明の実施形態1の変形例6に係る半導体装置の一例を示す断面図である。 本発明の実施形態2に係る半導体装置の一例を示す断面図である。 本発明の実施形態2に係る半導体装置の製造方法において、第1基板にレジストを形成する工程を示す断面図である。 本発明の実施形態2に係る半導体装置の製造方法において、第1基板をエッチングする工程を示す断面図である。 本発明の実施例1に係る半導体装置の凹部の断面SEM像である。 本発明の実施例2に係る半導体装置の凹部の断面SEM像である。
以下、図面を参照して本発明に係る半導体装置について説明する。但し、本発明の半導体装置は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、本実施の形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、説明の便宜上、上方又は下方という語句を用いて説明するが、例えば、第1基板100と第2基板200との上下関係が図示と逆になるように配置されてもよい。
〈実施形態1〉
図1を用いて、本発明の実施形態1に係る半導体装置の概要を説明する。実施形態1では、基板の凹部に配置され、表面が凹形状を有する電極として積層構造を使用した構造を例示するが、この構造に限定されず、凹形状を有する電極は単層構造であってもよい。また、実施形態1では、基板上に当該電極を露出する開口部が設けられた絶縁層が配置されているが、当該絶縁層は必須の構成ではない。
[半導体装置の断面構造]
図1は、本発明の実施形態1に係る半導体装置の一例を示す断面図である。図1に示すように、半導体装置10は、第1面101に凹部103が設けられた半導体性の第1基板100と、少なくとも凹部103の内側に配置され、第1面101に対して凹形状を有する第1電極110と、を有する。また、半導体装置10は、第1基板100上に、第1電極110を露出する開口部が設けられた絶縁層120と、凹部103における第1電極110上に配置されたバンプ130と、バンプ130に接続する第2電極210を有する第2基板200と、を有する。
ここで、第1基板100は、半導体性を有する一般的な基板を使用することができる。例えば、シリコン基板、炭化シリコン基板、化合物半導体基板などの半導体基板を使用することができる。特に、カドミウム(Cd)、亜鉛(Zn)、テルル(Te)の全て又はこれらのうち少なくとも1つを含む半導体基板を使用してもよい。例えば、CdとTeとの化合物半導体であるCdTeのCdの一部をZnで置換した化合物半導体であるCd(Zn)Teを含む基板を使用してもよい。また、Cd(Zn)Teを含む基板は単結晶であってもよい。
上記のCd(Zn)Teはバンドギャップ(Eg)が約1.44eV(≒λg=860nm)であり、赤外線との相互作用が強く、熱ノイズが小さい。また、原子径が大きいため、放射線の阻止能が高い。さらに、半導体の導電型(n型又はp型)を制御することができる。Cd(Zn)Teは、上記の特徴を有するため、赤外線検出器、太陽電池、放射線検出器などに使用することができる。
ここで、第1基板100は多様な半導体素子を有していてもよい。例えば、第1基板100は、トランジスタ、ダイオード、発光ダイオード、パワーデバイスを有していてもよい。第1基板100がダイオードを有する場合、その検出感度に応じて、上記のように赤外線検出器、太陽電池、放射線検出器を実現することができる。
また、第1基板100に設けられた凹部103の側壁の断面形状は湾曲形状である。凹部103は凹形状になっていればよく、凹部103の側壁の湾曲形状は図1に示す形状に限定されず、多様な形態をとり得る。ここで、凹部103の深さは5μm以上50μm以下であるとよい。より好ましくは、凹部103の深さは15μm以上30μm以下であるとよい。また、凹部103の深さはバンプ130の直径に応じて決められてもよい。例えば、凹部103の深さはバンプ130の直径又は高さの10%以上80%以下であってもよい。より好ましくは、凹部103の深さはバンプ130の直径又は高さの30%以上50%以下であってもよい。
第1電極110は、第1導電層111と第2導電層112と第3導電層113とを有する。図1の半導体装置10では、第1電極110として3層の積層構造である例を示したが、この構造に限定されず、第1電極110は単層構造でもよく、2層以下又は4層以上の積層構造であってもよい。ここで、図1では、説明の便宜上、第1電極110の厚さが凹部103の深さの半分程度であるように示したが、実際には第1電極110の厚さは凹部103の深さに比べて十分に薄く、凹部103の深さはほぼ凹部103の形状によって決まる。
