JP2016122550A - リチウムイオン二次電池用正極板の製造方法、リチウムイオン二次電池用正極板、及び、リチウムイオン二次電池 - Google Patents

リチウムイオン二次電池用正極板の製造方法、リチウムイオン二次電池用正極板、及び、リチウムイオン二次電池 Download PDF

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Abstract

【課題】電池のサイクル特性の低下を抑制できるリチウムイオン二次電池用正極板の製造方法を提供する。電池のサイクル特性の低下を防止できるリチウムイオン二次電池用正極板、及びこれを用いた電池を提供する。
【解決手段】LiMn系複合酸化物からなる正極活物質粒子、導電助剤、及び水系溶媒を混合して正極ペーストを作製するペースト作製工程と、正極ペーストをアルミニウムからなる集電板に塗布する塗布工程と、上記集電板に塗布した正極ペーストを乾燥させて正極活物質層を作製する乾燥工程と、を備え、ペースト作製工程は、リン酸モノエステル及びリン酸ジエステルの少なくともいずれかからなる分散剤をも混合して正極ペーストを作製する。
【選択図】図7

Description

本発明は、リチウムイオン二次電池に用いる正極板の製造方法、リチウムイオン二次電池用正極板、及び、これを用いたリチウムイオン二次電池に関する。
リチウムイオン二次電池(以下、単に電池ともいう)の正極活物質粒子として、層状リチウム金属酸化物やスピネル型リチウム金属複合酸化物、オリビン酸リン酸リチウム化合物などの粒子のほか、Li2MnO3などのLiMn系複合酸化物の粒子を用いる場合も提案されている。
しかるに、LiMn系複合酸化物粒子では、初期充電時に、LiMn系複合酸化物から酸素が脱離し、さらにMnが溶出して結晶構造が崩れるために、サイクル特性が低下するなどの問題が生じる。
これに対し、特許文献1では、リチウム・マンガン複合酸化物粒子の粒子表面にリン酸塩皮膜及び炭素皮膜を形成した正極活物質を提案している。この正極活物質では、リン酸塩皮膜で被覆することにより、リチウム・マンガン複合酸化物粒子からの酸素脱離が抑制され、さらにMn溶出も抑制される。また、リン酸塩皮膜の外側の炭素皮膜により、粒子間の導電性を確保した、高容量で安全性の高い正極活物質が得られるとしている。
特開2014−99368号公報(図1)
しかしながら、特許文献1に記載のように、LiMn系複合酸化物の粒子にリン酸塩皮膜及び炭素皮膜を形成するのは、面倒である上にコストも掛かる。
この発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであって、電池のサイクル特性の低下を抑制できるリチウムイオン二次電池用正極板の製造方法を提供するものである。
加えて、電池のサイクル特性の低下を防止できるリチウムイオン二次電池用正極板、及びこれを用いた、サイクル特性の良好なリチウムイオン二次電池を提供するものである
上記課題を解決するための本発明の一態様は、LiMn系複合酸化物からなる正極活物質粒子、導電助剤、及び水系溶媒を混合して正極ペーストを作製するペースト作製工程と、上記正極ペーストをアルミニウムからなる集電板に塗布する塗布工程と、上記集電板に塗布した正極ペーストを乾燥させて正極活物質層を作製する乾燥工程と、を備えるリチウムイオン二次電池用正極板の製造方法であって、前記ペースト作製工程は、リン酸モノエステル及びリン酸ジエステルの少なくともいずれかからなる分散剤をも混合して上記正極ペーストを作製するリチウムイオン二次電池用正極板の製造方法である。
このリチウムイオン二次電池用正極板の製造方法では、リン酸モノエステル及びリン酸モノエステルの少なくともいずれかからなる分散剤をも用いる。すると、リン酸のリンPと、正極活物質粒子であるLiMn系複合酸化物粒子のマンガン(Mn)が酸素(O)を介して強固に共有結合する。これにより、多数のリン酸エステル分子が、疎水基を外側にして、正極活物質粒子の周りを囲み、正極活物質粒子同士の凝集を防止する。即ち、正極ペーストにおいては、リン酸モノエステル及びリン酸ジエステルは、正極活物質の粒子を正極ペースト中に分散させる分散剤として機能する。
