JP2016121752A - 円筒ころ軸受 - Google Patents

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和也 豊田
湯川 謹次
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【課題】内輪に軸方向の伸びが生じた場合でも接触面圧が低く長寿命な円筒ころ軸受を提供する。【解決手段】円筒ころ軸受の内輪1の軌道面1aにはクラウニングは施されておらず、内輪1の軌道面1aの母線は直線である。外輪2の軌道面2aには、円筒ころ3と外輪2との接触面圧を低下させるためのクラウニングが施されていて、外輪2の軌道面2aの母線は凹状の曲線である。円筒ころ3の転動面3aには、円筒ころ3と内輪1との接触面圧を低下させるためのクラウニングが施されていて、円筒ころ3の転動面3aの母線は凸状の曲線である。【選択図】図1

Description

本発明は円筒ころ軸受に関する。
円筒ころ軸受においては、円筒ころの転動面と軌道輪の軌道面が線接触することとなるので、円筒ころの転動面の軸方向両端部においてエッジロードが発生し、円筒ころ軸受の寿命が低下するおそれがある。そこで、接触面圧を低下させるために、円筒ころの転動面又は軌道輪の軌道面にクラウニングを施した円筒ころ軸受が提案されている(例えば特許文献1、2を参照)。
しかしながら、内輪に軸方向の伸びが生じた場合には、円筒ころと内輪との接触点の軸方向位置が変化してしまうため、内輪の軌道面に施したクラウニングの効果が設計通りに奏されず、円筒ころと内輪との接触面圧が十分に低下しないおそれがあるという問題があった。
特開2006−52789号公報 特開2008−248993号公報
そこで、本発明は上記のような従来技術が有する問題点を解決し、内輪に軸方向の伸びが生じた場合でも接触面圧が低く長寿命な円筒ころ軸受を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の一態様に係る円筒ころ軸受は、外周面に軌道面を有する内輪と、内輪の軌道面に対向する軌道面を内周面に有する外輪と、内輪の軌道面及び外輪の軌道面の間に転動自在に配された複数の円筒ころと、を備え、内輪の軌道面にはクラウニングは施されておらず、内輪の軌道面の母線は直線であり、外輪の軌道面には、円筒ころと外輪との接触面圧を低下させるためのクラウニングが施されていて、外輪の軌道面の母線は凹状の曲線であり、円筒ころの転動面には、円筒ころと内輪との接触面圧を低下させるためのクラウニングが施されていて、円筒ころの転動面の母線は凸状の曲線であることを要旨とする。
上記一態様に係る円筒ころ軸受においては、外輪の軌道面の全体にクラウニングが施されていて、外輪の軌道面の母線は単一円弧からなる凹状の曲線であり、円筒ころの転動面の全体にクラウニングが施されていて、円筒ころの転動面の母線は単一円弧からなる凸状の曲線であってもよい。
本発明によれば、内輪に軸方向の伸びが生じた場合でも接触面圧が低く、円筒ころ軸受を長寿命とすることができる。
本発明の一実施形態に係る円筒ころ軸受の構造を示す部分断面図である。 変形例の円筒ころ軸受の構造を示す部分断面図である。 比較例の円筒ころ軸受の構造を示す部分断面図である。
本発明の一実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図1、2においては、同一又は相当する部分には同一の符号を付してある。
図1の単列円筒ころ軸受は、外周面に軌道面1aを有する内輪1と、内輪1の軌道面1aに対向する軌道面2aを内周面に有する外輪2と、内輪1の軌道面1a及び外輪2の軌道面2aの間に転動自在に配された複数の円筒ころ3と、を備えている。
また、内輪1及び外輪2の少なくとも一方には、つば8が形成されている。図1には、内輪1にはつば8が設けられておらず、外輪2の内周面の軸方向両端部に、つば8,8が径方向内方に突出して設けられている円筒ころ軸受の例が図示されている。つば8の内側面は、円筒ころ3の端面と摺接していて、円筒ころ3を案内し保持する面として機能している。