ここで、第1導電層111は、バンプ130に含まれる材料に対するブロッキング性を有する材料を使用してもよい。具体的には、例えばバンプ130にはんだボールを使用する場合、第1導電層111としてはんだボールに含まれる元素(Al、Sn、Ag、Cu、Zn、Bi、In)に対するブロッキング性を有するニッケル(Ni)を使用することができる。第1導電層111としては、Niの他の材料を使用することができ、例えば、少なくともSnに対するブロッキング性を有する材料を使用することができる。第1導電層111に使用するNiの膜厚は500nm以上5μm以下であるとよい。より好ましくは、Niの膜厚は1μm以上2μm以下であるとよい。Niの膜厚が薄すぎると、はんだボールに含まれる元素のブロッキング性が十分に得られず、当該元素の拡散を抑制することができない。また、Niの膜厚が厚すぎると、Niと下地膜である第3導電層113との密着性よりもNi膜自体の内部応力に起因した剥離性が強くなり、結果的にNiが第3導電層113から剥離してしまう。Niはめっき膜の単層でもよく、スパッタリング膜とめっき膜を積層してもよい。Niを積層する場合、スパッタリング膜のNi膜厚は50nm以上100nm以下の範囲で配置することができ、めっき膜のNi膜厚は1μm以上2μm以下の範囲で配置することができる。ここで、Niは無電解めっき法で形成することができる。
また、第2導電層112は、第1導電層111上に配置され、第1基板100、絶縁層120、及び第1導電層111よりもバンプ130の濡れ性が高い材料を使用してもよい。図1のように絶縁層120が配置された半導体装置の場合は、第2導電層112は絶縁層120よりもバンプ130の濡れ性が高い材料を使用すればよく、絶縁層120が配置されない半導体装置の場合は、第2導電層112は第1基板100よりもバンプ130の濡れ性が高い材料を使用すればよい。ここで、バンプ130の濡れ性とは、リフローされる前の状態のバンプ130との濡れ性を意味する。具体的には、例えばバンプ130にはんだボールを使用する場合、第2導電層112として金(Au)を使用することができる。第2導電層112に使用するAuの膜厚は20nm以上100nm以下であるとよい。Auはめっき膜又はスパッタリング膜を使用してもよい。なお、第2導電層112の膜厚が100nmを超すと、第2導電層112の下地膜となる第1導電層111と第2導電層112との密着性が低下してしまう。
また、第3導電層113は、第1導電層111と第1基板100との間に配置され、第1基板100とオーミック接触となる材料を使用してもよい。具体的には、例えば第1基板100にCd(Zn)Teを使用した場合、第3導電層113としてCd(Zn)Teとオーミック接触となる白金(Pt)を使用することができる。第3導電層113に使用するPtの膜厚は20nm以上100nm以下であるとよい。より好ましくは、Ptの膜厚は30nm以上80nm以下であるとよい。また、Ptは無電解めっき法で形成することができる。また、Ptの他にAuを使用することもできる。
絶縁層120は無機絶縁層であってもよく、有機絶縁層であってもよい。絶縁層120に使用される無機絶縁層としては、酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(SiN)、酸化アルミニウム(AlO)窒化アルミニウム(AlN)を使用することができる。また、絶縁層120に使用される有機絶縁層としては、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、シロキサン樹脂などを使用することができる。ここで、絶縁層120は必須の構成要件ではなく、目的に応じて絶縁層120を省略してもよい。
バンプ130は上記のように、はんだボールを使用してもよい。また、はんだボール以外にも一般的な導電性粒子を使用することができる。例えば、導電性粒子として、粒子状の樹脂の周囲に導電性の膜が形成されたものを使用することができる。ここで、はんだボールとは、例えばスズ(Sn)に少量の銀(Ag)、銅(Cu)、ビスマス(Bi)、又はZnを添加したSn合金で形成された球状の物体である。
第2基板200は、複数機能の回路を1つに集積させた特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、配線基板、インターポーザなどを使用することができる。具体的に、第2基板200は、トランジスタなどの能動素子、容量素子や抵抗素子などの受動素子、及びこれらの素子を接続する配線を有していてもよい。