さらに、乾燥後の正極活物質層では、正極活物質粒子は、自身の周囲を、自身に強固に結合した多数のリン酸エステル分子で囲まれた正極活物質粒子となる。このような正極活物質粒子は、前述のようなリン酸塩被膜や炭素皮膜を形成しなくとも、初期充電を行った際に、正極活物質からの酸素の脱離及びMnの溶出を抑制できる。これにより、リチウムイオン二次電池のサイクル特性など電池特性が安定した電池となる。
しかも、正極ペースト作製の際に、上述の分散剤(リン酸モノエステル及びリン酸ジエステルの少なくともいずれか)を添加するだけで、正極活物質粒子が、リン酸エステル分子(リン酸モノエステルあるいはリン酸ジエステルの分子)で皮膜状に囲まれるので、特許文献1のような、面倒な被膜形成工程は不要で、安価に製造できる。
なお、分散剤のリン酸モノエステルとしては、リン酸 (O=P(OH)3) が持つ3個の水素のうちの1つが、末端に疎水基を有する有機基で置き換わった構造((R−…−O)PO(OH)2:Rは疎水基)を持つものが挙げられる。また、リン酸ジエステルとしては、リン酸 (O=P(OH)3) が持つ3個の水素のうちの2つが、有機基(そのうちの少なくとも1つが、末端に疎水基を有する有機基)で置き換わった構造を持つものが挙げられる。特に、有機基のいずれもが、末端に疎水基R1,R2を有する有機基((R1−…−O)(R2−…−O)PO(OH))であるものが好ましい。
本製造方法で用いる上述のリン酸モノエステルまたはリン酸ジエステル(以下、単に、リン酸(モノ/ジ)エステルともいう。)が有している、末端の疎水基としては、例えば、アルキル基、アリール基が挙げられる。このような分散剤としてのリン酸エステルとしては、例えば、ポリオキシエチレントリデシルエーテルリン酸エステル,ポリオキシエチレンアルキル(C8)エーテルリン酸エステル,ポリオキシエチレンアルキル(C12,13)エーテルリン酸エステル,ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸エステル,ポリオキシエチレンステアリルエーテルリン酸エステル,ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸エステル,ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸エステル・モノエタノールアミン塩などが挙げられる。
正極物質粒子をなすLiMn系複合酸化物としては、LiMnNiスピネル(Li(MnNi)24)、LiMnスピネル(LiMn24)、LiMnNiCoスピネル(Li(MnNiCo)24)などのLiMn系スピネルや、層状型マンガン酸リチウムなどが挙げられる。
導電助剤としては、例えば、アセチレンブラック(AB)、ファーネスブラックなどのカーボンブラック、黒鉛粒子などが挙げられる。
上述のリチウムイオン二次電池用正極板の製造方法であって、前記ペースト作製工程は、前記正極ペーストに、前記分散剤を、前記正極活物質粒子を100重量部としたとき、0.8〜2.2重量部の割合で添加するリチウムイオン二次電池用正極板の製造方法とすると良い。
この製造方法では、固形分に対し、適切な量のリン酸モノエステルまたはリン酸ジエステルからなる分散剤を添加しているので、出来上がった正極板を用いたリチウムイオン二次電池において、良好なサイクル試験特性を有する電池となる正極板を製造できる。
なお、固形分としては、前述した正極活物質粒子、導電助剤のほか、増粘剤、バインダなど、溶媒を除去した正極活物質層に残る材料をいう。
また、上述のリチウムイオン二次電池用正極板の製造方法であって、前記集電板は、アルミニウムからなり、前記ペースト作製工程は、酸性を示す前記分散剤の添加によりpH9.0以下とした上記正極ペーストを作製するリチウムイオン二次電池用正極板の製造方法とすると良い。
正極ペーストを作製すべく、LiMn系複合酸化物からなる正極活物質粒子を水を含む水系溶媒と混合すると、水に触れた正極活物質からLiイオンが電離され、溶媒がアルカリ性に傾き、正極ペースト自身がpH9.0を越える強いアルカリ性を示すものとなる。
すると、集電板がアルミニウムからなる場合には、集電板に正極ペーストを塗布してから正極ペーストを乾燥させて正極活物質層とするまでの間に、正極ペーストがアルミニウムからなる集電板を腐食する。このため、集電板のうち正極活物質層との界面が荒れた状態となり、正極活物質層と集電板との間の抵抗が上昇する、正極ペーストを乾燥した正極活物質層との密着性が低下する、電池容量が低下するなどの不具合が生じる。