さらに、図1の円筒ころ軸受においては、内輪1の軌道面1aにはクラウニングは施されておらず、外輪2の軌道面2a及び円筒ころ3の転動面3aに、それぞれクラウニングが施されている。
外輪2の軌道面2aに施されたクラウニングは、円筒ころ3と外輪2との接触面圧を低下させるためのクラウニングである。このクラウニングによって円筒ころ3と外輪2との接触面圧が低下し、円筒ころ3の転動面3aの軸方向両端部においてエッジロードが発生しにくいようになっている。
一方、円筒ころ3の転動面3aに施されたクラウニングは、円筒ころ3と内輪1との接触面圧を低下させるためのクラウニングである。このクラウニングによって円筒ころ3と内輪1との接触面圧が低下し、円筒ころ3の転動面3aの軸方向両端部においてエッジロードが発生しにくいようになっている。
内輪1の軌道面1aはクラウニングが施されていないので、内輪1の軌道面1aの母線は直線をなしている。
一方、外輪2の軌道面2aの母線は、凹状の曲線をなしている。この曲線の種類は特に限定されるものではないが、例えば図1に示す例では、外輪2の軌道面2aの全体にクラウニングが施されていて、外輪2の軌道面2aの母線は単一円弧からなる凹状の曲線をなしている。
また、円筒ころ3の転動面3aの母線は、凸状の曲線をなしている。この曲線の種類は特に限定されるものではないが、例えば図1に示す例では、円筒ころ3の転動面3aの全体にクラウニングが施されていて、円筒ころ3の転動面3aの母線は単一円弧からなる凸状の曲線をなしている。
なお、図1に示す例では、外輪2の軌道面2aの全体にクラウニングが施されていたが、例えば軸方向両端部など、軌道面2aの一部分のみにクラウニングを施してもよい。また、図1に示す例では、円筒ころ3の転動面3aの全体にクラウニングが施されていたが、例えば軸方向両端部など、円筒ころ3の転動面3aの一部分のみにクラウニングを施してもよい。
クラウニングの方法は特に限定されるものではなく、慣用の方法を問題なく採用することができる。例えば、研削加工や砥粒の吹き付け等の方法があげられる。
このような構成の円筒ころ軸受は、円筒ころ3と内輪1との接触面圧及び円筒ころ3と外輪2との接触面圧が、それぞれのクラウニングによって低くなっており、エッジロードが発生しにくいようになっているので、長寿命である。また、内輪1の軌道面1aにはクラウニングが施されていないので、内輪1に軸方向の伸びが生じて円筒ころ3と内輪1との接触点の軸方向位置が変化した場合でも、その影響が生じることはなく、外輪2及び円筒ころ3に施されたクラウニングの効果が設計通りに奏される。よって、内輪1に軸方向の伸びが生じて円筒ころ3と内輪1との接触点の軸方向位置が変化した場合でも、円筒ころ3と内輪1との接触面圧は十分に低く保たれるから、円筒ころ軸受は長寿命である。
なお、外輪2の軌道面2aの母線が凹状の曲線をなすようにクラウニングを施す理由は、以下の通りである。ラジアル円筒ころ軸受においては、その構造上、外輪から円筒ころに負荷される応力よりも内輪から円筒ころに負荷される応力の方が高い。そこで、円筒ころの転動面の軸方向両端部に内輪から高い応力が負荷されることを避けるために、一般には、内輪の軌道面にクラウニングを施し、その際には、外輪の軌道面に施すクラウニングのクラウニング落ち量よりも内輪の軌道面に施すクラウニングのクラウニング落ち量の方を大きくする。
また、外輪の軌道面に施すクラウニングのクラウニング落ち量を大きな値とすると、円筒ころと外輪との接触面積が小さくなり、接触面圧が高くなる。よって、円筒ころと外輪との接触面積を大きくして接触面圧の上昇を避けるために、一般には、内輪の軌道面に施すクラウニングのクラウニング落ち量よりも外輪の軌道面に施すクラウニングのクラウニング落ち量の方を小さくする。
本実施形態の円筒ころ軸受は、内輪1の軌道面1aにクラウニングを施さないので(すなわち、内輪1の軌道面1aに施すクラウニングのクラウニング落ち量はゼロなので)、上記2つの点に基づいて外輪2の軌道面2aに施すクラウニングのクラウニング落ち量をゼロよりも小さくするために、外輪2の軌道面2aの母線が凹状の曲線をなすようにクラウニングを施すこととなる。