以上のように、実施形態1に係る半導体装置10によると、第1基板100に凹部103が設けられ、凹部103の内部に配置された第1電極110が第1基板100の第1面101に対して凹形状を有することで、第1基板100と第1電極110との接触面積を大きくすることができる。その結果、第1基板100と第1電極110との密着性を向上させることができる。また、上記の構造によって、第1電極110上に構造物を配置する際に、構造体をセルフアラインで電極上に配置することができる。例えば、第1電極110上にはんだボールなどのバンプ130を配置し、バンプ130を介して第1電極110と第2電極210とを接続する場合、バンプ130をセルフアラインで第1電極110上に配置することができる。また、絶縁層120を配置することで、セルフアラインの効果がより大きくなるだけでなく、隣接する電極間の表面リーク電流を抑制することもできる。
また、第1基板100の凹部103に第1電極110が配置されることで、第1基板100と第1電極110との接触面積、つまり半導体と金属との接触面積を大きくすることができるので、第1基板100と第1電極110との界面の接触抵抗を低減することができる。また、基板の平面上に電極パターンが形成される場合、電極パターンの端部で電界が集中し、自己発熱による破壊等の問題が生じる場合があるが、図1に示すように凹部103の側壁の断面形状が湾曲形状であることで、電界の集中を緩和することができる。
[半導体装置の製造方法]
図2乃至図9を用いて、本発明の実施形態1に係る半導体装置の製造方法を説明する。図2乃至図9において、図1に示す要素と同じ要素には同一の符号を付した。また、図2乃至図9では、第1基板100にCd(Zn)Teを使用し、第1導電層111にNiを使用し、第2導電層112にAuを使用し、第3導電層113にPtを使用し、バンプ130にはんだボールを使用した場合の製造方法について説明する。
図2は、本発明の実施形態1に係る半導体装置の製造方法において、第1基板にレジストを形成する工程を示す断面図である。図2に示すように、第1基板100上にフォトレジストを塗布した後に、露光及び現像を行うことによりレジストパターン300を形成する。第1基板100に凹部103を形成したい領域の第1基板100が露出されるように、レジストパターン300を形成する。
図3は、本発明の実施形態1に係る半導体装置の製造方法において、第1基板をエッチングする工程を示す断面図である。図3では、ウェットエッチングで第1基板100をエッチングする方法について説明するが、ドライエッチングで第1基板100をエッチングしてもよい。Cd(Zn)Teをウェットエッチングする場合、臭化水素水及び臭素の水溶液を使用することができる。ここで、第1基板100をエッチング処理する前に、第1基板100のエッチングレートを調べ、そのエッチングレートを第1基板100のエッチング処理条件に反映してもよい。例えば、第1基板100と同様の基板をテスト用基板として使用して上記のエッチング方法によるエッチングレートを確認し、所定の深さをエッチングする条件を算出してから第1基板100のエッチング処理を行ってもよい。具体的には、体積比で水50に対して臭化水素水50、臭素1の薬液を使用したウェットエッチングで第1基板100をエッチングする場合、テスト基板を用いて60秒間搖動しながら浸漬することでエッチングレートの確認を行う。本実施形態において、このエッチングによって得られるエッチングレートは約5〜20μmであった。
図4は、本発明の実施形態1に係る半導体装置の製造方法において、第1基板の凹部に電極を形成する工程を示す断面図である。図4では、第1電極110の一部として第3導電層113の出発膜(第3導電層313)を形成する工程について説明する。
まず、第3導電層313を形成する前に第1基板100のめっき処理前洗浄を行う。めっき処理前洗浄は、メタノール洗浄を行い、メタノールに1vol%の臭素を溶解した1%ブロメタ処理を常温で2分間行い、メタノール洗浄を2回行い、純水洗浄を行う。めっき処理前洗浄が行われたレジストパターン300付き第1基板100を50℃に加熱した0.1wt%塩化白金酸水溶液に10分間浸すことで、無電解めっき法によって、第1基板100の凹部103に第3導電層313のPtが形成される。このときのPtの膜厚は約50nmである。上記の洗浄において、メタノールの代わりに臭化水素水を使用してもよい。