これに対し、上述の製造方法では、正極ペーストへの酸性を示す分散剤(リン酸(モノ/ジ)エステル)の添加により、正極ペーストのpHを9.0以下としている。このため、アルミニウムからなる集電板に塗布しても、集電板(アルミニウム)が腐食されず、集電板と正極活物質層との間の抵抗の上昇を抑制でき、また、集電板と正極活物質層との密着性を向上した正極板を製造することができる。
上述のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池用正極板の製造方法であって、前記LiMn系複合酸化物は、LiMn系スピネルであるリチウムイオン二次電池用正極板の製造方法とすると良い。
LiMn系スピネルは、LiCoO3などの正極活物質に比して、高電圧の電池を構成できる一方、初期充電時に、Oの脱離及びMnの溶出によって、結晶が崩れやすい。しかるに、リン酸(モノ/ジ)エステルからなる分散剤を含む正極ペーストを用いた上述の製造方法によれば、製造した正極板をリチウムイオン二次電池に用いた場合に、初期充電において、LiMn系スピネルからのMnの溶出を防止できる。
正極物質粒子をなすLiMn系スピネルとしては、LiMnNiスピネル(Li(MnNi)24)、LiMnスピネル(LiMn24)、LiMnNiCoスピネル(Li(MnNiCo)24などが挙げられる。
さらに、リチウムイオン二次電池用正極板の製造方法であって、前記LiMn系スピネルは、LiMnNiスピネルであるリチウムイオン二次電池用正極板の製造方法とすると良い。
LiMnNiスピネルは、LiMn系スピネルのうちでも、高電圧の電池を構成できる一方、初期充電時に、Oの脱離及びMnの溶出によって、結晶が崩れやすい。しかるに、リン酸(モノ/ジ)エステルを含む正極ペーストを用いた上述の製造方法によれば、製造した正極板をリチウムイオン二次電池に用いた場合に、初期充電において、LiMnNiスピネルからのMnの溶出を防止できる。
本発明の他の態様は、集電板と、LiMn系複合酸化物からなる正極活物質粒子、導電助剤、及び水系溶媒を混合した正極ペーストを塗布して乾燥した正極活物質層と、を備えるリチウムイオン二次電池用正極板であって、上記正極活物質層は、それぞれ正極活物質に結合すると共に外側に疎水基を向けた、多数のリン酸エステル分子で表面を囲まれた上記正極活物質粒子を有するリチウムイオン二次電池用正極板である。
この正極板では、正極活物質層が、多数のリン酸エステルで上述のように表面を囲まれた正極活物質粒子を有するので、リチウムイオン二次電池に用いた場合に、初期充電などにおいて、正極活物質粒子からMnが溶出しにくく、良好なサイクル特性を示すなど安定した特性を有する電池を構成することができる。
なお、正極活物質粒子(正極活物質)の表面と、リン酸エステルとの結合としては、正極活物質をなすLiMn系複合酸化物の酸素原子とリン酸エステルのリン原子との、−Mn−O−P−の共有結合が挙げられる。
なお、リン酸エステルの量を、正極活物質100重量部に対し、0.8〜2.2重郎部とするのが好ましい。この範囲であると、電池のサイクル特性に対する改善効果が高いからである。
また、上述のリチウムイオン二次電池用正極板であって、前記集電板は、アルミニウムからなり、上記集電板のうち、前記正極活物質層に覆われた活物質層被覆部は、腐食されることなく、上記正極活物質層に被覆されてなるリチウムイオン二次電池用正極板とすると良い。
前述したように、LiMn系複合酸化物からなる正極活物質粒子を水を含む水系溶媒と混合して、正極ペーストを作製すると、水に触れた正極活物質からLiイオンが電離され、溶媒がアルカリ性に傾き、正極ペースト自身がpH9.0を越える強いアルカリ性を示すものとなる。
この正極ペーストをアルミニウムからなる集電板に塗布すると、正極ペーストを乾燥させて正極活物質層とするまでの間に、正極ペーストがアルミニウムからなる集電板を腐食する。このため、集電板のうち正極活物質層との界面が荒れた状態となり、正極活物質層と集電板との間の抵抗が上昇した正極板、正極ペーストを乾燥した正極活物質層との密着性が低下した正極板となる。