なお、本実施形態は本発明の一例を示したものであって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。また、本実施形態には種々の変更又は改良を加えることが可能であり、その様な変更又は改良を加えた形態も本発明に含まれ得る。例えば、内輪1の外周面と外輪2の内周面の間に形成された軸受内部空間には、潤滑剤(例えば潤滑油,グリース)を配してもよい。また、円筒ころ軸受は保持器を備えていてもよい。さらに、つば8は備えていなくてもよい。
さらに、本実施形態の円筒ころ軸受は単列の円筒ころ軸受であったが、図2に示すような複列の円筒ころ軸受であってもよい。図2に示す変形例の円筒ころ軸受は、内輪1及び外輪2がそれぞれ2列の軌道面1a、1a、2a、2aを有している。そして、図1の単列円筒ころ軸受と同様に、内輪1の軌道面1a、1aにはクラウニングは施されておらず、外輪2の軌道面2a、2a及び円筒ころ3、3の転動面3a、3aに、それぞれクラウニングが施されている。
また、図1の単列円筒ころ軸受と同様に、内輪1の軌道面1a、1aの母線は直線をなしており、外輪2の軌道面2a、2aの母線は凹状の曲線をなしており、円筒ころ3、3の転動面3a、3aの母線は凸状の曲線をなしている。
このような構成から、図1の単列円筒ころ軸受と同様の効果が奏される。また、2列の軌道面を有する内輪は、加工上の理由から、内輪の軌道面にクラウニングを施すことが難しいが、図2の複列円筒ころ軸受は、内輪1にはクラウニングは施されないので、円筒ころ軸受の製造が容易である。
さらに、複列の円筒ころ軸受の場合には、内輪1の軌道面1aの母線が直線であることにより、軌道面1aの母線が凸状の曲線をなしてる場合に比べて、円筒ころ3の組み込みが容易である。すなわち、円筒ころ3を軸方向に移動させて組み込む際に、移動の障害となるものが存在しないので、円筒ころ3を容易に組み込むことができる。
内輪の軌道面の母線が凸状の曲線をなしてる複列円筒ころ軸受の例を、比較例として図3に示す。比較例の複列円筒ころ軸受は、内輪11の軌道面11a、11a、外輪12の軌道面12a、12a、及び円筒ころ13、13の転動面13a、13aにクラウニングが施されている。内輪11の軌道面11a、11a、外輪12の軌道面12a、12a、及び円筒ころ13、13の転動面13a、13aのいずれも、その母線は凸状の曲線をなしている。なお、図3の符号18はつばである。
図3の複列円筒ころ軸受のように、内輪11の軌道面11a、11aの母線が凸状の曲線をなしていると、2つの軌道面11a、11aの間に凹部が形成されるので、円筒ころ13を組み込む際に、この凹部に円筒ころ13が引っかかり、組み込みにくい。
1 内輪
1a 軌道面
2 外輪
2a 軌道面
3 円筒ころ
3a 転動面

Claims (2)

  1. 外周面に軌道面を有する内輪と、前記内輪の軌道面に対向する軌道面を内周面に有する外輪と、前記内輪の軌道面及び前記外輪の軌道面の間に転動自在に配された複数の円筒ころと、を備え、
    前記内輪の軌道面にはクラウニングは施されておらず、前記内輪の軌道面の母線は直線であり、
    前記外輪の軌道面には、前記円筒ころと前記外輪との接触面圧を低下させるためのクラウニングが施されていて、前記外輪の軌道面の母線は凹状の曲線であり、
    前記円筒ころの転動面には、前記円筒ころと前記内輪との接触面圧を低下させるためのクラウニングが施されていて、前記円筒ころの転動面の母線は凸状の曲線である円筒ころ軸受。
  2. 前記外輪の軌道面の全体に前記クラウニングが施されていて、前記外輪の軌道面の母線は単一円弧からなる凹状の曲線であり、
    前記円筒ころの転動面の全体に前記クラウニングが施されていて、前記円筒ころの転動面の母線は単一円弧からなる凸状の曲線である請求項1に記載の円筒ころ軸受。
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