図5は、本発明の実施形態1に係る半導体装置の製造方法において、第1基板の凹部に電極を形成する工程を示す断面図である。図5では、第1電極110の一部である第1導電層111及び第2導電層112の出発膜(第1導電層311及び第2導電層312)を形成する工程について説明する。ここでは、第1導電層311及び第2導電層312をスパッタリング法及び無電解めっき法で形成する方法について説明する。
まず、第3導電層313のPt上及びレジストパターン300上にスパッタリング法でNiを50nm以上100nm以下の膜厚で形成する。次に、スパッタリング法で形成したNiの表面を脱脂処理する。具体的には、アルカリ性溶液に1分乃至10分程度液浸させ、次に弱酸性溶液に1分乃至10分程度液浸させることで、表面に付着した有機物の除去及びNi表面に形成された酸化膜の除去を行う。次に、パラジウム(Pd)触媒処理を行い、Niを無電解めっき法で500nm以上2μm以下の膜厚で形成する。続いて、Auを無電解めっき法で20nm以上100nm以下の膜厚で形成する。ここで、Ni及びAuをいずれもスパッタリング法で形成してもよい。
図6は、本発明の実施形態1に係る半導体装置の製造方法において、レジストをリフトオフする工程を示す断面図である。図6では、レジストパターン300を剥離することで、レジストパターン300上及び側面に形成された第1導電層311及び第2導電層312を除去する。この方法をリフトオフという。リフトオフはアセトンに浸漬し約5分超音波振動を加えることで行われる。このリフトオフによって、レジストパターン300上及び側面の第1導電層311及び第2導電層312が除去され、第1電極110が形成される。図6では、第1電極110の最上面が第1基板100の第1面101と同一平面上に存在しているが、必ずしもこの構造に限定されない。例えば、図12のように第1電極110の一部が第1基板100の第1面101よりも突出していてもよく、また、図14のように第1電極110の最上面が第1基板100の第1面101よりも低く、凹部103の側壁が露出されていてもよい。
図7は、本発明の実施形態1に係る半導体装置の製造方法において、絶縁層を形成する工程を示す断面図である。絶縁層120は、全面に絶縁層120の出発膜を形成した後に、絶縁層120を形成したい領域をマスクしたレジストを形成し、レジストから露出された絶縁層120をエッチングによって除去することで形成してもよい。また、絶縁層120として感光性樹脂を使用することもできる。
図8は、本発明の実施形態1に係る半導体装置の製造方法において、電極の凹部にはんだボールを配置する工程を示す断面図である。図8に示すように、はんだボール330を凹部103内に配置する。はんだボール330が滴下される位置が範囲340の内側であれば、はんだボール330は絶縁層120及び第1電極110上を滑り凹部103内にセルフアラインで配置される。はんだボール330を配置する前に、第1電極110とはんだボール330との濡れ性を向上させる処理を第1電極110上に行ってもよく、また、絶縁層120とはんだボール330との濡れ性を悪くする、つまり絶縁層120がはんだボール330をはじくようにする処理を絶縁層120上に行ってもよい。
図9は、本発明の実施形態1に係る半導体装置の製造方法において、第2基板を実装する工程を示す断面図である。図9に示すように、第2基板200を第1基板100に接近させ、第2電極210とはんだボール330とを接触させる。その後、第1基板100及び第2基板200を加熱することで、はんだボール330をリフローさせて、第1電極110及び第2電極210とはんだボール330とを接続する。
以上のように、図2乃至図9の製造方法によって、図1に示す半導体装置10を実現することができる。ただし、図1に示す半導体装置10の製造方法は図2乃至図9に示す製造方法に限定されず、多様な方法で実現することができる。
[半導体装置を使用した電子デバイス]
図10を用いて、本発明の実施形態1に係る半導体装置を使用した電子デバイスについて説明する。図10に示す電子デバイスは、放射線が半導体層に照射されることによる起電力を利用して放射線強度を測定する放射線検出器である。
図10は、本発明の実施形態1に係る半導体装置を使用した電子デバイスの概要を示す図である。図10に示すように、放射線検出器20は、放射線照射によって電子及びホールなどのキャリアを発生する半導体層15と金属電極11と電極層13とを有する半導体装置10、コンデンサ410、増幅器420、マルチチャンネルアナライザ(MCA)430等を有する。半導体装置10は、金属電極11がグランドに接続(接地)され、電極層13が抵抗器440を介して正電位の端子450に接続されることにより、所定のバイアス電圧が印加されている。また、電極層13は、コンデンサ410、増幅器420を介してMCA430に接続されている。ここで、電極層13において、他の基板と電気的に接続するために、図1に示す構造を使用する。また、金属電極11における接地を他の基板に接続することで行う場合は、金属電極11に図1に示す構造を使用してもよい。