これに対し、上述の正極板は、集電板がアルミニウムであり、しかも、正極ペーストを塗布して乾燥した正極活物質層を有しておりながらも、集電板のうち活物質層被覆部は、腐食されることなく、正極活物質層に被覆されてなる。このため、正極活物質層と集電板との間の抵抗が上昇したり、正極ペーストを乾燥した正極活物質層との密着性が低下したりする不具合が生じず、良好な特性の正極板となる。
さらに、上述のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池用正極板を備えるリチウムイオン二次電池とすると良い。
この電池では、上述のリン酸エステルで表面を囲まれた正極活物質粒子を有する正極板を備えている。このため、初期充電などにおいて、正極活物質からのMnの溶出を抑制して、良好なサイクル特性を示すなど安定した特性を有する電池となる。
実施形態に係るリチウムイオン二次電池の斜視図である。 実施形態に係るリチウムイオン二次電池を電池横方向及び電池縦方向に沿う平面で切断した縦断面図である。 実施形態に係る電極体の斜視図である。 実施形態に係り、正極板及び負極板をセパレータを介して互いに重ねた状態を示す、電極体の展開図である。 実施形態に係り、展開した状態の正極板の斜視図である。 実施形態に係る正極板の拡大断面図である。 正極活物質の周りにリン酸エステルが結合した状態を示す説明図である。 実施形態に係り、正極集電板の表面に正極ペーストを塗布した状態を示す説明図である。 比較形態に係り、正極集電板の表面に正極ペーストを塗布した状態を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。図1及び図2に、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池(以下、単に「電池」とも言う)1を示す。また、図3に、この電池1を構成する捲回型の電極体20を示し、図4に電極体をなす正極板、負極板,及びセパレータを展開した状態を示す。更に、図5に、展開した状態の正極板の斜視図を、図6に正極板の断面図を示す。
この電池1は、ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両などに搭載される角型で密閉型のリチウムイオン二次電池である。この電池1は、電池ケース10と、この内部に収容された電極体20及び電解液40と、電池ケース10に支持された正極端子50及び負極端子51等から構成される。
このうち電池ケース10は、直方体状で金属(本実施形態ではアルミニウム)からなる。この電池ケース10は、上側のみが開口した直方体箱状のケース本体部材11と、このケース本体部材11の開口11hを閉塞する形態で溶接された矩形板状のケース蓋部材13とから構成される。ケース蓋部材13には、電池ケース10の内圧が所定圧力に達した際に破断開弁する安全弁14が設けられている。また、このケース蓋部材13には、電池ケース10の内外を連通する注液孔13hが形成され、封止部材15で気密に封止されている。
また、ケース蓋部材13には、それぞれ内部端子部材53、外部端子部材54及びボルト55により構成される正極端子50及び負極端子51が、樹脂からなる内部絶縁部材57及び外部絶縁部材58を介して固設されている。なお、正極端子50はアルミニウムからなり、負極端子51は銅からなる。電池ケース10内において、正極端子50は、後述する電極体20のうち正極板21の正極集電部21mに接続し導通している。また、負極端子51は、電極体20のうち負極板31の負極集電部31mに接続し導通している。
次に、電極体20について説明する(図2〜図4参照)。この電極体20は、軸線AXを有する扁平状をなし、この軸線AXを横倒しにした形態で電池ケース10内に収容されている。電極体20は、帯状の正極板21と帯状の負極板31とを、帯状の一対のセパレータ39を介して互いに重ねて軸線AX周りに捲回し、扁平状に圧縮したものである。
正極板21は、帯状のアルミニウム箔からなる正極集電箔22の両主面22A,22Aのうち、幅方向の一部でかつ長手方向に延びる領域である活物質層被覆部22C上に、正極活物質層23を帯状に設けてなる。この正極活物質層23は、電極体20を構成した状態で、その全域がセパレータ39を介して後述する負極板31の負極活物質層33と対向している。また、正極集電箔22のうち、幅方向の片方の端部は、自身の厚み方向に正極活物質層23が存在せず、正極集電箔22が露出した正極集電部21mとなっている。前述の正極端子50は、この正極集電部21mに溶接されている。