ここで、コンデンサ410、増幅器420、MCA430、及び抵抗器440の全て又はいずれか1つは、図1に示す第2基板200に備えられていてもよい。半導体層15が放射線500(硬X線やγ線)を受けて電子510及びホール520を放出すると、電子510はバイアス電圧により電極層13に移動し、ホール520はバイアス電圧により金属電極11に移動する。上記のように電極層13に移動した電子510は、電極層13における第1電極110、バンプ130、及び第2電極210を介してコンデンサ410、増幅器420、MCA430、及び抵抗器440へと流れる。電子510による電流は、コンデンサ410及び増幅器420によってパルス信号に変換され、当該パルス信号がMCA430で解析され、放射線のスペクトルを得ることができる。
〈実施形態1の変形例〉
図11乃至図16を用いて、本発明の実施形態1の変形例に係る半導体装置の概要を説明する。図11乃至図16に示す半導体装置も、図1に示す半導体装置10と同様に、図10に示す放射線検出器20に使用することができる。
図11は、本発明の実施形態1の変形例1に係る半導体装置の一例を示す断面図である。図11に示す半導体装置31は図1に示す半導体装置10と類似しているが、半導体装置31は第1基板100と第1電極110との間に、第1基板100に酸素が混入し、第1基板100がp型化して低抵抗化された酸素ドープ領域610が配置されている点において、半導体装置10とは相違する。
上記の酸素ドープ領域610はPtの無電解めっきの形成に使用する0.1wt%塩化白金酸水溶液中に塩酸を添加しpHを調節した溶液で形成することができる。つまり、第1電極110に含まれる第3導電層113としてPtを無電解めっきで形成する場合、酸素ドープ領域610を第3導電層113と同一工程で形成することができる。また、上述のめっき工程とは別に酸素をドーピングする工程を設けてもよい。例えば、第1基板100の凹部103の形成後に酸素をドーピングしてもよい。
半導体装置31では、第1基板100と第1電極110との間に酸素ドープ領域610が配置されることで、第1基板100と第1電極110との接触抵抗を低減することができる。
図12は、本発明の実施形態1の変形例2に係る半導体装置の一例を示す断面図である。図12に示す半導体装置32は図1に示す半導体装置10と類似しているが、半導体装置32は第1電極110の一部が第1基板100の第1面101よりも上方に突出している点において、半導体装置10とは相違する。
図13は、本発明の実施形態1の変形例3に係る半導体装置の一例を示す断面図である。図13に示す半導体装置33は図1に示す半導体装置10と類似しているが、半導体装置33は第1基板100に設けられた凹部104の断面形状が矩形である点において、半導体装置10とは相違する。
図14は、本発明の実施形態1の変形例4に係る半導体装置の一例を示す断面図である。図14に示す半導体装置34は図1に示す半導体装置10と類似しているが、半導体装置34は第1基板100に設けられた凹部103に配置された第1電極110の最上面が第1基板100の第1面101よりも低く、凹部103の側壁105が露出されている点において、半導体装置10とは相違する。
図15は、本発明の実施形態1の変形例5に係る半導体装置の一例を示す断面図である。図15に示す半導体装置35は図1に示す半導体装置10と類似しているが、半導体装置35は第1基板100に設けられた凹部103に配置された第1電極110の高さが、凹部103の周縁部から中央部に向かって徐々に低くなっている点において、半導体装置10とは相違する。換言すると、第1電極110の断面形状は、凹部103の周縁部から中央部に向かって湾曲した形状となっている。
図16は、本発明の実施形態1の変形例6に係る半導体装置の一例を示す断面図である。図16に示す半導体装置36は図1に示す半導体装置10と類似しているが、半導体装置36は、絶縁層120が第1電極110の端部を覆うように形成されており、凹部103の内部にも形成されている点において、半導体装置10とは相違する。つまり、バンプ130は絶縁層120によって位置決めされる。
以上のように、図11乃至図16に示す実施形態1の変形例のように、凹部103及び第1電極110は多様な形態をとり得る。実施形態1の変形例においても、第1基板100に凹部103が設けられ、凹部103の内部に配置された第1電極110が第1基板100の第1面101に対して凹形状を有することで、第1基板100と第1電極110との接触面積を大きくすることができる。その結果、第1基板100と第1電極110との密着性を向上させることができる。また、上記の構造によって、第1電極110上に構造物を配置する際に、構造体をセルフアラインで電極上に配置することができる。
〈実施形態2〉
図17を用いて、本発明の実施形態2に係る半導体装置の概要を説明する。実施形態2では、基板の凹部に配置され、表面が凹形状を有する電極として積層構造を使用した構造を例示するが、この構造に限定されず、凹形状を有する電極は単層構造であってもよい。また、実施形態2では、基板上に当該電極を露出する開口部が設けられた絶縁層が配置されているが、当該絶縁層は必須の構成ではない。
[半導体装置の断面構造]
図17は、本発明の実施形態2に係る半導体装置の一例を示す断面図である。図17に示す半導体装置40は図1に示す半導体装置10と類似しているが、半導体装置40は、第1基板100に設けられた凹部108が内側に設けられた内側凹部106と、内側凹部106の周辺に内側凹部106に比べて第1基板100の板厚方向に浅い外側凹部107と、を有する点において半導体装置10とは相違する。つまり、半導体装置40の凹部108は第1基板100の板厚方向に深さが異なる2段階の凹部が形成されており、凹部108の内部に段差が設けられている。そして、第1電極110は凹部108の形状に沿って形成されている。図17に示す半導体装置40の各部材としては、図1に示す半導体装置10に用いられる部材と同じ材料を使用することができる。
ここで、図17では凹部が形成されていない領域の第1基板100の上面と、外側凹部107の領域の第1電極110の上面とが略同一面になる構造が例示されているが、この構造に限定されない。例えば、外側凹部107の深さに比べて第1電極110の膜厚が十分に薄く、外側凹部107の領域において、第1電極110の上面が第1基板100の上面よりも第1基板100の内部方向に凹んだ構造であってもよい。つまり、凹部108における第1電極110の表面の形状が凹部108の形状を反映した形状であってもよい。
以上のように、実施形態2に係る半導体装置40によると、実施形態1の半導体装置10と同様に、第1基板100と第1電極110との密着性を向上させることができ、また、第1電極110上に構造物を配置する際に、構造体をセルフアラインで電極上に配置することができる。また、第1基板100と第1電極110と間の接触面積を広くすることができるため、これらの間の接触抵抗をより低くすることができる。
[半導体装置の製造方法]
図18及び図19を用いて、本発明の実施形態2に係る半導体装置の製造方法を説明する。なお、実施形態2の製造方法において、1段階目の第1基板100のエッチングによって内側凹部106を形成する工程までは実施形態1の図2及び図3と同じ方法で製造することができるため、ここでは説明を省略する。
図18は、本発明の実施形態2に係る半導体装置の製造方法において、第1基板にレジストを形成する工程を示す断面図である。内側凹部106が形成された第1基板100のレジストパターンを剥離し、内側凹部106が形成された第1基板100上にフォトレジストを塗布した後に、図18に示すように、露光及び現像を行うことにより内側凹部106の外周よりも外側まで開口されたレジストパターン301を形成する。つまり、レジストパターン301は第1基板100のエッチングされていない表面を露出するように形成される。
図19は、本発明の実施形態2に係る半導体装置の製造方法において、第1基板をエッチングする工程を示す断面図である。図19に示す2段階目のエッチングは図3に示す1段階目エッチングと同様の方法を使用することができる。なお、1段階目のエッチングと2段階目のエッチングとは同じ方法で行ってもよく、異なる方法で行ってもよい。そして、図19に示す状態の基板に対して、図4乃至図6と同様の方法で第1電極110を形成することで、図17に示す半導体装置40を実現することができる。
以上のように、図18及び図19の製造方法によって、図17に示す半導体装置40を実現することができる。ただし、図17に示す半導体装置40の製造方法は図18及び図19に示す製造方法に限定されず、多様な方法で実現することができる。