負極板31も、帯状の銅箔からなる負極集電箔32の両主面のうち、幅方向の一部でかつ長手方向に延びる領域上に、負極活物質層33を帯状に設けてなる。この負極活物質層33には、負極活物質粒子、結着剤及び増粘剤が含まれる。本実施形態では、負極活物質粒子として黒鉛粒子を、結着剤としてスチレンブタジエンゴム(SBR)を、増粘剤としてカルボシキメチルセルロース(CMC)を用いている。
上述した正極板21のうち正極活物質層23には、正極活物質粒子PMのほか、導電助材(アセチレンブラック)及び結着剤(PVDF)及び増粘剤(CMC)が含まれる。この正極活物質層23のうち、正極活物質粒子PMは、LiMnNiスピネル(Li(Mn2-xNix)O4からなる正極活物質の粒子である。本実施形態においては、後述するようにして、正極板21を作製するので、正極活物質粒子PMは、リン酸エステルでその表面を囲まれた正極活物質粒子PMとなっている(図7参照)。
一般に、LiMnNiスピネルを含むLiMn系スピネル、さらには、LiMn系スピネルを含むLiMn系複合酸化物を正極活物質として用いたリチウムイオン二次電池では、電池の充放電を繰り返す充放電サイクル試験を行うと、電池の特性が大きく低下する現象が観察されることがある。電池の初期充電時(及びその後の充電時)に、正極活物質の結晶から、酸化物をなす酸素が脱離するほか、酸素の脱離した結晶からMnイオンが電解質中に溶出するために、正極活物質の結晶構造が崩れる現象が生じるためであると考えられる。
これに対し、本実施形態の電池1では、正極活物質としてLiMnNiスピネルを用いた正極活物質粒子PMを用いているが、上述したように、この正極活物質粒子PMは、多数のリン酸エステル分子で自身の表面を皮膜状に囲まれた正極活物質粒子PMとなっている。具体的には、多数のリン酸エステル分子が、それぞれそのリンPと正極活物質のMnとが、酸素を介して共有結合(−Mn−O−P−)し、かつ、末端の疎水基を外側に向けた状態となって、被膜を形成している。このため、この電池1では、初期充電時に、酸化物をなす酸素が粒子PMから脱離しにくくなり、これにより、Mnイオンの溶出も抑制される。かくして、サイクル特性の良好な電池1となる。
次いで、正極板21の製造について説明する。まず、正極ペーストPPを作製する。具体的には、LiMnNiスピネルからなる正極活物質の粒子PM(100重量部5)と、導電助剤としてのアセチレンブラック(6.59重量部)、及び、増粘剤であるCMC(0.33重量部)を、ボールミルに投入して、これらの粉体を混合する。その後、この混合粉末及び分散剤であるリン酸(モノ/ジ)エステル(1.3wt%)を含む水(溶媒)を、プラネタリミキサで充分に混練する。混練中に、所定のペースト粘度になるように水を適宜加え、最後に、バインダとしてのPVDF(1.5wt%)エマルジョンを添加・攪拌して、正極ペーストPPを作製する。
なお、本実施形態では、分散剤であるリン酸(モノ/ジ)エステルとして、末端に疎水基を有する有機基を有するリン酸モノエステル及びリン酸ジエステルが混合したもの、具体的には、ポリオキシエチレンアルキル(C8)エーテルリン酸エステルを用いた。
ところで、正極活物質粒子をなすLiMnNiスピネルは、溶媒である水に触れると、水素を発生しつつLiイオンを電離するので、溶媒自身及びこれを含む正極ペーストは強いアルカリ性になる。
一方、正極集電箔をなすアルミニウムは、pH9.0以上のアルカリ下では腐食される。このため、次述するように、強いアルカリ性の正極ペーストPQを正極集電箔22に塗布すると、正極ペーストPQを乾燥させるまでの間に、正極集電箔22の表面22Bのうち塗布された部分22Dが腐食され、表面が荒れた状態となるほか、腐食に伴って発生する水素によって、正極集電箔22と正極活物質層23との間の密着性が低下する不具合が生じやすい(図9参照)。
これに対し、本実施形態で用いた、リン酸エステルは、溶媒である水に分散されると、リンPに結合しているOHのH+が電離するため、酸性を示す。このため、このリン酸エステルを添加した正極ペーストPPは、アルカリ性が緩和される。本例の正極ペーストでは、pH9.0以下、具体的には、pH8.3である。これにより、正極集電箔をなすアルミニウムが腐食されることはない。