以下、本発明の実施形態1に係る半導体装置10について具体的な例を用いて説明する。図20は、本発明の実施例1に係る半導体装置の断面SEM(Scanning Electron Microscope)像である。図20に示す断面SEM像は、図3に示すように凹部103が形成された第1基板100上に、図6に示す第1電極110が形成された半導体装置の断面形状を観察したSEM像である。図20に示すように、第1基板100には、第1基板100の板厚方向に約30μmの深さの凹部103が形成されており、凹部103の内部には第1電極110が形成されている。
図20に示す凹部103は、図3に示すような、凹部103に対応する領域が開口されたレジストパターン300を用いたウェットエッチングによって形成された。ウェットエッチングに用いられた薬液は、体積比で水50に対して臭化水素水50、臭素1の薬液である。第1基板100をウェットエッチングする前に、テスト用基板を用いてエッチングレートを確認したところ、約6μm/minのエッチングレートであることが確認された。よって、5分間のウェットエッチングを行うことで約30μmの深さの凹部103を得ることができた。
次に、無電解めっき処理の前処理洗浄として、凹部103が形成されたレジストパターン300付き第1基板100をメタノールで洗浄し、次にメタノールに1vol%の臭素を溶解したブロムとメタノールからなる溶液で、常温、2分間の超音波洗浄を行い、さらにメタノール洗浄を2回繰り返し、純水洗浄した。
次に、図4に示すように、無電解めっき法によって、第1基板100の凹部103に第3導電層313としてPt層を形成した。Pt層の形成は、めっき処理前洗浄が行われたレジストパターン300付き第1基板100を50℃に加熱した0.1wt%塩化白金酸水溶液に10分間浸すことで行った。上記のようにして、第1基板100の凹部103上に、第1電極110の一部となる第3導電層313を形成した。このときのPt層の膜厚は約50nmである。
次に、図5に示すように、第1導電層311として、第3導電層313のPt層上及びレジストパターン300上にスパッタリング法でNiを約70nmの膜厚で形成し、スパッタリング法で形成したNi層の表面を脱脂処理し、パラジウム(Pd)触媒処理を行い、無電解めっき法でさらにNiを約1μmの膜厚で形成した。続いて、第2導電層312として、第1導電層311のNi層上に無電解めっき法でAu層を約50nmの膜厚で形成した。そして、図6に示すように、リフトオフによってレジストパターン300及びその上面、側面に形成されたNi層(第1導電層311)及びAu層(第2導電層312)を除去することで、図20に示す半導体装置を形成した。
以上のように、実施形態1に記載された製造方法によって作製された、実施例1の断面SEM像(図20)に示す半導体装置は、第1基板100と第1電極110(Pt層、Ni層、及びAu層の積層構造)との接触面積が大きくなっており、実使用において十分な密着性を有していることを確認した。また、当該半導体装置は、フリップチップボンディング法によるはんだボールの位置決めをセルフアラインで電極上に配置することが可能である。
以下、本発明の実施形態2に係る半導体装置40について具体的な例を用いて説明する。図21は、本発明の実施例2に係る半導体装置の断面SEM像である。図21に示す断面SEM像は、図17に示すように、凹部108が形成された第1基板100上に第1電極110が形成された半導体装置の断面形状を観察したSEM像である。図21に示すように、第1基板100には、内側凹部106の第1基板100の板厚方向の深さが約30μm、外側凹部の第1基板100の板厚方向の深さが約5μmの凹部108が形成されており、凹部108の内部には第1電極110が形成されている。
図21に示す凹部108は、図18に示すように、内側凹部106が形成された第1基板100に対して、外側凹部107に対応する領域が開口されたレジストパターン301を用いたウェットエッチングを行うことで形成された。ウェットエッチングに用いられた薬液は、実施例1と同様に、体積比で水50に対して臭化水素水50、臭素1の薬液である。また、実施例1と同様にテスト基板を用いたエッチングレート確認によって、約6μm/minのエッチングレートであることが確認された。よって、実施例2では、内側凹部106のエッチングを5分間行い、外側凹部107のエッチングを1分間行うことで、図21に示す形状の凹部108を得ることができた。
次に、第1基板100の凹部108上に、実施例1と同様の手順で、第1電極110を形成した。すなわち、凹部108が形成されたレジストパターン301付き第1基板100に対して、図17における第3導電層113として無電解めっき法でPt層を約50nmの膜厚で形成し、次に第1導電層111としてスパッタリング法でNi層を約100nmの膜厚で形成し、Ni層の表面を脱脂処理し、パラジウム(Pd)触媒処理を行い、無電解めっき法でさらにNiを約1μmの膜厚で形成した。続いて、第2導電層112として無電解めっき法でAu層を約50nmの膜厚で形成した。そして、リフトオフによってレジストパターン301及びその上方に形成されたNi層(第1導電層111)及びAu層(第2導電層112)を除去することで、図21に示す半導体装置を形成した。
以上のように、実施形態2に記載された製造方法によって作製された、実施例2の断面SEM像(図21)に示す半導体装置は、第1基板100と第1電極110(Pt層、Ni層、及びAu層の積層構造)との接触面積が大きくなっており、実使用において十分な密着性を有していることを確認した。また、当該半導体装置は、フリップチップボンディング法によるはんだボールの位置決めをセルフアラインで電極上に配置することが可能である。
なお、本発明は上記の実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
10、31、32、33、34、35、36、40:半導体装置
11:金属電極
13:電極層
15:半導体層
20:放射線検出器
100:第1基板
101:第1面
103、104、108:凹部
105:側壁
106:内側凹部
107:外側凹部
110:第1電極
111、311:第1導電層
112、312:第2導電層
113、313:第3導電層
120:絶縁層
130:バンプ
200:第2基板
210:第2電極
300、301:レジストパターン
330:はんだボール
410:コンデンサ
420:増幅器
440:抵抗器
450:端子
500:放射線
510:電子
520:ホール
610:酸素ドープ領域

Claims (11)

  1. 第1面に凹部が設けられた半導体性の第1基板と、
    少なくとも前記凹部の内側に配置され、前記第1面に対して凹形状を有する第1電極と、
    を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記凹部における前記第1電極上に配置されたバンプと、
    前記バンプに接続する第2電極を有する第2基板と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1基板上に、前記第1電極を露出する開口部が設けられた絶縁層をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記凹部の側壁の断面形状は湾曲形状であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の半導体装置。
  5. 前記凹部の深さが5μm以上50μm以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の半導体装置。
  6. 前記第1電極は、
    前記バンプに含まれる材料に対するブロッキング性を有する第1導電層と、
    前記第1導電層上に配置され、前記第1導電層及び前記第1基板よりも前記バンプの濡れ性が高い第2導電層と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  7. 前記第1電極は、
    前記バンプに含まれる材料に対するブロッキング性を有する第1導電層と、
    前記第1導電層上に配置され、前記第1導電層及び前記絶縁層よりも前記バンプの濡れ性が高い第2導電層と、
    を有することを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  8. 前記第1電極は、前記第1導電層と前記第1基板との間に配置され、前記第1基板とオーミック接触となる第3導電層をさらに有することを特徴とする請求項6又は7に記載の半導体装置。
  9. 前記第1導電層はNiを含み、
    前記第2導電層はAuを含み、
    前記第3導電層はPtを含むことを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  10. 前記第1基板は、Cd、Zn、Teを含むことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一に記載の半導体装置。
  11. 前記第1基板は単結晶であることを特徴とする請求項10に記載の半導体装置。
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