そこで、コータを用いて、正極集電箔22の両表面22A,22Aのうち、活物質層被覆部22C上に、厚さ100μmに正極ペーストPPを塗布して、正極ペースト層123を形成する。さらに、100℃の熱風乾燥により、正極ペースト層123を乾燥させ、正極活物質層23を有する正極板21を形成する。なお、正極活物質層23は、正極集電箔22の両表面22A,22Aにそれぞれ形成する。
その後は、この正極板のほか、公知の手法で形成した負極板31等を用いて、電池1を作製する。
電池1内に、注液孔13hを通じて電解液40を注液し、初期充電を行う。その際、従来は前述したように、正極活物質粒子PMから酸素が脱離し、電解液40にMnイオンが溶出する場合があった。
しかし、本例の電池1では、正極ペーストPPに添加したリン酸(モノ/ジ)エステル(具体的には前述の分子構造を有するリン酸エステル)により、正極活物質粒子PMが囲まれ、かつ正極活物質粒子をなすLiMnNiスピネルの酸素と、リンとが、−Mn−O−P−の共有結合をしているので、正極活物質表面から酸素が脱離し難く、またこれによりMnイオンが溶出しにくくなっている。このため、初期充電を行っても、正極活物質粒子PMの有する結晶構造が崩れにくく、良好なサイクル特性を維持できる。
(実施例)
次いで、上述の例(実施例2)も含め、正極活物質に対して、添加するリン酸エステルの添加量を変化させた電池を作製しサイクル特性を測定した。また、正極ペーストPPのpHの測定、及び、正極集電箔22の表面22Aのうち、正極活物質層23に覆われた活物質層被覆部23Cの表面状態の観察も行った。結果を表1に示す。
Figure 2016122550
この表1に記載した各例のうち、実施例1から3及び参考例1,2は、正極ペーストPPにおいて、正極活物質に対して前述のリン酸エステルからなる分散剤を所定量添加した例である。一方、比較例は、分散剤として、リン酸エステルに代えて、ポリアクリル酸を用い、実施例2と同様に製造した例である。
なお、サイクル試験は、各試料の電池について初期充電を行った後、60℃の環境下で、2Cの定電流充放電により、SOC100%から0%までの充放電を100サイクル連続して行う。また、試験前後に25℃環境下でSOC100%とした電池をCC/CV放電によりSOC0%となるまでの放電容量を測定した。試験前後の放電容量比を容量維持率とした。
表1によれば、前述の組成を有するリン酸エステルを正極活物質100重量部に対して、0.50重量部以上添加すると、正極ペーストPPのpHが、9.0以下、となることが判る。また、この状態では、正極集電箔22の活物質層被覆部22Cには、腐食が生じないことが観察された(図8参照)。これにより、正極集電箔22と正極活物質層23との良好な密着性を確保することができることが判る。
一方、表1には記載しないが、正極ペーストPQにリン酸エステルを添加しない場合には、正極ペーストPQのpHが9.0よりも高くなり、これと共に、正極集電箔22の活物質層被覆部22Dが腐食されて荒れた状態となっている。このため、正極集電箔22と正極活物質層23との密着性が低下する(図9参照)。
加えて、前述の組成を有するリン酸エステルを、それぞれ1.0wt%,1.3wt%,2.0wt%添加した実施例1,2,3の正極板を用いた電池1では、サイクル試験前後の容量維持率を、比較例よりも高くできることが判る。これは、前述したように、正極ペーストに添加したリン酸エステルが、分散剤として機能するだけでなく、正極活物質粒子PMを取り囲むと共に、正極活物質をなすLiMn系複合酸化物の酸素原子とリン酸エステルのリン原子に結合した酸素原子とが、−Mn−O−P−の共有結合により結合するため、初期充電において、表面付近のLiMn系複合酸化物から酸素が脱離しにくく、またこれにより、Mnイオンが電解液に溶出しにくくなる。これにより、Mnイオンの溶出に伴うLiMn系複合酸化物の結晶構造の不可逆的な崩壊が抑制され、サイクル特性(容量維持率)の低下が抑制されたと考えられる。
これらから、リン酸エステルを、正極活物質100重量部に対し、0.8〜2.2重量部添加すると、高い容量維持率となることが判る。特に、1.2〜2.0重量部添加すると、さらに高い容量維持率となることが判る。
なお、0.8重量部よりもリン酸エステルが少ないと、分散剤としての効果は示すが、正極活物質粒子を取り囲むリン酸エステル分子が少なく、初期充電における酸素の脱離及びMnの溶出を充分防止できないと考えられる。一方、2.2重量部よりもリン酸エステルが多いと、リン酸エステルが過剰となり、リチウムイオンの正極活物質粒子への挿入・脱離を阻害すると考えられる。
以上において、本発明を実施形態(実施例)に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、正極活物質として、LiMnNiスピネルを用いた例を示したが、LiMn系複合酸化物であれば、他のLiMn系複合酸化物を正極活物質粒子を用いた場合にも適用できる。
PM 正極活物質粒子
PP,PQ 正極ペースト
1 リチウムイオン二次電池(電池)
10 電池ケース
20 電極体
21 正極板
22 正極集電箔(集電板)
22A,22B (正極集電箔の)表面
22C,22D (正極集電箔の表面のうち)活物質層被覆部
23 正極活物質層
123,223 (塗布された正極ペーストの)正極ペースト層
31 負極板
32 負極集電箔
33 負極活物質層
39 セパレータ
40 電解液
50 正極端子
51 負極端子

Claims (8)

  1. LiMn系複合酸化物からなる正極活物質粒子、導電助剤、及び水系溶媒を混合して正極ペーストを作製するペースト作製工程と、
    上記正極ペーストをアルミニウムからなる集電板に塗布する塗布工程と、
    上記集電板に塗布した正極ペーストを乾燥させて正極活物質層を作製する乾燥工程と、を備える
    リチウムイオン二次電池用正極板の製造方法であって、
    前記ペースト作製工程は、
    リン酸モノエステル及びリン酸ジエステルの少なくともいずれかからなる分散剤をも混合して上記正極ペーストを作製する
    リチウムイオン二次電池用正極板の製造方法。
  2. 請求項1に記載のリチウムイオン二次電池用正極板の製造方法であって、
    前記ペースト作製工程は、
    前記正極ペーストに、前記分散剤を、前記正極活物質粒子を100重量部としたとき、0.8〜2.2重量部の割合で添加する
    リチウムイオン二次電池用正極板の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のリチウムイオン二次電池用正極板の製造方法であって、
    前記集電板は、アルミニウムからなり、
    前記ペースト作製工程は、
    酸性を示す前記分散剤の添加によりpH9.0以下とした上記正極ペーストを作製する
    リチウムイオン二次電池用正極板の製造方法。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のリチウムイオン二次電池用正極板の製造方法であって、
    前記LiMn系複合酸化物は、LiMn系スピネルである
    リチウムイオン二次電池用正極板の製造方法。
  5. 請求項4に記載のリチウムイオン二次電池用正極板の製造方法であって、
    前記LiMn系スピネルは、LiMnNiスピネルである
    リチウムイオン二次電池用正極板の製造方法。
  6. 集電板と、
    LiMn系複合酸化物からなる正極活物質粒子、導電助剤、及び水系溶媒を混合した正極ペーストを塗布して乾燥した正極活物質層と、を備える
    リチウムイオン二次電池用正極板であって、
    上記正極活物質層は、
    それぞれ正極活物質に結合すると共に外側に疎水基を向けた、多数のリン酸エステル分子で表面を囲まれた上記正極活物質粒子を有する
    リチウムイオン二次電池用正極板。
  7. 請求項6に記載のリチウムイオン二次電池用正極板であって、
    前記集電板は、アルミニウムからなり、
    上記集電板のうち、前記正極活物質層に覆われた活物質層被覆部は、腐食されることなく、上記正極活物質層に被覆されてなる
    リチウムイオン二次電池用正極板。
  8. 請求項6または請求項7に記載のリチウムイオン二次電池用正極板を備える
    リチウムイオン二次電池。
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